JPH0795913A - 背もたれ付き椅子 - Google Patents

背もたれ付き椅子

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JPH0795913A
JPH0795913A JP24566593A JP24566593A JPH0795913A JP H0795913 A JPH0795913 A JP H0795913A JP 24566593 A JP24566593 A JP 24566593A JP 24566593 A JP24566593 A JP 24566593A JP H0795913 A JPH0795913 A JP H0795913A
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waist
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support part
waist support
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Katsunori Hama
克典 濱
Shunichi Takamatsu
俊一 高松
Masaru Nakasako
勝 中迫
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Itoki Crebio Corp
Itoki Co Ltd
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Itoki Crebio Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】人が背もたれにもたれ掛かったとき、上半身全
体を背もたれで均等に支持することにより、快適なロッ
キング状態を得ることができるようにする。 【構成】背もたれ4を背中支持部4aと腰支持部4bと
で構成し、腰支持部4bを、座体3又は座受け部2に後
傾不能に取り付けたガイド体34のガイド作用により、
背中支持部4aの後傾動にて前進動させる。腰支持部4
bに凸部14aを設ける等して、背中支持部4aが一定
角度(θ2)まで後傾するまでの範囲では、腰支持部4
bが大きく前進動し、背中支持部4aが一定角度θ2ま
で後傾した後は、腰支持部4bの前進動を抑制又は停止
させる。腰支持部4bが過度に突出しないため、背もた
れ4にもたれ掛かった全範囲にわたって快適なロッキン
グ状態を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、ばね等の弾性に抗して
後傾動する背もたれを備えた椅子に関するものである。
【従来の技術】後傾動自在な背もたれを備えた椅子にお
いて、本願出願人は、先の特許出願(特願平4−288
663号)において、図16で概念的に示すような構造
の椅子を提案した。すなわちこの先願に係る椅子は、背
もたれ4′を、人の背中Aを支持する背中支持部4a′
と、人の腰Bを支持する腰支持部4b′とに分離構成
し、背中支持部4a′が後傾動すると、腰支持部4b′
が前向き突出するように構成したものであった。
【発明が解決しようとする課題】この先願発明による
と、人が背もたれにもかれ掛かった状態で、人の上半身
が背もたれ4にて広い面積で支持されるため、ロッキン
グ状態での座り心地を向上できる利点を有する。しか
し、この先願発明では、背中支持部の後傾量に比例して
腰支持部が前進動するものであるため、背もたれの後傾
当初においては人の上半身が適切な状態に支持されてい
ても、背もたれが大きく後傾すると、人の腰部が腰支持
部にて強く圧迫され過ぎて、快適なロッキング状態を得
ることができない虞があると言う問題があった。本発明
は、この問題を解消した椅子を提供することを目的とす
るものである。
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、弾性的に支持された状態で後傾動する背もた
れを、背中支持部と腰支持部とで構成する一方、座体又
は座受け部に、前記背中支持部の後傾動にて腰支持部を
背中支持部に対して相対的に前進動させるようしたガイ
ド体を設けて成る椅子において、前記ガイド体と腰支持
部とを、背中支持部が一定角度後傾すると背中支持部に
対する腰支持部の相対的な前進動が抑制又は停止するよ
うに関連する形態にした。なお、本願発明において
「腰」とは、椅子に座った状態での人の上半身のうち座
面よりも上方で背中よりも下方の部位を言い、従って、
臀部をも含む概念である。
【発明の作用・効果】このように構成すると、背中支持
部が後傾し始めてからある角度まで後傾する範囲におい
ては、腰支持部が大きく前進動して、人の腰を腰支持部
にて的確に支持できることになる。そして、背中支持部
がある角度まで後傾した後は、腰支持部の前進動が抑制
又は停止されるため、腰支持部にて腰が過度に圧迫され
ることが防止されて、腰を腰支持部にて適度の強さで支
持した状態が保持される。換言すると、人が背もたれに
もたれ掛かったとき、背もたれの後傾当初から後傾し切
るまでの間、人の腰と背中とを、負担のない自然な状態
に保持することができるのである。従って本発明による
と、背中支持部が後傾する全範囲にわたって、快適なロ
ッキング状態を得ることができる効果を有する。また、
請求項2のように、腰支持部を背中支持部の前端から後
方に入り込ませた状態に形成すると、椅子に座った人が
上半身を起こした状態で、人の腰に腰支持部がフィット
するため、上半身を起こした状態と背もたれにもたれ掛
かった状態との両方において快適な座り心地を得ること
ができる効果を有する。ところで、背もたれが後傾動す
ると、背もたれと座体とが離反する傾向を呈するため、
腰が腰支持部から離れ勝手になる。このため、人の背中
が背もたれから滑る現象が生じて、人のシャツが上向き
に引っ張られることがある。これに対して請求項3のよ
うに、背もたれの後傾動に連動して座体が後方に移動す
る構成にすると、人の背中と背もたれとの間に相対的な
滑り現象が生じることを防止して、人のシャツが上向き
に引っ張られる不快感を防止できる利点を有する。
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図14は第1の実施例であり、これらの図
において符号1は椅子の脚体を、符号2は座受け部を、
符号3は前記座受け部2にて支持された座体を、符号4
は背もたれを各々示す。座体2の上面と背もたれ4の前
面には、それぞれクッション体5,6を張設している。
前記座受け部2は、図3〜4及び図11に示すように、
前記脚体1の上端に固着された固定枠体7と、その上方
に配置した可動座受け板8とを備えている。前記可動座
受け板8は、座体3よりもやや幅狭に形成されている。
前記固定枠体7は、上向き開口の箱状に形成されてお
り、その前部を側面視で斜め上向きに形成して、前部の
上端に、前記可動座受け板8と同じ幅寸法の固定座受け
板9を固着している。前記可動座受け板8の下面に、前
記固定枠体7の左右両側面に沿って伸びる垂下片8aを
固着し、これら両垂下片8aの先端部を、前記固定枠体
7の左右両側板7aに形成した第1軸受け部10に、左
右長手の第1枢軸11にて枢着している。前記可動座受
け板8の左右両側縁と、固定座受け板9の左右両側縁と
に、それぞれスライダー13を被嵌し、これらスライダ
ー13に前記座体3を固着している。従って、座体3
は、前後方向に移動可能であると共に、後傾動可能であ
り、且つ、座体3は、その前部3aと後部3bとの連結
個所で屈曲し得る。前記背もたれ4は、人の背中Aを支
持する背中支持部4aと、人の腰Bを支持する幅狭の腰
支持部4bを上下に連接した状態になっており、腰支持
部4bは、側面視で後ろ向き凸状に湾曲した状態に形成
されている。背中支持部4aは、荷重が作用しない状態
での側面視で水平面に対する角度θ1を約100度に設
定している(図12参照)。また、前記背もたれ4は、
図4〜5,図12に示すように、合成樹脂製のインナー
シェル14と、その後方に配置した合成樹脂製のアウタ
ーシェル15とを、ねじ止め等の適宜手段で固着するこ
とにて中空状に形成されており、インナーシェル14に
おける左右両側部の背面を、側面視L字状に形成した背
支持体16の上端部にねじ止め等の適宜手段で固着して
いる。前記インナーシェル14は板状に形成されてい
る。アウターシェル15の周囲のうち下端を除いた部位
には囲い壁15aが形成されている。腰支持部4aにお
けるアウターシェル15には、その変形を許容するため
に、その左右両側縁間に延びるスリット17が、上下適
宜間隔で多数条切り込み形成されている。従って、背も
たれ4のうち背中支持部4aは殆ど弾性変形することは
ないが、背もたれ4のうち腰支持部4bは、側面視で直
線状に延びる状態に向かって弾性変形し得る。この場
合、アウターシェル15における各スリット17の溝幅
を、囲い壁15aの側縁に向かって幅広となるように形
成することにより、アウターシェル15が容易に弾性変
形するようにしている。また、図14に示すように、ア
ウターシェル15がある程度まで伸び変形すると、アウ
ターシェル15の背面部で各スリット17が閉じた状態
になって、腰支持部4bがそれ以上変形しないように設
定している。そして、前記腰支持部4bにおけるインナ
ーシェル14の背面に、側面視で後ろ向きに突出した山
形の凸部14aを形成する。この凸部14aは、硬質ゴ
ム等の弾性体を接着にて固着することによって形成して
いる。前記両背支持杆16における水平部の前端には、
固定枠体7の側面に沿って延びる取り付け板18が固着
されており、この取り付け板18における前部の上下中
途部を、前記固定枠体7における側板7aのうち前記第
1枢軸11よりもやや後方の部位に形成した第2軸受け
部19に、左右長手の第2枢軸20にて枢着している。
また、前記左右両背支持杆16における取り付け板18
の下端部の間に装架した第1支持軸21と、前記固定枠
体7における左右両側板7aの前端部の間に装架した第
2支持軸22とに、それぞれ左右2個ずつのばね受け2
3を被嵌し、これら前後一対ずつのばね受け23の間
に、背もたれ4を弾性的に支持する弾性体の一例とし
て、コイルばね24を装架している。前記背支持体16
の取り付け板18と可動座受け板8とが互いに干渉する
ことなく後傾動し得るように、第2軸枢軸20が嵌まる
第2軸受け部19の突出寸法を、前記第1枢軸11が嵌
まる第1軸受け部10の突出寸法よりも大きくしてい
る。左右両背支持体16における取り付け板18の上部
は、固定枠体7よりも上方に突出しており、左右両取り
付け板18における上端の前部間に第3支軸25を装架
している。一方、座体3の下面のうち前記第3枢軸25
の上方の部位に、左右一対の側板26aを備えた係合部
材26を固着し、この係合部材26の左右両側26aに
形成した下向き開口の係合溝孔27を、前記第3支軸2
5に被嵌してる。また、左右背支持体16における取り
付け板18の上部に、側面視でやや後傾状に延びる前後
長手のガイド溝28を穿設し、これら両ガイド溝28
に、可動座受け板8における左右両垂下片8aの間に装
架したガイド軸29の端部を挿入している。可動座受け
板8における左右両垂下片8aには、第3支軸25の回
動を許容するための逃がし孔30が穿設されている。ま
た、可動座受け板8の前端部は、係合部材26の後方移
動を許容するための切り欠かれている(この切り欠きを
符号31で示す。図3,図6,図11等参照)。従っ
て、背支持体16が後傾動すると、座体3は、可動座受
け板8の後傾動と、第3支軸25による押圧作用と、ガ
イド溝孔28のガイド作用とにより、後傾動しつつ後方
にスライドする(但し、座体3の前部3aは後方にスラ
イドするだけで後傾動はしない)。前記固定枠体7の後
端面には、背もたれ4における腰支持部4bの中空部内
に向けて略斜め上向きに延びる金属板製のガイド体35
が固着されており、該ガイド体35の先端に折り曲げ形
成した左右側板35aの間に、腰支持部4bにおけるイ
ンナーシェル14の背面に接当する押圧ローラ35を回
転自在に取り付けている。また、インナーシェル14に
おける下端部の内面に、前記ガイド体35に被嵌するブ
ラケット36を固着し、該ブラケット36における左右
両側板の先端間に、ガイド体35の背面に接当する規制
ローラ37を回転自在に取り付けている。前記ガイド体
35のうち上向きに延びる部分は、下部の傾斜が急で上
部の傾斜がやや緩くなるように屈曲している。このガイ
ド体35の押圧ローラ35とインナーシェル14の凸部
14aとは、背もたれ4に荷重が作用しない状態では、
押圧ローラ35bが凸部14aの下端部に位置し、背も
たれ4が側面視で水平面に対してある角度θ2(約11
0度)まで後傾すると、押圧ローラ35bが凸部14a
の頂点に位置し、背もたれ4が後傾限度の角度θ3(実
施例では約120度)程度まで後傾すると(図14参
照)、押圧ローラ35bが凸部14aの上端部に位置す
るように設定している。以上の構成において、背もたれ
4の腰支持部4bが側面視で後ろ向き凸状に形成されて
いるから、椅子に座った人が上半身を起こした状態で
は、図12に示すように、人の腰Bに腰支持部4bがフ
ィットして、長時間疲労を感じることなく作業できる。
他方、椅子に座った人が背もたれ4にもたれ掛かると、
図13及び図14に示すように、背もたれ4は、コイル
ばね24の弾性に抗して後傾動して行く。そして、ガイ
ド体35が支持ローラ25と規制ローラ37とで抱持さ
れた状態であるため、背もたれ4の腰支持部4bは、側
面視で直線状に伸びるように変形して行き、背中支持部
4aに対して相対的に前進動することになる。この場
合、腰支持部4bにおけるインナーシェル14の背面に
凸部14aが形成されているため、ガイド体34の押圧
ローラ35が凸部14aの頂点に達するまでは、腰支持
部4bは素早く前進動して行く。そして、押圧ローラ3
5bが凸部14aの頂点を過ぎると、凸部14aの上部
の斜面が側面視で略上向きであることにより、腰支持部
4bの前進動が抑制されるため、腰支持部4bの位置は
殆ど変化することなく、背中支持部4aが後傾して行
く。他方、座体3の後部4aは、前記したように、可動
座受け板8の回動作用と、第3支軸25による押圧作用
と、ガイド溝孔28のガイド作用とにより、背もたれ4
の後傾動に連動して、後傾動しつつ後方にスライドして
行き、座体3の前部3aは、背もたれ4の後傾動にて後
方にスライドして行く。ところで、単に背もたれ4を後
傾動させたにすぎない場合には、背もたれ4が座体3か
ら離反して行くため、人の腰Bが背もたれ4から離反し
て、人の上半身の体重は、殆ど背中支持部4aで支持さ
れることになり、このため、人の上半身の支持面積を大
きくすることができず、快適なロッキング状態を保持で
きないことになる。これに対して本願発明のように、背
もたれ4を背中支持部4aと腰支持部4bとで構成し
て、背中支持部4aの後傾動にて腰支持部4bを前進動
させると、人の腰Bが腰支持部4bで支持されるため、
人の上半身の全体を背もたれ4の全体で支持できる。こ
の場合、単に腰支持部4bの前進動を背中支持部4aの
後傾動に連動させたに過ぎない場合には、腰支持部4b
が過度に前進し過ぎて、人の腰Bを圧迫し過ぎる。しか
し、本願発明のように、インナーシェル14に凸部14
aを設けると、図13に示すように、背中支持部4aが
ある角度θ2(実施例では約110度)まで後傾した後
は、腰支持部4bは殆ど前進せず、背中支持部4aと腰
支持部4bとの姿勢はあまり変わらないため、腰支持部
4bが過度に前進して人の腰Bを圧迫することが防止さ
れることになり、その結果、背もたれ4が後傾する全範
囲において、快適なロッキング状態を確保できるのであ
る。このように、人の腰Bを腰支持部4bにて支持する
ことによって快適な安楽状態を得ることができるが、こ
れは、生理学的には次のように理由付けできると考えら
れる。すなわち、先ず、図20に示すように、人の脊髄
Dは多数枚の椎間板dで構成されており、腹筋と背筋と
で脊髄を支えている。この場合、椎間板Dが互いに平行
な状態のとき、腹筋及び背筋に対する負担は最も小さ
い。他方、人が背もたれ4にもたれ掛かった場合、腰B
を支持せずに骨盤Eが後ろ向きに傾くと、脊髄Dは、図
20(a)に示すように、側面視で前向きに湾曲する傾
向を呈するため(いわば猫背のような状態になる傾向を
呈する)、脊髄Dを支える腹筋と背筋とに対する負担が
増大して、短時間で疲労を感じてしまう。これに対し
て、本願発明のように、骨盤Eを腰支持部4bにて支持
すると、骨盤Eの後傾動が阻止又は抑制されることによ
り、脊髄Dも、その椎間板dが互いに平行な状態に保持
されることになる。このように、背もたれ4にもたれ掛
かった状態で、椎間板dが平行に保持されることによ
り、腹筋及び背筋に対する負担が軽減されることにな
り、その結果、長時間同じ姿勢でも疲労感を与えず、快
適な座り心地を得ることができる。そして、本願におい
ては、過度に骨盤Eが押圧されることがないため、背も
たれ4が後傾する全範囲で、快適なロッキング状態を保
持できるのである。また、背もたれ4の後傾動に際し
て、人の身体が伸びる傾向を呈するため、座体3を座受
け部2に対して固定したり、背もたれ4の後傾動に連動
して座体3が前進動したりするように構成した場合に
は、人の着たシャツが上向きに引っ張られる現象が生じ
ることがある。これに対して、実施例のように、背もた
れ4の後傾動に連動して座体3が後傾しつつ後方にスラ
イドする構成にすると、人のシャツが上向きに引っ張ら
れる現象も防止できる。すなわち、椅子に座った人が身
体を起こして執務する場合、身体の側面形状は、図21
(a)に実線で示すように背筋を真っ直ぐ伸ばしたり、
同図(b)に実線で示すように前かがみになったりす
る。そして、上半身を後傾させると、人の身体は、同図
(a)(b)に一点鎖線で示すように伸びる状態にな
る。この場合、(a)及び(b)のいずれにしても、身
体を起こした状態での身体の曲がりの曲率は、背もたれ
にもたれ掛かって身体を伸ばした状態での身体の曲率よ
りも小さいため、首から臀部にかけての皮膚の上下長さ
寸法Lは、背もたれの後傾角度の大きさに比例して小さ
くなるものである。このため、単に背もたれ4を後傾さ
せたに過ぎない椅子では、人が背もたれ4にもたれ掛か
ると、シャツが上向きに引っ張られる現象が生じるので
あり、また、単に腰支持部4bを前向き突出させただけ
では、前記人の皮膚の表面の上下寸法Lの変化に対処で
きないため、シャツが上向きに引っ張られる現象を殆ど
抑制できない。これに対して実施例のように、座体3を
背もたれ4の後傾動に連動して後ろ向き移動させる構成
にすると、人の首から臀部にかけての皮膚表面の上下長
さ寸法Lが小さくなることを、座体3が後方に移動する
ことによって相殺することができるのであり、その結
果、背もたれ4にもたれ掛かったときに人のシャツが引
っ張られて人に不快感を与えることを、確実に防止でき
るのである。更に、実施例のように、座体3が後傾しつ
つ後方に移動するように構成すると、座体3と背もたれ
4とで人の身体を包むような状態になるため、より快適
な安楽状態を得ることができる。なお、背もたれ点(人
の上半身が背もたれに最初に当たる点(JIS規格)で
実施例では図1及び図14の点P)と、座位標準点(座
体への荷重の中心点で、実施例では図1及び図14のH
点を想定している)との間の距離は、背もたれ4が後傾
してない状態での寸法L2(図1参照)よりも、背もた
れ4が後傾し切った状態での寸法L3(図14参照)が
小さくなるのであり、実施例では、L2とL3との差を
約4mm程度に設定している。実施例のように、腰支持
部4bを後ろ向き凸状に湾曲した状態に形成すると、人
が上半身を起こした状態で、その腰Bに腰支持部4bが
フィットするため、長時間疲れることなく作業すること
ができる。なお、実施例のように、座体3を側面視で屈
曲するように構成して、座体3のうち前部3aが後方に
スライドのみするように構成すると、人が背もたれ4に
もたれ掛かった状態で座体3の前部で大腿部が突き上げ
られることを防止できる利点がある。上記の実施例は、
背もたれ4におけるインナーシェル14の背面に規制ロ
ーラ37を設けた場合であったが、規制ローラ37は、
図15に第2実施例として示すように、アウターシェル
15における下端部の前面に設けても良い。上記の両実
施例は、凸部14aをゴム等の弾性体で形成した場合で
あったが、凸部14aを形成する手段としては、図16
に第3実施例として示すように、金属板や硬質合成樹脂
性の板を湾曲形成して、これをねじやリベット等にて固
着したり(同図(a))、中空状の状態に一体成形した
り(同図(b))、或いは、同図(c)に示すように、
中実状に一体成形する(同図(c))など、他の種々の
構造を採用することができる。また、ガイド体35は板
状に形成して腰支持部4b内に挿入することには限ら
ず、他の種々の態様を採ることができるのであり、例え
ば、図17に第4実施例として示すように、腰支持部4
bの左右両側方に、腰支持部4bに向けて開口した溝形
のガイド体39を設ける一方、腰支持部4bの背面等
に、前記ガイド体39のガイド溝39aに嵌まるガイド
突起41を、ブラケット40にて取付けるなどしても良
い。更にまた、背もたれ4における背中支持部4aと腰
支持部4bとは合成樹脂にて一体成形する必要はなく、
別体に構成しても連接しても良いのである。また、腰支
持部4bの側面形状としては、実施例のように前向き凹
状に湾曲させる必要はなく、図18に第5実施例として
示すように、略直線状に延びる状態に形成して、背中支
持部4aと腰支持部4bとが屈曲した状態になるように
しても良いのである。なお、同図(a)は背もたれ4が
後傾する前の側面図、同図(b)は背もたれ4が途中ま
で後傾した状態の側面図、同図(c)は背もたれ4が後
傾し切った状態の側面図である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る椅子の主要部の右側面図であ
る。
【図2】背もたれの背面図である。
【図3】主要部の分離斜視図である。
【図4】背もたれの分離斜視図である。
【図5】要部の拡大側面図である。
【図6】図5のVI−VI視平面図である。
【図7】図6のVII−VII視断面図である。
【図8】図6のVIII−VIII視断面図である。
【図9】図6のIX−IX視断面図である。
【図10】図6及び図9のX−X視断面図である。
【図11】座受け部の部分斜視図である。
【図12】椅子の後部の右側面図である。
【図13】背もたれの後傾途中の状態を示す図である
(アウターシェルを省略している)。
【図14】背もたれが後傾し切った状態を示す図であ
る。
【図15】第2実施例を示す図である。
【図16】第3実施例の要部斜視図である。
【図17】第4実施例の要部斜視図である。
【図18】第5実施例の概略側面図である。
【図19】先行技術を示す概念図である。
【図20】人の骨盤と脊髄との関係を示す概念図であ
る。
【図21】人が後傾したときの側面図である。
【符号の説明】
1 脚体 2 座受け部 3 座体 4 背もたれ 4a 背中支持部 4b 腰支持部 7 固定枠体 8 可動座受け板 9 固定座受け板 13 スライダー 14 インナーシェル 14a 凸部 15 アウターシェル 24 コイルばね 26 係合部材 28 ガイド溝孔 35 ガイド体 35b 押圧ローラ 37 規制ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中迫 勝 京都府向日市上植野町御塔道28−24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性的に支持された状態で後傾動する背も
    たれを、背中支持部と腰支持部とで構成する一方、座体
    又は座受け部に、前記背中支持部の後傾動にて腰支持部
    を背中支持部に対して相対的に前進動させるようしたガ
    イド体を設けて成る椅子において、 前記ガイド体と腰支持部とを、背中支持部が一定角度後
    傾すると背中支持部に対する腰支持部の相対的な前進動
    が抑制又は停止するように関連したことを特徴とする背
    もたれ付き椅子。
  2. 【請求項2】「請求項1」において、前記背もたれにお
    ける腰支持部を、側面視で背中支持部の前端よりも後方
    に入り込んだ状態に形成したことを特徴とする背もたれ
    付き椅子。
  3. 【請求項3】「請求項1」又は「請求項2」において、
    前記座体と背もたれとを、背もたれの後傾動に連動して
    座体が後方に移動するように連動させたことを特徴とす
    る背もたれ付き椅子。
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