JPH079290A - ワークのクランプ方法およびクランプ治具作成装置 - Google Patents

ワークのクランプ方法およびクランプ治具作成装置

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JPH079290A
JPH079290A JP5152396A JP15239693A JPH079290A JP H079290 A JPH079290 A JP H079290A JP 5152396 A JP5152396 A JP 5152396A JP 15239693 A JP15239693 A JP 15239693A JP H079290 A JPH079290 A JP H079290A
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work
frame
liquid
lower frame
chamber
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JP5152396A
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Kuniaki Okuma
國昭 大熊
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ワークに対する加工面が制約されることなく如
何なる形状のワークにも対応することができるととも
に、クランプ力によるワークの歪みおよび変形等を防止
すること。 【構成】クランプ治具作成装置20は、矢印X、Y方向
に変位自在な上枠26と、前記上枠26に当接する下枠
32と、室34内に液体Wを注入する液体導入チューブ
44と、前記室34内に導入される液体Wを、凍結膨張
量を見込んだ量に調節する孔部54と、前記室34内に
収容されたワーク10を下枠32側に向かって押圧する
押圧部材52と、ワーク10の底面部を下枠32の上面
部30と面一に位置決めする台部材38と、前記室34
内に注入された液体Wを凍結する冷凍室56とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークを切削加工等す
る際、前記ワークを液体中に浸漬し凍結することで治具
台またはパレット上に固定するワークのクランプ方法お
よびクランプ治具作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワークに対して切削加工またはド
リル加工等を施す場合、該ワークを固定するクランプ装
置が必要となる。ここで、図8に従来例に係るクランプ
装置の平面図を示す。
【0003】このクランプ装置2は、締付ボルト4に軸
支され所定範囲内を回動するクランプアーム6a〜6c
が治具台8(またはパレット)上に複数個(図中では3
個)配設されている。前記クランプ装置2では、前記ク
ランプアーム6a〜6cの先端部をシリンダブロック、
シリンダヘッド等のワーク10の周縁部に当接するよう
に回動させ、前記締付ボルト4を緊締することにより前
記ワーク10を治具台8に固定している。
【0004】この場合、前記クランプアーム6a〜6c
の押圧力に起因してワーク10が変形するおそれがあ
る。この状態で前記変形したワーク10を加工すると、
該ワーク10と加工工具との間で位置ずれが生じ、高精
度な加工ができなくなる不都合がある。また、ワーク1
0の肉薄の部位を加工する場合、前記肉薄の部位を完全
に固定することができないため、その部位が振動する、
いわゆるビビリが発生して加工不良の生じる不都合があ
る。
【0005】さらに、前記治具台8上に配設された複数
のクランプアーム6a〜6cが障害となって、加工部位
が制約されるという不都合がある。この場合、再度ワー
ク10を固定し直して加工することも可能であるが作業
工程が増加するとともに、煩雑である。
【0006】さらにまた、種々のワーク10の形状に対
応したクランプ装置が必要であり、ワークの種類に応じ
て複数のクランプ装置を用意しなければならないことか
ら多大の費用を要する。
【0007】一方、図9に示すように、前記ワーク10
に対してドリル加工を施した場合、ドリル12によって
穿孔された孔部の端面にバリ14が発生するため、加工
後においてバリ取り作業が必要になる。また、加工時に
生じる切削粉が非加工部位に入り込んでしまう不具合も
ある。
【0008】そこで、前記不都合を解決する技術的思想
として特開昭58−143930号公報にワーク全体を
凍結して固定する冷凍チャック方法が開示されている。
この冷凍チャック方法は、冷凍枠のキャビティ内にワー
クを収容し、前記キャビティ内に液体を注入してワーク
を含む液体全体を凍結させることにより、該ワークを固
定するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
58−143930号公報に開示された従来技術では、
ワークをキャビティ内に固定した状態で加工を行うた
め、ワークの加工面が開口するキャビティの上面の一面
のみに制約されてしまうという不都合がある。
【0010】本発明は、前記の不都合を克服するために
なされたものであって、ワークに対する加工面が制約さ
れることなく如何なる形状のワークにも対応することが
できるとともに、クランプ力によるワークの歪みおよび
変形等を防止して高精度な加工が可能なワークのクラン
プ方法およびクランプ治具作成装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、加工すべきワークを上枠と下枠とから
なる枠内に位置決めして収容する工程と、凍結膨張量を
見込んだ量の液体を前記枠内に導入する工程と、前記液
体を凍結させる工程と、前記ワークを、凍結した液体を
介して一方の枠内に残置し、他方の枠を取り除く工程
と、を有することを特徴とする。
【0012】この場合、ワークの加工部位は、前記ワー
クが残置される一方の枠の開口部よりも取り除かれる他
方の枠側に配置されることが好ましい。
【0013】また、本発明は、ワークを収容するための
室を画成し、離間可能な上枠および下枠と、前記室内に
液体を注入する液体注入手段と、前記室内に注入された
液体を凍結する凍結手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0014】さらに、上枠に開口部が画成され、前記開
口部は、液体注入手段によって注入される液体の量を、
凍結膨張量を見込んだ量に調節することが好ましい。
【0015】さらにまた、上枠および下枠の内壁面は、
室の容積が一方の枠から他方の枠に向かって徐々に縮小
されるように傾斜して形成されることが好ましい。
【0016】またさらに、ワークの加工部位を該ワーク
が残置される一方の枠の開口部よりも取り除かれる他方
の枠側に配置されるように位置決めする位置決め部材を
有することが好ましい。
【0017】またさらに、下枠にはワークの加工用孔部
が画成されていることが好ましい。
【0018】
【作用】上記の本発明に係るワークのクランプ方法およ
びクランプ治具作成装置では、加工すべきワークを、上
枠と下枠とからなる枠内に位置決めして収容する。次い
で、凍結膨張量を見込んだ量の液体を枠内に注入し、前
記液体を凍結させた後、上枠または下枠のいずれか一方
を取り除き、ワークを他方の枠に固定保持させる。この
後、露出したワークの所定部位に対して加工を行う。そ
の際、加工部位が残置した枠側にある場合には、上枠ま
たは下枠のいずれか一方の枠をワークの固定用として他
方の枠を取り除く。加工に際し、ワークは固化した液体
内に保持されており、加工工具は前記液体を含むブロッ
ク体を加工対象物として加工作業を行う。
【0019】
【実施例】次に、本発明に係るワークのクランプ方法お
よびクランプ治具作成装置について、好適な実施例を挙
げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0020】図2並びに図3に示すように、第1の実施
例に係るクランプ治具作成装置20は、図示しないピス
トンの駆動作用下に矢印X、Y方向に変位するピストン
ロッド22の一端部にガイドプレート24を介して連結
され、変位自在に設けられた上枠26と、前記上枠26
の底面部28に当接する上面部30が形成され、図示し
ないライン上に保持されたパレットとして機能する下枠
32とから基本的に構成される。上枠26、下枠32間
には、前記底面部28と上面部30とが当接することに
よりその内部にワーク10を収容する室34が画成され
る(図3参照)。前記当接する底面部28並びに上面部
30には、シール部材を設けることにより当接部位から
の液体Wの漏洩を防止することができる。また、前記上
枠26と下枠32とで画成される室34の形状は略角錐
台状に形成され、上枠26から下枠32に向かって拡開
して形成されている。なお、本実施例におけるワーク1
0としては、シリンダヘッドを使用している。
【0021】前記下枠32には室34の一部となる凹部
36が画成され、前記凹部36の底面部にはワーク10
を位置決めして載置するための複数の台部材38が固着
されている。この台部材38は直径が異なる大径部38
aと小径部38bとからなり、螺子39を介して前記大
径部38aと小径部38bとが一体的に連結されてい
る。この場合、大径部38aのフランジ部41は、後述
するように、上枠26を変位させた際、凍結した液体W
を保持することによって下枠32側に凍結した液体Wを
残置させる作用をなすものである。前記台部材38とワ
ーク10との間に該ワーク10の高さを調節するための
介装部材40が設けられている。この台部材38並びに
介装部材40を設けることによって、ワーク10の底面
部を下枠32の上面部30と面一の高さ、またはそれ以
上の高さとすることができる。
【0022】前記上枠26の上面部には孔部42が穿設
され、前記孔部42にねじ止めして液体導入チューブ4
4が連結されている。前記上枠26の上面部にはガイド
プレート24が固着され、前記ガイドプレート24の上
面にはピストンロッド22の一端部を係止するための係
止部材46が固着されている。前記ガイドプレート24
には、上枠26が矢印X、Y方向に変位する際に上枠2
6を支持するとともに、下枠32に好適に当接するよう
に案内するガイドロッド48が設けられている。前記上
枠26には、上面部に穿設された孔部43を貫通してば
ね部材50に係合する押圧部材52が設けられている。
さらに、上枠26の側面部には、前記液体導入チューブ
44から導入された液体Wの内、余分な液体Wを外部に
流出させるための孔部54(開口部)が画成されてい
る。この場合、予めワーク10の容積等から注入された
液体Wの凍結膨張量を算出して、ワーク10が完全に液
体Wに浸漬されるように底面部28から孔部54までの
高さAを所定値に設定する。さらにまた、本実施例で
は、前記室34内に導入された液体Wを凍結するための
凍結手段として機能する冷凍室56が設けられている
(図3参照)。なお、凍結手段は、前記冷凍室56に限
定されるものではなく、例えば、上枠26および下枠3
2に冷却器(図示せず)を接続して直接上枠26および
下枠32を冷却することにより、液体Wを凍結してもよ
い。
【0023】第1実施例に係るクランプ治具作成装置2
0は、基本的には以上のように構成されるものであり、
次にこの装置によるクランプ治具の作成方法を説明す
る。
【0024】先ず、鋳造成形等によって概略形成された
ワーク10を、図1に示すように、下枠32の凹部36
内に配設された介装部材40上に位置決めして載置す
る。この場合、介装部材40の上部端面が下枠32の上
面部30と面一に形成されているため、ワーク10の底
面部が前記上面部30と面一の状態に設定されることに
なる。
【0025】次に、図示しないシリンダの駆動作用下に
ピストンロッド22を矢印X方向に変位させることによ
り上枠26が矢印X方向に変位する(図2参照)。前記
上枠26の変位終端において上枠26の底面部28と下
枠32の上面部30とが当接し、内部に室34が画成さ
れる。この場合、前記上枠26に設けられた押圧部材5
2は、ばね部材50の弾性力の作用下にワーク10の上
面を下方側に押圧して該ワーク10を保持する。上枠2
6、下枠32間の室34内にワーク10が収容された状
態で、これらを冷凍室56内に移動させる(図3参
照)。
【0026】次に、図示しない液体供給源から液体導入
チューブ44を介して、室34内に液体Wを導入する。
前記導入された液体Wは、略角錐台状に形成された室3
4の底面部28から徐々に貯留され、ワーク10に画成
された孔部内に浸透して図3に示す状態となる。この場
合、貯留される液体Wの量は、上枠26の孔部54の予
め設定された所定の高さAによって決定される。なお、
この高さAは、液体Wの凍結時にワーク10を完全に浸
漬させる位置に設定されている。余分な液体Wは孔部5
4から外部に排出される。
【0027】以上の状態に設定した後、冷凍室56内に
おいて該クランプ治具作成装置20を冷却する。この結
果、ワーク10を浸漬する液体Wが凍結し、その凍結膨
張によりワーク10の全体が固化した液体Wによって固
定保持される。前記凍結された液体Wの形状は室34と
略同一形状である角錐台状となる(図4参照)。液体W
を凍結させた後、図示しないシリンダの駆動作用下に上
枠26を矢印Y方向に変位させて下枠32から所定距離
離間させる。その際、下枠32の内壁面は上枠26側に
向かって縮開しているとともに、台部材38の大径部3
8aにフランジ部41が設けられていることから、前記
下枠32の内壁面および前記フランジ部41を介して凍
結した液体Wを下枠32側に保持することができる。こ
の結果、前記凍結した液体Wは下枠32から離間するこ
となく該下枠32と一体的に連結した状態となる。ま
た、上枠26は下枠32側に拡開しているためその離型
作業は極めて容易に行われる。このようにワーク10は
凍結された液体W内に保持されて固定されるため、ワー
ク10が如何なる形状であっても確実に下枠32に固定
することができる。また、ワーク10は、凍結された液
体Wを媒介して全体が一様に固定されているため、従来
のようなクランプアーム6a〜6cの極部的な押圧力に
よってワーク10が変形することを防止することができ
る。以上のようにして、クランプ治具が作成される。
【0028】このようにして前記固化された液体Wに保
持されたワーク10は、図4に示すように、底面を除く
他の面を加工面として、ドリル60並びにフライスカッ
タ62等の切削工具で加工作業を行うことができる。そ
の際、固化してワーク10を保持する前記液体Wとして
切削水を用いることにより、ドリル60並びにフライス
カッタ62の切刃に損傷を与えることなく好適にワーク
10を切削加工することができる。従って、ワーク10
の加工不能な面は底面だけとなる。この場合、例えば、
フライスカッタ62を用いてワーク10の肉薄の部位を
加工しても、固化された液体Wによって固定保持されて
いるため、前記肉薄の部位が振動していわゆるビビリを
発生させることなく加工することができる。
【0029】一方、図5に示すように、前記と同様にし
て、凍結された液体Wに保持されたワーク10aを下枠
32に固定し、前記ワーク10aに対して略水平方向に
横穴を穿設する場合には、図9に示すようにバリ14を
発生させることなく、好適に穿孔することができる。ド
リル60によって穿孔された孔部の端面が固化された液
体Wによって保持されているためである。さらに、加工
に際して、切削粉が非加工部位に入り込むことが阻止さ
れる。
【0030】次に、本発明の他のクランプ方法について
第2の実施例に係るクランプ治具作成装置との関連で説
明する。なお、第1の実施例と同一の構成要素には同一
の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0031】このクランプ治具作成装置70は、図6に
示すように、基本的には、相対的に変位自在に設けられ
た上枠72並びに下枠74とから構成される。前記上枠
72の凹部76と下枠74の凹部78とにより室80が
画成される。なお、前記上枠72と下枠74とが当接す
る部位には、室80から液体Wが漏出することを防止す
るために図示しないシール部材を設けると好適である。
【0032】前記上枠72の凹部76の底面部には、ワ
ーク10を下方側に押圧するための突起部82a〜82
dが形成されている。前記下枠74にはワーク10の形
状より大きな凹部78が画成され、前記凹部78の底面
部にはワーク10を位置決めして支持するための突出部
84a、84bが設けられている。前記下枠74の縮径
して傾斜する側面部86には、ワーク10を加工する際
にドリルを挿通させるための複数の孔部88a〜88c
(加工用孔部)が画成され、前記側面部86の端部には
ワーク10側に向かって膨出する膨出部90a、90b
が設けられている。前記膨出部90a、90bは、凍結
した液体Wを下枠74側に保持するためのものである。
【0033】さらに、上枠72の略中心部には室80内
に液体Wを導入するための孔部92が画成されている。
ここで、下枠74は図示しない基台上に固定され、一
方、上枠72は図示しない変位手段の駆動作用下に矢印
X、Y方向に変位自在に設けられている。なお、前記ク
ランプ治具作成装置70は、冷凍室56内に配置され
る。
【0034】第2実施例に係るクランプ治具作成装置7
0は基本的には以上のように構成されるものであり、次
にその作成方法について説明する。
【0035】先ず、突出部84a、84bを介して位置
決めされたワーク10が下枠74の凹部78内に収容さ
れた状態において、室80に連通する孔部92から、例
えば、液体導入チューブ等の液体注入手段を介して液体
Wを導入する。前記導入された液体Wは、下枠74の凹
部78内に徐々に貯留されて終局的にはワーク10全体
を浸漬する。前記液体Wは、ワーク10の上面部を充足
するまで導入される。この場合、ワーク10の上方の凹
部76内には空間部が画成され、液体Wが凍結した際ワ
ークの上面部から膨出してもよいように対処されてい
る。
【0036】次に、以上のように設定した後、冷凍室5
6等の凍結手段を介して前記室80内に貯留された液体
Wを凍結する。従って、ワーク10は、前記凍結された
液体W内に保持されるとともに前記凍結された液体Wを
介して下枠74に固定される。このような状態におい
て、上枠72を矢印Y方向に変位させて下枠74から離
間させる。この場合、図7に示すように、ワーク10は
凍結された液体Wを介して下枠74の側面部86に囲繞
されて保持固定されるため、該ワーク10を保持するた
めのクランプ力が一層増強されることになる。
【0037】そこで、図4に示すようなドリル60並び
にフライスカッタ62等の加工装置を用いて、凍結され
た液体W内に保持されたワーク10に対して切削加工を
行うことができる。ワーク10の側面から加工する場合
には、下枠74の側面部86に画成された孔部88a〜
88cにドリル60を挿通させて行えばよい。
【0038】以上のように、第1並びに第2実施例に係
るクランプ治具作成装置20、70では、ワーク10の
大きさ、形状等に関わらず、ワーク10を浸漬する液体
W全体を凍結して下枠32、74に対して該ワーク10
を固定することができる。従って、クランプ力によるワ
ーク10の歪みおよび変形等を防止することが可能であ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明に係るワークのクランプ方法およ
びクランプ治具作成装置によれば、以下の効果が得られ
る。
【0040】すなわち、ワークに対する加工面が制約さ
れることがないうえ、あらゆる形状、大きさのワークに
対応して該ワークを固定することができる。また、固化
された液体によってワーク全体が保持固定されるため、
前記ワークに歪み並びに変形を与えることがない。さら
に、ワークを加工する際、肉薄の部位であっても該肉薄
部位を固化された液体で固定することができるため、ビ
ビリが発生することなく、この結果、加工不良が生じる
ことがない。さらにまた、バリが発生しないため、バリ
取り作業を必要とすることなく作業能率を向上させるこ
とが可能となる。加えて、切削粉が非加工部位に入り込
むことを阻止することができる。
【0041】このように、従来技術に存する種々の弊害
を防止し、ワークに対する高精度な加工を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るクランプ治具作成
装置を構成する下枠にワークが位置決めされた状態を示
す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るクランプ治具作成
装置を構成する上枠と下枠とが離間した状態を示す断面
図である。
【図3】図2に示すクランプ治具作成装置において、室
内に液体が導入された状態を示す断面図である。
【図4】図2に示すクランプ治具作成装置において、上
枠を下枠から離間させ、凍結された液体内に包含された
ワークが下枠に固定された状態を示す断面図である。
【図5】図2に示すクランプ治具作成装置を構成する下
枠に固定されたワークの水平方向に横穴を穿孔する状態
を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係るクランプ治具作成
装置を示す概略構成図である。
【図7】図6に示すクランプ治具作成装置を構成する下
枠に、凍結された液体に包含されたワークが固定された
状態を示す説明図である。
【図8】従来例に係るクランプ装置を示す平面図であ
る。
【図9】従来例に係るクランプ装置に固定されたワーク
の水平方向に横穴を穿孔する状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10、10a…ワーク 20、70…クラ
ンプ治具作成装置 26、72…上枠 32、74…下枠 34、80…室 38…台部材 40…介装部材 44…液体導入チ
ューブ 54、88a〜88c…孔部 56…冷凍室

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工すべきワークを上枠と下枠とからなる
    枠内に位置決めして収容する工程と、 凍結膨張量を見込んだ量の液体を前記枠内に導入する工
    程と、 前記液体を凍結させる工程と、 前記ワークを、凍結した液体を介して一方の枠内に残置
    し、他方の枠を取り除く工程と、 を有することを特徴とするワークのクランプ方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、ワークの加
    工部位は、前記ワークが残置される一方の枠の開口部よ
    りも取り除かれる他方の枠側に配置されることを特徴と
    するワークのクランプ方法。
  3. 【請求項3】ワークを収容するための室を画成し、離間
    可能な上枠および下枠と、 前記室内に液体を注入する液体注入手段と、 前記室内に注入された液体を凍結する凍結手段と、 を備えることを特徴とするワークのクランプ治具作成装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の装置において、上枠に開口
    部が画成され、前記開口部は、液体注入手段によって注
    入される液体の量を、凍結膨張量を見込んだ量に調節す
    ることを特徴とするワークのクランプ治具作成装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載の装置において、前
    記上枠および下枠の内壁面は、室の容積が一方の枠から
    他方の枠に向かって徐々に縮小されるように傾斜して形
    成されることを特徴とするワークのクランプ治具作成装
    置。
  6. 【請求項6】請求項3乃至5のいずれかに記載の装置に
    おいて、ワークの加工部位を該ワークが残置される一方
    の枠の開口部よりも取り除かれる他方の枠側に配置され
    るように位置決めする位置決め部材を有することを特徴
    とするワークのクランプ治具作成装置。
  7. 【請求項7】請求項3記載の装置において、下枠にはワ
    ークの加工用孔部が画成されていることを特徴とするワ
    ークのクランプ治具作成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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