JPH08103458A

JPH08103458A - 身体装着用バンド

Info

Publication number: JPH08103458A
Application number: JP23923494A
Authority: JP
Inventors: Tomoaki Ishikawa; 智明石川
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-10-03
Filing date: 1994-10-03
Publication date: 1996-04-23

Abstract

(57)【要約】【構成】クッション材１を内側に備えた腰当てバンド
２の下側に、引張り用ゴムバンド３ａの下端に巻付け用
ゴムバンド３ｂを接続してなる一対の脚部バンド３を取
り付けたものとし、前記ゴムバンド３ａに、それぞれ長
さ調整金具５を備えたものとしている。【効果】姿勢を矯正するばかりでなく、腰痛を和らげ
たり、使用者の歩行や走行を助けることができ、しかも
血行障害を起こすことがないので、実用性に優れたもの
となった。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ゴムバンドの反発力
を利用して、使用者の歩行や走行を助けるようにした身
体装着用バンドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の身体装着用バンドには、
例えば図19に示したようなものが存在する。この身体装
着用バンドは、背当て布20の両側にそれぞれ上部から下
部にかけてゴムバンド21、21を掛け渡すと共に、背当て
布20の下部に腹当てバンド22を有したものとしている。

【０００３】前記身体装着用バンドを使用するには、図
20に示したように、使用者の両肩にゴムバンド21、21を
通した後、腹部に腹当てバンド22を巻き付ける。このよ
うにすることにより、ゴムバンド21、21の伸縮力で背当
て布20の上部より使用者の両肩が後ろへ引っ張られるの
で、胸が張り出し、姿勢が矯正される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の身体装着用バンドは、只単に使用者の胸を張り出さ
せ姿勢を矯正するだけであるので、実用性に乏しいとい
う課題を有していた。

【０００５】そこで、この発明は、上記従来の身体装着
用バンドが有する課題を解決するためになされたもので
あり、使用者の歩行や走行を助けることができ、しかも
血行障害を起こすことのない身体装着用バンドを提供す
ることを目的としてなされたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そのため、この発明の身
体装着用バンドは、クッション材１を内側に備えた腰当
てバンド２の下側に、引張り用ゴムバンド３ａの下端に
巻付け用ゴムバンド３ｂを接続してなる一対の脚部バン
ド３を取り付けたものとし、前記ゴムバンド３ａに、そ
れぞれ長さ調整金具５を備えたものとしている。

【０００７】また、この発明の身体装着用バンドは、ク
ッション材１を内側に備えた腰当てバンド２の下側に、
引張り用ゴムバンド３ａの下端に巻付け用ゴムバンド３
ｂを接続してなる一対の脚部バンド３を着脱自在に取り
付けたものとし、前記ゴムバンド３ａに、それぞれ長さ
調整金具５を備えたものとしてもよい。

【０００８】さらに、前記巻付け用ゴムバンド３ｂは、
両端を下広がりに傾斜させてカットしたゴムバンド31の
一端に、一端を上広がりに傾斜させ他端を垂直にカット
した台形状布地32の傾斜端を連結し、前記ゴムバンド31
の他端に、両端を上広がりに傾斜させてカットした台形
状布地33の一端を連結し、さらにゴムバンド31の略中央
に、両端を下広がりに傾斜させてカットした台形状布地
34を取り付けて、このゴムバンド31を足の内側に当たる
伸縮部分αと足の外側に当たる伸縮部分βに分離すると
共に、伸縮部分αを伸縮部分βより長くしたものとする
ことができる。

【０００９】しかも、前記巻付け用ゴムバンド３ｂは、
台形状布地33の表側に面接着テープ８の一方側を取り付
け、台形状布地32の裏側に面接着テープ８のもう一方側
を縫い付けたものとすることができる。

【００１０】

【作用】この発明の身体装着用バンドでは、使用者の両
足に巻付け用ゴムバンド３ｂを巻き付けると、引っ張り
用ゴムバンド３ａは、腰当てバンド２と巻付け用ゴムバ
ンド３ｂに直結されているため、伸びた時の反発力で腰
は前に押し出され、肩、腰、足の線が一直線になり、姿
勢が矯正される。

【００１１】そして、歩行、走行時に、足を上げると引
っ張り用ゴムバンド３ａはさらに伸び、その伸びた時の
反発力で持ち上げた足を瞬時に大地に着地させるため、
足を移動させるために使う筋肉の負担を軽減すると共
に、残ったゴムの反発力で体重を持ち上げるため、足で
大地を蹴るために使う筋肉の負担を軽減するので使用者
の歩行や走行が助けられる。

【００１２】加えて、使用者の両足に巻き付けられた巻
付け用ゴムバンド３ｂは、伸縮部分α、βの存在によ
り、足に体重が乗った時にこの部分が伸び、力を抜くと
その部分の反発力で太股、膝が勝手に持ち上がるため、
リズミカルに歩け、足の筋肉にかかる負担を和らげ、歩
行や走行が助けられる。

【００１３】また、この発明の身体装着用バンドは、使
用者の体格や体調、使用目的に合わせて、引張り用ゴム
バンド３ａおよび巻付け用ゴムバンド３ｂの長さを調整
することにより伸縮力を調節したり、これらバンドの腰
当てバンド２への取り付け位置を変えることができるの
で、血行障害を起こすことがない。

【００１４】

【実施例】以下、この発明の身体装着用バンドの構成
を、実施例として示した図面に基づいて詳細に説明す
る。

【００１５】この発明の身体装着用バンドは、図１、２
に示したように、クッション材１を内側に備えた腰当て
バンド２の下側に、引張り用ゴムバンド３ａの下端に巻
付け用ゴムバンド３ｂを接続してなる一対の脚部バンド
３を着脱自在に取り付けたものとし、前記引張り用ゴム
バンド３ａに、それぞれ長さ調整金具５を備えたものと
している。

【００１６】さらに、この発明の身体装着用バンドは、
図３、４に示したように、クッション材１を内側に備え
た腰当てバンド２の下側に、引張り用ゴムバンド３ａの
下端に巻付け用ゴムバンド３ｂを接続してなる一対の脚
部バンド３を着脱自在に取り付けると共に、前記腰当て
バンド２の上側に、引張り用ゴムバンド４ａの上端に肩
掛け用ゴムバンド４ｂを接続してなる胴部バンド４を着
脱自在に取り付けたものとし、前記ゴムバンド３ａ、４
ａ、４ｂに、それぞれ長さ調整金具５を備えたものとし
てもよい。前記胴部バンド４を取り付けることにより、
腰当てバンド２が使用者の腰部からずり下がるのを防止
することができる。

【００１７】前記クッション材１は、ウレタンゴムを使
用しており、実施例では図５〜７に示したように、表面
に当てた布６の上縁、下縁を縫い付け、この布６との間
に挿入部７を設けている。そして、この挿入部７に腰当
てバンド２を挿入させることにより、このクッション材
１を腰当てバンド２に装着している。

【００１８】前記腰当てバンド２は、伸縮性を有するの
ものとする場合にはゴムバンドを使用し、前記クッショ
ン材１の挿入部７に挿入させた後、図８、９に示したよ
うに、両端にワンタッチ式の面接着テープ８を取り付け
ている。

【００１９】前記脚部バンド３は、引張り用ゴムバンド
３ａの下端を巻付け用ゴムバンド３ｂの適宜位置に縫い
付けて両者を接続したものとしている。さらに、前記脚
部バンド３の引張り用ゴムバンド３ａの上端には、クリ
ップ金具９を取り付けており、この脚部バンド３を腰当
てバンド２に着脱自在に取り付けたものとしている。そ
して、前記巻付け用ゴムバンド３ｂは、図10、11に示し
たように、両端を下広がりに傾斜させてカットしたゴム
バンド31の一端に、一端を上広がりに傾斜させ他端を垂
直にカットした台形状布地32の傾斜端を縫い付け、前記
ゴムバンド31の他端に、両端を上広がりに傾斜させてカ
ットした台形状布地33の一端を縫い付けている。さら
に、前記巻付け用ゴムバンド３ｂは、ゴムバンド31の略
中央に、両端を下広がりに傾斜させてカットした台形状
布地34を縫い付けて、このゴムバンド31を足の内側に当
たる伸縮部分αと足の外側に当たる伸縮部分βに分離す
ると共に、伸縮部分αを伸縮部分βより長くしている。
また、前記巻付け用ゴムバンド３ｂは、台形状布地33の
表側に面接着テープ８の一方側を縫い付け、台形状布地
32の裏側に面接着テープ８のもう一方側を縫い付け、表
側の面接着テープ８を裏側の面接着テープ８より長くし
ている。

【００２０】前記胴部バンド４は、皮革等からなる止着
片10を縫い付けることにより引張り用ゴムバンド４ａの
上端に肩掛け用ゴムバンド４ｂを止着して両者を接続し
たものとしているが、図12に示したように、引張り用ゴ
ムバンド４ａの上端に挿入穴11を設け、この挿入穴11に
肩掛け用ゴムバンド４ｂを挿入させることにより、止着
しないで移動可能な状態にして両者を接続したものとし
てもよい。さらに、前記胴部バンド４の引張り用ゴムバ
ンド４ａおよび肩掛け用ゴムバンド４ｂの下端には、そ
れぞれクリップ金具９を取り付けており、この胴部バン
ド４を腰当てバンド２に着脱自在に取り付けたものとし
ている。また、用途に応じて、引張り用ゴムバンド４ａ
および肩掛け用ゴムバンド４ｂに長さ調整用金具５を取
り付けると共に、これらゴムバンド４ａ、４ｂに長さ調
整用目盛12を表記しておくこともできる。

【００２１】前記長さ調整金具５は、引張り用ゴムバン
ド３ａ、引張り用ゴムバンド４ａ、肩掛け用ゴムバンド
４ｂの適宜位置に備え付けている。引張り用ゴムバンド
３ａ、肩掛け用ゴムバンド４ｂの長さ調整金具５は、図
13、14に示したように、一端にバンド押さえ部５ａを有
すると共に、他端にバンド挿入部５ｂを備えたものとし
ており、引張り用ゴムバンド４ａの長さ調整金具５は、
図15、16に示したように、バント調整穴５ｃを有したも
のとしている。

【００２２】以上のように構成したこの発明の身体装着
用バンドを装着するには、図17、18に示したように、使
用者の腰部に腰当てバンド２を巻き付け、さらに両足の
太股に巻付け用ゴムバンド３ｂを巻き付け、最後に両肩
に肩掛け用ゴムバンド４ｂを掛けると、ると、両足と腰
と両肩が引張り用ゴムバンド３ａ、引張り用ゴムバンド
４ａ、および肩掛け用ゴムバンド４ｂで直結される。

【００２３】この状態で歩行すると、使用者が左足を前
に出した時、右手が前に出るので右肩が上がって、肩掛
け用ゴムバンド４ｂの右側が伸びる。そして、次に前に
出す右足の動作は、この肩掛け用ゴムバンド４ｂの伸縮
力により助けられる。しかも、右肩が支点となって、右
腰が持ち上げられるので、次に前に出す右足の動作が助
けられる。

【００２４】さらに、使用者が左足を前に出した時、太
股は９０度曲がるため引張り用ゴムバンド３ａは急激に
伸び、この伸縮力により左足は瞬時に大地に着地し、さ
らに使用者の体重を持ち上げるため自然に右足から左足
への体重移動が行われ、右足ふくらはぎで体重移動をす
る必要がなくなるため、足の筋肉の負担が軽減される。

【００２５】加えて、左足への体重移動が終わると、右
足の力が抜けるため、巻付け用ゴムバンド３ｂの伸縮力
が働き、太股と膝を勝手に持ち上げ、前記の作用と合わ
せてリズミカルに歩くことができ、使用者の足腰への負
担が軽くなり、歩行や走行が助けられると共に、腰痛を
和らげることができる。

【００２６】特に、山道や階段では、前の方が高いの
で、足が着地すると引張り用ゴムバンド３ａが十分に伸
びるため、全体重を持ち上げる力が強くなり、平地歩行
と同様な感じで登ることができる。

【００２７】また、この発明の身体装着バンドは、装着
時には常に、引張り用ゴムバンド４ａの伸縮力により背
中側に引っ張られ、背骨を真っ直ぐに伸ばし、さらに肩
掛け用ゴムバンド４ｂの伸縮力により、両肩が後方へ左
右均等に引っ張られるので、胸が張り出した状態にな
り、両肩は自然に同じ高さとなり、左肩下がりや右肩下
がりの姿勢を矯正することができる。しかも、引張り用
ゴムバンド４ａが腰を引っ張り上げ、引張り用ゴムバン
ド３ａが腰を前に押し出し、背骨、腰、足を一直線上に
した正しい姿勢を作り、この正しい姿勢で歩行、走行が
できるため、足腰への負担が軽減される。

【００２８】なお、猫背や前かがみの姿勢の矯正を重点
的に行う場合には、引張り用ゴムバンド４ａと肩掛け用
ゴムバンド４ｂの接続部を下に移動させると引張り用ゴ
ムバンド４ａの伸縮力が強くなるので、これら姿勢の矯
正はより効果的に行われる。また、左肩下がりや右肩下
がりの姿勢の矯正を重点的に行う場合には、前記接続部
を上に移動させると肩掛け用ゴムバンド４ｂの伸縮力が
強くなるので、これら姿勢の矯正はより効果的に行われ
る。

【００２９】

【発明の効果】この発明の身体装着用バンドは、以上に
述べたように構成されており、姿勢を矯正するばかりで
なく、腰痛を和らげたり、使用者の歩行や走行を助ける
ことができ、しかも血行障害を起こすことがないので、
実用性に優れたものとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の身体装着用バンドの一実施例を示す
斜視図である。

【図２】この発明の身体装着用バンドの一実施例を示す
平面図である。

【図３】この発明の身体装着用バンドの他実施例を示す
斜視図である。

【図４】この発明の身体装着用バンドの他実施例を示す
平面図である。

【図５】図４中のＡ−Ａ線による断面図である。

【図６】この発明の身体装着用バンドのクッション材の
平面図である。

【図７】図６中のＢ−Ｂ線による断面図である。

【図８】この発明の身体装着用バンドの腰当てバンドの
平面図である。

【図９】図８中のＣ−Ｃ線による断面図である。

【図10】この発明の身体装着用バンドの巻付け用ゴムバ
ンドの平面図である。

【図11】図10中のＤ−Ｄ線による断面図である。

【図12】この発明の身体装着用バンドの胴部バンドの他
例を示す平面図である。

【図13】この発明の身体装着用バンドの長さ調整金具の
平面図である。

【図14】この発明の身体装着用バンドの長さ調整金具の
側面図である。

【図15】この発明の身体装着用バンドの長さ調整金具の
平面図である。

【図16】図15中のＥ−Ｅ線による断面図である。

【図17】この発明の身体装着用バンドの使用状態を示す
説明図である。

【図18】この発明の身体装着用バンドの使用状態を示す
説明図である。

【図19】従来の身体装着用バンドの斜視図である。

【図20】従来の身体装着用バンドの使用状態を示す説明
図である。

【符号の説明】

１クッション材２腰当てバンド３脚部バンド３ａ引張り用ゴムバンド３ｂ巻付け用ゴムバンド５長さ調整金具８面接着テープ 31 ゴムバンド 32 台形状布地 33 台形状布地 34 台形状布地 α 伸縮部分 β 伸縮部分

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】クッション材（１）を内側に備えた腰当
てバンド（２）の下側に、引張り用ゴムバンド（３ａ）
の下端に巻付け用ゴムバンド（３ｂ）を接続してなる一
対の脚部バンド（３）を取り付けたものとし、前記ゴム
バンド（３ａ）に、それぞれ長さ調整金具（５）を備え
たものとしたことを特徴とする身体装着用バンド。
【請求項２】クッション材（１）を内側に備えた腰当
てバンド（２）の下側に、引張り用ゴムバンド（３ａ）
の下端に巻付け用ゴムバンド（３ｂ）を接続してなる一
対の脚部バンド（３）を着脱自在に取り付けたものと
し、前記ゴムバンド（３ａ）に、それぞれ長さ調整金具
（５）を備えたものとしたことを特徴とする身体装着用
バンド。
【請求項３】前記巻付け用ゴムバンド（３ｂ）が、両
端を下広がりに傾斜させてカットしたゴムバンド（31）
の一端に、一端を上広がりに傾斜させ他端を垂直にカッ
トした台形状布地（32）の傾斜端を連結し、前記ゴムバ
ンド（31）の他端に、両端を上広がりに傾斜させてカッ
トした台形状布地（33）の一端を連結し、さらにゴムバ
ンド（31）の略中央に、両端を下広がりに傾斜させてカ
ットした台形状布地34を取り付けて、このゴムバンド
（31）を足の内側に当たる伸縮部分（α）と足の外側に
当たる伸縮部分（β）に分離すると共に、伸縮部分
（α）を伸縮部分（β）より長くしたものであることを
特徴とする請求項１記載の身体装着用バンド。
【請求項４】前記巻付け用ゴムバンド（３ｂ）が、台
形状布地（33）の表側に面接着テープ（８）の一方側を
取り付け、台形状布地（32）の裏側に面接着テープ
（１）のもう一方側を取り付けたものであることを特徴
とする請求項１記載の身体装着用バンド。