JPH0795553A - 多地点間画像通信システム - Google Patents

多地点間画像通信システム

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JPH0795553A
JPH0795553A JP5236667A JP23666793A JPH0795553A JP H0795553 A JPH0795553 A JP H0795553A JP 5236667 A JP5236667 A JP 5236667A JP 23666793 A JP23666793 A JP 23666793A JP H0795553 A JPH0795553 A JP H0795553A
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image
point
terminal
data
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JP5236667A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Tomita
靖浩 富田
Hiroyuki Matsui
弘行 松井
Tsutomu Irishima
勉 入島
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ループ型に接続した多地点のそれぞれに設置
した画像表示端末おいて、複数対地の画像を同時に見る
ことができるようにして、センタ装置を要しないテレビ
会議システムの実現も可能にする。 【構成】 各端末には、その表示画面を複数の小領域に
分割しその小領域に表示される画像データ毎に符号化を
行う符号化方式を採って符号化された画像データを送受
できる画像表示端末を用い、上流の端末からの画像デー
タを、1画面を構成する複数の小領域に地点別に表示す
ると共に、その画像データから、特定の小領域に対応す
るデータを削除し、自端末で発生した画像データを、代
わりに挿入して下流の端末に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数地点をループ状に
接続し、該複数地点間で画像を用いた通信を行うように
した多地点間画像通信システムに関するものである。
【0002】更に詳しくは、本発明は、ループ状の伝送
路により接続された複数地点の中で任意所望の地点に、
画像表示端末を備えておき、前記伝送路を介して伝送さ
れてくる上流の他地点からの画像データを受信すると、
これを前記端末の表示画面に表示すると共に、受信した
画像データに自地点の画像データを付加した後、伝送路
を介して下流の他地点へ送信してやることにより、前記
画像表示端末を備えた地点間で、画像通信を行うように
した多地点間画像通信システムに関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来のテレビ電話では、これを画像通信
システムとして見た場合、一対一の対向通信しか行えな
かった。また、同じく画像通信を行うシステムであるテ
レビ会議システムでは、センタ装置を介してスター型に
多地点を接続することにより、多地点接続を実現してい
る。
【0004】センタ装置を用いるスター型接続方式のテ
レビ会議システムでは、センタ装置に全ての地点の画像
が集中するので、どの地点の画像を、それぞれどの各地
点に分配するか、というようなスイッチング制御が容易
に行える。しかし、スター型接続の多地点間テレビ会議
システムでは、大規模かつ高価なセンタ装置が必ず必要
となってしまうという難点がある。
【0005】そのためセンタ装置を必要とせずに多地点
間接続を実現する方式として、複数端末をループ状に接
続するという方式が考えられる。このループ接続方式で
は、接続に必要なチャネル数もスター型に比べて少なく
てよいという利点もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ループ型接続方式で
は、スター型接続方式と異なり、全ての地点の画像が集
中するノード(地点)が存在しない。そのため、各地点
からの画像の収集(編集)・分配が困難であり、どこか
一地点のみの画像を流すようにする以外、方法がないよ
うに考えられる。
【0007】しかしながら、この方法では、複数の地点
間で通信を行っているにもかかわらず、それらの中の一
地点の画像しか見ることができず、特に、会議のよう
に、複数の地点からの発言があるような場合に、複数の
地点の画像を同時に見れないというのでは、不便であ
る。
【0008】本発明の目的は、上記課題を解決するた
め、全ての端末で複数対地の画像を同時に見ることので
きるようにしたループ型接続方式の多地点間画像通信シ
ステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明では、端末の表示画面を複数の小領域
に分割し、その小領域ごとに符号化を行う符号化方式を
採って画像データを送受することが可能な端末を複数地
点に配置し、それらを伝送路を介しループ状に接続して
いる多地点間画像通信システムを構成し、各端末は、受
信した画像データから特定の表示位置(小領域)に対応
するデータを削除する画像データ削除手段と、自端末で
発生した画像データを、特定の表示位置(小領域)に対
応するデータとして、上記受信データに挿入して送出す
る画像データ挿入手段と、を具備することとした。
【0010】また、第2の発明では、同様に上記の如き
多地点間画像通信システムを構成し、各端末は、上記の
如き、画像データ削除手段と、画像データ挿入手段と、
を具備するほか、受信した画像データのうち表示位置
(表示すべき小領域)を表現しているデータ部分を書き
換える表示領域変更手段を具備することとした。
【0011】また、第3の発明では、同様に上記の如き
多地点間画像通信システムを構成し、各端末は、上記の
如き、画像データ削除手段と、画像データ挿入手段と、
を具備するほか、ループ上の地点を異にする各端末で、
受信した画像データから画像データ削除手段により特定
の小領域に対応する画像データを削除する際、その削除
すべき対応した小領域を、地点ごとに異ならしめ、また
画像データ挿入手段により特定の小領域に対応する画像
データを挿入する際、その挿入すべき対応した小領域
を、地点ごとに異ならしめることを可能にする地点別挿
入削除領域指定手段を具備することとした。
【0012】また、第4の発明では、上記第1乃至第3
の各発明にかかる多地点間画像通信システムにおいて、
少なくとも一つの端末は、特定の画像パターンを背景パ
ターンとして生成するパターン生成手段を具備し、画像
データ挿入手段は、特定の表示位置(小領域)に自端末
で発生した画像データを挿入するほかに、それとは異な
る表示位置(小領域)に、前記パターン生成手段により
発生した背景パターンを挿入できるようにした。
【0013】また、第5の発明では、上記第1乃至第3
の各発明にかかる多地点間画像通信システムにおいて、
ループ形成(接続)時の、各地点の発呼、接続の順に、
各端末における表示画面内の各小領域の位置付けを決定
することとした。また、第6の発明では、その位置付け
を、ループ上において当該自端末を基準として、時計回
り、或いは反時計回りに、位置する各端末のその順に、
行うこととした。
【0014】さらに、第7の発明では、上記第1乃至第
6の各発明にかかる多地点間画像通信システムにおい
て、ループ上の各地点のうちで、受信した画像データの
削除とか挿入などの加工を行わず、受信した画像データ
を、そのまま画面表示して、そのまま送出する端末しか
有しない地点が、少なくとも一つは存在するようにし
た。
【0015】
【作用】第1の発明にかかる多地点間画像通信システム
において、ループ上の各地点の端末は、受信した画像デ
ータを表示すると共に、画像データ削除手段により受信
画像から特定の表示領域(小領域)に対応する画像デー
タを削除し、画像データ挿入手段により、自端末で発生
した画像データを、特定の表示領域(小領域)に挿入す
ることにより、全体の表示領域をいくつかの小領域に分
割し、異なる地点の画像を各小領域に組み合せて表示す
ることで、複数地点の画像が合成された一つの画面を構
成する。これにより、多地点間画像通信システムの、表
示のマン・マシンインタフェースを改善し、画像通信時
における臨場感を向上させることができる。
【0016】第2の発明にかかる多地点間画像通信シス
テムにおいて、ループ上の各地点の端末は、受信した画
像データを表示すると共に、画像データ削除手段によ
り、受信画像から特定の表示領域(小領域)に対応する
画像データを削除した後、表示領域変更手段により、異
なる対地(地点)の画像の表示位置(小領域)を変更
し、その後、画像データ挿入手段により、自端末で発生
した画像データを挿入することにより、全体の表示領域
をいくつかの小領域に分割し、異なる地点の画像を各小
領域に組み合せて表示することで、複数地点の画像が合
成された一つの画面を構成できるのみでなく、
【0017】例えば、自端末の画像を削除し、その後に
他端末の画像を挿入すれば、自端末の画像を除く、他端
末の画像だけを、小領域に分割した画面のそれぞれの小
領域上に表示することが可能となり、表示画面の分割数
(小領域の数)よりも一つ多くの地点がループ上に存在
する場合にも、自端末以外の他端末全ての画像を一つの
画面に表示できるので、違和感のない表示ができる(自
端末の画像は常に表示されている必要はない。必要なと
きにはPinP(ピクチャー・イン・ピクチャー)で表
示面に重畳させて表示すれば良い。)
【0018】第3の発明にかかる多地点間画像通信シス
テムでは、第1の発明にかかる多地点間画像通信システ
ムの作用に加え、削除した小領域に対応した画像データ
として、自端末で発生した画像データを挿入することに
より、ループ上の全ての地点の端末で、同じ内容の分割
画面を表示することが可能となる。
【0019】また、第4の発明にかかる多地点間画像通
信システムにおいては、端末の表示画面上の領域の分割
数(小領域の数)がループ上の地点(端末)数より多い
場合に、空いた小領域に、特定の画像パターンを背景パ
ターンとして表示して、空白の小領域をなくすことによ
り、表示のマン・マシンインタフェースを向上させるこ
とができる。
【0020】また、第5及び第6の発明にかかる多地点
間画像通信システムにおいては、表示画面上の画像の表
示位置(表示画面を構成する各小領域の各端末に対する
割り当て順)をループ形成時の各地点の発呼、接続順に
したり、自端末(自地点)からみてループ上で時計まわ
りあるいは反時計まわりの地点順にしたりと、表示位置
(各小領域の表示位置)と端末(地点)のループ上の位
置とを関係付けることで、さらに画像通信時の臨場感を
向上させることができる。
【0021】さらに第7の発明にかかる多地点間画像通
信システムにおいては、表示画面上の小領域の分割数
(小領域の数)がループ上の地点(端末)数より少ない
場合に、受信画像データの表示だけを行い、受信画像デ
ータをそのまま送出し、自端末の画像はループ上に流さ
ない地点(端末)を設けることにより、画面の分割数
(小領域の数)とループ上の地点(端末)数との間の規
制を取り除くことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例である画像通信システ
ムを、画像符号化方式としてCCITT勧告H.261
(勧告番号)による符号化方式を採って符号化されて伝
送される画像データを用い、伝送路としてISDN基本
インタフェースを用いるものとして説明するが、その前
に、CCITT勧告H.261による符号化画像データ
の階層構造を説明しておく。
【0023】図21は、CCITT勧告H.261によ
る符号化画像データの階層構造を示す説明図である。同
図に見られるように、CCITT勧告H.261では、
1画面を構成する1フレームのデータを、12のGOB
(Group Of Block)に分割し、それぞれのGOBは、3
3のマクロブロックに分割され、各マクロブロックは、
6ブロックから成り、その各ブロックは8×8の画素か
ら成っている。符号化はマクロブロックを単位として行
われる。
【0024】表現を変えて説明すれば、1画面を構成す
る1フレームのデータは、12のGOBから成るので、
各GOBに、GOB番号1〜12を、図示の如く付すこ
とができる。一つのGOBは、33のマクロブロックか
ら成るので、各マクロブロックに1〜33のマクロブロ
ック番号を付すことができる。1マクロブロックは、6
ブロックから成り、そのうちの1〜4のブロックで輝度
信号(Y)を表し、5,6のブロックで色信号(Cb,
Cr)を表している。
【0025】このように、H.261の符号化方式は、
1画面を複数の領域(GOB)に分割し、その領域ごと
に、符号化を行う符号化方式の例ともなっている。他に
JPEG(Joint Photographic Coding Experts Grou
p)、MPEG等も領域ごとの符号化を行う方式の例で
ある。
【0026】次に図22は、H.261の符号化方式を
採って符号化された画像データの伝送フレームのフォー
マットを示す説明図である。符号化データは、図21に
おけるGOBを単位としてフレーム化される。
【0027】図22において、PSCはフレーム開始符
号であり、以下続いてTR(フレーム番号)、PTYP
E(タイプ情報)、PEI(拡張用データ挿入信号)、
…PSPARE(予備情報)、PEI(拡張用データ挿
入信号)、GOBデータ、となる。このGOBデータ
は、必要な数だけ続く。一つのGOBデータは、GBS
C(GOB開始符号)、GN(GOB番号)、GQUA
NT(量子化特性情報)、GEI(拡張用データ挿入信
号)、…GSPARE(予備情報)、GEI(拡張用デ
ータ挿入信号)、マクロブロックデータ、から構成され
ている。
【0028】図1は、本発明の実施例としての多地点間
画像通信システムの、多地点の接続例を示す説明図であ
る。ISDNの基本インタフェースでは、周知のよう
に、1回線で2つのBチャネル(なおBチャネルとは、
ユーザ情報の転送チャネルを意味する)が同時に使用可
能であり、各端末は両隣の端末とそれぞれBチャネル1
つで接続しており、全体としてBチャネル1本のループ
が形成されている。
【0029】図1の(イ)は、4端末の接続例で、A地
点の端末Aと、B地点の端末Bと、C地点の端末Cと、
D地点の端末Dと、をISDN回線でループ状に接続し
た場合で、端末Aは、上流の端末Dとは、2つのBチャ
ネルの中の一方のBチャネルで、下流の端末Bとは、2
つのBチャネルの中の他方のBチャネルで、それぞれ接
続されており、他の端末も同様である。ISDN回線を
用いない場合には、電話回線を2本使えば同様な接続が
可能である。
【0030】図1の(ロ)は5端末の接続例、(ハ)は
3端末の接続例、(ニ)は6端末の接続例をそれぞれ示
す。何れの接続例でも、各端末は、上流から受信した画
像データを自端末で表示すると共に、受信した画像デー
タから一部の画像データを削除し、自端末で発生した画
像データを挿入してやり、その上で下流の端末に画像デ
ータを送出してやる。
【0031】各端末では、画面が複数の小領域に分割さ
れており、そのそれぞれの小領域に、上流の各端末から
の画像データが表示されるので、それを見ることによ
り、各端末間の画像通信が可能となるのである。各端末
の表示画面のそれぞれの小領域の一つに、自端末で発生
する画像を表示することもできるし、表示しないように
することもできる。その他、様々な変形実施例が可能で
ある。以下、順次説明する。なお本発明では、画像デー
タにのみ着目しているので、一般の通信に必要な音声信
号の伝送などに関しては触れない。
【0032】図2は、本発明により、図1における各地
点に備える画像表示端末の一構成例を示すブロック図で
ある。図2において、1は網インタフェース部、2は多
重・分離部、3は画像表示部、4は画像復号化部、5は
画像入力部、6は画像符号化部、7は画像データ削除
部、8は画像データ挿入部、9は制御部、である。制御
部9と、網インタフェース部1、多重・分離部2、画像
データ削除部7、画像データ挿入部8及び画像符号化部
6の間は、バス接続されている。
【0033】図2を参照する。網インタフェース部1
は、相手端末(上流の端末)からISDNを介して送ら
れてきたデータや呼制御情報を受信し、Bチャネル上の
データと、Dチャネル上の呼制御信号を分離する。多重
・分離部2は、Bチャネル上のデータを画像データとそ
れ以外(例えば音声データ)に分離し、画像データのみ
を画像データ削除部7および画像復号化部4に送る。尚
音声データについては、本発明と直接関係がないので触
れない。
【0034】本画像通信システムは、図1に示したよう
にループ状の接続形態をとっているので、画像データの
流れは一方向となる。本例では便宜的に、図1の(イ)
において、A→B→C→D→A→…という方向とする。
従って端末Aの多重・分離部では、上流端末である端末
Dと接続しているBチャネルからのデータを受信データ
とし、また送信データは、下流端末である端末Bと接続
しているBチャネルに送出することになる。
【0035】画像データ削除部7は、多重・分離部2か
らの画像データから、表示画面上、特定の表示位置(小
領域)に対応するデータを削除する機能を有する。H.
261の符号化方式では、図21で説明した画像の各位
置(1画面を構成する1フレームの中で、GOB番号1
〜12で表示される小領域)に対応するGOBデータは
図22に示す伝送フレームに乗せて伝送される。従っ
て、例えば、画面の右下1/4に表示されるはずのデー
タを削除する場合、画像データ削除部7は、図22の伝
送フレーム中のGOB番号8、10、12のデータを削
除する。
【0036】画像符号化部6は、本端末で生成される画
像発生源(図示せず)からの入力画像を、CCITT勧
告H.261に従い符号化を行う。画像復号化部4は、
多重・分離部2からの画像データを、CCITT勧告
H.261に従い復号する。
【0037】画像データ挿入部8は、画像データ削除部
7からのデータに、画像符号化部6からのデータを挿入
する。例えば、画像データ削除部7で、画面の右下1/
4の表示位置に対応するデータを削除した場合、画像デ
ータ挿入部8では、画像符号化部6からのデータを、G
OB番号8、10、12のデータとして、挿入する。な
お、CCITT勧告H.261では、図21に示した1
フレーム画像の1/4の解像度をもつQCIFというフ
ォーマット(GOB1,3,5を使用する)も規定され
ており、それを用いれば、画像データ挿入部8では、G
OB番号の付替のみを行う。挿入の終わった画像データ
は、多重・分離部2で、その他のデータ(例えば音声デ
ータ)と多重された上、網インタフェース部1に送られ
る。
【0038】制御部9は、画像データ削除部7に、削除
するGOBを指示したり、画像データ削除部7からの信
号をトリガとし、画像符号化部6に符号化の指示を行
い、また、画像データ挿入部8に、画像符号化部6から
の画像データの挿入を行うよう指示する。また、ISD
Nの呼制御やH.242等で規定されている能力交換等
の制御も行う。画像表示部3は、画像復号化部4で復号
した画像を表示するモニタである。画像入力部5は、画
像符号化部6に画像を入力するカメラである。
【0039】次に、図2を参照し、画像符号化部/復号
化部に、CCITT勧告H.261準拠のCODECを
用い、受信画像の右下1/4の領域(図21におけるG
OB8,10,12)を削除し、そこに自端末で発生し
た画像データを挿入する場合を例にとり、各部の動作を
具体的に説明する。
【0040】受信した画像データは、図22に示したフ
レーム構造を持っており、それは既に述べた通り、画像
データ削除部7と画像復号化部4とに送られる。画像復
号化部4ではFCIFのデータとして復号する。画像デ
ータ削除部7では、GOBデータ以外のヘッダと、制御
部9から指示されたGOB(本例ではGOB8,10,
12)以外のGOBデータは、そのまま画像データ挿入
部8に転送する。制御部9から指示されたGOBは削除
する。画像データ削除部7の動作フローを図3に示した
ので参照されたい。
【0041】なお、本フローでPSC受信を制御部9に
通知するのは、それにより制御部9が画像符号化部6に
符号化の指示を行うためのトリガとするためであり、図
22に示した1フレームに対して1度だけ通知すれば、
特にPSC受信に限らず、他の事象を契機としてもよ
い。
【0042】画像データ符号化部6は、制御部9からの
指示によりQCIFで符号化を行い、符号化データを画
像データ挿入部8に転送する。このときのフォーマット
は、図22に示したフレームで、GOBデータがGOB
1,3,5のみとなる。画像データ挿入部8では、画像
データ削除部7からのデータと、画像符号化部6からの
データを合成して、図22に示したフレームを再構築す
る。画像データ挿入部8の動作フローを図4に示したの
で参照されたい。
【0043】図4のフローで、画像符号化部6からのデ
ータは、GOB1,3,5のデータ以外に、PSC等の
ヘッダが付いているので、ヘッダを削除する必要がある
(画像データ挿入部8で、7からのデータと合成したと
き、ダブルことになるので)。
【0044】次に、GOB番号(図22におけるGN)
を1,3,5からそれぞれ8,10,12に書き換え
る。また、画像符号化部4が、符号化を完了する時間
と、画像データ削除部7からのPSC〜PSPAREま
での受信時間との調整および、H.261の符号化方式
は可変長符号化なので、画像データ削除部7で削除した
データの長さと、画像符号化部6からのGOBの長さが
必ずしも一致するとは限らない。それらのためフレーム
組立すなわちバッファリングが必要となる。
【0045】制御部9では、画像データ削除部7からの
PSC受信の通知をトリガとし、画像符号化部6に符号
化の指示を与える。制御部の動作フローを図5に示した
ので参照されたい。
【0046】以上の例では、CCITT勧告H.261
にあるFCIFおよびQCIFの解像度の違いを利用
し、画面を4分割して4個の小領域とし、その一つであ
る右下1/4の画像を削除/挿入した。画像符号化部6
として標準以外のものを用いれば、画面の分割数を4分
割以外にすることも可能である。その場合は、画像符号
化部6は、画像入力部5の入力画像を必要な解像度に符
号化するようにする。例えば、2つのGOBに符号化す
れば、画面を6分割して(6個の小領域として)使用す
ることが出来る。また、画像を削除/挿入する位置(ど
の小領域とするか)についても、GOBの番号の変更の
みで任意の位置(任意の小領域)に行える。
【0047】図6は、図2における画像データ削除部7
の構成の詳細を示すブロック図である。図6において、
71はFIFOバッファ、72はPSC(フレーム開始
符号)検出部、73はGOBデータ削除部である。FI
FOバッファ71は、多重・分離部2からのデータを受
信する。そして受信データがある場合、PSC検出部7
2に通知し、PSC検出部72からデータを読み込まれ
る。
【0048】PSC検出部72では、FIFOバッファ
71からデータがあることを通知された場合、FIFO
バッファ71からデータを読み出す。そして読み出した
データからPSC(フレーム開始符号)を検出したら制
御部9とGOBデータ削除部73に通知する。そしてデ
ータをGOBデータ削除部73に送る。
【0049】GOBデータ削除部73では、PSC検出
部72から受信したデータからGBSC(GOB開始符
号)とGN(GOB番号)を検出する。検出したGNが
あらかじめ制御部9から設定された値であれば、そのG
Nを含むGOBデータを削除する(削除の停止条件は次
のGBSCを検出するかPSC検出部から通知を受ける
か。)。削除しないデータはそのまま次のブロックに転
送する。
【0050】図7は、図2における画像データ挿入部8
の構成の詳細を示すブロック図である。図7において、
81はGOBヘッダ検出部、82はFIFOバッファ
A、83はヘッダ削除部、84はGOB番号置換部、8
5はFIFOバッファB、86は入力選択部、である。
【0051】図7において、GOBヘッダ検出部81
は、前段のブロックからのデータを受信する。なお、前
段は画像データ削除部7であるが、そのほかの前段とし
て示した表示位置変更部については後述する。受信した
データからGBSC(GOB開始符号)を検出する。G
BSCを検出したことを入力選択部86に通知する。そ
してFIFOバッファA82にデータを送信する。
【0052】FIFOバッファA82は、GOBヘッダ
検出部81を経て、前段のブロックからのデータを受信
する。そして入力選択部86からデータを読み込まれ
る。ヘッダ削除部83では、画像符号化部6からデータ
を受信する。受信したデータ(図22のフォーマット)
からGOBデータ以外(PSC〜GBSCの直前のデー
タまで)を削除する。そしてデータをGOB番号置換部
84に送信する。
【0053】GOB番号置換部84では、ヘッダ削除部
83から受信したデータからGN(GOB番号)を検出
する。検出したGNを、あらかじめ制御部9から指示さ
れた値に書き換える。GN以外のデータはそのまま、G
Nは書き換えた後のデータをFIFOバッファB85に
送信する。処理するデータが無くなったら入力選択部8
6に通知する。
【0054】FIFOバッファB85では、GOB番号
置換部84からデータを受信する。そして入力選択部8
6からデータを読み込まれる。入力選択部86では、G
OB番号置換部84から通知を受けており、かつGOB
ヘッダ検出部81からGOB検出の通知をうけた場合、
FIFOバッファB85からデータを読み込む(GOB
の挿入)。次の後段のブロックにデータを送信する。
【0055】次に、図1の(ロ)に示すように、A〜E
の5つの端末をループ状に接続して行う画像通信システ
ムで、しかも各端末では、図2の端末の場合と同じく、
1画面における小表示領域が四つしかないというような
場合に好適に用い得る画像表示端末の構成例を図8に示
す。
【0056】図8に示すブロック図が、図2に示したそ
れと相違する点は、表示位置変更部10を付加した点で
ある。表示位置変更部10は、画像データ削除部7から
のデータの、表示位置(表示小領域)を表すデータ部
分、すなわちGOB番号を書き換える機能を持つ。
【0057】図2に示す端末では、受信データの画面上
で右下1/4の領域の表示データを削除/挿入する場
合、それ以外の表示小領域については、受信データをそ
のまま送信していた。しかし表示位置変更部10によ
り、受信データの表示位置の並び替え(表示小領域を変
更すること)を行うことが出来る。図8のブロック図に
おいて、表示位置変更部10以外の部分の機能は図2の
それと同じである。
【0058】次に、図8を参照して、画像符号化部/復
号化部にCCITT勧告H.261準拠のCODECを
用い、各端末(図1の(ロ)のA〜E)での表示画面が
図9のようになる場合(即ち、どの端末も自端末の画像
データは表示せず、他の4端末の画像データを、1画面
を構成する四つの小領域に表示する場合)を例にとり、
各部の動作を具体的に説明する。
【0059】さて図8において、画像データ削除部7
は、データの転送先が画像データ挿入部8でなく表示位
置変更部10である点を除き、図2の端末の場合と同様
に動作する。本例では、制御部9から指示されるGOB
データは、全ての端末でGOB1、GOB3、GOB5
である。
【0060】表示位置変更部10は、全ての端末で、次
のようにGOB番号を付け変える。即ち GOB2→GOB1 GOB4→GOB3
【0061】 GOB6→GOB5 GOB7→GOB2 GOB8→GOB7
【0062】 GOB9→GOB4 GOB10→GOB9 GOB11→GOB6 GOB12→GOB11
【0063】表示位置変更部10の動作フローを図10
に示したので参照されたい。画像データ挿入部8は、画
像データの受信先が画像データ削除部7でなく表示位置
変更部8である点を除き、図2に示した端末の場合と同
様に動作する。本例では画像符号化部6からのデータを
GOB8、GOB10、GOB12の画像データとして
挿入する。
【0064】なお本例では、図9に見られるように、ル
ープ上(図1の(ロ))で、反時計まわりの順に各端末
の画像データが、1画面を構成する四つの小領域におい
て、並ぶように表示位置を変更したが、表示位置変更部
10でのGOB番号の対応を変えることにより、画像デ
ータの表示位置の配置は任意に行うことが出来る。また
この例では、各端末は、自端末画像データを画像復号化
部4からの信号に含んでおらず、従って画像表示部3に
表示しないため、表示地点数を1地点増加できる(4地
点でなく5地点にできる)メリットがある。
【0065】自端末の画像データ表示が必要な場合は、
PinP(ピクチャ・イン・ピクチャ)方式を用いるこ
とにより、自端末の画像入力手段からの画像を直接画面
の任意の一部分に表示することで解決できる。
【0066】次に図11は、図8における表示位置変更
部10の構成の詳細を示すブロック図である。図11に
おいて、101はGN検出部、102はGN書き換え
部、103はFIFOバッファ部、である。
【0067】図11を参照する。GN(GOB番号)検
出部101は、前段のブロックからデータを受信する。
受信したデータからGN(GOB番号)を検出する。G
Nを検出したことをFIFOバッファ部103に通知す
る。そしてGN以外のデータをFIFOバッファ部10
3に送信する。GNをGN書き換え部102に送信す
る。
【0068】GN書き換え部102では、GN検出部1
01からデータを受信する。あらかじめ制御部9から設
定されている値にGNを書き換える。そしてデータをF
IFOバッファ部103に送信する。送信の終了をFI
FOバッファ部103に通知する。
【0069】FIFOバッファ部103は、通常はGN
検出部101からデータを受信する。そしてGN検出部
101から信号を受信した場合、GN書き換え部102
から信号を受信する。GN書き換え部102から信号を
受信した場合、GN検出部101から信号を受信する。
そして次のブロックにデータを送信する。
【0070】次に、本発明にかかる画像通信システムの
別の動作態様について説明する。図1の(イ)に示すA
〜Dの4つの端末がループ状に接続されたシステムを例
にとる。端末の構成は、図2に示すものと同一である。
画像符号化部/復号化部にCCITT勧告H.261準
拠のCODECを用い、各端末での表示画面が図12に
示すようになる場合(即ち、どの端末においても表示画
面が同じになる場合)の各部の動作を具体的に説明す
る。なお、ここでは、先に図2を参照して述べた動作と
異なる動作を中心に述べる。
【0071】図2を参照する。画像データ削除部7の動
作は、先に述べた図3のフローのとおりであるが、制御
部9から指示される、削除するGOBデータが、端末に
より異なるのである。即ち
【0072】 端末A GOB1,GOB3,GOB5の画像データを
削除する。 端末B GOB2,GOB4,GOB6の画像データを
削除する。 端末C GOB7,GOB9,GOB11の画像データ
を削除する。 端末D GOB8,GOB10,GOB12の画像デー
タを削除する。
【0073】画像データ挿入部8についても動作は、先
に述べた図4のフローのとおりであるが、制御部9から
指示される、挿入するGOBデータは、端末により異な
るのである。即ち
【0074】 端末A GOB1,GOB3,GOB5の画像データと
して挿入する。 端末B GOB2,GOB4,GOB6の画像データと
して挿入する。 端末C GOB7,GOB9,GOB11の画像データ
として挿入する。 端末D GOB8,GOB10,GOB12の画像デー
タとして挿入する。
【0075】なお、図1の(イ)に示したループ接続を
行う場合、端末Aがループ接続時の最初の発呼端末であ
り、端末Aが端末Bに、端末Bが端末Cに、端末Cが端
末Dに、端末Dが端末Aに、それぞれ順次発呼し、ルー
プを形成するとすると、本例は、その発呼、接続がなさ
れていった地点(端末)順に、表示小領域の位置付けが
決定されており、画像通信時の臨場感を高めることがで
きるわけである。
【0076】次に、本発明の別の実施例に当たる画像通
信システムについて説明する。A〜Cの3つの端末が、
図1の(ハ)に示したループ状の接続形態をとってお
り、各端末が、図2に示したそれと同じく、画像符号化
部/復号化部としてCCITT勧告H.261に準拠し
たCODECを用いている場合について説明する。
【0077】先に述べたようにH.261で勧告されて
いる2つの解像度では、QCIFがFCIFの1/4の
解像度であるから、画面を4分割して(4つの小領域に
分割して)4つのQCIF相当の解像度の画像を組み合
せ表示して一つの画面を構成するのが自然である。しか
し、実際上では、ループ上に接続されていて画面表示す
べき地点(端末)の数が、その4つよりも少ない場合が
ある。そのような場合の例として、ここでは端末数が3
つの場合について説明する。つまり、1画面を構成する
小領域が四つあるのに、表示すべき地点(端末)の数が
三つであるから、一つ空きの小領域が発生することにな
る。この空きの小領域を如何に扱うか、という問題であ
る。
【0078】図13は、このような場合に好適に用い得
る画像表示端末の構成を示すブロック図である。図13
において、図2におけるのと同じものには同じ符号を付
してある。そのほか、11は背景パターン生成部、12
は背景パターン挿入部、である。例えば、図1の(ハ)
に見られるように、端末A、端末B、端末Cの3つの端
末があり、そのうち端末Aが、図13に示した構成の端
末で、他の2つは、図2に示した構成の端末である場
合、各端末の画像データ削除部は、以下のように動作す
る。即ち
【0079】 端末A GOB1,GOB3,GOB5,GOB8,G
OB10,GOB12の画像データを削除する。 端末B GOB2,GOB4,GOB6の画像データを
削除する。 端末C GOB7,GOB9,GOB11の画像データ
を削除する。
【0080】端末Aの背景パターン生成部11は、ブル
ーバックの符号化パターンを、空きの小領域に表示すべ
き背景パターンとして生成し、背景パターン挿入部12
に転送する。端末Aの背景パターン挿入部12は、次の
ように動作する。 端末A GOB1,GOB3,GOB5の画像データと
して挿入する。GOB8,GOB10,GOB12にブ
ルーバックの画像データを挿入する。
【0081】また、端末B,Cの画像データ挿入部は次
のように動作する。 端末B GOB2,GOB4,GOB6の画像データと
して挿入する。 端末C GOB7,GOB9,GOB11の画像データ
として挿入する。
【0082】本例での各端末の表示画面を図14に示
す。図で斜線で示した表示領域(小領域)はブルーバッ
ク(背景パターン)を示す。このように、本来空白とな
る表示領域(小領域)にブルーバック(背景パターン)
を表示して、空白となる領域をなくすことで、表示のマ
ン・マシンインタフェースを向上させているわけであ
る。
【0083】また、図8に示す構成の画像表示端末を用
いる画像通信システムの場合、例えば、各端末の表示画
像を、図15の様に表示する場合、端末Aの画像データ
削除部7は、GOB1,GOB3,GOB5,GOB
7,GOB8,GOB9,GOB10,GOB11,G
OB12の画像データを削除し、端末B,Cの画像デー
タ削除部7は、GOB1,GOB3,GOB5の画像デ
ータを削除する。そして表示位置変更部10は、次のよ
うにGOB番号を付け変える。即ち
【0084】 GOB2→GOB1 GOB4→GOB3 GOB6→GOB5
【0085】端末B、Cの画像データ挿入部8は、画像
符号化部6からのデータをGOB2,GOB4,GOB
6の画像データとして挿入する。端末Aの背景パターン
挿入部(画像データ挿入部)8は、上記の端末B,Cの
画像データ挿入部8の動作のほか、GOB7,GOB
8,GOB9,GOB10,GOB11,GOB12の
データとしてブルーバックの符号化データを送出する。
【0086】さらに、図8に示す構成の画像表示端末を
用いる画像通信システムの場合、端末Aの画像データ削
除部7でGOB1,GOB2,GOB3,GOB5,G
OB7,GOB9,GOB10,GOB11,GOB1
2の画像データを削除し、端末B,Cの画像データ削除
部7ではGOB3,GOB5,GOB7の画像データを
削除し、
【0087】表示位置変更部10で、 GOB4→GOB3 GOB6→GOB5 GOB8→GOB7 とGOB番号を置換し、
【0088】端末B、Cの画像データ挿入部8は、画像
符号化部6からのデータをGOB4,GOB6,GOB
8の画像データとして挿入し、端末Aの背景パターン挿
入部(画像データ挿入部)は、上記の端末B、Cの画像
データ挿入部の動作のほか、GOB1,GOB2,GO
B9,GOB10,GOB11,GOB12のデータと
してブルーバックの符号化データを送出する。この動作
により、各端末での表示画面を図16に示すようにする
ことが出来る。
【0089】ここに示した例では、背景パターンとして
ブルーバックを使用する場合を示したが、他のパターン
を使用しても全く同じ動作で可能である。
【0090】次に、図17は、図13における背景パタ
ーン挿入部12の構成の詳細を示すブロック図である。
図17において、121はGOBヘッダ検出部、122
はFIFOバッファA、123はヘッダ削除部、124
はGOB番号置換部、125はFIFOバッファB、1
26はGOBヘッダ付加部、127はFIFOバッファ
C、128は入力選択部、である。
【0091】図17を参照する。GOBヘッダ検出部1
21は、前段のブロック(画像データ削除部または表示
位置変更部)からのデータを受信する。受信したデータ
からGBSC(GOB開始符号)を検出する。GBSC
を検出したことを入力選択部128に通知する。またF
IFOバッファA122へデータを送信する。
【0092】FIFOバッファA122は、前のブロッ
ク(GOBヘッダ検出部121)からのデータを受信す
る。そして入力選択部128からデータを読み込まれ
る。ヘッダ削除部123は、画像符号化部からデータを
受信する。受信したデータ(図22のフォーマット)か
らGOBデータ以外(PSC〜GBSCの直前のデータ
まで)を削除する。そしてデータをGOB番号置換部1
24に送信する。
【0093】GOB番号置換部124は、受信したデー
タからGN(GOB番号)を検出する。検出したGN
を、あらかじめ制御部9から指示された値に書き換え
る。GN以外のデータはそのまま、GNは書き換えた後
のデータをFIFOバッファB125に送信する。処理
するデータが無くなったら入力選択部128に通知す
る。
【0094】FIFOバッファB125は、GOB番号
置換部124からデータを受信する。入力選択部128
からデータを読み込まれる。そしてGOBヘッダ付加部
126は、背景パターン生成部から背景パターンの符号
化データを受信する。制御部9からあらかじめ指示され
たGNを持つGOBヘッダ(GBSCからGEIまで)
を受信したデータに付加する。そしてFIFOバッファ
C127にデータを送信する。上記を表示位置のGOB
の数だけ繰り返す。処理の終了を入力選択部128に通
知する。
【0095】入力選択部128は、GOB番号置換部1
24から通知を受けており、かつGOBヘッダ検出部1
21からGOB検出の通知をうけた場合、FIFOバッ
ファB125からデータを読み込む(自端末画像の挿
入)。次にGOBヘッダ付加部126から通知を受けて
いる場合、FIFOバッファC127からデータを読み
込む(背景パターンの挿入)。上記以外の場合はFIF
OバッファA122からデータを読み込む。データを次
のブロックに送信する。
【0096】次に、本発明の更に別の実施例としての画
像通信システムについて説明する。A〜Fの6台の端末
が、図1の(ニ)に示したようなループ状に接続されて
いる場合を例にとる。端末が6台であるから各端末で
は、本来1画面を構成する小領域が6個(少なくとも5
個)ないと、全部の端末(自端末を除けば5端末)の画
面データを表示できない。しかし6台ある端末の中に
は、自端末で画像データを発生することがなく、従って
画像データ削除、画像データ挿入というような画像デー
タの加工を行わず、上流端末から受信した画像データを
表示するのみで、そのまま下流端末へ送出するような端
末も存在し得る。そのような端末が少なくとも1台あれ
ば、他の端末では、1画面を構成する小領域が4個あれ
ば良い。
【0097】図18は、かかる画像表示端末(自端末で
画像データを発生することがなく、従って画像データ削
除、画像データ挿入というような画像データの加工を行
うことのない端末)の構成を示すブロック図である。
【0098】図18に示す端末においては、受信した画
像データは、多重・分離部2から画像復号化部4へ送ら
れると同時に、折り返しループ上の次の端末へ、多重・
分離部2、網インタフェース部1を介して転送される。
すなわち、この端末では、受信画像データの表示は行う
が、自端末の画像データを送出することはない。
【0099】図19は、ループ上の端末A,B,C,E
が、図8に示す如き構成の端末で、端末Dと端末Fが、
図18に示す如き構成の端末である場合の、各端末の表
示画面例を示す説明図である。端末A,B,C,D,
E,Fの全てが、端末A,B,C,Eの画像データを、
等しく表示していることが分かるであろう。
【0100】また、図20は、ループ上の端末A,B,
C,E,Fが、図8に示す如き構成の端末で、端末D
が、図18に示す如き構成の端末である場合の、各端末
の表示画面例を示す説明図である。どの端末も、自端末
と端末Dを除く他の4端末の画像データを表示している
ことが認められるであろう。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
全ての端末で複数対地の画像を同時に見ることのできる
ようにしたループ型接続方式の多地点間画像通信システ
ムを提供できるという利点がある。本発明による多地点
間画像通信システムは、テレビ電話会議システムに搭載
して用い得るだけでなく、多地点の監視システム(例え
ば銀行の無人の部署を何箇所かループ状に接続して、ど
こかで監視するとか)に搭載して用いることもでき、そ
の用途としては様々なものがあり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての多地点間画像通信シス
テムの、多地点の接続例を示す説明図である。
【図2】本発明により、図1における各地点に備える画
像表示端末の一構成例を示すブロック図である。
【図3】画像データ削除部7の動作フローを示すフロー
チャートである。
【図4】画像データ挿入部8の動作フローを示すフロー
チャートである。
【図5】制御部9の動作フローを示すフローチャートで
ある。
【図6】画像データ削除部7の構成を示すブロック図で
ある。
【図7】画像データ挿入部の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明により、図1における各地点に備える画
像表示端末の他の構成例を示すブロック図である。
【図9】各端末の画面表示例を示す説明図である。
【図10】表示位置変更部10の動作フローを示すフロ
ーチャートである。
【図11】表示位置変更部10の構成を示すブロック図
である。
【図12】各端末の他の画面表示例を示す説明図であ
る。
【図13】本発明により、図1における各地点に備える
画像表示端末の更に他の構成例を示すブロック図であ
る。
【図14】各端末の更に他の画面表示例を示す説明図で
ある。
【図15】各端末の別の画面表示例を示す説明図であ
る。
【図16】各端末の更に別の画面表示例を示す説明図で
ある。
【図17】背景パターン挿入部12の構成を示すブロッ
ク図である。
【図18】本発明により、図1における各地点に備える
画像表示端末の別の構成例を示すブロック図である。
【図19】各端末のなお更に別の画面表示例を示す説明
図である。
【図20】各端末のなお更に他の画面表示例を示す説明
図である。
【図21】CCITT勧告H.261による符号化画像
データの階層構造を示す説明図である。
【図22】CCITT勧告H.261の符号化方式を採
って符号化された画像データの伝送フレームのフォーマ
ットを示す説明図である。
【符号の説明】
1…網インタフェース部、2…多重・分離部、3…画像
表示部、4…画像復号化部、5…画像入力部、6…画像
符号化部、7…画像データ削除部、8…画像データ挿入
部、9…制御部、10…表示位置変更部、11…背景パ
ターン生成部、12…背景パターン挿入部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ループ状の伝送路により接続された複数
    地点の中で任意所望の地点に、画像表示端末を備えてお
    き、前記伝送路を介して伝送されてくる上流の他地点か
    らの画像データを受信すると、これを前記端末の表示画
    面に表示すると共に、受信した画像データに自地点の画
    像データを付加した後、伝送路を介して下流の他地点へ
    送信してやることにより、前記画像表示端末を備えた地
    点間で、画像通信を行うようにした多地点間画像通信シ
    ステムにおいて、 前記画像表示端末は、その表示画面を複数の小領域に分
    割しその小領域に表示される画像データ毎に符号化を行
    う符号化方式を採って符号化された画像データを送受す
    ることの可能な画像表示端末であって、 伝送路を介して受信した上流の他地点からの、前記符号
    化方式を採る画像データを、前記表示画面の複数の小領
    域の各々に地点別に表示する画像表示手段と、 伝送路を介して受信した上流の他地点からの、前記符号
    化方式を採る画像データから、前記表示画面の特定の小
    領域に対応する画像データを削除する画像データ削除手
    段と、 自地点で発生した画像データを、前記特定の小領域に対
    応する画像データとして、前記画像データ削除手段によ
    り削除された後の受信画像データに挿入した後、伝送路
    を介して下流の他地点に向け送信してやる画像データ挿
    入手段と、 を具備することを特徴とする多地点間画像通信システ
    ム。
  2. 【請求項2】 ループ状の伝送路により接続された複数
    地点の中で任意所望の地点に、画像表示端末を備えてお
    き、前記伝送路を介して伝送されてくる上流の他地点か
    らの画像データを受信すると、これを前記端末の表示画
    面に表示すると共に、受信した画像データに自地点の画
    像データを付加した後、伝送路を介して下流の他地点へ
    送信してやることにより、前記画像表示端末を備えた地
    点間で、画像通信を行うようにした多地点間画像通信シ
    ステムにおいて、 前記画像表示端末は、その表示画面を複数の小領域に分
    割しその小領域に表示される画像データ毎に符号化を行
    う符号化方式を採って符号化された画像データを送受す
    ることの可能な画像表示端末であって、 伝送路を介して受信した上流の他地点からの、前記符号
    化方式を採る画像データを、前記表示画面の複数の小領
    域の各々に地点別に表示する画像表示手段と、 伝送路を介して受信した上流の他地点からの、前記符号
    化方式を採る画像データから、前記表示画面の特定の小
    領域に対応する画像データを削除する画像データ削除手
    段と、 前記画像データ削除手段により削除された後の受信画像
    データに関し、表示画面の特定の小領域に対応する画像
    データの、その対応する小領域を表わすデータ部分を書
    き換えて、表示画面に表示するときの、その表示領域を
    変更する表示領域変更手段と、 自地点で発生した画像データを、前記特定の小領域に対
    応する画像データとして、前記表示領域変更手段により
    表示領域を変更された後の受信画像データに挿入した
    後、伝送路を介して下流の他地点に向け送信してやる画
    像データ挿入手段と、 を具備することを特徴とする多地点間画像通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 ループ状の伝送路により接続された複数
    地点の中で任意所望の地点に、画像表示端末を備えてお
    き、前記伝送路を介して伝送されてくる上流の他地点か
    らの画像データを受信すると、これを前記端末の表示画
    面に表示すると共に、受信した画像データに自地点の画
    像データを付加した後、伝送路を介して下流の他地点へ
    送信してやることにより、前記画像表示端末を備えた地
    点間で、画像通信を行うようにした多地点間画像通信シ
    ステムにおいて、 前記画像表示端末は、その表示画面を複数の小領域に分
    割しその小領域に表示される画像データ毎に符号化を行
    う符号化方式を採って符号化された画像データを送受す
    ることの可能な画像表示端末であって、 伝送路を介して受信した上流の他地点からの、前記符号
    化方式を採る画像データを、前記表示画面の複数の小領
    域の各々に地点別に表示する画像表示手段と、 伝送路を介して受信した上流の他地点からの、前記符号
    化方式を採る画像データから、前記表示画面の特定の小
    領域に対応する画像データを削除する画像データ削除手
    段と、 自地点で発生した画像データを、前記特定の小領域に対
    応する画像データとして、前記画像データ削除手段によ
    り削除された後の受信画像データに挿入した後、伝送路
    を介して下流の他地点に向け送信してやる画像データ挿
    入手段と、 前記画面表示端末を備えた地点別に、当該画像表示端末
    において、前記画像データ削除手段により削除する特定
    の小領域に対応する画像データの、削除すべき対応した
    小領域を異ならしめると共に、前記画像データ挿入手段
    により挿入する特定の小領域に対応する画像データの、
    挿入すべき対応した小領域を異ならしめることを可能に
    する地点別挿入削除領域指定手段と、 を具備することを特徴とする多地点間画像通信システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3に記載の多地点間画
    像通信システムにおいて、少なくとも或る一地点の画像
    表示端末では、 特定の画像パターンを背景パターンとして生成するパタ
    ーン生成手段を備え、前記画像データ挿入手段が、自地
    点で発生した画像データを、前記特定の小領域に対応す
    る画像データとして、前記画像データ削除手段により削
    除された後の受信画像データに挿入するだけでなく、前
    記パターン生成手段により生成した背景パターンを、前
    記特定の小領域に対応する画像データとして、自地点で
    発生した画像データのそれとは異なる対応小領域で、挿
    入することのできる挿入手段から成る、ことを特徴とす
    る多地点間画像通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は3に記載の多地点間画
    像通信システムにおいて、伝送路を介して受信した上流
    の他地点からの、前記符号化方式を採る画像データを、
    前記画像表示手段が、前記端末の表示画面の複数の小領
    域の各々に地点別に表示する際、前記ループ状の伝送路
    のループ形成の過程において、各地点の発呼、接続がな
    されていった、その発呼、接続の地点順に、一定規則の
    もとに、表示すべき小領域が決まるように、前記画像デ
    ータが配列されていることを特徴とする多地点間画像通
    信システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の多地点間画像通信シス
    テムにおいて、前記一定規則が、当該自端末を基準とし
    て、時計回り、或いは反時計回りにまわるという一定規
    則から成ることを特徴とする多地点間画像通信システ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5又は6に記載
    の多地点間画像通信システムにおいて、 その表示画面を複数の小領域に分割しその小領域に表示
    される画像データ毎に符号化を行う符号化方式を採って
    符号化された画像データを送受することの可能な画像表
    示端末であって、 伝送路を介して受信した上流の他地点からの、前記符号
    化方式を採る画像データを、前記表示画面の複数の小領
    域の各々に地点別に表示する画像表示手段を有するのみ
    で、画像データの削除、挿入の如き加工を行う手段は有
    しない画像表示端末だけを、 端末装置として有する地点が、ループ状の伝送路により
    接続された前記複数地点の中に、少なくとも一つは含ま
    れていることを特徴とする多地点間画像通信システム。
JP5236667A 1993-09-22 1993-09-22 多地点間画像通信システム Pending JPH0795553A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6211902B1 (en) 1997-11-28 2001-04-03 Nec Corporation Video conference control apparatus, video conference control method, and video conference control system
JP2007522761A (ja) * 2004-02-13 2007-08-09 タンベルグ テレコム エーエス 連続的存在イメージを生成する方法と装置
JP2013051684A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Siemens Ag 自動化システムにおけるメッセージの伝送方法
JP2015211382A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 株式会社東芝 データ収集システムおよびデータ収集方法

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