JPH08107875A - 内視鏡形状検出装置 - Google Patents

内視鏡形状検出装置

Info

Publication number
JPH08107875A
JPH08107875A JP6237955A JP23795594A JPH08107875A JP H08107875 A JPH08107875 A JP H08107875A JP 6237955 A JP6237955 A JP 6237955A JP 23795594 A JP23795594 A JP 23795594A JP H08107875 A JPH08107875 A JP H08107875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shape
image
display
marker
displayed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6237955A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Taniguchi
明 谷口
Tsukasa Ishii
司 石井
Masanao Hara
雅直 原
Sumihiro Uchimura
澄洋 内村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP6237955A priority Critical patent/JPH08107875A/ja
Priority to US08/460,812 priority patent/US6059718A/en
Publication of JPH08107875A publication Critical patent/JPH08107875A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 患者等の被検体内部に挿入された内視鏡の形
状の把握が容易な内視鏡形状検出装置を提供すること。 【構成】 ベッドに載置された患者には内視鏡6の挿入
部7が挿入され、そのチャンネルには、プローブソース
コイル16iが内蔵されたプローブ15が挿通され、駆
動信号の印加により各ソースコイル16iで発生した磁
界強度に比例する信号を既知の位置に配置した3軸セン
スコイル22jにより検出し、その検出信号に基づいて
形状算出部30内のソースコイル位置検出部31で位置
を検出し、形状画像生成部32で形状画像を生成しソー
スコイル16iが設置された挿入部の形状をモニタ23
に表示する。形状画像生成部32は互いに直交する2つ
の視点方向からの形状画像を生成する画像モードを有
し、モニタ23に2画面同時に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁界発生素子と磁界検出
素子とを用いて内視鏡の形状を検出して表示する内視鏡
形状検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療用分野及び工業用分
野で広く用いられるようになった。この内視鏡は特に挿
入部が軟性のものは、屈曲した体腔内に挿入することに
より、切開することなく体腔内深部の臓器を診断した
り、必要に応じてチャンネル内に処置具を挿通してポリ
ープ等を切除するなどの治療処置を行うことができる。
【0003】この場合、例えば肛門側から下部消化管内
を検査する場合のように、屈曲した体腔内に挿入部を円
滑に挿入するためにはある程度の熟練を必要とする場合
がある。
【0004】つまり、挿入作業を行っている場合、管路
の屈曲に応じて挿入部に設けた湾曲部を湾曲させる等の
作業が円滑な挿入を行うのに必要になり、そのためには
挿入部の先端位置等が、体腔内のどの位置にあるかと
か、現在の挿入部の屈曲状態等を知ることができると便
利である。
【0005】このため、例えば特開平3ー295530
号公報には挿入部に設けた受信用空中線(コイル)に対
し、挿入部の外部に設けた送信用空中線(アンテナコイ
ル)を走査して挿入部の挿入状態を検出するものがあ
る。
【0006】この従来例では内視鏡形状を検出すること
が可能であるが、1つのコイルの位置の検出のためにア
ンテナコイルを走査してコイルに誘起される電圧の最大
となる状態と最小になる状態とに設定しなければならな
い。このために、1つのコイルの位置検出にさえ、アン
テナコイルを広範囲に走査することが必要となり、その
走査のために位置検出に時間がかかる。形状を検出する
には複数のコイルの位置を検出することが必要になるの
で、形状を検出するにはさらに長い時間が必要になって
しまう。
【0007】また、USパテント4,176,662で
は内視鏡の先端のトランスジューサからバースト波を出
し、周囲の複数のアンテナ又はトランスジューサで検出
して先端部の位置をCRTにプロット等するものが開示
されている。また、USパテント4,821,731で
は体外の直交コイルを回転し、体内のカテーテルに設け
たセンサの出力からカテーテルの先端位置を検出するも
のを開示している。
【0008】これら2つは先端位置を検出するもので、
形状を検出することを目的とするものでない。
【0009】また、PCT出願GB91/01431号
公開公報では内視鏡が挿入される対象物の周囲にX−Y
方向にダイポールアンテナを格子状に多数並べてAC駆
動し、一方、内視鏡側に内蔵したコイルで得られる信号
より、内視鏡の位置を導出する従来例を開示している。
【0010】この従来例では検出範囲よりも広い範囲に
ダイポールアンテナを格子状に多数並べなければ内視鏡
形状を精度良く検出することが困難であり、大きなスペ
ースが必要になってしまう。
【0011】さらにPCT出願WO94/0438号公
開公報に開示された従来例では3軸直交の複数のソース
コイルからの磁界を内視鏡に設けたセンスコイルで検出
し、検出した内視鏡形状をグレー表示するようにしてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
PCT出願WO94/0438号公開公報に開示された
従来例では内視鏡形状が検出できても、表示手段にグレ
ー表示された画像がグレーの階調から立体的であること
を識別できるが、その奥行き量をより正確に把握するこ
とが困難ある。
【0013】また、表示された内視鏡形状の画像には基
準位置等が表示されないので、患者等の被検体内に挿入
された内視鏡の形状を方向性を含めて把握することが困
難であった。
【0014】本発明は上述した問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は患者等の被検体内部に挿入された内
視鏡の形状の把握が容易な内視鏡形状検出装置を提供す
ることである。また、本発明の他の目的はユーザにとっ
て使い勝手が良い機能を有する内視鏡形状検出装置を提
供することである。
【0015】
【問題点を解決する手段及び作用】磁界を用いて内視鏡
形状を検出し、かつ表示する内視鏡形状検出装置におい
て、互いに異なる視点方向からの内視鏡形状を2画面で
同時に表示する検出画像表示手段を設けることにより、
視点方向が異なる両画面の比較から被検体の内部に挿入
された内視鏡挿入部の形状を立体的に理解することが容
易にできるようにしている。
【0016】また、画面上に基準位置等を表示する基準
情報の表示手段を設けることにより、基準情報を参照す
ることにより、表示された内視鏡形状を方向性を含めて
理解することが容易にできる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。図1ないし図13は本発明の第1実施例
に係り、図1は本発明の第1実施例を有する内視鏡シス
テムの概略の構成を示し、図2は第1実施例の内視鏡形
状検出装置の構成を示すブロック図で示し、図3は内視
鏡形状検出装置の全体構成を示し、図4は3軸センスコ
イル及びプローブの構成を示し、図5はプローブ内のソ
ースコイルの位置を複数のセンスコイルを用いて検出す
る様子を示し、図6はマーカプローブの構成を断面図で
示し、図7は内視鏡形状検出装置の処理内容をフローで
示し、図8は2画面モード及び1画面モードで内視鏡形
状を表示するスコープモデル描画の処理をフローで示
し、図9はスコープイメージ描写処理をフローで示し、
図10はn角柱モデルでのスコープイメージ描写処理を
フローで示し、図11はモニタ画面に1画面モードで表
示される内視鏡形状の出力画像を示し、図12はモニタ
画面に2画面モードで表示される内視鏡形状の出力画像
を示し、図13はベッドに固定された世界座標系を示
す。図1に示すように内視鏡システム1は内視鏡6を用
いて検査等を行う内視鏡装置2と、この内視鏡装置2と
共に使用され、内視鏡6の挿入部7内の各位置を検出す
ることにより、検出された各位置から挿入部7の形状を
推定し、さらに推定された形状に対応するモデル化され
た(内視鏡)挿入部形状の画像を表示する内視鏡形状検
出装置3とから構成される。
【0018】(内視鏡検査用)ベッド4には、被検体と
しての患者5が載置され、この患者5の体腔内に、内視
鏡6の挿入部7が挿入される。この内視鏡6は細長で可
撓性を有する挿入部7とその後端に形成された太幅の操
作部8と、この操作部8の側部から延出されたユニバー
サルケーブル9とを有し、このユニバーサルケーブル9
の末端のコネクタ9Aはビデオプロセッサ11に着脱自
在で接続できる。
【0019】挿入部7には図示しないライトガイドが挿
通され、このライトガイドはさらに操作部8から延出さ
れたユニバーサルケーブル9内を挿通され、末端のコネ
クタ9Aに至る。そして、このコネクタ9Aの端面に
は、ビデオプロセッサ11に内蔵された図示しない光源
部のランプから照明光が供給され、このライトガイドの
よって伝送され、挿入部7の先端部の(照明光出射手段
を形成する)照明窓に取り付けられた先端面から伝送し
た照明光を前方に出射する。
【0020】この照明窓から出射された照明光により照
明された体腔内の内壁或は患部等の被写体は先端部の照
明窓に隣接して形成された観察窓に取り付けた図示しな
い対物レンズによってその焦点面に配置された固体撮像
素子としてのCCDに像を結ぶ。
【0021】このCCDはビデオプロセッサ11に内蔵
された図示しない信号処理部内のCCDドライブ回路か
ら出力されるCCDドライブ信号が印加されることによ
り、(CCDで)光電変換された画像信号が読み出さ
れ、挿入部7内等を挿通された信号線を経て信号処理部
で信号処理されて標準的な映像信号に変換され、カラー
モニタ12に出力され、対物レンズでCCDの光電変換
面に結像した内視鏡像をカラー表示する。
【0022】また、操作部8には湾曲操作ノブが設けて
あり、このノブを回動する操作を行うことにより挿入部
7の先端付近に形成した湾曲自在の湾曲部を湾曲できる
ようにして屈曲した体腔内経路にもその屈曲に沿うよう
に先端側を湾曲させることによりスムーズに挿入できる
ようにしている。
【0023】また、この内視鏡6には挿入部7内に中空
のチャンネル13が形成されており、このチャンネル1
3の基端の挿入口13aから鉗子等の処置具を挿通する
ことにより、処置具の先端側を挿入部7の先端面のチャ
ンネル出口から突出させて患部等に対して生検とか治療
処置等を行うことができる。
【0024】また、このチャンネル13に(体腔内に挿
入された挿入部7の)位置及び形状検出のためのプロー
ブ15を挿入し、このプローブ15の先端側をチャンネ
ル13内の所定の位置に設定することができる。
【0025】図4に示すようにこのプローブ15には磁
界を発生する磁界発生素子としての複数のソースコイル
16a,16b,…(符号16iで代表する)が、絶縁
性で可撓性を有する円形断面のチューブ19内に例えば
一定間隔dとなる状態で、可撓牲の支持部材20とチュ
ーブ19内壁に絶縁性の接着剤で固定されている。
【0026】各ソースコイル16iは例えば絶縁性で硬
質の円柱状のコア10に絶縁被覆された導線が巻回され
たソレノイド状コイルで構成され、各ソースコイル16
iの一端に接続されたリード線は共通にされて支持部材
20内を挿通され、他端のリード線17はチューブ19
内を手元側まで挿通されている。また、チューブ19内
には絶縁性の充填部材が充填され、チューブ19が屈曲
されてもチューブ19がつぶれないようにしている。ま
た、チューブ19が屈曲されて変形した場合でも、各ソ
ースコイル16iは、硬質のコア10に導線が巻回し
て、接着剤で固定されているので、ソースコイル16i
自身はその形状が変形しない構造にしてあり、磁界発生
の機能はチューブ19が変形した場合でも不変となるよ
うにしている。
【0027】各ソースコイル16iの位置は内視鏡6の
挿入部7内の既知の位置に設定されており、各ソースコ
イル16iの位置を検出することにより、内視鏡6の挿
入部7の離散的な位置(より厳密には各ソースコイル1
6iの位置)が検出できるようにしている。
【0028】これらの離散的な位置を検出することによ
り、それらの間の位置もほぼ推定でき、従って離散的な
位置の検出により、体腔内に挿入された内視鏡6の挿入
部7の概略の形状を求めることが可能になる。
【0029】各ソースコイル16iに接続されたリード
線17はプローブ15の後端に設けた、或はプローブ1
5の後端から延出されたケーブルの後端に設けたコネク
タ18に接続され、このコネクタ18は(内視鏡)形状
検出装置本体21のコネクタ受けに接続される。そし
て、後述するように各ソースコイル16iには駆動信号
が印加され、位置検出に利用される磁界を発生する。
【0030】また、図1に示すようにベッド4の既知の
位置、例えば3つの隅にはそれぞれ磁界を検出する磁界
検出素子としての3軸センスコイル22a,22b,2
2c(22jで代表する)が取り付けてあり、これらの
3軸センスコイル22jはベッド4から延出されたケー
ブル29を介して形状検出装置本体21に接続される。
【0031】3軸センスコイル22jは図4に示すよう
にそれぞれのコイル面が直交するように3方向にそれぞ
れ巻回され、各コイルはそのコイル面に直交する軸方向
成分の磁界の強度に比例した信号を検出する。
【0032】上記形状検出装置本体21は、3軸センス
コイル22jの出力に基づいて各ソースコイル16iの
位置を検出して、患者5内に挿入された内視鏡6の挿入
部7の形状を推定し、推定した形状に対応したコンピュ
ータグラフィック画像をモニタ23に表示する。
【0033】内視鏡形状検出装置3は磁気を利用してい
るので、磁気に対して透明でない金属が存在すると鉄損
などにより、影響を受けてしまい、磁界発生用のソース
コイル16iと検出用の3軸センスコイル22jの間の
相互インダクタンスに影響を与える。一般に、相互イン
ダクタンスをR+jXで表すと、(磁気に対して透明で
ない金属は)このR,X両者に影響を及ぼすことにな
る。
【0034】この場合、微少磁界の検出で一般に用いら
れている直交検波で測定される信号の、振幅、位相が変
化することになる。そのため、精度よく信号を検出する
ためには、発生する磁界に影響を与えない環境を設定す
ることが望ましい。
【0035】これを実現するためには、磁気的に透明な
材料(換言すると磁界に影響を及ぼさない材料)でベッ
ド4を作ればよい。この磁気的に透明な材料としては例
えば、デルリン等の樹脂、木材、非磁性材金属であれば
よい。
【0036】実際にはソースコイル16iの位置検出に
は交流磁界を用いるため、駆動信号の周波数において磁
気的に影響のない材料で形成しても良い。そこで、本内
視鏡形状検出装置3とともに使用する図1に示す内視鏡
検査用ベッド4は、少なくとも、発生する磁界の周波数
において磁気的に透明な非磁性材で構成されている。
【0037】図2の内視鏡形状検出装置3のブロック図
において、内視鏡6のチャンネル13内に設定されたプ
ローブ15内のソースコイル16iにソースコイル駆動
部24からの駆動信号が供給され、この駆動信号が印加
されたソースコイル16i周辺に磁界が発生する。
【0038】このソースコイル駆動部24は、(磁界発
生用)発振部25から供給される交流信号を増幅して、
必要な磁界を発生するための駆動信号を出力する。発振
部25の交流信号は、ベッド4に設けられた3軸センス
コイル22jで検出される微少な磁界を検出するための
(相互インダクタンス)検出部26に参照信号として送
出される。
【0039】3軸センスコイル22jで検出される微少
な磁界検出信号は(センスコイル)出力増幅器27で増
幅された後、検出部26に入力される。検出部26で
は、参照信号を基準として、増幅、直交検波(同期検
波)を行い、コイル間の相互インダクタンスに関連した
信号を得る。
【0040】複数のソースコイル16iが存在するの
で、各ソースコイル16iに接続されたリード線へ駆動
信号を順次供給するように切り換える切り換え手段とな
る(ソースコイル駆動電流)分配器28がソースコイル
駆動部24とソースコイル16iの間に存在する。
【0041】上記検出部26で得られた信号は、形状算
出部30を構成する(ソースコイル)位置検出部(又は
位置推定部)31に入力され、入力されたアナログ信号
をデジタル信号に変換して位置検出の計算或は位置推定
の演算を行い、各ソースコイル16iに対して推定され
た位置情報を得る。この位置情報は形状画像生成部32
に送られ、得られた離散的な各位置情報から間を補間す
る補間処理等のグラフィック処理して内視鏡6(の挿入
部7)の形状を推定し、推定された形状に対応する画像
を生成し、モニタ信号生成部33に送る。
【0042】モニタ信号生成部33は形状に対応する画
像を表すRGB或はNTSC或はPAL方式等の映像信
号を生成し、モニタ23に出力し、モニタ23の表示面
に内視鏡6の挿入部形状に対応する画像を表示する。
【0043】なお、位置検出部31は1つの位置検出の
計算を終了した後に、分配器28に切り換えの信号を送
り、次のソースコイル16iに駆動電流を供給してその
位置検出の計算を行う(各位置検出の計算を終了する前
に、分配器28に切り換えの信号を送り、センスコイル
22jで検出した信号をメモリに順次記憶させるように
しても良い)。
【0044】また、システム制御部34はCPU等で構
成され、位置検出部31、形状画像生成部32、モニタ
信号生成部33の動作等を制御する。また、このシステ
ム制御部34には操作部35が接続される。図3に示す
ようにこの操作部35はキーボード35a及びマウスス
35b等で構成され、これらを操作することにより、内
視鏡形状の描画モデルの選択とか、モニタ23に表示さ
れる内視鏡形状を選択された視野方向に対する画像で表
示させる指示を行うこともできる。
【0045】特に、この実施例では操作部35(より詳
しくは図3のキーボード35aの)特定のキー入力の操
作を行い、システム制御部34に2画面表示の指示信号
を入力することによって、形状画像生成部32は1つの
視点方向に対応する画像を生成すると共に、この視点方
向と90゜異なる視点方向からの画像を生成し、モニタ
信号生成部33を経てモニタ23に同時に2つの画像を
表示する。
【0046】つまり、形状画像生成部32は互いに直交
する視点方向からの2つの形状画像と、1つの視点方向
からの形状画像とを生成する2/1形状画像モードの機
能を有し、指示(選択)に応じてモニタ23に2又は1
形状画像を生成し、モニタ23には指示により生成され
た2又は1形状画像を表示する。図3のモニタ23では
2形状画像モードでの2つの形状画像が表示された様子
を示している。
【0047】この実施例では、このように互いに90゜
異なる視点方向からの内視鏡形状を2画面で同時に表示
する検出画像表示手段(形状画像生成部32と、モニタ
信号生成部33と、モニタ23とで構成される)を有す
ることが大きな特徴となっている。
【0048】なお、図2の点線で示す形状算出部30は
ソフトウェアを含む。また、モニタ23に表示される内
視鏡形状の表示を理解し易くするために表示画面上での
基準位置等を表示させるための補助手段としてのマーカ
プローブ36a,36b(単にマーカと略記)を接続で
きるように構成され、マーカ36a,36bを使用して
術者によって任意に設定された基準位置等を内視鏡形状
と共にモニタ23の表示画面に同時に表示し、内視鏡形
状の把握を容易にできるようにしている。
【0049】マーカ36a,36bは電流分配器28に
接続され、プローブ15内のソースコイル16iと同様
に電流分配器28を介してマーカ36a,36b内のソ
ースコイルに駆動信号が印加されるようにしている。な
お、第1実施例ではマーカ36a,36bは画面上で基
準位置を表示することにより、内視鏡形状の把握を容易
にするのに使用される。第2実施例では、その使用態様
も選択できるようにしている(後述)。
【0050】内視鏡検査の場合には、患者5はベッド4
の上にいるため、内視鏡6の位置は必ずベッド4の上に
なる。つまり、ベッド4の4隅にセンサとなる3軸セン
スコイル22jを設ければ、このセンサ群に囲まれた領
域の中に内視鏡6(内のソースコイル16i)が存在す
ることになるので、設置した3軸センスコイル22jご
とにソースコイル16iの存在する象現が限定される。
【0051】ソースコイル16iを駆動したときの1つ
の3軸センスコイル22の出力をXi,Yi,Ziとす
ると、Xi^2+Yi^2+Zi^2で関連づけられる
磁界強度となる3軸センスコイル22からの距離にソー
スコイル16iが存在することになる。
【0052】しかし、1軸コイルは一般にダイポールと
して表現され、その等磁界面は球にならないで楕円状に
なる。そのため、どの方向を向いているかが未知のソー
スコイル16iの位置を一つの3軸センスコイル22に
よる等磁界面Xi^2+Yi^2+Zi^2のみからは
同定できない。
【0053】そのため、ベッド4に複数設けた3軸セン
スコイル22jそれぞれに関して測定されるXj^2+
Yj^2+Zj^2で関連づけられる距離を用いる。こ
の場合、各3軸センスコイル22jの設置位置は既知で
あるので、例えばベッド4に固定した1つの座標系で表
すことができる。この場合には位置検出及び形状検出の
基準面はベッド4となる。ソースコイル16iで発生す
る等磁界面が一般的にXs^2+Ys^2+Zs^2と
表される磁界強度をセンスコイル22jで検出してその
間の距離を推定することを考える。
【0054】すると、センスコイル22jで検出された
磁界強度からその磁界強度を含むような等磁界面を想定
すると、中心のソースコイル16iに対してその等磁界
面上にセンスコイル22jが存在することになり、中心
から等磁界面までの距離の最大値及び最小値をそれぞれ
Rmaxj、Rminjと、それらの間の距離にセンス
コイル22j及びソースコイル16iが存在することに
なる。
【0055】つまり既知の位置のセンスコイル22jを
基準にすると、図5に示すように最大距離Rmaxjの
距離の内側、最小距離Rminjの外側にソースコイル
16iが存在することになる。
【0056】各3軸センスコイル22jで測定され、各
3軸センスコイル22jごとに異なるXj、Yj、Zj
に対応するRmaxj、Rminjで表される球殻の重
なり(volume)の中にソースコイル16iが存在
することになるのでその領域の重心をコイル位置として
検出することができる。これで、位置が求められるが、
Rmax、Rminの差が大きい場合には誤差が生じる
可能性がある。
【0057】そこでXj、Yj、Zjに含まれる位相情
報にソースコイル16iの傾きが表されていることを利
用して先に求めたvolumeのなかでの傾きを求め
る。これにより、さらに正確な位置となるよう、先の位
置を補正する。また、ソースコイル16iの相互の間隔
は既知であるので、さらにこの値で補正してもよい。
【0058】この様にして検出された複数の位置情報に
より推定された内視鏡6の挿入部7の形状を後述するよ
うにモデル化した画像100で、モニタ23の表示面に
例えば図11のように左側のグラフィックス出力領域に
表示される。右側の領域はユーザがキーボード35bか
らのキー入力等により、視点(位置と原点との距離)、
回転角、視点位置とZ軸とのなす仰角等を設定するユー
ザインタフェース領域である。
【0059】図6はチューブ形状のマーカ36aの構造
の具体例を示す。マーカ本体部41はグリップカバー4
2で覆われ、内部にソースコイル43が収納され、その
周囲には絶縁樹脂44が充填されている。ソースコイル
43は磁性体材料のコア部材45に導線46を巻回して
形成され、巻回された2つの導線46の端部はそれぞれ
絶縁部材40で被覆されたシールド線47で覆われてい
る。このシールド線47はさらにシリコンチューブ48
で被覆されている。このシールド線47の後端はコネク
タ49aに至る。このコネクタ49aはコネクタ受け部
材に固定されている。
【0060】グリップカバー42とシリコンチューブ4
8との接続部分と、シリコンチューブ48とコネクタ受
け49bとの接続部分はそれぞれ折れ止め部材50で折
れないようにしている。
【0061】図7はスコープ内のソースコイル16iの
作る磁界を外部の3軸センスコイル22jによって検出
し、磁界強度と2点間の距離との関係からソースコイル
16iの位置を得、複数のソースコイル16iの各位置
検出に基づいて挿入状態にある挿入部形状(簡単にスコ
ープ形状とも記す)をモニタ(CRTとも記す)上に表
示するフローを示す。このフローの全体構成は、その処
理内容別に、以下のB1〜B4の4ブロックに大別する
ことが出来る。
【0062】B1:初期化ブロック このブロックで、本プログラムの全機能に関する初期化
作業が完了する。具体的には、スコープ形状をCRT上
に出力する手法に基づく初期パラメータの設定、ハード
ウェアが検出する磁界強度から得られた位相情報と振幅
情報とから、ソースコイル16iの存在位置を算出する
際に使用する基本データのメモリ読み込み、ハードウェ
アを制御するための各種ボードの初期化等が実施され
る。
【0063】B2:ハードウェア制御ブコック 本システムでは、内視鏡6の挿入部7内に配置固定され
たソースコイル16iの位置座標をソースコイル16i
の発生する磁界強度から算出し、これを基に挿入状態に
ある内視鏡6の挿入部7の形状を推定する。このブロッ
クでは、ソースコイル16iの駆動を切換えて磁界を発
生させ、その発生磁界強度をセンスコイル22jで検出
し、この検出出力をソースコイル位置座標が計算できる
形に変換して出力するまでを担う。
【0064】ソースコイル16iの駆動切換えは、内視
鏡6のどこに位置するソースコイルかが分かるようにな
っており、ソースコイル16iの磁界強度を検出するセ
ンスコイル22jは、図4に示したように直交する3つ
軸にそれぞれのコイルの面が平行となるように製作さ
れ、1個のセンスコイル22jにつき直交する3軸方向
の磁界強度成分が検出できるように構成されている。検
出された磁界強度のデータは、ソースコイル位置を計算
する際に必要となる振幅データと位相データとに分離さ
れて出力される。
【0065】B3:ソース位置算出ブロック 前ブロックでの磁界検出によって得られた振幅データと
位相データを基に、磁界強度と2点間の距離との関係を
利用して、ソースコイル16iの位置座標を算出するま
でを担う。まず、振幅データと位相データに対して、セ
ンスコイル22jの各軸方向の径の大ききの違いやソー
スコイル16iとセンスコイル22jとの位置の関係の
捕正を施して、各センスコイル22jの設置位置で検出
されると考えられる磁界強度を算出する。
【0066】こうして算出された磁界強度から、ソース
コイル16iとセンスコイル22j間の距離を求める。
但し、挿入状態にあるソースコイル16iの姿勢(ソレ
ノイド状コイルの方位)が分からないため、ソースコイ
ル16iの存在位置はある球殻の範囲内までの限定しか
できない。そこで、センスコイル22jを3個以上用意
し、ソースコイル16iの存在可能な領域の重なりを求
め、その領域の重心位置をソースコイル16iの位置座
標として出力する。
【0067】B4:画像表示ブロック ソースコイル位置座標として得られたデータを基にスコ
ープ形状を構築して、その描像をCRT上に出力するま
でを担う。ソースコイル位置座標として得られた1個以
上の座標をデータを基に、全体として滑らかな連続座標
を構築する。この連続座標によりスコープ形状らしく見
せるためのモデリング処理を行う(多角形柱、色階調、
彩度、輝度の利用、陰線処理、パースペクティブ等)。
【0068】更に、CRT表示されたスコープイメージ
モデルは、任意の方向に回転、拡大縮小が可能であり、
現表示の視点位置や患者の頭方向が一目で分かるボディ
ーマーカ等も表示できる。終了時の視点位置は自動的に
保存され、次回の初期視点位置となる。術者が見易いと
考える視点方向を記憶するホットキーも存在する(第1
実施例の第2の変形例として後述する)。次に各ブロッ
クごとのより詳しい内容を説明する。
【0069】B1:初期化ブロック 最初のステップS11ではグラフィック頁の初期化(V
RAMの初期化)を行う。また、CRT表示したスコー
プイメージ像を更新する際、新しい像を上書きすると、
観察者に対し、書き換えがちらつく画像の印象を与え、
スムーズな画像で無くなってしまう。そこで、複数のグ
ラフィック頁を絶えず切換えてイメージを表示すること
で、動画像的な滑らかさを実現している。また、使用す
る色、階調の設定を行う。使用できる色数はハードウェ
アごとに制限がある。そこで、図11に示すように挿入
部7をモデル化して表示した画像100に割り当てる色
数を多くし、また階調表示を行うようにすれば、立体的
のある画像表示が可能になる。なお、図11において、
2つの円は基準位置を示すマーカを示し、四角のフレー
ムはベッドを示す。
【0070】視点に近いほど明るく、遠いほど暗く表示
する階調表示を行うことにより、挿入部7を2次元で表
示した画像100に立体感や奥行きを持たせて表現する
ことが可能になる。もちろん、階調数を増減することは
任意である。また、階調以外に採用している色もR,
G,Bの構成より作られており、微妙な彩度や輝度を表
現することも可能である。
【0071】次のステップS12で初期視点位置の自動
読み込み等のイメージパラメータの初期化を行う。スコ
ープ像をどのように見ることが見易いと感じるかは、術
者の好みによるところが大きい。もし、初期視点位置を
固定してしまうと、術者はスコープ像が見やすいと感じ
る視点位置にわざわざ再設定しなければならず、使い勝
手が低下する。
【0072】そこで、希望とする視点位置をファイル
(パラメータファイル)の形で保存しておき、プログラ
ム起動時にそのファイルを読み込むことで、プログラム
開始直後から術者の見やすい視点位置からスコープ像を
見ることが出来る手段を設けた。
【0073】また、この実施例では図11に示すように
スコープ像の出力領域とテキスト画面の出力領域とを分
割表示する。スコープ像とテキスト画面を分割したこと
により、スコープ像の回転や拡大縮小の程度を視覚的、
数値的の両面から確認できるようにした。尤も、図12
に示す2画面表示モードでは左右にスコープ像を同時に
表示することになる。次のステップS13でソースコイ
ル位置導出のための原理を格納した原理元データをロー
ドする。このデータは次の関係の基準データ或は基準情
報である。
【0074】測定原理は、1軸のソースコイル16iの
出力を直交3軸で製作されたセンスコイル22jで検出
し、その磁界強度よりソースコイル16iとセンスコイ
ル22jの間隔を得ることである。両コイルの間隔を得
るにあたり、1軸ソースコイル16iの作り出す磁界分
布を示す超函数から直接解くのではなく、ソースコイル
16iの姿勢(軸方向の方位)の違いによる最大となる
磁界強度出力と最小となる磁界強度出力とを利用する新
しい距離算出法を採用している。
【0075】つまり、1軸ソースコイル16iと3軸セ
ンスコイル22jとの距離を様々な値に設定したとき
に、各距離値でソースコイル16iの軸方向を変えた場
合に3軸センスコイル22jの位置で検出される最も大
きい磁界強度の値(最大磁界強度値)と、最も小さい磁
界強度の値(最小磁界強度値)を測定したものを、それ
ぞれプロットしてグラフ化にした最大磁界強度曲線、最
小磁界強度曲線のデータを距離算出の基準データとして
準備している。
【0076】この基準データを用いることにより、3軸
センスコイル22jで検出された磁界強度から1軸ソー
スコイル16iの距離算出を以下のように行うことが可
能になる。
【0077】ある磁界強度Hが検出された場合、その値
Hを最大磁界強度値とした場合の半径、つまり距離が最
小となる最小半径r_minと、その値Hを最大磁界強
度値とした場合の半径、つまり距離が最大となる最大半
径r_maxとに挟まれる球殻内にしかソースコイル1
6iは存在し得ないとの限定を加えることが可能にな
る。この限定を各センスコイル22jの位置で行うこと
により、図5に示すようにソースコイル16iの存在領
域を限定できる。
【0078】これら最大磁界強度曲線、最小磁界強度曲
線に対応するデータはハードディスク等のデータ格納手
段に格納されており、内視鏡形状表示の動作が開始する
と、位置検出部31は必要に応じて参照する。
【0079】なお、3軸センスコイル22jで検出され
る磁界強度に比例した実際の測定値は、この3軸センス
コイル22jを構成する3つのコイルでそれぞれ検出さ
れた信号22X,22Y,22Zをそれぞれ2乗して総
和した値、22X・22X+22Y・22Y+22Z・
22Zの平方根を求めた値であり、この求めた値を標準
の磁界測定装置(例えばガウスメータ)でキャリブレイ
ションすることにより、正確な磁界強度の測定値を得る
ことができる。上記最大磁界強度及び最小磁界強度のデ
ータを記録したファイル(max_minデータファイ
ル)をロードすると共に、補正用データファイルから補
正用データもロードし、センスコイル22jの径の補正
等も行い、精度の高い位置検出を行うことができるよう
にしている。
【0080】上述のデータのロードの後、次のステップ
S14でハードウェアの初期化を行う。このステップS
14では図2の分配器28の設定内容をリセットして初
期状態にする。また、形状算出部30を構成する図示し
ないA/Dコンバータの設定内容をリセットし、使用環
境(例えばそのチャンネル数をソースコイルの数及び使
用するマーカ数に設定)に対応した設定状態にする。こ
うしてハードウェアを形状算出の使用可能な状態に設定
し、次のブロックB2を動作させる。
【0081】B2:ハードウェア制御ブロック まず、ステップS21では図2を参照して説明したよう
に分配器28に切換信号を印加してソースコイル16i
を選択し、そのソースコイル16iをドライブする。そ
のソースコイル16iで発生した磁界はセンスコイル2
2jで検出される。
【0082】従って、ステップS22に示すようにセン
スコイル22jで検出された検出信号を検出部26を構
成する図示しない位相敏感検出器(PSD)を経てA/
Dコンバータでサンプリングする。サンプリングされた
データは一旦、形状算出部30内のメモリに書き込まれ
る。ステップS23に示すように形状算出部30を構成
する例えばCPUは全てのソースコイル16iに対する
駆動が終了したか否かを判断し、終了していない場合に
は次のソースコイル16iを駆動するように制御する。
【0083】そして、全てのソースコイル16iを駆動
した場合には、メモリのデータ(PSDを経たPSDデ
ータ)から振幅データ、位相データを算出する(図7の
ステップS24のPSD算出、ステップS25の振幅デ
ータ、位相データ参照)。なお、マーカを使用した場合
にはさらに接続したマーカに内蔵された各ソースコイル
に対して、プローブ15に内蔵されたソースコイル16
iと同様に駆動信号を印加してマーカのソースコイルに
対しても振幅データ、位相データを算出することにな
る。
【0084】上記振幅データ、位相データから次のブロ
ックB3の処理に移る。まず、ステップS31の磁界強
度算出を、補正係数を用いて行う。次に図7のステップ
S32の(ソースコイル16iとセンスコイル22j間
の)最大距離と最小距離の算出を最大及び最小距離デー
タを用いて行う。
【0085】このステップS32は前のステップS31
で得られた磁界強度を用いて、センスコイル22jとソ
ースコイル16iとの最大の距離と最小の距離とを算出
するまでの処理を行う。
【0086】2点間の距離と磁界強度とに比例関係が存
在することは、ごく一般に広く知られた物理現象であ
る。しかし、ある空間上の一点にl軸のソースコイル1
6iが作り出す磁界強度は一般に超函数で表されるた
め、たとえソースコイル16iの向きが分かり、磁界強
度が測定されても、ソースコイル16iの存在する方向
や距離を算出するのは容易ではない。
【0087】そこで、ある磁界強度が検出できた場合、
その出力が最も強く取れる方向にソースコイル16iが
向いていると仮定した場合の距離をR_max、最も弱
く取れる方向にソースコイル16iが向いていると仮定
した場合の距離をR_minとすれば、真のソースコイ
ル16iとセンスコイル22j間の距離R_true
は、R_min≦R_true≦R_maxという範囲
内に限定することが出来る。
【0088】ここで採用した距離の算出手段或は方法
は、距離R_trueの値が確実には求まらないもの
の、複雑な超函数を解くということを要求されない極め
て簡便な手段或は方法である上、1軸のソースコイル1
6iの向きが分からない場合でも、ソースコイル16i
の存在範囲を限定できる応用範囲の広い手段或は方法と
なる。
【0089】次にステップS33のソースコイル16i
の位置座標算出を行う。このステップS33ではセンス
コイル22jとソースコイル16iとの距離から、ソー
スコイル16iの座標を算出するまでの処理を行う。あ
るセンスコイル22jから見たときのソースコイル16
iの存在しうる範囲は、前のステプS32で得られたR
_maxとR_minとによって囲まれる球殻内であ
る。このようなソースコイル16iの存在しうる範囲を
より微小な空間に限定するため、複数個のセンスコイル
22jから見いだされたソースコイル16iの存在可能
領域の重ね合わせを利用する。各々のセンスコイル22
jに対し、同一のソースコイル16iから得られたソー
スコイル16iの存在領域は、ソースコイル16iの位
置が動いていない限り、すべてが重なり合う領域が必ず
存在する。
【0090】このような領域の境界は、各々のセンスコ
イル22j位置を中心とする半径R_max,R_mi
nの球の交点に他ならない。球の交点であることから、
少なくともセンスコイル22jが3個あれば、ソースコ
イル16iは各センスコイル22jのR_max,R_
minを半径とする球の8交点によって囲まれる微小領
域にその存在が限定できる。
【0091】このソースコイル位置限定方法は、3個の
球の交点を算出するという単純な算術計算であるので、
その処理時間がかからない上、ソースコイル16iの存
在領域をごく微小な領域内に限定することを可能にした
極めて優れた方法である。
【0092】このようにして各ソースコイル16iの位
置座標の算出を行い、ステップS34のソースコイル1
6iの位置座標データを得る。マーカを使用した場合に
はマーカのソースコイルに対しても同様に位置座標の算
出を行う。これらのデータを用いて次のブロックB4の
処理に移る。
【0093】B4:画像表示ブロック このブロックB4は、ソースコイル16iの位置座標デ
ータを基に、挿入状態にあるスコープ形状イメージをC
RT上に描写するまでの処理を担う。ソースコイル16
iの位置座標は、挿入されたスコープの通過した軌跡で
ある。そこで、これを基に挿入状態にあるスコープ形状
を推定する。スコープの挿入形状が推定できたら、結果
をCRT上に描写する。そのとき3次元のスコープ形状
を2次元のCRT画面で表示しなければならないため、
その描像がより3次元的に表されるような工夫が必要と
なる。
【0094】又、スコープイメージが任意の方向に回転
させられたり、今どのような方向からスコープイメージ
を眺めているのかが瞬時に判断できるようであれば、そ
の使い勝手はさらに向上する。このようなことを鑑み、
この装置3においては以下のように機能別に分類し、そ
れぞれのモジュールごとの特徴を加え合わせた表示方法
を実現した。
【0095】S41キーボード入力処理 S42スコープモデル描写 (S43基準面表示処理) (S44マーカ表示処理)スコープイメージの描写に
は、これらすべてが必要なわけではないので、必要に応
じて機能を取捨選択できる。図7ではS41のキーボー
ド入力処理及びS42のスコープモデル描写の処理のみ
を示している。このブロックB4の処理の後、ステップ
S45の表示画面ビデオページ設定の処理が行われ、V
RAMにモデル化された画像データがセットされ、その
後その画像データがCRTに出力されてステップS46
のスコープイメージ表示の処理が行われる。そして、プ
ログラム終了か否かの判断の処理(ステップS47)に
より、終了が選択された場合には終了し、そうでない場
合にはブロックB2に戻り、同様の動作を繰り返す。そ
こで各モジュール毎の特徴を以下で説明する。
【0096】S41:キーボード入力処理 ここでは、与えられたユーザコマンドに対応するキー入
力がなされた場合、その内容に応じて設定パラメータ等
を変更するまでを担う。
【0097】ユーザからの要求が高いと考えられる付加
機能が装備されていることは、その装置の使い勝手を左
右する。又、機能選択は平易な作業であり、ユーザが望
む際には常に操作が可能で、ユーザの要求内容が速やか
に実現される必要がある。
【0098】このステップS41はキーボードからの入
力取得を行い、そのキー入力に対応したコマンドなどの
処理を行う。
【0099】キー入力に対応したコマンドとしては、
X,Y,Zの各軸回りのイメージ像の回転、イメージ像
の拡大&縮小、初期視点位置からのイメージ像表示、ユ
ーザ登録視点位置からのイメージ像表示、視点位置のユ
ーザ登録、イメージ出力の画面の複数分割、コメント入
力の画面表示、背景色の変更、マーカ表示のON/OF
F、ソースコイル座標の数値表示ON/OFF、プログ
ラム終了がある。
【0100】次にこの第1実施例の大きな特徴となるス
コープモデル描写の説明を行う。ステップS41のキー
ボード入力処理の次に図7に示すステップS42のスコ
ープモデル描写を行う。
【0101】このスコープモデル描写の処理フローでは
ユーザの選択に応じて、スコープ形状を1画面モードで
図11のように表示したり、図12に示す2画面モード
で表示できるようにしている。このスコープモデル描写
の処理フローの具体例を図8に示す。
【0102】まず、ステップS51で描画に必要なパラ
メータファイルをロードする処理を行い、ハードディス
ク等のパラメータファイルの記録装置から、X,Y,Z
軸の回りの回転角(ピッチ、ヘッド、バンク)、視点
(ビューポイント)、プロジェクトスクリーン、マーカ
モードのNo.等のデータをロードし、形状算出部30
を構成するメモリに一時書き込み、CPUは必要な時に
それらを参照して描画の処理を行えるようにする。
【0103】次に、ステップS52で各変数初期化を行
う。ロードしたデータ等を参照して描画に使用する変数
を初期値にセットする。次にステップS53で検査終了
のキー入力に設定されたファンクションキーとしてのf
・10が押されたか否か(図8ではf・10_key
ON?と表記)の判断が行われ、押された場合にはスコ
ープイメージ表示の処理を終了し、押されていない場合
には、1画面モードか否かの判断を行う(ステップS5
4)。
【0104】このステップS54では、画面モード切換
のキーに設定されたホットキーとなるHELPキーが押
されたか否かによって1画面モードか否かの判断を行
い、例えば押されていない場合には1画面モードである
と判断して、さらにHELPキーが押されたか否か(図
8ではHELP_key ON?と表記)の判断を行い
(ステップS55)、2画面モードへの切換を行うこと
ができるようにしている。
【0105】具体的には例えば2ビットの2画面表示フ
ラグを用意し、初期設定ではこのフラグを0にセット
し、HELPキーが押される毎に1を加算する。そし
て、画面モードの判断はこのフラグの値を調べ、フラグ
の値が0の場合には、1画面モードであると判断し、フ
ラグの値が1、つまりONされている場合には、2画面
モードであると判断する。
【0106】また、ステップS54で2画面モードと判
断された場合にも、さらにHELPキーが押されたか否
かの判断を行い(ステップS56)、1画面モードへの
切換を行うことができるようにしている。ステップS5
5でHELPキーが押されたと判断した場合には(1画
面モードにおいて、2画面モードへの切換のキー入力が
行われた場合には)、次のステップS57で2画面モー
ドをONした後、さらにステップS58で2画面モード
の初期設定を行う。
【0107】まず、1画面表示モードに設定されている
グラフィックモードの設定を解除し、2画面表示モード
用に設定する。また、2画面表示モード用に表示枠を設
定すると共に、2画面表示フラグをONにする。
【0108】また、次のステップS59でヘッド角(Y
軸の回りの回転角)が0より大きいか否かの判断を行
い、否の場合にはヘッド角を0にセットし(ステップS
60)、次ぎのステップS61の左画面ビューポート設
定の処理に移る。一方、0より大きいと判断した場合に
はそのヘッド角で、次ぎのステップS61の左画面ビュ
ーポート設定の処理に移る。
【0109】左表示画面に垂直イメージ内視鏡形状(真
上から見た形状)を表示するため、画面中心から左に表
示用の領域を設定する。また、この設定した領域をクリ
アする。さらに検査領域表示枠を表示の場合には、検査
領域の枠を描画する(後述する変形例では検査領域表示
枠の表示及び非表示を選択できるようにしている)。そ
の後にステップS62のスコープイメージ描画を行う。
【0110】ここでは、磁界検出から得られたソースコ
イル位置座標から、スコープ形状を作成し、そのイメー
ジ像を3次元的にCRTに表示するまでを担う。得られ
るソースコイルの位置座標は、スコープに挿入されたソ
ースコイルの数の飛び飛びのデータである。そこで、こ
れらのデータを基に、挿入状態にあるスコープ形状を推
定しなければならない。さらに、このようにして得られ
たスコープ形状データを、3次元的な形状としてモデル
化した画像でCRT上に出力する。このモデル化したイ
メージ描画の基本的な処理内容を図9に示す。
【0111】S62_a:算出されたソースコイル間の
3次元補間 ステップS62_aの算出ソースコイル間の3次元補間
の処理では、磁界強度検出に基づいて算出されたソース
コイル位置座標は離散的であるため、この算出データの
みをつないでも軌跡が角張ってしまい、連続的に位置が
変化するスコープ形状に対応しない。滑らかな全体のス
コープ形状を作成するために、ソースコイル位置座標デ
ータに対して3次元補間を実施する。
【0112】S62_b:3次元モデルの構築 現実のスコープは太さを持っているため、いくら滑らか
なデータ点が得られているとしても、太さを持たない直
線等で結び合わせたのでは現実のスコープを描写したと
は言えない。そこで、ステップS62_bの3次元モデ
ルの構築の処理では捕間データ間の連結を円柱またはn
角柱モデル等で行い、太さの点においても実際のスコー
プ形状に対応して表示できるようにする。
【0113】S62_c:アフィン変換 スコープ形状は、指定された視点位置から見た像として
出力する。そこで、ステップS62_cのアフィン変換
の処理では、ソースコイル位置導出の基準座標系として
の世界座標系で得られているスコープ形状モデルデータ
を、画面表示用の視点座標系に変換する。なお視点位置
は、ユーザが変更することが可能である。変更された内
容は、ここで参照される。
【0114】S62_d:3D→2D投影 本来スコープ形状は3次元であるが、その像をCRT画
面上に出力するためには2次元に変換しなければならな
い。そこで、ステップS62_dの3次元像から2次元
像への投影変換を行う。このとき、パースペクティブな
どで、遠近を強調しても良い。
【0115】S62_e:レンダリング これまでの処理によって得られたスコープ形状イメージ
をCRT上に描写する。描写を行うにあたり、ステップ
S62_eのレンダリングの処理では、n角形の側面処
理、スコープのループの前後を表現するための陰線処理
を行う。遠近によるシェーディング処理での階調表示、
スコープの曲率等によりスコープモデル側面の輝度や彩
度の調整を行う等の処理を実施して、立体間をより強調
しても良い。
【0116】なお、上で述べたいくつかの項目は、必ず
しも実施することが必要ではない。もちろん、実施すれ
ばその改良項目が持つ効果を含めた形でCRT上に描像
が再現できる。また、図9に示す順序で行うことが必要
というものでなく、挿入部形状を表示するモデルに応じ
てその順序を変更することにより、より短時間で同等の
処理を行うことができる場合がある。
【0117】これらの処理を通じて、数個のソースコイ
ルの位置座標のみから、挿入状態にある3次元スコープ
形状をCRT上に再現することが出来る。また、この実
施例では、スコープの表示として以下のようにn角形柱
モデルと、n角形連結モデルとを選択できるようにして
いる。
【0118】ステップS62で左画面のスコープイメー
ジ描画の処理を行った後、図8のステップS63で右画
面ビューポート設定を行い、右画面のモデル描画の処理
を行う(ステップS64)。
【0119】この右画面のスコープイメージ描画の処理
では左画面の描画の処理に用いたヘッド角に90度をプ
ラスした角度で描画を行う。従って、左画面の視点方向
と90度異なる視点方向からのスコープ形状をモデル化
して描画する処理を行う。ステップS60でヘッド角が
0に設定された場合(左画面が真上から見た場合の描
画)には、右画面は真横から見た場合の描画とまる。
【0120】その後、描画処理された画像データを用い
て表示画面ビデオページの設定(ステップS45)が行
われた後、CRTに出力され、スコープイメージ表示が
行われる(ステップS46)。この場合には2画面モー
ドでのスコープイメージ表示であり、CRTには図12
のように直交する視点方向からの2つのスコープ形状が
同時に表示されることになる。
【0121】一方、ステップS55の判断において、H
ELP_keyが押されていない場合(1画面モードの
場合)には、ステップS65の通常モードスコープイメ
ージ描画の処理、つまり1画面モードでのスコープイメ
ージ描画の処理を行う。この処理はステップS62或い
はステップS64と同様である。この処理の後、ステッ
プS45の表示画面ビデオページ設定の処理を経てCR
Tに画像データを出力し、図11に示すように1画面モ
ードでスコープをモデル化したイメージの表示を行う。
【0122】また、ステップS56の判断において、H
ELP_keyがONされないと判断した場合(2画面
モードの場合)には、ステップS59の処理に移る。ま
た、このステップS56の判断において、HELP_k
eyがONされた場合(2画面モードにおいて1画面モ
ードの切換のコマンドが入力された場合)には、ステッ
プS66で2画面モードをOFFにし、さらに通常スコ
ープイメージ画面設定を行った(ステップS67)後、
ステップS65の処理に移り、1画面モードでスコープ
形状の表示を行う。
【0123】この図8のフローではユーザにより選択さ
れたキー入力に応じて、スコープ形状をCRTに2画面
モードで表示したり、1画面モードで表示する。特に、
2画面モードでは互いに垂直な視点方向からのスコープ
形状を、図12に示すように同時に並べて表示するの
で、一方の視点方向からの画像における奥行き量も直交
する視点方向からの画像から正確に把握することができ
る。
【0124】上述のように、2画面表示の場合には通常
は左側に視点方向が垂直方向の画像、右側に水平方向の
画像を表示する。視点方向等が変更された場合には、変
更に応じて異なる方向からの画像になる。
【0125】次にスコープ形状をモデル化して3次元的
に表示するための3次元モデル構築のモデルについて説
明する。n角形モデルが選択された場合には、例えば図
11に示すように挿入部の横断面を正n角形にモデル化
してn角形柱として表示する(図11ではn=5として
いる)。このnの数を大きくすると殆ど円となり、その
場合には挿入部形状は円柱として表示されることにな
る。
【0126】このモデルでの表示の具体的処理内容のフ
ローは図10となる。図10(a)で、ステップS62
_1の補間&3次元モデルの構築の処理は、図10
(b)に示す処理を行う。
【0127】ここでは、まずステップS62_1の3次
元のBスプライン補間を実施している。この補間は、内
挿点を必ず通るタイプの補間ではなく、その内挿点の近
傍を通りながら滑らかな曲線を作成するものであり、内
挿点を必ず通過する自然スプラインに比ベ、その計算処
理が平易である。もちろん、自然スプラインを用いて
も、他の補間法を用いても、近似函数による補間でも良
い。
【0128】計算処理が比較的平易なBスプラインは、
3次元捕間を実施しても処理速度が早いという点で優れ
ている。次にステップS62_12の3次元モデル構築
としてn角柱モデル構築を行う。
【0129】ここでは、ソースコイル位置座標の捕間デ
ータから、n角柱モデル(以降、円柱も含んでいる、と
する)によって、立体的なスコープイメージを構築す
る。次に図10(b)のステップS62_13のアフィ
ン変換を行う。このアフィン変換はコンピュータグラフ
ィックスで図形の座標変換を行う時に用いられる方法の
1つで、座標変換を扱う場合に一般的に行われる。平行
移動、回転、拡大、縮小等の単純な1次の座標変換は全
てアフィン変換に含まれる。なお、X軸の回りの回転角
はピッチ角、Y軸の回りの回転角はヘッド角、Z軸の回
りの回転角はバンク角と呼ばれる。
【0130】この処理では、ベッド4に固定された世界
座標系(図13参照)で表されるスコープモデルデータ
を、ある視点位置から見たモデルデータに変換する。視
点位置は、任意の方向に設定できるようにしている。そ
のため、視点位置がどの方向に移動したかを追跡し、そ
の方向に追従する形でモデルデータを移動させること
は、きわめて難解な処理を必要とする。そこで、視点は
固定しているものと仮定し、本来動くことはないはずの
世界座標系を便宜的に回転させる。これにより視点を移
動させた像を得ることと同様の結果を与える。この方法
は、視点がどの方向に移動した場合でも、世界座標系を
便宜的に回すことで対応できるため、視点の移動に対す
るタイムラグをきわめて小さくできるという点で優れた
手段である。
【0131】次に図10(b)のステップS62_14
の3次元−2次元投影(3D→2D投影)の処理を行
う。3次元像から2次元像への投影変換を行うこの3D
→2D投影の処理では、以下に示す投影法を行うこと
で、目的に応じて遠近法的等で表示が実現できる。
【0132】a)パースペクティブをつける場合、 3次元形状は、視点に近いものほど大きく、遠いものほ
ど小さく見える。これは、3次元モデルデータを2次元
データに変換する処理で実現できる。
【0133】3次元座標を2次元平面に投影するため
に、仮想的にスクリーンを視点に対して垂直に、かつ3
次元画像(S62_13までで得られた3D像)の反対
側に配置し、このような状態で視点から見た物体の投影
面を視点に近い側の投影像が、遠い側の投影像より大き
くなるように投影して遠近法的などで表示する。この方
法は、2次元投影描像に対し、3次元的な奥行きを容易
に付けることが出来ると共に、その強調の度合いを変化
させることも容易であるという点で優れている。勿論、
パースペクティブをつけないで表示しても良い。
【0134】次にステップS62_15のレンダリング
の処理を行う。この実施例では図10(b)に示すよう
にペーストモデル表示PMとワイヤフレームモデル表示
WMとの処理から選択できる。
【0135】これらのモデルでの表示は図13に示すベ
ッド4に固定された世界座標系を用い、処理内容に応じ
て他の座標系を採用する場合がある。
【0136】例えば、ソースコイル座標は世界座標系で
あり、ソースコイル座標に対し、回転処理を行って、
「視点」から見たソースコイル座標(つまり視野座標
系)を求めた後、離散的なソースコイル座標に対し、デ
ータ補間を行ってデータ補間済みの「視点」から見たソ
ースコイル座標を求める。
【0137】次に3次元モデル構築処理で、ワイヤフレ
ーム等によるスコープモデルを生成した後、2次元画面
に表示するために、3次元ー2次元変換(透視投影変
換)処理を行って、2次元データ、3次元データを生成
し、擬似の立体画像をレンダリング処理して表示する。
【0138】次に図10(b)のペーストモデル表示P
Mを説明する。このモデルはn角柱の各面を塗り潰すの
でペーストモデルと呼ぶ。スコープ形状イメージをCR
T上に描写する際の、n角形の側面処理、スコープがル
ープ状になった場合におけるそのループの前後を表現す
るために陰線或は隠れ面処理を施す。n角柱で表示する
場合、n個の側面を持つことになる。そのうち、実際に
見えるものは、視点方向側の側面のみであり、従って視
点方向側の側面のみ見えるように表示し、見えない側面
或は辺等を隠すように表示する処理、つまり陰線或は隠
れ面処理を行う。この場合には視点位置にどれだけ近い
かを表すパラメータ(zバッファと記す。)をソート
し、zバッファが小さい(つまり、視点から遠い)側面
より、上書きで書くことにより実現できる。
【0139】次にワイヤフレームモデル表示WMの処理
について説明する。n角柱モデルの辺を除いた部分をバ
ックグランドカラーで塗りつぶした場合と同じ結果とな
るが、これは、n角柱モデルの面を張る(ペイント)た
めの処理時間短縮のため、選択使用できるようにしてい
る。
【0140】なお、このモデルでは、zバッファの小さ
い順に書くと、スコープモデル奥側のワイヤが見えてし
まう。そこで、それを取り除く陰線処理を適宜実施する
か、zバッファの大きい順に(n/2)番目のモデルデ
ータまでワイヤフレームを描くことで、陰線処理したモ
デルが構築できる。
【0141】次には図10(a)では基準面表示のステ
ップS62_2と、マーカ表示のステップS62_3を
行う。これらのステップS62_2、S62_3の処理
は付加的な処理である。基準面表示の処理は、ベット面
等の基準面を表示することで、スコープ形状の3次元表
示を視覚的に分かり易くする補助的な役目を担う。
【0142】CRTに表示される描像がスコープ形状の
イメージのみであると、そのイメージと体内の臓器との
位置関係は分からない。すると、視点位置を回転させて
しまうと、どの方向からスコープ形状を眺めているの
か、頭の方向がどの向きを向いているのか等に関する情
報は、テキスト表示される角度の数値情報だけである。
これは、感覚的な判断には不向きである。そこで、この
ような判断を感覚的に行えるような補助手段を設けた。
【0143】ここでは、図10(c)に示すようにして
実現される。まずステップS62_21のアフィン変換
を行う。この処理では世界座標系の基準表示シンボルを
視点座標系に変換する。次にステップS62_22の3
D→−2D投影を行う。視点座標系に移された基準表示
シンボルをCRT表示出来るように、2次元に投影する
変換処理を行う。
【0144】次にステップS62_23の基準面となる
ベッド等のシンボル表示を行う。スコープイメージの3
次元描像を補助するようなシンボルを表示する。シンボ
ルの具体例として例えばベッド面表示等がり、以下で触
れる。
【0145】このようにすることにより、基準面位置や
基準面からのスコープ形状の離れ具合、患者の頭方向が
視覚的に判断でき、スコープ形状の位置等の判断基準を
提供したという点で優れている。次に、基準表示シンボ
ルの具体例として例えばベッド面表示について説明す
る。
【0146】世界座標系のX−Y平面に平行で、Z軸に
垂直な基準面を表示する。Z座標はベット面(Z=0)
でも、その基準となり得るような位置であれば、どの位
置でも良い。この面は、視点座標と共に移動しない。つ
まり視点位置が、X軸方向Y方向に回転すると、ベット
面は線で表示される。頭方向が分かるように、枕のよう
な長方形や、右肩、左肩或いは両方の方向にマーカを付
けても良い。これは、単純な一枚板で表されるため、ス
コープ描像の邪魔にならず、視点の回転も認識できると
いう点で優れている。なお、この他に基準マーカ表示と
か、ベッド表示にZ方向のフレームを加えた直方体表示
などを行うようにしても良い。
【0147】次に図10(a)のステップS62_3の
マーカ表示の処理を行う。
【0148】このマーカ表示の処理では、スコープに挿
入されているソースコイル16iとは別に、単独のソー
スコイル位置を算出し、表示するまでを担う。スコープ
内に挿入された位置がどのような位置にあるのかを確認
する手段として、スコープ内のソースコイル16iとは
別個に動きうるマーカ1個以上を表示する手段を設け
た。
【0149】実際の装置上では、位置算出手段はスコー
プに挿入されているソースコイル16iに用いるものと
全く同じであり、表示手段もこれまで同様で、図10
(d)に示すようにステップS62_31のアフィン変
換→ステップS62_32の3D→2D投影→ステップ
S62_33のマーカ表示という処理になる。従って、
ここでは、マーカ形状出力の具体例としてn角形(円も
含む)による表示を説明する。マーカの表示をこのよう
な形で表示すると、色が多数使えず、スコープ形状と同
色を使わざるを得ない装置構成の場合、スコープ形状と
重なりあっても区別することが出来る。
【0150】このマーカ表示は、視点の回転に応じて形
が変化させることで、どの方向から見ているかを認識で
きる。また、視点に対して常に正面となるように対応付
けしていても良い。このときは、マーカからは視点方向
が認識できないが、常に一定の大きさのマーカが出力さ
れるという点で、優れている。
【0151】これは、また、マーカが球形であるとした
場合と同様な表現となる。尚、もしマーカが球形である
場合は、グラデーションや、彩度輝度等の情報を与える
ことによって、視点の方向や奥行きを表示することも可
能である。
【0152】このような手段を用い、体外でマーカを移
動させることで、挿入状態のスコープ形状の位置をマー
カと関連させて確認する等が可能になり、スコープ挿入
位置を実際の患者の位置と関連付けて知る捕助手段を提
供できる。
【0153】以上述べたように第1実施例によれば、互
いに90°異なる視点方向から見た場合のスコープ形状
をモデル化して立体的に2画面で同時に表示する手段を
設けているので、術者等は一方の視点方向からみた場合
のスコープ形状の画像における奥行き形状が正確に分か
りにくい場合でも、(同時に表示されている)直交する
視点方向からのスコープ形状の画像から視覚的に正確に
把握できる。
【0154】従って、例えば患者内に挿入された挿入部
の先端側を目的とする部位に導入する操作を行っている
場合には、挿入部の立体的な形状を正確に把握できるこ
とから、目的とする部位へ導入する作業或いは操作を容
易かつ円滑に行うことが可能となり、内視鏡を用いた内
視鏡検査に対する操作性を向上できる。
【0155】また、マーカ等の表示手段も設けてあるの
で、スコープ形状の画像上におけるマーカの表示位置か
らスコープ形状の方向性を含めた立体形状の把握がより
容易になる。
【0156】また、この第1実施例の第1の変形例のよ
うに検査範囲基準枠の表示ON/OFFを行う機能を設
けても良い。この第1の変形例の構成は第1実施例と殆
ど同じで、つまり図2或いは図3の構成において、シス
テム制御部34は操作部35からの指示(選択)に応じ
て検査範囲基準枠の表示をON或いはOFFにする処理
を担う。特に2画面表示においては、2方向からの情報
が表示されるので、初期状態ではどちらの方向から内視
鏡を描画しているかは明白である。
【0157】そのため、どちらの方向から見ているかを
識別し易くする検査範囲表示枠の表示そのものが煩雑に
感じられる場合も想定される。そこで、この検査範囲表
示枠を表示しなくするようにも設定できるようにしてい
る。この処理のフローを図14に示す。
【0158】ステップS53までは図8と同じである。
このステップS53で終了が選択されない場合には次に
ステップS71で、検査範囲基準枠表示フラグON/O
FFの判断を行う。この判断は検査範囲基準枠表示の切
換のホットキーに設定された例えばHOME_CLRキ
ーが押されたか否かにより検査範囲基準枠表示の切換を
行う。
【0159】このHOME_CLRキーが押されていな
い場合には検査範囲基準枠表示フラグはOFFであり、
さらに次のステップS72でHOME_CLRキーが押
されたか否か(図14ではHOME_CLR ON?と
略記)を判断する。この判断のステップS72はフラグ
をOFFからONに切り換えられるようにするためのの
もである。この判断でフラグがOFFの場合には、図8
に示すステップS42と同様のステップS42′(この
ステップS42′はより正確には図8のステップS42
全体におけるステップS54〜S67に相当する)でス
コープモデル描画の処理を行う。この場合には検査範囲
基準枠を表示しないモードで図15(a)のようにスコ
ープイメージの表示を行う。図15(a)は1画面モー
ドの場合で示している。
【0160】上記ステップS71で検査範囲基準枠表示
フラグがONされた場合にはさらにステップS73でH
OME_CLRキーが押されたか否かの判断を行う。こ
のHOME_CLRキーが押されない場合にはステップ
S74で、検査範囲内キューブ描画の処理を行った後、
ステップS42′のスコープモデル描画の処理を行う。
この場合には図15(b)に示すように検査範囲基準枠
となるキューブと共に、スコープイメージの表示を行
う。図15(b)も1画面モードの場合で示している。
【0161】ステップS73の判断でHOME_CLR
キーが押された場合にはステップS75でフラグをOF
Fにセットし、ステップS42′のスコープモデル描画
の処理を行う。
【0162】また、ステップS72でHOME_CLR
キーが押された場合にもステップS76で検査範囲基準
枠表示フラグをONしてステップS74の検査範囲内キ
ューブ描画の処理を経てステップS42′のスコープモ
デル描画の処理に移ることになる。
【0163】この第1実施例の第1の変形例によれば、
ユーザの選択に応じて検査範囲基準枠を表示してスコー
プ形状を表示したり、検査範囲基準枠を表示しないでス
コープ形状を表示することが自由にでき、ユーザの選択
範囲を広げることができ、ユーザに対する使い勝手を向
上できる。その他は第1実施例と同様の効果を有する。
【0164】次に第1実施例の第2の変形例を説明す
る。この変形例は内視鏡形状ユーザ設定ビュー状態記憶
と、ユーザ設定ビュー状態にセットする処理の機能を備
えたものであり、具体的には内視鏡形状ユーザ設定ビュ
ー状態記憶のON/OFFを行うホットキーとしてのT
AB_keyの入力により、内視鏡形状ユーザ設定ビュ
ー状態記憶を行い、また記憶したビュー状態に内視鏡形
状を変換するホットキーとしての/_keyの入力によ
り、そのビュー状態に内視鏡形状を変換する処理を行
う。この第2の変形例のハードウウェアの構成は第1実
施例と同様であり、その処理内容が一部異なる。
【0165】この第2の変形例の処理内容のフローを図
16に示す。ステップS53までは図14と同じであ
る。このステップS53の次に、ステップS15でさら
にkey入力ありか否かの判断を行う。つまり、ステッ
プS53の後でキーボード入力を行うことができるの
で、そのキー入力ありか否かの判断を行う。
【0166】キー入力がない場合にはステップS16の
内視鏡形状表示ルーチンに戻り、次にステップS17の
スコープモデル表示の処理によりCRTにスコープモデ
ルを表示する処理を行い、ステップS53に戻る。な
お、ステップS16の内視鏡形状表示ルーチン及びステ
ップS17のスコープモデル表示の処理は図14のステ
ップS42′、S45,S46と同じ処理を簡略的に示
している。
【0167】一方、ステップS15でキー入力あり、と
判断した場合には、ステップS18a,S18bでそれ
ぞれTAB_key或いは/_keyであるかの判断を
行う。
【0168】ステップS18a,S18bのTAB_k
ey或いは/_keyでないと判断した場合にはステッ
プS16の処理に移る。
【0169】また、TAB_keyであると判断した場
合には次のステップS19aで現ユーザ設定ビュー記憶
の処理により、TAB_keyが押された時のそのユー
ザが設定して使用している現内視鏡形状表示のビューパ
ラメータの状態をファイル等に書き込み、記憶(或いは
記録)し、その後ステップS16の処理に移る。
【0170】一方、/_keyであると判断した場合に
は次のステップS19bで記憶ユーザ設定ビューパラメ
ータセットの処理により、TAB_keyの操作で記憶
された内視鏡形状表示の際の視点設定のビューパラメー
タをファイル等から読み出し、内視鏡形状表示の際の各
パラメータにセットし、その後ステップS16の内視鏡
形状表示ルーチンの処理に移る。この場合、ファイルか
ら読み出した各パラメータにより、内視鏡形状の表示を
行う。
【0171】この第2の変形例によれば、ユーザは内視
鏡形状を表示する際に自分の好み等に適したビュー状態
がある場合には、そのビュー状態を記憶するホットキー
としてのTAB_keyを押せば、そのビューパラメー
タを記憶することができ、表示を望む場合にそのビュー
パラメータに設定するホットキーとしての/_keyを
押せば、そのビューパラメータに設定でき、その後の内
視鏡形状表示ルーチンの処理によりそのパラメータで内
視鏡形状を表示できる。
【0172】従って、この第2の変形例によれば、内視
鏡形状を表示させる毎にその表示の各パラメータの設定
を行う煩わしい作業を行うことなく、使用するユーザの
好み等に適したビューパラメータで内視鏡形状を表示で
き、内視鏡形状表示に対する使い勝手の良い環境を提供
できる。
【0173】次に第1実施例の第3の変形例を説明す
る。この変形例はホットキーの入力により、内視鏡形状
を水平方向に±90゜回転して表示できるようにしたも
のであり、具体的にはROLLUPのキー入力を行った
場合には内視鏡形状を水平方向に+90゜回転して表示
し、ROLLDOWNのキー入力を行った場合には内視
鏡形状を水平方向にー90゜回転して表示する。
【0174】この第3の変形例のハードウウェアの構成
は第1実施例と同様であり、その処理内容が一部異な
る。この第3の変形例の処理内容のフローを図17に示
す。ステップS15,S16,S17は図16と同様で
ある。ステップS15でキー入力ありと判断した場合に
はROLLUPのキー入力かROLLDOWNのキー入
力かを判断し、ROLLUPのキー入力の場合にはステ
ップS20aで内視鏡形状表示の水平方向の回転パラメ
ータとしてのヘッド角を+90゜にセット(つまりY軸
の回りで正の方向に90゜回転した値にセット)し、R
OLLDOWNのキー入力の場合にはステップS20b
でヘッド角をー90゜にセット(つまり負の方向に90
゜回転した値にセット)した後、ステップS16の内視
鏡形状表示ルーチンに移る。
【0175】形状表示用の他のパラメータはそのまま
(変えないで)使用する。この第3の変形例によれば、
1画面モードの場合でも、ROLLUP或いはROLL
DOWNのキー入力を行うことにより、このキー入力を
行う前の形状表示における視点方向に垂直な方向からの
内視鏡形状の表示が可能となり、形状把握をより容易に
する等のメリットがある。
【0176】つまり、2画面モードでは設定された視点
方向からの画像と、これに直交する視点方向からの画像
も同時に表示しているが、1画面モードにおいても上記
ホットキーを押すことにより、その視点方向に直交する
視点方向からの画像に切り替えて表示できる。2画面モ
ードでは通常、画面右側のユーザインタフェース領域を
グラフィックス出力領域として使用し、互いに直交する
2画面を左右に並べて表示するので、画像の設定状態を
数値的に把握できなくなるが、1画面モードでホットキ
ーの入力操作により直交する視点方向からの表示に切り
替える場合には、設定状態が数値で右側に常時表示され
る状態であるので数値的な把握も行うことができる。ま
た、画像を写真撮影とか静止画で記録する等行う場合、
その設定状態の情報が同時に記録できるので、どうよう
な状態で記録された画像であるかが容易に把握できて便
利である。
【0177】この第3の変形例ではホットキーによりヘ
ッド角を+90゜或いはー90゜回転した状態の画像を
表示できるようにしているが、X軸の回転角であるピッ
チ角、或いはZ軸の回転角であるバンク角に対しても同
様に+90゜或いはー90゜回転した状態の画像を表示
できるようにしても良い。例えばピッチ角を変更して表
示するホットキーを使用できるようにした場合には、2
画面モードで表示される2つの直交する視点方向にさら
に直交する視点方向からの画像を表示できるので、より
形状把握がし易くなる。なお、2画面モードにおける一
方或いは2つの画像に対してもピッチ角を変えて表示す
ることができるようにしても良い。
【0178】次に本発明の第2実施例を説明する。この
第2実施例はマーカの使用形態を選択設定できるように
した手段或いは機能を有するものであり、この手段或い
は機能を以下に説明する。
【0179】この実施例の構成は第1実施例と殆ど同じ
である。つまり、図2或いは図3と同様な構成であり、
この実施例ではさらにシステム制御部34は操作部35
(より具体的にはキーボード35a)からの指示(選
択)により接続されたマーカの使用形態を選択設定し、
かつその選択に応じてマーカをモニタ23に表示させる
処理を行う。この場合の処理の内容を図18のフローに
示す。
【0180】ステップS53までは図8と同じである。
ステップS53で終了が選択されない場合には、ステッ
プS80のマーカモードの変更等を行うことのできるプ
リセット画面のキー入力に対応するファンクションキー
としてのf・9_keyが押されたか否かの判断を行
う。
【0181】このf・9_keyが押された場合には、
ステップS81のマーカモードの設定を行う。プリセッ
ト画面では日付け、時間の変更とマーカモードの変更が
可能であり、変更の項目を矢印キーで選択し、マーカモ
ードの変更の位置にカーソル等を設定し、リターンキー
を押してマーカモードの設定にする。マーカモードの設
定にすると、ステップS82のマーカモードの判断(選
択)処理に移る。
【0182】このマーカモードの選択処理においては、
例えばマーカモード番号により、識別に用いるマーカの
種類及び表示形態(ベースモデル)を選択する。例え
ば、マーカモード番号が0か否かで判断し0ならば、マ
ーカを表示しないモードとする。0以外の場合には、ス
テップS83の表示モード設定処理でマーカモード番号
に応じた表示モードに設定する。つまり、ステップS8
3aに示すようにマーカモード番号が1ならば、ハンド
マーカ1個表示モードとし、マーカを円形で表示するモ
ードとする。
【0183】ステップS83bに示すようにマーカモー
ド番号が2ならば、ボディマーカ1個表示モードとし、
マーカを四角で表示するモードとする。
【0184】ステップS83cに示すようにマーカモー
ド番号が3ならば、ハンドマーカ2個表示モードとし、
マーカを四角と円形で表示するモードとする。
【0185】ステップS83dに示すようにマーカモー
ド番号が4ならば、ボディマーカ1個+ハンドマーカ1
個表示モードとし、ボディマーカを四角で表示するモー
ドとし、ハンドマーカを円形で表示するモードとする。
【0186】ここで、ボディマーカとはマーカを描画の
基準位置とする事を示す。例えば、肛門の位置にマーカ
コイルが設置されたとしてこの位置から体内側の内視鏡
形状を描画する。この場合にはマーカコイルが設置され
たY座標の値より大きなY座標の内視鏡形状を描画する
(図13に示したように頭部側をY座標の正の方向に設
定している)。
【0187】或いはプローブ側のソースコイルの内、マ
ーカコイルより検出領域の内側にあるソースコイルを、
マーカコイルの位置を描画範囲の境界位置として、この
マーカコイルの描画と共に描画する。この場合、このマ
ーカコイルよりも検出領域の外側の範囲となるプローブ
内のソースコイルは描画しない。
【0188】また、検出領域を設定した場合には、検出
領域よりも外側にマーカコイルが設定された場合には、
検出領域内のプローブ内のソースコイルのみで描画す
る。一方、ハンドマーカモードとは単に検出したマーカ
コイルの位置を表示する描画モードである。
【0189】次のステップS84でボディマーカ表示モ
ードか否かの判断をする。このモードでないと判断した
場合には、ハンドマーカ表示モードとなるので、次のス
テップS85でハンドマーカ描画の処理を行う。この処
理は以下のa〜eを行う(ステップS90のマーカ描画
の処理にも適用できるような記載で示す)。
【0190】a.検出されたマーカデータを設定されて
いる視点に合わせて変換する。 b.2画面モードならば、さらに90°回転させる変換
処理を追加する。 c.検出マーカデータとベースモデルデータにより空間
上のマーカデータを構築する。 d.マーカデータを透視投影変換により2次元座標に変
換する。 e.変換されたデータを元にマーカデータを実際のモニ
タの表示座標に変換し、各マーカデータを表示する。
【0191】このステップS85でハンドマーカ描画の
処理を行ったら、次のステップS86でスコープモデル
描画の処理を行い、CRTにハンドマーカの位置を表示
すると共に、スコープのモデル化した画像を表示する。
なお、上記ステップS82の判断でマーカモードの番号
が0の場合にはステップS86に移り、マーカ描画を行
うことなく、スコープをモデル化した画像で表示する。
【0192】一方、ステップS84でボディマーカ表示
モードと判断した場合には次のステップS87で、Y座
標での比較、つまりボディマーカ座標値<スコープ座標
値の比較を行う。この比較によりボディマーカより検出
領域内側となる条件を満たすソースコイルを抽出する。
そして、この条件を満たすスコープデータ数≧3か否か
(つまりこの条件を満たすソースコイル数≧3か否か)
の判断を次のステップS88で判断する。
【0193】この判断が満たされる場合には次のステッ
プS89でスコープモデル描画を行い、さらに次のステ
ップS90でマーカ描画を行う。このマーカ描画の処理
も上記a〜eを行う。
【0194】一方、ステップS89の判断でスコープデ
ータ数≧3の条件を満たさない場合にはスコープモデル
描画を行うことなく、ステップS90でマーカ描画のみ
行う。こればスコープデータ数が少ないと、精度の高い
形状推定などが行えないため、スコープモデル描画を行
わないようにしている。
【0195】なおステップS86及びS89のスコープ
モデル描画の処理は図14におけるステップS42′で
マーカ描画の処理を除いたもの(この第2実施例ではマ
ーカ描画の処理をスコープモデル描画の処理とは別で記
載しているため)と同様の処理を行う。
【0196】第1実施例で例えば図11に示すように2
つのハンドマーカを表示しているのに対し、この第2実
施例により一方をボディマーカに設定してこのボディマ
ーカを四角で表示するものとした場合のスコープ形状の
画像100は例えば図41のようになり、四角で示すボ
ディマーカmのY座標位置より大きいY座標位置(図4
1で上の方)のスコープ形状部分が表示されることにな
る。なお、画像100におけるスコープ先端部の表示に
ついては後述。
【0197】この第2実施例によれば、所望のマーカモ
ードでマーカを表示する表示手段も設けてあるので、ス
コープ形状の画像上におけるマーカの基準表示位置から
スコープ形状の方向性を含めた立体形状の把握がより容
易になる。その他は第1実施例と同様の効果を有する。
【0198】次に第2実施例の変形例を説明する。この
変形例は第2実施例の機能の他にさらに肛門等の基準マ
ーカポジションを記憶するマーカポジション記憶モード
を設けたものであり、その記憶モードにおいて、ホット
キーの入力操作によりその時のマーカポジションを記憶
し、内視鏡形状表示の際にその記憶したマーカポジショ
ンに(例えばハンドマーカなどとは異なり、識別し易い
マークで)マーカ表示を行うようにしたものである。
【0199】具体的にはマーカモード番号が5及び6の
場合にその機能を付加している。マーカモード番号が5
は、マーカコイルが1個接続されている場合に選択可能
であり、マーカモード番号が6は、マーカコイルを2個
使用している場合に選択可能である。この変形例の構成
は第2実施例と同じであり、さらに機能を付加した処理
を行うようにしたものである。この変形例における処理
内容のフローを図19に示す。
【0200】図19に示す処理は図18におけるステッ
プS83の表示モード設定処理が、図20に示すステッ
プS83′のような内容に変えられ、且つ図18におけ
るステップS88とS90との間にポジション記憶モー
ドか否かの判断処理のステップS111と、この判断結
果がONの場合に行われる記憶されたマーカポジション
に(ボディマーカ的な基準マーカとして使用されるよう
な)肛門マーカ表示を行うステップS112とを介装し
た処理を行うようにしている。
【0201】つまり、ステップS82までは図18と同
じであり、このステップS82のマーカモードの選択処
理においてマーカモード番号が0以外の場合には、図2
0に示すステップS83′の表示モード設定処理を行
う。この処理ではマーカモード番号が1〜4の場合には
図18と同様にそれぞれステップS83a〜S83dの
表示モードに設定する。さらにマーカモード番号が5或
いは6の場合にはマーカが1個或いは2個のポジション
記憶モードとなり、それぞれステップS83eに示すポ
ジション記憶モード(マーカ1個)或いはS83fに示
すポジション記憶モード(マーカ2個)の表示モードに
セットする。
【0202】このようにしてマーカモード番号1〜6に
より対応する表示モードの設定の処理を行った後、ステ
ップS83gに示すポジション記憶モードのON及び更
新を行うホットキーとしてのINS_keyがONされ
たか否かの判断を行う処理が行われる。
【0203】マーカモード番号が5又は6が選択されて
いる場合で、且つINS_keyが押された場合には、
ステップS83hに示すように、現マーカポジション記
憶の処理を行い、INS_keyが押された時のマーカ
コイル位置(座標値)をメモリの別のエリア等に記憶す
る。その後、ステップS83iに示すように、マーカモ
ードセットの処理によりマーカモードとして番号1にセ
ットする処理(2つのマーカの場合には3にセットする
処理)を行い、ハンドマーカとして使用できる状態にし
た後、次のステップS84に移る。
【0204】つまり、マーカモード番号が5又は6が選
択された場合には、ポジション記憶モードのONを行う
ホットキーが押された時、その時のマーカポジションの
記憶を行い、この記憶動作以降は1つ或いは2つのハン
ドマーカとして使用できるようにしている(マーカモー
ド番号が5又は6が選択された場合に、ホットキーが押
される時以外はハンドマーカとして使用できるようにし
ても良い、つまりホットキーが押される時以前、及び以
後はハンドマーカとして使用できるようにしても良
い)。
【0205】ステップS84ではボディマーカ表示モー
ドか否かの判断が行われ、選択された番号が1〜4の場
合には図18と同様であるが、番号が5或いは6の場合
には記憶されたマーカポジションに対してボディマーカ
と同様な処理が行われる(なお、番号が5或いは6の選
択に使用されたマーカは、上述のステップS83iのマ
ーカモードセットで説明したように、ハンドマーカとし
て処理される)。
【0206】つまり、選択された番号が1、3の場合
(この場合は番号5、6の選択に使用され、マーカモー
ドセットでハンドマーカにされたものも含む)にはステ
ップS85の処理に移り、選択された番号が2、4、
5、6の場合にはステップS87の処理に移る。
【0207】ステップS87では、番号が2、4の場合
には図18と同様であり、番号が5、6の場合にも記憶
されたマーカポジションに対して番号が2、4のボディ
マーカと見なした場合と同様にY座標比較の処理が行わ
れる。そして、次のステップS88でスコープデータ数
が3以上か否かの判断を行い、3以上の場合にはステッ
プS89でスコープ描画の処理を行い、3未満の場合に
はスコープ描画の処理を行わないで、次のステップS1
11に移る。
【0208】このステップS111のポジション記憶モ
ードか否かの判断により、ポジション記憶モードである
と判断した場合には、ホットキーの入力操作により(基
準座標位置として)記憶したマーカポジションの位置に
ステップS112に示す基準マーカとしての肛門マーカ
を表示し(番号が6の場合には肛門マーカの他にもう1
つの記憶したマーカポジションの位置にその基準座標位
置を表す(識別し易い)マークでマーカ表示を行う)、
次のステップS90に移る。
【0209】このステップS90のマーカ描画の処理で
はボディマーカを描画し、番号が5、6が選択されてい
る場合にはスルーして次のステップS45に移る。
【0210】なお、システム起動後に番号が5、6の記
憶モードで動作している間は、別の画面に切り替えら、
メイン表示に再び戻ってもホットキーにより記憶された
基準座標位置は保持される。つまり、その記憶された基
準座標位置は有効である。
【0211】そして、次にホットキーが押されると、そ
れまで記憶されていたマーカポジションの記憶内容が更
新され、新しいマーカポジションが記憶される。つまり
次にホットキーで再設定されるまで、変化しない。
【0212】この変形例によれば、ポジション記憶モー
ドを選択して、肛門等の基準位置として望む位置でホッ
トキーを押せば、その基準位置が記憶され、その基準位
置に常時マーカを表示でき、その後はその基準位置の記
憶設定に使用したマーカをハンドマーカとして他の位置
の表示等に使用できる。
【0213】このため、1つのマーカでボディマーカと
しての機能とハンドマーカの機能を兼用したような機能
を持たせることが可能になり、基準位置等の表示に有効
に利用できる。また、ボディマーカとして使用する場合
のように基準位置にマーカを固定することを行わないで
も、単に基準位置にマーカを設定した状態でホットキー
を押せば、その基準位置が移動することなく表示できる
メリットもある。
【0214】なお、マーカポジション記憶モードとして
1つのマーカで複数の基準位置を記憶できるようにして
も良い。この場合、記憶する基準位置の数を選択設定で
きるようにしても良い。また、記憶されて表示される基
準位置に対して、その表示解除を任意に行えるようにし
ても良い。この場合、表示されている基準位置にマーカ
を設定してホットキーの入力操作により、記憶された基
準位置と新しい基準位置との比較により一致していると
判断した場合には、その内容を消去して表示されないよ
うにしても良い。
【0215】なお、上記説明ではマーカの数が2までの
場合で説明したが、勿論これに限定されるものでなく、
マーカの数が3以上でも基本的な処理は同じで、殆ど同
じような処理数が増えるのみで同様に対応できる。つま
り、マーカを使用する使用個数を設定できるし、その内
訳(ハンドマーカとして使用する個数、ボディマーカと
して使用する個数)も設定できる。
【0216】また、設定使用できるマーカの数は、実際
に接続されているマーカコイルの数に関係なくできるよ
うにしても良いが、コイルを順次走査して電圧を印加
し、実際に電流が流れるか否かにより、接続されている
マーカコイルを自動的に検知し、それに応じて設定でき
るマーカのモードを限定するようにもできる。
【0217】次に本発明の第3実施例を説明する。この
実施例はフリーズして形状表示する機能を有するもので
ある。患者は常に微妙に動いている場合が殆どであり、
この場合には検出される内視鏡画像も微妙に動くことに
なり、形状把握しにくくなる場合がある。そこで、この
実施例では連続的に表示された形状画像をフリーズする
ことで、内視鏡形状を理解し易くするようにしている。
【0218】図21はこの実施例におけるフリーズして
形状表示する動作の処理のフローを示す。ステップS5
3までは図8と同じである。f・10_keyが押され
ていないと、次のステップS91でフリーズモードON
/OFFの判断を行う。また、図14のステップS71
或いは図18のステップS80の処理に移ることもでき
る。
【0219】上記フリーズモードON/OFFの判断は
フリーズフラグにより判断する。このフリーズフラグは
OFFの状態で、例えばファンクションキーの1つとな
るvf・2_keyが押されると、フリーズモードON
となり、フリーズフラグがONにされる。さらにvf・
2_keyが押されると、フリーズモードは解除され、
フリーズフラグがOFFにされる。
【0220】上記ステップS91でフリーズモードOF
Fと判断した場合、つまり動画モードの場合にはステッ
プS92でスコープ内に取り付けたソースコイル12点
データ取得の処理を行う。スコープ内に取り付けた全て
のソースコイルに対するデータ取得の処理を行った後、
次のステップS93でvf・2_keyが押されたか否
かの判断を行う。
【0221】このvf・2_keyが押されていない
と、さらに次のステップS94でスコープイメージの回
転・ズームの指示キーとしてのCTRL+矢印key、
又はCTRL++(又はー)keyが押されたか否かの
判断を行う。これらのキーが押されていると、その押さ
れたキーに対応して、入力パラメータが変化され(ステ
ップS95)、回転或いはズームされる。そして、ステ
ップS101のスコープモデル表示の処理に移り、CR
Tにはスコープ形状が表示される。このスコープモデル
表示の処理は例えば図14のステップS42′以降の処
理を簡略的に表す。
【0222】上記ステップS93において、vf・2_
keyが押された場合にはフリーズモードONにセット
する処理を行う(ステップS96)。フリーズフラグを
ONしフリーズモードにする。このフリーズモードにセ
ットされた場合には、スコープ形状表示のために新たに
12点のデータの取り込みを行わないで、フリーズ時以
前に取得した形状表示のためのデータを用いてCRTに
スコープ形状表示を行う。
【0223】一方、ステップS91でフリーズモードO
Nと判断した場合には、さらに次のステップS97でv
f・2_keyが押されたか否かの判断を行う。このv
f・2_keyが押されていない場合には、次のステッ
プS98でスコープイメージの回転・ズームの指示キー
としてのCTRL+矢印key、又はCTRL+プラス
(又はマイナス)keyが押されたか否かの判断を行
う。
【0224】押された場合にはその押されたキーに対応
して、入力パラメータが変化され(ステップS99)、
回転或いはズームされる。そして、CRTにはスコープ
のモデルが表示される。ステップS98でキーが押され
ていない場合には回転或いはズームされることなく、C
RTでスコープモデルが表示される。
【0225】また、ステップS97の判断において、v
f・2_keyが押された場合には、次のステップS1
00でフリーズモードOFFにし、動画モードでCRT
にスコープモデルが表示される。
【0226】この第3実施例によればフリーズしたモー
ドでのスコープ形状の表示と動画モードでのスコープ形
状の表示とを自由に選択できる。従って、動画モードで
の表示を選択すれば、リアルタイムに近い状態でスコー
プ形状の表示を行うことができる。
【0227】一方、フリーズモードでの表示を選択した
場合には、静止画の状態でスコープ形状を表示できる。
例えば、心臓に近い部位等で形状表示を行うように、患
者の動きが気になる場合等においては、フリーズモード
を選択することにより、静止画の状態でスコープ形状を
表示できるので、患者の動きに影響されることなく、ス
コープ形状の把握が容易にできる。また、フリーズモー
ドの場合にはフリーズモードを選択した場合に直前の形
状データを使用し、選択後に刻々変化する形状データの
取得とか形状算出の処理を行わないで済むので、動画モ
ードの場合に比べてスコープ形状の表示を短時間に行う
ことができる。その他は第1実施例の第1の変形例及び
第2実施例と同様の効果を有する。
【0228】なお、フリーズモードを選択した場合にお
いても、ユーザ側でフリーズモードでスコープ形状を表
示する場合のスコープ形状のデータの更新の時間間隔を
設定できるようにしても良い。つまり、フリーズモード
に設定した場合、フリーズモードを解除するまで、1つ
の形状データで静止画でスコープ形状を表示し続けるモ
ードの他に設定された時間毎に新しい形状データで静止
画でスコープ形状を順次表示し続けることができるよう
にしても良い。
【0229】この第3実施例は図14及び図19のフロ
ーの機能をも備えており、フローで示したもの及び示し
ていないものを含めてその特徴及び代表的な機能を以下
に説明する。まず、以下のような特徴を有する。 (1)患者体内に挿入された内視鏡6の処置具用チャン
ネル13に、専用の(ソース)プローブ15を挿入する
か、専用内視鏡(チャンネル13に設置可能なプローブ
15を用いることなく、ソースコイルを内視鏡の挿入部
内に設けたもの)を使用することにより、内視鏡の挿入
形状を3次元的に検出して、連続画像で表示することが
できる。
【0230】(2)専用のマーカ(図6に示したもの或
いは図6とは異なる構造のマーカでも良い)を取り付け
ることにより、画面上で、内視鏡形状との配置関係を知
ることができる。 (3)指定された範囲内で、表示された内視鏡の形状画
像を回転及びズームができる。
【0231】(4)回転及びズームで移動した形状画像
を、初期状態に戻すことができる。 (5)連続的に表示された形状画像をフリーズすること
ができる。 (6)表示された形状画像に、コメントを上書きするこ
とができる。 (7)画面上に、次の項目が表示できる。
【0232】・日付および時刻 ・患者データ(患者ID,名前,性別,年齢および生年
月日) ・コメント (8)画面上で、次の項目が入力・変更できる。
【0233】・患者データ(患者ID,名前,性別,年
齢および生年月日) ・コメント (9)患者データを予め入力でき、内容を一覧できる。
【0234】(10)日付・時刻の設定ができる。 (11)マーカを使用するモードが設定できる。 (12)全画面に文字を入力・表示できる。 (13)画面上に表示された文字を、全て消去できる。 (14)画面上で、ストップウォッチが使える。
【0235】(15)マルチビデオプロセッサとの組み
合わせにより、次の機能が使用できる。 ・カラーモニタ上で、内視鏡の形状画像の表示・非表示
が選択できる。 ・カラーモニタ上で、表示される形状画像をフリーズす
ることができる。 次に代表的な機能の使用例とその場合の具体的な表示画
面を示す。
【0236】図22は図11のより具体的な表示例を示
す。つまり、図22はカラーモニタ23の表示面に形状
画像が表示される通常表示画面を示し、グラフィックス
出力領域(スコープイメージ表示枠ともいう)Gには形
状画像が表示され、このグラフィックス出力領域Gの上
の日時&患者データ出力領域D&Pには日付および時刻
及び、患者データ(患者ID,名前,性別,年齢および
生年月日)が表示され、このグラフィックス出力領域G
の右側のユーザインタフェース領域(コメント表示枠と
もいう)Kには主なホットキー及び対応する設定された
情報とコメントが表示される。また、図22では例えば
基準位置を示す2つのハンドマーカが表示されている。
図23以降の図面上では簡単化のため、上記出力領域
G,D&P,Kの表記を省略する。
【0237】図22において、例えばマウス或いはキー
ボードの操作により日時&患者データ出力領域D&Pの
データ入力を選択することにより、図23に示すように
例えば患者データの氏名を入力することができる。勿
論、他のデータの入力、データ変更もできる。次にファ
ンクションキーにより設定された機能を説明する。
【0238】[f・1]…ストップウォッチ 1.ファンクションキー[f・1]を1回押すと、スト
ップウォッチが始動する。このとき、時間は、画面右の
コメント表示枠Kの上部に表示される。図24はストッ
プウォッチが始動中の表示画面を示す。
【0239】2.もう1回ファンクションキー[f・
1]を押すと、ストップウォッチが停止する。図25は
ストップウォッチが停止した時の表示画面を示す。 3.さらに、もう1回ファンクションキー[f・1]を
押すと、ストップウォッチの表示が消去される。
【0240】[f・2]…全文字消去 1.ファンクションキー[f・2]を1回押すと、画面
上の全ての文字が消去される。図26は画面上の全ての
文字が消去された状態での表示画面を示す。 2.もう1回ファンクションキー[f・2]を押すと、
初期状態の表示に戻る。なお、この機能を使用する前に
画面上で入力した患者データやコメントなどは、この機
能の使用により、無効になり初期状態の表示に戻しても
表示されなくなる。
【0241】[f・3]…拡張コメント入力 1.ファンクションキー[f・3]を1回押すと、スコ
ープイメージ表示枠内に、コメントが入力できるように
なる。
【0242】この状態で、[SHIFT]+矢印キー
([→],[←],[↑],[↓])を押すことによ
り、スコープイメージ表示枠内に、それぞれ[→],
[←],[↑],[↓]を入力することができる。 2.もう1回ファンクションキー[f・3]を押すと、
入力した文字は残したまま、通常の表示状態に戻る。図
27は挿入部の先端を示すためにtipのコメントと
[→]を入力した状態での表示画面を示す。
【0243】なお、[SHIFT]キーを押さずに、矢印キ
ー([→],[←],[↑],[↓])を押した場合
は、カーソルが押されたキーの向きに移動する。この機
能を使用して、スコープイメージ表示枠G内に、コメン
ト入力しているときには、『[SHIFT]+矢印キー
([→],[←],[↑],[↓],[+],[−])
…スコープイメージの回転・ズーム』はできないので、
予め設定してから、拡張コメント入力を行うようにす
る。
【0244】[f・4]…タイトルスクリーン表示 1.ファンクションキー[f・4]を1回押すと、タイ
トルスクリーンの入力画面に切り換わり、テキストが入
力できるようになる。図28はこのタイトルスクリーン
画面を示す。 2.もう1回ファンクションキー[f・4]を押すと、
タイトルスクリーン入力画面は消え、通常の表示状態に
戻る。このとき入力したテキストはバックアップされる
ので、次回呼び出しのときも同じテキストが表示され
る。なお、矢印キー([→],[←],[↑],
[↓])は、カーソルの移動に使用する。
【0245】[f・5]…患者データの事前入力 1.ファンクションキー[f・5]を1回押すと、患者
データ一覧画面に切り換わる。図29はこの患者データ
一覧画面を示す。 2.もう1回ファンクションキー[f・5]を押すと、
患者データ一覧画面は消え、通常の表示状態に戻る。
【0246】3.患者データ一覧の画面上で、“Seq.N
o.”に登録したい番号を1〜20までの数字で入力し、
リターンキーを押すと、各患者毎のデータ入力を事前に
行う患者データ事前入力画面が呼び出され、データの登
録ができるようになる。図30はこの患者データ事前入
力画面を示す。
【0247】また、“Seq.No.”の入力待ちのときに、
全データ消去用キーとしての[HOMECLR]キーを押す
と、1〜20までの患者データ全てを消去できる。 4.各患者毎のデータ入力画面上では、 〈項目〉 〈形式〉 患者ID → 英数字15文字まで 氏 名 → 英数字20文字まで 性 別 → 英数字3文字まで 年 齢 → 英数字3文字まで 生年月日 → DD/MM/YY(D:日,M:月,Y:年) が入力できる。項目の選択は、上下の矢印キー
([↑],[↓])またはリターンキーを押して行う。
【0248】なお、左右の矢印キー([→],[←])
は、カーソルの移動に使用する。 5.入力が終わったらファンクションキー[f・6]を
押し、患者データに登録する。登録されると画面は、次
の“Seq.No.”の患者データ入力画面になるので、“Se
q.No.”が20になるまでファンクションキー[f・
6]を繰り返し押すか、またはファンクションキー[f
・9]を押すかして、事前入力機能を終了する。なお、
登録されている患者データはバックアップされるので、
次回一覧のときも同じ患者データが表示される。
【0249】[f・7]…患者データの選択 1.ファンクションキー[f・7]を1回押すと、患者
データ一覧画面に切り換わる。 2.もう1回ファンクションキー[f・7]を押すと、
患者データ一覧画面は消え、通常の表示状態に戻る。
【0250】3.患者データ一覧の画面上で“Seq.N
o.”に選択したい番号を、1〜20までの数字で入力
し、リターンキーを押すと、各患者毎のデータが通常画
面の上部に呼び出され、患者データの表示ができる。つ
まり、患者データの選択を行うことができる。図31は
図30の患者データ事前入力画面で入力した患者データ
を選択して表示した患者データ一覧画面を示す。“Seq.
No.”の選択時に[HOME CLR]キーを押すと、1〜20
までの患者データ全てを消去できる。
【0251】[f・8]…カーソルの表示切り換え 1.通常表示画面、またはコメント拡張表示画面で、フ
ァンクションキー[f・8]を1回押すと、カーソルが
表示される。このカーソルがブリンクしている部分が入
力可能な位置となる。図32はこのカーソルの表示画面
を示す。 2.もう1回ファンクションキー[f・8]を押すと、
カーソルは消える。
【0252】[f・9]…初期設定の変更 1.ファンクションキー[f・9]を1回押すと、初期
設定の変更を行うためのプリセット画面に切り換わる。
プリセット画面上では、使用される場所(国)とか、サ
マータイムなどにも対応できるように日付と時間の変
更、およびマーカーモードの変更が行える。図19、図
20で説明したようにマーカモードとしては、マーカを
使用しないモードの他に、1個のハンドマーカ、1個の
ボディマーカ、2個のハンドマーカ、ハンドマーカ+ボ
ディマーカ、さらにマーカポジションを記憶するメモリ
マーカポジション(1マーカモード)及び、メモリマー
カポジション(2マーカモード)から選択できる。
【0253】項目の選択は、上下の矢印キー([↑],
[↓])またはリターンキーを押して行う。図33はこ
のプリセット画面を示す。 なお、左右の矢印キー
([→],[←])はカーソルの移動に使用する。 2.もう1回ファンクションキー[f・9]を押すと、
プリセット画面は消え、通常の表示状態に戻り、変更し
た設定になる。また、どの項目も変更しなかった場合、
以前の設定のままで、通常の表示状態に戻る。
【0254】 [CTRL]+[→] [CTRL]+[←] [CTRL]+[↑] [CTRL]+[↓]…スコープイメージの回転・ズー
ム [CTRL]+[+] [CTRL]+[−] [vf・1] 1.[CTRL]+左右の矢印キー([→],[←])
を押すと、スコープイメージがY軸を中心に回転する。
図34は例えば図31をY軸の回りに50゜回転した場
合の形状画像を示す。コメント枠には回転量が表示され
る。
【0255】2.[CTRL]+上下の矢印キー
([↑],[↓])を押すと、スコープイメージがX軸
を中心に回転する。図35は例えば図31をX軸の回り
にー75゜回転した場合の形状画像を示す。コメント枠
には回転量が表示される。 3.[CTRL]+[+]を押すと、スコープイメージ
が遠ざかり、また[CTRL]+[−]を押すと、スコ
ープイメージが近づきる。図36は[CTRL]+
[+]を押してズームアウト(縮小)した場合の形状画
像を示し、図37は[CTRL]+[−]を押してズー
ムイン(拡大)した場合の形状画像を示す。
【0256】図36では距離を示すview poin
tが増加し、図37ではview pointが減少し
ている。 4.ファンクションキー[vf・1]を押すと、上記1
〜3の操作で変更された視点が初期設定に戻る。
【0257】[vf・2]…スコープイメージのフリー
ズ 1.ファンクションキー[vf・2]を1回押すと、ス
コープイメージがフリーズされる。 2.もう1回ファンクションキー[vf・2]を押す
と、フリーズが解除される。
【0258】[vf・3]…スコープイメージの表示切
り換え 1.ファンクションキー[vf・3]を1回押すと、ワ
イヤーフレームで表示されていたスコープイメージが塗
りつぶされて表示される。図22以降(図37まで)に
示した形状画像はワイヤーフレーム(図37の一部を拡
大した円内にワイヤーフレーム表示の1例を示す)で表
示されていたものが、[vf・3]が押されることによ
り図38に示すようにスコープイメージが塗りつぶされ
て表示される。 2.もう1回ファンクションキー[vf・3]を押す
と、塗りつぶしが解除され、ワイヤーフレームで表示さ
れる。
【0259】(5)その他の機能 ・マルチビデオプロセッサでの映像出力操作 [vf・4]…ビデオ映像のフリーズ ・ファンクションキー[vf・4]を1回押すと、ビデ
オモニタ上に表示されたスコープイメージがフリーズさ
れる。もう1回押すと、フリーズが解除される。 [vf・5]…ビデオ映像のスーパーインポーズ ・ファンクションキー[vf・5]を1回押すと、ビデ
オモニタ上に表示されたスコープイメージにビデオ映像
(内視鏡映像)がスーパーインポーズされる。もう1回
押すと、スーパーインポーズが解除される。なお、これ
らの機能は、マルチビデオプロセッサとの接続がビデオ
信号出力ができるようになっていなければ使用できな
い。
【0260】内視鏡検査の場合には、当然実際の内視鏡
画面を術者が観察しており、病変部の有無に注目してい
る。そのため、複数のモニタに写し出される画像を観察
することになり、術者の負担が大きくなることも予想さ
れるので、これを改善するために内視鏡画像の表示画面
中にスーパインポーズしてスコープ形状を表示できるよ
うにしている。
【0261】この場合、内視鏡形状検出装置の出力は一
般のビデオ信号と異なる信号である場合には、信号を通
常のビデオ信号に変換して出力する。この変換にはスキ
ャンコンバータと呼ばれる装置が使用される。内視鏡形
状検出装置とは別の装置であるスキャンコンバータの動
作も、形状検出装置本体内のパソコンからRS−232
Cなどを経由して制御することにより、そのスキャンコ
ンバータの動作を操作可能である場合がある。
【0262】上記スキャンコンバータを介して内視鏡形
状検出装置をマルチビデオプロセッサに接続して(内視
鏡形状も)ビデオモニタに表示する構成とするにより、
上記のようにビデオ映像のフリーズなどを制御できる。
また、ビデオ映像のスーパーインポーズの制御もでき
る。内視鏡形状検出装置の出力が一般のビデオ信号と同
じ規格の信号である場合にはスキャンコンバータを介す
ることなく内視鏡形状検出装置をマルチビデオプロセッ
サに接続して同様の機能を実現できる。
【0263】なお、最近では通常のビデオ信号を取り込
んでパソコンやワークステーションの画面に表示するハ
ードウェア(具体的には高速のA/D変換ができる装
置)も存在するため、そのような装置を用いて逆に形状
検出装置のモニタに内視鏡観察画像を表示するようにし
ても良い。
【0264】[HELP]…スコープイメージ2画面表
示 1.[HELP]キーを1回押すと、スコープイメージ
が水平と垂直の2方向同時に表示される。図39はスコ
ープイメージ2画面表示の画面を示し、視点方向を変更
しない状態では、通常は左側に垂直方向(Z軸方向か
ら)のスコープ形状、右側に水平方向(X軸方向から)
のスコープ形状を表示する。スコープイメージ2画面表
示モードにおいては、通常の1画面表示モードと同様に
[vf・1]〜[vf・5]の機能及び[f・10]の
検査終了機能が機能する。
【0265】2.また、スコープイメージの回転・ズー
ム機能が2画面同時に機能する。なお、この機能を使用
する前に画面上で入力したコメントは、この機能の使用
により無効になり、表示されない。
【0266】[HOME_CLR]…検査範囲基準面表
示ON/OFF 1.[HOME_CLR]キーを1回押すと、検査範囲
基準枠を示すキューブの表示を行わない。図40はこの
検査範囲基準枠を表示しないで、つまり検査範囲基準枠
を消去して、スコープイメージの表示を行った状態の画
面を示す。 2.HOME_CLR]キーをもう1回押すと、検査範
囲基準枠を表示する状態に切り換えられる。
【0267】なお、上述の説明では2画面モードでは視
点方向が互いに90°異なる方向からのスコープ形状を
表示できると説明したが、視点方向が互いに90°とは
異なる2方向からのスコープ形状を表示できるものも含
む。また、2画面モードにおいて、日時&患者データ等
を同時に表示できるようにしたり、データの表示/非表
示を選択できるようにしても良い。
【0268】2画面モードで視点方向が互いに90°異
なる方向からのスコープ形状を表示している状態で、視
点方向を同時に変更することもできる。また、一方のス
コープ形状の画像のみの視点方向を変更したりすること
もできる。この場合には、2つの画像は視点方向が90
°とは異なる状態となる。
【0269】なお、1画面モードにおいては図22に示
すようにスコープ形状は日時&患者データ出力領域D&
Pの下のグラフィックス出力域Gに表示しているが、日
時&患者データ出力領域D&Pを含めた領域にスコープ
形状を表示できるようにしても良い。これらを選択して
表示できるようにしても良い。また、グラフィックス出
力域Gとユーザインタフェース領域Kも含めた領域にス
コープ形状を表示できるようにしても良いし、3つの領
域D&P,G,Kを含めた最大表示領域(或いは最大表
示画面サイズ)でスコープ形状を表示できるようにして
も良い。このように第3実施例では表示方法などに関し
て様々な機能を備えているので、表示された内視鏡形状
から患者の体内での形状把握が非常に理解し易くでき
る。
【0270】なお、上述の実施例などではマーカの表示
などによりスコープ形状の方向などを把握し易いように
しているが、図41に示すように表示される内視鏡形状
の例えば先端側を他の部分とは異なる表示方法(例えば
最先端のみを他の部分と異なる色で表示する、つまり表
示色を変更する。この他最先端を示す矢印を表示した
り、最先端部分を点滅させて表示したり、他の部分がワ
イヤフレームで表示されている場合には先端部を塗りつ
ぶすペーストモデルで表示する等描画モデルを変更した
りする)で表示することにより、表示された画像からそ
の先端側を容易に把握或いは判別できるようにして、ス
コープ形状の把握が容易にできるようにしも良い。
【0271】なお、3軸のセンスコイル22jの配置す
る数を増やすとさらに精度良くソースコイル16iの位
置検出を行うことができるし、内視鏡形状も精度良く推
定できる。なお、上述した実施例などを部分的に組み合
わせて異なる実施例を構成することもでき、それらも本
発明に属する。
【0272】また、本発明者による先の出願(特願平6
ー137468号明細書)の内容と組み合わせて異なる
実施例を構成することもでき(例えば挿入部に配置され
るプローブ15側のソースコイル16iとベッド4等の
被検体周囲の既知の位置に配置される3軸センスコイル
22jとを入れ替えたものでも良いし(先の出願の図6
0参照)、3軸センスコイル22jの代わりに直交する
3面に磁気抵抗素子を取り付けたものを用いても良いし
(先の出願の図53ないし図56参照)、ソースコイル
16iを無線で駆動するようにしても良いし、またマー
カを無線で駆動するようにしても良いし(先の出願の図
75ないし図78参照)、ソースコイル16iをそれぞ
れ異なる周波数で同時に駆動するようにしても良いし
(先の出願の図49ないし図51参照)、ソースコイル
16iを過渡応答の影響が少なくなるような位相角で駆
動するようにしても良いし(先の出願の図44及び図4
5参照)、スコープ形状の画像に背景の画像等の周辺画
像を重畳して表示するようにしても良いし(先の出願の
図73及び図74参照)、スコープ形状の画像をワイヤ
フレームなどのコンピュータグラフィック画像で表示す
る代わりに内視鏡の実画像を記憶させたメモリから対応
するテクスチャ画像を呼び出して表示させるようにして
も良いし(先の出願の図69及び図70参照)、その他
の実施例等を用いても良い)、それらも本発明に属す
る。
【0273】[付記] (1)さらに形状検出手段を有する請求項1記載の内視
鏡形状検出装置。 (2)前記形状検出手段は形状検出の基準面をベッドと
した付記1記載の内視鏡形状検出装置。 (3)画面上で内視鏡との位置関係を関連付けるマーカ
の表示手段を有する請求項1記載の内視鏡形状検出装
置。 (4)回転及びズームで移動した形状画像を、初期状態
に戻す初期状態設定手段を有する。 (5)前記マーカを使用する形態の設定手段を有する付
記3記載の内視鏡形状検出装置。 (6)画面上に表示された文字を全て消去する消去手段
を有する請求項1記載の内視鏡形状検出装置。
【0274】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、磁
界を用いて内視鏡形状を検出し、検出した内視鏡形状を
表示する内視鏡形状検出装置において、互いに異なる視
点方向からの内視鏡形状を2画面で同時に表示する検出
画像表示手段を設けているので、一方の視点方向からの
画像における奥行き量を他方の視点方向からの画像から
簡単に把握することができる。
【0275】また、基準位置としてのマーカを画像上に
表示することにより、画像上においてスコープの方向性
を含めて立体形状の把握が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を有する内視鏡システムの
概略の構成図。
【図2】第1実施例の内視鏡形状検出装置の構成を示す
ブロック図。
【図3】内視鏡形状検出装置の全体構成図。
【図4】3軸センスコイル及びプローブの構成図。
【図5】プローブ内のソースコイルの位置を複数のセン
スコイルを用いて検出する様子を示す説明図。
【図6】マーカプローブの構成を示す断面図。
【図7】内視鏡形状検出装置の処理内容を示すフロー
図。
【図8】2画面モード及び1画面モードで内視鏡形状を
表示するスコープモデル描画の処理のフロー図。
【図9】スコープイメージ描写処理のフロー図。
【図10】n角柱モデルでのスコープイメージ描写処理
のフロー図。
【図11】モニタ画面に1画面モードで表示される内視
鏡形状の出力画像を示す説明図。
【図12】モニタ画面に2画面モードで表示される内視
鏡形状の出力画像を示す説明図。
【図13】ベッドに固定された座標系を示す説明図。
【図14】第1実施例の第1の変形例における検査範囲
の表示枠の表示/非表示を行うフロー図。
【図15】検査範囲の表示及び非表示で内視鏡形状の出
力画像を示す説明図。
【図16】第1実施例の第2の変形例における内視鏡形
状表示のビューパラメータの記憶及び設定を行うフロー
図。
【図17】第1実施例の第3の変形例における内視鏡形
状を水平方向に90゜回転して表示を行うフロー図。
【図18】本発明の第2実施例における選択されたマー
カモードでマーカを表示する処理のフロー図。
【図19】第2実施例の変形例におけるポジション記憶
モードの機能を有するマーカ表示の処理を示すフロー
図。
【図20】図19における表示モード設定処理の内容を
示すフロー図。
【図21】本発明の第3実施例におけるフリーズして形
状表示する動作の処理のフロー図。
【図22】通常表示画面の具体例を示す図。
【図23】通常画面での氏名の欄のデータ入力の状態の
具体例を示す図。
【図24】ストップウォッチを動作中の具体例を示す
図。
【図25】図24でストップウォッチを停止させた状態
の図。
【図26】全文字を消去した状態の具体例を示す図。
【図27】拡張コメントを入力した状態の具体例を示す
図。
【図28】タイトルスクリーン表示の具体例を示す図。
【図29】患者データ一覧の具体例を示す図。
【図30】患者データの事前入力画面の具体例を示す
図。
【図31】図30の患者データを選択した場合の表示の
具体例を示す図。
【図32】コメント枠にカーソルを表示した状態の具体
例を示す図。
【図33】初期設定の変更を行うプリセット画面の具体
例を示す図。
【図34】スコープイメージをY軸の回りに回転した場
合の表示の具体例を示す図。
【図35】スコープイメージをX軸の回りに回転した場
合の表示の具体例を示す図。
【図36】スコープイメージをズームアウトした場合の
表示の具体例を示す図。
【図37】スコープイメージをズームインした場合の表
示の具体例を示す図。
【図38】塗りつぶしのスコープイメージで表示した場
合の表示切換の具体例を示す図。
【図39】スコープイメージの2画面表示した場合の表
示の具体例を示す図。
【図40】表示範囲枠を消去した場合の表示の具体例を
示す図。
【図41】最先端側の部分を他のモデル描画と異なる表
示モードで表示した場合の表示例を示す図。
【符号の説明】
1…内視鏡システム 2…内視鏡装置 3…内視鏡形状検出装置 4…ベッド 5…患者 6…内視鏡 7…挿入部 11…ビデオプロセッサ 12…カラーモニタ 13…チャンネル 15…プローブ 16i…ソースコイル 19…チューブ 21…形状検出装置本体 22j…3軸センスコイル 23…モニタ 24…ソースコイル駆動部 26…検出部 30…形状算出部 31…位置検出部 32…形状画像生成部 33…モニタ信号生成部 34…システム制御部 35…操作部 35a…キーボード 36a,36b…マーカ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
PCT出願WO94/0438号公開公報に開示された
従来例では内視鏡形状が検出できても、表示手段にグレ
ー表示された画像がグレーの階調から立体的であること
を識別できるが、その奥行き量をより正確に把握するこ
とが困難ある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】B1:初期化ブロック 最初のステップS11ではグラフィック頁の初期化(V
RAMの初期化)を行う。また、CRT表示したスコー
プイメージ像を更新する際、新しい像を上書きすると、
観察者に対し、書き換えがちらつく画像の印象を与え、
スムーズな画像で無くなってしまう。そこで、複数のグ
ラフィック頁を絶えず切換えてイメージを表示すること
で、動画像的な滑らかさを実現している。また、使用す
る色、階調の設定を行う。使用できる色数はハードウェ
アごとに制限がある。そこで、図11に示すように挿入
部7をモデル化して表示した画像100に割り当てる色
数を多くし、また階調表示を行うようにすれば、立体
のある画像表示が可能になる。なお、図11において、
2つの円は基準位置を示すマーカを示し、四角のフレー
ムはベッドを示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】つまり、1軸ソースコイル16iと3軸セ
ンスコイル22jとの距離を様々な値に設定したとき
に、各距離値でソースコイル16iの軸方向を変えた場
合に3軸センスコイル22jの位置で検出される最も大
きい磁界強度の値(最大磁界強度値)と、最も小さい磁
界強度の値(最小磁界強度値)を測定したものを、それ
ぞれプロットしてグラフ化た最大磁界強度曲線、最小
磁界強度曲線のデータを距離算出の基準データとして準
備している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】ある磁界強度Hが検出された場合、その値
が得られる最短の距離r_minと、その値Hが得ら
れる最長の距離r_maxをそれぞれ半径とした球に挟
まれる球殻内にしかソースコイル16iは存在し得ない
との限定を加えることが可能になる。この限定を各セン
スコイル22jの位置で行うことにより、図5に示すよ
うにソースコイル16iの存在領域を限定できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正内容】
【0089】次にステップS33のソースコイル16i
の位置座標算出を行う。このステップS33ではセンス
コイル22jとソースコイル16iとの距離から、ソー
スコイル16iの座標を算出するまでの処理を行う。あ
るセンスコイル22jから見たときのソースコイル16
iの存在しうる範囲は、前のステプS32で得られた
R_maxとR_minとによって囲まれる球殻内であ
る。このようなソースコイル16iの存在しうる範囲を
より微小な空間に限定するため、複数個のセンスコイル
22jから見いだされたソースコイル16iの存在可能
領域の重ね合わせを利用する。各々のセンスコイル22
jに対し、同一のソースコイル16iから得られたソー
スコイル16iの存在領域は、ソースコイル16iの位
置が動いていない限り、すべてが重なり合う領域が必ず
存在する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内村 澄洋 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界を用いて内視鏡形状を検出し、検出
    した内視鏡形状を表示する内視鏡形状検出装置におい
    て、 互いに異なる視点方向からの内視鏡形状を2画面で同時
    に表示する検出画像表示手段を設けたことを特徴とする
    内視鏡形状検出装置。
JP6237955A 1993-10-18 1994-09-30 内視鏡形状検出装置 Pending JPH08107875A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6237955A JPH08107875A (ja) 1994-08-18 1994-09-30 内視鏡形状検出装置
US08/460,812 US6059718A (en) 1993-10-18 1995-06-02 Endoscope form detecting apparatus in which coil is fixedly mounted by insulating member so that form is not deformed within endoscope

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19431294 1994-08-18
JP6-194312 1994-08-18
JP6237955A JPH08107875A (ja) 1994-08-18 1994-09-30 内視鏡形状検出装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003108016A Division JP4159396B2 (ja) 1994-08-18 2003-04-11 内視鏡形状検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08107875A true JPH08107875A (ja) 1996-04-30

Family

ID=26508424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6237955A Pending JPH08107875A (ja) 1993-10-18 1994-09-30 内視鏡形状検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08107875A (ja)

Cited By (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000157486A (ja) * 1998-11-27 2000-06-13 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡
JP2000175862A (ja) * 1998-12-17 2000-06-27 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡挿入形状検出装置
JP2000508224A (ja) * 1997-01-03 2000-07-04 バイオセンス・インコーポレイテッド 曲げ応答型カテーテル
JP2002085338A (ja) * 2000-09-11 2002-03-26 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡挿入形状観測装置
US6432041B1 (en) 1998-09-09 2002-08-13 Olympus Optical Co., Ltd. Endoscope shape detecting apparatus wherein form detecting processing is controlled according to connection state of magnetic field generating means
US6689049B1 (en) 1999-06-07 2004-02-10 Olympus Optical Co., Ltd. Endoscope
US6773393B1 (en) 1999-08-05 2004-08-10 Olympus Optical Co., Ltd. Apparatus and method for detecting and displaying form of insertion part of endoscope
WO2005018439A1 (ja) 2003-08-22 2005-03-03 Olympus Corporation 内視鏡形状検出装置
US6949068B2 (en) 2001-05-07 2005-09-27 Olympus Corporation Endoscope shape detector
WO2005089627A1 (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Olympus Corporation ダブルバルーン式内視鏡システム
WO2006051785A1 (ja) * 2004-11-10 2006-05-18 Olympus Corporation 内視鏡形状検出装置
JP2006280591A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Olympus Medical Systems Corp 手術支援装置
JP2006523823A (ja) * 2002-12-31 2006-10-19 カリプソー メディカル テクノロジーズ インコーポレイテッド 埋込可能無線マーカーの位置を発見するための装置
JP2008093454A (ja) * 2007-10-29 2008-04-24 Olympus Corp 内視鏡装置
WO2012002206A1 (ja) * 2010-07-01 2012-01-05 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 プローブ形状検出装置及びプローブ形状検出方法
US8211010B2 (en) 2002-10-29 2012-07-03 Olympus Corporation Endoscope information processor and processing method
US8439826B2 (en) 2008-10-28 2013-05-14 Olympus Medical Systems Corp. Medical instrument having a display unit that displays a shape of an insertion body inserted into an interior of an object to be examined
JP2014012212A (ja) * 2008-06-27 2014-01-23 Intuitive Surgical Operations Inc 進入ガイド遠位端から延在する関節運動可能器具の補助視野を提供する医療ロボットシステム
WO2014125916A1 (ja) * 2013-02-13 2014-08-21 オリンパス株式会社 管状装置の相対位置検出システム及び内視鏡装置
US9232984B2 (en) 1999-04-07 2016-01-12 Intuitive Surgical Operations, Inc. Real-time generation of three-dimensional ultrasound image using a two-dimensional ultrasound transducer in a robotic system
US9333042B2 (en) 2007-06-13 2016-05-10 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical robotic system with coupled control modes
US9345387B2 (en) 2006-06-13 2016-05-24 Intuitive Surgical Operations, Inc. Preventing instrument/tissue collisions
US9469034B2 (en) 2007-06-13 2016-10-18 Intuitive Surgical Operations, Inc. Method and system for switching modes of a robotic system
US9492927B2 (en) 2009-08-15 2016-11-15 Intuitive Surgical Operations, Inc. Application of force feedback on an input device to urge its operator to command an articulated instrument to a preferred pose
US9516996B2 (en) 2008-06-27 2016-12-13 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical robotic system providing computer generated auxiliary views of a camera instrument for controlling the position and orienting of its tip
US9622826B2 (en) 2010-02-12 2017-04-18 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical robotic system providing sensory feedback indicating a difference between a commanded state and a preferred pose of an articulated instrument
US9629520B2 (en) 2007-06-13 2017-04-25 Intuitive Surgical Operations, Inc. Method and system for moving an articulated instrument back towards an entry guide while automatically reconfiguring the articulated instrument for retraction into the entry guide
US9717563B2 (en) 2008-06-27 2017-08-01 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical robotic system providing an auxilary view including range of motion limitations for articulatable instruments extending out of a distal end of an entry guide
US9718190B2 (en) 2006-06-29 2017-08-01 Intuitive Surgical Operations, Inc. Tool position and identification indicator displayed in a boundary area of a computer display screen
WO2017170842A1 (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 Hoya株式会社 内視鏡形状把握システム
WO2017175320A1 (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 オリンパス株式会社 医療用マニピュレータシステムおよびマニピュレータの湾曲形状推定方法
US9788909B2 (en) 2006-06-29 2017-10-17 Intuitive Surgical Operations, Inc Synthetic representation of a surgical instrument
US9789608B2 (en) 2006-06-29 2017-10-17 Intuitive Surgical Operations, Inc. Synthetic representation of a surgical robot
US9956044B2 (en) 2009-08-15 2018-05-01 Intuitive Surgical Operations, Inc. Controller assisted reconfiguration of an articulated instrument during movement into and out of an entry guide
US10008017B2 (en) 2006-06-29 2018-06-26 Intuitive Surgical Operations, Inc. Rendering tool information as graphic overlays on displayed images of tools
WO2019181632A1 (en) * 2018-03-20 2019-09-26 Sony Corporation Surgical assistance apparatus, surgical method, non-transitory computer readable medium and surgical assistance system
US10507066B2 (en) 2013-02-15 2019-12-17 Intuitive Surgical Operations, Inc. Providing information of tools by filtering image areas adjacent to or on displayed images of the tools
WO2020039800A1 (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 富士フイルム株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP2020028638A (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 富士フイルム株式会社 表示制御装置、内視鏡システム、表示制御方法、及び表示制御プログラム
JP2021016631A (ja) * 2019-07-22 2021-02-15 富士フイルム株式会社 内視鏡形状表示制御装置、内視鏡形状表示制御装置の作動方法、および内視鏡形状表示制御装置の作動プログラム
JPWO2021145413A1 (ja) * 2020-01-16 2021-07-22
US11478306B2 (en) 2016-12-27 2022-10-25 Olympus Corporation Shape acquiring method and controlling method for medical manipulator

Cited By (94)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000508224A (ja) * 1997-01-03 2000-07-04 バイオセンス・インコーポレイテッド 曲げ応答型カテーテル
US6432041B1 (en) 1998-09-09 2002-08-13 Olympus Optical Co., Ltd. Endoscope shape detecting apparatus wherein form detecting processing is controlled according to connection state of magnetic field generating means
JP2000157486A (ja) * 1998-11-27 2000-06-13 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡
JP2000175862A (ja) * 1998-12-17 2000-06-27 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡挿入形状検出装置
US10271909B2 (en) 1999-04-07 2019-04-30 Intuitive Surgical Operations, Inc. Display of computer generated image of an out-of-view portion of a medical device adjacent a real-time image of an in-view portion of the medical device
US10433919B2 (en) 1999-04-07 2019-10-08 Intuitive Surgical Operations, Inc. Non-force reflecting method for providing tool force information to a user of a telesurgical system
US9232984B2 (en) 1999-04-07 2016-01-12 Intuitive Surgical Operations, Inc. Real-time generation of three-dimensional ultrasound image using a two-dimensional ultrasound transducer in a robotic system
US6689049B1 (en) 1999-06-07 2004-02-10 Olympus Optical Co., Ltd. Endoscope
US6773393B1 (en) 1999-08-05 2004-08-10 Olympus Optical Co., Ltd. Apparatus and method for detecting and displaying form of insertion part of endoscope
JP2002085338A (ja) * 2000-09-11 2002-03-26 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡挿入形状観測装置
US6949068B2 (en) 2001-05-07 2005-09-27 Olympus Corporation Endoscope shape detector
US8211010B2 (en) 2002-10-29 2012-07-03 Olympus Corporation Endoscope information processor and processing method
JP2006523823A (ja) * 2002-12-31 2006-10-19 カリプソー メディカル テクノロジーズ インコーポレイテッド 埋込可能無線マーカーの位置を発見するための装置
EP1797812A1 (en) 2003-08-22 2007-06-20 Olympus Corporation Device for detecting shape of endoscope
WO2005018439A1 (ja) 2003-08-22 2005-03-03 Olympus Corporation 内視鏡形状検出装置
US7706859B2 (en) 2003-08-22 2010-04-27 Olympus Corporation Device for detecting shape of endoscope
JP2005261781A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Olympus Corp ダブルバルーン式内視鏡システム
US7935047B2 (en) 2004-03-19 2011-05-03 Olympus Corporation Double-balloon endoscope system
WO2005089627A1 (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Olympus Corporation ダブルバルーン式内視鏡システム
KR100832639B1 (ko) * 2004-03-19 2008-05-27 올림푸스 가부시키가이샤 이중 벌룬식 내시경 시스템
CN100464687C (zh) * 2004-03-19 2009-03-04 奥林巴斯株式会社 双气囊式内窥镜***
AU2005303213B2 (en) * 2004-11-10 2009-02-19 Olympus Corporation Endoscope shape determining apparatus
JP2006136413A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Olympus Corp 内視鏡形状検出装置
JP4578942B2 (ja) * 2004-11-10 2010-11-10 オリンパス株式会社 内視鏡形状検出装置
WO2006051785A1 (ja) * 2004-11-10 2006-05-18 Olympus Corporation 内視鏡形状検出装置
US8147404B2 (en) 2004-11-10 2012-04-03 Olympus Corporation Endoscope shape detecting apparatus
JP2006280591A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Olympus Medical Systems Corp 手術支援装置
US9345387B2 (en) 2006-06-13 2016-05-24 Intuitive Surgical Operations, Inc. Preventing instrument/tissue collisions
US10737394B2 (en) 2006-06-29 2020-08-11 Intuitive Surgical Operations, Inc. Synthetic representation of a surgical robot
US10730187B2 (en) 2006-06-29 2020-08-04 Intuitive Surgical Operations, Inc. Tool position and identification indicator displayed in a boundary area of a computer display screen
US11865729B2 (en) 2006-06-29 2024-01-09 Intuitive Surgical Operations, Inc. Tool position and identification indicator displayed in a boundary area of a computer display screen
US11638999B2 (en) 2006-06-29 2023-05-02 Intuitive Surgical Operations, Inc. Synthetic representation of a surgical robot
US9718190B2 (en) 2006-06-29 2017-08-01 Intuitive Surgical Operations, Inc. Tool position and identification indicator displayed in a boundary area of a computer display screen
US10137575B2 (en) 2006-06-29 2018-11-27 Intuitive Surgical Operations, Inc. Synthetic representation of a surgical robot
US10008017B2 (en) 2006-06-29 2018-06-26 Intuitive Surgical Operations, Inc. Rendering tool information as graphic overlays on displayed images of tools
US10773388B2 (en) 2006-06-29 2020-09-15 Intuitive Surgical Operations, Inc. Tool position and identification indicator displayed in a boundary area of a computer display screen
US9801690B2 (en) 2006-06-29 2017-10-31 Intuitive Surgical Operations, Inc. Synthetic representation of a surgical instrument
US9789608B2 (en) 2006-06-29 2017-10-17 Intuitive Surgical Operations, Inc. Synthetic representation of a surgical robot
US9788909B2 (en) 2006-06-29 2017-10-17 Intuitive Surgical Operations, Inc Synthetic representation of a surgical instrument
US10695136B2 (en) 2007-06-13 2020-06-30 Intuitive Surgical Operations, Inc. Preventing instrument/tissue collisions
US11432888B2 (en) 2007-06-13 2022-09-06 Intuitive Surgical Operations, Inc. Method and system for moving a plurality of articulated instruments in tandem back towards an entry guide
US9629520B2 (en) 2007-06-13 2017-04-25 Intuitive Surgical Operations, Inc. Method and system for moving an articulated instrument back towards an entry guide while automatically reconfiguring the articulated instrument for retraction into the entry guide
US11399908B2 (en) 2007-06-13 2022-08-02 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical robotic system with coupled control modes
US10271912B2 (en) 2007-06-13 2019-04-30 Intuitive Surgical Operations, Inc. Method and system for moving a plurality of articulated instruments in tandem back towards an entry guide
US10188472B2 (en) 2007-06-13 2019-01-29 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical robotic system with coupled control modes
US9901408B2 (en) 2007-06-13 2018-02-27 Intuitive Surgical Operations, Inc. Preventing instrument/tissue collisions
US11751955B2 (en) 2007-06-13 2023-09-12 Intuitive Surgical Operations, Inc. Method and system for retracting an instrument into an entry guide
US9469034B2 (en) 2007-06-13 2016-10-18 Intuitive Surgical Operations, Inc. Method and system for switching modes of a robotic system
US9333042B2 (en) 2007-06-13 2016-05-10 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical robotic system with coupled control modes
JP2008093454A (ja) * 2007-10-29 2008-04-24 Olympus Corp 内視鏡装置
JP4616322B2 (ja) * 2007-10-29 2011-01-19 オリンパス株式会社 内視鏡装置
US9516996B2 (en) 2008-06-27 2016-12-13 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical robotic system providing computer generated auxiliary views of a camera instrument for controlling the position and orienting of its tip
US11638622B2 (en) 2008-06-27 2023-05-02 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical robotic system providing an auxiliary view of articulatable instruments extending out of a distal end of an entry guide
US11382702B2 (en) 2008-06-27 2022-07-12 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical robotic system providing an auxiliary view including range of motion limitations for articulatable instruments extending out of a distal end of an entry guide
US9717563B2 (en) 2008-06-27 2017-08-01 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical robotic system providing an auxilary view including range of motion limitations for articulatable instruments extending out of a distal end of an entry guide
US10368952B2 (en) 2008-06-27 2019-08-06 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical robotic system providing an auxiliary view including range of motion limitations for articulatable instruments extending out of a distal end of an entry guide
JP2014012212A (ja) * 2008-06-27 2014-01-23 Intuitive Surgical Operations Inc 進入ガイド遠位端から延在する関節運動可能器具の補助視野を提供する医療ロボットシステム
US10258425B2 (en) 2008-06-27 2019-04-16 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical robotic system providing an auxiliary view of articulatable instruments extending out of a distal end of an entry guide
US8439826B2 (en) 2008-10-28 2013-05-14 Olympus Medical Systems Corp. Medical instrument having a display unit that displays a shape of an insertion body inserted into an interior of an object to be examined
US10984567B2 (en) 2009-03-31 2021-04-20 Intuitive Surgical Operations, Inc. Rendering tool information as graphic overlays on displayed images of tools
US11941734B2 (en) 2009-03-31 2024-03-26 Intuitive Surgical Operations, Inc. Rendering tool information as graphic overlays on displayed images of tools
US10282881B2 (en) 2009-03-31 2019-05-07 Intuitive Surgical Operations, Inc. Rendering tool information as graphic overlays on displayed images of tools
US10959798B2 (en) 2009-08-15 2021-03-30 Intuitive Surgical Operations, Inc. Application of force feedback on an input device to urge its operator to command an articulated instrument to a preferred pose
US10772689B2 (en) 2009-08-15 2020-09-15 Intuitive Surgical Operations, Inc. Controller assisted reconfiguration of an articulated instrument during movement into and out of an entry guide
US10271915B2 (en) 2009-08-15 2019-04-30 Intuitive Surgical Operations, Inc. Application of force feedback on an input device to urge its operator to command an articulated instrument to a preferred pose
US9956044B2 (en) 2009-08-15 2018-05-01 Intuitive Surgical Operations, Inc. Controller assisted reconfiguration of an articulated instrument during movement into and out of an entry guide
US11596490B2 (en) 2009-08-15 2023-03-07 Intuitive Surgical Operations, Inc. Application of force feedback on an input device to urge its operator to command an articulated instrument to a preferred pose
US9492927B2 (en) 2009-08-15 2016-11-15 Intuitive Surgical Operations, Inc. Application of force feedback on an input device to urge its operator to command an articulated instrument to a preferred pose
US10828774B2 (en) 2010-02-12 2020-11-10 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical robotic system providing sensory feedback indicating a difference between a commanded state and a preferred pose of an articulated instrument
US9622826B2 (en) 2010-02-12 2017-04-18 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical robotic system providing sensory feedback indicating a difference between a commanded state and a preferred pose of an articulated instrument
US10537994B2 (en) 2010-02-12 2020-01-21 Intuitive Surgical Operations, Inc. Medical robotic system providing sensory feedback indicating a difference between a commanded state and a preferred pose of an articulated instrument
JP5198686B2 (ja) * 2010-07-01 2013-05-15 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 プローブ形状検出装置及びプローブ形状検出装置の作動方法
WO2012002206A1 (ja) * 2010-07-01 2012-01-05 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 プローブ形状検出装置及びプローブ形状検出方法
CN102958416A (zh) * 2010-07-01 2013-03-06 奥林巴斯医疗株式会社 探针形状检测装置和探针形状检测方法
US8597177B2 (en) 2010-07-01 2013-12-03 Olympus Medical Systems Corp. Probe shape detection apparatus and probe shape detection method
JP2014151102A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Olympus Corp 管状装置の相対位置検出システム及び内視鏡装置
WO2014125916A1 (ja) * 2013-02-13 2014-08-21 オリンパス株式会社 管状装置の相対位置検出システム及び内視鏡装置
US10507066B2 (en) 2013-02-15 2019-12-17 Intuitive Surgical Operations, Inc. Providing information of tools by filtering image areas adjacent to or on displayed images of the tools
US11806102B2 (en) 2013-02-15 2023-11-07 Intuitive Surgical Operations, Inc. Providing information of tools by filtering image areas adjacent to or on displayed images of the tools
US11389255B2 (en) 2013-02-15 2022-07-19 Intuitive Surgical Operations, Inc. Providing information of tools by filtering image areas adjacent to or on displayed images of the tools
WO2017170842A1 (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 Hoya株式会社 内視鏡形状把握システム
CN107438390A (zh) * 2016-03-31 2017-12-05 Hoya株式会社 内窥镜形状把握***
JPWO2017170842A1 (ja) * 2016-03-31 2018-04-05 Hoya株式会社 内視鏡形状把握システム
JPWO2017175320A1 (ja) * 2016-04-06 2019-02-14 オリンパス株式会社 医療用マニピュレータシステムおよびマニピュレータの湾曲形状推定方法
WO2017175320A1 (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 オリンパス株式会社 医療用マニピュレータシステムおよびマニピュレータの湾曲形状推定方法
US11478306B2 (en) 2016-12-27 2022-10-25 Olympus Corporation Shape acquiring method and controlling method for medical manipulator
WO2019181632A1 (en) * 2018-03-20 2019-09-26 Sony Corporation Surgical assistance apparatus, surgical method, non-transitory computer readable medium and surgical assistance system
CN111867438A (zh) * 2018-03-20 2020-10-30 索尼公司 手术辅助设备、手术方法、非暂时性计算机可读介质和手术辅助***
WO2020039800A1 (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 富士フイルム株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP2020028638A (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 富士フイルム株式会社 表示制御装置、内視鏡システム、表示制御方法、及び表示制御プログラム
JPWO2020039800A1 (ja) * 2018-08-24 2021-06-03 富士フイルム株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP2021016631A (ja) * 2019-07-22 2021-02-15 富士フイルム株式会社 内視鏡形状表示制御装置、内視鏡形状表示制御装置の作動方法、および内視鏡形状表示制御装置の作動プログラム
WO2021145413A1 (ja) * 2020-01-16 2021-07-22 オリンパス株式会社 手術支援システムおよびプロセッサ
JPWO2021145413A1 (ja) * 2020-01-16 2021-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08107875A (ja) 内視鏡形状検出装置
JP3506770B2 (ja) 内視鏡位置検出装置
KR100439756B1 (ko) 3차원 가상내시경 화면 표시장치 및 그 방법
US5840024A (en) Endoscope form detecting apparatus in which coil is fixedly mounted by insulating member so that form is not deformed within endoscope
JP3772151B2 (ja) 挿入部位置検出装置
US9615772B2 (en) Global endoscopic viewing indicator
US7061484B2 (en) User-interface and method for curved multi-planar reformatting of three-dimensional volume data sets
JP4676021B2 (ja) 診断支援装置、診断支援プログラムおよび診断支援方法
US6049622A (en) Graphic navigational guides for accurate image orientation and navigation
US5776050A (en) Anatomical visualization system
EP2975995B1 (en) System for enhancing picture-in-picture display for imaging devices used for surgical procedures
US6466815B1 (en) Navigation apparatus and surgical operation image acquisition/display apparatus using the same
US20060036163A1 (en) Method of, and apparatus for, controlling medical navigation systems
EP2454987A2 (en) Capsule guiding system
WO1997003601A9 (en) Anatomical visualization system
CN105555221A (zh) 医疗针头路径显示
US20230309954A1 (en) System for visualization and control of surgical devices utilizing a graphical user interface
JP2017146758A (ja) 重畳画像表示システム
US6254540B1 (en) Ultrasonic image processing apparatus for constructing three-dimensional image using volume-rendering data and surface-rendering data simultaneously
JP4159396B2 (ja) 内視鏡形状検出装置
WO2001097174A1 (fr) Dispositif et procede d'entree de points pour images tridimensionnelles
WO2020160129A1 (en) Systems and methods for facilitating insertion of a surgical instrument into a surgical space
CN106028943B (zh) 超声虚拟内窥成像***和方法及其装置
CN114830638A (zh) 用于具有空间记忆的远程图解的***和方法
JP6142462B1 (ja) 重畳画像表示システム

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030217