JPH07162831A - テレビ会議通信装置の制御方法 - Google Patents

テレビ会議通信装置の制御方法

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JPH07162831A
JPH07162831A JP5341054A JP34105493A JPH07162831A JP H07162831 A JPH07162831 A JP H07162831A JP 5341054 A JP5341054 A JP 5341054A JP 34105493 A JP34105493 A JP 34105493A JP H07162831 A JPH07162831 A JP H07162831A
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screen
display
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moving image
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JP5341054A
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Giichi Watanabe
義一 渡邊
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 円滑な議事進行を実現できるテレビ会議通信
装置の制御方法を提供することを目的としている。 【構成】 表示全画面に表示されている画像のうち、隠
されても影響のない部分に小領域画面が表示されるた
め、小領域画面を参照しながらテレビ会議通信を適切に
行うことができ、その議事進行が円滑になる。また、テ
レライティング表示全画面に表示されている画像のう
ち、隠されても影響のない部分に小領域画面が表示され
るため、テレライティング機能を活用し、かつ、小領域
画面を参照しながらテレビ会議通信を適切に行うことが
できるので、その議事進行が円滑になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示全画面中に所定の
小領域画面を形成し、この小領域画面に表示全画面と別
の画像を表示する表示機能を備えたテレビ会議通信装置
の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、CCITT勧告H.320で規
定されているテレビ会議通信機能などを備え、遠隔地間
で映像と音声をやりとりして会議通信を実現するテレビ
会議通信装置が提案されている。とくに、近年では、回
線としてISDNを用いた通信アプリケーションとし
て、テレビ会議通信装置が重要視されており、徐々に普
及しつつある。
【0003】また、このようなテレビ会議通信装置に
は、表示全画面中に所定の小領域画面を形成し、この小
領域画面に表示全画面と別の画像を表示する表示機能を
備えたものが実用されている。例えで、表示全画面に相
手端末から受信した受信動画像を表示し、小領域画面に
自端末から相手端末に送信している送信動画像を表示す
ると、ユーザは送信動画像の状態を確認しながら受信動
画像を見ることができ、テレビ会議通信セッションを円
滑に実行することができるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置には、次のような不都合を生じていた。
【0005】すなわち、表示全画面中に表示する小領域
画面の表示位置は、ユーザが指定し対置、または、装置
固有の位置に設定されるため、表示全画面に表示してい
る画像のうち、小領域画面によって隠される部分に有効
な画像領域(例えば、会話中の人物の顔の部分の画像
や、人物が資料の参照位置を指示している場合の画面の
指示位置など)が含まれているときには、円滑な議事進
行が損なわれるという不都合を生じる。
【0006】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、円滑な議事進行を実現できるテレビ会議通信
装置の制御方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示全画面中
に所定の小領域画面を形成し、この小領域画面に表示全
画面と別の画像を表示する表示機能を備えたテレビ会議
通信装置の制御方法において、小領域画面の表示位置
を、表示全画面に表示している画像の有効情報の表示領
域を避けた部分に設定するようにしたものである。ま
た、前記表示全画面に表示している画像の有効情報は、
その画像の動きベクトル情報に基づいて形成するとよ
い。
【0008】また、表示全画面に受信動画像を表示する
とともに、その表示全画面中に所定の小領域画面を形成
し、この小領域画面に送信動画像を表示する表示機能を
備えたテレビ会議通信装置の制御方法において、小領域
画面の表示位置を、表示全画面に表示している受信動画
像の有効情報の表示領域を避けた部分に設定するように
したものである。また、前記受信動画像の有効情報は、
その受信動画像を形成するための受信動画情報を復号化
するときに得られる動きベクトル情報を用いるとよい。
【0009】また、表示全画面に送信動画像を表示する
とともに、その表示全画面中に所定の小領域画面を形成
し、この小領域画面に受信動画像を表示する表示機能を
備えたテレビ会議通信装置の制御方法において、小領域
画面の表示位置を、表示全画面に表示している送信動画
像の有効情報の表示領域を避けた部分に設定するように
したものである。また、前記送信動画像の有効情報は、
その送信動画像を符号化圧縮するときに得られる動きベ
クトル情報を用いることができる。
【0010】また、テレライティング通信機能を備える
とともに、テレライティング表示全画面中に所定の小領
域画面を形成し、この小領域画面にテレライティング表
示全画面と別の画像を表示する表示機能を備えたテレビ
会議通信装置の制御方法において、小領域画面の表示位
置を、テレライティング表示全画面に表示している画像
の有効情報の表示領域を避けた部分に設定するようにし
たものである。また、前記テレライティング表示全画面
に表示している画像の有効情報は、テレライティング描
画情報に基づいて形成することができる。
【0011】
【作用】したがって、表示全画面に表示されている画像
のうち、隠されても影響のない部分に小領域画面が表示
されるため、小領域画面を参照しながらテレビ会議通信
を適切に行うことができ、その議事進行が円滑になる。
また、テレライティング表示全画面に表示されている画
像のうち、隠されても影響のない部分に小領域画面が表
示されるため、テレライティング機能を活用し、かつ、
小領域画面を参照しながらテレビ会議通信を適切に行う
ことができるので、その議事進行が円滑になる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例にかかるテレビ
会議通信装置の一例を示している。ここで、このテレビ
会議通信装置は、CCITT勧告H.320で規定され
ているテレビ会議通信機能およびテレライティング通信
機能を備え、また、伝送回線としてISDNを用いるも
のである。
【0014】同図において、システム制御部1は、この
テレビ会議通信装置の各部の動作制御、および、情報チ
ャネル(Bチャネル)におけるテレビ会議通信制御手順
処理などの実行するためのものであり、ROM(リード
・オンリ・メモリ)2は、システム制御部1が実行する
制御処理プログラムの一部やこのプログラムを実行する
ときに参照する種々のデータなどを記憶するためのもの
であり、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)3は、
システム制御部1のワークエリアなどを構成するもので
ある。
【0015】時計回路4は、現在時刻情報を出力するた
めのものであり、画像処理部5は、例えば、画像の縮小
/拡大処理、撮影画面の静止画化処理、静止画像の符号
化/復号化処理(JPEG方式)、画像の統計的処理な
ど、このテレビ会議通信装置が提供する装置機能のため
に必要な種々の画像処理を実行するためのものである。
【0016】磁気ディスク装置6は、システム制御部1
が実行する他の制御プログラムやアプリケーションプロ
グラムなどのプログラムデータ、または、その他の種々
のデータを保存するためのものであり、操作表示部7
は、このテレビ会議通信装置を操作するためのものであ
り、手書き入力装置8は、テレライティング通信機能の
ための手書き入力および画面の指示(マーカ)を実現す
るためのものであり、静止画入力装置9は、静止画を入
力するためのものであり、例えば、静止画カメラ装置な
どからる。
【0017】スキャナ10は、所定の解像度で原稿画像
を画像を読取入力するためのものであり、プリンタ11
は、所定の解像度で記録画像を記録出力するためのもの
である。
【0018】音声入出力装置12は、相手端末との間で
音声情報をやりとりして、ユーザ間の会話を実現するた
めのものであり、音声CODEC13は、音声入出力装
置12から入力したアナログ音声信号を対応するデジタ
ル音声データに変換するとともに、受信したデジタル音
声データを対応するアナログ音声信号に変換して、音声
入出力装置12に出力するものである。音声制御部14
は、音声入出力装置12の動作を制御するためのもので
ある。
【0019】ビデオカメラ装置15は、自端末側の参加
者などの様子を撮影するものであり、ビデオCODEC
16は、ビデオカメラ装置15から出力されるNTSC
型式のビデオ信号を対応するデジタルデータのビデオデ
ータに変換し、そのビデオデータを所定のCIF形式ま
たはQCIF型式のビデオデータに変換し、さらに、C
CITT勧告H.261の符号化方式で符号化圧縮して
ビデオ情報を形成するとともに、符号化圧縮された状態
のビデオ情報を元のCIFまたはQCIF型式のビデオ
データに変換し、そのビデオデータを対応するアナログ
信号のビデオ信号に変換し、そのビデオ信号をNTSC
型式のビデオ信号に変換するものである。
【0020】このビデオCODEC16によって変換さ
れて形成されたビデオ信号は、表示制御部17に出力さ
れている。また、ビデオカメラ装置15から出力される
ビデオ信号は、表示制御部17にも加えられている。表
示制御部17は、ビデオモニタ装置18の表示画面の内
容を制御するためのものである。また、ビデオカメラ制
御部19は、ビデオカメラ装置15のカメラアングルな
どを制御するためのものである。
【0021】ISDNインタフェース制御部20は、こ
のテレビ会議通信装置をISDNに接続するとともに、
レイヤ1の信号処理機能、Dチャネル(信号チャネル)
の信号と2つのBチャネル(情報チャネル)の信号の統
合/分離機能を備えたものである。
【0022】Dチャネル伝送制御部21は、信号チャネ
ルで行う呼制御手順機能、および、多重呼制御機能を備
えたものであり、多重化/分離制御装置22は、CCI
TT勧告H.221に準拠したデータ多重化/分離機
能、および、データのフレーム同期機能を備えたもので
あり、その分離側の接続端には、デジタル音声データ、
デジタルビデオデータ、および、汎用データが加えられ
ており、また、多重化側の接続端は、ISDNインタフ
ェース制御部20に接続されている。
【0023】これらのシステム制御部1、ROM2、R
AM3、時計回路4、画像処理部5、磁気ディスク装置
6、操作表示部7、手書き入力装置8、静止画入力装置
9、スキャナ10、プリンタ11、音声CODEC1
3、音声制御部14、ビデオCODEC16、表示制御
部17、ビデオカメラ制御部19、Dチャネル伝送制御
部21、および、多重化/分離装置22は、システムバ
ス23に接続されており、これらの各要素間でのデータ
のやりとりは、主としてこのシステムバス23を介して
行われる。
【0024】また、多重化/分離装置22と音声COD
EC13との間で音声データのやりとりが行われ、多重
化/分離装置22とビデオCODEC16との間でビデ
オデータのやりとりが行われている。
【0025】さて、CCITT勧告H.320で規定さ
れているテレビ会議通信機能では、ビデオCODEC1
6の符号化方式として、CCITT勧告H.261で規
定されている動画符号化方式を適用する。このCCIT
T勧告H.261の動画符号化方式について、次に説明
する。ここで、動画情報としては、CIFとQCIFの
2種類のフォーマットが定められているが、以下の説明
では、CIFについてのみ記述する。
【0026】CIF(Common Intermed
iate Format;共通中間フォーマット)形式
は、動画情報の基本フォーマットであり、このCIF
は、1秒間に29.97フレームの画面を表示し、輝度
成分(Y)については、1つのフレーム(画像フレー
ム)を288ラインで、かつ、1ラインを360画素か
ら構成するとともに、色差成分(Cb,Cr)について
は、1つのフレームを144ラインで、かつ、1ライン
を180画素から構成する。
【0027】そして、そのフレームを、図2(a)に示
すように12個のGOB(Group Of Bloc
k)に分割し、おのおののGOBを、同図(b)に示す
ように、11×3の33個のマクロブロックに分割す
る。
【0028】さらに、1つのマクロブロックは、同図
(c)に示すように、輝度成分については、2×2の4
つのブロックに分割するとともに、色差成分については
1×1のブロックに分割する。したがって、輝度成分お
よび色差成分の1つのブロックは、同図(d)に示すよ
うに、それぞれ8画素×8ラインから構成される。
【0029】この動画情報は、上述したようなフレーム
/GOB/マクロブロック/ブロックの階層構造に対応
しており、その一例を図3(a)〜(d)に示す。な
お、以下の説明は、CCITT勧告H.261に対応し
た国内標準であるTTC標準JT−H261に基づいて
いる。
【0030】まず、1フレームの動画情報は、同図
(a)に示すように、フレームの開始をあらわす所定ビ
ットパターンの20ビットデータからなるフレーム開始
符号PSC、フレームの順序番号をあらわすフレーム番
号TR、1フレーム全体に関する情報をあらわすタイプ
情報PTYPE、拡張用データ挿入情報PEI、予備情
報PSPARE、および、GOBデータからなる。ここ
で、拡張用データ挿入情報PEIは少なくとも1つが含
まれ、予備情報PSPAREは含まれないことがある。
また、フレーム開始符号PSC、フレーム番号TR、タ
イプ情報PTYPE、拡張用データ挿入情報PEI、お
よび、予備情報PSPAREは、フレームヘッダと呼ば
れる。
【0031】GOBデータは、各GOBについて、それ
ぞれ1つが配置される。1つのGOBデータは、同図
(b)に示すように、GOBデータの開始をあらわすG
OB開始符号GBSC、GOBの位置を示すGOB番号
GN、量子化特性の情報を示す量子化特性情報GQUA
NT、拡張用データ領域(予備情報)の有無を示す拡張
用データ挿入情報GEI、予備情報GSPARE、およ
び、マクロブロックデータからなる。ここで、拡張用デ
ータ挿入情報GEIは少なくとも1つが含まれ、予備情
報GSPAREは含まれないことがある。また、GOB
開始符号GBSC、GOB番号GN、量子化特性情報G
QUANT、拡張用データ挿入情報GEI、および、予
備情報GSPAREは、GOBヘッダと呼ばれる。
【0032】マクロブロックデータは、各マクロブロッ
クについて、それぞれ1つが配置される。ただし、フレ
ームのその部分に情報がない場合には、伝送されない。
【0033】1つのマクロブロックデータは、同図
(c)に示すように、マクロブロックの位置をあらわす
ためのマクロブロックアドレスMBA、マクロブロック
の種別およびどのデータ要素があらわれるのかを表示す
るためのタイプ情報MTYPE、量子化特性をあらわす
量子化特性情報MQUANT、動きベクトル情報MV
D、少なくとも1つの変換係数が伝送されるマクロブロ
ックであることをあらわす有意ブロックパターンCB
P、および、ブロックデータからなる。ここで、量子化
特性MQUANT、動きベクトル情報MVDおよび有意
ブロックパターンCBPは、タイプ情報MTYPEで指
示されたときにあらわれる。また、マクロブロックアド
レスMBA、タイプ情報MTYPE、量子化特性情報M
QUANT、動きベクトル情報MVD、および、有意ブ
ロックパターンCBPは、マクロブロックヘッダ呼ばれ
る。
【0034】ブロックデータは、同図(d)に示すよう
に、例えば、そのブロックの画像データをDCT(離散
コサイン変換)処理して得られた変換係数データをあら
わす変換係数TCOEFF、および、ブロックの終了を
あらわすブロック終了符号EOBからなる。
【0035】ここで、この実施例では、ビデオモニタ装
置18およびビデオカメラ装置15として、それぞれN
TSC(National TV System Co
mmitee)方式のものを用いているので、ビデオC
ODEC16は、例えば、図4に示したように構成され
る。
【0036】同図において、NTSC/CIF変換部2
5は、ビデオカメラ装置15からのビデオ撮影信号VV
を、上述したNTSC形式の信号からCIF形式の信号
に変換するものであり、その出力は、信号VCとして符
号化処理部26に加えられている。
【0037】符号化処理部26は、入力した信号VCに
ついて、TTC標準JT−H.261に規定されている
画像符号化方式の符号化処理を適用するものであり、そ
の出力のうち、符号部分は信号SVとして誤り訂正符号
化部27に出力されるとともに、所定領域のマクロブロ
ック単位に算出される動きベクトルの値をあらわす信号
は、送信動きベクトル信号Smcとして、システムバス
28を介してシステム制御部1に出力されている。
【0038】誤り訂正符号化部27は、信号SVをバッ
ファリングするとともに、例えば、(511,493)
BCHなどの所定の誤り訂正符号を付加した形式に信号
SVを変換するものであり、その出力は、送信映像信号
SVaとして多重化/分離装置22に出力される。
【0039】また、誤り訂正復号化部28は、多重化/
分離装置22から入力される受信映像信号RVaをバッ
ファリングするとともに、所定の誤り訂正復号化処理を
適用するものであり、その処理結果は、復号化受信映像
信号RVとして復号化処理部29に加えられている。
【0040】復号化処理部29は、入力した復号化受信
映像信号RVについて、上述した画像符号化方式の復号
化処理を適用するものであり、その出力は、信号VRと
してCIF/NTSC変換部30に加えられている。ま
た、復号化処理部29により、所定領域のマクロブロッ
ク単位に算出される動きベクトルの値をあらわす信号
は、受信動きベクトル信号Rmcとして、システムバス
28を介してシステム制御部1に出力されている。
【0041】CIF/NTSC変換部30は、入力した
CIF形式の信号VRをNTSC形式の信号に変換する
ものであり、その変換出力は、信号VMとして表示制御
部17に加えられている。
【0042】さて、このテレビ会議通信装置では、Bチ
ャネルにおいては、CCITT勧告H.221で規定さ
れるマルチフレーム形式でデータをやりとりする。
【0043】図5に示すように、1つのマルチフレーム
MFLは、8個のサブマルチフレームSMF1〜SMF
8からなり、おのおののサブマルチフレームSMF1〜
SMF8は、それぞれ2つのフレームから構成されてい
る。すなわち、1つのマルチフレームMFLは、16個
のフレームFLM0〜FLM15からなる。
【0044】それぞれのフレームFLM0〜FLM15
は、図6に示すように、80オクテットのデータからな
り、それらのオクテットをビット順に配置したそれぞれ
のビット位置は、サブチャネルSCH1〜SCH8を構
成している。
【0045】また、第1オクテット〜第8オクテットの
第8ビットは、フレーム同期信号(Frame Ali
gnment Signal)FASを構成し、第9オ
クテット〜第16オクテットの第8ビットは、ビットレ
ート割当信号(Bit rate Allocatio
n Signal)BASを構成する。また、サブチャ
ネルSCH8の第17オクテット〜第80オクテットの
第8ビットの部分には、その一部に、データを暗号化す
るためのキー情報などをやりとりするための暗号チャネ
ルのデータがセットされることがある(オプション)。
【0046】このようにして、フレーム同期信号FAS
は、1つのフレームFLM0〜FLM15に8ビット配
置されており、そのビット割り当ては、図7に示すよう
に、マルチフレームMFLを単位として構成されてい
る。
【0047】すなわち、偶数フレームFLM0,FLM
2,…,FLM14の第2オクテット〜第8オクテット
と、それに続く奇数フレームFLM1,FLM3,…,
FLM15には、「00110111」なる8ビットの
データパターンからなる水平同期信号が配置され、奇数
フレームFLM1,FLM3,…,FLM11の第1オ
クテットには、「001011」なる6ビットのデータ
パターンからなる垂直同期信号が配置されている。
【0048】この水平同期信号と垂直同期信号を検出す
ることにより、1つのマルチフレームMFLの同期を検
出することができる。
【0049】また、第0フレーム、第2フレーム、第4
フレーム、第6フレームおよび第8フレームの第1オク
テットのビットN1,N2,N3,N4,N5は、マル
チフレーム番号の表示に用いられる。このうち、ビット
N5は、マルチフレーム番号が使用されているか否かの
表示に用いられる。このように、マルチフレーム番号の
ために使用されるデータが4ビットなので、マルチフレ
ーム番号は0〜15までの値で降順に変化し、16マル
チフレーム毎に同じマルチフレーム番号があらわれる。
【0050】また、第10フレーム、第12フレーム、
および、第13フレームの第1オクテットのビットL
1,L2,L3は、現在使用されている情報チャネルの
うち、そのフレームを運んでいる情報チャネルの接続さ
れた順番をあらわすコネクション番号を表示するために
用いられる。また、第15フレームの第1オクテットの
ビットRは、将来の勧告のために確保(予約)されてお
り、通常は、0がセットされる。
【0051】また、第14フレームの第1オクテットの
ビットTEAは、データ端末装置の内部的な障害によ
り、データ伝送できない状態であることを表示するため
に用いられる。
【0052】また、奇数フレームFLM1,FLM3,
…,FLM15の第3オクテットのビットAは、フレー
ム同期またはマルチフレーム同期が確立しているか、あ
るいは、同期はずれを生じているかを表示するために用
いられる。
【0053】また、奇数フレームFLM1,FLM3,
…,FLM15の第5オクテット、第6オクテット、第
7オクテット、および、第8オクテットのビットC1,
C2,C3,C4は、連続した2つのフレーム(すなわ
ち、サブマルチフレーム)のデータエラー検出(すなわ
ち、伝送路品質検出)のために参照されるCRC(巡回
冗長検査)符号を表示するためのものであり、この奇数
フレームFLM1,FLM3,…,FM15の第4オク
テットのビットEは、受信側で伝送エラーを検出したこ
とを表示するために用いられる。
【0054】また、ビットレート割当信号BASは、図
8に示すように、偶数フレームFLM0,FLM2,
…,FLM14では、能力BASあるいはBASコマン
ドをあらわす8ビットデータが配置され、それに続く奇
数フレームFLM1,FLM3,…,FLM15には、
直前のフレームで送出した能力BASあるいはBASコ
マンドの値を誤り訂正するための二重誤り訂正符号が配
置される。
【0055】また、マルチフレームMFLのデータの送
信は、フレーム番号順に行なわれ、おのおののフレーム
FLM0〜FLM15は、図9に示すように、第1オク
テットから第80オクテットのオクテット順序に送出さ
れ、それぞれのオクテットは、第1ビットが最初に送出
される。
【0056】すなわち、おのおののフレームFLM0〜
FLM15においては、第1オクテットの第1ビットが
最初に送出され、第80オクテットの第8ビットが最後
に送出される。
【0057】また、このテレビ会議通信装置では、通
常、2つの情報チャネルを用いて、データ伝送を行って
おり、そのときの伝送手順の一例を図10に示す。な
お、この伝送手順は、CCITT勧告H.242、およ
び、CCITT勧告H.320に従う。
【0058】まず、発呼端末が宛先端末を発呼して信号
チャネル上で呼設定手順を行い、1つの情報チャネル
(以下、第1チャネルという)を確保し(フェーズ
A)、その設定した第1チャネル上でPCM音声データ
(A則またはμ則、64Kbps)をセットしたフレー
ムデータをやりとりしながらフレーム同期を行ない(フ
レームモード)、フレーム同期が確立すると、相互に能
力BASデータおよびコマンドBASデータをやりとり
し(フェーズB1−1)、そのときに使用する伝送モー
ドを決定して、2つ目の情報チャネルを確保するための
付加呼設定要求を開始する(フェーズB1−2)。
【0059】そして、伝送モードをそのときに相互に交
換した内容から互いに共通で最も機能の高いモードを選
択し(フェーズB1−3)、発呼端末からその選択した
動作モードで着呼端末に機能を動作させるよう端末機能
を指定するBASコマンドを送信して、発呼端末と着呼
端末の装置機能に共通するパラメータを設定する(フェ
ーズB2)。これにより、第1チャネルでは、そのとき
に選択した伝送モードに対応した、例えば、音声データ
(16Kbps)のデータ伝送、および、動画像データ
(46.4Kbps)のデータ伝送が行われる(フェー
ズC)。
【0060】第1チャネルがフレームモードでデータ伝
送を開始すると、2つ目の情報チャネル(以下、第2チ
ャネルという)について信号チャネル上で呼設定手順を
行い(フェーズCA)、第2チャネルが確立すると、第
2チャネルを使ってフレーム同期信号FASおよびビッ
ト割当信号BASのみを含むフレームデータをやりとり
してフレーム同期およびマルチフレーム同期を確立し
(フェーズCB1−11)、次いで、第1チャネルと第
2チャネル間の同期を確立する(フェーズCB1−1
2)。
【0061】2つの情報チャネルの同期が完了すると、
発呼端末側からBASコマンドを送出して伝送モードを
設定し(フェーズCB1−2)、その設定した内容に伝
送モードを切換え(フェーズCB1−3)、共通パラメ
ータを設定する(フェーズCB3)。
【0062】このようにして、第2チャネルの初期化が
終了すると、それ以降は、第1チャネルでやりとりする
フレームデータ、および、第2チャネルでやりとりする
フレームデータが同期された状態で、例えば、2つの情
報チャネルを用いて、音声データ、動画データ、およ
び、汎用データが、それぞれ56Kbps,62.4K
bps、および、6.4Kbpsの伝送速度が割り当て
られてデータ伝送される(図11参照)。
【0063】このようなデータ伝送を終了するときに
は、まず、第2チャネルから切断する。このとき、第1
チャネルのみで行なう音声データ伝送のために、共通モ
ードを設定するための手順が行われて(フェーズCD
1)、第2チャネルはフレームモードのモード0Fへの
モード切換えが行われる(フェーズCD2)。このとき
には、第1チャネルと第2チャネルが非同期であり、か
つ、第2チャネルではフレーム同期信号FASとビット
割当信号BASのみの伝送状態で呼が保持されている状
態であり、信号チャネルの呼切断解放手順により第2チ
ャネルの呼を解放できる状態になっている。
【0064】また、第1チャネルでは、フェーズCD1
およびフェーズCD2の間、フレームモードで、例え
ば、音声データと動画データが合計62.4Kbpsの
伝送速度で伝送されており、さらに、一方の端末のオペ
レータが通話終了する場合は動画データの伝送を終了
し、この動画データの伝送容量を含めて、全ての第1チ
ャネルの伝送容量を音声伝送に使用するためにモード0
Fに切り換え(フェーズD2)、この後、信号チャネル
の呼切断解放手順により第1チャネルの呼を解放できる
状態になっている。
【0065】これにより、第1チャネルおよび第2チャ
ネルについて、信号チャネル上で呼切断解放手順が実行
されて(フェーズE)、2つの端末間のテレビ会議通信
が終了する。
【0066】このように、テレビ会議通信装置では、最
初に1つの情報チャネル(第1チャネル)を確保してフ
レームモードを確立した後に、この第1チャネルで音声
データと動画データの伝送速度の割り当てを行なって過
渡的なモードでデータ伝送を行ないつつ、同時に互いに
2つ目の情報チャネル(第2チャネル)の設定が可能な
らば、信号チャネルの呼設定手順により第2チャネルを
確保する。そして、過渡的なモードで伝送している第1
チャネルと、新たに確保した第2チャネルをチャネル同
期させ、そのチャネル同期が確立した時点で、音声デー
タと動画データの伝送速度の割り当てを再設定し、増大
した情報チャネルの伝送容量を活用するために、音声デ
ータおよび動画データの符号化則(符号化方式)を変更
して、より高品質な音声データおよび動画データのやり
とりを行なうようにしている。
【0067】また、データ伝送を終了するときには、い
ったん、第1チャネルと第2チャネルの両方を同期させ
た伝送路を使用していたモードから、第1チャネルだけ
を使用するモードへ変更する必要がある。そこで、この
場合では、まず、音声データおよび動画データの各符号
化則を、第1チャネルの62.4Kbpsの伝送容量に
最適化する方式に設定して第1チャネルのみの伝送モー
ドに変更する一方、第2チャネルでは、第1チャネルと
の同期状態を停止するとともに、ユーザデータが空き伝
送状態になっているモード0Fに移行した後に、信号チ
ャネルの呼切断解放手順を実行して、呼を切断/解放す
る。また、第1チャネルは、音声データと動画データの
2種類のメディア伝送から、音声データだけの伝送モー
ドであるモード0Fへ変更した後、信号チャネルの呼切
断解放手順により、呼を切断/解放する。なお、第1チ
ャネルは、音声データと動画データの2種類のメディア
伝送へモードを切り換えずに、モード0Fへ直接モード
変更した後に、呼切断/解放することもできる。また、
呼切断解放手順で得た課金情報などは、チャネル毎に管
理する。
【0068】さて、この実施例では、図12に示すよう
に、ビデオモニタ装置18の表示画面に、小さな画面を
重ねて表示する画面内画面表示機能を備えている。ここ
で、表示画面の全面を占める画面を親画面PPと称し、
また、この親画面PPに重ねて表示される小さな画面を
子画面PCと称す。
【0069】この子画面PCは、例えば、図13に示す
ように、親画面PPの4ヶ所に設定された表示位置PL
1,PL2,PL3,PL4のいずれか1つに表示され
る。子画面PCの表示位置は、基本的には、ユーザによ
り指定されるが、本実施例では、親画面PPに表示され
ている画像の有効な部分をなるべく隠さない位置に、子
画面PCを自動的に移動する動作モードを備えている。
【0070】ここで、親画面PPと子画面PCの画像合
成について説明する。この画像合成処理は、表示制御部
17によって実行される。
【0071】表示制御部17は、内部的に仮想画面を構
成し、その仮想画面に対応した仮想画像メモリを図14
(a)に示したように設定する。この仮想画像メモリ
は、RAM3の所定領域に設定される。
【0072】仮想画像メモリには、ビデオモニタ装置1
8の親画面PPに表示する表示データを保存するための
領域VP、子画面PCに表示する表示データを保存する
ためのダブルバッファを構成する領域VCa,VCbが
形成される。この場合、領域VCa,VCbに保存され
る表示データは、元の画面から等倍に画像を切り取った
状態(クリッピング)の表示データ、または、元の画面
を縮小した状態の表示データのいずれかが用いられる。
また、領域VCa,VCbに保存される表示データの種
別の選択は、ユーザの設定により、適宜に行われる。
【0073】ここで、子画面PCの表示データは、領域
VCaと領域VCbにフレーム単位に交互に書き込ま
れ、領域VCa,VCbのうち、そのときに表示データ
が書き込まれていない領域から読み出された表示データ
が、領域VPから読み出された表示データと合成され
る。
【0074】この合成方法は、例えば、領域VPに対す
る表示データの書き込み位置APと、領域VPからの表
示データの読み出し位置BPが、同図(b)に示すよう
な関係にあって、かつ、領域VCaから子画面PCのデ
ータを読み出すとき、領域VPからの読み出し位置BP
が、子画面PCの合成位置に対応した領域に含まれる状
態になったときには、同図(c)に示したように、読み
出し位置BPを領域VCaの対応した位置に移動して、
領域VCaから表示データを読み出す。
【0075】これにより、親画面PPに子画面PCを重
ね合わせた画面(図12参照)が、ビデオモニタ装置1
8に表示される。
【0076】さて、親画面PPに表示している画像の有
効領域に子画面PCが合成されると、発言者の意図が分
からなくなったり、指示している資料が隠されたりする
ので、議事進行上の妨げとなる。
【0077】そこで、本実施例では、親画面PPの表示
内容が変化している画像部分(動画像部分)はそのとき
の画像の有効領域であると判断して、その有効領域から
なるべく外れた部分に子画面PCを表示するようにして
いる。なお、この場合の子画面PCの表示位置は、図1
3に示した表示位置PL1,PL2,PL3,PL4の
4ヶ所のうち1つである。
【0078】この有効領域の判断は、例えば、親画面P
Pが受信画像である場合、ビデオCODEC16から出
力される受信動きベクトル信号Rmcを用いる。この受
信動きベクトル信号Rmcは、図15に示すように、1
画面を横11×縦9に分割した領域単位(4×4のマク
ロブロック単位に相当する)に、1つが得られるから、
おのおのの表示位置PL1,PL2,PL3,PL4に
相当する領域から得られた複数の受信ベクトル信号Rm
cの絶対値(スカラ)の総和を算出し、その総和に所定
の係数を乗じておのおのの表示位置PL1,PL2,P
L3,PL4の評価値を算出し、その評価値が最も小さ
い表示位置PL1,PL2,PL3,PL4を、子画面
PCの表示位置として判定する。
【0079】ところで、テレライティング通信機能を利
用しているとき、親画面PPに子画面PCを合成してい
るときには、ビデオモニタ装置18の表示画面には、図
16に示したような画面が表示される。この場合、親画
面PPには、テレライティング画面が表示され、子画面
PCには受信動画像が表示されている。
【0080】この場合には、表示制御部17は、図17
に示したように、仮想画面に対応した仮想画像メモリを
設定する。
【0081】すなわち、仮想画像メモリには、ビデオモ
ニタ装置18の親画面PPに表示する表示データを保存
するための領域VP、子画面PCに表示する表示データ
を保存するためのダブルバッファを構成する領域VC
a,VCbの他に、テレライティング通信機能の描画デ
ータおよびマーカ(画面指示子)の表示データを保存す
るための領域VTが形成される。
【0082】この場合の画像の合成方法は、例えば、領
域VPに対する表示データの書き込み位置APと、領域
VPからの表示データの読み出し位置BP、および、領
域VTからの読み出し位置CPが、図18(a)に示す
ような関係にあるとき、領域VPからの読み出し位置B
Pが、描画データの座標に一致するときには、同図
(b)に示すように、領域VTからデータを読み出す。
また、読み出し位置BPが子画面PCの合成位置に対応
した領域に含まれる状態になったときには、上述と同様
に、読み出し位置BPを領域VCaの対応した位置に移
動して、領域VCaから表示データを読み出す。
【0083】これにより、テレライティング画面の親画
面PPに子画面PCを重ね合わせた画面(図16参照)
が、ビデオモニタ装置18に表示される。
【0084】さて、この場合に、テレライティング画面
の描画位置を子画面PCが隠すと、テレライティング通
信に支障を来す。そこで、本実施例では、描画データが
含まれている表示位置PL1,PL2,PL3,PL4
を除いた部分に、子画面PCを表示することで、テレラ
イティング画面の描画位置を子画面PCが隠すような事
態を回避している。
【0085】図19は、子画面PCを表示する表示位置
PL1,PL2,PL3,PL4を設定するためにシス
テム制御部1が実行する処理の一例を示している。な
お、この処理は、動画表示のフレーム単位に実行され
る。
【0086】まず、そのときにテレライティング通信機
能が使用されているかどうかを調べ(判断101)、判
断101の結果がYESになるときには、そのテレライ
ティング画面が親画面PPに設定されているかどうかを
調べる(判断102)。
【0087】判断102の結果がYESになるときに
は、子画面PCのおのおのの表示位置PL1,PL2,
PL3,PL4について、そのときに相手端末との間で
やりとりしている描画データが含まれている割合をあら
わす評価値を算出するテレライティング描画評価値算出
処理(処理103)を実行する。
【0088】また、判断101の結果がNOになると
き、および、判断102の結果がNOになるときには、
親画面PPには送信動画像または受信動画像が表示され
ている場合である。この場合、親画面PPに表示してい
る画像が送信動画像であるかどうかを調べ(判断10
4)、判断104の結果がYESになるときには、おの
おのの表示位置PL1,PL2,PL3,PL4に相当
する領域から得られた複数の送信ベクトル信号Smcの
絶対値(スカラ)の総和を算出し、その総和に所定の係
数を乗じておのおのの表示位置PL1,PL2,PL
3,PL4の評価値を算出する符号化側動き評価値算出
処理(処理105)を実行する。
【0089】また、判断104の結果がNOになるとき
には、おのおのの表示位置PL1,PL2,PL3,P
L4に相当する領域から得られた複数の受信ベクトル信
号Rmcの絶対値(スカラ)の総和を算出し、その総和
に所定の係数を乗じておのおのの表示位置PL1,PL
2,PL3,PL4の評価値を算出する復号化側動き評
価値算出処理(処理106)を実行する。
【0090】このようにして、1フレーム分の評価値を
算出すると、その評価値が最も小さい表示位置PL1,
PL2,PL3,PL4を、子画面PCの表示位置とし
て判定する合成領域判定処理(処理107)を実行す
る。これにより、子画面PCの表示位置を判定すると、
その判定結果を表示制御部17に出力し(処理10
8)、子画面PCの表示位置を指定する。
【0091】図20は、テレライティング描画評価値算
出処理の一例を示している。
【0092】まず、そのとき描画中であるかどうかを調
べ(判断201)、判断201の結果がNOになるとき
には、この処理を即終了する。また、判断201の結果
がYESになるときには、子画面PCを表示する表示位
置(領域)を1つ選択し(処理202)、その表示位置
の座標領域に、そのときの一連の描画データが含まれて
いるかどうかを調べる(判断203)。
【0093】判断203の結果がYESになるときは、
その表示位置に対応した領域に描画中であることを記憶
するための描画中マークをセットし(処理204)、そ
の領域に含まれる描画データのデータ量に所定の係数を
乗じて評価値を算出し(処理205)、その算出した評
価値を、その表示位置に関連付けて保存する(処理20
6)。
【0094】また、判断203の結果がNOになるとき
には、そのときに選択した表示位置に対応した描画中マ
ークがセットされているかどうかを調べる(判断20
7)。判断207の結果がYESになるときには、描画
位置がその表示位置の外に出た直後の状態である。この
場合、描画中マークをリセットする(処理208)。
【0095】また、判断207の結果がNOになるとき
には、そのときに選択した表示位置には、描画がされて
いない場合なので、その表示位置に対応して保存してい
る評価値を「0」にクリアする(処理209)。
【0096】このようにして、1つの表示位置について
の処理を終了すると、全ての表示位置についての処理を
終了したかどうかを調べ(判断210)、判断210の
結果がNOになるときには、処理202に戻って、次の
表示位置についての処理を実行する。また、判断210
の結果がYESになるときには、この処理を終了する。
【0097】図21は、符号化側動き評価値算出処理の
一例を示している。
【0098】まず、ビデオCODEC16の符号化処理
部26が動きベクトルを算出する1処理単位ブロック
(4×4のマクロブロックに相当する)を選択し(処理
301)、その処理単位ブロックについて符号化が終了
するまで待ち(判断302のNOループ)、判断302
の結果がYESになると、そのときの送信動きベクトル
信号Smcの値を入力し(処理303)、その入力値
を、そのときの処理単位ブロックに関連付けて保存する
(処理304)。
【0099】そして、そのときに全ての処理単位ブロッ
クについての処理を終了したかどうかを調べ(判断30
5)、判断305の結果がNOになるときには、処理3
01に戻って、次の処理単位ブロックの処理を実行す
る。
【0100】全ての処理単位ブロックについての処理を
終了し、判断305の結果がYESになるときには、各
表示位置PL1,PL2,PL3,PL4について、含
まれてる複数の処理単位ブロックについて保存されてい
る送信動きベクトル信号Smcの絶対値の総和を算出
し、その総和に所定の係数を乗じて、評価値を算出し、
その評価値を保存する(処理306)。
【0101】図22は、復号化側動き評価値算出処理の
一例を示している。
【0102】まず、ビデオCODEC16の復号化処理
部29が動きベクトルを算出する1処理単位ブロック
(4×4のマクロブロックに相当する)を選択し(処理
401)、その処理単位ブロックについて復号化が終了
するまで待ち(判断402のNOループ)、判断402
の結果がYESになると、そのときの受信動きベクトル
信号Rmcの値を入力し(処理403)、その入力値
を、そのときの処理単位ブロックに関連付けて保存する
(処理404)。
【0103】そして、そのときに全ての処理単位ブロッ
クについての処理を終了したかどうかを調べ(判断40
5)、判断405の結果がNOになるときには、処理4
01に戻って、次の処理単位ブロックの処理を実行す
る。
【0104】全ての処理単位ブロックについての処理を
終了し、判断405の結果がYESになるときには、各
表示位置PL1,PL2,PL3,PL4について、含
まれてる複数の処理単位ブロックについて保存されてい
る受信動きベクトル信号Rmcの絶対値の総和を算出
し、その総和に所定の係数を乗じて、評価値を算出し、
その評価値を保存する(処理406)。
【0105】図23は、合成領域判定処理の一例を示し
ている。
【0106】まず、各表示位置PL1,PL2,PL
3,PL4について保存されている評価値を読み出し
(処理501)、その評価値が最小の表示位置PL1,
PL2,PL3,PL4を判定し(処理502)、その
判定結果を出力する(処理503)。
【0107】以上のようにして、本実施例では、画面内
画面機能が適用されるときには、親画面の表示内容の有
効領域(動画部分)からなるべく外れた部分に子画面を
表示するようにしているので、重要な画面の画像が隠さ
れるような自体が回避でき、したがって、テレビ会議通
信を円滑に運営することができる。
【0108】また、テレライティング通信機能を使用し
ているときには、テレライティング通信で参照されてい
る位置を除いた部分に子画面を表示しているので、テレ
ライティング通信で書き込みや参照がされている部分が
隠されることがなく、したがって、テレライティング通
信機能を利用したテレビ会議通信をより円滑に実行する
ことができる。
【0109】ところで、上述した実施例では、親画面の
動画部分を検出するために、ビデオCODECの動き検
出機能(動き補償機能)を利用しているが、これ以外の
手段を用いた場合でも、動画部分の検出を行うことがで
きる。例えば、そのためのブロックマッチング検出手段
を設けたり、または、周知のグラジエント法を用いて動
画部分を検出する手段を用いることができる。
【0110】また、上述した実施例では、画像の動いて
いる部分を、画像の有効部分として判定しているが、例
えば、人物の顔や手などの動いている部分、あるいは、
原稿の文字など、有意な画像部分を画像認識の方法によ
り検出し、その検出した部分を画像の有効部分として判
定することもできる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表示全画面に表示されている画像のうち、隠されても影
響のない部分に小領域画面が表示されるため、小領域画
面を参照しながらテレビ会議通信を適切に行うことがで
き、その議事進行が円滑になる。また、テレライティン
グ表示全画面に表示されている画像のうち、隠されても
影響のない部分に小領域画面が表示されるため、テレラ
イティング機能を活用し、かつ、小領域画面を参照しな
がらテレビ会議通信を適切に行うことができるので、そ
の議事進行が円滑になるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるテレビ会議通信装置
を示したブロック図。
【図2】動画情報の信号形式の一例を示した概略図。
【図3】動画情報のデータ形式の一例を示した概略図。
【図4】ビデオCODECの一例を示したブロック図。
【図5】マルチフレームのフレーム構成の一例を示す概
略図。
【図6】1つのフレームの信号構成の一例を示す概略
図。
【図7】フレーム調整信号の一例を示す概略図。
【図8】ビットレート割当信号の一例を示す概略図。
【図9】信号の送出順序を説明するための概略図。
【図10】CCITT勧告H.242の一般的な手順例
を示したタイムチャート。
【図11】2つの情報チャネルを確保して、フレームモ
ードのデータ転送を実行しているときに、音声データ、
汎用データ、および、動画データの伝送速度の割り当て
の一例を示した概略図。
【図12】画面内画面の表示例を示した概略図。
【図13】子画面の表示位置の一例を示した概略図。
【図14】画面合成の一例を示した概略図。
【図15】動きベクトルの算出単位について説明するた
めの概略図。
【図16】テレライティング通信機能を使用していると
きの画面内画面の表示例を示した概略図。
【図17】図16の場合の仮想画面の一例を示した概略
図。
【図18】図16の場合の画面合成を説明するための概
略図。
【図19】子画面を表示する表示位置を設定するために
システム制御部が実行する処理の一例を示したフローチ
ャート。
【図20】テレライティング描画評価値算出処理の一例
を示したフローチャート。
【図21】符号化側動き評価値算出処理の一例を示した
フローチャート。
【図22】復号化側動き評価値算出処理の一例を示した
フローチャート。
【図23】合成領域判定処理の一例を示したフローチャ
ート。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示全画面中に所定の小領域画面を形成
    し、この小領域画面に表示全画面と別の画像を表示する
    表示機能を備えたテレビ会議通信装置の制御方法におい
    て、 小領域画面の表示位置を、表示全画面に表示している画
    像の有効情報の表示領域を避けた部分に設定することを
    特徴とするテレビ会議通信装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記表示全画面に表示している画像の有
    効情報は、その画像の動きベクトル情報に基づいて形成
    することを特徴とする請求項1記載のテレビ会議通信装
    置の制御方法。
  3. 【請求項3】 表示全画面に受信動画像を表示するとと
    もに、その表示全画面中に所定の小領域画面を形成し、
    この小領域画面に送信動画像を表示する表示機能を備え
    たテレビ会議通信装置の制御方法において、 小領域画面の表示位置を、表示全画面に表示している受
    信動画像の有効情報の表示領域を避けた部分に設定する
    ことを特徴とするテレビ会議通信装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記受信動画像の有効情報は、その受信
    動画像を形成するための受信動画情報を復号化するとき
    に得られる動きベクトル情報を用いることを特徴とする
    請求項3記載のテレビ会議通信装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 表示全画面に送信動画像を表示するとと
    もに、その表示全画面中に所定の小領域画面を形成し、
    この小領域画面に受信動画像を表示する表示機能を備え
    たテレビ会議通信装置の制御方法において、 小領域画面の表示位置を、表示全画面に表示している送
    信動画像の有効情報の表示領域を避けた部分に設定する
    ことを特徴とするテレビ会議通信装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記送信動画像の有効情報は、その送信
    動画像を符号化圧縮するときに得られる動きベクトル情
    報を用いることを特徴とする請求項3記載のテレビ会議
    通信装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 テレライティング通信機能を備えるとと
    もに、テレライティング表示全画面中に所定の小領域画
    面を形成し、この小領域画面にテレライティング表示全
    画面と別の画像を表示する表示機能を備えたテレビ会議
    通信装置の制御方法において、 小領域画面の表示位置を、テレライティング表示全画面
    に表示している画像の有効情報の表示領域を避けた部分
    に設定することを特徴とするテレビ会議通信装置の制御
    方法。
  8. 【請求項8】 前記テレライティング表示全画面に表示
    している画像の有効情報は、テレライティング描画情報
    に基づいて形成することを特徴とする請求項7記載のテ
    レビ会議通信装置の制御方法。
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