JPH079949U - マイクロ波吸収発熱シート - Google Patents

マイクロ波吸収発熱シート

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Publication number
JPH079949U
JPH079949U JP4250393U JP4250393U JPH079949U JP H079949 U JPH079949 U JP H079949U JP 4250393 U JP4250393 U JP 4250393U JP 4250393 U JP4250393 U JP 4250393U JP H079949 U JPH079949 U JP H079949U
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JP
Japan
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heat
heat generating
generating sheet
sheet
microwave
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Pending
Application number
JP4250393U
Other languages
English (en)
Inventor
正治 松木
澄彦 栗田
Original Assignee
株式会社香蘭社
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Publication date
Application filed by 株式会社香蘭社 filed Critical 株式会社香蘭社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子レンジ調理において電子レンジのマイク
ロ波を吸収し発熱することにより食品を外部より加熱調
理するマイクロ波吸収発熱体を提供する。 【構成】 集成マイカシートの表面に結晶質炭素を主成
分とする導電性被膜を形成させるマイクロ波吸収発熱シ
ート。 【効果】 軽量安価で発熱特性に優れ製造容易な発熱シ
ートを提供することができる。また、シート自体に可と
う性があるため耐衝撃性に優れた発熱シートを得ること
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は電子レンジ中でマイクロ波のエネルギーを吸収することにより発熱す るマイクロ波吸収発熱シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子レンジは照射されたマイクロ波が被調理物中に含まれる水などの分子に振 動摩擦を与え、その熱により食品を内部より調理することができる。これに対し マイクロ波吸収発熱体は電子レンジ中のマイクロ波を吸収することにより発熱し 、食品を外部より高温加熱し、焦げ目及びクリスピー性を付与するものである。 この発熱体は高温に達するため、その基材としては金属あるいは耐熱性のあるセ ラミックが主流であった。しかしながら、これらは重量がかさみ、またセラミッ クの場合、衝撃等による破損の危険性もある。
【0003】
【考案が解決する課題】
本考案はかかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とする所は軽量で 可とう性があり、しかも安価なマイクロ波吸収発熱体を提供せんとするものであ る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題は次の手段によって解決される。すなわち、
【0005】 (1)集成マイカシートの表面に結晶質炭素を主成分とするマイクロ波吸収 発熱性の導電性被膜を形成させてなることを特徴とするマイクロ波吸収発熱シー ト。
【0006】 (2)上記導電性被膜中の結晶質炭素の含有体積%が15%以上であること を特徴とする上記(1)に記載の発熱シート。
【0007】 (3)上記被膜の膜厚が5μm〜400μmであることを特徴とする上記( 1)、(2)に記載の発熱シート。
【0008】 (4)上記被膜が小面積に分割された区域に互いに連続しないような配列で 形成されてなる構造の発熱シートにおいてその連続した面積が5×5〜60×6 0mmであることを特徴とする上記(1)、(2)、(3)に記載の発熱シート
【0009】 (5)上記被膜の分割された面積を基材上の部位によって変化させることを 特徴とする上記(4)に記載の発熱シート。
【0010】
【作用】
本考案におけるマイクロ波吸収発熱性の被膜は結晶質炭素を主成分とする導電 性の被膜であり、マイクロ波を吸収することによりその抵抗損失によって発熱す る。またこのとき導電性被膜の表面抵抗は102 Ω/□〜105 Ω/□の範囲が 好ましい。
【0011】 発熱層が特定の範囲の表面抵抗をもつ導電性被膜であるため、この被膜が塗布 される基材には電気的絶縁性が要求される。
【0012】 またこの他にも前述の如くこの基材には軽量・可とう性及び安価である必要が ある。これらを満たす材料としては集成マイカが適当である。この集成マイカは MUSCOVITE(K2Al4Si6Al2O20(OH)4)に代表される 硬質マイカ、PHLOGOPITE(K2Mg6Al2Si6O20(OH)4 )に代表される軟質マイカ等を砕剥後抄造して得られる集成マイカ箔に適当なバ インダーを含浸乾燥後ホットプレスすることによって得られる。
【0013】 集成マイカ箔に含浸するバインダーとしてはその使用条件下で高温に達するた め耐熱性のあるバインダーが好ましく、中でもとりわけシリコンレジンが好まし い。トルエン・キシレン等の適当な溶剤で希釈した後、スプレー等で含浸させる が含浸量は固形分として2〜20wt%程度である。この集成マイカ箔を100 〜150℃で乾燥後所望の厚さにするため数枚重ね160〜170℃でホットプ レスして目的の集成マイカシートを得る。
【0014】 集成マイカシートの厚みは薄いと強度不足また厚すぎると価格高につながるた め0.1〜1mm程度が適当である。
【0015】 集成マイカシート上への発熱層のコーティングは結晶質炭素よりなる発熱層が 薄膜性であるためスクリーン印刷、凸版印刷、オフセット印刷等の印刷で可能で ある。
【0016】 発熱層は結晶質炭素を主成分としこれに抵抗調整の目的で無機フィラーを加え 耐熱性のある有機バインダーあるいは無機バインダーで固着されるため、この発 熱シートは耐熱性に優れるものである。抵抗調整用に加える無機バインダーは食 品衛生上問題の無い物質なら何でも使用可能であるが印刷時のインク特性、価格 を考慮に入れた材質・粒径より選ぶべきである。例えば、チタニア・タルク、酸 化鉄等の天然原料はこれを満たすものである。
【0017】 これら粉末を固着させるバインダーとしてはシリコン樹脂等の耐熱性の有機バ インダー、水ガラス、アルミナゾル、第一リン酸アルミニウム等の無機バインダ ーが考えられる。これらのバインダーに必要に応じて水あるいは溶剤を加え結晶 質炭素及び無機フィラーとともに混合し目的の発熱性のインクを得ることができ る。
【0018】 この発熱層に含有される結晶質炭素の含有量が少ないと高抵抗となり発熱量が 乏しいため15vol%以上は必要である。
【0019】 抵抗発熱によるマイクロ波吸収発熱層は膜厚に関係無くその表面抵抗を適当な 値にすることにより得られるため印刷適性及び被膜の耐衝撃性を考慮にいれ5〜 400μmにするのが望ましい。さらに上記被膜はシートに可とう性を持たせる ためにシート全面にコーティングするのではなく、小面積に分割された区域に互 いに連続しない様な配列で形成させることもできる。その場合、単にシートに可 とう性を持たせるためだけではなく、発熱特性と被膜の連続面積とが比例関係に あり、小面積の大きさが大きくなるに従って発熱特性が向上することに着目して 発熱特性を抑制する場合には被膜の面積を小さく、逆に発熱量を上げる場合には 大きくすることで食品種あるいは量にあわせて容易に発熱量を調整することがで きる。被膜の連続面積は小さすぎると発熱量が小さく効果がないため5×5mm 以上は必要であるが、大きさが60×60mmを越えるとシートの可とう性が欠 けてくるため5×5〜60×60mmの範囲が望ましい。
【0020】
【実施例1】 黒鉛粉末(平均粒径4μm)15wt%及びFe3O4粉末(−200mes h)85wt%に水ガラス(JIS3号)を加えインクとしこれをスクリーン印 刷機にてシリコンレジンによって接着された厚さ0.1mmの集成マイカシート の上に印刷し乾燥し発熱シートを得た。この時この発熱層の表面抵抗は300〜 600Ω/□で膜厚は50μmであった。この発熱シートに紙製の支持体を付け 図1に示す如く設置し市販の冷凍グラタンを電子レンジにて500W、8分間加 熱調理したところ表面に焦げ目が付いたグラタンが調理できた。
【0021】
【実施例2】 黒鉛粉末(平均粒径4μm)15wt%及びFe3O4粉末(−200mes h)85wt%にアルミナゾル200(日産化学製)を加えインクとしこれをシ リコンレジンにて接着された厚さ0.15mmの集成マイカシートの表面にスク リーン印刷機にて印刷後乾燥した。この被膜に第一リン酸アルミニウム100L (多木化学製)を含浸し、さらに乾燥して発熱シートを得た。
【0023】 この時のこの発熱層の表面抵抗は200〜500Ω/□で膜厚は50μmであ った。この発熱シートに紙製の支持体を付け図2に示す如く設置し市販の6イン チ冷凍ピザを電子レンジにて500W、3分間加熱調理したところ、ピザのクラ フト部にキツネ色に焦げ目が付きクリスピー性のあるピザが調理できた。
【0024】
【効果】
以上詳記したように本考案における発熱シートは軽量安価で発熱特性に優れ、 製造方法も印刷の手法が使え大量生産も容易であり、使い捨てシートとして市販 の冷凍食品などとともにパッケージと一体化させて使用することも可能である。
【0025】 発熱特性の調整も膜厚だけでなく炭素含有量と被膜の面積とを共用してコント ロールできるため、食品にあわせた設計が容易である。また部位によって発熱量 を変えることも容易であるので均一調理や選択的加熱をすることができる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の代表的な実施例を説明した
図である。 1・・・マイクロ波吸収発熱層 2・・・集成マイカシート 3・・・紙製支持体 4・・・アルミ容器 5・・・冷凍グラタン 6・・・冷凍ピザ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集成マイカシートの表面に結晶質炭素を
    主成分とするマイクロ波吸収発熱性の導電性被膜を形成
    させてなることを特徴とするマイクロ波吸収発熱シー
    ト。
  2. 【請求項2】 上記導電性被膜中の結晶質炭素の含有体
    積%が15%以上であることを特徴とする請求項1に記
    載の発熱シート。
  3. 【請求項3】 上記被膜の膜厚が5μm〜400μmで
    あることを特徴とする請求項1.2に記載の発熱シー
    ト。
  4. 【請求項4】 上記被膜が小面積に分割された区域に互
    いに連続しない様な配列で形成されてなる構造の発熱シ
    ートにおいてその連続した面積が5×5〜60×60m
    mであることを特徴とする請求項1.2.3に記載の発
    熱シート。
  5. 【請求項5】 上記被膜の分割された面積を基材上の部
    位によって変化させることを特徴とする請求項4に記載
    の発熱シート。
JP4250393U 1993-07-05 1993-07-05 マイクロ波吸収発熱シート Pending JPH079949U (ja)

Priority Applications (1)

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JP4250393U JPH079949U (ja) 1993-07-05 1993-07-05 マイクロ波吸収発熱シート

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JP4250393U JPH079949U (ja) 1993-07-05 1993-07-05 マイクロ波吸収発熱シート

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JPH079949U true JPH079949U (ja) 1995-02-10

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JP4250393U Pending JPH079949U (ja) 1993-07-05 1993-07-05 マイクロ波吸収発熱シート

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012502858A (ja) * 2008-09-22 2012-02-02 エイチ.ジェイ.ハインツ カンパニー 複数の集中サセプタを有する、電子レンジで使用可能なカートン
JP2013139992A (ja) * 2011-12-09 2013-07-18 Seiwa Co Ltd 発熱体及び発熱部材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012502858A (ja) * 2008-09-22 2012-02-02 エイチ.ジェイ.ハインツ カンパニー 複数の集中サセプタを有する、電子レンジで使用可能なカートン
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