JPH08111869A - 条件付き４分割ツリー方式を用いた画像データ圧縮方法及び装置 - Google Patents
条件付き４分割ツリー方式を用いた画像データ圧縮方法及び装置Info
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- JPH08111869A JPH08111869A JP4134595A JP4134595A JPH08111869A JP H08111869 A JPH08111869 A JP H08111869A JP 4134595 A JP4134595 A JP 4134595A JP 4134595 A JP4134595 A JP 4134595A JP H08111869 A JPH08111869 A JP H08111869A
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- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 条件付き４分割ツリー方式を用いた画像デ
ータ圧縮方法及び装置を提供し、より歪みが少なく効率
の良い画像データ圧縮を実現すること。 【構成】 本発明による方法は、フレームまたはフィ
ールド単位の画像データを所定のブロック形態の主ブロ
ック単位で入力する過程と、前記主ブロックを画像の構
造に応じて複数のサブブロック構造の１つにさらに４分
割するか否かを示す選択分割情報と各ブロックの代表値
とを４分割ツリー情報として発生する過程と、前記発生
された４分割ツリー情報の選択分割情報に応じて作成さ
れた４分割ツリーマップ情報と各ブロックの代表値とを
ビットストリームとして出力する過程とを含む。
ータ圧縮方法及び装置を提供し、より歪みが少なく効率
の良い画像データ圧縮を実現すること。 【構成】 本発明による方法は、フレームまたはフィ
ールド単位の画像データを所定のブロック形態の主ブロ
ック単位で入力する過程と、前記主ブロックを画像の構
造に応じて複数のサブブロック構造の１つにさらに４分
割するか否かを示す選択分割情報と各ブロックの代表値
とを４分割ツリー情報として発生する過程と、前記発生
された４分割ツリー情報の選択分割情報に応じて作成さ
れた４分割ツリーマップ情報と各ブロックの代表値とを
ビットストリームとして出力する過程とを含む。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は画像データ圧縮方法及び
装置に関する。特に従来の４分割ツリー（quad tree）
を利用した画像データ圧縮方法及び装置の短所を補い、
画像を圧縮した後に復元された画像がより自然に見える
ようにする条件付き４分割ツリー方式を用いた画像デー
タ圧縮方法及び装置に関する。
装置に関する。特に従来の４分割ツリー（quad tree）
を利用した画像データ圧縮方法及び装置の短所を補い、
画像を圧縮した後に復元された画像がより自然に見える
ようにする条件付き４分割ツリー方式を用いた画像デー
タ圧縮方法及び装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】家庭用のディジタル画像電話機、画像デ
ータベースサービス、ホームショッピングサービス、車
両用の画像情報サービスなどのような画像データを処理
する装置では、画像データの伝送効率を高めるために、
画像データを圧縮して伝送している。しかしながら、デ
ータを圧縮すれば、原画像に比べて画質が落ちる問題が
ありうる。従って、データの圧縮率を上げて伝送効率を
高めながらも、反面、復元時には原画像に近い画質が維
持できる画像データ圧縮技術の開発が要求されている。
ータベースサービス、ホームショッピングサービス、車
両用の画像情報サービスなどのような画像データを処理
する装置では、画像データの伝送効率を高めるために、
画像データを圧縮して伝送している。しかしながら、デ
ータを圧縮すれば、原画像に比べて画質が落ちる問題が
ありうる。従って、データの圧縮率を上げて伝送効率を
高めながらも、反面、復元時には原画像に近い画質が維
持できる画像データ圧縮技術の開発が要求されている。
【０００３】これまでも、様々な改善方法が提案されて
きているが、４分割ツリーの構造自体を変形したものは
なく、ただ、異なる表現方法を用いてデータの節減を図
っているのみである（参照資料：(1)Peter Strobach,
“Tree-Structured Scene Adaptive Coder", IEEE Tran
s. on Communication Vol. 38, No.4,April 1990；(2)J
ong Won Kim and Sang Uk Lee,“On the Hierarchical
Variable Block Size Motion Estimation Technique fo
r Motion Sequene Coding", SPIE Vol.2094；(3)U.S. P
atent No. 5,228,098, Tektronix Inc.,“Adaptive Spa
tio-temporal Compression/Decompression of Video Im
age Signals",July 1993）。
きているが、４分割ツリーの構造自体を変形したものは
なく、ただ、異なる表現方法を用いてデータの節減を図
っているのみである（参照資料：(1)Peter Strobach,
“Tree-Structured Scene Adaptive Coder", IEEE Tran
s. on Communication Vol. 38, No.4,April 1990；(2)J
ong Won Kim and Sang Uk Lee,“On the Hierarchical
Variable Block Size Motion Estimation Technique fo
r Motion Sequene Coding", SPIE Vol.2094；(3)U.S. P
atent No. 5,228,098, Tektronix Inc.,“Adaptive Spa
tio-temporal Compression/Decompression of Video Im
age Signals",July 1993）。
【０００４】ディジタル画像データの圧縮には様々な方
法が用いられているが、画像の構造を分析してデータ量
を減らす方法は、最近急速に研究が進んでいる分野の１
つである。従来の方式としては、画像の境界成分と境界
成分に囲まれた内部成分とを分析して圧縮に利用するコ
ンツアテキスチャーコーディング法（Contour Texture
Coding）、画像内の均質性の高い部分をひと固まりにし
て表すセグメンテーション法（Segmentation）、予め定
められたモデルを準備し、入力された画像をモデルに基
づいて描写するモデルベースコーディング法（Model Ba
sed Coding）、トランスフォーム（Transform）を利用
するウェーブレット及びフラクタル法（Wavelet & Frac
tal）など様々なものがある。
法が用いられているが、画像の構造を分析してデータ量
を減らす方法は、最近急速に研究が進んでいる分野の１
つである。従来の方式としては、画像の境界成分と境界
成分に囲まれた内部成分とを分析して圧縮に利用するコ
ンツアテキスチャーコーディング法（Contour Texture
Coding）、画像内の均質性の高い部分をひと固まりにし
て表すセグメンテーション法（Segmentation）、予め定
められたモデルを準備し、入力された画像をモデルに基
づいて描写するモデルベースコーディング法（Model Ba
sed Coding）、トランスフォーム（Transform）を利用
するウェーブレット及びフラクタル法（Wavelet & Frac
tal）など様々なものがある。
【０００５】上記の方式の内、セグメンテーション法に
関するもので、“Tree-StructuredScene Adaptive Code
r”では、既存の４分割ツリーを使用した、動画像の動
き予測及び動き補償に伴うエラー信号の伝送方法を提案
している。“On the Hierarchical Variable Block Siz
e Motion Estimation Technique for Motion SequeneCo
ding”では、既存の４分割ツリーを使用するのは前記の
方式と同様であるが、４分割ツリーの表現方法に於いて
更に効率化を図ることにより、圧縮されたデータ量をよ
り少なくしている。米国特許第５，２２８，０９８号
は、動画像シーケンスに対して３次元の４分割ツリーを
適用し、動く部分と動かない部分とに対して４分割ツリ
ーの表現方法を変えることにより、ビット量を減らす方
法を開示しているが、この方法も４分割ツリーは既存の
方式をそのまま使用している。更に詳しく述べると、４
分割ツリー方式では、任意の同じブロック形態の四角形
のブロックを、適当な判断基準（ブロック内の画素の平
均値の相関性、あるいは変化の程度等）により、（必要
であれば）所定のブロック形態の４つのサブブロック
（下位ブロック）に分割する。得られたサブブロックに
対しても、同じ方法を適用し、更に小さいサブブロック
に分割する。この過程を、ブロック形態が所定のブロッ
ク形態になるまで繰り返して、それぞれの分割された領
域を代表する値と分割された領域を描写できる４分割ツ
リーマップとを伝送すれば、受信端でこれを利用して画
像を再生することができる。以上が４分割ツリー方式の
基本パターンである。各層ではブロックまたは領域が分
割できるか否かだけが表せれば良いので、各層の４分割
ツリーマップに於いては、１ブロック（またはサブブロ
ック）当たり１ビットのデータがあれば十分である。こ
れが今まで研究されてきた方式であり、上述した３つの
技術は、この基本方式をそのまま利用し、これを表現す
る４分割ツリーマップをより効率的に作成することによ
り、情報を減らす方法を提案している。
関するもので、“Tree-StructuredScene Adaptive Code
r”では、既存の４分割ツリーを使用した、動画像の動
き予測及び動き補償に伴うエラー信号の伝送方法を提案
している。“On the Hierarchical Variable Block Siz
e Motion Estimation Technique for Motion SequeneCo
ding”では、既存の４分割ツリーを使用するのは前記の
方式と同様であるが、４分割ツリーの表現方法に於いて
更に効率化を図ることにより、圧縮されたデータ量をよ
り少なくしている。米国特許第５，２２８，０９８号
は、動画像シーケンスに対して３次元の４分割ツリーを
適用し、動く部分と動かない部分とに対して４分割ツリ
ーの表現方法を変えることにより、ビット量を減らす方
法を開示しているが、この方法も４分割ツリーは既存の
方式をそのまま使用している。更に詳しく述べると、４
分割ツリー方式では、任意の同じブロック形態の四角形
のブロックを、適当な判断基準（ブロック内の画素の平
均値の相関性、あるいは変化の程度等）により、（必要
であれば）所定のブロック形態の４つのサブブロック
（下位ブロック）に分割する。得られたサブブロックに
対しても、同じ方法を適用し、更に小さいサブブロック
に分割する。この過程を、ブロック形態が所定のブロッ
ク形態になるまで繰り返して、それぞれの分割された領
域を代表する値と分割された領域を描写できる４分割ツ
リーマップとを伝送すれば、受信端でこれを利用して画
像を再生することができる。以上が４分割ツリー方式の
基本パターンである。各層ではブロックまたは領域が分
割できるか否かだけが表せれば良いので、各層の４分割
ツリーマップに於いては、１ブロック（またはサブブロ
ック）当たり１ビットのデータがあれば十分である。こ
れが今まで研究されてきた方式であり、上述した３つの
技術は、この基本方式をそのまま利用し、これを表現す
る４分割ツリーマップをより効率的に作成することによ
り、情報を減らす方法を提案している。
【０００６】しかしながら、前述した従来の方法は、各
層で正方形に分割される４分割ツリー構造（サブブロッ
ク構造）を使用しているため、ステップエラーが１／２
に維持されるために、画像の構造的な特徴部分、特に輪
郭部分の画質が落ち、画像の歪みが発生するという問題
がある。このようなエラーを減らして画質を補うために
分割の層数を増やすと、データ量が増えてデータ量の削
減効果が小さくなってしまう。
層で正方形に分割される４分割ツリー構造（サブブロッ
ク構造）を使用しているため、ステップエラーが１／２
に維持されるために、画像の構造的な特徴部分、特に輪
郭部分の画質が落ち、画像の歪みが発生するという問題
がある。このようなエラーを減らして画質を補うために
分割の層数を増やすと、データ量が増えてデータ量の削
減効果が小さくなってしまう。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点を解決するために、本発明の目的は、画像の特徴
に応じて、ステップエラーをより減らしながら、データ
量を減らすことのできる条件付き４分割ツリー方式を用
いた画像データ圧縮方法及び装置を提供することであ
る。
問題点を解決するために、本発明の目的は、画像の特徴
に応じて、ステップエラーをより減らしながら、データ
量を減らすことのできる条件付き４分割ツリー方式を用
いた画像データ圧縮方法及び装置を提供することであ
る。
【０００８】
【課題を達成するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の画像データ圧縮方法は、フレームまたはフ
ィールド単位の画像データを所定のブロック形態のブロ
ック単位で入力する過程と、ブロックを画像の構造に応
じて複数のサブブロック構造のうち選択された１つの構
造に更に４分割するか否かを示す選択分割情報と各ブロ
ックの代表値とを４分割ツリー情報として発生する過程
と、発生された４分割ツリー情報の選択分割情報に応じ
て作成された４分割ツリーマップ情報と各ブロックの代
表値とをビットストリームとして出力する過程とを含
む。
に、本発明の画像データ圧縮方法は、フレームまたはフ
ィールド単位の画像データを所定のブロック形態のブロ
ック単位で入力する過程と、ブロックを画像の構造に応
じて複数のサブブロック構造のうち選択された１つの構
造に更に４分割するか否かを示す選択分割情報と各ブロ
ックの代表値とを４分割ツリー情報として発生する過程
と、発生された４分割ツリー情報の選択分割情報に応じ
て作成された４分割ツリーマップ情報と各ブロックの代
表値とをビットストリームとして出力する過程とを含
む。
【０００９】複数のサブブロック構造は、正４分割構
造、垂直４分割構造、及び水平４分割構造からなる。各
ブロックの画像構造は、各ブロック内の複数の画素値に
対する分散値であり、代表値は、各ブロック内の画素の
平均値である。
造、垂直４分割構造、及び水平４分割構造からなる。各
ブロックの画像構造は、各ブロック内の複数の画素値に
対する分散値であり、代表値は、各ブロック内の画素の
平均値である。
【００１０】４分割ツリー情報を発生する過程は、ブロ
ックと、複数のサブブロック構造に対応する分割された
サブブロックの各々とに対する画素値の分散値と平均値
とを求める過程（ａ）と、ブロックの分散値を所定の閾
値と比較して４分割するか否かを判断する過程（ｂ）
と、判断の結果、分割する必要がなければ、第１選択分
割情報と前記求められたブロック平均値とを４分割ツリ
ー情報として発生する過程（ｃ）と、判断結果、分割す
る必要があれば、複数のサブブロック構造に対する分割
されたサブブロックの各々に対する分散値を互いに比較
してそのうちの最小値を検出する過程（ｄ）と、複数の
分割されたサブブロックに対する平均値のうちから、検
出された最小の分散値に対応する平均値を選択する過程
（ｅ）と、検出された最小値に対応するサブブロック構
造のコードを発生する過程（ｆ）と、選択された平均値
と発生されたコードとを４分割ツリー情報として発生す
る過程（ｇ）と、検出結果に応じて入力されるブロック
のブロック形態を決定する過程（ｈ）と、過程（ｄ）か
ら過程（ｈ）を分割されたサブブロックのブロック形態
が所定のブロック形態に達するまで、反復的に遂行する
過程（ｉ）とを具備する。
ックと、複数のサブブロック構造に対応する分割された
サブブロックの各々とに対する画素値の分散値と平均値
とを求める過程（ａ）と、ブロックの分散値を所定の閾
値と比較して４分割するか否かを判断する過程（ｂ）
と、判断の結果、分割する必要がなければ、第１選択分
割情報と前記求められたブロック平均値とを４分割ツリ
ー情報として発生する過程（ｃ）と、判断結果、分割す
る必要があれば、複数のサブブロック構造に対する分割
されたサブブロックの各々に対する分散値を互いに比較
してそのうちの最小値を検出する過程（ｄ）と、複数の
分割されたサブブロックに対する平均値のうちから、検
出された最小の分散値に対応する平均値を選択する過程
（ｅ）と、検出された最小値に対応するサブブロック構
造のコードを発生する過程（ｆ）と、選択された平均値
と発生されたコードとを４分割ツリー情報として発生す
る過程（ｇ）と、検出結果に応じて入力されるブロック
のブロック形態を決定する過程（ｈ）と、過程（ｄ）か
ら過程（ｈ）を分割されたサブブロックのブロック形態
が所定のブロック形態に達するまで、反復的に遂行する
過程（ｉ）とを具備する。
【００１１】このようにして、複数のサブブロック構造
のうち、画像構造に適した１つを選択して４分割が成さ
れるために、画像の歪みがなくデータ量が減らすことが
できる。
のうち、画像構造に適した１つを選択して４分割が成さ
れるために、画像の歪みがなくデータ量が減らすことが
できる。
【００１２】本発明の画像データ圧縮装置は、フレーム
またはフィールド単位の画像データを所定のブロック形
態のブロック単位で入力して貯蔵するブロックメモリ手
段と、ブロックを画像の構造に応じて複数のサブブロッ
ク構造のうち選択された１つの構造に更に４分割するか
否かを示す選択分割情報と各ブロックの代表値とを４分
割ツリー情報として発生する４分割ツリー生成手段と、
発生された４分割ツリー情報の選択分割情報に応じて作
成された４分割ツリーマップ情報と各ブロックの代表値
とをビットストリームとして出力する４分割ツリーマッ
プ作成手段とを具備する。
またはフィールド単位の画像データを所定のブロック形
態のブロック単位で入力して貯蔵するブロックメモリ手
段と、ブロックを画像の構造に応じて複数のサブブロッ
ク構造のうち選択された１つの構造に更に４分割するか
否かを示す選択分割情報と各ブロックの代表値とを４分
割ツリー情報として発生する４分割ツリー生成手段と、
発生された４分割ツリー情報の選択分割情報に応じて作
成された４分割ツリーマップ情報と各ブロックの代表値
とをビットストリームとして出力する４分割ツリーマッ
プ作成手段とを具備する。
【００１３】４分割ツリー生成手段は、ブロックメモリ
手段のブロック内の画素値から第１分散値と第１平均値
とを求める第１分散値演算器及び第１平均値演算器と、
ブロックメモリ手段の前記複数のサブブロック構造に対
応する分割されたサブブロックの各々の画素値からそれ
ぞれの第２分散値と第２平均値とを求める複数の第２分
散値演算器及び第２平均値演算器と、第１分散値を所定
の閾値と比較して４分割するか否かを判断する比較器
と、第２分散値演算器の第２分散値を互いに比較してそ
のうちの最小値を検出する最小値検出器と、第２平均値
演算器の第２平均値のうちで最小値検出器から検出され
た最小の分散値に対応する平均値を選択するデータ選択
器と、検出された最小の分散値に対応するサブブロック
構造のコードを発生する４分割ツリーコード発生器と、
比較器の判断結果に応じて第１平均値演算器の第１平均
値と４分割ツリーコード値発生器のコードとデータ選択
器で選択された第２平均値とを選択して、選択分割情報
と代表値として出力する出力選択手段と、最小値検出器
の検出結果に応じて現在入力されているブロックのブロ
ック形態情報から次に入力されるブロックのブロック形
態を決定するブロック形態決定手段とを具備する。
手段のブロック内の画素値から第１分散値と第１平均値
とを求める第１分散値演算器及び第１平均値演算器と、
ブロックメモリ手段の前記複数のサブブロック構造に対
応する分割されたサブブロックの各々の画素値からそれ
ぞれの第２分散値と第２平均値とを求める複数の第２分
散値演算器及び第２平均値演算器と、第１分散値を所定
の閾値と比較して４分割するか否かを判断する比較器
と、第２分散値演算器の第２分散値を互いに比較してそ
のうちの最小値を検出する最小値検出器と、第２平均値
演算器の第２平均値のうちで最小値検出器から検出され
た最小の分散値に対応する平均値を選択するデータ選択
器と、検出された最小の分散値に対応するサブブロック
構造のコードを発生する４分割ツリーコード発生器と、
比較器の判断結果に応じて第１平均値演算器の第１平均
値と４分割ツリーコード値発生器のコードとデータ選択
器で選択された第２平均値とを選択して、選択分割情報
と代表値として出力する出力選択手段と、最小値検出器
の検出結果に応じて現在入力されているブロックのブロ
ック形態情報から次に入力されるブロックのブロック形
態を決定するブロック形態決定手段とを具備する。
【００１４】４分割ツリーマップ作成手段は、選択分割
情報をデコードしてアドレス信号を発生するアドレスデ
コーダと、デコードされたアドレス信号により指定され
る４分割ツリーマップ情報を発生するＲＯＭテーブル
と、発生された４分割ツリーマップ情報と代表値とをビ
ットストリームとして出力するビットストリーム配列器
とを具備する。
情報をデコードしてアドレス信号を発生するアドレスデ
コーダと、デコードされたアドレス信号により指定され
る４分割ツリーマップ情報を発生するＲＯＭテーブル
と、発生された４分割ツリーマップ情報と代表値とをビ
ットストリームとして出力するビットストリーム配列器
とを具備する。
【００１５】本発明による動画像データ圧縮装置は、フ
レーム単位の画像データが入力されるフレームメモリ
と、フレームメモリから供給される画像データと差画像
データを選択するデータ選択手段と、データ選択手段に
よって選択されたフレーム単位の画像データが所定のブ
ロック形態のブロック単位で入力されて貯蔵されるブロ
ックメモリ手段と、ブロックを画像構造に応じて複数の
サブブロック構造のうち選択された１つの構造に更に４
分割するか否かを示す選択分割情報と各ブロックの代表
値とを４分割ツリー情報として発生する４分割ツリー生
成手段と、発生された４分割ツリー情報の選択分割情報
に応じて作成された４分割ツリーマップ情報と各ブロッ
クの代表値とをビットストリームとして出力する４分割
ツリーマップ作成手段と、４分割ツリーマップ作成手段
から出力されるビットストリームを入力して画像データ
を合成する画像合成手段と、画像合成手段により再生さ
れた前フレームの画像データを貯蔵する再生メモリと、
フレームメモリから供給される現フレームの画像データ
と前記再生メモリで供給される前フレームの画像データ
との差画像データを求める減算手段と、４分割ツリーマ
ップ作成手段から出力されるビットストリームを伝送す
るための伝送バッファとを具備する。
レーム単位の画像データが入力されるフレームメモリ
と、フレームメモリから供給される画像データと差画像
データを選択するデータ選択手段と、データ選択手段に
よって選択されたフレーム単位の画像データが所定のブ
ロック形態のブロック単位で入力されて貯蔵されるブロ
ックメモリ手段と、ブロックを画像構造に応じて複数の
サブブロック構造のうち選択された１つの構造に更に４
分割するか否かを示す選択分割情報と各ブロックの代表
値とを４分割ツリー情報として発生する４分割ツリー生
成手段と、発生された４分割ツリー情報の選択分割情報
に応じて作成された４分割ツリーマップ情報と各ブロッ
クの代表値とをビットストリームとして出力する４分割
ツリーマップ作成手段と、４分割ツリーマップ作成手段
から出力されるビットストリームを入力して画像データ
を合成する画像合成手段と、画像合成手段により再生さ
れた前フレームの画像データを貯蔵する再生メモリと、
フレームメモリから供給される現フレームの画像データ
と前記再生メモリで供給される前フレームの画像データ
との差画像データを求める減算手段と、４分割ツリーマ
ップ作成手段から出力されるビットストリームを伝送す
るための伝送バッファとを具備する。
【００１６】
【作用】正４分割、水平４分割、垂直４分割からなる４
分割ツリー方式により、より適応的に分割がなされるた
めに、浅い層の分割でも原画像に近い画像データが構成
できる。それによって、少量のデータで歪みのない良質
の画像が再生でき、データの圧縮率を向上させることが
できる。
分割ツリー方式により、より適応的に分割がなされるた
めに、浅い層の分割でも原画像に近い画像データが構成
できる。それによって、少量のデータで歪みのない良質
の画像が再生でき、データの圧縮率を向上させることが
できる。
【００１７】
【実施例】以下、添付した図面に基づき、本発明の実施
例について詳細に説明する。
例について詳細に説明する。
【００１８】本発明は、１枚からなる静止画像と複数枚
からなる動画像の両方に適用可能であり、画像の均質性
と境界性とに基づいて与えられた所定のブロック内で画
像の分布特性（構造）に応じて分割した後、それに最も
適した代表値と選択分割情報とを伝送することにより、
極めて少量の情報で画像を概ね描写することのできる方
法及び装置を提供する。
からなる動画像の両方に適用可能であり、画像の均質性
と境界性とに基づいて与えられた所定のブロック内で画
像の分布特性（構造）に応じて分割した後、それに最も
適した代表値と選択分割情報とを伝送することにより、
極めて少量の情報で画像を概ね描写することのできる方
法及び装置を提供する。
【００１９】図１に、本発明の実施例として、３層条件
付き４分割ツリー方式によるブロック分割構造を示す。
付き４分割ツリー方式によるブロック分割構造を示す。
【００２０】第１層にはＮ×Ｎのブロック形態のブロッ
ク（主ブロック）１が示されており、第２層には３つの
サブブロック構造１０、２０、３０が示されており、第
３層には第２層の各サブブロックを主ブロックとするよ
り下位のブロックが示されている。従来は、図１に示さ
れているように、１−１a−１bによって、正４分割構造
の分割が行われていた。それに対し、本発明では任意の
ブロックに対して画像の分布条件を判断し、第１層のＮ
×Ｎブロックを４分割するのに、第２層のＮ／２×Ｎ／
２正方形ブロック構造１０（Ｎ１、Ｎ２、Ｎ３、Ｎ４）
に分けるか、あるいはＮ×Ｎ／４水平長方形ブロック構
造２０（Ｈ１、Ｈ２、Ｈ３、Ｈ４）に分けるか、あるい
はＮ／４×Ｎ垂直長方形ブロック構造３０（Ｖ１、Ｖ
２、Ｖ３、Ｖ４）に分けるかを選択する。分割されてで
きたサブブロックＮ１、Ｎ２、Ｎ３、Ｎ４を更にＮ／４
×Ｎ／４、Ｎ／２×Ｎ／８、Ｎ／８×Ｎ／２の３つ下位
ブロック構造（即ち１１、１２、１３）の何れかに分割
するか否かが判断される。同様に、サブブロックＨ１、
Ｈ２、Ｈ３、Ｈ４をＮ／２×Ｎ／８、Ｎ×Ｎ／１６、Ｎ
／４×Ｎ／４の３つの下位ブロック構造（即ち２１、２
２、２３）の何れかに分割するか否かが判断され、サブ
ブロックＶ１、Ｖ２、Ｖ３、Ｖ４をＮ／８×Ｎ／２、Ｎ
／４×Ｎ／４、Ｎ／１６×Ｎの３つの下位ブロック構造
（即ち３１、３２、３３）の何れかに分割するか否かが
判断される。このようにして、画像の構造に対して分割
されるブロックの構造を合わせることができるため、原
画像に極めて近い再生画像が得られるだけでなく、分割
後のブロック数も従来に比べて少なくなる。こうしてビ
ット率の節減効果も期待できるので、本発明は、伝送効
率の低い伝送路による映像データの伝送のための画像デ
ータ圧縮に極めて有効である。
ク（主ブロック）１が示されており、第２層には３つの
サブブロック構造１０、２０、３０が示されており、第
３層には第２層の各サブブロックを主ブロックとするよ
り下位のブロックが示されている。従来は、図１に示さ
れているように、１−１a−１bによって、正４分割構造
の分割が行われていた。それに対し、本発明では任意の
ブロックに対して画像の分布条件を判断し、第１層のＮ
×Ｎブロックを４分割するのに、第２層のＮ／２×Ｎ／
２正方形ブロック構造１０（Ｎ１、Ｎ２、Ｎ３、Ｎ４）
に分けるか、あるいはＮ×Ｎ／４水平長方形ブロック構
造２０（Ｈ１、Ｈ２、Ｈ３、Ｈ４）に分けるか、あるい
はＮ／４×Ｎ垂直長方形ブロック構造３０（Ｖ１、Ｖ
２、Ｖ３、Ｖ４）に分けるかを選択する。分割されてで
きたサブブロックＮ１、Ｎ２、Ｎ３、Ｎ４を更にＮ／４
×Ｎ／４、Ｎ／２×Ｎ／８、Ｎ／８×Ｎ／２の３つ下位
ブロック構造（即ち１１、１２、１３）の何れかに分割
するか否かが判断される。同様に、サブブロックＨ１、
Ｈ２、Ｈ３、Ｈ４をＮ／２×Ｎ／８、Ｎ×Ｎ／１６、Ｎ
／４×Ｎ／４の３つの下位ブロック構造（即ち２１、２
２、２３）の何れかに分割するか否かが判断され、サブ
ブロックＶ１、Ｖ２、Ｖ３、Ｖ４をＮ／８×Ｎ／２、Ｎ
／４×Ｎ／４、Ｎ／１６×Ｎの３つの下位ブロック構造
（即ち３１、３２、３３）の何れかに分割するか否かが
判断される。このようにして、画像の構造に対して分割
されるブロックの構造を合わせることができるため、原
画像に極めて近い再生画像が得られるだけでなく、分割
後のブロック数も従来に比べて少なくなる。こうしてビ
ット率の節減効果も期待できるので、本発明は、伝送効
率の低い伝送路による映像データの伝送のための画像デ
ータ圧縮に極めて有効である。
【００２１】図２を参照すると、入力される一連の画像
データ５１は、１フレーム毎にフレームメモリ５２に貯
蔵される。フレームメモリ５２のデータａは、減算器５
３で、直前に再生されたフレームが貯蔵されている再生
メモリ５４のデータｂとの差をとられる。データａとデ
ータｂとの差データｃはデータ選択手段５５に入力され
る。即ち、現フレームの原画像データをそのまま使用す
る場合にはフレームメモリ５２から直接入ってくるデー
タａを使用し、差画像を使用する場合にはデータｃを使
用するようにする。このようにして選択されたデータｄ
はブロックメモリ５６を経て４分割ツリー生成部１００
に入力される。４分割ツリー生成部１００はデータの有
効な領域を基準に従って分割し、４分割ツリーデータ
（選択分割情報）ｅと分割によってできたブロックの代
表値ｆとを求める。４分割ツリーマップ作成部２００は
ＲＯＭテーブルを備え、４分割ツリーデータｅと代表値
ｆとを一連のビットストリームデータｇにして伝送バッ
ファ５８に送り、そこに貯蔵する。貯蔵されたデータ
は、所定のクロックに同期して、伝送路を通じて伝送さ
れる。一方、４分割ツリーマップ作成部２００によって
作られたビットストリームデータｇは、画像合成部５７
にも伝送される。送られてきたデータｇを基に画像合成
部５７では画像を再生し、再生メモリ５４に貯蔵する。
貯蔵されたデータは、次のフレームのデータ処理時に、
現フレームと前フレームの再生画像との差データを求め
るのに使用される。
データ５１は、１フレーム毎にフレームメモリ５２に貯
蔵される。フレームメモリ５２のデータａは、減算器５
３で、直前に再生されたフレームが貯蔵されている再生
メモリ５４のデータｂとの差をとられる。データａとデ
ータｂとの差データｃはデータ選択手段５５に入力され
る。即ち、現フレームの原画像データをそのまま使用す
る場合にはフレームメモリ５２から直接入ってくるデー
タａを使用し、差画像を使用する場合にはデータｃを使
用するようにする。このようにして選択されたデータｄ
はブロックメモリ５６を経て４分割ツリー生成部１００
に入力される。４分割ツリー生成部１００はデータの有
効な領域を基準に従って分割し、４分割ツリーデータ
（選択分割情報）ｅと分割によってできたブロックの代
表値ｆとを求める。４分割ツリーマップ作成部２００は
ＲＯＭテーブルを備え、４分割ツリーデータｅと代表値
ｆとを一連のビットストリームデータｇにして伝送バッ
ファ５８に送り、そこに貯蔵する。貯蔵されたデータ
は、所定のクロックに同期して、伝送路を通じて伝送さ
れる。一方、４分割ツリーマップ作成部２００によって
作られたビットストリームデータｇは、画像合成部５７
にも伝送される。送られてきたデータｇを基に画像合成
部５７では画像を再生し、再生メモリ５４に貯蔵する。
貯蔵されたデータは、次のフレームのデータ処理時に、
現フレームと前フレームの再生画像との差データを求め
るのに使用される。
【００２２】本発明は、画像データ圧縮方式の内、連続
的なセグメンテーションを利用して画像の重複性を減ら
す技法の一つであるが、最も重要なポイントは、動画像
データ伝送に於いてフレーム間のエラー信号を利用して
画像データを圧縮するときに、エラー信号を効率的に伝
送するため、画像の構造に応じて４分割ツリーの構造を
変えることにより、既存の方式で発生するブロッキング
現象や不自然な画像分割を減らし、圧縮後復元された画
像の画質向上を図っているという点である。
的なセグメンテーションを利用して画像の重複性を減ら
す技法の一つであるが、最も重要なポイントは、動画像
データ伝送に於いてフレーム間のエラー信号を利用して
画像データを圧縮するときに、エラー信号を効率的に伝
送するため、画像の構造に応じて４分割ツリーの構造を
変えることにより、既存の方式で発生するブロッキング
現象や不自然な画像分割を減らし、圧縮後復元された画
像の画質向上を図っているという点である。
【００２３】即ち、本発明は、入力される画像データに
ついて、図１に示しているように、所定のブロック形態
のブロックで画像を読み出し、これを特定の条件に照ら
し合わせ、その条件が成立する場合は、ブロックを更に
４つのブロックに分割するという過程を繰り返し、最小
単位のブロックに達したところでこの過程を終了すると
いう方式を採っている。
ついて、図１に示しているように、所定のブロック形態
のブロックで画像を読み出し、これを特定の条件に照ら
し合わせ、その条件が成立する場合は、ブロックを更に
４つのブロックに分割するという過程を繰り返し、最小
単位のブロックに達したところでこの過程を終了すると
いう方式を採っている。
【００２４】従来の一般的な４分割ツリー方式は、図１
の最も左側に見られる正方形の四角形に分割していく方
式であるが、この方式のみを使用した場合、画像の構造
に応じて情報を効果的に表現することは簡単ではなく、
データ圧縮の効率が落ちる。従って、本発明では、上位
の正方形から出発して３つの相異なる形態の四角形に分
割する方式を採用しており、これらの３つの構造は、図
１に示しているように、正方形に分離する正分割構造、
水平方向に４つに分割する水平分割構造、垂直方向に４
つに分割する垂直分割構造からなっている。それぞれの
分割されたブロック（サブブロックまたは下位ブロッ
ク）は、更に次の過程で３つの構造のどれかに分離され
るか否かが判断される。最小単位のブロックに達するま
で、この過程は繰り返される。
の最も左側に見られる正方形の四角形に分割していく方
式であるが、この方式のみを使用した場合、画像の構造
に応じて情報を効果的に表現することは簡単ではなく、
データ圧縮の効率が落ちる。従って、本発明では、上位
の正方形から出発して３つの相異なる形態の四角形に分
割する方式を採用しており、これらの３つの構造は、図
１に示しているように、正方形に分離する正分割構造、
水平方向に４つに分割する水平分割構造、垂直方向に４
つに分割する垂直分割構造からなっている。それぞれの
分割されたブロック（サブブロックまたは下位ブロッ
ク）は、更に次の過程で３つの構造のどれかに分離され
るか否かが判断される。最小単位のブロックに達するま
で、この過程は繰り返される。
【００２５】４分割ツリー情報の発生過程では、ブロッ
ク内の画素値と、複数のサブブロック構造に応じて分割
される各サブブロックの画素値とに対するそれぞれの分
散値と平均値とを求める。上位ブロックから下位ブロッ
クに更に分割するか否かは、そのブロックの画素値の分
散値で判断する。一般的に、Ｎ×Ｎブロックと仮定し、
画素値をＰ(i,j)、画素値の平均値をＰa(i,j)と定義す
ると、分散値σは次の（式１）の通りである。
ク内の画素値と、複数のサブブロック構造に応じて分割
される各サブブロックの画素値とに対するそれぞれの分
散値と平均値とを求める。上位ブロックから下位ブロッ
クに更に分割するか否かは、そのブロックの画素値の分
散値で判断する。一般的に、Ｎ×Ｎブロックと仮定し、
画素値をＰ(i,j)、画素値の平均値をＰa(i,j)と定義す
ると、分散値σは次の（式１）の通りである。
【００２６】
【数１】
【００２７】このようにして求めたブロックに対する分
散値と与えられた閾値との関係によって下位ブロックに
分割するか否かを判断する。
散値と与えられた閾値との関係によって下位ブロックに
分割するか否かを判断する。
【００２８】判断の結果、分割する必要がなければ、第
１選択分割情報とブロックの画素値の平均値とを４分割
ツリー情報として発生する。判断の結果、分割する必要
がある場合は、各サブブロック構造に対応する分散値を
互いに比較して、その中の最小値を検出し、分散値が最
小となったサブブロック構造のコードと、このサブブロ
ック構造に対応する各サブブロックの画素値の平均値と
を４分割ツリー情報として発生する。検出結果によって
入力されるブロックのブロック形態を検出し、分割され
たサブブロックのブロック形態が所定のブロック形態に
達するまで上記の過程を繰り返す。
１選択分割情報とブロックの画素値の平均値とを４分割
ツリー情報として発生する。判断の結果、分割する必要
がある場合は、各サブブロック構造に対応する分散値を
互いに比較して、その中の最小値を検出し、分散値が最
小となったサブブロック構造のコードと、このサブブロ
ック構造に対応する各サブブロックの画素値の平均値と
を４分割ツリー情報として発生する。検出結果によって
入力されるブロックのブロック形態を検出し、分割され
たサブブロックのブロック形態が所定のブロック形態に
達するまで上記の過程を繰り返す。
【００２９】図３に示されているように、データ選択手
段５５から出力される１フレームの画像のうち所定のブ
ロック形態のブロックはブロックメモリ５６を通じて４
分割ツリー生成部１００に入力される。第１ブロック分
散値演算器１０２で、入力されたブロックに対する第１
分散値を計算すると同時に、第１ブロック平均値演算器
１０３では第１平均値を計算する。これと共に、下位ブ
ロック（サブブロック）に分割する場合の３つの構造の
各々に対する第２平均値及び第２分散値を第２ブロック
分散値演算器１０４〜１０６と第２ブロック平均値演算
器１０７〜１０９でそれぞれ演算する。即ち、ブロック
を縦横半分に分けて、図１に示されているように、４つ
のＮ／２×Ｎ／２ブロックＮ１、Ｎ２、Ｎ３、Ｎ４に対
するそれぞれの平均値と分散値とを正４分割分散値演算
器１０４と正４分割平均値演算器１０７とによって求
め、同様にＮ×Ｎ／４ブロックＨ１、Ｈ２、Ｈ３、Ｈ４
に対する分散値と平均値とを水平４分割分散値演算器１
０５及び水平４分割平均値演算器１０８によって求め、
Ｎ／４×ＮブロックＶ１、Ｖ２、Ｖ３、Ｖ４に対する平
均値と分散値を垂直４分割分散値演算器１０６及び垂直
４分割平均値演算器１０９によって求める。この時、ブ
ロックの第１分散値（図６のσi）は所定の閾値と比較
器１１１によって比較され、σiが閾値より小さければ
下位ブロックに分割する必要がないことを意味するの
で、比較器１１１の出力が“論理ハイ”となり、出力選
択手段１０１の第１出力バッファ１１６がイネーブルさ
れ、同時に第２及び第３出力バッファ１１７、１１８は
インバータ１１５を通過した信号１１１ｂによってディ
スエーブルされる。もしσiが閾値より大きい場合は下
位ブロックに分割せねばならず、比較器１１１の出力が
“論理ロー”となり第１出力バッファ１１６はディスエ
ーブルされ、第２及び第３出力バッファ１１７、１１８
はインバータ１１５の出力信号１１１ｂによってイネー
ブルされる。この際、前記３つの４分割ツリー構造に対
する第２分散値から、最小値検出器１１２によって最小
の分散値が検出され、この最小の分散値に対応する４分
割ツリー構造が選択される。更に検出された最小の分散
値から、データ選択器１１３によって平均値が選択され
る。選択された４分割ツリー構造と平均値は、イネーブ
ルされた第２及び第３出力バッファ１１７、１１８を通
じて４分割ツリーデータ（コード）ｅとその時の平均値
ｆとして出力される。最小の分散値の検出は、図６に示
すように、正４分割に対する分散値σN1、σN2、σN3、
σN4を加えた値と、水平４分割に対する分散値σH1、σ
H2、σH3、σH4を加えた値と、垂直４分割に対する分散
値σV1、σV2、σV3、σV4を加えた値を比較して、３つ
加算値の内の最小値を最小分散値として選択することに
より行う。この際の平均値もそれに応じて第２平均値の
うちでデータ選択器１１３によって選択する。このよう
にして求められた４分割ツリー構造に対応するコード
（選択分割情報）を４分割ツリーコード発生器１１４を
通じて発生する。コードの発生は、図５Ａ及び図５Ｂに
示すように、受信端で４分割ツリーの構造が把握できる
ように行う。即ち、Ｎ×Ｎブロックをサブブロックに分
割する必要がない時には“００”を、正４分割する場合
には“０１”を、水平４分割する場合には“１０”を、
そして垂直４分割する場合には“１１”を割り当てるこ
とにより、４分割ツリーコードを発生する。図３の実施
例では、４分割ツリーコード“００”の出力は、出力バ
ッファ１１７、１１８がディスエーブル状態の時、その
出力が“００”となるようにすることにより行った。従
って、４分割ツリーコード値発生器１１４では、“０
１”、“１０”、“１１”の３つのコードを発生する。
段５５から出力される１フレームの画像のうち所定のブ
ロック形態のブロックはブロックメモリ５６を通じて４
分割ツリー生成部１００に入力される。第１ブロック分
散値演算器１０２で、入力されたブロックに対する第１
分散値を計算すると同時に、第１ブロック平均値演算器
１０３では第１平均値を計算する。これと共に、下位ブ
ロック（サブブロック）に分割する場合の３つの構造の
各々に対する第２平均値及び第２分散値を第２ブロック
分散値演算器１０４〜１０６と第２ブロック平均値演算
器１０７〜１０９でそれぞれ演算する。即ち、ブロック
を縦横半分に分けて、図１に示されているように、４つ
のＮ／２×Ｎ／２ブロックＮ１、Ｎ２、Ｎ３、Ｎ４に対
するそれぞれの平均値と分散値とを正４分割分散値演算
器１０４と正４分割平均値演算器１０７とによって求
め、同様にＮ×Ｎ／４ブロックＨ１、Ｈ２、Ｈ３、Ｈ４
に対する分散値と平均値とを水平４分割分散値演算器１
０５及び水平４分割平均値演算器１０８によって求め、
Ｎ／４×ＮブロックＶ１、Ｖ２、Ｖ３、Ｖ４に対する平
均値と分散値を垂直４分割分散値演算器１０６及び垂直
４分割平均値演算器１０９によって求める。この時、ブ
ロックの第１分散値（図６のσi）は所定の閾値と比較
器１１１によって比較され、σiが閾値より小さければ
下位ブロックに分割する必要がないことを意味するの
で、比較器１１１の出力が“論理ハイ”となり、出力選
択手段１０１の第１出力バッファ１１６がイネーブルさ
れ、同時に第２及び第３出力バッファ１１７、１１８は
インバータ１１５を通過した信号１１１ｂによってディ
スエーブルされる。もしσiが閾値より大きい場合は下
位ブロックに分割せねばならず、比較器１１１の出力が
“論理ロー”となり第１出力バッファ１１６はディスエ
ーブルされ、第２及び第３出力バッファ１１７、１１８
はインバータ１１５の出力信号１１１ｂによってイネー
ブルされる。この際、前記３つの４分割ツリー構造に対
する第２分散値から、最小値検出器１１２によって最小
の分散値が検出され、この最小の分散値に対応する４分
割ツリー構造が選択される。更に検出された最小の分散
値から、データ選択器１１３によって平均値が選択され
る。選択された４分割ツリー構造と平均値は、イネーブ
ルされた第２及び第３出力バッファ１１７、１１８を通
じて４分割ツリーデータ（コード）ｅとその時の平均値
ｆとして出力される。最小の分散値の検出は、図６に示
すように、正４分割に対する分散値σN1、σN2、σN3、
σN4を加えた値と、水平４分割に対する分散値σH1、σ
H2、σH3、σH4を加えた値と、垂直４分割に対する分散
値σV1、σV2、σV3、σV4を加えた値を比較して、３つ
加算値の内の最小値を最小分散値として選択することに
より行う。この際の平均値もそれに応じて第２平均値の
うちでデータ選択器１１３によって選択する。このよう
にして求められた４分割ツリー構造に対応するコード
（選択分割情報）を４分割ツリーコード発生器１１４を
通じて発生する。コードの発生は、図５Ａ及び図５Ｂに
示すように、受信端で４分割ツリーの構造が把握できる
ように行う。即ち、Ｎ×Ｎブロックをサブブロックに分
割する必要がない時には“００”を、正４分割する場合
には“０１”を、水平４分割する場合には“１０”を、
そして垂直４分割する場合には“１１”を割り当てるこ
とにより、４分割ツリーコードを発生する。図３の実施
例では、４分割ツリーコード“００”の出力は、出力バ
ッファ１１７、１１８がディスエーブル状態の時、その
出力が“００”となるようにすることにより行った。従
って、４分割ツリーコード値発生器１１４では、“０
１”、“１０”、“１１”の３つのコードを発生する。
【００３０】また、ブロック形態決定手段１１９では、
最小値検出器１１２で検出された最小分散値に対応する
サブブロック構造の選択情報と、現在のブロックメモリ
５６に加えられているブロックのブロック形態情報とを
受信し、次に入力されるブロックのブロック形態を決定
し、ブロックメモリ５６に貯蔵する。即ち、図１に示し
た第２層の４つのＮ／２×Ｎ／２正方形ブロックＮ１、
Ｎ２、Ｎ３、Ｎ４への、あるいは４つのＮ×Ｎ／４水平
長方形ブロックＨ１、Ｈ２、Ｈ３、Ｈ４、あるいは４つ
のＮ／４×Ｎ垂直長方形ブロックＶ１、Ｖ２、Ｖ３、Ｖ
４へ分割をするか否かの選択結果に応じて次のブロック
のブロック形態を決定する。同様に、更にブロックＮ
１、Ｎ２、Ｎ３、Ｎ４からＮ／４×Ｎ／４、Ｎ／２×Ｎ
／８、Ｎ／８×Ｎ／２の３つ下位ブロック構造１１、１
２、１３に分割するか否か、水平分割されたブロックＨ
１、Ｈ２、Ｈ３、Ｈ４から前記と同様に、Ｎ／２×Ｎ／
８、Ｎ×Ｎ／１６、Ｎ／４×Ｎ／４の３つの下位ブロッ
ク構造２１、２２、２３に分割するか否か、垂直分割さ
れたブロックＶ１、Ｖ２、Ｖ３、Ｖ４から前記と同様
に、Ｎ／８×Ｎ／２、Ｎ／４×Ｎ／４、Ｎ／１６×Ｎの
３つの下位ブロック構造３１、３２、３３に分割するか
否かの選択結果に応じて、その次のブロック形態を決定
する。このような方法によって、設定された最小のブロ
ック形態に達するまで４分割を繰り返し、４分割ツリー
を生成する。図７は本発明による３層４分割ツリーによ
る４分割ツリーの一例とそれに対応して生成された４分
割ツリーコードのビットストリームを示す。即ち、Ｎ×
Ｎブロックの正４分割があるので“０１”、第２象限の
Ｎ／２×Ｎ／２正４分割サブブロックの分割はないので
“００”、第１象限のＮ／２×Ｎ／２正４分割サブブロ
ックの正４分割があるために“０１”、第１象限内の４
つのＮ／４×Ｎ／４正４分割サブブロックの分割がない
ために“００”、“００”、“００”、“００”、第３
象限のＮ／２×Ｎ／２正４分割サブブロックの垂直４分
割があるために“１１”、第３象限内の４つのＮ／８×
Ｎ／２サブブロックの分割がないために“００”、“０
０”、“００”、“００”、第４象限内のＮ／２×Ｎ／
２正４分割サブブロックの正４分割があるために“０
１”、第４象限内のＮ／４×Ｎ／４正４分割サブブロッ
クの垂直４分割があり、垂直４分割されたＮ／１６×Ｎ
／４サブブロックがそれ以上分割できないために“１
１”、“００”、“００”、“００”、“００”、第４
象限内のＮ／４×Ｎ／４正４分割サブブロックの正４分
割があり、正４分割されたＮ／８×Ｎ／８サブブロック
がそれ以上分割できないために“０１”、“００”、
“００”、“００”、“００”、第４象限内のＮ／４×
Ｎ／４正４分割サブブロックの垂直４分割があり、垂直
４分割されたＮ／１６×Ｎ／４サブブロックがそれ以上
分割できないために“１１”、“００”、“００”、
“００”、“００”、第４象限内のＮ／４×Ｎ／４正４
分割サブブロックの水平４分割があり、水平４分割され
たＮ／４×Ｎ／１６サブブロックがそれ以上分割できな
いために“１０”、“００”、“００”、“００”、
“００”のコードが順次発生する。
最小値検出器１１２で検出された最小分散値に対応する
サブブロック構造の選択情報と、現在のブロックメモリ
５６に加えられているブロックのブロック形態情報とを
受信し、次に入力されるブロックのブロック形態を決定
し、ブロックメモリ５６に貯蔵する。即ち、図１に示し
た第２層の４つのＮ／２×Ｎ／２正方形ブロックＮ１、
Ｎ２、Ｎ３、Ｎ４への、あるいは４つのＮ×Ｎ／４水平
長方形ブロックＨ１、Ｈ２、Ｈ３、Ｈ４、あるいは４つ
のＮ／４×Ｎ垂直長方形ブロックＶ１、Ｖ２、Ｖ３、Ｖ
４へ分割をするか否かの選択結果に応じて次のブロック
のブロック形態を決定する。同様に、更にブロックＮ
１、Ｎ２、Ｎ３、Ｎ４からＮ／４×Ｎ／４、Ｎ／２×Ｎ
／８、Ｎ／８×Ｎ／２の３つ下位ブロック構造１１、１
２、１３に分割するか否か、水平分割されたブロックＨ
１、Ｈ２、Ｈ３、Ｈ４から前記と同様に、Ｎ／２×Ｎ／
８、Ｎ×Ｎ／１６、Ｎ／４×Ｎ／４の３つの下位ブロッ
ク構造２１、２２、２３に分割するか否か、垂直分割さ
れたブロックＶ１、Ｖ２、Ｖ３、Ｖ４から前記と同様
に、Ｎ／８×Ｎ／２、Ｎ／４×Ｎ／４、Ｎ／１６×Ｎの
３つの下位ブロック構造３１、３２、３３に分割するか
否かの選択結果に応じて、その次のブロック形態を決定
する。このような方法によって、設定された最小のブロ
ック形態に達するまで４分割を繰り返し、４分割ツリー
を生成する。図７は本発明による３層４分割ツリーによ
る４分割ツリーの一例とそれに対応して生成された４分
割ツリーコードのビットストリームを示す。即ち、Ｎ×
Ｎブロックの正４分割があるので“０１”、第２象限の
Ｎ／２×Ｎ／２正４分割サブブロックの分割はないので
“００”、第１象限のＮ／２×Ｎ／２正４分割サブブロ
ックの正４分割があるために“０１”、第１象限内の４
つのＮ／４×Ｎ／４正４分割サブブロックの分割がない
ために“００”、“００”、“００”、“００”、第３
象限のＮ／２×Ｎ／２正４分割サブブロックの垂直４分
割があるために“１１”、第３象限内の４つのＮ／８×
Ｎ／２サブブロックの分割がないために“００”、“０
０”、“００”、“００”、第４象限内のＮ／２×Ｎ／
２正４分割サブブロックの正４分割があるために“０
１”、第４象限内のＮ／４×Ｎ／４正４分割サブブロッ
クの垂直４分割があり、垂直４分割されたＮ／１６×Ｎ
／４サブブロックがそれ以上分割できないために“１
１”、“００”、“００”、“００”、“００”、第４
象限内のＮ／４×Ｎ／４正４分割サブブロックの正４分
割があり、正４分割されたＮ／８×Ｎ／８サブブロック
がそれ以上分割できないために“０１”、“００”、
“００”、“００”、“００”、第４象限内のＮ／４×
Ｎ／４正４分割サブブロックの垂直４分割があり、垂直
４分割されたＮ／１６×Ｎ／４サブブロックがそれ以上
分割できないために“１１”、“００”、“００”、
“００”、“００”、第４象限内のＮ／４×Ｎ／４正４
分割サブブロックの水平４分割があり、水平４分割され
たＮ／４×Ｎ／１６サブブロックがそれ以上分割できな
いために“１０”、“００”、“００”、“００”、
“００”のコードが順次発生する。
【００３１】４分割ツリーコードｅと平均値ｆとは、４
分割ツリーマップ作成部２００に入力され、伝送速度に
応じて所定のクロックによりビットストリームに再配列
される。図４に示すように、まず４分割ツリー生成部１
００から入力された４分割ツリーコードｅを受けてアド
レスデコーダ２０１が適切な番地を選択し、ＲＯＭテー
ブル２０２のデータを読み出してビットストリーム配列
器２０３に送る。ビットストリーム配列器２０３では、
対象ブロックに対する４分割ツリーデータを配列した
後、続けてそのブロックの平均値データを書き込む。
分割ツリーマップ作成部２００に入力され、伝送速度に
応じて所定のクロックによりビットストリームに再配列
される。図４に示すように、まず４分割ツリー生成部１
００から入力された４分割ツリーコードｅを受けてアド
レスデコーダ２０１が適切な番地を選択し、ＲＯＭテー
ブル２０２のデータを読み出してビットストリーム配列
器２０３に送る。ビットストリーム配列器２０３では、
対象ブロックに対する４分割ツリーデータを配列した
後、続けてそのブロックの平均値データを書き込む。
【００３２】上述した過程により、ブロックに対する４
分割ツリーの分割が全て終わると、隣接したＮ×Ｎブロ
ックに移り同様の過程を繰り返す。全てのブロックに対
して処理を行い、画像データ全体に渡って必要な４分割
ツリーの構造と各ブロックの代表値である平均値を求め
る。
分割ツリーの分割が全て終わると、隣接したＮ×Ｎブロ
ックに移り同様の過程を繰り返す。全てのブロックに対
して処理を行い、画像データ全体に渡って必要な４分割
ツリーの構造と各ブロックの代表値である平均値を求め
る。
【００３３】
【効果】本発明では図９に示すように、正４分割、水平
４分割、垂直４分割の４分割ツリー構造を組み合わせる
ことにより、より適応的に分割が行われるために、浅い
層の分割でも原画像に近い画像データが構成でき、図８
Ａに示した従来の方式に比べて、少量のデータで歪みの
少ない良質の画像が表現でき、データの圧縮率を向上さ
せることができる。
４分割、垂直４分割の４分割ツリー構造を組み合わせる
ことにより、より適応的に分割が行われるために、浅い
層の分割でも原画像に近い画像データが構成でき、図８
Ａに示した従来の方式に比べて、少量のデータで歪みの
少ない良質の画像が表現でき、データの圧縮率を向上さ
せることができる。
【図１】図１は本発明による画像データ圧縮方法及び装
置に使用される条件付き４分割ツリーの構造を示した図
面である。
置に使用される条件付き４分割ツリーの構造を示した図
面である。
【図２】図２は本発明による画像データ圧縮装置の一実
施例を示したブロック図である。
施例を示したブロック図である。
【図３】図３は図２の条件付き４分割ツリー生成部の詳
細な構成を示したブロック図である。
細な構成を示したブロック図である。
【図４】図４は図２の４分割ツリーマップ作成部の詳細
な構成を示したブロック図である。
な構成を示したブロック図である。
【図５】図５は図５ａ及び図５ｂからなり、それぞれ本
発明で提示した条件付き４分割ツリーに割り当てるビッ
トコードを説明するための図面である。
発明で提示した条件付き４分割ツリーに割り当てるビッ
トコードを説明するための図面である。
【図６】図６は４分割する条件を説明するための図面で
ある。
ある。
【図７】図７は本発明による４分割ツリーの一例とそれ
に対応するビット列を示した図面である。
に対応するビット列を示した図面である。
【図８】図８は従来の４分割ツリーの一例を示した図面
である。
である。
【図９】図９は本発明による４分割ツリーの一例を示し
た図面である。
た図面である。
１ ブロック（主ブロック） １a ４分割に於ける経路の一例 １b ４分割に於ける経路の一例 １０ Ｎ／２×Ｎ／２正方形ブロック構造 １１〜１３ 下位ブロック構造 ２０ Ｎ×Ｎ／４水平長方形ブロック構造 ２１〜２３ 下位ブロック構造 ３０ Ｎ／４×Ｎ垂直長方形ブロック構造 ３１〜３３ 下位ブロック構造 ５１ 画像データ ５２ フレームメモリ ５３ 減算器 ５４ 再生メモリ ５５ データ選択手段 ５６ ブロックメモリ ５７ 画像合成部 ５８ 伝送バッファ １００ ４分割ツリー生成部 １０２ 第１ブロック分散値演算器 １０３ 第１ブロック平均値演算器 １０４ 正４分割分散値演算器 １０７ 正４分割平均値演算器 １０５ 水平４分割分散値演算器 １０８ 水平４分割平均値演算器 １０６ 垂直４分割分散値演算器 １０９ 垂直４分割平均値演算器 １１１ 比較器 １１１ｂ インバータ１１５の出力信号 １１２ 最小値検出器 １１３ データ選択器 １１４ ４分割ツリーコード発生器 １１６ 出力選択手段１０１の第１出力バッファ １１７ 出力選択手段１０１の第２出力バッファ １１８ 出力選択手段１０１の第３出力バッファ １１９ ブロック形態決定手段 ２００ ４分割ツリーマップ作成部 ２０１ アドレスデコーダ ２０２ ＲＯＭテーブル ２０３ ビットストリーム配列器 ａ フレームメモリ５２のデータ ｂ 再生メモリ５４のデータ ｃ データａとデータｂとの差データ ｄ データ選択手段５５で選択されたデータ ｅ ４分割ツリーデータ（選択分割情報） ｆ ブロックの代表値（平均値） ｇ ビットストリームデータ Ｎ１〜Ｎ４ Ｎ／２×Ｎ／２正方形ブロック Ｈ１〜Ｈ４ Ｎ×Ｎ／４水平長方形ブロック Ｖ１〜Ｖ４ Ｎ／４×Ｎ垂直長方形ブロック Ｔ 閾値 σi 第１分散値 σN1〜σN4 正４分割に対する分散値 σH1〜σH4 水平４分割に対する分散値 σV1〜σV4 垂直４分割に対する分散値
Claims (12)
- 【請求項１】 (a) フレームまたはフィールド単位
の画像データを所定のブロック形態のブロック単位で入
力する過程と、 (b) 前記ブロックを画像構造に応じて複数のサブブロ
ック構造のうち選択された１つの構造に更に４分割する
か否かを示す選択分割情報と各ブロックの代表値とを４
分割ツリー情報として発生する４分割ツリー情報発生過
程と、 (c) 前記発生した４分割ツリー情報の選択分割情報に
応じて作成された４分割ツリーマップ情報と各ブロック
の代表値とをビットストリームとして出力する過程とを
有することを特徴とする条件付き４分割ツリー方式を用
いた画像データ圧縮方法。 - 【請求項２】 前記複数のサブブロック構造が、正４
分割構造、垂直４分割構造、及び水平４分割構造からな
ることを特徴とする請求項１に記載の条件付き４分割ツ
リー方式を用いた画像データ圧縮方法。 - 【請求項３】 前記ブロックの画像構造が、ブロック
内の複数の画素値に対する分散値またはフレーム間の差
画像値であることを特徴とする請求項１に記載の条件付
き４分割ツリー方式を用いた画像データ圧縮方法。 - 【請求項４】 前記各ブロックの代表値が、各ブロッ
ク内の画素値の平均値であることを特徴とする請求項１
に記載の条件付き４分割ツリー方式を用いた画像データ
圧縮方法。 - 【請求項５】 前記過程(b)が、 (b-1) 前記ブロックと、前記複数のサブブロック構造
に対応する分割されたサブブロックの各々とに対してそ
れぞれの画素値の分散値と平均値とを求める過程と、 (b-2) 前記ブロックの分散値を所定の閾値と比較して
４分割するか否かを判断する過程と、 (b-3) 前記過程(b-2)の判断の結果、分割する必要がな
い場合は、第１選択分割情報と前記求められたブロック
平均値とを４分割ツリー情報として発生する過程と、 (b-4) 前記過程(b-2)の判断の結果、分割する必要があ
る場合は、前記複数のサブブロック構造に対応する分割
されたサブブロックの各々に対する分散値を最小値検出
器で互いに比較してそのうちの最小値を検出する過程
と、 (b-5) 前記複数の分割されたサブブロックに対する平
均値のうちで前記最小値検出器で検出された最小の分散
値に対応する平均値を選択する過程と、 (b-6) 前記検出された最小値に対応するサブブロック
構造のコードを発生する過程と、 (b-7) 前記選択された平均値と発生したコードとを４
分割ツリー情報として発生する過程と、 (b-8) 前記最小値検出器の検出結果に応じて入力され
るブロックのブロック形態を決定する過程と、 (b-9) 前記過程(b-4)から過程(b-8)を、分割されたサ
ブブロックのブロック形態が所定のブロック形態になる
まで、反復的に遂行する過程とを具備することを特徴と
する請求項１に記載の条件付き４分割ツリー方式を用い
た画像データ圧縮方法。 - 【請求項６】 フレームまたはフィールド単位の画像
データを所定のブロック形態のブロック単位で入力して
貯蔵するブロックメモリ手段と、 前記ブロックを画像構造に応じて複数のサブブロック構
造のうち選択された１つの構造に、少なくとも１過程以
上続けて４分割するか否かを示す選択分割情報と各ブロ
ックの代表値とを４分割ツリー情報として発生する４分
割ツリー生成手段と、 前記発生された４分割ツリー情報の選択分割情報に応じ
て作成された４分割ツリーマップ情報と各ブロックの代
表値とをビットストリームとして出力する４分割ツリー
マップ作成手段とを具備することを特徴とする条件付き
４分割ツリー方式を用いた画像データ圧縮装置。 - 【請求項７】 前記複数のサブブロック構造が、正４
分割構造、垂直４分割構造、及び水平４分割構造からな
ることを特徴とする請求項６に記載の条件付き４分割ツ
リー方式を用いた画像データ圧縮装置。 - 【請求項８】 前記ブロックの画像構造が、ブロック
内の複数の画素値に対する分散値またはフレーム間の差
画像値であることを特徴とする請求項６に記載の条件付
き４分割ツリー方式を用いた画像データ圧縮装置。 - 【請求項９】 前記各ブロックの代表値が、各ブロッ
ク内の画素の平均値であることを特徴とする請求項６に
記載の条件付き４分割ツリー方式を用いた画像データ圧
縮装置。 - 【請求項１０】 前記４分割ツリー生成手段が、 前記ブロックメモリ手段のブロック内の画素値から第１
分散値と第１平均値とを求める第１分散値演算器及び第
１平均値演算器と、 前記ブロックメモリ手段の前記複数のサブブロック構造
に対応する分割されたサブブロックの各々の画素値から
それぞれの第２分散値と第２平均値とを求める複数の第
２分散値演算器及び第２平均値演算器と、 前記第１分散値を所定の閾値と比較して４分割するか否
かを判断する比較器と、 前記第２分散値演算器の第２分散値を互いに比較してそ
のうち最小値を検出する最小値検出器と、 前記第２平均値演算器の第２平均値のうちから、前記最
小値検出器で検出された最小の分散値に対応する平均値
を選択するデータ選択器と、 前記検出された最小の分散値に対応するサブブロック構
造のコードを発生する４分割ツリーコード発生器と、 前記比較器の判断結果に応じて前記第１平均値演算器の
第１平均値と、前記４分割ツリーコード発生器のコード
と、前記データ選択器で選択された第２平均値とを選択
して、前記選択分割情報と各ブロックの代表値として出
力する出力選択手段と、 前記最小値検出器の検出結果に応じて現在入力されてい
るブロックのブロック形態情報から次に入力されるブロ
ックのブロック形態を決定するブロック形態決定手段と
を具備することを特徴とする請求項６に記載の条件付き
４分割ツリー方式を用いた画像データ圧縮装置。 - 【請求項１１】 前記４分割ツリーマップ作成手段
が、 前記選択分割情報をデコードしてアドレス信号を発生す
るアドレスデコーダと、 前記デコードされたアドレス信号により指定される４分
割ツリーマップ情報を発生するＲＯＭと、 前記発生された４分割ツリーマップ情報と前記各ブロッ
クの代表値とをビットストリームとして出力するビット
ストリーム配列器とを具備することを特徴とする請求項
６に記載の条件付き４分割ツリー方式を用いた画像デー
タ圧縮装置。 - 【請求項１２】 フレーム単位の画像データが入力さ
れるフレームメモリと、 前記フレームメモリから供給される画像データと差画像
データを選択するデータ選択手段と、 前記データ選択手段から選択されたフレーム単位の画像
データが所定のブロック形態のブロック単位で入力され
て貯蔵されるブロックメモリ手段と、 前記ブロックを画像構造に応じて、複数のサブブロック
構造のうち選択された１つの構造に更に４分割するか否
かを示す選択分割情報と各ブロックの代表値とを４分割
ツリー情報として発生する４分割ツリー生成手段と、 前記発生した４分割ツリー情報の選択分割情報に応じて
作成された４分割ツリーマップ情報と各ブロックの代表
値とをビットストリームとして出力する４分割ツリーマ
ップ作成手段と、 前記４分割ツリーマップ作成手段から出力されるビット
ストリームを入力して画像データを合成する画像合成手
段と、 前記画像合成手段により再生された前フレームの画像デ
ータを貯蔵する再生メモリと、 前記フレームメモリから供給される現フレームの画像デ
ータと前記再生メモリから供給される前フレームの画像
データとの差画像データを求める減算手段と、 前記４分割ツリーマップ作成手段から出力されるビット
ストリームを伝送するための伝送バッファとを具備する
ことを特徴とする条件付き４分割ツリー方式を用いた画
像データ圧縮装置。
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