JPH078820A - 竪型ミルのローラ軸部シール構造 - Google Patents

竪型ミルのローラ軸部シール構造

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JPH078820A
JPH078820A JP5159136A JP15913693A JPH078820A JP H078820 A JPH078820 A JP H078820A JP 5159136 A JP5159136 A JP 5159136A JP 15913693 A JP15913693 A JP 15913693A JP H078820 A JPH078820 A JP H078820A
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roller shaft
air
seal
powder
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Kenji Saeki
健嗣 佐伯
Shingo Mukai
新悟 向井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来より寿命の長い竪型ミルのローラ軸部シ
ール構造を提供する。 【構成】 ローラ軸部9の軸受13を抱持する軸受ハウ
ジング14の所要位置に、貫通孔10をケーシング1外
部から被覆するようシール板16を固設し、該シール板
16に内周縁が板バネ状に圧接してノズル部17を形成
する弾性ノズルリング18の外周縁を貫通孔10周囲に
固定し、更に前記シール板16の外周縁と弾性ノズルリ
ング18周囲のケーシング1壁部との間に可撓性被膜2
0を配設して前記ノズル部17外周にシールエア22を
導入し得るエアチャンバー19を形成する。この構造に
よれば、ローラ軸部9と貫通孔10との間のシール部分
に粉体5が堆積することがなく、該粉体5の堆積により
短期間にシール構造が破損する不具合がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、竪型ミルのローラ軸部
シール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3及び図4は竪型ミルの一例を示すも
ので、ケーシング1内下部に回転駆動可能に備えられた
粉砕テーブル2上に供給された砕料3を、前記粉砕テー
ブル2と、該粉砕テーブル2に圧接されつつこれに追従
して回転するローラタイヤ4との間で粉砕し、該粉砕に
よって得られた粉体5を、前記粉砕テーブル2周囲に環
状に開口されたエアポート6からのガス7に乗せてケー
シング1上方に搬送し、該ケーシング1上方に搬送した
粉体5をセパレータ8を通して分級した後、前記ケーシ
ング1頂部より外部に搬出し得るようにしてある。
【0003】この種の竪型ミルにおいては、図示の例の
ようにローラタイヤ4のローラ軸部9がケーシング1を
貫通しているタイプがあるが、該ケーシング1に開口さ
れる貫通孔10と前記ローラ軸部9との間には、ローラ
タイヤ4が粉砕テーブル2上の砕料3を粉砕する際に生
じるローラ軸部9の上下振動を許容し得るよう比較的大
きな隙間が形成されることになる為、この隙間からケー
シング1外に粉体5が漏出しないよう前記隙間をベルマ
ウス型のゴムシール11(又は図示しないベローズ型の
ゴムシール)により被覆してシールするようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た如き従来のシール構造では、ゴムシール11の下部に
粉体5が堆積し易い為、該堆積した粉体5の重みにより
図4中二点鎖線で示す如くゴムシール11の下部が垂れ
下がり、斯かる状態で上下振動が作用することによりゴ
ムシール11が短期間に破損してしまうという不具合が
あった。
【0005】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、従来より寿命の長い竪型ミルのローラ軸部シール構
造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーシング外
部に配設した軸受により軸支され且つ前記ケーシングに
開口した貫通孔を介して貫通配置されたローラ軸部と前
記貫通孔との間を、前記ケーシング内の粉体が外部に漏
出しないようシールする竪型ミルのローラ軸部シール構
造であって、前記軸受を抱持する軸受ハウジングの所要
位置に固設されて前記貫通孔をケーシング外部から被覆
するシール板と、前記貫通孔周囲に外周縁が固定され且
つ内周縁が前記シール板に板バネ状に圧接してノズル部
を形成する弾性ノズルリングと、前記シール板の外周縁
と弾性ノズルリング周囲のケーシング壁部との間に配設
されて前記ノズル部外周にシールエアを導入し得るエア
チャンバーを形成する可撓性被膜とを備えたことを特徴
とするものである。
【0007】
【作用】従って本発明では、シールエアをエアチャンバ
ー内に導入すると、該シールエアがノズル部からケーシ
ング内部に噴出されるので、該ケーシング内部の粉体が
シール板と弾性ノズルリングとの間からエアチャンバー
内に侵入することが防止され、ケーシング外部への粉体
の漏出が阻止される。
【0008】一方、ローラタイヤが粉砕テーブル上の砕
料を粉砕する際に生じるローラ軸部の上下振動は、弾性
ノズルリングに対するシール板の摺動、及び可撓性被膜
の撓み変形によりシール性を保持したまま許容される。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
【0010】図1及び図2は本発明の一実施例を示すも
ので、図3及び図4と同一の符号を付した部分は同一物
を表わしている。
【0011】図中12は前述した図3及び図4の竪型ミ
ルと略同様に構成した竪型ミル、13はケーシング1外
部においてローラ軸部9を軸支する軸受、14は該軸受
13を抱持する軸受ハウジング、15は該軸受ハウジン
グ14のローラタイヤ4側端面を構成する軸受カバーを
示し、該軸受カバー15のケーシング1に近接した位置
には、貫通孔10をケーシング1外部から被覆し得るよ
うリング状のシール板16が固設されており、前記ケー
シング1の貫通孔10周囲には、その内周縁を前記シー
ル板16に板バネ状に圧接してノズル部17を形成し得
るようにした弾性ノズルリング18の外周縁が固定され
ている。
【0012】更に、前記シール板16の外周縁と前記弾
性ノズルリング18周囲のケーシング1壁部との間に
は、前記ノズル部17外周にエアチャンバー19が形成
されるよう可撓性被膜20が配設されており、該可撓性
被膜20には前記ローラ軸部9の振動を許容し得るよう
軸受ハウジング14側に膨出する撓み形状が付してあ
る。
【0013】また、ケーシング1外部の所要場所にはエ
アファン21が配設されており、該エアファン21から
のシールエア22を前記可撓性被膜20の所要位置に設
けた給気孔23を介して前記エアチャンバー19内に導
入し得るようになっている。
【0014】尚、本実施例では、前記軸受カバー15の
最もローラタイヤ4側に近い部分にもエアチャンバー2
4が形成されており、該エアチャンバー24に前記エア
ファン21からのシールエア22の一部を分岐して導入
し得るようにしてある。
【0015】而して、エアファン21によりシールエア
22をエアチャンバー19内に導入すると、該シールエ
ア22がノズル部17からケーシング1内部に噴出され
るので、該ケーシング1内部の粉体5がシール板16と
弾性ノズルリング18との間からエアチャンバー19内
に侵入することが防止され、ケーシング1外部への粉体
5の漏出が阻止される。
【0016】一方、ローラタイヤ4が粉砕テーブル2上
の砕料3を粉砕する際に生じるローラ軸部9の上下振動
は、弾性ノズルリング18に対するシール板16の摺
動、及び可撓性被膜20の撓み変形によりシール性を保
持したまま許容される。
【0017】また、本実施例では、軸受カバー15に形
成したエアチャンバー24にも前記エアファン21から
のシールエア22の一部を分岐して導入し得るようにし
てあるので、ケーシング1内から軸受ハウジング14内
への粉体5の侵入も同様に防止される。
【0018】従って上記実施例によれば、ローラ軸部9
の振動を許容しながらケーシング1内の粉体5が外部に
漏出しないよう確実にシールすることができ、しかも粉
体5の堆積が生じない構造となっているので、従来構造
の如き粉体5の堆積による破損の虞れがなく、シール構
造の寿命を著しく延ばすことができる。
【0019】また、ローラ軸部9のシール構造を貫通孔
10に近接した位置にコンパクトにまとめて配置するこ
とができるので、シール構造の占めるスペースを従来よ
り大幅に縮小することができる。
【0020】尚、本発明の竪型ミルのローラ軸部シール
構造は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加
え得ることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】上記した本発明の竪型ミルのローラ軸部
シール構造によれば、ローラ軸部の振動を許容しながら
ケーシング内の粉体が外部に漏出しないよう確実にシー
ルすることができ、しかも粉体の堆積が生じない構造と
なっているので、従来構造の如き粉体の堆積による破損
の虞れがなく、シール構造の寿命を著しく延ばすことが
でき、更に貫通孔に近接した位置にコンパクトにまとめ
て配置することができるので、シール構造の占めるスペ
ースを従来より大幅に縮小することができる等の種々の
優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のII−II方向の矢視図である。
【図3】従来例を示す断面図である。
【図4】図3のローラ軸部周辺の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 5 粉体 9 ローラ軸部 10 貫通孔 12 竪型ミル 13 軸受 14 軸受ハウジング 16 シール板 17 ノズル部 18 弾性ノズルリング 19 エアチャンバー 20 可撓性被膜 22 シールエア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング外部に配設した軸受により軸
    支され且つ前記ケーシングに開口した貫通孔を介して貫
    通配置されたローラ軸部と前記貫通孔との間を、前記ケ
    ーシング内の粉体が外部に漏出しないようシールする竪
    型ミルのローラ軸部シール構造であって、前記軸受を抱
    持する軸受ハウジングの所要位置に固設されて前記貫通
    孔をケーシング外部から被覆するシール板と、前記貫通
    孔周囲に外周縁が固定され且つ内周縁が前記シール板に
    板バネ状に圧接してノズル部を形成する弾性ノズルリン
    グと、前記シール板の外周縁と弾性ノズルリング周囲の
    ケーシング壁部との間に配設されて前記ノズル部外周に
    シールエアを導入し得るエアチャンバーを形成する可撓
    性被膜とを備えたことを特徴とする竪型ミルのローラ軸
    部シール構造。
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Cited By (6)

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