JPH078959B2 - 積層体 - Google Patents

積層体

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JPH078959B2
JPH078959B2 JP63252758A JP25275888A JPH078959B2 JP H078959 B2 JPH078959 B2 JP H078959B2 JP 63252758 A JP63252758 A JP 63252758A JP 25275888 A JP25275888 A JP 25275888A JP H078959 B2 JPH078959 B2 JP H078959B2
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nitroxy
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JP63252758A
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徹郎 村山
修一 前田
和夫 三ツ橋
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は特に耐候特性に優れた着色中間層を有する積層
体に関する。
(従来の技術) 従来の着色中間層を有する積層体としては、色素含有層
として、例えば下記構造〔A〕〜〔C〕を有する化合物
を高分子化合物に分散させ、フィルム化したもの、或い
は〔A〕〜〔C〕の化合物を含んだ高分子化合物の層を
フィルム上に被着させたものを基板間に挟み合わせて積
層体としたもの等がある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の色素を含有する積層体
にあっては、退色、変色等の色素の劣化がおこる等、耐
候性に問題点があった。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、色素を含有する積層体に伴われる上記課
題を解決すべく種々研究の結果、色素層にニトロキシフ
リーラジカルを含有することにより、着色積層体の耐候
性を向上させることができることを見出し、本発明を達
成するに至った。
すなわち、本発明は、少なくとも一方が透明体である2
枚の支持体間に色素含有中間層を有する積層体において
前記中間層中に安定剤としてニトロキシフリーラジカル
を含有することよりなる着色中間層を有する積層体をそ
の要旨とする。
以下、本発明を詳細に説明する。
ニトロキシフリーラジカルとは、一般に、 の構造を持つ遊離基を言い、このうち本発明積層体の中
間層に用いられるニトロキシフリーラジカルは、安定で
単離できるものである。
このようなニトロキシフリーラジカルとしては、具体的
には、下記一般式〔I〕 で表すことができるものが挙げられ、上式〔I〕中の
R1、R2としては置換もしくは非置換のアリール基、窒素
原子に隣接する炭素原子が、第3炭素原子又は第4炭素
原子であるものが挙げられ、また、R1又はR2の一方のみ
の置換基を有し、窒素原子と隣接する炭素原子が二重結
合しており、該炭素原子がsec−アルキル基、tert−ア
ルキル基等の置換基を有する場合も含まれる。更に、
R1、R2は互いに結合して環を形成し、またその環は置換
基を有するものでもよい。これらの合成法は、「新実験
化学講座(丸善(株)日本化学会編、14巻P1594〜P159
8」に記載の方法等に準じて行われる。
このほか、ブレット(Bredt)則によりニトロンまで酸
化されないで、ニトロキシラジカルの段階で止まるビシ
クロ系ニトロキシラジカル も含まれる。
その他のニトロキシフリーラジカルとしては、例えば、
上記文献P1597表7.66に挙げられたものが使用できる。
本発明において好ましく用いられるニトロキシフリーラ
ジカルとしては、耐熱性及び活性持続性の点から、例え
ば、 等が好ましい。
また、ニトロキシフリーラジカルと共に酸化防止剤や紫
外線吸収剤等を添加しても良い。
酸化防止剤としては例えば下記構造式〔D〕で示される
様なヒンダードフェノール系が好ましい。
紫外線吸収剤としては例えば下記構造式〔E〕又は
〔F〕等のベンゾトリアゾール系が好ましい。
色素としては、光による着消色現象を示さない色素であ
れば何でもよいが例えばアゾ染料、アントラキノン染
料、インジゴイド染料、フタロシアニン染料、カルボニ
ウム染料、キノンイミン染料、メチン染料、キノリン染
料、ニトロ染料、ニトロソ染料、ベンゾキノン及びナフ
トキノン染料、ナフタルイミド染料、ペリノン染料等が
挙げられ、好ましくは、アゾ染料及びアントラキノン染
料が使用される。
中間層を形成する高分子物質としては、使用する染料、
ニトロキシフリーラジカルと相溶性のよいもので、光学
的に透明でありかつ皮膜形成能の優れたものであればよ
く、例えばポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸
エステル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニル
アセタール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン及び
塩化ビニル−酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル等の共
重合体、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリロ
ニトリル、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹
脂、ポリエステル、セルロースエステルなどが挙げられ
るが、好ましくは、ポリビニルブチラールを使用する。
又必要に応じて可塑剤を含んだもの、架橋したものでも
よい。可塑剤としては、高分子物質に可塑性を附与する
ものであれば何でも良いが例示するとジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレートのようなフタレート系、ジオ
クチルアジペートのようなアジペート系、トリクレジル
フォスフェートのようなフォスフェート系、トリエチレ
ングリコールヘキサノエート等のエチレングリコールジ
エステル系およびそれらの混合物が挙げられる。
色素層にニトロキシフリーラジカルが含まれるようにし
た本発明の積層体は、例えば次のようにして製造され
る。まず、色素と高分子物質、ニトロキシフリーラジカ
ル及び必要に応じて加えられる添加剤とを適当な溶媒に
溶解する。溶媒としては、高分子物質、ニトロキシフリ
ーラジカルが溶解するものであれば良い。この溶液を適
当な透明な基板上にキャスティングまたはスピンナーな
どを用いてコーティングし、更に該コーティング層上に
もう一枚の基板をのせ、真空圧着等によって積層体とす
る、または、この溶液を適当な透明なフィルム上にスク
リーン印刷等によってコーティングし、該コーティング
層を有するフィルムを適当な透明な2枚の基板間に狭
み、真空圧着するなどして積層体とする等の方法で得る
ことができる。
基板としては、ポリエチレンテレフタレート、セルロー
スアセテート、ポリメチルメタアクリレート、ポリカー
ボネート、ガラス等が挙げられ、少なくとも一方が透明
であればよい。
また、前記フィルムとしては、種々の高分子フィルムが
用いられるが、中でも合せガラス等の中間膜として一般
に用いられているポリビニルブチラールのフィルムが好
ましい。色素層の膜厚は0.5μm〜1mmで好ましくは10〜
250μmで使用する。
ニトロキシフリーラジカルは高分子物質に対して0.1〜5
0重量%、好ましくは、0.5〜20重量%で使用する。
ニトロキシフリーラジカルが0.1重量%未満では効果が
なく、50重量%より多く配合しても効果は一定でコスト
高となり好ましくない。
(実施例) 本発明を以下の実施例および比較例によって説明するが
本発明は以下の実施例により何ら限定されない。尚、各
実施例において、耐候特性は分光光度計による吸収強度
(Abs)の低下で評価し、初期の吸収強度の50%以下に
なるでの時間で表わした。劣化促進装置としてはスガ試
験機(株)製のキセノンフェードメーターを用いた。
実施例1 下記の構造を有する黄色の色素〔A〕:0.1重量%と 下記構造を有するニトロキシフリーラジカル0.1重量% (t−C4H9 2NO・ と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチ
ルブチレートを含んだポリビニルブチラール10重量%
を、溶媒(トルエン:エタノール=6:4)に溶解した。
得られた溶液をガラス基板上にキャスティングによって
コーティングした。このコーティング層を真空乾燥器で
減圧下70℃で6時間乾燥した後、2枚の厚さ2mmのクリ
ヤーガラスの間に狭み真空圧着して実施例1の積層体と
した。
比較例1として、前記ニトロキシフリーラジカルを使用
しない以外は、本実施例と同じ条件で比較例1の積層体
を作製した。
これらの試料の耐候特性を評価するために、初期吸収強
度(Abs)分光光度計で測定し、次にキセノンフェード
メーター中で光照射を行い吸収強度の低下の経時変化を
測定した。
この結果、本実施例の積層体は、2000時間照射後も初期
値の50%以上の着色性能を示したのに対し、比較例の感
光性試料は400時間以内で、初期値の50%以下の吸収強
度(Abs)となった。
実施例2 左記構造を有する色素〔B〕:1重量%、下記構造を有す
るニトロキシフリーラジカル:1重量%、ポリビニルブチ
ラール樹脂:10重量%を溶媒(エタノール:トルエン:n
−ブタノール=50:45:5)(t−C4H9 2NO・ に溶解した。得られた溶液をポリビニルブチラール中間
膜にスクリーン(材質:テトロン、メッシュサイズ:10
0)を用いて膜厚が20μmになるように印刷した。この
印刷した中間膜を一日風乾後、更に60℃で1〜2分オー
ブン中で乾燥した。
ここで得られた中間膜を2枚の2mmのガラス基板に挟
み、真空圧着して基板間に色素を有する積層体を作成し
た。
次に実施例1と同様して耐候特性を評価したところ、キ
セノンフェードメータ中で2000時間照射後も初期値の50
%以上の吸収強度(Abs)を示した。
比較例−2 前記ニトロキシラジカルを使用しない以外は、実施例2
と同じ条件で比較例2の積層体を作製した。
次に実施例1と同様にして耐候特性を評価したところ、
キセノンフェードメータ中で400時間以内で初期値の50
%以下の吸収強度(Abs)となった。
実施例3〜36、比較例3 実施例2と同様の方法で下記構造を有する色素〔A〕、
〔B〕、〔C〕を用いて、表1に示すように各種ニトロ
キシラジカルと組合せて用い、実施例3〜36および比較
例3の積層体を作製し、各試料の耐候性試験を行い、そ
の結果を実施例1、2および比較例1、2の結果と一緒
に表1に示す。本実施例では3種の色素での効果を示し
たが、これらに限定されないことは言をまたない。
実施例37 実施例13で示すニトロキシフリーラジカルの他に前記ヒ
ンダードフェニノール系酸化防止剤〔D〕0.1重量%を
添加した以外は実施例13と同じ条件で実施例37を作製
し、耐候試験を行いその結果を表−1に示す。
実施例38 実施例13で示すニトロキシフリーラジカルの他に前記ベ
ンゾトリアゾール系紫外線吸収剤〔F〕0.1重量%を添
加した以外は実施例13と同じ条件で実施例38を作製し、
耐候試験を行い、その結果を表1に示す。
実施例39 実施例13で示すニトロキシフリーラジカルの他に前記ヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤〔D〕及び前記ベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤〔E〕を各0.1重量%ずつ
添加した以外は実施例13と同じ条件で実施例39を作製
し、その結果を表−1に示す。
(発明の効果) 以上説明してきたように、この発明によれば、その構成
を色素に、三重項消光剤例えばニトロキシフリーラジカ
ルを配合した色素層を有する積層体としたため、発色保
持率の低下を防止することができる。
したがって本発明の色素を含有する積層体は従来のもの
に較べて耐候性が大幅に改善されたため、使用環境の厳
しい屋外での種々の遮光材料、表示材料、装飾品に好適
に使用される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方が透明体である2枚の支持
    体間に色素含有中間層を有する積層体において、前記中
    間層中に安定剤としてニトロキシフリーラジカルを含有
    することを特徴とする着色中間層を有する積層体。
JP63252758A 1988-10-06 1988-10-06 積層体 Expired - Lifetime JPH078959B2 (ja)

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