JPH0798619B2 - エレベータの群管理装置 - Google Patents

エレベータの群管理装置

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JPH0798619B2
JPH0798619B2 JP1160714A JP16071489A JPH0798619B2 JP H0798619 B2 JPH0798619 B2 JP H0798619B2 JP 1160714 A JP1160714 A JP 1160714A JP 16071489 A JP16071489 A JP 16071489A JP H0798619 B2 JPH0798619 B2 JP H0798619B2
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伸太郎 辻
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は,複数台のエレベータのかごの中から乗場呼
びにに対するサービスかごを選択し割り当てるエレベー
タの群管理装置に関するものである。
[従来の技術] 複数台のエレベータが併設された場合は,通常群管理運
転が行われる。この群管理運転の一つに割当方式がある
が,これは乗場呼びが登録されると直ちに各かご毎に割
当評価値を演算し,この評価値が最良のかごをサービス
すべきかごとして選択して割り当て,上記乗場呼びには
割当かごだけを応答させるようにして,運行効率の向
上,および乗場待時間の短縮を計るものである。また,
このような割当方式の群管理エレベータにおいては,一
般に各階の乗場に各かごおよび各方向毎に到着予報灯を
設置し,これにより乗場待客に対して割当かごの予報表
示を行うようにしているので,待客は安心して予報かご
の前でかごを待つことができる。
さて,上記のような乗場呼びの割当方式における割当評
価値は,現在の状況がそのまま進展するとしたらどのか
ごに乗場呼びを割り当てたら最適かという観点に基づい
て演算されている。すなわち,現在のかご位置とかご方
向,および現在登録されている乗場呼びやかご呼びに基
づいて,かごが上記呼びに順次応答して各階の乗場に到
着するまでに要する時間の予測値(以下,これを到着予
想時間という)と,乗場呼びが登録されてから経過した
時間(以下,これを継続時間という)を求め,さらに上
記到着予想時間と上記継続時間を加算して現在登録され
ているすべての乗場呼びの予測待時間を演算する。そし
て,これらの予測待時間の総和もしくは予測待時間の2
乗値の総和を割当評価値として設定し,この割当評価値
が最小となるかごに上記乗場呼びを割り当てる。このよ
うな従来の方式では,乗場呼びの割当を行う場合,現在
の状況の延長線上で最適か否かを判断しているためにそ
の割当の後に新たに登録された乗場呼びが長待ちになる
という不具合が発生していた。
この不具合発生の例を第12図〜第15図によって説明す
る。第12図において,AおよびBは,それぞれ1号機およ
び2号機のかごで,1号機は6階のかこ呼び(6c)に応答
すべく上昇中であり,2号機は5階の上り呼び(5u)に割
り当てられており,上り割当(5uB)に応答すべく上昇
中である。このような状況において,第13図のように9
階に下り呼び(9d)が登録されたとする。上記従来の割
当方式の割当評価値に従うと,全体として待時間が最小
になるようにかごAに9階の下り呼び(9d)を割り当て
るため,1号機は9階の下り割当(9dA)を持ち,その結
果2台とも上方に向かって走行することになる。
もし、この9階の下り呼び(9d)の割当後しばらくして
下方階に,例えば1階に上り呼び(1u)が登録されたと
すると,この1階の上り呼び(1u)はかごAおよびかご
Bの背後呼びとなり,いずれのかごに割り当てられたと
しても応答されるまでに時間がかかり長待ちになってし
まうことになる。
一方,9階の下り呼び(9d)をかごBに割り当てた場合,
約15秒後には第14図のようにかごAは6階で空かごにな
って待機状態になり,かごBは5階でサービス中(この
階で10階のかご呼び(10c)が登録されたとする)と予
想される。したがって,その後に1階の上り呼び(1u)
が登録されたとしても,第15図に示すように6階で待機
しているかごAが直行サービスするので長待ちになるこ
とはない。このように長待ちを防止するには,近い将来
のかご配置がどうなるのか,空かごが生じる可能性はど
うかを考慮し,一時的に待時間が長くなる割当を行って
でも,かごが1か所に集まらないように乗場呼びを割り
当てる必要がある。
[発明が解決しようとする課題] 従来,かごが1か所に集まらないように乗場呼びを割り
当てる方式が次に述べるようにいろいろ提案されてきた
が,十分な効果が得られていない。
特公昭55−326525号公報に示されているエレバータの群
管理装置は,上記ゾーン割当方式と同様に,かごが1か
所に集まることを防ぎ運転効率の向上を計るために,乗
場呼びが登録されるとその呼びの近くの階床に停止する
予定のあるかごを割り当てるという割当方式である。こ
の割当方式においても,近接階への停止予定かごの有無
に注目しているのみで,停止予定かごがその階に到着す
るまでにどのくらいの時間を要するのか,他の乗場呼び
がどのように分布して登録されていていつ頃応答されそ
うであるのか,近い将来空かごになりそうなかごはない
のか,他のかごはどの階にいてどの方向に運行しようと
しているのか,など時間経過に伴うかご配置の変化など
を適確にとらえた判断を行っていないので,やはり長待
ち呼びが発生するという問題点があった。
さらにまた,特公昭62−56076号公報に示されたエレベ
ータの群管理制御方法は,乗り捨て位置にかごを待機さ
せるものにおいて,新たに乗場呼びが発生するとこの乗
場呼びを順次各かごに仮に割り当てて仮割当かごの乗り
捨て位置を予想し,仮割当かごの予想乗り捨て位置とそ
の他のかごの位置からかごの分散度を演算し,少なくと
も上記分散度を各割当かごの評価値として分散度が大き
いほど割り当てられやすくなるようにして,各かごの上
記評価値から割当かごを決定するようにした割当方式で
ある。これにより,乗場呼びにサービス終了後も分散配
置された状態となり,分散待機による空かごの無駄運転
を防止して省エネルギーに大きな効果を発揮すると共に
ビル居住者の不審感をなくすことができるという効果を
有するものである。しかし,この割当方式はその目的か
ら明らかなように,夜間などの閑散時を対象とするもの
で,かごが全て空かごで待機している状態で乗場呼びが
一つ登録された場合を前提としている。そのため,乗場
呼びが次々に登録され各かごが呼びに応答しながらそれ
ぞれ運行しているというような交通状態における乗場呼
び割当にはこの割当方式を適用できず,長待ちが発生す
るという問題点があった。すなわち,このような問題が
生じるのは,空かごの配置をバランスさせることを目的
としているため,仮割当かご以外のかごに対し時間経過
に伴うかご位置の変化を考慮する構成になっていない
(その前提からして他のかごのかご位置変化を考慮する
必要がない)こと,および上記仮割当かごが乗り捨てら
れる時点のかご位置(その時点には全てのかごが空かご
となり待機状態となる)にのみ着目して乗場呼び割当の
判断をしていることが原因である。
さらにまた,昭和63年電気・情報関連学会(昭和63年10
月3日〜5日開催,会場:新潟大学工学部)において発
表された「エレベーターの群管理」(予稿集第2分冊P2
−117〜120)では,ファジイ理論を応用した新群管理方
式が提案されている。これには,ファジイルールの例と
して下記のものが示されている。
(Rule Rm) IF (上方階に乗場呼び発生) and(あるかご(A)に割り当てると上方階にかごが集
中する) THEN (上記の性質(A)を持つかごを除いて割当候補かごと
する) (割当候補かごの中から評価値最小のかごを割り当て
る) さらに,シミュレーション例として第16図に示すような
状況で10Fの下り呼びが登録されたときには,空かごで
ある2号機と4号機を温存し,上方階にかご呼びを持つ
1号機と3号機の中から評価値に最も良いかご(3号
機)を割当かごに選択することが良いとしている。これ
に従えば近い将来の呼び発生を考慮した割当が行え長待
ちの発生を防止することができる。しかしながら,「上
方階にかごが集中する」という判定が単に「上方階にか
ご呼びを持つ」,または「上方階に割当呼びを持つ」と
いう条件だけで行われており,時間経過に伴うかご相互
の位置関係の変化を考慮する構成になっていない。その
ため,いずれは上方階に達するかもしれないが他のかご
との位置関係が明確に規定されていないため,実際にか
ごが「上方階に集中」しない場合も十分考えられ、その
場合には空かごを温存したがためにかえって待時間を長
くするという問題点があった。また,さらに,近い将来
に呼びに答え終わったあと戸閉状態で待機するであろう
というかご(=予測空かご)の発生予測を全く考慮して
いないため,近い将来の長待ちの発生の防止効果が十分
でないという問題点があった。
この発明は,かかる問題点を解決するためになされたも
ので,時間経過に伴ったかご配置の変化と空かごになる
可能性とを考慮し,現時点から近い将来にわたって乗場
呼びの待時間を短縮することのできるエレベータの群管
理装置を得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係るエレベータの群管理装置は、乗場釦が操
作されると乗場呼びを登録する乗場呼び登録手段と、前
記乗場呼びに対して複数のかごの中からサービスすべき
かごを選択して割り当てる割当手段と、かごの運行方向
決定、出発、停止、および戸開閉等の運転制御を行い、
かごをかご呼びと前記割当乗場呼びに応答させるかご制
御手段とを備えたエレベータの群管理装置において、応
答すべき呼びに全て答え終わっていない状態のかごに対
して最終の呼びの階に到着するまでの到着予想時間をそ
れぞれ演算し、さらにこの到着予想時間に基づいて応答
すべき呼びに全て答え終わった状態になるまでの予測時
間を演算し、この予測時間が所定時間以内のかごを予測
空かごとして検出する予測空かご検出手段と、前記予測
空かごが検出されているとき、前記予測空かごを他のか
ごよりも乗場呼びに割り当てにくくするか又は前記予測
かごを割当対象から除外する割当制限動作を行う割当制
限手段とを備え、前記割当手段は前記割当制限手段の出
力に基づいて割当かごを選択するものである。
また、別の発明に係るエレベータの群管理装置は、乗場
釦が操作されると乗場呼びを登録する乗場呼び登録手段
と、前記乗場呼びに対して複数のかごの中からサービス
すべきかごを選択して割り当てる割当手段と、かごの運
行方向決定、出発、停止、および戸開閉等の運転制御を
行い、かごをかご呼びと前記割当乗場呼びに応答させる
かご制御手段とを備えたエレベータの群管理装置におい
て、応答すべき呼びに全て答え終わった状態のかごを空
かごとして検出する空かご検出手段と、前記空かご以外
のかごのうち、第1の所定時間以内に応答すべき呼びに
全て答え終わった状態になると予想されるかごを予測空
かごとして検出する予測空かご検出手段と、第2の所定
時間後のかご位置をそれぞれ予測演算するかご位置予測
手段と、このかご位置予測手段の予測演算値に基づい
て、前記第2の所定時間経過後のかご台数を階床又はゾ
ーン毎にそれぞれ予測するかご台数予測手段と、前記予
測空かごが検出されているとき、前記空かごの有無と前
記かご台数予測手段による特定階又は特定ゾーンの予測
かご台数を条件とし、前記予測空かごを他のかごよりも
乗場呼びに割り当てにくくするか又は前記予測空かごを
割当対象から除外する割当制限動作を行う割当制限手段
とを備え、前記割当手段は前記割当制限手段の出力に基
づいて割当かごを選択するものである。
さらに、別の発明に係るエレベータの群管理装置は、乗
場釦が操作されると乗場呼びを登録する乗場呼び登録手
段と、前記乗場呼びに対して複数のかごの中からサービ
スすべきかごを選択して割り当てる割当手段と、かごの
運行方向決定、出発、停止、および戸開閉等の運転制御
を行い、かごをかご呼びと前記割当乗場呼びに応答させ
るかご制御手段とを備えたエレベータの群管理装置にお
いて、応答すべき呼びに全て答え終わっていない状態の
かごのうち、第1の所定時間以内に応答すべき呼びに全
て答え終わった状態になると予想されるかごを予測空か
ごとして検出する予測空かご検出手段と、第2の所定時
間後のかご位置をそれぞれ予測演算するかご位置予測手
段と、このかご位置予測手段の予測演算値に基づいて、
前記第2の所定時間経過後のかご台数を階床又はゾーン
毎にそれぞれ予測するかご台数予測手段と、前記予測空
かごが検出されているとき、前記かご台数予測手段によ
る特定階又は特定ゾーンの予測かご台数に基づいて、前
記予測空かごを他のかごよりも乗場呼びに割り当てにく
くする度合を割当制限値として設定する割当制限値設定
手段と、前記予測空かご検出手段、かご台数予測手段、
及び割当制限値設定手段を用いて、前記第2の所定時間
を複数の異なる値に設定したときの割当制限値をそれぞ
れ演算し、さらにそれらの割当制限値を組み合わせて総
合割当制限値を設定する割当制限手段とを備え、前記割
当手段は前記総合割当制限値に基づいて割当かごを選択
するものである。
そして、別の発明に係るエレベータの群管理装置は、乗
場釦が操作されると乗場呼びを登録する乗場呼び登録手
段と、前記乗場呼びに対して複数のかごの中からサービ
スすべきかごを選択して割り当てる割当手段と、かごの
運行方向決定、出発、停止、および戸開閉等の運転制御
を行い、かごをかご呼びと前記割当乗場呼びに応答させ
るかご制御手段とを備えたエレベータの群管理装置にお
いて、応答すべき呼びに全て答え終わっていない状態の
かごのうち、第1の所定時間以内に応答すべき呼びに全
て答え終わった状態になると予想されるかごを予測空か
ごとして検出する予測空かご検出手段と、第2の所定時
間後のかご位置をそれぞれ予測演算するかご位置予測手
段と、このかご位置予測手段の予測演算値に基づいて、
前記第2の所定時間経過後のかご台数を階床又はゾーン
毎にそれぞれ予測するかご台数予測手段と、階床の特性
あるいは過去の乗場呼び発生記録に基づいて、乗場呼び
が発生する頻度が高いか低いかを階床又はゾーン毎に判
定する交通状態判定手段と、前記予測空かごが検出され
ているとき、前記かご台数予測手段による特定階又は特
定ゾーンの予測かご台数と前記交通状態判定手段による
乗場呼びの発生頻度の判定結果に基づいて、前記予測空
かごに対する乗場呼びの割当制限動作を行う割当制限手
段とを備え、前記割当手段は前記割当制限手段の出力に
基づいて割当かごを選択するものである。
[作用] この発明においては、応答すべき呼びに全て答え終わっ
ていない状態のかごのうち、所定時間以内に応答すべき
呼びに全て答え終わった状態になると予想されるかごを
予測かごとして検出し、前記予測空かごに対して割当制
限動作を行うようにしたので、近い将来にかごが1カ所
に集中することが少なくなる。その結果、乗場呼びの待
時間を短縮することができる。
また、別の発明においては、空かごと予測空かごを検出
し、所定時間後の予測かご位置に基づいて前記所定時間
経過後のかご台数を階床又はゾーン毎にそれぞれ予測
し、前記空かごの有無と特定階又は特定ゾーンの前記予
測かご台数を条件として前記予測空かごに対して割当制
限動作を行うようにしたので、予測空かごに対して無駄
に割当制限を行うことが少なくなると同時に、近い将来
にかごが1カ所に集中することが少なくなる。その結
果、乗場呼びの待時間を一層短縮することができる。
さらに、別の発明においては、所定時間後の予測かご位
置、階床又はゾーン毎の予測かご台数、及びこれに対応
した前記予測空かごに対する割当制限値を前記所定時間
を複数の異なる値に設定した場合についてそれぞれ演算
し、さらにそれらの割当制限値を組み合わせて総合相当
制限値を設定して予測空かごに対して割当制限動作を行
うようにしたので、予測空かごに対して無駄に割当制限
を行うことが少なくなると同時に、現時点から近い将来
に渡ってかごが1カ所に集中することも少なくなる。そ
の結果、乗場呼びの待時間を一層短縮することができ
る。
そして、別の発明においては、所定時間後の予測かご位
置、及び階床又はゾーン毎の予測かご台数を演算すると
ともに、乗場呼びが発生する頻度が高いか低いかを階床
又はゾーン毎に判定し、前記予測かご台数と前記乗場呼
びの発生頻度の判定結果に基づいて予測空かごに対して
無駄に割当制限を行うことが少なくなる。その結果、乗
場呼びの待時間を一層短縮することができる。
[実施例] 第1図〜第10図はこの発明の一実施例を示す図である。
なお,この実施例では12階建ての建物に4台のかごが設
置されているものとする。
第1図は全体構成図で,群管理装置(10)とこれによっ
て制御される1号機〜4号機用かご制御装置(11)〜
(14)から構成されている。(10A)は乗場呼び登録手
段で、各階の乗場呼び(上り呼び,および下り呼び)の
登録・解消を行うと共に乗場呼びが登録されてからの経
過時間、すなわち継続時間を演算する。(10B)は到着
予想時間演算手段で,各かごが各階の乗場(方向別)に
到着するまでに要する時間の予測値,すなわち到着予想
時間を演算する。(10C)は乗場呼びにサービスするの
に最良のかごを1台選択して割り当てる割当手段で,乗
場呼びの予測待時間と後述する割当制限手段による判定
結果とに基づいて割当演算を行う。(10D)はかご位置
予測手段で,かごが現時点から所定時間T経過後のかご
位置とかご方向とを予測演算する。(10E)はかご台数
予測手段で,前記予測かご位置と予測かご方向に基づい
て所定時間T経過後に所定階床域にいるであろうかご台
数を予測演算する。(10F)は待機手段で,かごが全て
の呼びに答え終わると答え終わった階床もしくは特定階
でかごを待機させる。(10G)は空かご検出手段で,応
答すべき呼びを持っていず戸閉状態のかごを空かごとし
て検出する。(10H)は予測空かご検出手段で,現時点
で応答すべく呼びを持っているかご(呼びに応答中のか
ごも含む)が所定時間T経過後に空かごになっていると
予想されるかごを予測空かごとして検出する。(10J)
は割当制限手段で,前記予測空かごに対して乗場呼びの
割当を制限するもしくは割当対象から除外するかどうか
を判定する。
(11A)は周知の乗場呼び打消手段で,1号機用かご制御
装置(11)に設けられ,各階の乗場呼びに対する乗場呼
び打消信号を出力する。(11B)は周知のかご呼び登録
手段で,同じく各階のかご呼びを登録する。(11C)は
周知の到着予報灯制御手段で,同じく各階の到着予報灯
(図示しない)の点灯を制御する。(11D)は周知の運
行方向制御手段で,かごの運行方向を決定する。(11
E)は周知の運転制御手段で,かご呼びや割り当てられ
た乗場呼びに応答させるためにかごの走行および停止を
制御する。(11F)は周知の戸制御手段で,戸の開閉を
制御する。なお、2号機〜4号機用かご制御装置(12)
〜(14)も1号機用かご制御装置(11)と同様に構成さ
れている。
第2図は、群管理装置(10)の構成ブロック図で、群管
理装置(10)はマイクロコンピュータ(以下,マイコン
という)で構成され,MPU(マイクロプロセシングユニッ
ト)(101),ROM(102),RAM(103),入力回路(10
4),および出力回路(105)を有している。入力回路
(104)には,各階の乗場釦からの乗場釦信号(19),
および1号機〜4号機用かご制御装置(11)〜(14)か
らの1号機〜4号機の状態信号が入力され,出力回路
(105)から各乗場釦に内蔵された乗場釦灯への信号(2
0),および1号機〜4号機用かご制御装置(11)〜(1
4)への指令信号が出力される。
次に,この実施例の動作を第3図〜第8図を参照しなが
ら説明する。第3図は群管理装置(10)を構成するマイ
コンのROM(102)に記憶された群管理プログラムを示す
フローチャート,第4図はその空かご検出プログラム
(33)を表すフローチャート,第5図は同じくかご位置
予測プログラム(35)を表すフローチャート,第6図は
同じくかご台数予測プログラム(36)を表すフローチャ
ート,第7図は同じく割当制限演算プログラム(37)を
表すフローチャート,第8図は建物を複数の階床域(ゾ
ーン)に分割した状態を表す図である。
まず,第3図の群管理動作の概要を説明する。
ステップ(31)の入力プログラムは,乗場釦信号(1
9),1号機〜4号機用かご制御装置(11)〜(14)から
の状態信号(かご位置,方向,停止,走行,戸開閉状
態,かご負荷,かご呼び,乗場呼び打消信号など)を入
力するもので周知のものである。
ステップ(33)の空かご検出プログラムでは,第4図に
示すように応答すべき呼びを持っていず戸閉状態のかご
を空かごとして検出する。第4図において,ステップ
(46),すなわちステップ(42)〜(45)は,1号機が現
在空かごであるかどうかを検出する手順を表す。1号機
がかご呼びまたは割当乗場呼びを持っていず,無方向で
戸閉状態であれば,ステップ(42)→ステップ(44)→
ステップ(45)へと進み,ここで空かごフラグAV1
「1」にセットする。上記以外は,ステップ(43)で空
かごフラグAV1を「0」にリセットする。2号機〜4号
機に対しても同様にステップ(47)〜(49)でかごの検
出を行い,空かごフラグAV2〜AV4を設定する。
ステップ(34)の到着予想時間演算プログラムでは,1号
機〜4号機に対して各乗場i(i=1,2,3,・・・,11
は,それぞれB2,B1,1,・・・,9階の上り乗場,i=12,13,
・・・21,22は,それぞれ10,9,・・・1,B1階の下り方向
乗場を表す)への到着予想時間Aj(i)をかごj(j=
1,2,3,4)毎に演算する。到着予想時間は,例えばかご
が1階床進むのに2秒,1停止するのに10秒を要するもの
として,かごが全乗場を順次一周運転するものとして演
算される。なお,到着予想時間の演算は周知のものであ
る。
ステップ(35)のかご位置予測プログラムでは,1号機〜
4号機の所定時間T経過後の予測かご位置F1(T)〜F4
(T)と予測かご方向D1(T)〜D4(T)の各かごにつ
いてそれぞれ予測演算する。これを第5図によって詳細
に説明する。
第5図のかご位置予測プログラム(35)において,ステ
ップ(65),すなわちステップ(51)〜(64)は,1号機
の所定時間T後の予測かご位置F1(T)と予測かご方向
D1(T)を演算する手順を表す。1号機に割り当てられ
た乗場呼びがある時は,ステップ(51)→ステップ(5
3)へと進み,ここで最遠方の割当乗場呼びの前方にあ
る終端階を1号機の最終呼び階と予測し,その階でのか
ごの到着方向(最上階では下り方向,最下階では上り方
向)も考慮して最終呼び予測乗場h1として設定する。ま
た,1号機が割り当てられた乗場呼びを持たずにかご呼び
だけを持っている時は,ステップ(51)→ステップ(5
2)→ステップ(54)へと進み,ここで最遠方のかご呼
び階を1号機の最終呼び階と予測し,そのときのかごの
到着方向も考慮して最終呼び予測乗場h1として設定す
る。さらに,また,1号機が割当乗場呼びもかご呼びも持
っていない時は,ステップ(51)→ステップ(52)→ス
テップ(55)へと進み,ここで1号機のかご位置階を最
終呼び階と予測し,そのときのかご方向も考慮して最終
呼び予測乗場h1として設定する。
このようにして最終呼び予測乗場h1を求めると,次に,
ステップ(56)で1号機が空かごかどうかを判定する。
1号機が空かごでない(AV1=「0」)時は,ステップ
(57)で1号機が空かごになるまでに要する時間の予測
値(以下,空かご予測時間という)t1を求める。空かご
予測時間t1は,最終呼び予測乗場h1への到着予想時間A1
(h1)にその乗場での停止時間の予測値TS(=10秒)を
加算して求める。なお,かご位置階を最終呼び予測乗場
h1として設定した場合は,かご状態(走行中,減速中,
戸開動作中,戸開中,戸閉動作中など)に応じて停止時
間の残り時間を予測し,これを空かご予測時間t1として
設定する。
次に,ステップ(58)で所定時間Tを経過するまでに1
号機が空かごになるかどうかを判定する。1号機の空か
ご予測時間t1が所定時間T以下の時は,所定時間Tを経
過するまでに1号機が空かごになるということを意味し
ているので,ステップ(58)→ステップ(59)へと進
み,ここで最終呼び予測乗場h1に基づいてその乗場h1
階床を所定時間T経過後の予測かご位置F1(T)として
設定する。また,予測かご方向D1(T)を「0」に設定
する。なお,予測かご方向D1(T)は,「0」の時は無
方向,「1」の時は上り方向,「2」の時は下り方向を
表す。そして,ステップ(60)で1号機の予測空かごフ
ラグPAV1を「1」にセットする。
一方,1号機のかご予測時間t1が所定時間Tよりも大きい
時は,所定時間Tを経過してもまだ空かごになっていな
いということを意味しているので,ステップ(58)→ス
テップ(61)へと進み,ここで乗場i−1の到着予想時
間A1(i−1)と乗場iの到着予想時間A1(i)が{A1
(i−1)+TS≦T<A1(i)+TS}となるような乗場
iの階床を所定時間T経過後の予測かご位置F1(T)と
して設定し,この乗場iと同じ方向を予測かご方向D
1(T)として設定する。そして,ステップ(62)で1
号機の予測空かごフラグPAV1を「0」にリセットする。
また,ステップ(56)で1号機が空かご(AV1
「1」)の時は,ステップ(63)で空かご予測時間t1
0秒に設定し,ステップ(64)で最終呼び予測乗場h1
基づいてその乗場h1の階床を所定時間T経過後の予測か
ご位置F1(T)として設定する。また,予測かご方向D1
(T)を「0」に設定する。そして,ステップ(62)で
1号機の予測空かごフラグPAV1を「0」にリセットす
る。
このようにして,ステップ(65)で1号機に対する予測
かご位置F1(T)と予測かご方向D1(T)の演算と予測
空かごの検出をするが,2号機〜4号機に対する予測かご
位置F2(T)〜F4(T),予測かご方向D2(T)〜D
4(T),および予測空かごフラグPAV2〜PAV4もステッ
プ(65)と同じ手順からなるステップ(66)〜(68)で
それぞれ設定される。
再び第3図において,ステップ(36)のかご台数予測プ
ログラムでは,所定時間T経過後に所定階床もしくは所
定階床域にいるかご台数,例えば第8図に示すように,1
階床または連続した複数階床からなる階床域(ゾーン)
Z1〜Z6に対して予測かご台数N1(T)〜N6(T)をそれ
ぞれ演算する。これを第6図によって詳細に説明する。
第6図のかご台数予測プログラム(36)において,ステ
ップ(71)で予測かご台数N1(T)〜N6(T)をそれぞ
れ「0」台に,号機番号jおよびゾーン番号mをそれぞ
れ「1」に初期設定する。ステップ(72)では,j号機の
予測かご位置Fj(T)と予測かご方向Dj(T)に基づい
て,所定時間T経過後にj号機がゾーンZmにいるかどう
かを判定する。j号機がゾーンZmにいると予測される
と,ステップ(73)でゾーンZmの予測かご台数Nm(T)
を1台増加させる。ステップ(74)では号機番号jを一
つ増加させ,ステップ(75)で全号機について判定し終
わったかどうかをチェックする。終了していなければス
テップ(72)に戻り,上述の処理を繰り返す。
ゾーン番号mのゾーンZmについてステップ(72)および
ステップ(73)の処理を全号機終了すると,次に,ステ
ップ(76)で,ゾーン番号mを一つ増加させると共に号
機番号jを「1」に初期設定する。そして,同じように
ステップ(72)〜(75)の処理を号機番号j>4となる
まで繰り返す。すべてのゾーンZ1〜Z6について上述の処
理を終わるとステップ(77)でゾーン番号m>6とな
り,ゾーンZ1〜Z6についてのかご台数予測の処理を終了
する。
ステップ(78)〜(84)では,空かごの台数NAVと予測
空かごの台数NPAVをカウントする。ステップ(78)で台
数NAV,台数NPAVをそれぞれ「0」台に,号機番号jを
「1」に初期設定する。j号機が空かごであれば,ステ
ップ(79)→ステップ(80)と進み,ここで空かごの台
数NAVを1台増加する。また,j号機が予測空かごであれ
ば,ステップ(79)→ステップ(81)→ステップ(82)
と進み,ここで予測空かごの台数NPAVを増加する。ステ
ップ(83)では号機番号jを一つ増加させ,ステップ
(84)で全号機について判定し終わったかどうかをチェ
ックする。終了していなければステップ(79)に戻り,
上述の処理を繰り返す。
このようにして,ゾーン毎の予測かご台数N1(T)〜N6
(T),空かごの台数NAV,および予測空かごの台数NPAV
をカウントし,かご台数予測プログラム(36)の処理を
終了する。
第3図の群管理プログラム(10)におけるステップ(3
7)の割当制限プログラムでは,新たに乗場呼びCが登
録されると,その乗場呼びCの階床位置,その時の上記
予測かご台数N1(T)〜N6(T),空かごの台数NAV,お
よび予測空かごの台数NPAVに基づいて,上記乗場呼びC
に対して1号機〜4号機の割当を制限するかどうかを判
定し,上記新規乗場呼びCに割り当てにくくするための
割当制限評価値P1〜P4をそれぞれ設定する。なお,割当
制限評価値P1〜P4は大きな値になるほど割当制限の程度
が上がることを意味し,この値が無限大になれば最初か
ら割当の対象から除くことと等価になる。この判定手順
を第7図によって詳細に説明する。
第7図の割当制限プログラムにおいて,上記新規乗場呼
びCが上方階ゾーン(Z3またはZ4)に属し,空かごが1
台もいなく(NAV<1)て,所定時間T経過後に上方階
ゾーン(Z3またはZ4)にいると予想されるかごの台数が
多く(N3(T)+N4(T)≧Na)て,予測空かごはいる
が多くはなく(1≦NAV≦Nb)て,かつ下方階ゾーン(Z
1またはZ6)で乗場呼びが発生しやすい交通状態であれ
ば,ステップ(81)→ステップ(82)→ステップ(83)
→ステップ(84)→ステップ(85)→ステップ(86)と
進み,ここで予測空かごk(k∈{1,2,3,4})の割当
制限評価値Pkを「99999」に,予測空かごでないかごn
(n∈{1,2,3,4}かつn≠k)の割当制限評価値Pnを
「0」に設定する。上記以外は,ステップ(87)で全て
のかごの割当制限評価値P1〜P4を「0」に設定する。こ
のようにして割当制限評価値P1〜P4が設定される。
第3図の群管理プログラム(10)におけるステップ(3
8)の待時間評価プログラムでは,新規乗場呼びCを1
号機〜4号機にそれぞれ仮割当した時の各乗場呼びの待
時間に関する評価値W1〜W4を演算する。この待時間評価
値W1〜W4の演算については周知であるので詳細な説明は
省略するが,例えば1号機を仮割当した場合は,1号機を
仮割当した時の各乗場呼びiの予測待時間U(i)(i
=1,2,・・・,22:乗場呼びが登録されていなければ
「0」秒とする)を求め,これらの2乗値の総和,すな
わち待時間評価値W1=U(1)+U(2)+・・・
+U(22)でもって演算する。
次に,ステップ(39)の割当かご選択プログラムでは,
上記割当制限評価値P1〜P4と待時間評価値W1〜W4に基づ
いて割当かごを1台選択する。この実施例では,j号機に
新規乗場呼びCを仮割当した時の総合評価値Ejを,Ej=W
j+k・Pj(k:定数)で求め,この総合評価値Ejが最小
となるかごを正規の割当かごとして選択するものであ
る。割当かごには乗場呼びCに対応した割当指令と予報
指令を設定する。
さらに,ステップ(40)の待機動作プログラムでは,す
べて乗場呼びに答え終わった空かごが生じると,かごが
1か所に固まらないようにするため,上記空かごを最終
呼びの階でそのまま待機させるか,または特定階で待機
させるかを判定し,特定階で待機すると判定した時はそ
の特定階へ走行させるための待機指令を上記空かごに設
定する。
最後に,ステップ(41)の出力プログラムでは,上記の
ようにして設定された乗場釦灯信号(20)を乗場に送出
すると共に,割当信号,予報信号,および待機指令など
を1号機〜4号機用かご制御装置(11)〜(14)に送出
する。
このような手順で上記群管理プログラム(31)〜(41)
を繰り返し実行する。
次に,この実施例における群管理プログラム(10)の動
作を第9図,および第10図によって,さらに具体的に説
明する。なお,簡単のために第12図〜第15図で用いた例
を使用して説明する。
第12図に示す状態において,第9図に示すように9階の
下り呼び(9d)が登録されたものとする。なお,5階上り
呼び(5u)の継続時間は10秒とする。この時,かごAに
9階の下り呼び(9d)を仮割当した時の9階の下り呼び
(9d)および5階上り呼び(5u)の予測待時間はそれぞ
れ24秒と16秒となり,この時の待時間評価値WAは,WA=2
42+162=832となる。一方,かごBに仮割当した時の9
階の下り呼び(9d)および5階上り呼び(5u)の予測待
時間はそれぞれ28秒と16秒となり,この時の待時間評価
値WBは,WB=282+162=1040となる。したがって,従来
の割当方式であれば,WA<WBであるので9階下り呼び(9
d)はかごAに割り当てられる。
さて,かごAおよびかごBの所定時間T(T=20秒)経
過後のかご位置は第10図に示すようにかごA′およびか
ごB′のようになる。したがって,この時の予測かご台
数は,N3(T)=2台,N1(T)=N2(T)=N4(T)=
N5(T)=N6(T)=0台となり,空かご台数NAV=0
台,予測空かご台数NPAV=1台となる。なお,この例で
は無方向のかごは上り方向とみなしたが,かご位置に応
じて適宜方向を決めればよい。また,この例において,
一定値Na=2台,Nb=1台とすれば,N3(T)=2台は一
つのゾーンに全てのかごがいる場合に相当するので,第
7図の割当制限プログラム(37)のステップ(86)にお
いてかごAの割当制限評価値PA=99999,かごBの割当制
限評価値PB=0と設定される。したがって,総合評価値
は,EA=WA+PA=99999=100831,EB=WB+PB=1040+0
=1040,でEA>EBとなるので,最終的に9階下り呼び(9
d)はかごBに割り当てられる。
従来の割当方式だとかごAに割り当てられて近い将来に
かごはだんご運転となり長待ち呼びが発生しやすくな
る。しかし,所定時間T経過後のかご配置を考慮してか
ごBに割当することにより,このようなだんご運転を防
止することができる。
以上説明したように上記実施例では,かごが現時点から
呼びに順次応答して所定時間経過後のかご位置とかご方
向とを予測演算し,さらにこれらに基づいて予測空かご
の台数と各ゾーンにおける所定時間経過後のかご台数を
予測演算し,これらの予測かご台数に応じて予測空かご
に対する割当制限動作を行わせるようにしたので,かご
が1か所に集中することがなくなり,現時点から近い将
来にわたって乗場呼びの待時間を短縮することができ
る。
なお,上記実施例では,所定時間T経過後のかご位置と
かご方向を予測する時,まずかごが最終呼びに答え終わ
って空かごになるであろう階床とそれまでに更に時間を
予測し,その上で所定時間T経過後のかご位置とかご方
向を予測するようにした。これは,かごが空かごになる
とその階でそのまま待機するものと仮定したからであ
る。
空かごを特定階で必ず待機させることが決まっている場
合であれば,特定階に走行させるものとしてかご位置と
かご方向を予測すればよい。また,所定時間Tを経過す
るまでに新たに発生するであろう呼びも考慮してかご位
置とかご方向を予測することもできる。さらにまた,最
終呼び予測乗場の演算方向もこの実施例のように簡略化
したものではなく,統計的に求めたかご呼びや乗場呼び
の発生確率に基づいてきめ細かく予測するものであって
もよい。
また,上記実施例では,第8図に示すようなゾーンに建
物を分割したが階床数や設置かご台数の他,時間帯や各
階床の用途(主階床,食堂階,集会室階,乗継階など)
に応じて逐次ゾーンの設定の仕方を変更することも容易
である。また,必ずしも乗場の方向を考慮してゾーンを
決める必要はない。
さらにまた,上記実施例では, (イ) 新規乗場呼びCが上方階ゾーンに属している
時, 空かごが1台もなく, 所定時間T経過後に上方階ゾーンにいると予想され
るかごの台数が多く, 予測空かごが1台はいるが,多くはなく, 下方階ゾーンに乗場呼びが発生しやすい交通状態で
ある。
という条件〜がいずれも成立すると,所定の予測空
かごに対して新規乗場呼びCへの割当を制限するための
割当制限評価値(>0)をそれぞれ設定する。
というようにした。しかし,割当制限評価値の設定条件
はこれに限るものではない。
(ロ) 新規乗場呼びCが下方階ゾーンに属している
時, 空かごが1台もなく, 所定時間T経過後に下方階ゾーンにいると予想され
るかごの台数が多く, 予測空かごが1台はいるが,多くはなく, 上方階ゾーンに乗場呼びが発生しやすい交通状態で
ある。
という条件(ロ)を適用することもできるし, (ハ) 新規乗場呼びCが中間階ゾーンに属している
時, 空かごが1台もなく, 所定時間T経過後に中間階ゾーンにいると予想され
るかごの台数が多く, 予測空かごが1台はいるが,多くはなく, 上方階ゾーンまたは下方階ゾーンに乗場呼びが発生
しやすい交通状態である。
という条件(ハ)を適用することもできる。さらに,1つ
のゾーンにかごが集中するということの裏返しを使用す
る。
(ニ) 新規乗場呼びCが登録された時, 空かごが1台もなく, 上方階ゾーン,下方階ゾーン,または中間階ゾーン
のいずれかのゾーンで,新規乗場呼びCが属さないゾー
ンで,かつ所定時間T経過後にいると予想されるかごが
1台もないというゾーンが存在して, 予測空かごが1台はいるが,多くはなく, 上記を満たすゾーンに乗場呼びが発生しやすい交
通状態である。
という条件(ニ)を適用することもできる。なお,この
条件(ニ)が成立した時,予測空かごのうち上記を満
たすゾーンに最も近い予測かごを割当制御することが望
ましい。
ここで,上記条件(イ)〜(ニ)における条件項は,
予測空かごを温存することによる効果をできるだけ高く
するために設けているものである。この条件項の交通
状態の条件がなくてもこの発明の効果を大きく損なうも
のではない。
また,上記条件(イ)〜(ニ)における条件項の空か
ごの台数に関する条件を空かご台数=0台としたが,空
かご台数≧1台の場合にもこの発明を適用することがで
きる。例えば, (ホ) 新規乗場呼びCが上方階ゾーンに属している
時, 空かごが上方階ゾーンに1台いて, 所定時間T経過後に上方階ゾーンにいると予想され
るかごの台数が多く, 予測空かごが1台はいるが,多くはない。
という条件(ホ)が成立すると,所定の予測空かごに対
して新規乗場呼びCへの割当を制限するということも可
能である。この条件(ホ)が有効なのは,下方階ゾーン
にすぐ乗場呼びが発生するというような混雑した交通状
態にない場合である。すなわち,新規乗場呼びCには空
かごを有効に使用して短時間でサービスさせ,下方階ゾ
ーンの近い将来登録されるであろう乗場呼びには近いう
ちに空かごになるであろう予測空かごをサービスさせる
ということを意図している。
さらにまた,上記条件(イ)〜(ホ)における条件項
で,「予測空かごの台数が1台以上で,かつ一定値Nb以
下」という条件を付けたが,これは予測空かごの台数が
多いときには割当制限により予測空かごの温存は必ずし
も必要ないためである。「一定値Nb以下」という条件を
無くし,割当制限すべき予測空かごを選択する処理の中
で,特定の1台もしくは2台(例えば,空かご予測時間
t1〜t4を用いて最も早く空かごになりそうなかごを選択
したり,または予測かご位置F1(T)〜F4(T)と予測
かご方向D1(T)〜D4(T)を用いて下方階ゾーンに最
も近いかごを選択したりする)を割当制限するようにし
て同様の効果が得られる。
この他にも予測かご台数に基づく予測空かごへの割当制
限の条件は種々考えられるが,第7図に示した条件
(イ)と同様に容易に実現できることは明白である。
さらにまた,上記(イ)〜(ホ)のほかそれぞれの状況
に応じた複数の条件が設けられている時,同時に2つ以
上の条件が成立する場合も考えられる。このような場
合,どの条件に従って割当制限するかごを決めるかとい
う問題が生じる。このような問題を解決する方法には種
々考えられるが,その一つによく知られたファジイ理論
を利用するものがある。例えば,前述の「エレベーター
の群管理装置」(昭和63年電気・情報関連学会,予稿集
第2分冊P2−117〜120)で詳細に詳述されているよう
に,条件を構成している条件項のそれぞれが成立する度
合いをメンバーシップ関数で0から1の間の数値で表
し,それらを用いてAND結合であれば最小値を,OR結合で
あれば最大値を選択して,条件そのものの確信度を計算
し,最終的に最も高い確信度を持つ条件を一つ選択する
方式である。また,各条件に対応した割当制限の仕方に
確信度の大きさに応じた重み付けをそれぞれ行い,それ
に従ってかごを割当制限するという方式もある。このよ
うな方式における条件に対してもこの発明を適用するこ
とができることは明白である。このように,所定階もし
くは所定階床域に集中するであろうかごの予測台数と近
い将来空かごになるであろう予測空かごの台数とを使用
した条件であればどのようなものであってもよい。
さらにまた,上記実施例では,乗場呼びへ割当を制限す
る手段として,特定のかごに対しては他のかごより大き
な値を持つ割当制限評価値を設定し,これを待時間評価
値に重み付け加算して総合評価値を求め,この総合評価
値が最小のかごを正規の割当かごとして選択する方式を
使用した。このように割当制限評価値を他の評価値と組
み合わせて総合評価し割り当てるということは,割当制
限評価値の小さいかごを優先的に割り当てるということ
に他ならない。すなわち,上記割当制限評価値が大きい
かごは他のかごより割り当てにくくなる。
また,乗場呼びへの割当を制限する手段は上記実施例に
限るものではなく,割当制限条件を満たすかごを予め割
当かごの候補から除外する方式であってもよい。
さらにまた,上記実施例では,待時間評価値を乗場呼び
の予測待時間の2乗値の総和としたが,待時間評価値の
演算方法はこれに限るものではない。例えば,登録され
ている複数の乗場呼びの予測待時間の総和を待時間評価
値としたり,同じく予測待時間の最大値を待時間評価値
とする方式を使用するものであってもこの発明を適用で
きることは明白である。もちろん,割当制限評価値と組
み合わせる評価項目は待時間に限るものではなく,予測
外れや満員などを評価項目とする評価指標と組み合わせ
ても良いものである。
また,上記実施例では,一種類の所定時間Tについて所
定時間経過後のかご位置とかご方向を各かごについてそ
れぞれ予測し,これに基づいて割当制限評価値を演算す
るようにしたが,複数種類の所定時間T1,T2,・・・,Tr
(T1<T2<・・・<Tr)について所定時間経過後のかご
位置とかご方向を各かごについてそれぞれ予測し,さら
に複数種類の所定時間T1,T2,・・・,Trについて所定時
間経過後の予測かご台数Nm(T1)〜Nm(Tr)を各ぞーン
Zm(m=1,2,・・・)についてそれぞれを演算する。ま
た,予測空かご台数NPAV(T1)〜NPAV(Tr)をそれぞれ
演算する。そして,各組み合わせ{N1(T1),N2(T
2),・・・,NPAV(T1)},{N1(T2),N2(T2),・
・・,NPAV(T2)},・・・,{N1(Tr),N2(Tr),・
・・NPAV(Tr)},によってそれぞれ設定された割当制
限評価値P(T1),P(T2),・・・,P(Tr),を重み付
け加算する。すなわち,P=k1・P(T1)+k・P(T2)
+kr・P(Tr),(但し,k1,k2,・・・,krは重み係数)
なる算式に従って演算することにより,最終的な割当制
限評価値Pを設定することも容易である。この場合,あ
る一時点Tだけのかご配置に注目するのではなく,T1,T
2,・・・,Trという複数の時点におけるかご配置を大局
的に評価することになるので,現時点から近い将来にわ
たって乗場呼びの待時間を一層短縮することが可能とな
る。なお,上記重み係数k1,k2,・・・,krは,例えば第1
1図に示すように,どの時点のかご配置を重視するかに
よって何通りかの設定方法が考えられるが,交通状態や
建物の特性などに応じて適宜選択すればよい。
[発明の効果] この発明は、以上説明したとおり、乗場釦が操作される
と乗場呼びを登録する乗場呼び登録手段と、前記乗場呼
びに対して複数のかごの中からサービスすべきかごを選
択して割り当てる割当手段と、かごの運行方向決定、出
発、停止、および戸開閉等の運転制御を行い、かごをか
ご呼びと前記割当乗場呼びに応答させるかご制御手段と
を備えたエレベータの群管理装置において、応答すべき
呼びに全て答え終わっていない状態のかごに対して最終
の呼びの階に到着するまでの到着予想時間をそれぞれ演
算し、さらにこの到着予想時間に基づいて応答すべき呼
びに全て答え終わった状態になるまでの予測時間を演算
し、この予測時間が所定時間以内のかごを予測空かごと
して検出する予測空かご検出手段と、前記予測空かごが
検出されているとき、前記予測空かごを他のかごよりも
乗場呼びに割り当てにくくするか又は前記予測空かごを
割当対象から除外する割当制限動作を行う割当制御手段
とを備え、前記割当手段は前記割当制限手段の出力に基
づいて割当かごを選択するようにしたので、近い将来に
かごが1カ所に集中することが少なくなり、その結果、
乗場呼びの待時間を短縮することができるという効果を
奏する。
また、別の発明は、以上説明したとおり、乗場釦が操作
されると乗場呼びを登録する乗場呼び登録手段と、前記
乗場呼びに対して複数のかごの中からサービスすべきか
ごを選択して割り当てる割当手段と、かごの運行方向決
定、出発、停止、および戸開閉等の運転制御を行い、か
ごをかご呼びと前記割当乗場呼びに応答させるかご制御
手段とを備えたエレベータの群管理装置において、応答
すべき呼びに全て答え終わった状態のかごを空かごとし
て検出する空かご検出手段と、前記空かご以外のかごの
うち、第1の所定時間以内に応答すべき呼びに全て答え
終わった状態になると予想されるかごを予測空かごとし
て検出する予測空かご検出手段と、第2の所定時間後の
かご位置をそれぞれ予測するかご位置予測手段と、この
かご位置予測手段の予測演算値に基づいて、前記第2の
所定時間経過後のかご台数を階床又はゾーン毎にそれぞ
れ予測するかご台数予測手段と、前記予測空かごが検出
されているとき、前記空かごの有無と前記かご台数予測
手段による特定階又は特定ゾーンの予測かご台数を条件
とし、前記予測空かごを他のかごよりも乗場呼びに割り
当てにくくするか又は前記予測空かごを割当対象から除
外する割当制限動作を行う割当制限手段とを備え、前記
割当手段は前記割当制限手段の出力に基づいて割当かご
を選択するようにしたので、予測空かごに対して無駄に
割当制限を行うことが少なくなると同時に、近い将来に
かごが1カ所に集中することも少なくなり、その結果、
乗場呼びの待時間を一層短縮することができる。
さらに、別の発明は、以上説明したとおり、乗場釦が操
作されると乗場呼びを登録する乗場呼び登録手段と、前
記乗場呼びに対して複数のかごの中からサービスすべき
かごを選択して割り当てる割当手段と、かごの運行方向
決定、出発、停止、および戸開閉等の運転制御を行い、
かごをかご呼びと前記割当乗場呼びに応答させるかご制
御手段とを備えたエレベータの群管理装置において、応
答すべき呼びに全て答え終わっていない状態のかごのう
ち、第1の所定時間以内に応答すべき呼びに全て答え終
わった状態になると予想されるかごを予測空かごとして
検出する予測空かご検出手段と、第2の所定時間後のか
ご位置をそれぞれ予測演算するかご位置予測手段と、こ
のかご位置予測手段の予測演算値に基づいて、前記第2
の所定時間経過後のかご台数を階床又はゾーン毎にそれ
ぞれ予測するかご台数予測手段と、前記予測空かごが検
出されているとき、前記かご台数予測手段による特定階
又は特定ゾーンの予測かご台数に基づいて、前記予測空
かごを他のかごよりも乗場呼びに割り当てにくくする度
合を割当制限値として設定する割当制限値設定手段と、
前記予測空かご検出手段、かご台数予測手段、及び割当
制限値設定手段を用いて、前記第2の所定時間を複数の
異なる値に設定したときの割当制限値をそれぞれ演算
し、さらにそれらの割当制限値を組み合わせて総合割当
制限値を設定する割当制限手段とを備え、前記割当手段
は前記総合割当制限値に基づいて割当かごを選択するよ
うにしたので、予測空かごに対して無駄に割当制限を行
うことが少なくなると同時に、現時点から近い将来に渡
ってかごが1カ所に集中することも少なくなり、その結
果、乗場呼びの待時間を一層短縮することができるとい
う効果を奏する。
そして、別の発明は、以上説明したとおり、乗場釦が操
作されると乗場呼びを登録する乗場呼び登録手段と、前
記乗場呼びに対して複数のかごの中からサービスすべき
かごを選択して割り当てる割当手段と、かごの運行法高
決定、出発、停止、および戸開閉等の運転制御を行い、
かごをかご呼びと前記割当乗場呼びに応答させるかご制
御手段とを備えたエレベータの群管理装置において、応
答すべき呼びに全て答え終わっていない状態のかごのう
ち、第1の所定時間以内に応答すべき呼びに全て答え終
わった状態になると予想されるかごを予測空かごとして
検出する予測空かご検出手段と、第2の所定時間後のか
ご位置をそれぞれ予測演算するかご位置予測手段と、こ
のかご位置予測手段の予測演算値に基づいて、前記第2
の所定時間経過後のかご台数を階床又はゾーン毎にそれ
ぞれ予測するかご台数予測手段と、階床の特性あるいは
過去の乗場呼び発生記録に基づいて、乗場呼びが発生す
る頻度が高いか低いかを階床又はゾーン毎に判定する交
通状態判定手段と、前記予測空かごが検出されていると
き、前記かご台数予測手段による特定階又は特定ゾーン
の予測かご台数と前記交通状態判定手段による乗場呼び
の発生頻度の判定結果に基づいて、前記予測空かごに対
する乗場呼びの割当制限動作を行う割当制限手段とを備
え、前記割当手段は前記割当制限手段の出力に基づいて
割当かごを選択するようにしたので、予測空かごに対し
て無駄に割当制限を行うことが少なくなり、その結果、
乗場呼びの待時間を一層短縮することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による一実施例によるエレベータの群
管理装置の全体構成ブロック図,第2図は第1図の群管
理装置(10)の構成ブロック図,第3図は群管理プログ
ラム(10)のフローチャート図,第4図は第3図の空か
ご検出プログラム(33)のフローチャート図,第5図は
第3図のかご位置予測プログラム(36)のフローチャー
ト図,第6図はかご台数予測プログラム(36)のフロー
チャート図,第7図は第3図の割当制限プログラム(3
7)のフローチャート図,第8図は建物のゾーン分割を
示す図,第9図および第10図は呼びとかご位置の関係を
示す図,第11図はこの発明の他の実施例を説明する図で
ある。第12図〜第16図は従来のエレベータの群管理装置
を示し,それぞれ呼びとかご位置の関係を示す図であ
る。 図において,(10A)……乗場呼び登録手段,(10C)…
…割当手段,(10D)……かご位置予測手段,(10E)…
…かご台数予測手段,(10F)……待機手段,(10G)…
…空かご検出手段,(10H)……予測空かご検出手段,
(10J)……割当制限手段,(11)〜(14)……かご制
御手段である。 なお,各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗場釦が操作されると乗場呼びを登録する
    乗場呼び登録手段と、 前記乗場呼びに対して複数のかごの中からサービスすべ
    きかごを選択して割り当てる割当手段と、 かごの運行方向決定、出発、停止、および戸開閉等の運
    転制御を行い、かごをかご呼びと前記割当乗場呼びに応
    答させるかご制御手段と を備えたエレベータの群管理装置において、 応答すべき呼びに全て答え終わっていない状態のかごに
    対して最終の呼びの階に到着するまでの到着予想時間を
    それぞれ演算し、さらにこの到着予想時間に基づいて応
    答すべき呼びに全て答え終わった状態になるまでの予測
    時間を演算し、この予測時間が所定時間以内のかごを予
    測空かごとして検出する予測空かご検出手段と、 前記予測空かごが検出されているとき、前記予測空かご
    を他のかごよりも乗場呼びに割り当てにくくするか又は
    前記予測空かごを割当対象から除外する割当制限動作を
    行う割当制限手段と を備え、 前記割当手段は前記割当制限手段の出力に基づいて割当
    かごを選択する ことを特徴とするエレベータの群管理装置。
  2. 【請求項2】前記割当制限手段は、予測かごの台数が1
    台以上でかつ所定数以下のときに、前記予測空かごに対
    して乗場呼びの割当制限動作を有効とすることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のエレベータの群管理装
    置。
  3. 【請求項3】乗場釦が操作されると乗場呼びを登録する
    乗場呼び登録手段と、 前記乗場呼びに対して複数のかごの中からサービスすべ
    きかごを選択して割り当てる割当手段と、 かごの運行方向決定、出発、停止、および戸開閉等の運
    転制御を行い、かごをかご呼びと前記割当乗場呼びに応
    答させるかご制御手段と を備えたエレベータの群管理装置において、 応答すべき呼びに全て答え終わった状態のかごを空かご
    として検出する空かご検出手段と、 前記空かご以外のかごのうち、第1の所定時間以内に応
    答すべき呼びに全て答え終わった状態になると予想され
    るかごを予測空かごとして検出する予測空かご検出手段
    と、 第2の所定時間後のかご位置をそれぞれ予測演算するか
    ご位置予測手段と、 このかご位置予測手段の予測演算値に基づいて、前記第
    2の所定時間経過後のかご台数を階床又はゾーン毎にそ
    れぞれ予測するかご台数予測手段と、 前記予測空かごが検出されているとき、前記空かごの有
    無と前記かご台数予測手段による特定階又は特定ゾーン
    の予測かご台数を条件とし、前記予測空かごを他のかご
    よりも乗場呼びに割り当てにくくするか又は前記予測空
    かごを割当対象から除外する割当制限動作を行う割当制
    限手段と を備え、 前記割当手段は前記割当制限手段の出力に基づいて割当
    かごを選択する ことを特徴とするエレベータの群管理装置。
  4. 【請求項4】前記割当制限手段は、前記空かごが検出さ
    れておらずかつ前記かご台数予測手段による特定ゾーン
    の予測かご台数が所定数以上のときは、前記予測空かご
    に対して前記特定ゾーンの乗場呼びの割当制限動作を有
    効とし、前記空かごが検出されているとき又は前記特定
    ゾーンの予測かご台数が所定数未満ときには、前記予測
    空かごに対して前記特定ゾーンの乗場呼びの割当制限動
    作を無効とすることを特徴とする特許請求の範囲第3項
    記載のエレベータの群管理装置。
  5. 【請求項5】前記割当制限手段は、前記空かごが検出さ
    れておらずかつ前記かご台数予測手段による特定ゾーン
    の予測かご台数が所定数未満のときは、前記予測空かご
    に対して前記特定ゾーン以外の乗場呼びの割当制限動作
    を有効とし、前記空かごが検出されているとき又は前記
    特定ゾーンの予測かご台数が所定数以上ときには、前記
    予測空かごに対して前記特定ゾーン以外の乗場呼びの割
    当制限動作を無効とすることを特徴とする特許請求の範
    囲第3項記載のエレベータの群管理装置。
  6. 【請求項6】乗場釦が操作されると乗場呼びを登録する
    乗場呼び登録手段と、 前記乗場呼びに対して複数のかごの中からサービスすべ
    きかごを選択して割り当てる割当手段と、 かごの運行方向決定、出発、停止、および戸開閉等の運
    転制御を行い、かごをかご呼びと前記割当乗場呼びに応
    答させるかご制御手段と を備えたエレベータの群管理装置において、 応答すべき呼びに全て答え終わっていない状態のかごの
    うち、第1の所定時間以内に応答すべき呼びに全て答え
    終わった状態になると予想されるかごを予測空かごとし
    て検出する予測空かご検出手段と、 第2の所定時間後のかご位置をそれぞれ予測演算するか
    ご位置予測手段と、 このかご位置予測手段の予測演算値に基づいて、前記第
    2の所定時間経過後のかご台数を階床又はゾーン毎にそ
    れぞれ予測するかご台数予測手段と、 前記予測空かごが検出されているとき、前記かご台数予
    測手段による特定階又は特定ゾーンの予測かご台数に基
    づいて、前記予測空かごを他のかごよりも乗場呼びに割
    り当てにくくする度合を割当制限値として設定する割当
    制限値設定手段と、 前記予測空かご検出手段、かご台数予測手段、及び割当
    制限値設定手段を用いて、前記第2の所定時間を複数の
    異なる値に設定したときの割当制限値をそれぞれ演算
    し、さらにそれらの割当制限値を組み合わせて総合割当
    制限値を設定する割当制限手段と を備え、 前記割当手段は前記総合割当制限値に基づいて割当かご
    を選択する ことを特徴とするエレベータの群管理装置。
  7. 【請求項7】乗場釦が操作されると乗場呼びを登録する
    乗場呼び登録手段と、 前記乗場呼びに対して複数のかごの中からサービスすべ
    きかごを選択して割り当てる割当手段と、 かごの運行方向決定、出発、停止、および戸開閉等の運
    転制御を行い、かごをかご呼びと前記割当乗場呼びに応
    答させるかご制御手段と を備えたエレベータの群管理装置において、 応答すべき呼びに全て答え終わっていない状態のかごの
    うち、第1の所定時間以内に応答すべき呼びに全て答え
    終わった状態になると予想されるかごを予測空かごとし
    て検出する予測空かご検出手段と、 第2の所定時間後のかご位置をそれぞれ予測演算するか
    ご位置予測手段と、 このかご位置予測手段の予測演算値に基づいて、前記第
    2の所定時間経過後のかご台数を階床又はゾーン毎にそ
    れぞれ予測するかご台数予測手段と、 階床の特性あるいは過去の乗場呼び発生記録に基づい
    て、乗場呼びが発生する頻度が高いか低いかを階床又は
    ゾーン毎に判定する交通状態判定手段と、 前記予測空かごが検出されているとき、前記かご台数予
    測手段による特定階又は特定ゾーンの予測かご台数と前
    記交通状態判定手段による乗場呼びの発生頻度の判定結
    果に基づいて、前記予測空かごに対する乗場呼びの割当
    制限動作を行う割当制限手段と を備え、 前記割当手段は前記割当制限手段の出力に基づいて割当
    かごを選択する ことを特徴とするエレベータの群管理装置。
  8. 【請求項8】前記割当制限手段は、前記かご台数予測手
    段による特定ゾーンの予測かご台数が所定数以上でかつ
    前記交通状態判定手段により前記特定ゾーン以外での乗
    場呼び発生頻度が高いと判定されているときは、前記予
    測空かごに対して前記特定ゾーンの乗場呼びの割当制限
    動作を有効とし、前記特定ゾーンの予測かご台数が所定
    数未満のとき又は前記特定ゾーン以外での乗場呼び発生
    頻度が低いと判定されているときには、前記予測空かご
    に対して前記特定ゾーンの乗場呼びの割当制限動作を無
    効とすることを特徴とする特許請求の範囲第7項記載の
    エレベータの群管理装置。
  9. 【請求項9】前記割当制限手段は、前記かご台数予測手
    段による特定ゾーンの予測かご台数が所定数未満でかつ
    前記交通状態判定手段により前記特定ゾーンでの乗場呼
    び発生頻度が高いと判定されているときは、前記予測空
    かごに対して前記特定ゾーン以外の乗場呼びの割当制限
    動作を有効とし、前記特定ゾーンの予測かご台数が所定
    数以上のとき又は前記特定ゾーンでの乗場呼び発生頻度
    が低いと判定されているときには、前記予測空かごに対
    して前記特定ゾーン以外の乗場呼びの割当制限動作を無
    効とすることを特徴とする特許請求の範囲第7項記載の
    エレベータの群管理装置。
  10. 【請求項10】前記予測空かご検出手段は、応答すべき
    呼びに全て答え終わっていない状態のかごに対して最終
    の呼びの階に到着するまでの到着予想時間をそれぞれ演
    算し、さらにこの到着予想時間に基づいて応答すべき呼
    びに全て答え終わった状態になるまでの予測時間を演算
    し、この予測時間が所定時間以内のかごを予測空かごと
    して検出することを特徴とする特許請求の範囲第3項、
    第6項又は第7項記載のエレベータの群管理装置。
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