JPH0789740B2 - 回転伝動機構 - Google Patents

回転伝動機構

Info

Publication number
JPH0789740B2
JPH0789740B2 JP19477488A JP19477488A JPH0789740B2 JP H0789740 B2 JPH0789740 B2 JP H0789740B2 JP 19477488 A JP19477488 A JP 19477488A JP 19477488 A JP19477488 A JP 19477488A JP H0789740 B2 JPH0789740 B2 JP H0789740B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
pole
peripheral surface
driven
drive shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19477488A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0246160A (ja
Inventor
征四郎 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority to JP19477488A priority Critical patent/JPH0789740B2/ja
Publication of JPH0246160A publication Critical patent/JPH0246160A/ja
Publication of JPH0789740B2 publication Critical patent/JPH0789740B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
  • Blinds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、駆動軸の回転を、その駆動軸に対して捩れの
位置で交叉する従動軸に伝達する回転伝動機構に関す
る。
〔従来の技術〕
上述した回転伝動機構は、例えば、一対のガラス板の間
に介装したブラインド装置に対するスラットの昇降や角
度変更用の操作機構に組み込まれて使用されている。つ
まり、スラットの昇降や角度変更は、通常、回動体のス
ラットの長手方向に沿った軸芯周りでの回転によってそ
の回転体に対して吊り紐を巻き取たり繰り出したりする
ことで行われるが、その操作は、この種のブラインド装
置が建物の窓に設けられることが多い関係上その窓の側
方からの操作がし難いため、窓の前面から、その窓に直
交する軸芯周りでのハンドルの回転で行うことが好まし
く、そのハンドルの回転を、そのハンドルの軸に対して
捩れの位置で交叉する前記回動体の軸に伝達することが
必要になるからである。
従来、上述した回転伝動機構としては、駆動軸および従
動軸の双方に付設したハイポイドギアどうしを嵌合させ
る構成、或いは、駆動軸および従動軸の一方にウォーム
を付設するとともに他方のそのウォームに咬み合うウォ
ームホィールを付設した構成等が知られている(文献を
挙げることができない)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上述した従来の構成においては、次のような問
題があった。
まず、回転の伝動が、互いに咬み合うギアを介した機械
的なものであるため、その機械要素の接触による摩損が
避け難く、耐久性に乏しい。
また、伝動がギアを介した直接的なものであるから、従
動軸に対して異物の詰り等に起因した過負荷がある場合
に駆動軸を回転させ続けると伝動系を破損する虞があ
り、それを防止するためには伝動系中に所定負荷以上で
駆動軸と従動軸とを相対回転させる安全装置を介装する
必要があって装置の大型化を来すこととなる。さらに、
円滑な伝動を長期にわたって維持するためには潤滑油等
を定期的に補給しなければならず、頻繁なメンテナンス
作業が必要であり、それを回避すべく回転伝動機構の全
体を潤滑油中に封止した構成にすると封止用のケースを
必要とすることから装置の大型化を来す。特に、先に述
べた一対のガラス板の間に介装したブラインド装置に対
する操作機構にこの回転伝動機構を組み込む場合のよう
に、従動軸側の部分と駆動軸側の部分とを気密ないし水
密状態に離隔してある場合にあっては、操作具から***
作対象物までが一連の伝動系で構成されていることか
ら、気密ないし水密状態を維持するためのシール機構が
必要となり、構成の複雑化を来すものであった。
本発明の目的は、上述の種々の問題を一掃することので
きる回転伝動機構を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による回転伝動機構の特徴構成は、駆動軸と、そ
の駆動軸に対して捩れの位置で交叉する従動軸との交叉
部において駆動軸と従動軸とに、N極とS極とを周方向
に交互に配置した磁性周面部をそれぞれ形成し、それら
前記駆動軸および従動軸に各別に形成した両磁性周面部
の内の少なくとも一方を、前記駆動軸および従動軸の軸
芯それぞれに対して直交する線を含む面で軸芯方向に2
つに分割し、分割された両分割磁性周面部どうしが互い
に軸芯周りに偏位する姿勢に配置したところにある。
また、本発明による回転伝動機構は、上述の構成に加え
て、前記駆動軸および従動軸に各別に形成した両磁性周
面部の内の他方を、前記駆動軸および従動軸の軸芯それ
ぞれに対して直交する線を含む面で軸芯方向に2つに分
割し、分割された両分割磁性周面部どうしが互いに軸芯
周りに偏位する姿勢に配置した構成としてもよい。
〔作 用〕
まず上述の回転伝動機構の動作を説明する。
第9図(イ)〜(ハ)において、(D)が駆動軸であ
り、(S)が従動軸である。そして、従動軸(S)の磁
性周面部(Ms)を、N極(Ns)とS極(Ss)とを位相を
180度異ならせて形成した磁石(以下、従動側磁石と称
する)(MsO)をもって構成してある。また、駆動軸
(D)の磁性周面部(Md)を、それぞれN極(Nd1),
(Nd2)とS極(Sd1),(Sd2)とを位相を180度異なら
せて形成した各々が分割磁性周面部を構成する一対の磁
石(Md1),(Md2)(以下、駆動側第1磁石(Md1)お
よび駆動側第2磁石(Md2)と称する)に分割した構成
とし、それら一対の磁石(Md1),(Md2)を、駆動側第
2磁石(Md2)のN極(Nd2)が駆動側第1磁石(Md1)
のN極(Nd1)に対して、図中A′方向に位相が90度進
んだ姿勢で配設することをもって構成してある。前記駆
動軸(D)の磁性周面部(Md)を、周方向に展開して示
すと、第13図のように表すことができ、図中の網目表示
の部分は、磁力線が出る範囲で、図中の斜線表示の部分
は、磁力線が入る範囲である。
この構成における駆動軸(D)側の2つの磁石(Md
1),(Md2)の上面、ならびに、従動軸(S)側の磁石
(MsO)の下面の位置関係を第10図(イ)〜(ハ)に示
す。
この構成では、第9図(イ)および第10図(イ)の状態
において、従動側磁石(MsO)のS極(Ss)のうち、駆
動側第2磁石(Md2)側の部分(Ss2)では、駆動側第2
磁石(Md2)のN極(Md2)との間の吸引力およびS極
(Sd2)との間の反発力とが打ち消し合って従動側磁石
(MsO)を回転させる力は生じておらず、従動側磁石(M
sO)のS極(Ss)のうちの駆動側第1磁石(Md1)側の
部分(Ss1)と、駆動側第1磁石(Md1)のN極(Nd1)
との間で吸引力によって、従動側磁石(MsO)が図中
B′方向に回転する。
この状態から駆動軸(D)を図中A′方向に回転させる
と、従動側磁石(MsO)のS極(Ss)のうち、駆動側第
1磁石(Md1)側の部分(Ss1)では、駆動側第1磁石
(Md1)のN極(Nd1)が離れて行くのでそのN極(Nd
1)との間に働く吸引力が次第に小さくなるが、駆動側
第2磁石(Md2)の側の部分(Ss2)では、駆動側第2磁
石(Md2)のN極(Nd2)が離れて行くとともにS極(Sd
2)が近付いてくるのでそのS極(Sd2)との間に働く反
発力が次第に大きくなり、その結果、図中B′方向に回
転する従動側磁石(MsO)のS極(Ss)が駆動側第2磁
石(Md2)側から上方に向かって移動して従動軸(S)
がさらに図中B′方向に回転し、第9図(ロ)および第
10図(ロ)に示す状態に移行する。
この状態から駆動軸(D)を図中A′方向にさらに回転
させると、従動側磁石(MsO)のN極(Ns)に駆動側第
1磁石(Md1)のS極(Ss1)が次第に近付いてくるの
で、そのS極(Ss1)との間に働く吸引力が次第に大き
くなり、その結果、従動側磁石(MsO)のN極(Ns)が
下方に向かって移動して従動軸(S)はさらに図中B′
方向に回転し、第9図(ハ)および第10図(ハ)に示す
状態に移行する。
第9図(ハ)および第10図(ハ)に示す状態は、各磁石
のN極がS極に替わっただけで第9図(イ)および第10
図(イ)に示す状態と同じであるから、この状態から駆
動軸(D)を図中A′方向にさらに回転させることに伴
って、上述の動作と同様にして従動軸(S)は図中B′
方向への回転を続ける。
また、図示はしないが、駆動軸(D)の磁性周面部(M
d)において、一対の磁石(Md1),(Md2)を、駆動側
第2磁石(Md2)のN極(Nd2)が駆動側第1磁石(Md
1)のN極(Nd1)に対して、図中A′方向に位相が90度
遅れた姿勢で配設することをもって構成した場合には、
上述した動作とほぼ同様の動作によって、駆動軸(D)
を図中A′方向に回転させることに伴って、従動軸
(S)は図中C′方向に回転する。
次に、第11図(イ)〜(ハ)に示すように、駆動軸
(D)の磁性周面部(Md)を、N極(Nd)とS極(Sd)
との位相を180度異ならせて形成した磁石(以下、駆動
側磁石と称する)(MdO)をもって構成するとともに、
従動軸(S)の磁性周面部(Ms)をそれぞれN極(Ns
1),(Ns2)とS極(Ss1),(Ss2)とを位相を180度
異ならせて形成した各々が分割磁性周面部を構成する一
対の磁石(Ms1),(Ms2)(以下、従動側第1磁石(Ms
1)、従動側第2磁石(Ms2)と称する)に分割した構成
とし、それら一対の磁石(Ms1),(Ms2)を、従動側第
2磁石(Ms2)のN極(Ns2)が従動側第1磁石(Ms1)
のN極(Ns1)に対して、図中B″方向に位相が90度遅
れた姿勢で配設することをもって構成した場合を説明す
る。
この構成における駆動軸(D)側の磁石(Md0)の上
面、ならびに、従動軸(S)側の2つの磁石(Ms1),
(Ms2)の下面の位置関係を第12図(イ)〜(ハ)に示
す。
この構成では、第11図(イ)および第12図(イ)の状態
において、駆動側磁石(Md0)のS極(Sd)のうちの従
動側第1磁石(Ms1)側の部分(Sd1)と、従動側第1磁
石(Ms1)のN極(Ns1)との間での吸引力があるが、こ
の吸引力は、従動軸(S)が何れかの方向に回動しよう
とする場合に、従動軸(S)の軸芯方向視において左右
の一方が回動を助けるように他方が回動を妨げるように
作用して釣合うこととなるので、従動軸(S)の回転に
は関与せず、一方、従動側第2磁石(Ms2)側の部分(S
d2)で、従動側第2磁石(Ms2)のS極(Ss2)との間で
の反発力および従動側第2磁石(Ms2)のN極(Ns2)と
の間での吸引力があり、従動側第2磁石(Ms2)を図中
B″方向に回転させるモーメントが生じるので、このモ
ーメントによって、従動軸(S)が図中B″方向に回転
することとなる。
この状態から駆動軸(D)を図中A″方向に回転させる
と、駆動側磁石(Md0)のN極(Nd)が従動側第1磁石
(Ms1)のN極(Ns1)に近付いてくるので、それら両極
(Nd),(Ns1)間の反発力が次第に大きくなって前記
モーメントにより図中B″方向に回転する従動側第1磁
石(Ms1)のN極(Ns1)が上方に向かって移動して従動
軸(S)が図中B″方向に回転し、第11図(ロ)および
第12図(ロ)に示す状態に移行する。
この状態から駆動軸(D)を図中A″方向にさらに回転
させると、駆動側磁石(Md0)のN極(Nd)で、従動側
第1磁石(Ms1)のN極(Ns1)との間での反発力および
従動側第1磁石(Ms1)のS極(Ss1)との間での吸引力
があるので、従動側第1磁石(Ms1)を図中B″方向に
回転させるモーメントが生じ、かつそのモーメントは駆
動軸(D)の回転に伴って次第に大きくなり、一方、駆
動側磁石(Md0)のS極(Sd)は従動側第2磁石(Ms2)
のN極(Ns2)から離れて行くので、そのN極(Ns2)と
の間で生じる吸引力が次第に小さくなり、その結果、前
記モーメントによって従動軸(S)が図中B″方向に回
転し、第11図(ハ)および第12図(ハ)に示す状態に移
行する。
第11図(ハ)および第12図(ハ)に示す状態は、各磁石
のN極がS極に替わっただけで第11図(イ)および第12
図(イ)に示す状態と同じであるから、この状態から駆
動軸(D)を図中A″方向にさらに回転させることに伴
って、上述の動作と同様にして従動軸(S)は図中B″
方向への回転を続ける。
また、図示はしないが、従動軸(S)の磁性周面部(M
s)において、一対の磁石(Ms1),(Ms2)を従動側第
2磁石(Ms2)のN極(Ns2)が従動側第1磁石(Ms1)
のN極(Ns2)に対して、図中B″方向に位相が90度進
んだ姿勢で配設することをもって構成した場合には、上
述した動作とほぼ同様の動作によって、駆動軸(D)を
図中A″方向に回転させることに伴って、従動軸(S)
は図中C″方向に回転する。
最後に、第1図(イ)〜(ハ)に示すように、駆動軸
(D)の磁性周面部(Md)と従動軸(S)の磁性周面部
(Ms)とを、何れも、N極どうしが周方向で偏位した軸
芯周り姿勢の各々が分割磁性周面部を形成する一対の磁
石(以下、先の説明に倣って、駆動側第1磁石(Md
1)、駆動側第2磁石(Md2)、および、従動側第1磁石
(Ms1)、従動側第2磁石(Ms2)と称する)に分割した
構成とし、それら一対づつの磁石(Md1),(Md2),
(Ms1),(Ms2)を、駆動軸(D)側においては駆動側
第2磁石(Md2)のN極(Nd2)が駆動側第1磁石(Md
1)のN極(Nd1)に対して図中A方向に位相が90度遅れ
た姿勢で配設するとともに、従動軸(S)側においては
従動側第2磁石(Ms2)のN極(Ns2)が従動側第1磁石
(Ms1)のN極(Ns1)に対して図中B方向に位相が90度
遅れた(G)で配設することをもって構成した場合を説
明する。
この構成における駆動軸(D)側の2つの磁石(Md
1),(Md2)の上面、ならびに、従動軸(S)側の2つ
の磁石(Ms1),(Ms2)の下面の位置関係を第2図
(イ)〜(ハ)に示す。
この構成では、第1図(イ)および第2図(イ)に示す
状態において、駆動側第1磁石(Md1)のS極(Sd1)と
従動側第2磁石(Ms2)のS極(Ss2)との間、および、
駆動側第1磁石(Md1)のN極(Nd1)と従動側第1磁石
(Ms1)のN極(Ns1)との間に何れも反発力があり、一
方、駆動側第2磁石(Md2)のS極(Sd2)と従動側第1
磁石(Ms1)のN極(Ns1)ならばに従動側第2磁石(Ms
2)のN極(Ns2)との間に何れも吸引力があるので、従
動軸(S)は、それら各力によって、図中B方向に回転
する。
この状態から駆動軸(D)を図中A方向に回転させる
と、駆動側第1磁石(Md1)のN極(Md1)が従動側第1
磁石(Ms1)のN極(Ns1)に近付いてそれらの間の反発
力が次第に増加するとともに、それ以外の磁極どうしの
間に磁力も依然として同じ方向に作用するので、図中B
方向に回転する従動軸(S)がさらに図中B方向に回転
し、第1図(ロ)および第2図(ロ)に示す状態に移行
する。
この状態においては、駆動側第1磁石(Md1)のN極(N
d1)と従動側第1磁石(Ms1)のN極(Ns1)ならびに従
動側第2磁石(Ms2)のN極(Ns2)との間に何れも反発
力があり、一方、駆動側第2磁石(Md2)のS極(Sd2)
と従動側第2磁石(Ms2)のN極(Ns2)との間、およ
び、駆動側第2磁石(Md2)のN極(Nd2)と従動側第1
磁石(Ms1)とN極(Ss1)との間に何れも吸引力がある
ので、従動軸(S)は、それら各力によって、さらに図
中B方向に回転する。
この状態から駆動軸(D)をさらに図中A方向に回転さ
せると、駆動側第2磁石(Md2)のN極(Nd2)が従動側
第1磁石(Ms1)のS極(Ss1)に近付いてそれらの間の
吸引力が次第に増加するとともに、それ以外の磁極どう
しの間の磁力も依然として同じ方向に使用するので、図
中B方向に回転する従動軸(S)がさらに図中B方向に
回転し、第1図(ハ)および第2図(ハ)に示す状態に
移行する。
第1図(ハ)および第2図(ハ)に示す状態は、各磁石
のN極がS極に替わっただけで、第1図(イ)および第
2図(イ)に示す状態と同じであって、従動軸(S)を
図中B方向に回転させる力が作用しており、この状態か
ら駆動軸(D)を図中A方向にさらに回転させることに
伴って、上述の動作と同様にして、従動軸(S)は図中
B方向への回転を続ける。
また、図示はしないが、駆動軸(D)の磁性周面部(M
d)において、一対の磁石(Md1),(Md2)を、駆動側
第2磁石(Md2)のN極(Nd2)が駆動側第1磁石(Md
1)のN極(Nd1)に対して、図中A方向に位相が90度進
んだ姿勢で配設することをもって構成した場合には、上
述した動作とほぼ同様の動作によって、駆動軸(D)を
図中A方向に回転させることに伴って、従動軸(S)は
図中C方向に回転する。
さらに、従動軸(S)の磁性周面部(Ms)において、一
対の磁石(Ms1),(Ms2)を従動側第2磁石(Ms2)の
N極(Ns2)が従動側第1磁石(Ms1)のN極(Ns1)に
対して、図中B方向に位相が90度進んだ姿勢で配設する
ことをもって構成した場合には、上述した動作とほぼ同
様の動作によって、駆動軸(D)を図中A方向に回転さ
せることに伴って、従動軸(S)は図中C方向に回転す
る。
上述した3つの場合の動きを纏めると、駆動軸と、その
駆動軸に対して捩れの位置で交叉する従動軸との交叉部
のそれぞれに、N極とS極とを周方向に交互に配置した
磁性周面部を形成し、それらの磁性周面部の一方の、前
記駆動軸および従動軸の軸芯それぞれに対して直交する
線を含む面で軸芯方向に2つに分割し、それら2つの分
割磁性周面部を、一方の分割磁性周面部のN極が他方の
分割磁性周面部のN極と偏位する軸芯周り姿勢に配置す
ることで、上記2つの分割磁性周面部それぞれにおける
磁力線の方向に偏りが生じ、それら2つの分割磁性周面
部の組合せになる一方の磁性周面部を駆動軸として回転
することで、従動軸となる他方の磁性周面部の磁極に対
するそれら2つの分割磁性周面部による磁力に、その従
動軸の軸芯に直交する方向でアンバランス生じ、それに
よって従動軸が回転されることとなり、また、上記他方
の磁性周面部を駆動軸として回転することで、従動軸と
なる上記一方の磁性周面部の2つの分割磁性周面部それ
ぞれに対する他方の磁性周面部の磁極による磁力に、そ
の従動軸の軸芯に直交する方向でアンバランスが生じ、
それによって従動軸が回転されることとなる。
そして、2つの分割磁性周面部に分割された方の磁性周
面部において、それら2つの分割磁性周面部のN極どう
しの偏位方向を逆方向とすることで、この磁性周面部が
駆動軸側或いは従動軸側の何れに形成されている場合で
あっても、駆動軸の同一方向への回転によって、従動軸
を逆方向に回転させることができる。
また、図示して説明をすることはしなかったが、上述し
た駆動軸側の磁性周面部と従動軸側の磁性周面部とにお
いて、何れか一方の磁性周面部におけるN極とS極との
組合せになる磁極対を、他方の磁性周面部におけるその
磁極対の数とは異なる数で配置した場合にあっては、駆
動軸の回転を従動軸に伝達するにあたって、その回転数
を異ならせることができ、他に特別の装置を設けること
なく、この回転伝動機構に、減速機構或いは増速機構の
機能を持たせることが可能になる。
従って、全体として、本発明による回転伝動機構は、駆
動軸ならびに従動軸の磁性周面部のうちの一方を、中間
部分で磁力線の方向を偏らせることで、磁性周面部どう
しの相対回転に伴って他方の磁性周面部の間での磁力の
アンバランスを生じさせ、その磁力のアンバランスによ
って、駆動軸の回転を非接触で従動軸に伝えることがで
きるようにしてある。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明による回転伝動機構は、捩れ
の位置で交叉する駆動軸と従動軸との間で磁力を用いて
の非接触の伝動を可能にしたものであるから、従来の構
成で必要としたギア等の機械的な伝動機構を設けること
を不要にできる。その結果、回転伝動機構における機械
要素の接触に起因した摩損をなくすことができるととも
に、円滑に伝達を長期にわたって保証するための潤滑油
供給もなくすことができる。また、伝動が直接的なもの
ではないから、別の安全装置を設けることなく従動軸側
に過負荷が生じた場合にこの回転伝動機構において滑り
が生じることで伝動系の破損を防止できる。それに加え
て、特に、後述する実施例の場合のように、従動軸側の
部分を駆動軸側の部分から気密状態ないし水密状態に離
隔する場合にあっては、操作具から***作対象物までの
伝動系を、この回転伝動機構の部分で分割した構成とす
ることができるから、伝動系との間にシール構造を付設
することなく従動軸側の部分を高い気密状態ないし水密
状態に維持することができる。
従って、全体として、簡単な構成で伝動系の摩損や損傷
を少なくでき、しかもメンテナンス作業も少なくて済
む、コスト面ならびに信頼面において優れた回転伝動機
構を提供できるようになった。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて、本発明の実施例を説明する。
第3図に示すように、矩形に組み立てたサッシュ枠
(1)に、所定間隔を隔てて一対のガラス板(2A),
(2B)を嵌め込み、それら一対のガラス板(2A),(2
B)の間にブラインド(3)を介してブラインド付複層
ガラス建具を構成してある。
このブラインド(3)は、一対のガラス板(2A),(2
B)にほぼ平行なボトムレール(3A)、及び、このボト
ムレール(3A)にほぼ平行に複数のスラット(3B)等か
ら構成されている。ボトムレール(3A)及びスラット
(3B)は、何れもガラス板(2A),(2B)に平行な軸芯
周りでの回動自在に取り付けられている。
そして、それらボトムレール(3A)とスラット(3B)と
を回動させてそれらの角度を変更する(以下、纏めてス
ラット角度変更と称する)ためのスラット角度変更操作
装置(SA)が、ガラス建具の上部に設けられている。
このスラット角度変更操作装置(SA)には、第3図及び
第4図に示すように、ブラインド(3)とともに一対の
ガラス板(2A),(2B)の間に介装された操作体(4)
と、この操作体(4)に対して捩れの位置で交叉する状
態に対向配設された操作具(5)とからなる回転伝動機
構(X)が介装されている。
操作体(4)は、一対のガラス板(2A),(2B)に平行
で、かつ、ブラインド(3)のスラッチ(3B)の長手方
向に沿う軸芯(X1)周りでの回動自在に取り付けられて
いる。また、操作具(5)は、一対のガラス板(2A),
(2B)に直交する軸芯(X2)周りでの回動自在に取り付
けられている。
操作体(4)は、ガラス建具の一方の端部に設けられて
いる。この操作体(4)には、連繋ロッド(6)を介し
てガラス建具の幅方向に二箇所に設けられた一対のプー
リ(7)が連動されている。そして、それら一対のプー
リ(7)に巻き掛けられたラダーコード(8)の両端側
が、夫々、各スラット(3B)及びボトムレール(3A)の
両側縁に止着されている。
一方、操作具(5)には、操作ハンドル(9)が一体に
連設されている。なお、操作具(5)は、ケース(10)
内に納められ、操作ハンドル(9)が、このケース(1
0)から下方に垂下されている。
前記操作具(5)は、操作ハンドル(9)の回転操作で
回転される駆動軸(D)であり、操作体(4)が、前記
回転伝動機構(X)によって駆動軸である操作具(5)
の回転が伝達される従動軸(S)となっている。そし
て、操作具(5)と操作体(4)との交叉部(P)のそ
れぞれに、N極とS極とを周方向に交互に配置した磁性
周面部(Md),(Ms)を形成してある。
前記操作体(4)は、一対のガラス板(2A),(2B)の
内部に設けられている。一方、前記操作具(5)は、前
記操作体(4)の設置箇所の直上において一方のガラス
板(2A)の一部に形成した凹部(2a)の内部に、その磁
性周面部(Md)が嵌入する状態に設けられている。
前記駆動軸(D)の磁性周面部(Md)と従動軸(S)の
磁性周面部(Ms)とは、第1図(イ)〜(ハ)に示すよ
うに、何れも、N極どうしが周方向で偏位した軸芯周り
姿勢の各々が分割磁性周面部を形成する一対の磁石(以
下、駆動側第1磁石(Md1)、駆動側第2磁石(Md2)、
および、従動側第1磁石(Ms1)、従動側第2磁石(Ys
2)と称する)に分割した構成とし、それら一対づつの
磁石(Md1),(Md2),(Ms1),(Ms2)を、駆動軸
(D)側においては駆動側第2磁石(Md2)のN極(Nd
2)が駆動側第1磁石(Md1)のN極(Nd1)に対して図
中A方向に位相が90度遅れた姿勢で配設するとともに、
従動軸(S)側においては従動側第2磁石(Ms2)のN
極(Ns2)が従動側第1磁石(Ms1)のN極(Ns1)に対
して図中B方向に位相が90度遅れた姿勢で配設すること
をもって構成されている。
次に、上述した駆動軸(D)と従動軸(S)との間での
回転の伝達のメカニズムを説明する。説明を助けるため
に、駆動軸(D)側の2つの磁石(Md1),(Md2)の上
面、ならびに、従動軸(S)側の2つの磁石(Ms1),
(Ms2)の下面の位置関係を第2図(イ)〜(ハ)に示
す。
第1図(イ)および第2図(イ)に示す状態において、
駆動側第1磁石(Md1)のS極(Sd1)と従動側第2磁石
(Ms2)のS極(Ss2)との間、および、駆動側第1磁石
(Md1)のN極(Nd1)と従動側第1磁石(Ms1)のN極
(Ns1)との間に何れも反発力があり、一方、駆動側第
2磁石(Md2)のS極(Sd2)と従動側第1磁石(Ms1)
のN極(Ns1)ならびに従動側第2磁石(Ms2)のN極
(Ns2)との間にも吸引力があるので、従動軸(S)
は、それら各力によって、図中B方向に回転する。
この状態から駆動軸(D)を図中A方向に回転させる
と、駆動側第1磁石(Md1)のN極(Nd1)が従動側第1
磁石(Ms1)のN極(Ns1)に近付いてそれらの間の反発
力が次第に増加するとともに、それ以外の磁極どうしの
間の磁力も依然として同じ方向に作用するので、図中B
方向に回転する従動軸(S)がさらに図中B方向に回転
し、第1図(ロ)および第2図(ロ)に示す状態に移行
する。
この状態においては、駆動側第1磁石(Md1)のN極(N
d1)と従動側第1磁石(Ms1)のN極(Ns1)ならびに従
動側第2磁石(Ms2)のN極(Ns2)との間にも反発力が
あり、一方、駆動側第2磁石(Md2)のS極(Sd2)と従
動側第2磁石(Ms2)のN極(Ns2)との間、および、駆
動側第2磁石(Md2)のN極(Nd2)と従動側第1磁石
(Ms1)のS極(Ss1)との間に何れも吸引力があるの
で、従動軸(S)は、それら各力によって、さらに図中
B方向に回転する。
この状態から駆動軸(D)をさらに図中A方向に回転さ
せると、駆動側第2磁石(Md2)のN極(Nd2)が従動側
第1磁石(Ms1)のS極(Ss1)に近付いてそれらの間の
吸引力が次第に増加するとともに、それ以外の磁極どう
しの間の磁力も依然として同じ方向に作用するので、図
中B方向に回転する従動軸(S)がさらに図中B方向に
回転し、第1図(ハ)および第2図(ハ)に示す状態に
移行する。
第1図(ハ)および第2図(ハ)に示す状態は、各磁石
のN極がS極に替わっただけで、第1図(イ)および第
2図(イ)に示す状態と同じであって、従動軸(S)を
図中B方向に回転させる力が作用しており、この状態か
ら駆動軸(D)を図中A方向にさらに回転させることに
伴って、上述の動作と同様にして、従動軸(S)は図中
B方向への回転を続ける。
つまり、駆動軸ならびに従動軸の磁性周面部のうちの一
方を、中間部分で磁力線の方向を偏らせることで、磁性
周面部どうしの相対回転に伴って他方の磁性周面部との
間で磁力のアンバランスを生じさせ、その磁力のアンバ
ランスによって駆動軸の回転を非接触で従動軸に伝える
ことができるのである。
その結果、捩れの位置で交叉する駆動軸(D)と従動軸
(S)との間で回転を伝動するにあたって、ギア等の機
械要素を不要にできるから、使用に伴う接触に起因する
それの摩損や、従動軸(S)側の過負荷に起因するそれ
らの破損をなくすことができ、しかも、潤滑油供給等の
メンテナンス作業を不要にできるから、長期にわたっ
て、確実な回転の伝動が保証される。
また、この回転伝動機構(X)の部分で、特別なシール
構造を設けることのなく、一対のガラス板(2A),(2
B)の内部空間を外部と気密状態に維持することがで
き、塵や埃の侵入を防止してブラインド(3)の昇降や
スラット角度変更を、長期にわたってスムースに行わせ
ることができる。
〔別実施例〕
次に、本発明の別の実施例を列記する。
〈1〉図示はしないが、駆動軸(D)の磁性周面部(M
d)において、一対の磁石(Md1),(Md2)を、駆動側
第2磁石(Md2)のN極(Nd2)が駆動側第1磁石(Md
1)のN極(Nd1)に対して、図中A方向に位相が90度進
んだ姿勢で配設することをもって構成してもよい。この
場合には、上述した動作とほぼ同様の動作によって、駆
動軸(D)を図中A方向に回転させることに伴って、従
動軸(S)は図中C方向に回転する。
また、従動軸(S)の磁性周面部(Ms)において、一対
の磁石(Ms1),(Ms2)を従動側第2磁石(Ms2)のN
極(Ns2)が従動側第1磁石(Ms1)のN極(Ns1)に対
して、図中B方向に位相が90度進んだ姿勢で配設するこ
とをもって構成してもよい。この場合には、上述した動
作とほぼ同様の動作によって、駆動軸(D)を図中A方
向に回転させることに伴って、従動軸(S)は図中C方
向に回転する。
これを利用して、1つの駆動軸(D)の回転を、2つの
従動軸(S)に互いに異なる方向の回転として伝えるこ
とができる。第5図にその一例を示す。
この実施例において、1つの駆動軸(D)と、2つの従
動軸(Sa),(Sb)との交叉部(Pa),(Pb)それぞれ
において、駆動軸(D)と従動軸(Sa),(Sb)とのそ
れぞれに、磁性周面部(Mda),(Mdb),(Msa),(M
sb)を形成してある。駆動軸(D)の磁性周面部(Md
a),(Mdb)においては、何れも、分割磁性周面部(Md
a1),(Mda2),(Mdb1),(Mdb2)を、そのN極(Nd
a1),(Nda2),(Ndb1),(Ndb2)どうしが、同じ方
向に偏位する状態に配置してある。また、2つの従動軸
(Sa),(Sb)の磁性周面部(Msa),(Msb)において
は、分割磁性周面部(Msa1),(Msa2),(Msb1),
(Msb2)を、そのN極(Nsa1),(Nsa2),(Nsb1),
(Nsb2)どうしが、逆方向に偏位する状態に配置してあ
る。
この構成では、先に述べた原理によって、駆動軸(D)
が図中I方向に回転されるのに伴って、図中左方の第1
従動軸(Sa)の図中J方向に、図中右方の第2従動軸
(Sb)は図中K方向に、それぞれ回転する。
〈2〉1つの駆動軸(D)に対して、その駆動軸(D)
の一方向の回転に伴って何れも同じ方向に回転する2つ
以上の従動軸(Sn)、或いは、反対方向に回転する2つ
以上の従動軸(Sn)を設けてもよい。その一例として
は、2つ以上の従動軸(Sn)が同じ方向に回転するもの
として、第6図に示す複数の従動軸(Sn)が各別に一体
に連設された複数のローラ(11)によって物品を搬送す
る直線状のローラコンベアがある。
〈3〉駆動軸(D)と従動軸(S)とは、先の実施例の
場合のように、両者の軸芯にともに直交する方向視にお
いて直交する姿勢に配設される場合のほか、その方向視
においてそれ以外の角度で交叉する姿勢に配設されてい
てもよく、要するに、駆動軸(D)と従動軸(S)と
は、捩れの位置で、すなわち、同一平面上にない状態
で、交叉する姿勢に配設されるものであればよい。例え
ば、その一例としては、先に第6図に挙げた直線状のロ
ーラコンベアの変形として、第7図に示す曲線状のロー
ラコンベアを挙げることができる。
〈4〉駆動軸(D)側の磁性周面部(Md)と従動軸
(S)側の磁性周面部(Ms)とにおいて、何れか一方の
磁性周面部(Md又はMs)におけるN極とS極との組合せ
になる磁極対を、他方の磁性周面部におけるその磁極対
の数とは異なる数で配置してもよい。その一例を第8図
に示す。
この実施例では、駆動軸(D)側の磁性周面部(Md)に
おいては、2つの分割磁性周面部(Md1),(Md2)が何
れも周方向で位相を180度異ならせてN極(Nd1),(Nd
2)とS極(Sd1),(Sd2)とを形成したものであり、
それら2つの分割磁性周面部(Md1),(Md2)を、それ
らのN極(Nd1),(Nd2)どうしが位相が90度異なる状
態に配置するとともに、従動軸(S)側の磁性周面部
(Ms)においては、2つの分割磁性周面部(Ms1),(M
s2)が何れも周方向で位相を90度異ならせてN極(Ns1
a),(Ns1b),(Ns2a),(Na2b)とS極(Ss1a),
(Ss1b),(Ss2a),(Ss2b)とを形成したものであ
り、それら2つの分割磁性周面部(Ms1),(Ms2)を、
それらのN極どうしが位相が45度異なる状態に配置した
ものである。
この場合、駆動軸(D)の回転を従動軸(S)に伝達す
るにあたって、その回転数を異ならせることができ、他
の特別な装置を設けることなく、この回転伝動機構
(X)に、減速機構或いは増速機構の機能を持たせるこ
とが可能になる。
〈5〉2つの分割磁性周面部(Md1),(Md2)に分割さ
れた駆動軸(D)側の磁性周面部(Md)又は2つの分割
磁性周面部(Ms1),(Ms2)に分割された従動軸(S)
側の磁性周面部(Ms)において、分割磁性周面部(M
1),(M2)どうしの配置は、適宜変更自在であり、例
えば、第1図(イ)ないし(ハ)に示す実施例におい
て、駆動軸(D)側の分割磁性周面部(Md1),(Md2)
或いは従動軸(S)側の分割磁性周面部(Ms1),(Ms
2)どうしを90度以外の角度をもって配置してもよく、
要するに、2つの分割磁性周面部(M1),(M2)は、一
方の分割磁性周面部(M1)のN極(N1)が他方の分割磁
性周面部(M2)のN極(N2)と偏位する軸芯周り姿勢に
配置されていればよい。
〈6〉駆動軸(D)側の磁性周面部(Md)、または、従
動軸(S)側の磁性周面部(Ms)の何れか一方のみを、
軸芯方向に分割されていない構成としてもよい。次にそ
の例を示す。
第9付(イ)〜(ハ)に示す実施例は、従動軸(S)側
の磁性周面部(Ms)を、軸芯方向に分割しない構成とし
たものである。
この実施例においては、従動軸(S)の磁性周面部(M
s)を、N極(Ns)とS極(Ss)とを位相を180度異なら
せて形成した磁石(MsO)をもって構成してある。ま
た、駆動軸(D)の磁性周面部(Md)を、それぞれN極
(Nd1),(Nd2)とS極(Sd1),(Sd2)とを位相を18
0度異ならせて形成した各々が分割磁性周面部を構成す
る一対の磁石(Md1),(Md2)(以下、駆動側第1磁石
(Md1)および駆動側第2磁石(Md2)と称する)に分割
した構成とし、それら一対の磁石(Md1),(Md2)を、
駆動側第2磁石(Md2)のN極(Nd2)が駆動側第1磁石
(Md1)のN極(Nd1)に対して、図中A′方向に位相が
90度進んだ姿勢で配設することをもって構成してある。
この構成における駆動軸(D)側の2つの磁石(Md
1),(Md2)の上面、並びに、従動軸(S)側の磁石
(MsO)の下面の位置関係を第10図(イ)〜(ハ)に示
す。
この構成では、第9図(イ)および第10図(イ)の状態
から、駆動軸(D)を図中A′方向に回転させることに
よって、従動軸(S)は図中B′方向に回転する。ま
た、図示はしないが、駆動軸(D)の磁性周面部(Md)
において、一対の磁石(Md1),(Md2)を、駆動側第2
磁石(Md2)のN極(Nd2)が駆動側第1磁石(Md1)の
N極(Nd1)に対して、図中A′方向に位相が90度遅れ
た姿勢で配設することをもって構成した場合には、駆動
軸(D)を図中A′方向に回転させることに伴って、従
動軸(S)は図中C′方向に回転する。
第11図(イ)〜(ハ)に示す実施例は、駆動軸(D)側
の磁性周面部(Md)を、軸芯方向に分割しない構成とし
たものである。
この構成においては、駆動軸(D)の磁性周面部(Md)
を、N極(Nd)とS極(Sd)とを位置を180度異ならせ
て形成した磁石(MsO)をもって構成するとともに、従
動軸(S)の磁性周面部(Ms)を、それぞれN極(Ns
1),(Ns2)とS極(Ss1),(Ss2)とを位相を180度
異ならせて形成した各々が分割磁性周面部を構成する一
対の磁石(Ms1),(Ms2)(以下、従動側第1磁石(Ms
1)、従動側第2磁石(Ms2)と称する)に分割した構成
とし、それら一対の磁石(Ms1),(Ms2)を、従動側第
2磁石(Ms2)のN極(Ns2)が従動側第1磁石(Ms1)
のN極(Ns1)に対して、図中B″方向に位相が90度遅
れた姿勢で配設することをもって構成してある。
この構成における駆動軸(D)側の磁石(Md0)の上
面、ならびに、従動軸(S)側の2つの磁石(Ms1),
(Ms2)の下面の位置関係を第12図(イ)〜(ハ)に示
す。
この構成では、第11図(イ)および第12図(イ)の状態
から、駆動軸(D)を図中A″方向に回転させることに
よって、従動軸(S)は図中B″方向に回転する。ま
た、図示はしないが、従動軸(S)の磁性周面部(Ms)
において、一対の磁石(Ms1),(Ms2)を従動側第2磁
石(Ms2)のN極(Ns2)が従動側第1磁石(Ms1)のN
極(Ns1)に対して、図中B″方向に位相が90度進んだ
姿勢で配設することをもって構成した場合には、上述し
た動作とほぼ同様の動作によって、駆動軸(D)を図中
A″方向に回転させることに伴って、従動軸(S)は図
中C″方向に回転する。
〈7〉各磁性周面部(Md),(Ms)を構成する磁石は、
永久磁石であっても電磁石であってもよく、その種類は
不問である。
〈8〉先の実施例では、本発明の回転伝動機構(X)
を、ブラインド付複層ガラス建具に適用した例を示し
た。この場合、先の実施例においては、ブラインド
(3)のスラット(3B)の角度を変更するための構成を
説明したが、操作体(4)と操作具(5)との磁力を用
いた連動構成は、ブラインド(3)をスラット(3B)の
並設方向に伸縮するための構成に適用してもよい。その
場合、ブラインド伸縮用の操作体を、木野実施例で説明
したスラット角度変更用の操作体(4)と兼用してもよ
いし、それとは別に設けてもよい。
〈9〉本発明による回転伝動機構(X)は、先の実施例
で説明したブラインド付複層ガラス建具における操作機
構のほか、種々の伝動機構に適用することができる。
〈10〉なお、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図
面の構造および方法に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は、本発明に係る回転伝動機構の実
施例を示し、第1図(イ)ないし(ハ)は駆動軸と従動
軸との動きを示す斜視図、第2図(イ)ないし(ハ)は
駆動軸の磁性周面部と従動軸の磁性周面部との位置関係
を示す説明図、第3図はブラインドの垂直断面図、第4
図は要部の斜視図である。第5図ないし第12図は別の実
施例を示し、第5図は要部の斜視図、第6図および第7
図はローラコンベアの斜視図、第8図は要部の斜視図、
第9図(イ)ないし(ハ)は駆動軸と従動軸との動きを
示す斜視図、第10図(イ)ないし(ハ)は第9図(イ)
ないし(ハ)に示す実施例における駆動軸の磁性周面部
と従動軸の磁性周面部との位置関係を示す説明図、第11
図(イ)ないし(ハ)はさらに別の実施例の駆動軸と従
動軸との動きを示す斜視図、第12図(イ)ないし(ハ)
は第11図(イ)ないし(ハ)に示す実施例における駆動
軸の磁性周面部と従動軸の磁性周面部との位置関係を示
す説明図である。第13図は、第9図(イ)ないし(ハ)
に示す実施例における駆動軸の磁性周面部の展開図であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動軸(D)の回転を、その駆動軸(D)
    に対して捩れの位置で交叉する従動軸(S)に伝達する
    回転伝動機構であって、 前記駆動軸(D)と従動軸(S)との交叉部において駆
    動軸(D)と従動軸(S)とに、N極とS極とを周方向
    に交互に配置した磁性周面部(Md),(Ms)をそれぞれ
    形成し、それら前記駆動軸(D)および従動軸(S)に
    各別に形成した両磁性周面部(Md),(Ms)の内の少な
    くとも一方を、前記駆動軸(D)および従動軸(S)の
    軸芯それぞれに対して直交する線を含む面で軸芯方向に
    2つに分割し、分割された両分割磁性周面部どうしが互
    いに軸芯周りに偏位する姿勢に配置してある回転伝動機
    構。
  2. 【請求項2】前記駆動軸(D)および従動軸(S)に各
    別に形成した両磁性周面部(Md),(Ms)の内の他方
    を、前記駆動軸(D)および従動軸(S)の軸芯それぞ
    れに対して直交する線を含む面で軸芯方向に2つに分割
    し、分割された両分割磁性周面部どうしが互いに軸芯周
    りに偏位する姿勢に配置してある請求項1記載の回転伝
    動機構。
JP19477488A 1988-08-03 1988-08-03 回転伝動機構 Expired - Fee Related JPH0789740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19477488A JPH0789740B2 (ja) 1988-08-03 1988-08-03 回転伝動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19477488A JPH0789740B2 (ja) 1988-08-03 1988-08-03 回転伝動機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0246160A JPH0246160A (ja) 1990-02-15
JPH0789740B2 true JPH0789740B2 (ja) 1995-09-27

Family

ID=16330025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19477488A Expired - Fee Related JPH0789740B2 (ja) 1988-08-03 1988-08-03 回転伝動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0789740B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2683316B2 (ja) * 1993-11-19 1997-11-26 カネテック株式会社 駆動装置
JP2683317B2 (ja) * 1993-11-19 1997-11-26 マルヤス機械株式会社 コンベア
JP2683319B2 (ja) * 1994-06-16 1997-11-26 カネテック株式会社 コンベア

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0246160A (ja) 1990-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1601853B1 (en) Rollup door with rollable door leaf
CA1284095C (en) Support and transmission module for the winding shaft of a lifting curtain door
ITPD990225A1 (it) Gruppo di azionamento per tende a veneziana o simili all'interno divetrocamere
WO2007027650A1 (en) Selective tilting arrangement for a blind system for coverings for architectural openings
US20050067119A1 (en) Device for rolling up/rolling down a shade
US7926370B2 (en) Rotation and extension/retraction link mechanism
JPH0789740B2 (ja) 回転伝動機構
EP1068462B1 (en) A method and an apparatus for transfer of pressure and/or tensile load
CN201129116Y (zh) 复合门窗部件
US11692612B2 (en) Rigid multilinear actuator with flexible strand
CN108016522B (zh) 一种展开式链条型双边滚动沟渠跨越侦查机器人
KR102101494B1 (ko) 접이식 도어
JPH0624192U (ja) ブラインド装置
KR200287075Y1 (ko) 이중 유리창
JPH0356637Y2 (ja)
JPH0539190Y2 (ja)
JPH05214882A (ja) 回転操作機構
JP2546478Y2 (ja) 回転操作機構
EP0587572B1 (en) Vertically collapsible wall partitions
KR200453010Y1 (ko) 레일조립체
NL2023702B1 (nl) Bedieningsmechanisme voor een raambekleding en raambekleding
JPH05214883A (ja) 回転操作機構
EP2137370A1 (en) Blind assembly
JP2542113B2 (ja) 引戸装置
JP2009127332A (ja) 4可変標識の駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees