JPH0795474B2 - 電気ア−ク製鋼等金属の溶解および精錬法ならびにそれに供する電極冷却装置 - Google Patents

電気ア−ク製鋼等金属の溶解および精錬法ならびにそれに供する電極冷却装置

Info

Publication number
JPH0795474B2
JPH0795474B2 JP62063304A JP6330487A JPH0795474B2 JP H0795474 B2 JPH0795474 B2 JP H0795474B2 JP 62063304 A JP62063304 A JP 62063304A JP 6330487 A JP6330487 A JP 6330487A JP H0795474 B2 JPH0795474 B2 JP H0795474B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
cooling
graphite electrode
graphite
refining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62063304A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63228591A (ja
Inventor
八束 中本
敏彦 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Carbon Co Ltd
Original Assignee
Nippon Carbon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Carbon Co Ltd filed Critical Nippon Carbon Co Ltd
Priority to JP62063304A priority Critical patent/JPH0795474B2/ja
Priority to PCT/JP1987/000415 priority patent/WO1988007315A1/ja
Priority to AU75823/87A priority patent/AU7582387A/en
Priority to AT87904111T priority patent/ATE93354T1/de
Priority to US07/231,819 priority patent/US4941149A/en
Priority to EP87904111A priority patent/EP0309583B1/en
Priority to DE87904111T priority patent/DE3787096T2/de
Priority to FI882693A priority patent/FI91477C/fi
Priority to NO882680A priority patent/NO172320C/no
Publication of JPS63228591A publication Critical patent/JPS63228591A/ja
Publication of JPH0795474B2 publication Critical patent/JPH0795474B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B7/00Heating by electric discharge
    • H05B7/02Details
    • H05B7/12Arrangements for cooling, sealing or protecting electrodes

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Discharge Heating (AREA)
  • Furnace Details (AREA)
  • Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)
  • Electrolytic Production Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <発明の目的> 産業上の利用分野 本発明は電気アーク製鋼等金属の溶解および精錬法なら
びにそれに供する電極冷却装置に係り、詳しくは、アー
ク電気炉において、ニップルを介して順次に接続される
黒鉛電極に電流を通電して製鋼等金属の溶解・精錬する
際に、電極ホルダによって把持される上部の黒鉛電極の
外周面に冷却水等の冷却液を連続的に吹付けて冷却し、
溶解および精錬時の黒鉛電極の外周面の酸化消耗を最小
限におさえることによって電極原単位を大巾に低減でき
る電気アーク製鋼等金属の溶解および精錬法ならびにそ
れに供する電極冷却装置に係る。
従来の技術 従来から、鉄鋼その他の金属の電気アーク溶解および精
錬においては、電気エネルギーのコストの低下に併せ
て、黒鉛電極の先端部ならびに外周面の酸化消耗の抑制
によって電極原単位を低下させることが望まれている。
この酸化消耗抑制の一つの手段として、黒鉛電極を順次
に接続し、上部は内部を冷却水により冷却する水冷式非
消耗電極として、この非消耗電極の下端にニップルを介
して黒鉛電極を接続し、溶解等の精錬操業時には上部の
非消耗電極によって黒鉛電極を冷却し、しかも、黒鉛電
極のみを消耗電極として消費して精錬する方法やその装
置が提案されている。例えば、米国特許4.416.014号、
4.417.344号ならびに4.451.926号の各明細書には、アル
ミニウム製の中空円筒からなる非消耗電極内に冷却水を
導入し、この冷却水によって非消耗電極の壁面や、下端
に接続される黒鉛電極を冷却する構造のものが記載され
ている。
また、特開昭60−501879号ならびに特開昭60−501880号
の各明細書には、黒鉛製の管状体からなる非消耗電極の
中心孔内に介挿される冷却水によって、非消耗電極の壁
面や、それに接続される黒鉛電極を冷却する構造のもの
が記載されている。
このように非消耗電極によって接続される黒鉛電極を冷
却する場合は、黒鉛電極の先端部ならびに外周部の酸化
消耗がおさえられ、電極原単位の低減がある程度達成で
きる。
しかしながら、使用済の黒鉛電極を外すときには、電気
炉からオフラインに移して使用済の黒鉛電極をニップル
から外し、必要なときには、ニップルも非消耗電極から
外す。また、新しい黒鉛電極を接続するときには、非消
耗電極にニップルを取付け、このニップルに新しい黒鉛
電極を取付けることになる。従って、上記の如き冷却式
の非消耗電極によって冷却するときには、消耗電極を交
換のために、オフラインに移送し、そこで重筋労働の取
外しや接続作業を行なう必要があって、作業がきわめて
はん雑化する。また、黒鉛電極の取外しならびに接続が
くり返されると、黒鉛電極、非消耗電極、ニップル等の
ねじ山が変形、つぶれ、破損し、接続不良、電気抵抗の
増加等が起こり、操業上に支障がある。
発明が解決しようとする問題点 本発明は上記欠点の解決を目的とし、具体的には、黒鉛
電極を順次に接続して、製鋼等の金属精錬する際に、上
部の黒鉛電極の外周面を冷却液によって連続的に冷却し
て下部の黒鉛電極の酸化消耗をおさえて、電極原単位の
低減をはかる製鋼等金属の溶解・精錬法ならびにそれに
供する電極冷却装置を提案する。
従って、ホルダー下部の黒鉛電極は連続かつ良好に冷却
されるために、ホルダー下部の黒鉛電極の外周面ならび
に先端の酸化消耗が効果的におさえられることから、電
極原単位が大巾に減少するので、電極折損事故を考慮し
た操業が可能であれば、UHP(ウルトラ ハイパワー
電極)を使用しなくとも、通常の黒鉛電極によってきわ
めて経済的に高負荷操業ができる。
また、通常の通りにニップルを介して接続される黒鉛電
極において、冷却水等の冷却液によって上部の黒鉛電極
を冷却して精錬するため、米国特許4.416.014号他の非
消耗電極によって冷却する場合と相違して、電極接続時
のはん雑で危険を伴なう作業が少なく、円滑に製鋼等金
属の溶解および精錬ができる。
<発明の構成> 問題点を解決するための手段ならびにその作用 すなわち、本発明方法は、アーク電気炉において、黒鉛
電極をニップルを介して順次に接続し、これら黒鉛電極
に電流を通電して、製鋼等金属を溶解および精錬する際
に、上部の黒鉛電極の上端部を把持する電極ホルダの直
下の黒鉛電極の外周面に対し下向きに傾斜させて冷却液
を連続的に吹付けて冷却しつつ、製鋼等金属の溶解およ
び精錬することを特徴とする。
また、この精錬時に供せられる電極冷却装置は、アーク
電気炉の炉蓋と上部の黒鉛電極を把持する電極ホルダと
の間に、この上部の黒鉛電極の外周を包囲すると共に一
部が分断された環状の冷却管を配置し、この冷却管の内
周面側には、下向きに傾斜させて黒鉛電極の直径中心軸
方向に指向する少なくとも1つの冷却液の吹付ノズルを
設けることを特徴とする。
そこで、これら手段たる構成ならびにその効果について
図面によって具体的に説明すると、次の通りである。
なお、第1図は本発明を実施する際に電極の一例の冷却
装置によって上部の黒鉛電極を冷却しつつ、製鋼等金属
の溶解および精錬するときの一例を横断面図として示す
説明図であり、第2図はそれを正面から示す説明図であ
り、第3図は第1図の矢視A−A方向からの説明図であ
り、第4図は第3図の一部の拡大図である。
まず、第1図、第2図ならびに第3図において符号1は
上部黒鉛電極を示す。上部黒鉛電極1の上端は従来例と
同様に電極ホルダ(図示せず)によって把持され、下端
はニップル(図示せず)を介して下部黒鉛電極(図示せ
ず)が接続されている。また、電気炉においてはそのセ
ンターを中心とする所定半径の円サークル上に間隔をお
いて3相電力に対応して3本の上部黒鉛電極は配置さ
れ、各上部黒鉛電極1にはそれぞれ上記の如くニップル
を介して下部黒鉛電極が接続され、これら各電極に通電
して製鋼等金属の溶解および精錬が行なわれる。
次に、これら3本の上部黒鉛電極のうちで少なくとも1
つの上部黒鉛電極1の外周面に例えば冷却水の如き冷却
液2を連続的に下向きに傾斜させて吹付けて冷却する。
この際、冷却液は、何れの方法によっても吹付けること
ができるが、冷却液を吹付けるべき上部黒鉛電極1の外
周に冷却管3を配置し、導入ダクト3bからの冷却液を冷
却管3の内周面から下向きに傾斜させて吹付ける。冷却
管3は、上部黒鉛電極1の上端を把持する電極ホルダと
アーク電気炉上部、例えば蓋(図示せず)との間に配置
し、好ましくは、冷却管3は電極ホルダの直下に配置す
る。冷却管3は、上部黒鉛電極1の周囲から所定の距離
だけ離間するよう、上部黒鉛電極1と同心円状をなして
環状に構成する。この場合、上記の通り、例えば、3本
の上部黒鉛電極の各下端に黒鉛電極を接続して操業する
ときに、上部黒鉛電極に流れる電流によって、単独また
は相互に電磁的影響をうけ易い。このため、この電磁的
影響を考慮して一部を分断し、冷却管3の一部に分断部
3aを設けるよう構成するのが好ましい。平たく云うと、
上述の如く、アーク電気炉においては、3相交流電源で
あるため、3本の上部黒鉛電極1が同心円状に配置され
ている。従って、これら各上部黒鉛電極相互間では互い
に電磁気的に影響し合っており、この影響におり鉄製の
冷却管3が存在すると、上部黒鉛電極中に流れる電流が
影響され、操業に支障が生じることがある。しかしなが
ら、冷却管3の一部に分断部3aを設けると、その電磁気
的影響が排除でき、操業上に全く支障がない。
なお、冷却管3は電磁気的影響を受けずかつ耐酸化性に
すぐれ、しかも、成型加工性に優れる材質から構成し、
例えば、成型加工性から金属材料から構成するときには
非磁性材料であるステンレス鋼などから構成することが
好ましい。金属材料以外であっても、例えば、セラミッ
クなどの如く電磁気的影響を受けず、しかも、耐酸化性
を持つ材料からも構成することができる。
また、冷却管3の内周面から冷却液2を吹付けるため
に、冷却管3の内周面には間隔をおいて複数個、例え
ば、4〜8個の吹付ノズル4を設ける。各吹付ノズル4
は半径方向に上部黒鉛電極1の中心に向って指向させ、
各吹付ノズル4の先端ノズル部4aは、第3図ならびに第
4図に示す通り斜め下向きに傾斜させる。このように吹
付ノズル4を取付けると、導入ダクト3bから連続的に供
給される冷却液2は冷却管3の各吹付ノズル4から第1
図ならびに第2図、なかでも、第2図に示す如く、斜め
に下向きに噴射され、上部黒鉛電極1の外周面に薄い冷
却液フィルム2aが形成され、このフィルム2aが上部黒鉛
電極1の外周面に沿って下向きに下降し、この下降の間
に冷却液は内部の熱により気化され、その気化熱によっ
て上部黒鉛電極1の保有熱はうばわれて良好に冷却さ
れ、この冷却によって下部黒鉛電極も冷却されて、上部
ならびに下部の両黒鉛電極の酸化消耗はおさえられる。
また、このように冷却するときに、冷却液2はフィルム
2aとして上部黒鉛電極1の外周面に形成されるのみにと
どめ、電気炉の蓋の中まで入って下部黒鉛電極の先端に
到達することは好ましくない。
一般に、電気炉で溶解および精錬中の溶湯などに冷却水
が達すると、その中に含まれる水分が高温溶湯に接触
し、水素爆発を発生し、甚だ危険である。この点から、
従来例では上部黒鉛電極1の周囲に冷却水等を冷却液を
吹付けることはほとんど行なわれておらず、冷却すると
きには、上記の如く、上部は非消耗電極として構成し、
その中心軸に沿って形成される冷却通路によって冷却さ
れている。しかしながら、本発明の如く冷却液2を上部
黒鉛電極1の外周面に吹付けても、その冷却液2が上部
黒鉛電極1の外周面程度にとどめられるときには、上部
黒鉛電極1が効果的に冷却されるのにとどまり、冷却手
段もきわめて簡便であって、現場操業に最適である。更
に、上部黒鉛電極1や下部黒鉛電極が、黒鉛という、極
めて良好な熱伝導性材料から構成されている。このた
め、上部黒鉛電極1の効果的冷却により下部黒鉛電極は
一層冷却でき、これによって電極原単位の大巾低減が達
成できる。ちなみに、従来から言われていることがある
が、上部黒鉛電極の上端部が赤熱せずに黒色程度に保っ
ているときには、下部黒鉛電極の外周部ならびに先端の
酸化消耗は相当おさえられていると云われている。例え
ば、上部黒鉛電極においてその長さに対して10%程度が
黒色状態を保っているときには、下部黒鉛電極の酸化消
耗の抑制によって低減される電極原単位の割合は12%以
上に達し、大巾に改善されると言われている。このこと
からも明らかな通り、上部黒鉛電極1の外周面に直接冷
却液を吹付けることより冷却すると、上部黒鉛電極1の
相当な部分、つまり、10%以上が赤熱せずに黒色状態に
保持でき、電極原単位は大巾に減少する。
また、以上の通りに、冷却管3を用いて冷却するとき
に、上部黒鉛電極1の外周面と吹付ノズル4の先端、つ
まり、先端ノズル4aまでの距離は5〜20cm程度離間し、
冷却液2の噴射角度、換言すると、吹付ノズル4の水平
レベルに対する傾斜角θ(第4図参照)は10〜35゜と
し、冷却液2は圧力0.5〜3kg/cm2で吹付け量0.8〜6.0
/分で吹付けるのが好ましい。このような好適条件であ
ると、アーク電気炉の寸法や、デメンション、容量があ
る程度変化しても、現在実用化されているアーク電気炉
であれば、冷却液2は下部黒鉛電極まで達することがな
く、上部黒鉛電極1の外周面を良好に冷却できる。
なお、これら好適条件において、吹付ノズルの傾斜角θ
を10〜35゜の範囲にするのは、上記の理由のほかに、仮
りに吹付け角0゜として、吹付ノズル4から水平レベル
と平行に冷却液2を吹付けると、その冷却液2が電極ホ
ルダ側に飛散し、電極ホルダそのものを傷めやすく、こ
の点からも下限は10゜にするのが好ましい。また、傾斜
角θを35゜以上傾斜させると、冷却液2が拡がって、そ
の一部が電気炉の蓋にかかり、蓋そのものの損耗を早
め、その冷却効果も失なわれる。
更に、冷却液2は通常得られる水道水などをそのまま用
い、冷却水とすることもできるが、この冷却液2の中に
例えばリン酸カルシウムの如き耐酸化剤を混合して吹付
けることもできる。このように耐酸化剤を混入すると、
吹付けのときに冷却液中の耐酸化剤が上部黒鉛電極1の
外周面に凝縮付着し耐酸化皮膜を形成し、その外周面か
らの酸化消耗を一層効果的に防止できる。このように外
周面に耐酸化剤が付着した上部黒鉛電極を下部黒鉛電極
として用いたときには、外周面からの酸化消耗が一層効
果的におさえられ、電極原単位は一層向上する。なお、
このような効果を達成するのには耐酸化剤を1〜15wt%
程度添加するのが好ましい。
また、吹付ノズル4の先端ノズル4aは第1図に示す如
く、上部黒鉛電極1の外周面に平均して冷却液2が当た
るよう構成するのが好ましい。この好適例としては、先
端ノズル4aは冷却液2が先拡がりな扇形をなすよう、吹
付けられる形状に構成し、更に、吹付ノズル4の一部に
はフィルタ4bを設けて冷却液2中のゴミなどを異物を除
去できるようにするのが好ましい。
また、第1図に示す例では冷却管3は分断部3aを中心に
して対称的に構成しているが、この分断部3aはどの部分
に設けることもできる。例えば、第5図(a)に示す例
では、導入ダクト3bの近傍に分断部3aを設けた例で、こ
の冷却管3であると、加工が極めて容易である。また、
冷却管3の一部に分断部を設けなくとも、第5図(b)
に示す如く完全に環状に構成することもできる。この場
合は、電磁気的影響の上からなるべくその影響のない材
料から構成し、電磁気的影響による電極電流の遮断をお
こさないようにすれば良い。
実 施 例 まず、第1表の通りの各種の黒鉛電極を上部黒鉛電極に
用い、これに同寸法の下部黒鉛電極を黒鉛ニップルを介
して接続してスクラップ材を溶融して、従来例の如く、
アーク精錬を行なった。このところに、第1図ならびに
第2図に示す通り、冷却管3に冷却液として水道水を用
い、この冷却水を連続的に供給し、各吹付ノズルから噴
射した。この場合、従来例と冷却水噴射との電極原単位
を求めて、その改善効果を調べたところ、第1表の通り
であった。
この際、冷却水の噴射は上部黒鉛電極と吹付ノズルとの
間の距離は15〜20cm程度、吹付ノズルの傾斜角θは15〜
30゜の範囲、冷却水の圧力は1〜3kg/cm2の範囲、水量
は1〜2/分の範囲とし、ノズルの個数は4〜8個で
変化させた。
その結果、第1表に示す通り改善効果は少なくとも11%
以上あって、冷却水によって水素爆発などの危険も全く
おこらなかった。
更に、試験番号4の場合はUHP電極を用いる高負荷操業
であったが、本発明により冷却水を吹付けたときには通
常の黒鉛電極を用いる操業に切り換えることができる。
その改善効果は19%と極めて大きいものであった。
更に、冷却水の中にリン酸カルシウム10wt%を均一に混
合し、上記の場合にそれぞれ吹付けたところ、そのリン
酸カルシウムは電極上に白い薄いフィルムを形成して残
り、耐酸化性が大巾に向上した。この結果、改善効果は
第1表の各場合において少なくとも1〜2%程度上昇
し、電極原単位が一層低減できることがわかった。
<発明の効果> 以上詳しく説明した通り、本発明は、アーク電気炉の製
鋼、金属等の精錬において、上部の黒鉛電極の上端部を
把持する電極ホルダの直下においてその上部の黒鉛電極
の外周面に対し下向きに傾斜させて冷却液を連続的に吹
付けて冷却しつつ、製鋼等金属の溶解および精錬するこ
とを特徴とするものである。
従って、溶解および精錬時の黒鉛電極の外周面ならびに
先端の酸化消耗を最小限におさえ、これによって電極原
単位を大巾に低減でき、更に、高負荷操業でも通常の黒
鉛電極が使用できる。
更に、冷却液中に耐酸化剤を配合して吹付けると、外周
面ならびに先端の酸化消耗は一層効果的におさえられ、
電極原単位は一層低減する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施する際に電極の一例の冷却装置に
よって上部の黒鉛電極を冷却しつつ、溶解および精錬す
るときの一例を横断面図として示す説明図、第2図はそ
れを正面から示す説明図、第3図は第1図の矢視A−A
方向からの断面図、第4図は第3図の一部の拡大図、第
5図(a)ならびに(b)はは本発明を実施する際に使
用する電極冷却装置のそれぞれの各横断面図として示す
説明図である。 符号1……上部黒鉛電極、2……冷却液 3……冷却管、3a……分断部 3b……導入ダクト、4……吹付ノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アーク電気炉において、黒鉛電極をニップ
    ルを介して順次に接続し、これら黒鉛電極に電流を通電
    して、製鋼等金属を溶解・精錬する際に、上部の黒鉛電
    極の上端部を把持する電極ホルダの直下黒鉛電極の外周
    面に対し下向きに傾斜させて冷却液を連続的に吹付けて
    冷却することを特徴とする電気アーク製鋼等金属の溶解
    ・精錬法。
  2. 【請求項2】アーク電気炉の炉蓋と上部の黒鉛電極を把
    持する電極ホルダとの間に、この上部の黒鉛電極の外周
    を包囲すると共に一部が分断された環状の冷却管を配置
    し、この冷却管の内周面側には、下向きに傾斜させて黒
    鉛電極の直径中心軸方向に指向する少なくとも1つの冷
    却液の吹付ノズルを設けることを特徴とする電気アーク
    製鋼等金属の溶解・精錬時に供する電極冷却装置。
JP62063304A 1987-03-17 1987-03-17 電気ア−ク製鋼等金属の溶解および精錬法ならびにそれに供する電極冷却装置 Expired - Fee Related JPH0795474B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62063304A JPH0795474B2 (ja) 1987-03-17 1987-03-17 電気ア−ク製鋼等金属の溶解および精錬法ならびにそれに供する電極冷却装置
PCT/JP1987/000415 WO1988007315A1 (en) 1987-03-17 1987-06-24 Method of melting and refining metals, and an apparatus for cooling electrodes used therefor
AU75823/87A AU7582387A (en) 1987-03-17 1987-06-24 Method of melting and refining metals, and an apparatus for cooling electrodes used therefor
AT87904111T ATE93354T1 (de) 1987-03-17 1987-06-24 Schmelz- und raffinierungsverfahren von metallen sowie vorrichtung zur kuehlung der verwendeten elektroden.
US07/231,819 US4941149A (en) 1987-03-17 1987-06-24 Method of melting and/or refining metals and cooling device for the graphite electrode used for the same
EP87904111A EP0309583B1 (en) 1987-03-17 1987-06-24 Method of melting and refining metals, and an apparatus for cooling electrodes used therefor
DE87904111T DE3787096T2 (de) 1987-03-17 1987-06-24 Schmelz- und raffinierungsverfahren von metallen sowie vorrichtung zur kühlung der verwendeten elektroden.
FI882693A FI91477C (fi) 1987-03-17 1988-06-07 Menetelmä metallien sulattamiseksi ja/tai puhdistamiseksi ja jäähdytyslaite tässä käytettävälle grafiittielektrodille
NO882680A NO172320C (no) 1987-03-17 1988-06-16 Fremgangsmaate for smelting og/eller raffinering av metallog avkjoelingsinnretning for grafittelektroder anvendt fordette

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62063304A JPH0795474B2 (ja) 1987-03-17 1987-03-17 電気ア−ク製鋼等金属の溶解および精錬法ならびにそれに供する電極冷却装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8277065A Division JP2704395B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 電気アーク精錬に供する黒鉛電極の冷却方法ならびにそれに供する黒鉛電極の冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63228591A JPS63228591A (ja) 1988-09-22
JPH0795474B2 true JPH0795474B2 (ja) 1995-10-11

Family

ID=13225423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62063304A Expired - Fee Related JPH0795474B2 (ja) 1987-03-17 1987-03-17 電気ア−ク製鋼等金属の溶解および精錬法ならびにそれに供する電極冷却装置

Country Status (9)

Country Link
US (1) US4941149A (ja)
EP (1) EP0309583B1 (ja)
JP (1) JPH0795474B2 (ja)
AT (1) ATE93354T1 (ja)
AU (1) AU7582387A (ja)
DE (1) DE3787096T2 (ja)
FI (1) FI91477C (ja)
NO (1) NO172320C (ja)
WO (1) WO1988007315A1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3809361A1 (de) * 1988-03-19 1989-09-28 Sigri Gmbh Verfahren zur verringerung des abbrands von graphitelektroden
FR2652890B1 (fr) * 1989-10-11 1995-01-20 Siderurgie Fse Inst Rech Dispositif de connexion electrique destine a etre place en paroi d'un recipient metallurgique au contact d'un metal en fusion.
DE3940848A1 (de) * 1989-12-11 1991-06-13 Foseco Int Verfahren und vorrichtung zum verschliessen des spaltes zwischen elektrode und ofendeckel eines elektro-schmelzofens
US5205834A (en) * 1990-09-04 1993-04-27 Moorehead H Robert Two-way outdwelling slit valving of medical liquid flow through a cannula and methods
KR970016508A (ko) * 1995-09-26 1997-04-28 다이타 히로시 전기아크용광로와 레이들내에서 금속용융과 정련에 사용되는 그래파이트전극 냉각 방법
DE19608532A1 (de) * 1996-02-09 1997-08-14 Eisenbau Essen Gmbh Verfahren zum Kühlen einer oder mehrerer Elektroden in einem Lichtbogenofen
EP0827365A3 (en) 1996-08-30 1998-08-19 Nippon Carbon Co., Ltd. Method for cooling graphite electrodes used for metal melting and refining in an electric arc furnace and a ladle
IT1291117B1 (it) * 1997-03-25 1998-12-29 Acciai Speciali Terni Spa Dispositivo per la protezione degli elettrodi di grafite nei forni elettrici metallurgici
KR100422910B1 (ko) * 1999-12-11 2004-03-12 주식회사 포스코 전기로의 전극봉 냉각장치
DE10236442A1 (de) * 2002-08-08 2004-02-19 Kark Ag Elektrodenkühleinrichtung
US20050183947A1 (en) * 2003-09-16 2005-08-25 Global Ionix Inc, Electrolytic cell for removal of material from a solution
EP2190262A1 (de) 2008-11-25 2010-05-26 SGL Carbon SE Kohlenstoffelektrode mit verlängerter Standzeit
JP5409561B2 (ja) * 2010-09-03 2014-02-05 株式会社日立製作所 二次電池モジュールおよび車両
JP2013136007A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Toyota Motor Corp 吸水ホース用異物除去治具
JP2015006673A (ja) * 2014-10-10 2015-01-15 トヨタ自動車株式会社 吸水ホース用異物除去治具
WO2018042296A1 (en) * 2016-08-30 2018-03-08 Sabic Global Technologies B.V. Systems and methods for electrode cooling in an electric arc furnace using wastewater
PL3815465T3 (pl) 2018-10-15 2023-07-24 Chemtreat, Inc. Sposoby zabezpieczenia elektrod piecowych płynem chłodzącym zawierającym dodatek
EP3785490B1 (en) 2018-10-15 2023-03-29 Chemtreat, Inc. Spray cooling furnace electrodes with a cooling liquid that contains surfactants
RU2753817C1 (ru) * 2020-10-09 2021-08-23 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки Институт металлургии Уральского отделения Российской академии наук (ИМЕТ УрО РАН) Способ защиты графитированного электрода от окисления

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1167992B (de) * 1960-06-02 1964-04-16 Bbc Brown Boveri & Cie Elektrodenabdichtung fuer elektrische Lichtbogen- und Reduktionsoefen
SU1035838A1 (ru) * 1982-03-23 1983-08-15 Научно-исследовательский институт металлургии Газодинамическое уплотнение электродных отверстий дуговой электропечи
JPS5951496A (ja) * 1982-09-18 1984-03-24 松下電器産業株式会社 カ−トリツジヒ−タの製造方法
JPS5923357Y2 (ja) * 1982-09-28 1984-07-11 株式会社ニツコ− 電気炉電極の冷却装置
JPS59101198A (ja) * 1982-12-01 1984-06-11 東芝ホームテクノ株式会社 スチ−ムアイロン
JPS59101198U (ja) * 1982-12-24 1984-07-07 トピ−工業株式会社 電気炉蓋の電極孔シ−ル装置
SU1125787A1 (ru) * 1983-02-17 1984-11-23 Научно-исследовательский институт металлургии Газодинамическое уплотнение электродного отверсти дуговой печи
DD220766A1 (de) * 1984-01-20 1985-04-03 Groeditz Stahl Walzwerk Veb Elektrodenabdichtung fuer elektrolichtbogenoefen
DD220776A1 (de) * 1984-01-26 1985-04-10 Univ Schiller Jena Ionenleitendes chalkogenidglas

Also Published As

Publication number Publication date
NO882680L (no) 1988-09-22
EP0309583A1 (en) 1989-04-05
DE3787096T2 (de) 1994-04-21
NO172320B (no) 1993-03-22
FI91477B (fi) 1994-03-15
DE3787096D1 (de) 1993-09-23
WO1988007315A1 (en) 1988-09-22
EP0309583A4 (en) 1989-07-26
NO882680D0 (no) 1988-06-16
FI882693A0 (fi) 1988-06-07
FI882693A (fi) 1988-09-18
ATE93354T1 (de) 1993-09-15
JPS63228591A (ja) 1988-09-22
FI91477C (fi) 1994-06-27
EP0309583B1 (en) 1993-08-18
NO172320C (no) 1993-06-30
AU7582387A (en) 1988-10-10
US4941149A (en) 1990-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0795474B2 (ja) 電気ア−ク製鋼等金属の溶解および精錬法ならびにそれに供する電極冷却装置
KR920000524B1 (ko) 용해로와 금속용해방법
US3597576A (en) Spatter and heat shield for welding gun
CA2128802C (en) Vortex dispersing nozzle for liquified cryogenic inert gases used in blanketing of molten metals exposed to ambient air
US4918282A (en) Method and apparatus for heating molten steel utilizing a plasma arc torch
US4713826A (en) Method and apparatus for holding or increasing the temperature in a metal melt
EP0232961B1 (en) Method and apparatus for heating molten steel utilizing a plasma arc torch
JP2704395B2 (ja) 電気アーク精錬に供する黒鉛電極の冷却方法ならびにそれに供する黒鉛電極の冷却装置
US5795539A (en) Method for cooling graphite electrodes used for metal melting and refining in an electric arc furnace and a ladle
US4132545A (en) Method of electroslag remelting processes using a preheated electrode shield
JPH0824068B2 (ja) 金属の溶解・精錬方法ならびにそれに供する電極冷却装置
JPH1072615A (ja) 溶融金属の取鍋精錬方法ならびにその精錬装置
US4192370A (en) Device for effecting electroslag remelting processes
JPH1072616A (ja) 溶融金属の取鍋精錬方法ならびにその精錬装置
EP0827365A2 (en) Method for cooling graphite electrodes used for metal melting and refining in an electric arc furnace and a ladle
RU2206845C2 (ru) Печь-ковш
JPS5923357Y2 (ja) 電気炉電極の冷却装置
JPH0992461A (ja) 電気製鋼炉における金属の溶解・精錬方法
JPH07234080A (ja) 直流アーク発生装置の金属電極構造
JPH0992458A (ja) 電気製鋼炉における金属の溶解・精錬方法
JPH0992462A (ja) 電気製鋼炉における金属の溶解・精錬方法
JPH0992460A (ja) 電気製鋼炉における金属の溶解・精錬方法
JP3964978B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法及び注入流断気装置
JPH012294A (ja) 金属の溶解・精錬方法ならびにそれに供する電極冷却装置
JPH0649522A (ja) 直流アークによる取鍋溶鋼処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees