JPH079602Y2 - 木材切断用補助具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、木材の切断に際して使用する補助具の改良
に関するものである。

木材加工に際しては、第４図や第５図に示す通り、各木
材の端部を45度の角度に切断し、その切断面を向かい合
わせた状態にして接合させる作業が頻繁に行われるので
あるが、このような額縁加工に際して、木材に対する切
断角度が狂った場合、加工物全体の寸法を狂わせると同
時に、各接合部に隙間を生じさせる結果となってしまう
のである。木材に対して、45度の角度や90度の角度での
切断作業を正確に行うことは、熟練者にとっても容易な
ことではないし、ましてや素人にとっては不可能な技法
ともいえるものである。

この考案は、木材に対して、このような額縁加工等の角
度切りを行うに際して使用する補助具に関するものであ
って、これを使用することによって、それらの作業を正
確に行い得るようにしようとするものである。

図面にもとづいて、この考案の係る木材切断用補助具の
構成を説明すると、木材切断用補助具本体１は、第１図
並びに第２図に示すとおり、下方部に「Ｌ」字状の基盤
２を配置させるとともに、その上方部に、配置角度が基
盤２の長手方向に対して45度あるいは90度となる形の鋸
案内溝４を有するガイドブロック５を配置させた概略構
成となっているのである。

すわなち、木材切断用補助具本体１は、第１図並びに第
２図に示すとおり、基盤２と、該基盤２の上方位置に配
置せられるガイドブロック５をもって形成せられた構成
となっており、基盤２は、第１図に示すとりお、直角の
角部を有する「Ｌ」字状の金具をもって形成せられてお
り、その中央部には、側壁部を切り取ることによって開
放部３が形成せられた構成となっており、また、ガイド
ブロック５は、第１図並びに第２図に示すとりお、下方
方向に向かって垂直となるとともに、横方向に45度の角
度で配置せられる鋸刃案内溝４を「Ｘ」字状に配置させ
るとともに、その両サイド側に90度の角度をもった鋸刃
案内溝４を配置させた構成となっており、該ガイドブロ
ック５を基盤２における開放部３の上方位置に配置させ
た構成となっているのである。従って、その使用に際し
ては、第３図に示すとおり、基盤２の水平板部の下面部
を木材の水平面に当てがい、また、垂下板部を木材の垂
直面部に当接させた状態として手で固定するとともに、
必要とする角度の鋸刃案内溝４に鋸刃７を差し入れた状
態として、木材への切断作業を行う構成となっているの
である。

この考案に係る木材切断用補助具本体１は、上記のよう
な構成であって、次ぎのような効果を発揮するものであ
る。

すなわち、木材に対して、第４図に示すような加工を施
すに際しては、45度の角度と90度の角度での切込み作業
を組み合わる必要があるのであるが、この考案に係る木
材切断用補助具を使用した場合には、必要な切断加工を
簡単正確に行い得るという利点があり、また、切込み箇
所の位置ずれを防止し得るという利点があるのである。

【図面の簡単な説明】

添付図面は、この考案の一実施例を示すものであって、
第１図は木材切断補助具の全体を示す斜視図、第２図は
木材切断用補助具の底面図、第３図は木材切断用補助具
の使用要領を示す斜視図、第４図並びに第５図は木材の
加工例を示す斜視図である。 １……木材切断補助具本体、２……基盤、４……案内
溝、５……ガイドブロック

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】木材の水平面への当接部と、垂直面への掛
   け止め部を有する基盤２の上方側にガイドブロック５を
   配置させるとともに、該ガイドブロック５に、基盤２の
   長手方向に対して45度の角度となる鋸刃案内溝４を
   「Ｘ」字状の交叉状態となるように形成し、かつ、該
   「Ｘ」字状の鋸刃案内溝４の側部に、「Ｘ」字状の鋸刃
   案内溝４の切込み端部から始まり、基盤２の長手方向に
   対して90度の角度となる鋸刃案内溝４を形成したことを
   特徴とする木材切断用補助具。