JPH0796330A - テーパー曲げ加工装置 - Google Patents

テーパー曲げ加工装置

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JPH0796330A
JPH0796330A JP24413193A JP24413193A JPH0796330A JP H0796330 A JPH0796330 A JP H0796330A JP 24413193 A JP24413193 A JP 24413193A JP 24413193 A JP24413193 A JP 24413193A JP H0796330 A JPH0796330 A JP H0796330A
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bending
shaft
rolls
roll
plate material
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Akio Kuramoto
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KURAMOTO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 略扇形に切断した金属製板材をテーパー状に
曲げて裁頭円錐筒体を製造するために用い、サイズの異
なる裁頭円錐筒体を、一台の曲げ加工装置を用いて板材
を曲げ加工して製造することが可能である汎用的なテー
パー曲げ加工装置を提供することを目的とする。 【構成】 3本のテーパー状曲げロール1間に、略扇形
に切断した金属製板材Wを通し、該板材をテーパー状に
曲げて裁頭円錐筒体を製造するテーパー曲げ加工装置で
あり、前記曲げロールは、軸孔を有する円錐台形状の複
数個の分割ロール7をシャフト6に回転可能に嵌挿し且
つ各分割ロールの母線を同一直線上に設定するととも
に、各分割ロールを選択的にシャフトに固定してなり、
更に板材の内周縁又は外周縁に接触してその送り速度を
調節する制動手段5を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3本曲げロールを用い
たテーパー曲げ加工装置に係わり、更に詳しくは略扇形
に切断した金属製板材をテーパー状に曲げて裁頭円錐筒
体を製造するために用いるテーパー曲げ加工装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、平行に配した3本の円柱状曲げロ
ール間に、長方形に切断した金属製板材を通し、該板材
を円筒状に曲げて円筒体を製造するために用いる円筒曲
げ加工装置は既に公知である。この装置は、平行に2本
の送りロールを配し、その中間に曲げロールを平行に移
動調節可能に配し、この曲げロールの位置を調節するこ
とにより、板材を所望の曲率で曲げ加工するものであ
る。
【0003】このように、円筒体を板材から曲げ加工し
て製造することは簡単である。しかし、機械部品若しく
はプラント配管部品の中には、ホッパーや、大径の円筒
容器と小径のパイプとを連結するための直径が連続的に
変化したテーパー管等で代表されるような裁頭円錐筒体
があるが、この裁頭円錐筒体を板材から曲げ加工して製
造することは必ずしも容易ではない。
【0004】同一形状に規格化された裁頭円錐筒体を大
量に製造する場合には、その曲げ加工に適合したテーパ
ー角を有する円錐台形状の曲げロールを用いれば良く、
その曲げ加工は比較的簡単であるが、一台の曲げ加工装
置でサイズの異なる裁頭円錐筒体を曲げ加工することは
困難である。
【0005】そのため、従来は略扇形に切断した金属製
板材をテーパー状に曲げて裁頭円錐筒体を製造するの
に、板材の母線の方向に沿って直線状にプレス曲げ加工
し、この加工を小刻みに行い、円形に近い曲げ加工を行
うことが一般的に採用されていた。しかし、このような
プレス加工によって製造した筒体の内面には、多数のプ
レス痕が残り、このプレス痕を除去するための内面研磨
に手間がかかるものであった。また、裁頭円錐筒体の直
径が小さい場合には、この内面研磨が不可能な場合もあ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が前述
の状況に鑑み、解決しようとするところは、サイズの異
なる裁頭円錐筒体を、一台の曲げ加工装置を用いて略扇
形に切断した金属製板材を曲げ加工して製造することが
可能である汎用的なテーパー曲げ加工装置を提供する点
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、3本のテーパー状曲げロール間に、略扇形
に切断した金属製板材を通し、該板材をテーパー状に曲
げて裁頭円錐筒体を製造するテーパー曲げ加工装置であ
り、前記曲げロールは、軸孔を有する円錐台形状の複数
個の分割ロールをシャフトに回転可能に嵌挿し且つ各分
割ロールの母線を同一直線上に設定するとともに、各分
割ロールを選択的にシャフトに固定してなり、更に板材
の内周縁又は外周縁に接触してその送り速度を調節する
制動手段を備えてなるテーパー曲げ加工装置を構成し
た。
【0008】ここで、前記シャフトにその長さ方向に沿
って縦溝を形成し、各分割ロールにその側面に開口し軸
孔に連通させた螺孔を形成するとともに、該螺孔に頭部
を埋没状態で回転規制ねじを螺合し、選択した分割ロー
ルの回転規制ねじのみを軸孔内に突出させて縦溝に圧接
し、該分割ロールをシャフトに固定してなることが好ま
しい実施例である。
【0009】また、3本の曲げロールの内、2本を駆動
シャフトがモータで同期回転する駆動曲げロールとし、
1本を板材の送りに伴って回転する従動曲げロールと
し、2本の駆動曲げロールは間隔を隔ててその駆動シャ
フトの軸心が同一基準平面内になるように配するととも
に、両駆動シャフトは小ロール径側の先端部を中心に基
端部の間隔を拡縮調節可能となし、前記従動曲げロール
はその従動シャフトを両駆動シャフトの中間に配すると
ともに、前記基準平面と直交する方向に両端部を独立し
て変位調節可能としてなることが更に好ましい実施例で
ある。
【0010】そして、前記3本の各曲げロールの板材と
接する母線の方向を、該板材の母線の方向と略一致させ
てなるのである。
【0011】更に、前記制動手段として、中間に位置す
るシャフトと略直交させて曲げロールの小径端側又は大
径端側若しくは両端側に配した回転伝達軸の一端に、前
記板材の内周縁又は外周縁に接触する制動輪を固定する
とともに、該回転伝達軸の他端と手又は足で操作するブ
レーキ機構とをプーリとベルト若しくはスプロケットと
チェーンからなる回転伝達手段で連動してなる制動手段
を採用した。
【0012】
【作用】以上の如き内容からなる本発明のテーパー曲げ
加工装置は、略扇形に切断した金属製板材の外周縁側又
は内周縁側若しくは内外両周縁側に位置する分割ロール
をそのシャフトに固定して、該シャフトと一体となって
回転可能に設定した状態で、該板材を3本の曲げロール
間に通してテーパー状に曲げながら前方へ繰り送るとと
もに、板材の内周縁又は外周縁に接した制動手段によっ
て、該制動手段が接した縁部の送り速度を減速し、該板
材の内外両周縁での送り度数を略一致させて、各種サイ
ズの裁頭円錐筒体を曲げ加工するものである。ここで、
シャフトに固定する分割ロールの数を必要最小限に抑制
することで、曲げロールと板材とのカジリ抵抗が小さく
なり、前述の制動手段によって曲げロールに圧接して送
られる板材本来の送り方向を強制的に矯正することが可
能となるのである。
【0013】分割ロールを選択的にシャフトに固定する
には、選択した分割ロールの螺孔に頭部を埋没状態で螺
合した回転規制ねじの先端を軸孔内に突出させてシャフ
トの縦溝に圧接することで行うのであり、その作業は分
割ロールの側面から行えるとともに、回転規制ねじの頭
部が側面に露出しないので、曲げ加工には何ら支障がな
いのでる。
【0014】また、3本の曲げロールの内、2本を駆動
シャフトがモータで同期回転する駆動曲げロールとし、
1本を板材の送りに伴って回転する従動曲げロールと
し、2本の駆動曲げロールは間隔を隔ててその駆動シャ
フトの軸心が同一基準平面内になるように配するととも
に、両駆動シャフトは小ロール径側の先端部を中心に基
端部の間隔を拡縮調節可能となしたので、駆動曲げロー
ルの大径部の間隔が調節可能であり、また前記従動曲げ
ロールはその従動シャフトを両駆動シャフトの中間に配
するとともに、前記基準平面と直交する方向に両端部を
独立して変位調節可能としたので、所望の曲率で板材を
曲げ加工できるのである。
【0015】そして、前記3本の各曲げロールの板材と
接する母線の方向を、該板材の母線の方向と略一致させ
ることで、板材を歪みなく曲げ加工できる。
【0016】更に、中間に位置するシャフトと略直交さ
せて曲げロールの小径端側又は大径端側若しくは両端側
に配した回転伝達軸の一端に、前記板材の内周縁又は外
周縁に接触する制動輪を固定するとともに、該回転伝達
軸の他端と手又は足で操作するブレーキ機構とをプーリ
とベルト若しくはスプロケットとチェーンからなる回転
伝達手段で連動してなる制動手段を採用することで、板
材の内外両周縁部の送り速度比を、略同じ送り度数にな
るように手又は足でブレーキ機構を操作して最適に調節
できるのである。
【0017】
【実施例】次に添付図面に示した実施例に基づき更に本
発明の詳細を説明する。図1は本発明の代表的実施例を
示し、図2はその要部を示し、図中1は曲げロール、2
は電動モータ、3は曲げロール1の駆動機構、4は曲げ
ロール1,1の拡縮調節機構、5は制動手段、Wは金属
製の板材をそれぞれ示している。
【0018】前記曲げロール1は、3本のテーパー状ロ
ールで構成し、その内、2本を電動モータ2に駆動機構
3を介して回転駆動される駆動曲げロール1a,1bと
し、1本を板材Wの送りに伴って回転する従動曲げロー
ル1cとしている。3本の曲げロール1a,1b,1c
は、同一構造のものであり、本実施例では同一寸法のも
のを用いている。
【0019】即ち、曲げロール1は、図3〜図5に示す
ように、シャフト6に円錐台形状の複数個の分割ロール
7,…をその中心に形成した軸孔8を回転可能に嵌挿し
且つ各分割ロール7,…の母線を同一直線上に設定する
とともに、各分割ロール7,…を選択的にシャフト6に
固定できるものである。本実施例では、8個の分割ロー
ル7,…をシャフト6に嵌挿して曲げロール1を構成し
てあり、各分割ロール7,…を特に区別する必要がある
場合には、小径側から大径側へ順に7a,7b,7c,
7d,7e,7f,7g,7hと称することにする。そ
して、前記シャフト6には、長さ方向に沿って縦溝9を
形成している。この縦溝9は、文字通り平面より深い凹
溝であっても、平面であっても良く、実質的に後述の如
く各分割ロール7,…を固定できれば良いのである。ま
た、各分割ロール7は、側面の中央部に座ぐり孔10を
開口し、該座ぐり孔10の底面から軸孔8に貫通した螺
孔11を形成し、該螺孔11に回転規制ねじ12の螺軸
を螺合するとともに、その頭部を座ぐり孔10内に位置
させ、側面に突出しないようにしたものである。
【0020】前記分割ロール7をシャフト6に固定する
には、前記回転規制ねじ12をねじ込んでその頭部を螺
孔11内に突出させるとともに、前記シャフト6の縦溝
9内に位置させて該縦溝9に圧接して行うのである。こ
こで、前記縦溝9が凹溝であれば、特に回転規制ねじ1
2の先端を縦溝9に圧接する必要はなく、その先端が縦
溝9内に位置していれば、分割ロール7とシャフト6と
は一体となって回転する。従って、分割ロール7をシャ
フト6に選択的に固定するとは、実質的に分割ロール7
とシャフト6とが回転に対して一体化することを意味す
る。また、回転規制ねじ12の先端が軸孔8内に突出し
ていない他の分割ロール7,…は、図5に示すように、
シャフト6に対して空回りするのである。図示したもの
は、分割ロール7eをシャフト6に固定し、他は回転フ
リーとしたものである。ここで、両端部に位置する分割
ロール7a,7hをシャフト6に固定しない場合は、各
分割ロール7,…が軸方向にずれるので、シャフト6の
両端部には規制環13,13を固定している。
【0021】また、曲げロール1の他の実施例として図
6に示したものは、各分割ロール7,7間に軟質金属製
若しくは合成樹脂製の摺動リング14,…を介在させ、
隣接する分割ロール7,7の回転数が異なる場合におけ
る摩擦抵抗を少なくし、滑りを良くしている。
【0022】前記駆動曲げロール1a,1bは、その駆
動シャフト6a,6bの軸心が同一基準面内になるよう
に配し、本実施例では略水平面内になるように配し、大
ロール径側(分割ロール7h側)に突出したシャフト6
a,6bの基端部にそれぞれユニバーサルジョンイト1
5で連結した2本の平行な駆動軸16,16が、電動モ
ータ2に駆動機構3を介して回転されることで同期回転
するのである。
【0023】前記電動モータ2には、減速機17が直結
されているとともに、その回転数は調節レバー18を操
作することでスライダックによる電圧制御若しくはイン
バータによる周波数制御されて調節することが可能であ
る。そして、駆動機構3は、図7に示すように、前記減
速機17の出力軸19に取付けられたスプロケット20
と前記一方の駆動軸16の端部に固定されたスプロケッ
ト21とにチェーン22を巻架するとともに、該チェー
ン22の往路に出力軸19と駆動軸16の軸間距離の変
化によるチェーン22の弛みを防止するための張設スプ
ロケット23を設け、また前記スプロケット21を設け
た駆動軸16の中間に固定した連動スプロケット24
と、他方の駆動軸16の端部に固定した連動スプロケッ
ト25とにチェーン26を巻架するとともに、該チェー
ン26の復路に両駆動軸16,16の軸間距離の変化に
よるチェーン26の弛みを防止するための張設スプロケ
ット27を設けた機構である。尚、張設スプロケット2
7は、スペース的の観点から復路に設けているが、該復
路には回転駆動による張力が作用するため、往路に設け
ることがより好ましい。
【0024】次に、拡縮調節機構4を説明する前に、駆
動曲げロール1a,1bの配置構造を説明する。駆動曲
げロール1a,1bは、小ロール径側(分割ロール7a
側)に突出した駆動シャフト6a,6bの先端部をそれ
ぞれ軸受28,28で回転可能に支持するとともに、大
ロール径側(分割ロール7h側)に突出した駆動シャフ
ト6a,6bの基端部を軸受29,29で支持してい
る。そして、先端部の軸受28,28は架台30の一端
に上設した支持部材31の両側に、所定間隔を置いて垂
直な軸ピン32,32で回転可能に取付けられ、一方、
基端部の軸受29,29はその底面を前記架台30の中
間部に渡設した支持板33の平面状の上面に載置して支
持されている。従って、前記両駆動シャフト6a,6b
は、軸ピン32,32を中心に基端部の間隔を拡縮調節
可能となっている。
【0025】そして、前記両駆動シャフト6a,6bの
基端部の間隔を調節するための前記拡縮調節機構4は、
前記架台30に横設したスプライン軸34に、それぞれ
駆動軸16,16を回転可能に支持する軸受体35,3
5を横方向スライド可能且つ回転不能となして装着し、
長さ方向両端部に互いに逆ねじを形成した調節螺軸36
を前記スプライン軸34と平行となして回転可能に横設
するとともに、両ねじ部37,37に螺合したナット様
の環体38,38を前記各軸受体35,35に溶接固定
し、前記調節螺軸36の一端に回転ハンドル39を設け
た機構である。そして、前記環体38を一方向に回転さ
せることにより、両環体38,38が互いに離れる方向
に移動し、もって軸受体35,35を介して両駆動軸1
6,16の軸間距離が大きくなり、それによってユニバ
ーサルジョンイト15,15を介して連結された駆動シ
ャフト6a,6bの基端部が前記軸ピン32,32を中
心として広がり、前記回転ハンドル39を逆方向に回転
させることにより狭まるのである。尚、回転ハンドル3
9を回転させて駆動曲げロール1a,1bを所定角度に
設定した状態で、前記軸受29,29を支持板33に固
定することが好ましい。それには、軸受29の底面に螺
軸を突設し、該螺軸を支持板33の上面に開設した長孔
内に挿通し、支持板33の下面からナットを螺軸に螺合
して固定する等の手段が採用される。
【0026】また、前記従動曲げロール1cは、各分割
ロール7,…を貫通した従動シャフト6cの両端部を軸
受40,41で回転可能に支持され、先端部の軸受40
を前記支持部材31の中央部、即ち前記両軸受28,2
8の間に上下位置を調節可能に装着するとともに、基端
部の軸受41を前記駆動軸16,16の中間に立設した
支持塔42の縦長の案内開口43内に遊嵌して上下位置
を調節可能に装着している。各軸受40,41の上下位
置を調節するには、それぞれ支持部材31に下方から螺
合した螺軸44の上端部を軸受40に回転可能に係合
し、支持塔42に上方から螺合した螺軸45の下端部を
軸受41に回転可能に係合し、各螺軸44,45を回転
させることで調節するのである。
【0027】そして、前記制動手段5は、図2及び図8
に示すように、中間に位置する従動曲げロール1cの従
動シャフト6cと略直交させて該曲げロール1cの小径
端側又は大径端側若しくは両端側に配した回転伝達軸4
6の一端に、前記板材Wの内周縁又は外周縁に接触する
制動輪47を固定するとともに、該回転伝達軸46の他
端と手又は足で操作するブレーキ機構48とをプーリ4
9,50とベルト51若しくは図示しないスプロケット
とチェーンからなる回転伝達手段で連動してなるもので
ある。本実施例では、板材Wの内周縁、即ち分割ロール
7a側に設けた例を示している。前記ブレーキ機構48
としては、例えば前記回転伝達軸46と連動して回転す
るディスク52と、その周縁部を挾持するパッド53を
備えた挾持部54と、該挾持部54を駆動する同軸ワイ
ヤ55と、該同軸ワイヤ55の芯線を引っ張るペダル5
6で構成する。尚、前記ペダル56は、足で操作できる
方が板材Wを手で持って作業する上で好ましいが、片手
で操作できるものでも良いのである。また、前記制動輪
47の位置は、従動曲げロール1cの先端部の高さ位置
を変更した場合に、それに追従して変位することが好ま
しく、そのために回転伝達軸46は伸縮自在であり、ば
ねによって延びる方向に弾性付勢されて、常に制動輪4
7が従動シャフト6cの下方に接触するようにしてい
る。
【0028】前記板材Wとしては、完成品となる裁頭円
錐筒体のサイズに応じて、金属板を切断して略扇形のも
のを用いる。この板材Wは、ある定点を中心とした半径
の異なる二つの円弧と所定の中心角度を有する2本の半
径線とで囲まれた形状のものであり、内外の円弧の半径
の差を前記曲げロール1のロール長より短く設定したも
のである。
【0029】ここで、曲げロール1と、板材Wとの関係
を図9に基づき説明する。先ず、曲げロール1のロール
部を展開し、その両側縁の母線の延長線が交わる点をO
とする。このロール展開図Rを図中に斜線で示してい
る。そして、この定点Oを中心としてロール展開図Rの
内周縁を通る半径r2 の円弧と外周縁を通る半径r3
円弧を引き、また半径r2 よりも小さい半径r1 の円弧
と半径r3 よりも大きい半径r4 の円弧を引き、r1
2 の円弧で囲まれる領域をAとし、r2 とr3で囲ま
れる領域をBとし、r3 とr4 の円弧で囲まれる領域を
Cとする。ここで、板材WをB領域内から作製すると、
この板材Wから形成される裁頭円錐筒体の小径部の直径
と大径部の直径の比は、曲げロール1のロール部にその
比と一致する一対の直径部分が存在する。従って、曲げ
ロール1,…間にその母線と端縁を一致させて板材Wを
通し、曲げロール1の各部の回転速度と定点Oを中心と
して板材Wを回転させる場合の板材Wの各部の回転速度
は完全に一致する。即ち、このB領域から作製した板材
Wについては、前記分割ロール7,…を全てシャフト6
に固定しても所望の曲げ加工をすることが可能である。
【0030】次に、板材WをA領域を含む領域から作製
すると、この板材Wを曲げロール1,…間に通すと、曲
げロール1の各部が同じ回転数で回転すると、板材Wの
内周縁側の送り速度が外周縁側よりも相対的に速くな
る。そこで、本発明では図10に示すように板材Wの内
周縁に制動手段5の制動輪47を接触させ、前述のブレ
ーキ機構を利用して進み過ぎる内周縁の送り速度を減速
して、板材Wの送り度数を調整するのである。一方、板
材WをC領域を含む領域から作製すると逆に、板材Wの
外周縁側の送り速度が内周縁側よりも相対的に速くな
る。この場合には、制動手段5を板材Wの外周縁側に設
けるのである。
【0031】そして、実際に前述のA領域を含む領域か
ら作製した板材Wをテーバー状に曲げ加工するには、前
記拡縮調節機構4で駆動曲げロール1a,1bの基端部
の間隔を調節して板材Wと接する該駆動曲げロール1
a,1bの母線の方向を板材Wの母線の方向と略一致さ
せた後、該板材Wの直線切断縁である一端縁(板材Wの
母線)を駆動曲げロール1aと従動曲げロール1c間を
通して他方の駆動曲げロール1bの母線に沿って載置
し、それから少なくとも板材Wの外周縁に位置する各分
割ロール7をそのシャフト6に固定するとともに、必要
に応じて他の分割ロール7、例えば分割ロール7a,…
をシャフト6に固定する。そして、前記螺軸44,45
を回転させて、該従動曲げロール1cで板材Wを押圧し
て該板材Wが所望の曲率で曲がるように設定するととも
に、板材Wの内周縁を前記制動手段5の制動輪47に接
触させて置くのである。この状態で、電動モータ2をそ
の回転数を調節レバー18で設定して回転駆動し、前記
駆動機構3によって両駆動曲げロール1a,1bを同一
方向に同期回転させて、前記制動手段5を操作して板材
Wの内周縁側の送り速度を調節しながら板材Wを前方に
繰り送って曲げ加工するのである。そして、最後に板材
Wの両端縁を溶接して裁頭円錐筒体を製造するのであ
る。
【0032】ここで、曲げロール1の分割ロール7,…
の内、二個をシャフト6に固定した場合には、その固定
した一対の分割ロール7,7と板材Wとが滑らない限り
曲げロール1の回転に関してはその間に存在する他の分
割ロール7も固定したことと同じであるが、実際には曲
げロール1と板材Wとの回転に対する接触抵抗には、そ
の中間に位置する分割ロール7,…は寄与しないので、
前述の制動手段5によって板材Wの送り方向を強制的に
矯正し、板材Wの内周縁と外周縁との送り度数を略一致
させることが可能である。また、板材WをC領域を含む
領域から作製した場合には、板材Wの外周縁に制動手段
5の制動輪47を接触させることで、同様に曲げ加工す
ることが可能である。
【0033】このように、本発明は、どのような領域か
ら作製した板材Wでも、制動手段5を曲げロール1の先
端部と基端部の両側に設置しておくことにより、何れか
一方を用いて板材Wをテーパー状に曲げて歪みが少ない
裁頭円錐筒体を製造することが可能である。
【0034】
【発明の効果】以上にしてなる本発明のテーパー曲げ加
工装置によれば、略扇形に切断した金属製板材の外周縁
側又は内周縁側若しくは内外両周縁側に位置する分割ロ
ールをそのシャフトに固定して、該シャフトと一体とな
って回転可能に設定した状態で、該板材を3本の曲げロ
ール間に通してテーパー状に曲げながら前方へ繰り送る
とともに、板材の内周縁又は外周縁に接した制動手段に
よって、該制動手段が接した縁部の送り速度を減速し、
該板材の内外両周縁での送り度数を略一致させて、各種
サイズの裁頭円錐筒体を1台の装置を用いて曲げ加工す
ることができる。ここで、シャフトに複数の分割ロール
を回転可能に嵌挿し、該シャフトに固定する分割ロール
の数を必要最小限に抑制することで、曲げロールと板材
とのカジリ抵抗が小さくなり、前述の制動手段によって
曲げロールに圧接して送られる板材本来の送り方向を強
制的に矯正することがげきるのである。
【0035】また、分割ロールを選択的にシャフトに固
定する手段として、選択した分割ロールの螺孔に頭部を
埋没状態で螺合した回転規制ねじの先端を軸孔内に突出
させてシャフトの縦溝に圧接することで行う構造を採用
したことにより、その作業は分割ロールの側面から行え
るとともに、回転規制ねじの頭部が側面に露出しないの
で、曲げ加工には何ら支障がないのでる。
【0036】また、3本の曲げロールの内、2本を駆動
シャフトがモータで同期回転する駆動曲げロールとし、
1本を板材の送りに伴って回転する従動曲げロールと
し、2本の駆動曲げロールは間隔を隔ててその駆動シャ
フトの軸心が同一基準平面内になるように配するととも
に、両駆動シャフトは小ロール径側の先端部を中心に基
端部の間隔を拡縮調節可能となしたので、駆動曲げロー
ルの大径部の間隔を板材のサイズに応じて調節すること
ができ、また前記従動曲げロールはその従動シャフトを
両駆動シャフトの中間に配するとともに、前記基準平面
と直交する方向に両端部を独立して変位調節可能とした
ので、所望の曲率で板材を曲げ加工できるのである。
【0037】そして、前記3本の各曲げロールの板材と
接する母線の方向を、該板材の母線の方向と略一致させ
ることで、板材を歪みなく曲げ加工できる。
【0038】更に、中間に位置するシャフトと略直交さ
せて曲げロールの小径端側又は大径端側若しくは両端側
に配した回転伝達軸の一端に、前記板材の内周縁又は外
周縁に接触する制動輪を固定するとともに、該回転伝達
軸の他端と手又は足で操作するブレーキ機構とをプーリ
とベルト若しくはスプロケットとチェーンからなる回転
伝達手段で連動してなる制動手段を採用することで、板
材の内外両周縁部の送り速度比を、略同じ送り度数にな
るように手又は足でブレーキ機構を操作して最適に調節
できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテーパー曲げ加工装置の全体簡略斜視
図である。
【図2】同じく要部の拡大省略斜視図である。
【図3】曲げロールの側面図である。
【図4】シャフトに分割ロールを固定した状態の図3の
X−X線拡大断面図である。
【図5】同じくシャフトに分割ロールを固定しない状態
の図3のX−X線拡大断面図である。
【図6】曲げロールの他の実施例を示す側面図である。
【図7】本装置の駆動機構を示す簡略斜視図である。
【図8】本装置の制動手段を示す簡略斜視図てある。
【図9】板材の形状と曲げロールとの関係を示す説明図
である。
【図10】板材を3本の曲げロール間に装着した状態を示
す簡略説明図である。
【符号の説明】
W 板材 1 曲げロール 1a,1b 駆動曲げロール 1c 従動曲げロール 2 電動モータ 3 駆動機構 4 拡縮調節機構 5 制動手段 6 シャフト 6a,6b 駆動シャフト 6c 従動シャフト 7 分割ロール 8 軸孔 9 縦溝 10 座ぐり孔 11 螺孔 12 回転規制ねじ 13 規制環 14 摺動リング 15 ユニバーサルジョンイト 16 駆動軸 17 減速機 18 調節レバー 19 出力軸 20,21 スプロケ
ット 22 チェーン 23 張設スプロケッ
ト 24,25 連動スプロケット 26 チェーン 27 張設スプロケット 28,29 軸受 30 架台 31 支持部材 32 軸ピン 33 支持板 34 スプライン軸 35 軸受体 36 調節螺軸 37 ねじ部 38 環体 39 回転ハンドル 40,41 軸受 42 支持塔 43 案内開口 44,45 螺軸 46 回転伝達軸 47 制動輪 48 ブレーキ機構 49,50 プーリ 51 ベルト 52 ディスク 53 パッド 54 挾持部 55 同軸ワイヤ 56 ペダル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3本のテーパー状曲げロール間に、略扇
    形に切断した金属製板材を通し、該板材をテーパー状に
    曲げて裁頭円錐筒体を製造するテーパー曲げ加工装置で
    あり、前記曲げロールは、軸孔を有する円錐台形状の複
    数個の分割ロールをシャフトに回転可能に嵌挿し且つ各
    分割ロールの母線を同一直線上に設定するとともに、各
    分割ロールを選択的にシャフトに固定してなり、更に板
    材の内周縁又は外周縁に接触してその送り速度を調節す
    る制動手段を備えてなることを特徴とするテーパー曲げ
    加工装置。
  2. 【請求項2】 前記シャフトにその長さ方向に沿って縦
    溝を形成し、各分割ロールにその側面に開口し軸孔に連
    通させた螺孔を形成するとともに、該螺孔に頭部を埋没
    状態で回転規制ねじを螺合し、選択した分割ロールの回
    転規制ねじのみを軸孔内に突出させて縦溝に圧接し、該
    分割ロールをシャフトに固定してなる請求項1記載のテ
    ーパー曲げ加工装置。
  3. 【請求項3】 3本の曲げロールの内、2本を駆動シャ
    フトがモータで同期回転する駆動曲げロールとし、1本
    を板材の送りに伴って回転する従動曲げロールとし、2
    本の駆動曲げロールは間隔を隔ててその駆動シャフトの
    軸心が同一基準平面内になるように配するとともに、両
    駆動シャフトは小ロール径側の先端部を中心に基端部の
    間隔を拡縮調節可能となし、前記従動曲げロールはその
    従動シャフトを両駆動シャフトの中間に配するととも
    に、前記基準平面と直交する方向に両端部を独立して変
    位調節可能としてなる請求項1記載のテーパー曲げ加工
    装置。
  4. 【請求項4】 前記3本の各曲げロールの板材と接する
    母線の方向を、該板材の母線の方向と略一致させてなる
    請求項1又は3記載のテーパー曲げ加工装置。
  5. 【請求項5】 前記制動手段として、中間に位置するシ
    ャフトと略直交させて曲げロールの小径端側又は大径端
    側若しくは両端側に配した回転伝達軸の一端に、前記板
    材の内周縁又は外周縁に接触する制動輪を固定するとと
    もに、該回転伝達軸の他端と手又は足で操作するブレー
    キ機構とをプーリとベルト若しくはスプロケットとチェ
    ーンからなる回転伝達手段で連動してなる請求項1又は
    3記載のテーパー曲げ加工装置。
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