JPH0798959B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
- Publication number
- JPH0798959B2 JPH0798959B2 JP2181285A JP18128590A JPH0798959B2 JP H0798959 B2 JPH0798959 B2 JP H0798959B2 JP 2181285 A JP2181285 A JP 2181285A JP 18128590 A JP18128590 A JP 18128590A JP H0798959 B2 JPH0798959 B2 JP H0798959B2
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- Japan
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- cleaning
- liquid crystal
- present
- weight
- surfactant
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液晶表示装置の製造時等に使用し、液晶等の
汚れ除去性、リンス性に優れ、かつ安全でフロンの如き
環境汚染性が無い洗浄剤組成物に関する。
汚れ除去性、リンス性に優れ、かつ安全でフロンの如き
環境汚染性が無い洗浄剤組成物に関する。
一般に液晶表示装置は対向面に電極の設けられた２枚の
基板間に液晶を充填してなる液晶セルが用いられている
が、この２枚の基板の外側に液晶が付着していると鮮明
な表示画面が得られないばかりでなく、他の電子部品に
悪影響を及ぼすこともあるため、除去しなければならな
い。
基板間に液晶を充填してなる液晶セルが用いられている
が、この２枚の基板の外側に液晶が付着していると鮮明
な表示画面が得られないばかりでなく、他の電子部品に
悪影響を及ぼすこともあるため、除去しなければならな
い。
従来、付着した液晶の除去にはフロン113や1,1,1−トリ
クロロエタン等が使用されてきたが、これらは上空のオ
ゾン層の破壊等の環境問題、毒性の問題があり、その使
用が制限されつつある。これに対し糖類やアルコール類
による洗浄は、これらの問題はないが、液晶汚れの除去
性が充分ではない。
クロロエタン等が使用されてきたが、これらは上空のオ
ゾン層の破壊等の環境問題、毒性の問題があり、その使
用が制限されつつある。これに対し糖類やアルコール類
による洗浄は、これらの問題はないが、液晶汚れの除去
性が充分ではない。
従って、環境を汚染せず、毒性が低く、更に汚れ除去性
に優れた洗浄剤組成物が望まれていた。
に優れた洗浄剤組成物が望まれていた。
かかる実情に鑑み、本発明者らは鋭意研究を行った結
果、特定の炭化水素と界面活性剤とを特定量配合すれ
ば、環境汚染、毒性の問題がなく、かつ汚れ除去性に優
れ、更にリンス性も良好な洗浄剤組成物が得られること
を見出し、本発明を完成した。
果、特定の炭化水素と界面活性剤とを特定量配合すれ
ば、環境汚染、毒性の問題がなく、かつ汚れ除去性に優
れ、更にリンス性も良好な洗浄剤組成物が得られること
を見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、炭素数８〜20であり、かつ20℃にお
ける粘度が0.5〜10cpであるアルキルベンゼン又はオレ
フィン50重量％以上及び界面活性剤0.01〜50重量％を含
有する洗浄剤組成物を提供するものである。
ける粘度が0.5〜10cpであるアルキルベンゼン又はオレ
フィン50重量％以上及び界面活性剤0.01〜50重量％を含
有する洗浄剤組成物を提供するものである。
本発明に用いられるアルキルベンゼン又はオレフィンは
炭素数８〜20であり、かつ20℃における粘度が0.5〜10c
pであるものである。このアルキルベンゼン又はオレフ
ィンの炭素数が８未満であるか又は粘度が0.5cp未満で
あると、引火性が高く、洗浄時の安全性が問題となる。
一方、炭素数が20を超えるか又は粘度が10cpを超える
と、狭い隙間の洗浄が充分でなく好ましくない。特に好
ましい粘度範囲は0.5〜5cpである。
炭素数８〜20であり、かつ20℃における粘度が0.5〜10c
pであるものである。このアルキルベンゼン又はオレフ
ィンの炭素数が８未満であるか又は粘度が0.5cp未満で
あると、引火性が高く、洗浄時の安全性が問題となる。
一方、炭素数が20を超えるか又は粘度が10cpを超える
と、狭い隙間の洗浄が充分でなく好ましくない。特に好
ましい粘度範囲は0.5〜5cpである。
本発明において、アルキルベンゼン類としては、キシレ
ン、エチルベンゼン、ジイソプロピルベンゼン、クメ
ン、ｐ−シメン等の各種直鎖アルキルベンゼン又は分岐
アルキルベンゼン等が挙げられ、オレフィンとしてはオ
クテン、デセン、ドデセン、テトラデセン、ヘキサデセ
ン、エイコセン、テトラプロピレン、テトライソブチレ
ン、ヘキサプロピレン等の直鎖又は分岐鎖のものが挙げ
られる。オレフィンは炭素数が12〜18のものが特に好ま
しい。
ン、エチルベンゼン、ジイソプロピルベンゼン、クメ
ン、ｐ−シメン等の各種直鎖アルキルベンゼン又は分岐
アルキルベンゼン等が挙げられ、オレフィンとしてはオ
クテン、デセン、ドデセン、テトラデセン、ヘキサデセ
ン、エイコセン、テトラプロピレン、テトライソブチレ
ン、ヘキサプロピレン等の直鎖又は分岐鎖のものが挙げ
られる。オレフィンは炭素数が12〜18のものが特に好ま
しい。
これらのアルキルベンゼン又はオレフィンは本発明組成
物中に50重量％以上、好ましくは60〜68重量％配合され
る。50重量未満では洗浄性に劣るため好ましくない。
物中に50重量％以上、好ましくは60〜68重量％配合され
る。50重量未満では洗浄性に劣るため好ましくない。
本発明に用いる界面活性剤としては、アニオン性、カチ
オン性、両性イオン性及び非イオン性界面活性剤のいず
れをも使用できるが、洗浄面への影響が少ないという点
で非イオン性界面活性剤が最もよい。具体的にはポリオ
キシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレ
ンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシアルキレン
アルキル脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアリル
フェノールエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアミ
ン、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン
等が好ましく、そのなかでも平均HLB4〜15の非イオン性
界面活性剤が特に優れた効果を発現する。ここで、ポリ
オキシアルキレンとは、エチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド又はブチレンオキサイドの重合体のことを
いう。
オン性、両性イオン性及び非イオン性界面活性剤のいず
れをも使用できるが、洗浄面への影響が少ないという点
で非イオン性界面活性剤が最もよい。具体的にはポリオ
キシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレ
ンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシアルキレン
アルキル脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアリル
フェノールエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアミ
ン、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン
等が好ましく、そのなかでも平均HLB4〜15の非イオン性
界面活性剤が特に優れた効果を発現する。ここで、ポリ
オキシアルキレンとは、エチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド又はブチレンオキサイドの重合体のことを
いう。
界面活性剤の添加量としては0.01〜50重量％程度、特に
３〜40重量％が望ましい。0.01重量％未満では界面活性
剤を加えたことによる洗浄性の効果は発現せず、一方50
重量％を超えると界面活性剤が洗浄表面に残留して、洗
浄された部品の特性に影響を及ぼすことがある。
３〜40重量％が望ましい。0.01重量％未満では界面活性
剤を加えたことによる洗浄性の効果は発現せず、一方50
重量％を超えると界面活性剤が洗浄表面に残留して、洗
浄された部品の特性に影響を及ぼすことがある。
また、本発明洗浄剤組成物には、その効果を損なわない
範囲で、必要に応じて更にエタノール、グリコール等の
各種アルコール；アセト酢酸、オレイン酸メチル、酢酸
ベンジル等のエステル；アミン、フェノール系の酸化防
止剤や腐食防止剤、水等を配合してもよい。
範囲で、必要に応じて更にエタノール、グリコール等の
各種アルコール；アセト酢酸、オレイン酸メチル、酢酸
ベンジル等のエステル；アミン、フェノール系の酸化防
止剤や腐食防止剤、水等を配合してもよい。
本発明の洗浄剤組成物は、常法により混合して製造する
ことができる。
ことができる。
本発明の洗浄剤組成物を用いて液晶の洗浄を行う方法は
特に限定されないが、例えば本発明洗浄組成物を用いて
超音波洗浄、浸漬洗浄し、最後に溶剤又は温水でリンス
する等の方法を連続的に行う方法等が、効率良い洗浄法
として挙げられる。また、振動法、スプレー法等の各種
の洗浄方法によってもよい。
特に限定されないが、例えば本発明洗浄組成物を用いて
超音波洗浄、浸漬洗浄し、最後に溶剤又は温水でリンス
する等の方法を連続的に行う方法等が、効率良い洗浄法
として挙げられる。また、振動法、スプレー法等の各種
の洗浄方法によってもよい。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例１ 厚さ1.1mmのガラス板にスペーサーを設け、これにもう
一枚のガラス板をかぶせ、10〜20μの空隙をもつサンド
イッチ構造とし、この中に液晶（ZLI−1565,メルクジャ
ンパン社製）を入れ封じ、セルを作成する。
一枚のガラス板をかぶせ、10〜20μの空隙をもつサンド
イッチ構造とし、この中に液晶（ZLI−1565,メルクジャ
ンパン社製）を入れ封じ、セルを作成する。
このセルを、第１表に示す洗浄液に、40℃で１分浸漬
し、次いで同液中で５分間超音波洗浄を行った。この
後、セルのガラス板上及びセル周囲の液晶の残着を偏光
顕微鏡により測定し、下記評価基準により洗浄性を評価
した。次に、洗浄液からセルを取り出し、40℃のイオン
交換槽に１分間浸漬し、リンス性を偏光顕微鏡により測
定し、下記評価基準により評価した。
し、次いで同液中で５分間超音波洗浄を行った。この
後、セルのガラス板上及びセル周囲の液晶の残着を偏光
顕微鏡により測定し、下記評価基準により洗浄性を評価
した。次に、洗浄液からセルを取り出し、40℃のイオン
交換槽に１分間浸漬し、リンス性を偏光顕微鏡により測
定し、下記評価基準により評価した。
これらの結果を第１表に示す。
（評価基準） 液晶除去性 ◎：液晶残着なく非常に良好 ○：液晶残着がなくほとんど良好 △：液晶残着がわずかにあり、やや悪い ×：液晶が残着し悪い リンス性 ◎：非常に良好 ○：良好 △：やや劣る ×：悪い 〔発明の効果〕 本発明の洗浄剤組成物は、ガラス基板、治具、工具等に
付着した液晶又はこれを含む汚れに対し優れた洗浄力及
びリンス性を有し、更にフロン等を用いないため環境を
汚染せず安全性も高いものである。
付着した液晶又はこれを含む汚れに対し優れた洗浄力及
びリンス性を有し、更にフロン等を用いないため環境を
汚染せず安全性も高いものである。
Claims (2)
- 【請求項１】炭素数が８〜20であり、かつ20℃における
粘度が0.5〜10cpであるアルキルベンゼン又はオレフィ
ン50重量％以上、及び界面活性剤0.01〜50重量％を含有
する液晶用洗浄剤組成物。 - 【請求項２】界面活性剤が平均HLB4〜15の非イオン性界
面活性剤である請求項１記載の液晶用洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2181285A JPH0798959B2 (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | 洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2181285A JPH0798959B2 (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | 洗浄剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0468096A JPH0468096A (ja) | 1992-03-03 |
| JPH0798959B2 true JPH0798959B2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=16098021
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2181285A Expired - Lifetime JPH0798959B2 (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | 洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0798959B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2893497B2 (ja) * | 1992-04-30 | 1999-05-24 | 花王株式会社 | 精密部品又は治工具類用洗浄剤組成物 |
| JP2652298B2 (ja) * | 1992-04-30 | 1997-09-10 | 花王株式会社 | 精密部品又は治工具類用洗浄剤組成物 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03212499A (ja) * | 1990-01-18 | 1991-09-18 | Nippon Alpha Metals Kk | 液晶部品用洗浄組成物 |
| JPH03243700A (ja) * | 1990-02-20 | 1991-10-30 | Nippon Oil & Fats Co Ltd | 洗浄剤組成物 |
| JPH03243699A (ja) * | 1990-02-20 | 1991-10-30 | Nippon Oil & Fats Co Ltd | 洗浄剤組成物 |
-
1990
- 1990-07-09 JP JP2181285A patent/JPH0798959B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0468096A (ja) | 1992-03-03 |
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