JPH08110954A - 画像処理方法、画像処理装置および回路 - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置および回路

Info

Publication number
JPH08110954A
JPH08110954A JP24508194A JP24508194A JPH08110954A JP H08110954 A JPH08110954 A JP H08110954A JP 24508194 A JP24508194 A JP 24508194A JP 24508194 A JP24508194 A JP 24508194A JP H08110954 A JPH08110954 A JP H08110954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
vertices
command
image processing
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP24508194A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Hori
修司 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sega Corp
Original Assignee
Sega Enterprises Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sega Enterprises Ltd filed Critical Sega Enterprises Ltd
Priority to JP24508194A priority Critical patent/JPH08110954A/ja
Publication of JPH08110954A publication Critical patent/JPH08110954A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Generation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路の規模を肥大化せずに、より柔軟で自由
な画像描画機能により、各種の描画コマンドにより指定
された異なる描画設定内容を、同一の描画回路を用いて
処理する画像処理装置および回路を提供する。 【構成】 RAMアクセス回路100により各種の描画
コマンドがコマンドRAM210に定義される。また、
描画回路101により、読み出された前記各種の描画コ
マンドが実行される。この際、全ての描画コマンドに共
通の手続きが採択され、フレームバッファ211に前景
画像が展開される。ここで、第2の描画コマンドが処理
される場合、指定内容の不足部分が、座標生成回路10
2により自動生成される。また、第3の描画コマンドが
実行される場合、4角形ポリゴンが、指定色により内部
を塗り潰されてフレームバッファ211に描画される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理装置における
前景キャラクタパターンの描画装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、TVゲーム機における画像処理の
分野においては、モニタ画面上に遊戯者の興味を喚起す
る臨場感や面白みに溢れた画像を表示するため、前記画
像を描画する際に、上下あるいは左右反転、拡大縮小、
伸縮等の様々な描画機能を施すことがより一般的になっ
ている。このような描画機能を備える画像処理装置の従
来例としては、図6に示すようなものが知られている。
【0003】図6において、記憶装置3およびRAM4
と接続されているCPU1は、CPUインターフェース
5を介してビデオプロセッサ2に接続され、さらにビデ
オプロセッサ2は、CRTディスプレイ17に接続され
ている。CPU1は、記憶装置3からゲームを実行する
ためのプログラムやゲーム用の画像を表示するための画
像データをRAM4に読み込んで、ビデオプロセッサ2
へ転送する。この画像データは画素(ピクセル)と呼ば
れる最小単位から構成されており、情報として出力の際
の色を指定する所定のビット数のカラーコードを含んで
いる。
【0004】CPU1により読み出された画像データの
うち、前景画用の画像データは画像処理部6で、背景画
用の画像データは画像処理部7で、それぞれ必要な画像
処理を施されたのち、同期回路11が生成する同期信号
に従った適切なタイミングでそれぞれ読み出されて、表
示制御部12へ転送される。ここで、優先順位回路13
が、画像データ中で、出力の優先順位の高い画素を選択
する。また、カラー化回路14が、前記優先順位の最も
高い画素をカラーRAM15を用いてカラー化し、さら
に3原色(赤・緑・青)の配合率を示すRGBデータに
変換する。このRGBデータは、さらに、映像信号作成
回路16によって、アナログの映像信号に変換され、標
準TVスクリーン等のディスプレイ17に表示される。
上記のような手続きにより、背景画面に、ゲームのキャ
ラクタなどから成る前景画が重ね合わせられた、1画面
分の表示用画面が形成されている。
【0005】画像処理部6および7には、CPU1より
転送された画像データを格納するために、それぞれ所定
の記憶領域が設定されている。画像処理部6には、RA
M8およびフレームバッファ9が接続されている。RA
M8には、CPU1によって読み込まれた前景画用の画
像データを一旦格納する。フレームバッファ9には、R
AM8から読み出され、座標計算や拡大縮小、色演算等
の処理を施された前景画用の画像データを展開して出力
まで保持する。一方、画像処理部7には、CPU1より
転送される背景画用の画像データに画像処理を施した
後、格納するためのビデオRAM10(以下、VRA
M)が接続されている。
【0006】「前景キャラクタパターン用の画像データ
に対する描画処理」上記のような構成を有する画像処理
装置の画像処理部6において、RAM8から前景画用の
画像データが読み出されてフレームバッファ9に展開さ
れる際には、各種描画コマンドによる指定が与えられて
いる。描画コマンドには、前景画用の画像データに対し
て上下反転や左右反転する、拡大縮小するなどの、所定
の描画機能を施すために必要な所定の指定内容が設定さ
れている。描画コマンドによって指定される内容は、前
記画像データに対してどのような描画機能が施されるか
によってそれぞれ異なる。描画コマンドによって、所定
の描画機能を施すための指定が与えられると、画像処理
部6は、この指定に基づいてRAM8から読み出された
前景画用の画像データに処理を施し、前記キャラクタパ
ターンとして前記フレームバッファ9に描画する。
【0007】「ポリゴンに対する描画処理」一方、上述
したような前景キャラクタパターン以外に、前景画とし
てフレームバッファ9に描画される画像として、前景画
面に図形パターンを表示するポリゴンがある。前景キャ
ラクタパターンでは、元絵となる画像データが存在し、
描画コマンドの指定に基づき、この元絵データを用いた
描画が成されるのに対し、このポリゴンには、元絵とな
る画像データは存在しない。このようなポリゴンの描画
では、画像処理部6は、ポリゴン用の描画コマンドによ
る指定に基づき、ポリゴンの内部を指定された単色に塗
り潰すことにより、前記フレームバッファ9に描画す
る。従来、このポリゴンを描画する手法としては、一般
に、図7に示すような水平方向の直線だけを用いるラス
タライズによる方式が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の描画コマンドの指定方法に関しては、目的
とする描画機能に応じて、それぞれ異なる指定方法が用
いられており、これらの相違に応じて個々の回路を設定
するのは、作業的にも回路的にも無駄が多かった。ま
た、ゲームにおけるアクション性や現実性に関して、高
まる一方のゲーム消費者のニーズに応えるために、前景
キャラクタパターンに対し、従来の描画機能よりもさら
に柔軟かつ自由な描画設定を行うための手法が必要とな
ってきた。
【0009】本発明は、上記のような問題に鑑みてなさ
れたものであり、その第1の目的は、回路の規模を肥大
化することなく、それぞれ異なる指定内容によって描画
機能を指定する各種描画コマンドを処理する画像処理方
法を提供することにある。
【0010】本発明の第2の目的は、第1の目的を達成
するために、より柔軟で自由に画像の描画を行う描画手
続きにより、各種描画コマンドの指定内容の相違を統一
する画像処理方法を提供することにある。
【0011】本発明の第3の目的は、前記第1および第
2の目的を実現する具体的手段を備える画像処理装置を
提供することにある。
【0012】本発明の第4の目的は、前景画像のフレー
ムバッファへの描画に関して、4角形ポリゴンの描画に
関しても第1および第2の目的を達成できる構成を有す
る画像処理回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する手
段として、請求項1記載の発明では、画像データをビデ
オRAMから読み出し、前記画像データの描画方法を指
定する描画コマンドに従って画像処理を施して、フレー
ムメモリに描画する画像処理方法において、前記描画コ
マンドとして、異なる複数の描画方法の指定がある場
合、共通の手続きによって、これらの異なる複数の描画
方法の指定を統一し、前記画像データを描画することを
特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
画像処理方法において、前記共通の手続きが、前記画像
データの描画領域を所定数の頂点で囲まれた範囲で表
し、これらの頂点の全てに対して、同数の前記フレーム
メモリにおける描画座標をそれぞれ任意に指定すること
を特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明では、ビデオRAMか
ら前景画用の画像データを読み出して前景画像としてフ
レームメモリに展開する前景画生成手段と、ビデオRA
Mから背景画用の画像データを読み出し、複数の背景画
像を形成する背景画生成手段とを備える画像処理装置に
おいて、画像の描画領域を囲む所定数の頂点全てに対し
て、これらの頂点の全てに対応する同数の描画座標をそ
れぞれ任意に指定する第1の指定手段と、前記画像の描
画領域を囲む所定数の頂点のうち、所定数に満たない数
の頂点に対してのみ対応する描画座標をそれぞれ指定す
ると同時に、描画に関する他の所定の補足情報を付加す
る第2の指定手段と、指定された所定数の描画座標に基
づいて、前記画像を描画する描画手段とを備えることを
特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
画像処理装置において、前記描画手段が、前記画像領域
を囲む所定数の頂点のうち、前記第2の指定手段によっ
て描画座標の指定が与えられない頂点に対して、当該頂
点に対応する描画座標を、前記第2の指定手段が付加す
る前記他の所定の補足情報に基づいて自動的に算出する
座標生成手段を具備することを特徴とする。
【0017】請求項5記載の発明では、前景キャラクタ
パターンを描画するための指定を行う描画コマンドをコ
マンドRAMに対して定義するRAMアクセス回路と、
指定された4つの描画座標に基づいて、前記キャラクタ
パターンをフレームメモリに描画する描画回路とを備え
ることを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
画像処理回路において、前記RAMアクセス回路が、前
記コマンドRAMに対し、前景キャラクタパターンの描
画領域を囲む4つの頂点全てに対して、これらの頂点に
対応する4つの描画座標をそれぞれ任意に指定する第1
の描画コマンドと、前景キャラクタパターンの描画領域
を囲む4つの頂点のうち、4つに満たない数の頂点に対
して対応する同数の描画座標をそれぞれ指定すると同時
に、描画に関する他の所定の補足情報を付加する第2の
描画コマンドと、4角形ポリゴンの4つの頂点全てに対
して、これらの頂点に対応する4つの描画座標をそれぞ
れ任意に指定すると同時に、所定の指定色に関する情報
を付加する第3の描画コマンドとを定義するよう構成さ
れたことを特徴とする。
【0019】請求項7記載の発明では、請求項5記載の
画像処理回路において、前記描画回路が、前景キャラク
タパターンの描画領域を囲む4つの頂点のうち、前記第
2の描画コマンドによって描画座標の指定が与えられな
い頂点に対して、当該頂点に対応する描画座標を、前記
第2の描画コマンドが付加する前記他の所定の補足情報
に基づいて自動的に算出する座標生成手段を具備するこ
とを特徴とする。
【0020】
【作用】上記の手段を有する本発明の作用を以下に説明
する。画像処理装置において画像を描画する場合には、
前記画像に施される描画機能に応じて、異なる指定内容
を有する各種の描画コマンドが設定されるのが普通であ
る。しかしながら、これらの異なる指定内容に応じて、
異なる複数の描画回路を使用するのでは、回路を開発す
る手間がかかるだけでなく、回路規模が肥大化してしま
う。
【0021】請求項1記載の発明によれば、複数の異な
る描画コマンドを、同一の描画回路によって処理する画
像処理方法を得ることができる。すなわち、描画回路が
各種描画コマンドの処理を共通の手続きによって実行で
きるように、各種描画コマンドによる指定内容を統一す
る。
【0022】請求項2記載の発明によれば、前記複数の
異なる描画コマンドを同一の描画回路によって処理する
ために用いられる前記共通の手続きとして、画像の描画
領域を複数の点で表し、これらの点と同数の複数の描画
座標を任意に指定して、前記の複数の点にそれぞれ対応
させる描画コマンドを設定する。これによって、前記の
画像に対し、上下および左右の反転や、縮小などの従来
よりの描画機能に加え、さらにより複雑な回転やねじ
れ、歪みなどの描画機能を柔軟に施すことができる。
【0023】請求項3記載の発明によれば、複数の異な
る描画コマンドの指定内容を比較し、統一して同一の回
路で処理する具体的手段を備えた画像処理装置を得るこ
とができる。すなわち、第1の指定手段が、画像に対し
て柔軟な描画機能を施せる描画コマンドを提供する。第
2の指定手段では、第1の指定手段よりも指定内容が単
純である反面、補足情報を有する描画コマンドを提供す
る。共通の手続きに従い、第1の指定手段および第2の
手段により提供された描画コマンドを実行する。
【0024】請求項4記載の発明によれば、前記共通の
手続きにおいて、不足している指定内容について、座標
生成手段が必要な情報を自動生成する。すなわち、前記
第2の指定手段により指定されなかった描画座標を、第
2の指定手段から提供された前記補足情報によって自動
的に算出し、第2の指定手段の指定内容として追加す
る。
【0025】請求項5記載の発明によれば、前景画用の
画像描画に関して、4角形ポリゴンを通常の前景キャラ
クタパターン用の画像とともに描画処理する構成を有す
る画像処理回路を得ることができる。すなわち、RAM
アクセス回路が4角形ポリゴン用の描画コマンドを含む
各種の描画コマンドを全てRAMに定義する。
【0026】請求項6記載の発明によれば、このRAM
アクセス回路には、前景キャラクタパターンの画像に対
して最も柔軟な描画機能を施せる第1の描画コマンド
と、やはり前景キャラクタパターンの画像に対する描画
コマンドであるが、第1の描画コマンドよりも単純な指
定内容と、所定の補足情報を有する第2の描画コマンド
と、4角形ポリゴンの描画指定を行う第3の描画コマン
ドとが定義される。
【0027】最後に、請求項7記載の発明によれば、座
標生成手段が、上述した第1、第2および第3の描画コ
マンドが共通の手続きによって同一の描画回路内で実行
される際に、描画座標に対する指定が足りない第2の描
画コマンドの指定内容に前記補足情報に基づいて自動的
に生成された描画座標の指定を付加する。
【0028】このように、異なる指定内容を有する各種
の描画コマンドが、同一の回路において共通の手続きに
よって実行されることにより、フレームメモリへの画像
描画が行われる。
【0029】
【実施例】
1.本実施例における構成 以下に、画像処理装置において適用される本発明の一実
施例を、図面を用いて説明する。図2に、本実施例が適
用される画像処理装置のブロック図を示す。図2におい
て、ゲーム機本体200には、ユーザがゲームを操作す
るためのコントロールパッド201などの入力デバイス
が、SMPC(System Manager & Peripheral Control/
システムマネージャ) 202を介して接続される。更
に、ゲーム機本体200には、ゲームプログラムが格納
されたカートリッジ203が着脱可能に装着される。こ
のゲームプログラムは、通常、半導体メモリ(マスクR
OM)に書き込まれ、この半導体メモリがカートリッジ
203内に組み込まれている。また、ゲーム機本体20
0にCD−ROMドライブ(図示せず)が装備されるこ
とにより、CD−ROMによりゲームプログラムを供給
することが可能となる。
【0030】メインCPU用のバス204aには、CP
U207、CPU207のワーク用のRAM208、プ
ログラムを格納するROM209、及び上記SMPC2
02が接続されている。CPU207は、システム全体
をコントロールする、例えば32ビットRISCタイプ
の高速CPU(SH−2と呼ばれるCPUチップ2個)
によって構成される。SMPC202は、I/Oコント
ローラであり、システム全体のリセットの管理及びコン
トロールパッド201など外部機器とのインタフェース
を制御する。また、バス204bには、前景画の画像処
理を行うスプライトエンジン205、及び背景画の画像
処理を行うスクロールエンジン206が接続されてい
る。
【0031】スプライトエンジン205には、CPUか
らの前景画用の描画コマンドのデータ及び前景画の元絵
となる画像データを格納するコマンドRAM210、及
び前景画の画像データを展開するフレームバッファ21
1が接続されている。スクロールエンジン206には、
背景画の画素毎の画像データを格納するビデオRAM
(以下、VRAM)212、及びカラーRAM213が
接続されている。バス204に接続されているバスコン
トローラ214は、DMAコントローラ、及び割込みコ
ントローラ等を備え、上記CPU207とスプライトエ
ンジン205とスクロールエンジン206とのインタフ
ェースを制御する。
【0032】スプライトエンジン205は、コマンドR
AM210からキャラクタ等の前景画の画像データを選
択して読み出し、回転、拡大、縮小、及び色演算等の処
理を行った後、フレームバッファ211の所定のアドレ
スに書き込む。その後、スプライトエンジン205は、
フレームバッファ211に書き込んだ1フレーム分の画
像データを順次読み出し、端子Aを介して直接スクロー
ルエンジン206に供給する。
【0033】スクロールエンジン206は、前景画およ
び背景画におけるウィンドウ処理を行うウィンドウ制御
や、内蔵される各種レジスタに保持された指定に従って
背景画の画像処理を行う。スクロールエンジン206で
は、スプライトエンジン205からの前景画の画像デー
タと、背景画の画像データとを所定のタイミングで取り
込むための同期信号を生成する。
【0034】スクロールエンジン206では、さらに、
VRAM212から読み出された背景画の画像データ
と、スプライトエンジン205から供給された前景画の
画像データについて、画素毎に出力の優先順位を判断
し、優先順位の最も高い画素を選択してカラー化する。
この際、カラーRAM213がアクセスされ、各画素毎
に3原色(赤・緑・青)の配合率を示すRGBデータが
読み出される。
【0035】このように読み出された各画素のRGBデ
ータは、端子Bから水平同期信号に同期して出力され、
D/Aコンバータ215に供給される。D/Aコンバー
タ215では、上記RGBデータをアナログ信号に変換
して、出力端子Cから映像信号として出力する。この映
像信号はモニタ(図示せず)に供給され、TV画面に表
示される。
【0036】2.本実施例における作用および効果 2-1 本実施例の作用 「描画コマンドと前景画用の画像データ」本発明は、前
述のスプライトエンジン206において前景画の画像を
描画する際に適用される。以下、本実施例における回路
の作用について、図1を用いて説明する。
【0037】図1において、CPU207は、ゲームの
実行時に、前述のROM209から前景画用の各種の描
画コマンドのデータを読み出してスプライトエンジン2
05に供給している。スプライトエンジン205内のR
AMアクセス回路100は、CPU207から供給され
たこれらの描画コマンドを、コマンドテーブルの形で前
記コマンドRAM210に定義する。コマンドRAM2
10に定義される前記各種の描画コマンドは、前景画用
の画像がフレームバッファ211に展開される際に、前
記画像に対して設定された描画機能を施すための指定を
行う。どの描画コマンドが指定されるかは、ゲーム中
で、前記画像に対してどのような描画機能が必要になる
かによって予め決定されている。
【0038】「フレームバッファに展開される前景画用
の画像」このような描画コマンドの指定に従って、フレ
ームバッファ211に展開される前景画用の画像には、
前景キャラクタパターンと、4角形ポリゴンにより構成
される図形パターンとの2種類がある。前景キャラクタ
パターンとなる画像には、元絵となる既存の画像データ
(以下、元絵データ)が存在し、この元絵データは、R
OM209内に記憶されている。前記元絵データは、自
身に施されるべき描画機能を指定する描画コマンドとと
もに、CPU205によって読み出されて、前記コマン
ドRAM210に供給されている。前景キャラクタパタ
ーンが描画される場合、描画コマンドによって指定され
た描画機能が、この元絵データに対して施されることに
より、フレームバッファ211への展開が実行される。
【0039】一方、ポリゴンは、元絵となる画像データ
を持たない。ポリゴンが描画される場合は、ポリゴン用
に設定された描画コマンドによって描画機能とポリゴン
内部を塗り潰すための単色が1つ指定されることによ
り、フレームバッファ211への展開が実行される。
【0040】「各種の描画コマンドと指定内容ースプラ
イト描画コマンド」本実施例において、上記のような前
景画用の画像のうち、元絵データを持つ前景画用の画像
(前景キャラクタパターン用)を特にスプライトと呼
ぶ。スプライトは、その元絵データに対してどのような
描画機能が設定されているかにより、以下のように区別
できる。 (a)定型スプライト…上下および左右の反転が可能な
スプライト (b)矩形スプライト…(a)の描画機能に加え、さら
に拡大縮小、伸縮が可能なスプライト (c)変形スプライト…(b)の描画機能に加え、さら
に回転、ねじれが可能なスプライト
【0041】これらのスプライト各々に設定される上記
の描画機能は、描画コマンドにより、以下のように異な
る方法で定義される。すなわち、各スプライトの元絵デ
ータの描画領域を4つの頂点で囲まれた矩形の範囲で表
した場合、 (a)定型スプライトでは、これらの頂点のうちの1点
に対応する描画座標の指定と、元絵データの読み出し方
向等の補助情報 (b)矩形スプライトでは、これらの頂点のうち対角頂
点となる2点に対応する描画座標の指定と、元絵データ
の読み出し方向等の補助情報 (c)変形スプライトでは、これらの頂点のうちの4点
全てに対して、対応する描画座標の指定と、元絵データ
の読み出し方向等の補助情報 を、描画コマンドの内容としてそれぞれ指定し、さらに
全てのスプライト用描画コマンドにおいて、元絵データ
を読み出すのに必要な先頭アドレスを情報として含む。
【0042】「各種描画コマンドと指定方法−ポリゴン
描画コマンド」また、前景画の画像として描画される図
形パターンを形成する4角形ポリゴンについては、ポリ
ゴン描画コマンドとして、前記4角形ポリゴンの4頂点
の指定と、図形の塗り潰しを行う単色を、描画コマンド
の内容として指定する。図3は、上述したこれらの描画
コマンドによる指定内容および適用される描画機能の違
いについてまとめたものである。
【0043】「描画回路と変形スプライト」さて、図1
において、スプライトエンジン205は、コマンドRA
M210よりバスαを通して、上述したような異なる指
定内容および情報を含む各種の描画コマンドを読み込
む。各スプライトに設定される描画機能によって、指定
方法を変えるのは、前記ROM209内に必要最小限の
データ量で描画コマンドを格納するためには、有効であ
るが、ことなる指定方法毎に複数の異なる描画回路を設
定するのでは回路規模が大きくなり、また作業的な無駄
も増えてしまう。そこで、本実施例では、これらの各種
スプライト描画コマンドとポリゴン描画コマンドを、バ
スαを通じて全て同一の描画回路101へ転送する。
【0044】描画回路101では、転送されてきた全て
の描画コマンドを、変形スプライト用の描画コマンドと
して扱う。前述したように、変形スプライトでは、前景
画の画像となる元絵データの描画領域の4頂点それぞれ
に対応する4つの描画座標を全て指定する描画コマンド
が適用されている。そして、これらの4つの描画座標の
関係は任意に設定できるので、図4に示すように、描画
座標の設定の内容によっては、元絵を上下左右に反転さ
せたり、拡大縮小するだけでなく、元絵を一方向だけに
歪めて引き伸ばしたり、ねじったり、回転させたりとい
うように、任意に変形させて描画することが可能とな
る。
【0045】このように、変形スプライトでは、最も詳
細な指定方法を適用することによって、他の各種スプラ
イトで使用可能な描画機能に加えて、さらに柔軟な描画
機能を得ることができる。つまり、変形スプライトに適
用される描画機能を処理できる回路を使用すれば、他の
各種スプライトの描画機能の処理も同じ回路で実行可能
となる。前記描画回路101が、転送されてきた全ての
描画コマンドを、変形スプライト用の描画コマンドとし
て扱うのは、このような理由による。
【0046】描画回路101には、各種描画コマンドに
よって前述の図3に示すような異なる指定内容が転送さ
れる。転送されてきた描画コマンドが、変形スプライト
以外のスプライト描画コマンドのいずれかである場合、
描画領域の4つの頂点のうち、描画座標の指定が足りな
い頂点に対し、描画回路101内の座標生成回路102
が、図5に示すように、当該スプライト描画コマンドの
補助情報に基づいて、当該頂点に対応する描画座標を算
出する。
【0047】算出された前記描画座標は、当該スプライ
ト描画コマンドの指定内容に書き加えられ、変形スプラ
イト用の描画コマンドの指定内容に変換される。次に、
当該スプライト描画コマンドによって指定されたスプラ
イトの元絵データの先頭アドレスに基づき、前記元絵デ
ータを前記コマンドRAM210より読み出す。そし
て、前記変換された指定内容に基づいて、この元絵デー
タを変形スプライトとして処理し、フレームバッファ2
11に描画する。
【0048】一方、描画回路101に転送されてきた描
画コマンドが、ポリゴン描画コマンドである場合、描画
回路101は、ポリゴンの4頂点をそのまま変形スプラ
イトの描画領域の4頂点と見なし、ポリゴンを変形スプ
ライトとして、フレームバッファ211に描画する。こ
の際、ポリゴン描画コマンドに含まれる指定色の情報が
読み出され、描画されたポリゴンの内部が塗り潰され
る。
【0049】2-2 本実施例の効果 このように、本実施例の描画回路101を用いれば、各
種の描画コマンドによる指定内容の相違に関わらず、同
一の回路によってフレームバッファ211ヘ前景画用の
画像を描画することができるようになる。このため、回
路規模を大きくせずに、各種スプライトの描画を効率的
に行うことができる。また、同じ手続きにより、4角形
ポリゴンを描画することも可能になるので、ポリゴン専
用に描画回路を設定する必要がなくなる。一方、変形ス
プライトの描画処理では、画像処理装置のスプライトの
描画機能を、より柔軟に設定できるようになり、画像描
画における自由度が向上するという効果がある。
【0050】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明では、描画
指定がそれぞれ異なる画像や、種類の異なる画像を同一
の回路によって描画できる。このため、画像描画用の回
路が節約でき、有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例における描画装置の構成を表す図。
【図2】本実施例における画像処理装置の全体構成を表
す図。
【図3】各種描画コマンドの指定内容と描画機能の相違
を表す図。
【図4】変形スプライト描画コマンドによる、元絵デー
タの変形例を表す図。
【図5】座標生成回路の作用を説明する図。
【図6】画像処理装置の構成の一般例を表す図。
【図7】ポリゴン描画の従来の手法を表す図。
【符号の説明】
100… RAMアクセス回路 101… 描画回路 102… 座標生成回路 205… スプライトエンジン 210… コマンドRAM 211… フレームバッファ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データをビデオRAMから読み出
    し、前記画像データの描画方法を指定する描画コマンド
    に従って画像処理を施して、フレームメモリに描画する
    画像処理方法において、 前記描画コマンドとして、異なる複数の描画方法の指定
    がある場合、共通の手続きによって、これらの異なる複
    数の描画方法の指定を統一し、前記画像データを描画す
    ることを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記共通の手続きが、前記画像データの
    描画領域を所定数の頂点で囲まれた範囲で表し、これら
    の頂点の全てに対して、同数の前記フレームメモリにお
    ける描画座標をそれぞれ任意に指定することを特徴とす
    る請求項1記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 ビデオRAMから前景画用の画像データ
    を読み出して前景画像としてフレームメモリに展開する
    前景画生成手段と、ビデオRAMから背景画用の画像デ
    ータを読み出し、複数の背景画像を形成する背景画生成
    手段とを備える画像処理装置において、 画像の描画領域を囲む所定数の頂点全てに対して、これ
    らの頂点の全てに対応する同数の描画座標をそれぞれ任
    意に指定する第1の指定手段と、 前記画像の描画領域を囲む所定数の頂点のうち、所定数
    に満たない数の頂点に対して、これら頂点に対応する描
    画座標をそれぞれ指定すると同時に、描画に関する他の
    所定の補足情報を付加する第2の指定手段と、 指定された所定数の描画座標に基づいて、前記画像を描
    画する描画手段と、を備えることを特徴とする画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記描画手段が、前記画像領域を囲む所
    定数の頂点のうち、前記第2の指定手段によって描画座
    標の指定が与えられない頂点に対して、当該頂点に対応
    する描画座標を、前記第2の指定手段が付加する前記他
    の所定の補足情報に基づいて自動的に算出する座標生成
    手段を具備することを特徴とする請求項3記載の画像処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前景キャラクタパターンを描画するため
    の指定を行う描画コマンドをコマンドRAMに対して定
    義するRAMアクセス回路と、 指定された4つの描画座標に基づいて、前記キャラクタ
    パターンをフレームメモリに描画する描画回路とを備え
    ることを特徴とする画像処理回路。
  6. 【請求項6】 前記RAMアクセス回路が、前記コマン
    ドRAMに対し、 前景キャラクタパターンの描画領域を囲む4つの頂点全
    てに対して、これらの頂点に対応する4つの描画座標を
    それぞれ任意に指定する第1の描画コマンドと、 前景キャラクタパターンの描画領域を囲む4つの頂点の
    うち、4つに満たない数の頂点に対して対応する同数の
    描画座標をそれぞれ指定すると同時に、描画に関する他
    の所定の補足情報を付加する第2の描画コマンドと、 4角形ポリゴンの4つの頂点全てに対して、これらの頂
    点に対応する4つの描画座標をそれぞれ任意に指定する
    と同時に、所定の指定色に関する情報を付加する第3の
    描画コマンドと、を定義するよう構成されたことを特徴
    とする請求項5記載の画像処理回路。
  7. 【請求項7】 前記描画回路が、前景キャラクタパター
    ンの描画領域を囲む4つの頂点のうち、前記第2の描画
    コマンドによって描画座標の指定が与えられない頂点に
    対して、当該頂点に対応する描画座標を、前記第2の描
    画コマンドが付加する前記他の所定の補足情報に基づい
    て自動的に算出する座標生成回路を具備することを特徴
    とする請求項5記載の画像処理回路。
JP24508194A 1994-10-11 1994-10-11 画像処理方法、画像処理装置および回路 Withdrawn JPH08110954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24508194A JPH08110954A (ja) 1994-10-11 1994-10-11 画像処理方法、画像処理装置および回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24508194A JPH08110954A (ja) 1994-10-11 1994-10-11 画像処理方法、画像処理装置および回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08110954A true JPH08110954A (ja) 1996-04-30

Family

ID=17128324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24508194A Withdrawn JPH08110954A (ja) 1994-10-11 1994-10-11 画像処理方法、画像処理装置および回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08110954A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09297530A (ja) * 1996-05-02 1997-11-18 Furuno Electric Co Ltd グラフィック表示方法、グラフィック表示装置、ナビゲーション装置およびレーダ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09297530A (ja) * 1996-05-02 1997-11-18 Furuno Electric Co Ltd グラフィック表示方法、グラフィック表示装置、ナビゲーション装置およびレーダ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4234217B2 (ja) サイズ変更ビットブロック転送処理の一部として透過イネーブルビットの埋込みを行うシステム、装置および方法
US5877769A (en) Image processing apparatus and method
EP1033682A2 (en) Image processing apparatus and image processing method
JPH11259678A (ja) 画像表示装置及びそれによる画像表示方法
JPH09212680A (ja) 描画装置及び描画方法
JP4200573B2 (ja) 記憶装置と画像処理装置およびその方法とリフレッシュ動作制御装置およびその方法
JP4707782B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
US6812931B2 (en) Rendering process
KR20040011525A (ko) 드로잉 방법
EP0486195A2 (en) Computer graphics system
EP0660298A1 (en) Image processing device and method therefor, and game machine having image processing part
JP3548642B2 (ja) 画像情報生成装置及び方法、画像情報処理装置及び方法、並びに記録媒体
JPH08110954A (ja) 画像処理方法、画像処理装置および回路
JP3052839B2 (ja) 画像処理装置及びその処理方法
JP3068590B1 (ja) 2次元画像処理装置
JP3741053B2 (ja) 画像処理装置
JPH11306366A (ja) グラフィック演算装置およびその方法
US6900804B1 (en) Method of forming polygon image and image processing apparatus using the same
JP3468985B2 (ja) グラフィック描画装置、グラフィック描画方法
JP3652586B2 (ja) 画像描画システム
US5936635A (en) System and method of rendering polygons into a pixel grid
JP4519290B2 (ja) ゲーム装置、画像生成方法、及び記録媒体
JP2898482B2 (ja) コンピュータゲーム装置
JPH0887267A (ja) 画像処理装置
JP4204114B2 (ja) ポリゴンデータの処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020115