JPH079023A - サイドスプレー水制御方法と制御装置 - Google Patents
サイドスプレー水制御方法と制御装置Info
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- JPH079023A JPH079023A JP15881593A JP15881593A JPH079023A JP H079023 A JPH079023 A JP H079023A JP 15881593 A JP15881593 A JP 15881593A JP 15881593 A JP15881593 A JP 15881593A JP H079023 A JPH079023 A JP H079023A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B45/00—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
- B21B45/02—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
- B21B45/0203—Cooling
- B21B45/0209—Cooling devices, e.g. using gaseous coolants
- B21B45/0215—Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes
- B21B45/0218—Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes for strips, sheets, or plates
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- B21B45/0233—Spray nozzles, Nozzle headers; Spray systems
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ラインサイドから高圧水を吹き付ける手段に
おいて、スプレー水を、鋼板の上面にだけ吹き付けるこ
とを技術的課題とし、もって滞留水除去手段による鋼板
の偏冷却を防止することにある。 【構成】 鋼板Ｋ上の滞留水Ｗを除去するサイドスプレ
ー１において、サイドスプレー１から鋼板Ｋに噴射され
るスプレー水ＳＷの内、鋼板Ｋの側端面に当たる部分
を、鋼板Ｋとサイドスプレー１との間に配置された遮蔽
板４で遮蔽し、もってスプレー水ＳＷを鋼板Ｋ上面だけ
に噴射し、スプレー水ＳＷによる鋼板Ｋの側端面の過冷
の発生を防止する。
おいて、スプレー水を、鋼板の上面にだけ吹き付けるこ
とを技術的課題とし、もって滞留水除去手段による鋼板
の偏冷却を防止することにある。 【構成】 鋼板Ｋ上の滞留水Ｗを除去するサイドスプレ
ー１において、サイドスプレー１から鋼板Ｋに噴射され
るスプレー水ＳＷの内、鋼板Ｋの側端面に当たる部分
を、鋼板Ｋとサイドスプレー１との間に配置された遮蔽
板４で遮蔽し、もってスプレー水ＳＷを鋼板Ｋ上面だけ
に噴射し、スプレー水ＳＷによる鋼板Ｋの側端面の過冷
の発生を防止する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延、制御冷却、熱間
矯正等のプロセスで、鋼板上の異物も含めた滞留水を除
去する目的で使用されるサイドスプレーのスプレー水の
制御方法および制御装置に関するものである。
矯正等のプロセスで、鋼板上の異物も含めた滞留水を除
去する目的で使用されるサイドスプレーのスプレー水の
制御方法および制御装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、制御圧延後の鋼板を、圧延直後の
鋼板表裏面に加圧水を噴出し、所定の冷却速度で５００
度前後まで加速冷却して、材質特性の優れた鋼板を製造
する制御冷却方法が採用されているが、この制御冷却方
法を採用するに際しては、鋼板上の異物も含めた冷却水
の一部である滞留水を速やかに除去する必要がある。
鋼板表裏面に加圧水を噴出し、所定の冷却速度で５００
度前後まで加速冷却して、材質特性の優れた鋼板を製造
する制御冷却方法が採用されているが、この制御冷却方
法を採用するに際しては、鋼板上の異物も含めた冷却水
の一部である滞留水を速やかに除去する必要がある。
【０００３】鋼板上の滞留水を除去する従来手段は、高
圧水により吹き飛ばす手段と、押さえロールで水切りす
る手段とが知られており、高圧水を利用する手段には、
ラインサイドから高圧水を吹き付ける手段と、特開昭６
０−１４９７３１号公報に開示されたラインセンターか
ら高圧水を吹き付ける手段とがある。
圧水により吹き飛ばす手段と、押さえロールで水切りす
る手段とが知られており、高圧水を利用する手段には、
ラインサイドから高圧水を吹き付ける手段と、特開昭６
０−１４９７３１号公報に開示されたラインセンターか
ら高圧水を吹き付ける手段とがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術の内、ラインサイドから高圧水を吹き付ける
手段にあっては、設備の設置および構成を簡単にするこ
とができ、設備の保護やメンテナンス性に有利であると
云う利点がある反面、図５に示すように、ラインテーブ
ル１２上の鋼板Ｋに対して、ラインテーブル１２の側近
に配置されたヘッダー２とノズル３とから構成されるサ
イドスプレー１により、スプレー水ＳＷを斜め上方から
噴射するので、このスプレー水ＳＷの一部が鋼板Ｋの側
端面に当たり、このため鋼板Ｋの側端面からの抜熱が加
わって、鋼板Ｋの側端部の過冷を招き、温度偏差による
形状不良や材質不均一等を生じると云う問題があった。
た従来技術の内、ラインサイドから高圧水を吹き付ける
手段にあっては、設備の設置および構成を簡単にするこ
とができ、設備の保護やメンテナンス性に有利であると
云う利点がある反面、図５に示すように、ラインテーブ
ル１２上の鋼板Ｋに対して、ラインテーブル１２の側近
に配置されたヘッダー２とノズル３とから構成されるサ
イドスプレー１により、スプレー水ＳＷを斜め上方から
噴射するので、このスプレー水ＳＷの一部が鋼板Ｋの側
端面に当たり、このため鋼板Ｋの側端面からの抜熱が加
わって、鋼板Ｋの側端部の過冷を招き、温度偏差による
形状不良や材質不均一等を生じると云う問題があった。
【０００５】また、ラインセンターから高圧水を吹き付
ける手段にあっては、滞留水を除去するための高圧水が
鋼板の側端面に当たると云うことがないので、鋼板の側
端部を過冷することがないと云う利点がある反面、スプ
レーノズルをラインテーブル上の鋼板の直上に位置させ
る必要があることから、鋼板の反りにより設備破損を生
じたり、鋼板の先尾端部の温度低下を生じ易くなると云
う問題があった。
ける手段にあっては、滞留水を除去するための高圧水が
鋼板の側端面に当たると云うことがないので、鋼板の側
端部を過冷することがないと云う利点がある反面、スプ
レーノズルをラインテーブル上の鋼板の直上に位置させ
る必要があることから、鋼板の反りにより設備破損を生
じたり、鋼板の先尾端部の温度低下を生じ易くなると云
う問題があった。
【０００６】さらに、押さえロールで水切りする手段に
あっては、滞留水の除去のために鋼板に過冷が生じると
云うことがなく、滞留水の除去が確実であると云う利点
がある反面、制御冷却に適用すると、鋼板の先尾端で冷
停温度に差が生じ、圧延に適用すると、鋼板反りによる
突き当たりが生じ、その適用が困難であると云う問題が
あった。
あっては、滞留水の除去のために鋼板に過冷が生じると
云うことがなく、滞留水の除去が確実であると云う利点
がある反面、制御冷却に適用すると、鋼板の先尾端で冷
停温度に差が生じ、圧延に適用すると、鋼板反りによる
突き当たりが生じ、その適用が困難であると云う問題が
あった。
【０００７】そこで、本発明は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく創案されたもので、ラインサイ
ドから高圧水を吹き付ける手段において、鋼板に吹き付
けられる高圧水であるスプレー水を、鋼板の上面だけに
吹き付けることを技術的課題とし、もって滞留水除去手
段による鋼板の偏冷却を防止することを目的とする。
ける問題点を解消すべく創案されたもので、ラインサイ
ドから高圧水を吹き付ける手段において、鋼板に吹き付
けられる高圧水であるスプレー水を、鋼板の上面だけに
吹き付けることを技術的課題とし、もって滞留水除去手
段による鋼板の偏冷却を防止することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本発明の方法手段は、鋼板上の異物も含めた滞留水を
除去する目的で使用するサイドスプレーに適用するこ
と、サイドスプレーから鋼板に噴射されるスプレー水の
内、鋼板の側端面に当たる部分を、鋼板とサイドスプレ
ーとの間に配置された遮蔽板で遮蔽すること、にある。
る本発明の方法手段は、鋼板上の異物も含めた滞留水を
除去する目的で使用するサイドスプレーに適用するこ
と、サイドスプレーから鋼板に噴射されるスプレー水の
内、鋼板の側端面に当たる部分を、鋼板とサイドスプレ
ーとの間に配置された遮蔽板で遮蔽すること、にある。
【０００９】鋼板の側端面に当たるスプレー水部分を遮
断する遮断板の上縁の高さＨの設定は、パスラインにお
けるサイドスプレーの直上流側で、鋼板の側端面上縁の
高さｈと、鋼板の側端面上縁からサイドスプレーのノズ
ルまでの水平距離ｘとを検出し、この検出した高さｈお
よび水平距離ｘと、既知のノズルの高さｈｎおよびノズ
ルから遮蔽板までの水平距離ｘｎとから、 Ｈ＝ｈ＋（ｈｎ−ｈ）×（ｘ−ｘｎ）／ｘ なる関係で設定するのが良い。
断する遮断板の上縁の高さＨの設定は、パスラインにお
けるサイドスプレーの直上流側で、鋼板の側端面上縁の
高さｈと、鋼板の側端面上縁からサイドスプレーのノズ
ルまでの水平距離ｘとを検出し、この検出した高さｈお
よび水平距離ｘと、既知のノズルの高さｈｎおよびノズ
ルから遮蔽板までの水平距離ｘｎとから、 Ｈ＝ｈ＋（ｈｎ−ｈ）×（ｘ−ｘｎ）／ｘ なる関係で設定するのが良い。
【００１０】また、上記技術的課題を解決する本発明の
構成手段は、ラインテーブルの側近に配置され、ノズル
からのスプレー水を、ラインテーブル上の鋼板に斜め上
方から噴射するサイドスプレーを有すること、このサイ
ドスプレーとラインテーブルとの間に、昇降変位自在に
配置された遮蔽板を有すること、パスライン上における
サイドスプレーの直上流側に配置され、ラインテーブル
上の鋼板の側端面上縁の位置を検出する位置センサーを
有すること、ラインテーブルの搬送速度を検出するＰＬ
Ｇを有すること、位置センサーとＰＬＧの検出信号か
ら、遮蔽板上縁の高さＨを演算設定する高さ計算機を有
すること、この高さ計算機からの指令により、遮蔽板を
昇降変位させる昇降装置を有すること、にある。
構成手段は、ラインテーブルの側近に配置され、ノズル
からのスプレー水を、ラインテーブル上の鋼板に斜め上
方から噴射するサイドスプレーを有すること、このサイ
ドスプレーとラインテーブルとの間に、昇降変位自在に
配置された遮蔽板を有すること、パスライン上における
サイドスプレーの直上流側に配置され、ラインテーブル
上の鋼板の側端面上縁の位置を検出する位置センサーを
有すること、ラインテーブルの搬送速度を検出するＰＬ
Ｇを有すること、位置センサーとＰＬＧの検出信号か
ら、遮蔽板上縁の高さＨを演算設定する高さ計算機を有
すること、この高さ計算機からの指令により、遮蔽板を
昇降変位させる昇降装置を有すること、にある。
【００１１】
【作用】鋼板上の異物を含めた滞留水を吹き飛ばして除
去すべく、サイドスプレーから鋼板に斜め上方から噴射
されるスプレー水の内、鋼板の側端面に当たる噴射スプ
レー水部分を遮蔽板により遮蔽するので、サイドスプレ
ーから噴射されたスプレー水は、鋼板の上面、すなわち
滞留水が位置している鋼板の上面にだけ吹き付けられる
ことになる。
去すべく、サイドスプレーから鋼板に斜め上方から噴射
されるスプレー水の内、鋼板の側端面に当たる噴射スプ
レー水部分を遮蔽板により遮蔽するので、サイドスプレ
ーから噴射されたスプレー水は、鋼板の上面、すなわち
滞留水が位置している鋼板の上面にだけ吹き付けられる
ことになる。
【００１２】このように、サイドスプレーからのスプレ
ー水は、鋼板の上面にだけに吹き付けられ、鋼板の側端
面に吹き付けられることがないので、滞留水の除去を支
障なく達成する状態で、鋼板の側端面にスプレー水が当
たることによる、鋼板の側端面部分の過冷の発生を防止
することができる。
ー水は、鋼板の上面にだけに吹き付けられ、鋼板の側端
面に吹き付けられることがないので、滞留水の除去を支
障なく達成する状態で、鋼板の側端面にスプレー水が当
たることによる、鋼板の側端面部分の過冷の発生を防止
することができる。
【００１３】鋼板の側端面に当たるスプレー水部分を遮
断する遮断板は、搬送中の鋼板とサイドスプレーとの間
に配置されているのであるが、スプレー水内の鋼板側端
面に当たる部分だけを遮断するための遮断板の位置制御
を以下に説明する。
断する遮断板は、搬送中の鋼板とサイドスプレーとの間
に配置されているのであるが、スプレー水内の鋼板側端
面に当たる部分だけを遮断するための遮断板の位置制御
を以下に説明する。
【００１４】パスライン上におけるサイドスプレーの直
上流側に配置された位置センサーにより、ラインテーブ
ル上を搬送されてくる鋼板のサイドスプレー側の側端面
上縁の位置、すなわち高さ位置ｈと、サイドスプレーの
ノズルからの水平距離ｘとを検出し、この検出した位置
データを高さ計算機に出力する。
上流側に配置された位置センサーにより、ラインテーブ
ル上を搬送されてくる鋼板のサイドスプレー側の側端面
上縁の位置、すなわち高さ位置ｈと、サイドスプレーの
ノズルからの水平距離ｘとを検出し、この検出した位置
データを高さ計算機に出力する。
【００１５】これと同時に、ＰＬＧによりラインテーブ
ルの搬送速度を検出し、この検出した速度データを高さ
計算機に出力する。
ルの搬送速度を検出し、この検出した速度データを高さ
計算機に出力する。
【００１６】位置センサーからの位置データと、ＰＬＧ
からの速度データとを入力した高さ計算機は、速度デー
タから、検出した鋼板箇所がサイドスプレーに対向する
時点を演算すると共に、位置データと、既知のサイドス
プレーのノズルの高さｈｎおよびこのノズルと遮蔽板と
の水平距離ｘｎとから、サイドスプレーから鋼板に噴射
されるスプレー水の内、鋼板の側端面に当たる部分を遮
断する遮断板の上縁高さＨを、 Ｈ＝ｈ＋（ｈｎ−ｈ）×（ｘ−ｘｎ）／ｘ の関係式で高さデータを演算する。
からの速度データとを入力した高さ計算機は、速度デー
タから、検出した鋼板箇所がサイドスプレーに対向する
時点を演算すると共に、位置データと、既知のサイドス
プレーのノズルの高さｈｎおよびこのノズルと遮蔽板と
の水平距離ｘｎとから、サイドスプレーから鋼板に噴射
されるスプレー水の内、鋼板の側端面に当たる部分を遮
断する遮断板の上縁高さＨを、 Ｈ＝ｈ＋（ｈｎ−ｈ）×（ｘ−ｘｎ）／ｘ の関係式で高さデータを演算する。
【００１７】高さ計算機は、演算した時点データに従っ
て高さデータを昇降装置に出力して昇降装置を作動さ
せ、昇降装置の作動により遮蔽板を、その側端面上縁が
算出された高さ位置となるように遮蔽板を昇降変位さ
せ、これによりサイドスプレーから鋼板に噴射されてい
るスプレー水の内、鋼板の側端面に当たる部分を遮蔽板
により遮断する。
て高さデータを昇降装置に出力して昇降装置を作動さ
せ、昇降装置の作動により遮蔽板を、その側端面上縁が
算出された高さ位置となるように遮蔽板を昇降変位さ
せ、これによりサイドスプレーから鋼板に噴射されてい
るスプレー水の内、鋼板の側端面に当たる部分を遮蔽板
により遮断する。
【００１８】このように、鋼板上の滞留水を除去するサ
イドスプレーは、鋼板が搬送されるラインテーブルの側
方に位置しているので、搬送される鋼板に先尾端に反り
があっても、搬送中の鋼板にサイドスプレーが衝突する
ことがない。
イドスプレーは、鋼板が搬送されるラインテーブルの側
方に位置しているので、搬送される鋼板に先尾端に反り
があっても、搬送中の鋼板にサイドスプレーが衝突する
ことがない。
【００１９】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図１ないし図４
を参照しながら説明する。図４は、圧延ラインであるパ
スラインＰ上の本発明の適用可能位置Ａを示すもので、
圧延機９、制御冷却設備１０、そしてホットレベラー１
１の前後位置が適当である。
を参照しながら説明する。図４は、圧延ラインであるパ
スラインＰ上の本発明の適用可能位置Ａを示すもので、
圧延機９、制御冷却設備１０、そしてホットレベラー１
１の前後位置が適当である。
【００２０】図２は、本発明を、制御冷却設備１０の出
口側、すなわち直下流に配置した例を示すもので、制御
冷却設備１０の出口に、ラインテーブル１２上を進行方
向Ｔに搬送されている鋼板Ｋの一方（図の場合、進行方
向Ｔに関して左側）の側端面上縁Ｋ１の位置を検出する
位置センサー５と、ラインテーブル１２の搬送ローラの
回転速度から鋼板Ｋの搬送速度を検出するＰＬＧ６と、
位置センサー５からの位置データと、ＰＬＧ６からの速
度データとを入力して遮蔽板４の上縁高さＨを演算する
高さ計算機７と、ラインテーブル１２の一方の側近に配
置され、ヘッダー２にラインテーブル１２上の鋼板Ｋに
向かった複数のノズル３を取付けて構成されたサイドス
プレー１と、このサイドスプレー１とラインテーブル１
２との間に昇降変位可能に配置された遮蔽板４と、そし
て高さ計算機７からの指令信号を受けて、遮蔽板４を所
定の高さ位置に昇降変位させる昇降装置８とから構成さ
れている。
口側、すなわち直下流に配置した例を示すもので、制御
冷却設備１０の出口に、ラインテーブル１２上を進行方
向Ｔに搬送されている鋼板Ｋの一方（図の場合、進行方
向Ｔに関して左側）の側端面上縁Ｋ１の位置を検出する
位置センサー５と、ラインテーブル１２の搬送ローラの
回転速度から鋼板Ｋの搬送速度を検出するＰＬＧ６と、
位置センサー５からの位置データと、ＰＬＧ６からの速
度データとを入力して遮蔽板４の上縁高さＨを演算する
高さ計算機７と、ラインテーブル１２の一方の側近に配
置され、ヘッダー２にラインテーブル１２上の鋼板Ｋに
向かった複数のノズル３を取付けて構成されたサイドス
プレー１と、このサイドスプレー１とラインテーブル１
２との間に昇降変位可能に配置された遮蔽板４と、そし
て高さ計算機７からの指令信号を受けて、遮蔽板４を所
定の高さ位置に昇降変位させる昇降装置８とから構成さ
れている。
【００２１】すなわち、高さ計算機７は、位置センサー
５からの位置データと、ＰＬＧ６からの速度データとか
ら、搬送中の鋼板Ｋのトラッキングに応じて、鋼板Ｋが
サイドスプレー１に対向する時点の遮蔽板４の上縁高さ
Ｈを演算し、この演算結果に従って油圧シリンダー等を
用いた昇降装置８を駆動して遮蔽板４の上縁の高さＨを
設定し、図２に示すように、この遮蔽板４により、ライ
ンテーブル１２上の鋼板Ｋの側端面に、サイドスプレー
１からのスプレー水ＳＷが当たらないように遮断しなが
ら、鋼板Ｋ上の滞留水Ｗを吹き付けにより除去するので
ある。
５からの位置データと、ＰＬＧ６からの速度データとか
ら、搬送中の鋼板Ｋのトラッキングに応じて、鋼板Ｋが
サイドスプレー１に対向する時点の遮蔽板４の上縁高さ
Ｈを演算し、この演算結果に従って油圧シリンダー等を
用いた昇降装置８を駆動して遮蔽板４の上縁の高さＨを
設定し、図２に示すように、この遮蔽板４により、ライ
ンテーブル１２上の鋼板Ｋの側端面に、サイドスプレー
１からのスプレー水ＳＷが当たらないように遮断しなが
ら、鋼板Ｋ上の滞留水Ｗを吹き付けにより除去するので
ある。
【００２２】図３は、高さ計算機７による、鋼板Ｋの側
端面上縁Ｋ１の上縁高さＨの演算内容の説明図で、遮蔽
板４の上縁高さＨは、位置センサー５で検出した鋼板Ｋ
の側端面上縁Ｋ１の高さｈ、および側端面上縁Ｋ１のノ
ズル３からの水平距離ｘと、既知であるノズル３の高さ
ｈｎ、および遮蔽板４の上縁のノズル３からの水平距離
ｘｎとが比例関係にあることから、 Ｈ＝ｈ＋（ｈｎ−ｈ）×（ｘ−ｘｎ）／ｘ なる演算式で求められる。
端面上縁Ｋ１の上縁高さＨの演算内容の説明図で、遮蔽
板４の上縁高さＨは、位置センサー５で検出した鋼板Ｋ
の側端面上縁Ｋ１の高さｈ、および側端面上縁Ｋ１のノ
ズル３からの水平距離ｘと、既知であるノズル３の高さ
ｈｎ、および遮蔽板４の上縁のノズル３からの水平距離
ｘｎとが比例関係にあることから、 Ｈ＝ｈ＋（ｈｎ−ｈ）×（ｘ−ｘｎ）／ｘ なる演算式で求められる。
【００２３】このように、遮蔽板４の上縁の高さＨは、
鋼板Ｋの搬送に応じて、位置センサー５で検出した鋼板
Ｋの側端面上縁Ｋ１の高さｈに応じて設定されるので、
鋼板Ｋの反りおよび歪等の変形があっても、この鋼板Ｋ
の側端面にスプレー水ＳＷが当たるのを確実に防止する
ことができ、これにより滞留水Ｗ除去のためのスプレー
水ＳＷによる鋼板Ｋの過冷の発生をなくすことができ
る。
鋼板Ｋの搬送に応じて、位置センサー５で検出した鋼板
Ｋの側端面上縁Ｋ１の高さｈに応じて設定されるので、
鋼板Ｋの反りおよび歪等の変形があっても、この鋼板Ｋ
の側端面にスプレー水ＳＷが当たるのを確実に防止する
ことができ、これにより滞留水Ｗ除去のためのスプレー
水ＳＷによる鋼板Ｋの過冷の発生をなくすことができ
る。
【００２４】
【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。サイドスプレーから噴射
されるスプレー水の内、鋼板の側端面に当たる部分を遮
蔽板により遮蔽するので、鋼板の側端部がスプレー水の
吹き付けにより過冷となることが確実に防止され、もっ
て温度偏差による形状不良や材質不均一を生じることが
なく、品質の良い鋼板の製造を達成することができる。
で、以下に示す効果を奏する。サイドスプレーから噴射
されるスプレー水の内、鋼板の側端面に当たる部分を遮
蔽板により遮蔽するので、鋼板の側端部がスプレー水の
吹き付けにより過冷となることが確実に防止され、もっ
て温度偏差による形状不良や材質不均一を生じることが
なく、品質の良い鋼板の製造を達成することができる。
【００２５】鋼板の先尾端に反り変形があったとして
も、滞留水除去のためのスプレー水を噴射するサイドス
プレーは、パスラインを形成するラインテーブルの側方
に位置しているので、この搬送中の反り変形のある鋼板
に衝突することが皆無であり、もって設備破損を生じる
ことなしに、安全の操業を得ることができる。
も、滞留水除去のためのスプレー水を噴射するサイドス
プレーは、パスラインを形成するラインテーブルの側方
に位置しているので、この搬送中の反り変形のある鋼板
に衝突することが皆無であり、もって設備破損を生じる
ことなしに、安全の操業を得ることができる。
【００２６】遮蔽板の昇降制御は、検出した鋼板の側端
面上縁の高さに対応して行われるので、例え鋼板にその
先尾端に反りがあったとしても、この反りのある先尾端
を過冷したり冷停温度に差が生じると云うことがなく、
もって鋼板全体の均一冷却を達成し易くなる。
面上縁の高さに対応して行われるので、例え鋼板にその
先尾端に反りがあったとしても、この反りのある先尾端
を過冷したり冷停温度に差が生じると云うことがなく、
もって鋼板全体の均一冷却を達成し易くなる。
【図１】本発明の一実施の構成を示す全体斜視図。
【図２】本発明の一実施例の動作形態を示す正面図。
【図３】本発明の動作原理の説明に供する説明図。
【図４】圧延ラインにおける本発明の実施に適合した適
用可能位置を示す説明図。
用可能位置を示す説明図。
【図５】サイドスプレー方式における従来技術の問題点
の説明図。
の説明図。
１ ； サイドスプレー ２ ； ヘッダー ３ ； ノズル ４ ； 遮蔽板 ５ ； 位置センサー ６ ； ＰＬＧ ７ ； 高さ計算機 ８ ； 昇降装置 ９ ； 圧延機 １０； 制御冷却設備 １１； ホットレベラー １２； ラインテーブル Ｐ ； パスライン Ａ ； 適用可能位置 Ｋ ； 鋼板 Ｋ１； 側端面上縁 Ｔ ； 進行方向 Ｗ ； 滞留水 ＳＷ； スプレー水 Ｈ ； 遮蔽板上縁高さ ｈ ； 側端面上縁高さ ｘ ； 側端面上縁からノズルまでの水平距離 ｈｎ； ノズル高さ ｘｎ； 遮蔽板からノズルまでの水平距離
Claims (3)
- 【請求項１】 鋼板(K) 上の異物も含めた滞留水(W) を
除去する目的で使用するサイドスプレー(1) において、
前記サイドスプレー(1) から前記鋼板(K) に噴射される
スプレー水(SW)の内、前記鋼板(K) の側端面に当たる部
分を、前記鋼板(K) とサイドスプレー(1) との間に配置
された遮蔽板(4) で遮蔽するサイドスプレー水制御方
法。 - 【請求項２】 パスライン(P) におけるサイドスプレー
(1) の直上流側で、鋼板(K) の側端面上縁(K1)の高さ
(h) と、前記側端面上縁(K1)から前記サイドスプレー
(1) のノズル(3) までの水平距離(x) とを検出し、該検
出した高さ(h) および水平距離(x) と、既知の前記ノズ
ル(3) の高さ(hn)および前記ノズル(3) から遮蔽板(4)
までの水平距離(xn)とから、前記遮蔽板(4) の上縁高さ
(H) を、 Ｈ＝ｈ＋（ｈｎ−ｈ）×（ｘ−ｘｎ）／ｘ なる関係で設定する請求項１に記載のサイドスプレー水
制御方法。 - 【請求項３】 ラインテーブル(12)の側近に配置され、
ノズル(3) からのスプレー水(SW)を、前記ラインテーブ
ル(12)上の鋼板(K) に斜め上方から噴射するサイドスプ
レー(1) と、該サイドスプレー(1) とラインテーブル(1
2)との間に、昇降変位自在に配置された遮蔽板(4) と、
パスライン(P) 上における前記サイドスプレー(1) の直
上流側に配置され、前記ラインテーブル(12)上の鋼板
(K) の側端面上縁(K1)の位置を検出する位置センサー
(5) と、前記ラインテーブル(12)の搬送速度を検出する
ＰＬＧ(6) と、前記位置センサー(5) とＰＬＧ(6) の検
出信号から、前記遮蔽板(4) 上縁の高さ(H) を演算設定
する高さ計算機(7) と、該高さ計算機(7) からの指令に
より、前記遮蔽板(4) を昇降変位させる昇降装置(8)
と、から成るサイドスプレー水制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15881593A JPH079023A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | サイドスプレー水制御方法と制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15881593A JPH079023A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | サイドスプレー水制御方法と制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH079023A true JPH079023A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15679973
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15881593A Pending JPH079023A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | サイドスプレー水制御方法と制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH079023A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6583353B2 (en) | 2000-12-14 | 2003-06-24 | Yazaki Corporation | Electrical junction box |
| US6926541B2 (en) | 2002-08-30 | 2005-08-09 | Yazaki Corporation | Mounting structure of electric junction box |
| KR101632883B1 (ko) * | 2014-12-24 | 2016-06-24 | 주식회사 포스코 | 소재 체류수 처리장치 |
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| CN114544085A (zh) * | 2022-01-20 | 2022-05-27 | 浙江兴红建设工程检测有限公司 | 一种基于建筑工程的实时动态监测分析评估***及其分析方法 |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP15881593A patent/JPH079023A/ja active Pending
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