JPH0789737A - 複合型光学素子の離型装置 - Google Patents

複合型光学素子の離型装置

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JPH0789737A
JPH0789737A JP26154393A JP26154393A JPH0789737A JP H0789737 A JPH0789737 A JP H0789737A JP 26154393 A JP26154393 A JP 26154393A JP 26154393 A JP26154393 A JP 26154393A JP H0789737 A JPH0789737 A JP H0789737A
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JP
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optical element
mold
composite optical
groove
claw
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Withdrawn
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JP26154393A
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English (en)
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Hideo Yoshioka
秀雄 吉岡
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Materials Engineering (AREA)
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複合型光学素子を大型化せず、簡単な構造で
容易に複合型光学素子と金型を離型する。 【構成】 複合型光学素子1のガラスレンズ基材1aの
外周に設けたVミゾ1b係合する離型ツメ3を設け、複
合型光学素子1の小型化を図る。Vミゾ1bは光線の透
過を妨げない範囲に設ける。離型ツメ3は、ガイドレー
ル5に案内されてガラスレンズ基材1aの中心軸Oに対
してのみ進退するスライダ4に取り付ける。スライダ4
は、エアシリンダ10により駆動リンク7と従動リンク
6を介して進退する。そして、離型ツメ3がVミゾ1b
に係合したとき、複合型光学素子1に押されて離型ツメ
3が後退しないように、駆動リンク7と従動リンク6を
一直線の状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス基板上に樹脂を
塗布し、金型表面で押し広げて所望の形状の複合型光学
素子を成形するいわゆるレプリカ成形法に使用する複合
型光学素子の離型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記レプリカ成形法による成形を
行った後の離型は、樹脂が金型表面に密着あるいは接着
してしまい成型品を容易に離型することができない問題
があった。
【0003】そのため、上記問題を解決すべく以下のよ
うな発明が開示されている。例えば、特開平3−184
813号公報記載の複合型光学素子の製造装置において
は、成形型を離型方向に駆動してガラス基材またはプラ
スチック基材の外周部の一部を、固定した離型用のツメ
に当接させて成型品の樹脂層と成形型を離型する発明が
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来技
術には以下のような欠点がある。すなわち、特開平3−
184813号公報記載の発明では、成形型および樹脂
の外径より外側の基材に外力を加えるため基材を大きく
する必要があり、光学性能と無関係な部分で製造される
複合型光学素子の大型化をきたすという欠点を有する。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
開発されたもので、複合型光学素子の大型化を必要とせ
ず、簡単な構造で容易に金型と成型品とを剥離できる複
合型光学素子の離型装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ガラス基材上に吐出した樹脂を金型によ
り押し広げて複合型光学素子を成形した後、金型と複合
型光学素子を離型する複合型光学素子の離型装置におい
て、複合型光学素子のガラス基材の外周に設けたVミゾ
または中心に対して外周に傾斜した斜面に係合する離型
ツメを設けるとともに、前記の離型ツメを、従動側から
の反力による逆進不能の機構を備え、複合型光学素子の
光軸に直交する拘束された方向に進退させる進退機構を
設けて構成した。そして、前記離型ツメ及び前記進退機
構を複合型光学素子の光軸を中心に2ケ所以上配設して
構成してもよい。
【0007】図1は本発明の複合型光学素子の離型装置
を示す概略構成図である。図において、1は本発明の離
型装置を適用する複合型光学素子を示し、そのガラスレ
ンズ基材1aの外周に、破線で示す光線の透過範囲を妨
げないようにVミゾ1bが設けてある。3は離型ツメ
で、ガラスレンズ基材1aのVミゾ1bと係合しかつそ
の係合を解除すべくスライドベース27に姿勢と位置を
拘束されて図1の矢印の方向にのみ進退可能となってい
る。離型ツメ3には、Vミゾ1bの下側の円錐面1dと
対応した形状の円錐面3aが先端下側に形成されてい
る。31はガラスレンズ基材1aの載置台である。
【0008】
【作用】図1に示すように、金型2の成形面2aをガラ
スレンズ基材1a上に吐出した樹脂1cに押しつけて樹
脂1に所望の形状のレンズ面を形成し、加熱またはUV
照射等により樹脂1cを硬化させた後、図2示すように
離型ツメ3を前進させてから金型を徐々に上昇させる。
【0009】すると、Vミゾ1bの下側の円錐面1dが
前記の離型ツメ3の下側の円錐面3aに当接し、金型2
をさらに上昇させると、離型ツメ3に対して回転・上昇
させようとする力が働くが、これに対して離型ツメ3は
前記のように拘束されているため、円錐面1dと円錐面
3aとの滑りにより、金型2と複合型光学素子1の付着
力に応じて、離型ツメ3を後退させようとする反力とし
て作用する。
【0010】この反力は、直径20〜40mm程度の中
型の複合型光学素子の場合で最大20〜50Kgf程度
になり、これは上記の複合型光学素子の寸法に対して、
大型の内径25〜40mmのエアシリンダの推力に相当
するが、離型ツメ3が前記した従動側からの反力による
逆進不能の機構により前進させられているため、複合型
光学素子1の上昇が阻止され、複合型光学素子1が金型
2から離型される。
【0011】
【実施例1】図3から図5は本発明の実施例1を示し、
図3は縦断面図、図4は平面図、図5は離型時における
縦断面図である。図において、1は本実施例の離型装置
を適用する複合型光学素子を示し、そのガラスレンズ基
材1aの外周に光線の透過範囲を妨げないように上下の
円錐面1dにより形成したVミゾ1bが設けられてい
る。
【0012】30はベースで、このベース30上にはガ
ラスレンズ基材1aをその先端面で載置する円筒形の載
置台31が固設されている。載置台31の上方には、ガ
ラスレンズ基材1aのレンズ面上に吐出した樹脂1cを
押し広げる成形面2aを先端(載置台31側)に形成し
た金型2が、載置台31と同軸にかつ上下動自在に配設
されている。
【0013】3は離型ツメで、先端をガラスレンズ基材
1aの外周に設けたVミゾ1bに向けた状態でスライダ
4の先端に固定されており、その離型ツメ3の先端には
上記Vミゾ1bの下側の円錐面1dと対応する円錐面3
aが形成されている。スライダ4は、ベース30上に載
置台31の中心軸Oへ向けて固設したガイドレール5に
より多数の円筒コロからなる転動体を介して直進案内自
在に支持されている。すなわち、離型ツメ3は、その先
端部がVミゾ1bと等しい高さになるように支持され、
載置台31の中心軸に直交する方向への移動を拘束され
るとともにVミゾ1bに対して進退し得るように構成さ
れている。
【0014】6は従動リンクで、その一端はスライダ4
と、他端は駆動リンク7とそれぞれピンにより回転可能
に結合されている。駆動リンク7は長さ方向のほぼ中央
に突状部7aを一体に設けた概ねT字形に形成されてお
り、その第1の先端部は上記従動リンク6と結合され、
第2の先端部は支持部材8とピンにより回転可能に結合
されている。また、第3の先端部(突状部7aの先端
部)には、第3の先端部にピンで回転可能に結合したコ
ネクタ9を介してエアシリンダ10のロッドの先端が結
合されている。
【0015】支持部材8は、図5に示すようにスライダ
4と従動リンク6、従動リンク6と駆動リンク7および
駆動リンク7と支持部材8がそれぞれピンで結合されて
いる3ケ所の結合支点が一直線になった時(この状態を
死点と呼ぶ)、離型ツメ3の先端部がVミゾ1bに当接
する寸前の位置に達することができるようにベース30
上に固設されており、またこの時駆動リンク7と従動リ
ンク6の結合支点付近がスライダ4の上面に当接するよ
うに配設されている。さらに、支持部材8の背面にはス
テイ11が固設され、ステイ11の上面には上記エアシ
リンダ10の後端部(図示省略)がピン等を介して揺動
可能に結合支持されている。
【0016】以下、以上の構成からなる装置を用いて複
合型光学素子1を離型する方法および作用を説明する。
まず、ガラスレンズ基材1aの上に吐出装置(図示省
略)により樹脂1cを吐出してからガラスレンズ基材1
aを載置台31の上面中心に載置し、金型2を下降させ
成形面2aを樹脂1cに押しつけて所望の形状のレンズ
面を成形し、加熱またはUV照射等の手段により樹脂1
cを硬化させる。
【0017】次に、エアシリンダ10を駆動して駆動リ
ンク7と従動リンク6を各結合支点を中心に回転させ
る。そして、図5に示すように、駆動リンク7と従動リ
ンク6の結合支点付近をスライダ4の上面に当接させ、
駆動リンク7と従動リンク6が前記の死点の状態となる
ようにスライダ4をガイドレール5に案内させつつ離型
ツメ3を前進させ、離型ツメ3の先端部をVミゾ1bと
当接する寸前に位置させてから金型2を徐々に上昇させ
る。
【0018】この金型2の上昇により、Vミゾ1bの下
側の円錐面1dが前記の離型ツメ3の下側の円錐面3a
に当接し、金型2をさらに上昇させると、Vミゾ1bの
円錐面1dと離型ツメ3の円錐面3aとの当接部を作用
点として離型ツメ3に対し回転・上昇させようとする力
が働くが、これに対して離型ツメ3はスライダ4とガイ
ドレール5により上昇を拘束されているため、円錐面1
dと円錐面3aとの滑りにより、金型2の成形面2aと
樹脂1cとの付着力に応じて、上記回転・上昇力は離型
ツメ3を後退させようとする反力として作用する。
【0019】一方、離型ツメ3は、前記死点の状態すな
わち上記の反力と同一の方向で駆動リンク7と従動リン
ク6とが突っ張った状態で前進させられているため、離
型ツメ3の後退ひいては複合型光学素子1の上昇が阻止
され、複合型光学素子1が金型2から離型される。その
後、エアシリンダ10により従動リンク6および駆動リ
ンク7を介し離型ツメ3を後退させて成形された複合型
光学素子1を取り出す。このとき、従動リンク6と駆動
リンク7との結合支点には上昇させる回転モーメントが
作用するので従動リンク6および駆動リンク7は各結合
支点を中心に回転する。
【0020】本実施例では、極小さな力で離型ツメ3を
後退させられるので極めて小型の単純な構造で成型品を
離型でき、また離型ツメ3のストロークと速度を大きく
できるので、特に設備の自動化に際して複合型光学素子
の供給排出等他の装置と共存しやすく生産効率も高いと
いう固有の効果がある。
【0021】ただし、ここで離型ツメ3の形状等細部は
図3〜図5に限定されず、例えば円錐面3aはVミゾ1
bの下側の円錐面1dに沿う斜面(平面)に変形させて
もよく、またVミゾ1bの角度も図のように直角でなく
とも、また上下対称でなくともよい。また従動リンク
6、駆動リンク7の形状や結合支点の配置・直進案内の
方式等いわゆるトグル機構の構成はほとんど無限に変形
が可能であり、駆動源がエアシリンダに限定されないの
はいうまでもなく、手動であっても有効である。
【0022】
【実施例2】図6から図8は本発明の実施例2を示し、
図6は縦断面図、図7は平面図、図8は離型時における
縦断面図であり、実施例1と同一の構成部分は同一番号
を付してその説明を省略する。
【0023】本実施例の離型装置を適用する複合型光学
素子1は、そのガラスレンズ基材1aの外周に光線の透
過範囲を妨げないようにVミゾを設けてある点は実施例
1と共通であるが、このVミゾ1eは実施例1と異なり
外周に対して弦をなすように直線状にかつ中心に対して
回転対称となるよう複数(図は2ケ所の場合を示す)設
けられている。
【0024】離型ツメ3は、先端部に上記Vミゾ1eの
下側の斜面1fと上側の斜面1gとにそれぞれ対応して
平面状にした下側の斜面3bと上側の3cが形成されて
いる。また、離型ツメ3を先端に固定したスライダ4
は、その上面に棒状のバネ掛け12がねじ込まれてお
り、載置台31の中心から遠ざかる方向の後端が斜面4
aに形成されている。
【0025】さらに、本実施例では、離型ツメ3が、そ
の先端部がVミゾ1eより概ね0.5〜5mm程度高い
位置になるようにスライダ4とガイドレール5によって
支持され、載置台31の中心軸に直交する方向に拘束さ
れて進退するように配設されている。
【0026】13はクサビで、このクサビ13は載置台
31の中心に近い方向の側面に上記スライダ4の後端の
斜面4aと同一の角度の斜面13aが形成され、この斜
面4a、13aを当接した状態でベース30上に固設し
た支持部材14により滑合支持されている。支持部材1
4にはコ字状の凹ミゾ14aが形成され、この凹ミゾ1
4aによりクサビ13の斜面13aと反対方向の上下面
および側面を滑合支持している。
【0027】15はバネ掛けで、バネ掛け12と同様に
棒状に形成され支持部材14の上面にねじ込まれてい
る。バネ掛け12とバネ掛け15には引っ張りコイルバ
ネ16が取り付けられており、このコイルバネ16はバ
ネ掛け12を介してスライダ4を載置台31の中心から
遠ざかる方向に付勢している。
【0028】17はエアシリンダで、エアシリンダ17
はその本体がベース30上に固設したステイ18により
支持され、そのロッド先端をクサビ13に結合してクサ
ビ13を図7の矢印Cの方向に進退し得るように設けら
れている。
【0029】そして、本実施例では離型ツメ3からステ
イ18に至る上記と同一の機構が図6から図8に示すよ
うに、上記複合型光学素子1に設けたVミゾ1eに対応
させて載置台31を中心として対称的に複数配設されて
いる。
【0030】以下、以上の構成からなる装置を用いて複
合型光学素子1を離型する方法と作用を説明する。ガラ
スレンズ基材1aの上に所望の形状のレンズ面に成形さ
れた樹脂1cを硬化させるまでは実施例1と同様である
【0031】次に、図8に示すように、Vミゾ1eが離
型ツメ3の先端部と同一の高さになる位置まで金型2を
上昇させて停止させてから、エアシリンダ17をスライ
ダ4の押し出し方向(図7において上方向)に駆動し
て、あらかじめ設定したエアシリンダ17のストローク
により、離型ツメ3の先端部がVミゾ1eに当接する寸
前の位置まで離型ツメ3を前進させる。
【0032】ここで再び金型2を徐々に上昇させるとV
ミゾ1eの下側の斜面1fが離型ツメ3の下側の斜面3
bに当接し、金型2をさらに上昇させると実施例1の場
合と同様に離型ツメ3を後退させようとする反力が作用
するが、離型ツメ3が上記のようにクサビ機構により前
進させられているため、離型ツメ3の後退ひいては複合
型光学素子1の上昇が阻止され、複合型光学素子1は金
型2から離型される。そして、載置台31の上方でVミ
ゾ1eの上側の斜面1gと離型ツメ3の上側の斜面3c
を係止した状態で支えられる。
【0033】この後、エアシリンダ17を引き込み方向
にゆっくりと駆動して引っ張りコイルバネ16の作用に
より複合型光学素子1から離型ツメ3を後退させ、Vミ
ゾ1eの上側の斜面1gと離型ツメ3の上側の斜面3c
とを滑らせて斜面1gと斜面3cの係止を解除し、載置
台31の上面に戻った複合型光学素子1を取り出す。
【0034】本実施例では、複数配設した離型ツメ3に
より離型直後の複合型光学素子1を一時空中に保持する
ので、離型の瞬間に転動体等のわずかな弾性変形に起因
する反発力で、複合型光学素子1と載置台31とが衝撃
的に当接することによって生じる複合型光学素子1の破
損や載置台31の繰り返し使用による損耗を防止できる
という固有の効果がある。
【0035】また、本実施例における対称二方向のVミ
ゾ1eの配置はカメラ用の投影レンズ等で使用部位によ
り必ずしも円形の光線透過範囲を必要としない場合、特
に有効である。
【0036】ただし、ここでも細部は図6〜図8に限定
されず、例えばVミゾ1eおよび離型ツメ3からステイ
18に至る装置の構成が対称二方向でなく放射三方向等
であってもよく、またVミゾ1eと離型ツメ3の先端部
の形状は実施例1の場合と同様に円錐面であってもよ
い。
【0037】また、複合型光学素子1の取り出しを、載
置台31の上面に戻さずに、手作業または取り出し装置
によって複合型光学素子1を保持した後に離型ツメ3を
後退させて行ってもよい。さらに、図7におけるクサビ
の対称配置に対するエアシリンダの一体化や他の駆動源
の使用、またストッパ等クサビの位置決め手段併用によ
る手動化等はいうまでもない。
【0038】
【実施例3】図9から図11は本発明の実施例3を示
し、図9は平面図、図10及び図11は図9におけるC
−D−E線に沿う縦断面図及び離型時における縦断面図
であり、実施例1または実施例2と同一の構成部分は同
一番号を付してその説明を省略する。
【0039】19は雌ネジ部材でベース30上に固設さ
れ、上面にバネ掛け15がねじ込まれている。雌ネジ部
材19には載置台31の中心に向かう方向に雌ネジ部1
9aが貫設されている。
【0040】20は雄ネジで、雌ネジ部材19の雌ネジ
部19aに螺合されて載置台31の中心方向へ螺進可能
に設けられ、その先端が、引っ張りコイルバネ16によ
りバネ掛け12とバネ掛け15を介して載置台31の中
心から遠ざかる方向に付勢されているスライダ4の後端
に当接するように配設されている。雄ネジ20の後端に
はタイミングプーリ21が一体に結合されている。
【0041】24はステッピングモータで、ベース30
上に固設したステイ23に結合支持されており、その回
転軸にはタイミングプーリ22が一体に結合されてい
る。このタイミングプーリ22と上記雄ネジ20のタイ
ミングプーリ21とはタイミングベルト25により連結
され、ステッピングモータ24の回転が雄ネジ20に伝
達されるようになっている。
【0042】本実施例でも離型ツメ3からタイミングベ
ルト25に至る上記の構成が図9〜図11に示すように
載置台31の中心に対し放射状に複数(図は3ケ所の場
合を示す)配設されている。
【0043】以下、以上の構成からなる装置を用いて複
合型光学素子1を離型する方法と作用を説明する。ガラ
スレンズ基材1aの上に所望の形状のレンズ面に成形さ
れた樹脂1cを硬化させるまでは実施例1と同様であ
る。
【0044】次に、図11に示すように、Vミゾ1bが
離型ツメ3の先端部と同一の高さになる位置まで金型2
(このとき金型2と複合型光学素子1は付着している)
を上昇(図11の隙間Hで示す距離)させて停止させて
から、ステッピングモータ24を駆動して、雄ネジ20
を押し出し方向に回転させ、あらかじめ設定したパルス
数により、離型ツメ3の先端部がVミゾ1bに当接する
寸前の位置まで離型ツメ3を前進させる。
【0045】ここで、再び金型2を徐々に上昇させる
と、実施例1の場合と同様にVミゾ1bの下側の円錐面
1dが離型ツメ3の下側の円錐面3aに当接し、金型2
をさらに上昇させると、実施例1、2の場合と同様に離
型ツメ3を後退させようとする反力が作用する。しかし
離型ツメ3が上記のようにネジ送り機構により前進させ
られているため、離型ツメ3の後退ひいては複合型光学
素子1の上昇が阻止され、複合型光学素子1は金型2か
ら離型されて、Vミゾ1bの上側の円錐面1hと離型ツ
メ3の上側の円錐面3dとで支えられる。この後、実施
例2の場合と同様にして複合型光学素子を取り出す。
【0046】本実施例によれば、ガラスレンズ基材1a
の主としてVミゾ1b周辺の強度と、金型2と複合型光
学素子1との付着力との相対的関係によって、複数の離
型ツメ3における先端下側の円錐面3aがそれぞれVミ
ゾ1bの下側の円錐面1dに当接するタイミングを一致
させた方が良い場合とずらした方が良い場合があるが、
本実施例では、雄ネジ20の送り量(パルス数)によ
り、離型ツメ3の前進位置における前記円錐面3aと円
錐面1dとの隙間を精密に設定できるので、上記当接す
るタイミングを自在に設定することができるという固有
の効果がある。
【0047】同じ理由により、図11における隙間Hを
0とした(図9における離型ツメ3の先端部とVミゾ1
bの高さを等しくした)変形例(この場合離型ツメ3か
らタイミングベルト25に至る構成は単数であってもよ
い)においても、Vミゾ1bの寸法を小さくして複合型
光学素子1における光線の透過範囲をより大きく有効に
使用し得るという固有の効果もある。
【0048】
【実施例4】図12から図13は本発明の実施例4を示
し、図12は縦断面図、図13は離型時における縦断面
図、図14は本実施例の離型装置を適用する複合型光学
素子のガラスレンズ基材を図12のB方向から見た下面
図であり、実施例1と同一の構成部分には同一番号を付
してその説明を省略する。
【0049】ガラスレンズ基材1aは樹脂1cを成形す
る方のレンズ面の外周部に、外径に対し弦をなす方向
で、かつ中心に対して外側に傾斜した斜面1kが設けら
れており、この斜面1kは中心に対し対称的に2ケ所形
成されている。
【0050】金型2は実施例1〜3と異なり先端の成形
面2aを上向きにして上下動自在に配設されている。離
型ツメ3は先端にガラスレンズ基材1aの外周部の斜面
1kに対応した上向きの斜面3eが形成されている。ス
ライダ4以降の、離型ツメ3を拘束して進退させる構成
は実施例1と同様であり、上記の離型ツメ3以降の構成
が前記複合型光学素子1の斜面1kに対応して金型2の
中心に対して対称的に2ケ所配設されている。
【0051】以下、以上の構成からなる装置を用いて複
合型光学素子1を離型する方法と作用を説明する。ま
ず、金型2の先端の成形面2aの上に吐出装置(図示省
略)で樹脂1cを吐出してからガラスレンズ基材1aを
成形面2aの上面中心に押しつけて所望の形状のレンズ
面を形成し、加熱またはUV照射等の手段により樹脂1
cを硬化させる。
【0052】次に、図13に示すように離型ツメ3を、
斜面3eが複合型光学素子1の斜面1kに当接する寸前
の位置に前進させてから金型2を徐々に下降させる。す
ると斜面1kが斜面3eに当接し、金型2をさらに下降
させると、実施例1〜3の場合と同様に離型ツメ3の後
退ひいては複合型光学素子1の下降が阻止されて複合型
光学素子1が金型2離型される。ここで離型ツメ3の斜
面3eで支えられた複合型光学素子1を取り出す。
【0053】本実施例によれば、上記のように金型2の
成形面を上向きに配設した成形装置においても本発明の
離型装置を適用することができる。また本実施例におけ
るガラスレンズ基材1aの外周部の、中心に対し外側に
傾斜した斜面1kの対称的配置は実施例2の場合と同様
使用部位により必ずしも円形の光線透過範囲を必要とし
ない場合に有効である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る複合
型光学素子の離型装置によれば、いわゆるレプリカ成形
法による成形において、複合型光学素子の大型化を必要
とせず、簡単で小型の構造で確実に成型品を離型させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合型光学素子の離型装置を示す概略
構成図である。
【図2】本発明の複合型光学素子の離型装置の作用を示
す概略構成図である。
【図3】本発明の実施例1を示す縦断面図である。
【図4】本発明の実施例1を示す平面図である。
【図5】本発明の実施例1の離型装置による離型時を示
す縦断面図である。
【図6】本発明の実施例2を示す縦断面図である。
【図7】本発明の実施例2を示す平面図である。
【図8】本発明の実施例2の離型装置による離型時を示
す縦断面図である。
【図9】本発明の実施例3を示す平面図である。
【図10】本発明の実施例3を図9におけるC−D−E
線に沿って示す縦断面図である。
【図11】本発明の実施例3の離型装置による離型時を
図9におけるC−D−E線に沿って示す縦断面図であ
る。
【図12】本発明の実施例4の要部を示す縦断面図であ
る。
【図13】本発明の実施例4の離型装置による離型時を
示す縦断面図である。
【図14】本発明の実施例4の離型装置に用いる複合型
光学素子のガラスレンズ基材を図12のB方向から見た
下面図である。
【符号の説明】
1 複合型光学素子 1a ガラスレンズ基材 1b 1e Vミゾ 1c 樹脂 1d 円錐面 1k 斜面 2 金型 3 離型ツメ 3a 円錐面 3e 斜面 4 スライダ 5 ガイドレール 6 従動リンク 7 駆動リンク 10 17 エアシリンダ 13 クサビ 16 引っ張りバネ 20 雄ネジ 24 ステッピングモータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基材上に吐出した樹脂を金型によ
    り押し広げて複合型光学素子を成形した後、金型と複合
    型光学素子を離型する複合型光学素子の離型装置におい
    て、複合型光学素子のガラス基材の外周に設けたVミゾ
    または中心に対して外周に傾斜した斜面に係合する離型
    ツメを設けるとともに、前記の離型ツメを、従動側から
    の反力による逆進不能の機構を備え、複合型光学素子の
    光軸に直交する拘束された方向に進退させる進退機構を
    設けたことを特徴とする複合型光学素子の離型装置。
  2. 【請求項2】 前記離型ツメ及び前記進退機構を複合型
    光学素子の光軸を中心に2ケ所以上配設したことを特徴
    とする請求項1記載の複合型光学素子の離型装置。
JP26154393A 1993-09-24 1993-09-24 複合型光学素子の離型装置 Withdrawn JPH0789737A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009029683A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Fujinon Corp 成形品の離型方法及び装置
JP2009061685A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Toyoda Gosei Co Ltd 金型の開閉装置
KR20160082044A (ko) * 2014-12-30 2016-07-08 김영창 굴 김의 제조방법

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