JPH0791994A - 電磁流量計におけるノイズ除去方法と変換器 - Google Patents

電磁流量計におけるノイズ除去方法と変換器

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JPH0791994A
JPH0791994A JP23629893A JP23629893A JPH0791994A JP H0791994 A JPH0791994 A JP H0791994A JP 23629893 A JP23629893 A JP 23629893A JP 23629893 A JP23629893 A JP 23629893A JP H0791994 A JPH0791994 A JP H0791994A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 方形波の流量信号だけを選択的に増幅して、
電気化学的ノイズや流体ノイズを効果的に除去できるノ
イズ除去方法と、変換器を実現する。 【構成】 図示されてない検出器の電極信号を前置増幅
器で増幅して、ノイズ除去回路4に入力信号V1 として
入力する。この入力信号は、積分型増幅器7でR 2 /R
1 倍に増幅されるとともに、R2 ・C2 の時定数で積分
される。増幅積分された出力V3 は励磁の切替わりの後
所定期間開くスイッチS2 を介して第1の積分回路5に
印加され、R0 ・C0 の時定数で積分されてアンプA1
の非反転入力にフィードバックされる。R0 ・C0 ,R
2 ・C2 の時定数を選んで、方形波の流量信号だけを選
択的に増幅する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特に電池駆動の低消費電
力型の電磁流量計に好適なノイズ除去方法および変換器
に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁流量計は、管内を流れる流体に交番
磁界を印加し、この磁界と直角な方向に配置した二つの
電極間に誘起する流量信号から流体の流量を計測するも
のであるが、電極間には流量信号以外のノイズが発生す
る。
【0003】その中で、流体のイオン成分によって発生
する電気化学的ノイズがある。このノイズの周波数特性
はいわゆる1/f特性を示し、低周波になる程、そのレ
ベルが大きくなるため、直流のオフセット電圧は数百m
Vという大きな値に達する場合もある。
【0004】このような電気化学的ノイズを除去する補
償回路として特開平2−12018号公報のものが周知
である。この従来技術の回路図を図7に、そのタイミン
グを図8に示す。
【0005】なおこの回路図では、検出器の励磁コイル
と、励磁コイルに励磁電流を供給する励磁回路と、励磁
回路などにタイミング信号を送出する制御回路は省略し
てある。
【0006】図において、励磁の前半周期である(T1
+T2 )の間正方向の磁界が保持され、次の後半周期
(T3 +T4 )の間負方向に一定の磁界が保持され、こ
れが次々と繰り返される場合、電極2a,2b間には磁
界と同じタイミングで流速に比例した流量信号が誘起
し、前置増幅器3で増幅されて流量信号E1 となる。
【0007】今、時刻t1 で磁界、それに伴ない流量信
号E1 が理想的にスタートしたと仮定して説明をする。
先ず期間T1 の間の動作について説明する。
【0008】時刻t1 で流量信号E1 がプラスの値とし
てオフセット補償回路20に入力された場合、積分回路
21の出力E3 は初期値のゼロであるため、アンプA10
の出力E2 は E2 =−(R12/R11)・E1 となる。そしてスイッチS10がOFFであるため期間T
1 の間、アンプA10の出力E2 はこのマイナスの一定値
に保持される。
【0009】次に期間T2 の間の動作について説明す
る。時刻t2 でスイッチS10がONとなると、積分回路
21は前記マイナスのE2の値をR10・C10の時定数で
積分し、プラス方向のフィードバック電圧E3 を生じ
る。
【0010】このフィードバック電圧E3 はアンプA10
の非反転入力に加わるが、この電圧E3 は抵抗R11を通
じてアンプA10の反転入力に加わる前記流量信号E1
同じ極性であるため、この流量信号E1 に対するアンプ
10の出力を打消して、フィードバック電圧E3 の増加
とともに出力E2 の値が減少していく。
【0011】期間T2 の最終である時刻t3 における出
力E2 の値E2 (t3 )は、時刻t2 における値E
2 (t2 )の30〜60%となるように時定数R10・C
10が決められる。
【0012】次に期間T3 の間の動作について説明す
る。時刻t3 でスイッチS10がOFFし、流量信号E1
がプラスからマイナスの値に変化すると、積分回路21
はホールド回路として働らき、スイッチS10がOFFす
る直前のフィードバック電圧E3 の値E3 (t3 )を期
間T3 の間保持する。
【0013】一方、アンプA10の出力E2 は、時刻t3
における流量信号E1 の変化量2E 1 がR12/R11倍さ
れた値2E1 (R12/R11)だけプラス方向に増加し、
期間T3 の間一定値E2 (t4 )を保持する。
【0014】次に期間T4 の間の動作を説明する。時刻
4 でスイッチS10がONすると、積分回路21はR10
・C10の時定数でプラスのE2 の値E2 (t4 )を積分
するため、フィードバック電圧E3 はゼロに向って減少
し、さらにゼロを越えてマイナスの値となる。
【0015】このフィードバック電圧E3 の変化に伴な
い、アンプA10の出力E2 は E2 =−(R12/R11)・E1 +〔(R12/R11)+
1〕・E3 の関係で減少する。こうして時刻t5 における出力E2
の値E2 (t5 )は、上記前半周期(T1 +T2 )の場
合と同様に、時刻t4 における値E2 (t4 )の30〜
60%となる。
【0016】以上で電磁流量計の計測における1周期
(T1 +T2 +T3 +T4 )を終え、次の周期(T1
+T2 ′+T3 ′+T4 ′)に移行する。次の期間
1 ′では期間T1 と同様にスイッチS10がOFFであ
るため、フィードバック電圧E3 の最終値E3 (t5
が保持される。
【0017】そして、このような2〜3周期の繰り返し
により回路は定常状態となる。以上の説明は、理想的な
流量信号だけの場合であるが、流量信号E1 に直流分が
重畳する場合は、積分回路21がアンプA10の出力E2
に重畳する直流分を積分し、直流分に対するフィードバ
ック電圧E3 をアンプA10の非反転入力に加えることに
より出力E2 に重畳する直流分を除去する機能を持つ。
【0018】また低周波の電気化学的ノイズが加わった
場合も、直流分の場合と同様に除去能力を有する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】低消費電力型の電磁流
量計はいわゆる2線式が主流であったが、近年電池駆動
の低消費電力型の電磁流量計の需要が高まった。
【0020】これに伴ない磁界の発生に使える電力は必
然的に小さくなり、電極間に誘起する起電力は流速1m
/S当り2〜5μVと小さくなった。一方、電極には電
気化学的ノイズの他に、高速流体ノイズとかフローノイ
ズと呼ばれる、流速により比例的に増大する流体ノイズ
が発生する。この流体ノイズは1/f特性を示す電気化
学的ノイズに比べて高い周波数成分のノイズが相対的に
大きく、流速が10m/Sに近付くとノイズレベルが1
00μVにも達し、流体の導電度が小さくなると、更に
増大する傾向にある。
【0021】図7に示した従来技術では、ノイズ除去回
路としてのオフセット補償回路21は、低い周波数のノ
イズに対するノイズ除去能力は高いが、高い周波数のノ
イズに対するノイズ除去能力は低い傾向にある。
【0022】信号レベルが小さくなってS/Nが低下し
たことによる低い周波数のノイズに対する除去能力も不
足することに加え、高い周波数成分が大きい流体ノイズ
の悪影響が顕著になった。
【0023】このため、図7におけるサンプル・ホール
ド回路10の出力のばらつきが増大することとなった。
同図のA/D変換回路11では、入力が許容値を越える
と出力が飽和し、信号のもつ情報が失なわれるため大き
な誤差を生じる。
【0024】そしてフルスケール流量では流体ノイズが
特に大きいため、A/D変換回路11の飽和が生じ易
い。このため、フルスケール時にA/D変換回路11に
入力する信号レベルを、A/D変換回路の有効なダイナ
ミックレンジの1/2程度に小さくして、飽和を防ぐ必
要があったが、こうすると、A/D変換回路の能力の1
/2しか有効に活用できないという大きな不利益があっ
た。
【0025】A/D変換回路に入力する信号レベルを小
さくして同変換回路の飽和を防止しても、出力に大きな
ばらつきを生じる。このばらつきは長時間の平均値では
誤差がゼロになる性質のものであるが、瞬間・瞬間の値
ではプラス・マイナスに変動する誤差をもったものにな
る。
【0026】また、商用AC電源からの誘導によって5
0Hz又は60Hzのノイズが流量信号に重畳した場合
の対策として、励磁周波数をAC電源周波数の偶数分の
1として同期を取って誘導ノイズを除去する手法が一般
的であるが、電池駆動の電磁流量計にこの手法を用いる
のは困難である。
【0027】また、ノイズ除去の他の手法として、A/
D変換した値をCPU内で以前の値と比較して異常と判
断したら除去し、以前の値を保持する方法がある。この
手法は、高速のCPUを必要とし、その消費電力が大き
くなるため、電池駆動の電磁流量計には不向きで使用で
きない。
【0028】そこで、本発明は、電池駆動の低消費電力
型電磁流量計に適したノイズ除去方法及び変換器を提供
することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の電磁流量計におけるノイズ除去方法は、
周期的に極性が変る方形波の励磁磁界によって流体の流
量を計測する電磁流量計において、方形波の流量信号
(V1 )を増幅・積分した出力(V3 )を、励磁に同期
した期間(T2 )積分し、この積分出力(V4 )を前記
方形波の流量信号に対して差動的に前記増幅・積分の入
力としてフィードバックすることにより、励磁に同期し
た方形波の流量信号を選択的に増幅するようにしたこと
を特徴とする。
【0030】請求項2の電磁流量計の変換器は、請求項
1のノイズ除去方法の実施に用いるものである。即ち、
周期的に極性が変る方形波の励磁磁界によって流体の流
量を計測する電磁流量計において、方形波の流量信号
(V1 )を増幅するアンプ(A1 )と、アンプ(A1
の出力(V2 )を積分する第2の積分回路(6)と、励
磁に同期してONするスイッチ(S1 )と、このスイッ
チ(S1 )がONの期間だけ前記第2の積分回路(6)
の出力(V3 )を積分する第1の積分回路(5)と、こ
の積分回路(5)の出力(V4 )を前記アンプ(A1
に入力するフィードバックループとを具備したことを特
徴とする。
【0031】請求項3の電磁流量計の変換器は、請求項
2のアンプ(A1 )と第2の積分回路(6)とを一つの
積分型増幅器(7)として構成したことを特徴とする。
請求項4の電磁流量計の変換器は、請求項1又は2の発
明において、スイッチ(S1 )のON期間が励磁の半周
期の後半であることを特徴とする。
【0032】そして、請求項5の電磁流量計の変換器
は、請求項1又は2の発明において、スイッチ(S1
がONする期間(T2 , 4 ,T2 , 4 ′,…)を
信号をサンプリングする期間と一致させたことを特徴と
する。
【0033】
【作用】アンプ(A1 )の一方の入力端子に入力された
方形波の流量信号(V1 )は、アンプ(A1 )で増幅さ
れ、更に第2の積分回路(6)で積分される。その出力
(V3 )は、スイッチ(S1 )のON期間中第1の積分
回路(5)で積分されて、前記アンプ(A1 )のもう一
つの入力端子に前記方形波の流量信号による出力
(V2 )を打消すような極性でフィードバックされる。
【0034】二つの積分回路(5)(6)の時定数を従
来の積分回路の時定数より小さく定め、かつスイッチ
(S1 )のONするタイミングを励磁の各半周期の後半
だけにすることで、フィードバック系に位相的な遅れが
生じる。
【0035】その結果、励磁に同期した方形波の流量信
号だけが共振的に増幅される。位相的に励磁に同期して
いなかったり、励磁と異なる周波数成分のノイズを減衰
させる。
【0036】
【実施例】図1は本発明の電磁流量計の第1実施例で、
そのタイミング図の図2に基いて、以下に第1実施例を
説明する。
【0037】1は流体を流す管、2a,2bは電極で、
これらは図示されてない励磁コイルとともに周知の検出
器を構成している。3は電極2a,2b間の誘起電圧を
増幅する前置増幅器、4はノイズ除去回路で、抵抗
1 ,R2 とアンプA1 、及び第1の積分回路5、第2
の積分回路6、スイッチS1 とからなる。
【0038】第1の積分回路5は抵抗R0、コンデンサ
0及びアンプA2 を図示のように接続して構成してあ
る。第2の積分回路6は抵抗R3 、コンデンサC1 及び
利得1のバッファアンプA 3 を図示のように接続して構
成してある。
【0039】スイッチS1 は、図示されてない制御回路
からのタイミング信号でON/OFFされ、図2で示す
ように、励磁磁界の方向が切替えられる毎に所定の期間
1,T3 ,T1 ′,…OFFとなり、他の期間T2
4 ,T2 ′,…ONとなる。
【0040】前置増幅器3の出力はノイズ除去回路4の
入力V1 となり、この入力V1 はアンプA1 の反転入力
に加わる。アンプA1 の出力V2 は、第2の積分回路6
でR 3 ・C1 の時定数で積分されて、その出力はノイズ
除去回路4の出力V3 となる。
【0041】この出力V3 は励磁磁界に同期してON/
OFFするスイッチS1 を通して第1の積分回路5に入
力され、R0 ・C0 の時定数で積分されてフィードバッ
ク電圧V4 となり、アンプA1 の非反転入力に加えられ
る。
【0042】10はサンプル・ホールド回路で、励磁磁
界に同期してON/OFFされるスイッチS3 ,S
4 と、これらのスイッチと接地間にそれぞれ接続された
コンデンサとアンプA4 ,A5 ,A6 とで構成されてい
る。このサンプル・ホールド回路は、ノイズ除去回路4
の出力V3 を入力して、励磁の切替わり時に発生する誘
導ノイズを除いた流量信号だけをホールドする。
【0043】11はA/D変換回路、12はCPU、1
3は表示器である。今、図2の時刻t1 で初めて入力信
号V1 が印加されて動作がスタートすると仮定する。ま
た、TM =(T1 +T2 +T3 +T4 )を電磁流量計の
計測の一周期とする。
【0044】 先ず期間T1 の動作を説明する。 時刻t1 でプラスの入力V1 が印加された時、第1の積
分回路5の出力であるフィードバック電圧V4 は初期値
のゼロで、スイッチS1 はOFFであるため、期間T1
の間にわたりフィードバック電圧V4 はゼロに保持され
る。
【0045】このため、アンプA1 の出力V2 はマイナ
スの一定値 V2 =−(R2 /R1 )・V1 となる。
【0046】この出力V2 が第2の積分回路6の時定数
3 ・C1 のRC直列回路で積分されてコンデンサC1
に充電される。そして、利得1のバッファーアンプA3
でインピーダンス変換されて積分回路6の出力、つまり
ノイズ除去回路4の出力V3となる。
【0047】アンプA1 の出力V2 は期間T1 の間にわ
たり前記マイナスの一定値を保持するため、第2の積分
回路6の出力つまりノイズ除去回路4の出力V3 は図2
に示すようにゼロからマイナス方向に指数関数的に減少
する。
【0048】 次に期間T2 の動作を説明する。 時刻t2 でスイッチS1 がONすると、前記マイナスの
値の出力V3 が第1の積分回路5によってR0 ・C0
時定数で積分され、図2のようにプラス方向に上昇する
フィードバック電圧V4 となる。
【0049】このフィードバック電圧がアンプA1 の非
反転入力に印加され、かつアンプA 1 の反転入力には、
そのときの入力V1 が抵抗R1 を介して印加されている
ため、この時のアンプA1 の出力V2 は V2 =−(R2 /R1 )・V1 +〔(R2 /R1 )+
1〕・V4 の関係で、フィードバック電圧V4 に伴なって変化す
る。
【0050】時定数R0 ・C0 は図7の従来技術の回路
に比べて小さな値に選んであるため、フィードバック電
圧V4 は急速にプラス方向に増加し、これに伴ないマイ
ナスの値の出力V2 は図2に示すようにゼロに向って急
速に上昇する波形となる。
【0051】この出力V2 をR3 ・C1 の時定数で積分
した値である出力V3 もゼロ方向に向う波形となるが、
時定数R3 ・C1 のRC直列回路の積分効果による位相
的な遅れのため、アンプA1 の出力V2 がゼロとなり、
その後プラスの値となっても、第2の積分回路6の出力
3 はしばらくマイナスの値をとり続ける。
【0052】時定数R3 ・C1 及びR0 ・C0 を適切に
選ぶことにより、期間T2 の最終時点で、第2の積分回
路6の出力でかつノイズ除去回路4の出力でもある出力
3の値をほぼゼロにすることが可能で、そのようにし
てある。
【0053】 次に期間T3 の動作を説明する。 時刻t3 でスイッチS1 がOFFすると、第1の積分回
路4の出力であるフィードバック電圧V4 は期間T2
最終時点の値V4 (t3 )を期間T3 の間にわたり保持
する。
【0054】またその時刻t3 で入力V1 がプラスの値
からマイナスの値に切替わるので、アンプA1 の出力V
2 は V2 =−(R2 /R1 )・V1 +〔(R2 /R1 )+
1〕・V4 の値となって期間T2 の間保持される。
【0055】この出力V2 の値は、図2のように、期間
2 の最終値V2 (t3 )と、時刻t3 における入力V
1 の変化分2V1 を(R2 /R1 )倍した値の合計であ
るが、これら二つの値V2 (t3 )と2V1 ・(R2
1 )は共にプラスの値であるため、アンプA1 の出力
2 は期間T1 のときの値−(R2 /R1 )・V1 に比
べて大幅に増加したことになる。
【0056】第2の積分回路6の出力であるノイズ除去
回路4の出力V3 は、この期間T2の間の前記出力V2
をR3 ・C1 の時定数で積分した値であり、かつ時刻t
3 における出力V2 の増加が大きいため、急速にプラス
方向に変化する。
【0057】この結果、従来技術の図7の回路における
出力E2 に比べて第1実施例の出力V3 の値は大きなも
のとなる。 次に期間T4 の動作を説明する。
【0058】時刻t4 でスイッチS1 がONし、プラス
の値の出力V3 を第1の積分回路5がR0 ・C0 の時定
数で積分する。時定数R0 ・C0 は前述のように、図7
の回路の時定数R10、・C10に比べて小さな値であるた
め、フィードバック電圧V4 は急速にゼロに向い、これ
に伴ないアンプA1 の出力V2 も急速にゼロに向うが、
第2の積分回路6の出力つまりノイズ除去回路4の出力
3 は、V2 >V3 の間は増加し続け、V2 <V3 とな
った時点以後はゼロに向って減少する波形となる。
【0059】こうして、第2の積分回路6の出力つまり
ノイズ除去回路4の出力V3 の変化はアンプA1 の出力
2 に対して位相的に遅れを伴なった動作となり、出力
2がゼロとなっても出力V3 は未だプラスの値を保つ
ため、第1の積分回路5の出力であるフィードバック電
圧V4 はゼロとなる。そしてゼロを通過して更にマイナ
ス方向の値としてその絶対値が増加し続け、マイナスの
値のフィードバック電圧V4 がアンプA1 の非反転入力
にフィードバックされることにより、アンプA 1 の出力
2 もマイナスの値となり、更にマイナス方向にその絶
対値が増加する。
【0060】期間T4 の最終時点におけるアンプA1
出力V2 の絶対値は、前記期間T2の最終時点における
アンプA1 の出力V2 の絶対値に比べかなり増大してい
る。これに伴ない出力V3 とフィードバック電圧V4
値も半周期の間に増加している。
【0061】以上で第1周期TM の間の動作の説明を終
える。 第2周期になると、時刻t5 つまりt1 ′でスイッ
チS1 がOFF、入力V1 がプラスの値となって最初か
らの動作〜を繰り返す。
【0062】但し、この第2周期における期間T1 ′で
は、第2の積分回路5の出力であるフィードバック電圧
4 の値は、初期値のゼロではなく期間T4 の最終値で
大きなマイナスの値となったV4 (t5 )である。
【0063】またアンプA1 の出力V2 は、時刻t1
で入力V1 がマイナスからプラスにに変化した変化量2
1 を(R2 /R1 )倍した分だけ減少し、その分出力
2の絶対値は増加する。
【0064】この出力V2 をR3 ・C1 の時定数で積分
した第2の積分回路6の出力つまりノイズ除去回路4の
出力V3 の絶対値は第1周期TM の期間T1 ,T2 にお
ける出力V3 の絶対値よりも大きくなる。
【0065】このような第1,第2,第3,…周期の繰
り返しにより、出力V2 ,V3 及びフィードバック電圧
4 は周期を繰り返す毎に次第に増加する。つまり、ノ
イズ除去回路4は、上述のようにフィードバック系とし
て作動させることで、一種の共振回路として働らく。
【0066】但し、適切な回路定数の選定により、増幅
度がどこまでも大きくならずに、数周期で一定の増幅度
に達し、励磁に同期した方形波信号に対する安定な増幅
器を構成することが可能で、そのようにしてある。
【0067】このノイズ除去回路で構成された増幅器の
増幅度は(R2 /R1 )より大きくなり、増幅度を大き
くする程ノイズ除去の点で有利であるが、あまり大きく
すると、つまり共振的にし過ぎると、フィードバック系
として不安定になり易いので、本来の増幅度である(R
2 /R1 )の1.5〜3倍程度にするのが有利と考え
る。
【0068】なお、このノイズ除去回路で直流のオフセ
ット電圧を除去できることは、改めて説明を要しない。
ノイズ除去回路4の出力V3 はサンプル・ホールド回路
10で励磁の切替わり時に発生する誘導ノイズを除いた
流量信号だけがホールドされる。このようなサンプル・
ホールド回路10の動作は前記従来技術の特開平2−1
2018号公報で周知なので、ここではその詳細説明を
省略する。
【0069】サンプル・ホールド回路10でホールドさ
れた流量信号の値は、A/D変換回路11でデジタル量
に変換され、CPU12で演算処理して、表示器13で
積算値や瞬間値を表示する。
【0070】また、積算値や瞬間値をコード信号として
外部へ出力することも可能である。
【0071】
【第2実施例】図3と図4に基いて本発明の第2実施例
を説明する。図3は前記第1実施例の図1におけるノイ
ズ除去回路4に相当する部分だけを示したもので、図3
に示してない他の部分は図1の第1実施例と同じであ
る。
【0072】この第2実施例は、図1の第1実施例にお
ける抵抗R1 ,R2 ,アンプA1 及び第2の積分回路6
と同様の動作をする回路を、積分型増幅器7に置き替え
たものである。つまり、図1の第1実施例における第2
の積分回路6を廃止して、アンプA1 に帰還用コンデン
サC2 を、抵抗R2 に並列に接続して、アンプA1 の増
幅器と積分器の機能とを持たせたもので、いわば積分型
増幅器7を構成する。
【0073】この新たな積分型増幅器7の時定数はR2
・C2 で決まり、図1の第1実施例における第2の積分
器6の時定数R3 ・C1 と R2 ・C2 =R3 ・C1 の関係にすることで、図3の第2実施例は、図1の実施
例と、全体として殆ど同一の動作をする。
【0074】なお、図3の第2実施例では、アンプA1
の出力つまりノイズ除去回路4の出力をスイッチS1
通じて第1の積分回路5に印加している。図3の回路の
動作は、積分型増幅器7が図1の第2の積分回路6の機
能を兼ね備えているため、図2のタイミング図における
出力V2 に相当する波形は無く、積分型増幅器7の出力
は図1における第2の積分器6の出力即ちノイズ除去回
路4の出力と同一であるから、同じ記号V3 とした。
【0075】入力V1 が入ると、期間T1 の間では、ス
イッチS1 がOFFのため積分型増幅器7が入力V1
(R2 /R1 )倍するとともに、R2 ・C2 の時定数で
積分して出力V3 とする。
【0076】期間T2 になってからスイッチS1 がON
して、位相的に遅れた出力V3 を第1の積分回路5でR
0 ・C0 の時定数で積分し、積分型増幅器7を構成する
アンプA1 の非反転入力にフィードバックすることで、
全体として図1のノイズ除去回路4と全く同様の動作を
する。
【0077】この結果、この第2実施例も、第1実施例
と同様に、励磁に同期した方形波信号に対してのみ増幅
度が大きくなる共振的な増幅器を構成し、流量信号だけ
を選択的に増幅することができる。
【0078】そして、その構成は、従来の図7の回路に
対して、1個のコンデンサC2 を付加し、第1の積分回
路6の時定数R0 ・C0 を図7の積分回路21の時定数
10・C10より小さい適切な値は選定するだけで可能と
なった。
【0079】
【第3実施例】図5の第3実施例は図2の第2実施例の
回路の抵抗R1 に直列に別のスイッチS2 を接続したも
ので、この別のスイッチS2 は図6のタイミング図にS
2 で示すタイミングでON/OFFする。
【0080】図1の電極2a,2b間には、励磁が切り
替わった直後にスパイク状の誘導ノイズが発生して流量
信号に重畳する。これを同図の前置増幅器3で増幅した
ものが、図5のノイズ除去回路4の入力V1 ′である。
【0081】この誘導ノイズが大きい場合、図3の第2
実施例では積分型増幅器7の時定数R2 ・C2 で積分す
ることにより、いわゆる尾引が発生して電磁流量計の零
点変動の原因となる。
【0082】そのため、図6のタイミング図のように、
誘導ノイズが発生する期間、即ち図6の期間T1aの間ス
イッチS2 をOFFにして、ノイズ除去回路4に誘導ノ
イズの悪影響が及ばないようにしたのが図5の第3実施
例である。
【0083】この第3実施例の基本的動作は図3の第2
実施例と全く同様であるため、各部の波形の記号は図
3,図4と同一にしたが、図4における期間T1 を、図
6ではスイッチS2 がOFFの期間T1aとそれ以外の期
間T1bに分けた。
【0084】スパイク状の誘導ノイズが重畳する入力信
号V1 ′に対する各部の出力V3 、フィードバック電圧
4 の波形は図4と同様であるが、期間T1aの間はスイ
ッチS2 がOFFであるので、出力V3 は期間T1bにな
ってから立上り、期間T3aでもスイッチS2 がOFFと
なるため、この期間T3aでは出力V3 はゆっくりと増加
し、続く期間T3bで急速に立上る波形となる。この点以
外は図3の第2実施例と全く同様の動作となる。
【0085】誘導ノイズの影響を除去する例として、図
3の第2実施例に別のスイッチS2を付加する第3実施
例を図5に示したが、図1の第1実施例に対して、抵抗
1と直列に別のスイッチS2 を接続付加しても同じ動
作と効果が得られる。以上三つの実施例において、励磁
に同期した方形波信号のみを、共振特性を応用して選択
的に増幅してノイズを除去するノイズ除去方法と、それ
に使う変換器とを説明した。
【0086】このような共振特性が得られるのは、第1
実施例においては第1の積分回路5の時定数R0 ・C0
と第2の積分回路の時定数R3 ・C1 の間に概略 R0 ・C0 =R3 ・C1 の関係がある場合で、更に励磁周波数をfL とすると、
概略 fL /2=1/(2πR0 ・C0 ) の関係がある場合である。
【0087】また第2実施例においては、共振特性が得
られるのは、第1の積分回路5と積分型増幅器7の各時
定数の間に概略 R0 ・C0 =R2 ・C2 の関係がある場合で、励磁周波数fL についても、図1
の第1実施例の場合と同様に概略 fL /2=1/(2πR0 ・C0 ) の関係がある場合である。
【0088】以上のような関係のある場合に、ノイズ除
去回路4に共振的な特性が得られるが、スイッチS1
ON/OFFする期間、つまり期間T1 とT2 との比率
によって前記時定数の関係式は若干の影響を受ける。
【0089】図2のタイミングの説明において、スイッ
チS1 がONする期間T2 とT4 はサンプル・ホールド
回路10で信号をサンプリングする期間と一致させた
が、これに限定するものでなく、サンプリング期間とは
独立して決めることができる。
【0090】但し、ノイズを信号の一部としてサンプリ
ングするこのサンプリング期間だけスイッチS1 をON
して、ノイズを第1の積分回路5で積分してフィードバ
ックすることは、ノイズ除去の点で有利である。
【0091】またスイッチS1 のON期間T2 及びT4
を小さくする程第2の積分回路6の出力つまりノイズ除
去回路4の出力V3 の位相的な遅れが大きくなるため、
共振特性は強くなる反面、安定でノイズ除去能力の高い
回路条件を見付けにくくなる傾向がある。スイッチS2
のON期間T2 及びT4 は励磁の半周期の60%〜50
%程度が良好な条件を得易い。
【0092】別のスイッチS2 のON期間を、時刻t3
又はt5 より早く終了すること、つまり期間T2 及びT
4 の最終の5〜20mSの間はスイッチS2 をOFFす
ることも、ノイズ除去能力の向上の点で良好な結果が得
易い。
【0093】ノイズ除去回路4は第1の積分回路5の他
に積分機能を付加したことによるフィードバック系の位
相的な遅れにより、励磁に同期した方形波信号に対して
だけ共振的に増幅する性質を持った。
【0094】これによる増幅度は(R2 /R1 )より大
きくなる一方、励磁と同じ周波数であっても方形波以外
の波形や位相が異なるノイズに対しては共振的に増幅し
ない。
【0095】また周波数の異なる波形、つまり共振しな
い周波数成分の入力波形に対しては、第1の積分回路5
はハイパスフィルタとして、第2の積分回路6はローパ
スフィルタとして働らく。
【0096】以上のように、流量信号に対する共振的増
幅と、ノイズに対するフィルタ効果によって、流体ノイ
ズの周波数帯のうちで、測定のばらつきの最も大きな原
因となる励磁と同一の周波数や励磁周波数に近い上下の
周波数のノイズに対して強力な除去能力を発揮する。
【0097】こうして、流体ノイズを強力に減衰させる
一方、励磁に同期した方形波の流量信号のみを選択的に
増幅することが可能となり、出力のばらつきを大幅に低
減できた。
【0098】また、商用電源の50Hzや60Hzの誘
導ノイズは、励磁周期数fL を商用周波数よりも大きく
離れた低い周波数に定めることで強力に除去できる。な
お、図5の第3実施例では別のスイッチS2 を期間T1a
の間OFFすることにより、スイッチS2 をOFFしな
い場合に比較して、同じ回路定数でも増幅度が小さくな
って良好なノイズ除去特性を見付けにくくなる。特に期
間T1aを長くしてスイッチS1 のOFF期間に近づけた
場合は、良好な結果を得る回路定数は限定される。
【0099】しかし、限定される分だけ、信号とノイズ
の選択性はよりシャープになり、良好なノイズ除去回路
となる傾向がある。以上のように、すぐれた特性のノイ
ズ除去回路を、電池駆動の電磁流量計に適した低消費電
力でかつ簡単な回路構成で実現できた。
【0100】特に、図3の第2実施例では、従来技術の
回路にコンデンサC2 を1個付加して、回路定数を選定
するだけであり、実質的に電力を消費するのは2個の演
算増幅器A1 とA2 だけである。この演算増幅器もプロ
グラマブルの演算増幅器を使用すれば、ノイズ除去回路
全体でわずか3〜4μAの消費電流で動作可能である。
【0101】
【発明の効果】本発明のノイズ除去方法と、変換器は上
述のように構成されているので、次の(1)〜(4)の
効果を奏する。
【0102】(1) 流体ノイズを減衰させることがで
き、出力のばらつきを大幅に低減できる。 (2) ばらつきが大幅に低減したため、A/D変換回
路(11)の飽和を心配せずに信号レベルを大きくでき
るので、A/D変換回路のダイナミックレンジが有効に
使用でき、計測精度が向上する。
【0103】(3) 商用AC電源からの50Hzや6
0Hzの誘導ノイズを強力に除去することができる。こ
のため、励磁のタイミングをAC電源に同期させる必要
がなくなり、電池駆動に適するものとなった。
【0104】(4) ノイズ除去のために消費電力の大
きな高速のCPUを使用する必要がなく、この点でも電
池駆動に適したノイズ除去回路を実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変換器を備えた電磁流量計の第1実施
例の要部回路図。
【図2】図1の回路のタイミング図。
【図3】本発明の変換器の第2実施例の要部回路図。
【図4】図3の回路のタイミング図。
【図5】本発明の変換器の第3実施例の要部回路図。
【図6】図5の回路のタイミング図。
【図7】従来技術の回路図。
【図8】図7の従来技術のタイミング図。
【符号の説明】
2a,2b 電極 3 前置増幅器 4 ノイズ除去回路 5 第1の積分回路 6 第2の積分回路 7 積分型増幅器 A1 アンプ S1 スイッチ T2 ,T4 ,T2 ′,T4 ′ 期間 V1 流量信号 V2 出力 V3 出力 V4 出力(フィードバック電圧)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項 4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】これに伴ない磁界の発生に使える電力は必
然的に小さくなり、電極間に誘起する起電力は流速1m
当り2〜5μVと小さくなった。一方、電極には電
気化学的ノイズの他に、高速流体ノイズとかフローノイ
ズと呼ばれる、流速により比例的に増大する流体ノイズ
が発生する。この流体ノイズは1/f特性を示す電気化
学的ノイズに比べて高い周波数成分のノイズが相対的に
大きく、流速が10m/に近付くとノイズレベルが1
00μVにも達し、流体の導電度が小さくなると、更に
増大する傾向にある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】請求項3の電磁流量計の変換器は、請求項
2のアンプ(A1)と第2の積分回路(6)とを一つの
積分型増幅器(7)として構成したことを特徴とする。
請求項4の電磁流量計の変換器は、請求項2又は3の発
明において、抵抗(R 1)に直列に挿入したスイッチ
(S2)を励磁の切り換りに伴う誘導ノイズが発生する
期間(T1a)だけOFFすることを特徴とする。請求項
の電磁流量計の変換器は、請求項1又は2の発明にお
いて、スイッチ(S1)のON期間が励磁の半周期の後
半であることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】そして、請求項の電磁流量計の変換器
は、請求項1又は2の発明において、スイッチ(S1
がONする期間(T2,T4,T2′,T4′,…)を信号
をサンプリングする期間と一致させたことを特徴とす
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】この第2実施例は、図1の第1実施例にお
ける抵抗R1,R2,アンプA1及び第2の積分回路6と
同様の動作をする回路を、積分型増幅器7に置き替えた
ものである。つまり、図1の第1実施例における第2の
積分回路6を廃止して、アンプA1に帰還用コンデンサ
2を、抵抗R2に並列に接続して、アンプA 1増幅器
と積分器の機能とを持たせたもので、いわば積分型増幅
器7を構成する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】そして、その構成は、従来の図7の回路に
対して、1個のコンデンサC2を付加し、第1の積分回
路6の時定数R0・C0を図7の積分回路21の時定数R
10・C10より小さい適切な値選定するだけで可能とな
った。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正内容】
【0092】別のスイッチS2のON期間を、時刻t3
はt5より早く終了すること、つまり期間T2及びT4
最終の5〜20mの間はスイッチS2をOFFするこ
とも、ノイズ除去能力の向上の点で良好な結果が得易
い。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正内容】
【0098】また、商用電源の50Hzや60Hzの誘
導ノイズは、励磁周数fLを商用周波数よりも大きく
離れた低い周波数に定めることで強力に除去できる。な
お、図5の第3実施例では別のスイッチS2を期間T1a
の間OFFすることにより、スイッチS2をOFFしな
い場合に比較して、同じ回路定数でも増幅度が小さくな
って良好なノイズ除去特性を見付けにくくなる。特に期
間T1aを長くしてスイッチS1のOFF期間に近づけた
場合は、良好な結果を得る回路定数は限定される。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期的に極性が変る方形波の励磁磁界に
    よって流体の流量を計測する電磁流量計において、 方形波の流量信号(V1 )を増幅・積分した出力
    (V3 )を、励磁に同期した期間(T2 )積分し、この
    積分出力(V4 )を前記方形波の流量信号に対して差動
    的に前記増幅・積分の入力としてフィードバックするこ
    とにより、励磁に同期した方形波の流量信号を選択的に
    増幅するようにしたことを特徴とする電磁流量計におけ
    るノイズ除去方法。
  2. 【請求項2】 周期的に極性が変る方形波の励磁磁界に
    よって流体の流量を計測する電磁流量計において、 方形波の流量信号(V1 )を増幅するアンプ(A1
    と、アンプ(A1 )の出力(V2 )を積分する第2の積
    分回路(6)と、励磁に同期してONするスイッチ(S
    1 )と、このスイッチ(S1 )がONの期間だけ前記第
    2の積分回路(6)の出力(V3 )を積分する第1の積
    分回路(5)と、この積分回路(5)の出力(V4 )を
    前記アンプ(A1 )に入力するフィードバックループと
    を具備したことを特徴とする請求項1のノイズ除去方法
    の実施に用いる電磁流量計の変換器。
  3. 【請求項3】 アンプ(A1 )と第2の積分回路(6)
    とを一つの積分型増幅器(7)として構成したことを特
    徴とする請求項2の電磁流量計の変換器。
  4. 【請求項4】 抵抗(R1)に直列に挿入したスイッチ
    (2)を励磁の切り換りに伴う誘導ノイズが発生する期
    (T1a)だけOFFすることを特徴とする請求項2又は
    請求項3の変換器。
  5. 【請求項5】 スイッチ(S1 )のON期間が励磁の半
    周期の後半であることを特徴とする請求項1又は2記載
    の電磁流量計の変換器。
  6. 【請求項6】 スイッチ(S1 )がONする期間(T
    2 , 4 ,T2 , 4 ′,…)を信号をサンプリング
    する期間と一致させたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の電磁流量計の変換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021113538A (ja) * 2020-01-20 2021-08-05 日立Astemo株式会社 電磁弁駆動装置
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