JPH0783002A - 流体機械および流体機械の翼装置 - Google Patents

流体機械および流体機械の翼装置

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JPH0783002A
JPH0783002A JP5231184A JP23118493A JPH0783002A JP H0783002 A JPH0783002 A JP H0783002A JP 5231184 A JP5231184 A JP 5231184A JP 23118493 A JP23118493 A JP 23118493A JP H0783002 A JPH0783002 A JP H0783002A
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blade
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fluid machine
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清 名村
Eiji Saito
英治 斎藤
Masakazu Takazumi
正和 高住
Kazuo Ikeuchi
和雄 池内
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    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/12Blades
    • F01D5/22Blade-to-blade connections, e.g. for damping vibrations
    • F01D5/225Blade-to-blade connections, e.g. for damping vibrations by shrouding
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2200/00Mathematical features
    • F05D2200/20Special functions
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】翼の形状や体格を変えることなく、流体による
励振を受けても共振しない、または共振しても振動応力
が非常に小さく、さらにはフラッタなどの自励振動など
も起こりにくいこの種翼装置およびその流体機械を提供
する。 【構成】一つの翼車に設けられる翼の個数を、素数また
は素数のべき乗でない数に選ぶとともに、この複数個の
翼を互いに1以外の公約数を持たない2つの整数
(N1,N2)の積に分け、多段連結部材の内、或る段目
の連結部材においては前記一方側の整数(N1)個の翼
を連結して翼群となし、かつ他方側段目の連結部材にお
いては前記もう一方側の整数(N2)個の翼を連結して
翼群とするようになした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば蒸気タービン、
ガスタービン、圧縮機、ファンなどの流体機械およびそ
の流体機械に採用されている翼装置の改良に係り、特に
翼が互いに連結部材によって連結されている翼装置およ
びこの翼装置を備えた流体機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に採用されている蒸気タービ
ン、ガスタービン、圧縮機、ファンなどの流体機械の翼
装置は、翼自身の体格や形状を変えないで、剛性や振動
減衰機能を高めるために、翼車の外周部に配列された翼
を、互いに連結部材によって連結する構造が多く採用さ
れている。
【0003】翼の連結構造には種々の種類があり、用途
に応じて選択され採用されているが、軸流タービンに採
用されている翼装置の場合を例にとって示すと図2〜図
7のようなものが挙げられる。
【0004】これら連結構造は、一般に良く知られてお
り、ここではその詳細な説明は省略するが、概略的に
は、翼1の頂部同志をシュラウドあるいはカバー3aに
て連結するようにしたもの(図2〜図4参照)、翼1の
長手方向中間部をロッド3bあるいはタイワイヤ3にて
連結するようにしたもの(図5〜図7参照)に分けられ
る。
【0005】この内、タイワイヤ3(図5が該当)の場
合について、このタイワイヤが一つの翼車2の全周に、
どのように配列されるかを模式的に示したのが図8〜図
10である。
【0006】これらの図では、説明を簡単にするため、
全周の翼本数MはすべてM=20本としている。また、
タイワイヤ3は、翼の或る半径位置で一種類(3A)、
別の半径位置でもう一種類(3B)の合計二種類、すな
わち二段の連結構造からなる場合を示している。
【0007】尚、この場合タイワイヤ3の取り付け半径
は必ずしも異なるとは限らず、同一半径で軸方向に位置
がずれて配置される場合もある。このように二種類以上
の連結部材がある構造をここでは多重連結翼構造と呼ぶ
ことにする。
【0008】図8に戻り、この翼連結構造は、4本の翼
1を一群として一、二段のタイワイヤ3A、3Bで連結
し、全周で5つの群に形成するようにしたもので、この
ように有限の翼を一群として、それを円周方向に渡って
繰り返し配置した翼構造を、一般には有限群翼あるいは
単に群翼と呼んでいる。
【0009】尚、この図の場合には、二重の連結部材が
共に群翼のつづり本数は同じで、群翼と群翼の切れ目す
べてが円周方向の同じ位置にある場合である。
【0010】これに対して図9は、全周のすべての翼1
が一、二段のタイワイヤ3A、3Bで切れ目なく連結さ
れている翼装置を示しており、これをここでは全周1リ
ング構造と呼ぶことにする。この図は二重の全周1リン
グ構造を示している。
【0011】図10は、図8の群翼構造と図9の全周1
リング構造の両方を合わせ持つもので複合構造ともいう
べきものである。
【0012】尚、これら翼装置に関連するものとしては
特開平2−30902号公報が挙げられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように形成された
翼装置は、夫々結合されていることから、機械的には堅
牢なものとなり有効であるが、これを振動モードの点か
ら見てみる。図11、12は、その群翼構造に対する固
有振動モードの例を示したもので、特に図12(a)〜
(e)は群翼を平面的に見たときの異なる振動モードを
示している。
【0014】すなわち図11は翼1を斜視図で示し、振
幅L1の状態を平面的に見たのが図12(a)である。
また、全周1リング構造では、全周の翼の振動が連成す
るため、図13に示すような節直径モードと呼ばれる一
連の固有モード群を持つことはよく知られている。尚、
図中点線Qは、振動の節線を示している。
【0015】群翼構造と全周1リング構造の両方を合わ
せ持つ複合構造(図10)の固有振動モードについて
は、本発明の作用との関係からここでは説明を省略し後
で改めて説明することにする。
【0016】さて、ここでこのような翼構造に励振力が
作用して各固有モードが共振する場合について考えてみ
ると、流体機械の翼に作用する励振力として最も一般的
なものは、流体に起因するものであり、図14は、その
翼車の全周に渡る流れの不均一がある場合の励振力の成
分を模式的に示したものである。
【0017】タービンの回転ごとに繰り返される流体力
をフーリエ解析すれば、回転数の整数倍(以下これを励
振次数と呼び記号jで表す)の周波数成分を持つ励振力
に別けられることはよく知られている。
【0018】このような励振力が作用した時の第1の共
振条件は、翼の固有振動数と回転数の整数倍の励振周波
数とが一致することである。前述した図8の群翼では、
この第1の共振条件さえ満足されればほぼすべての励振
次数に対しても共振することはよく知られている。
【0019】図9に示したような全周1リング構造の翼
の共振条件もよく知られているが、それは、先の第1の
共振条件に加えて第2の共振条件として次式が成り立つ
ことである。すなわち、
【0020】
【数1】 j±k=λM …………………………(1) ここで、λ:0または正の整数 k:全周1リング構造の翼の固有モードの節直径数(0
≦k≦M/2) M:全周の翼本数 ここでは、式(1)の説明は詳しくは行わないが、いず
れにしてもこのような共振条件が満足されれば共振す
る。
【0021】通常の流体機械では、運転範囲内に振動応
力の高い共振が起きないような設計、または、共振が起
きても問題ないように、強度的に十分余裕を持たせた設
計にすることが行われる。
【0022】しかし、広範囲の回転数域に渡って負荷運
転されるような流体機械では、翼のあらゆる固有モード
についての共振を回避した設計は困難である場合も多
く、翼の寸法、形状あるいは材料の変更によって強度的
に十分余裕を持たせた設計をする場合が多い。
【0023】また、流体機械の翼の自励振動としてフラ
ッタがあるが、これは上述の流体力による強制振動とは
異なり、翼の微小振動に伴い流体からエネルギーが供給
されるもので、上述の第1の共振条件を満足するような
共振回転数以外でも起こりうる振動であり、これらの点
まで考慮して自励振動が起こりにくく、かつ信頼性の高
い流体機械またその翼装置を得ることは難しいことであ
る。
【0024】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、翼の形状や体格を変えることな
く、流体による励振を受けても共振しない、または共振
しても振動応力が非常に小さく、さらにはフラッタなど
の自励振動なども起こりにくいこの種翼装置を提供する
にある。
【0025】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、一つ
の翼車に設けられる翼の個数を、素数または素数のべき
乗でない数に選ぶとともに、この複数個の翼を互いに1
以外の公約数を持たない2つの整数(N1,N2)の積に
分け、多段連結部材の内、或る段目の連結部材において
は前記一方側の整数(N1)個の翼を連結して翼群とな
し、かつ他方側段目の連結部材においては前記もう一方
側の整数(N2)個の翼を連結して翼群とするようにな
し所期の目的を達成するようにしたものである。
【0026】
【作用】次にこのように形成された翼装置の作用につい
て説明するが、その前に、理解を早めるために、先に図
10に示した複合構造の固有振動モードについて説明す
る。
【0027】この複合構造の翼装置では、一つの連結部
材が全周1リング構造となっていることから、全周の翼
の振動が連成することにより先に図13に示した全周1
リング構造の固有振動モードと同様に、節直径数0〜M
/2の節直径モードを持つ。
【0028】ただし、もう一方の連結構造が4本の翼を
連結部材で一群としてつづった群翼構造であることか
ら、一つの固有振動モードは全周1リング構造のように
単一の節直径モードだけで成るのではなく、同時にいく
つか節直径モードを合わせ持つことになる。
【0029】図10の複合構造の全周に渡る構造の周期
性について見てみると、まず全周1リング構造に注目す
れば翼1本を周期単位として同じ連結構造がが繰り返さ
れており、群翼構造に注目すれば翼4本を周期単位とし
て同じ翼構造が5つ繰り返されており、これらを二重連
結構造全体として見れば、翼4本を周期単位として同じ
翼構造が5つ繰り返されていることがわかる。
【0030】このような複合構造をあらためて複合周期
構造と呼ぶことにするが、ここで、全周に渡る周期構造
の数をnとする(図10の例ではn=5)と、全周の翼
が連結部材で連結されるとともに、全周に渡る周期構造
の数がnであるような複合周期構造の一つの固有振動モ
ードは次の関係式で表される節直径モードを持つ。
【0031】
【数2】 k=εn±l ……………………………(2) ここで、 l:整数(0≦l≦n/2) ε:整数(0≦l≦m/2) m:一つの周期構造の構成翼本数 式(2)に関する詳細説明は省略するが、一つの固有モ
ード中に含まれる節直径数kの組合せは、lを与えた
時、種々のεに対して式(2)を満足するkの組合せと
して与えられる。
【0032】この関係式に基づき、nが偶数の場合と奇
数の場合に別けて一つの固有振動モードが持つ節直径モ
ードを模式的に示したものが図15、16である。図の
横軸には式(2)のlが、縦軸には節直径数kがとら
れ、lとkの関係を表すジグザグ状の線が示されてい
る。
【0033】この図において、複合周期構造の一つの固
有振動モードがどのような節直径モードの重ね合わせで
成り立っているかは与えられたlに対するジグザグ状の
線との交点の節直径数で与えられる。
【0034】図10に示した複合周期構造を例にとり具
体的に示すと図17のようになる。すなわち、この例で
はn=5であり、したがってlは0,1,2の値をと
り、一方m=4であるのでεも0,1,2をとる。一例
としてl=1を与えた時、kの組合せは1,4,6,7
となる。
【0035】以上のことから極端な場合を類推するとn
=1の場合すなわち、全周の翼本数Mを1周期とするよ
うな翼構造を考えると、式(2)よりlはl=0のみと
なり、模式図で示すと図18のようになり、一つの固有
振動モードは0〜M/2のすべての節直径数の振動モー
ドを含むと考えることができる。
【0036】このようなことから本発明の翼連結構造は
全周の翼本数Mを1周期とするような翼構造であるの
で、その一つの一つの固有振動モード中には0〜M/2
のすべての節直径数の振動モードが含まれることにな
り、流体による励振を受けても共振しないか、または、
共振しても振動応力が非常に小さくなるのである。
【0037】次に、このように作用する理由、すなわち
一つの固有振動モード中には0〜M/2のすべての節直
径数の振動モードが含まれると、流体による励振を受け
ても共振しないか、または、共振しても振動応力が非常
に小さくなるようにできることを以下に説明する。
【0038】一般に、翼が流体による励振を受けて共振
する場合は、励振力から翼に加えられるエネルギーと減
衰によって消費されるエネルギーが等しい状態で共振の
平衡状態となる。
【0039】さて、節直径モードを持つ翼に図14に示
したようなある励振次数jの励振力が作用したとき共振
する条件(励振力から翼にエネルギーが加えられる条
件)は、式(1)からもわかるように、励振次数jと一
つの固有振動モード中の節直径数kとが一致することで
ある。勿論このことはよく知られている。
【0040】逆に、一つの固有振動モード中に種々の節
直径数のモードが含まれていても、励振次数と等しい節
直径数のモード以外には励振力から翼にエネルギーが加
えられない。一方、減衰によって消費されるエネルギー
は翼構造全体の最大運動エネルギーに比例する。
【0041】最大運動エネルギーは、全周に渡る振動モ
ードがいくつかの節直径数のモードの重ね合わせで成り
立っている時、各節直径数のモードごと運動エネルギー
の和で表すことができる。
【0042】従って、一つの固有モードがある励振次数
jの励振を受けた時、固有振動モード中励振次数jと一
致する節直径数kを持つモードのみがエネルギーをもら
うことができ、一方振動減衰によるエネルギー消費は固
有振動モード中のすべての節直径数のモードで行われる
ことから、本発明のように一つの固有振動モード中には
0〜M/2のすべての節直径数の振動モードが含まれる
ような翼構造では励振によって加えられるエネルギーに
比べ振動減衰により消費されるエネルギーが相対的に非
常に大きくなるため、いわゆる共振が起きないか、たと
え共振しても振動応答が非常に小さくなり、共振による
翼の破損などの問題が生じなくなる。
【0043】また、同様にフラッタをひきおこすエネル
ギーが流体から翼に供給される場合も、翼の一つのモー
ド中の特定の節直径モードに対してのみ供給されると考
えられることから、これに比べ0〜M/2のすべての節
直径数の振動モードでの振動減衰によるエネルギー消費
の方が相対的にはるかに大きくなる結果としてフラッタ
も起きにくくなる。
【0044】
【実施例】以下図示した実施例に基づいて本発明を詳細
に説明する。図39には流体機械の一つである蒸気ター
ビンの要部が断面で示されている。
【0045】蒸気タービンは主として、固定子側に配置
されている静翼50および回転子側に翼車(ディスク)
2を介して配置されている動翼1より形成されている。
静翼50と動翼1は交互に複数段設けられ、かつ夫々の
翼は周方向に所定の間隔をおいて複数個配置されてい
る。
【0046】そしてボイラ(図示なし)から供給される
高圧蒸気Sは、固定子外部から蒸気入口部 に導かれ、
静翼50を経て動翼1に噴射され回転軸51を駆動す
る。一般には、図示はしていないがこの回転軸51の端
部に発電機が結合され、この発電機により発電するよう
に構成されている。
【0047】動翼1は、ディスク2の外周に周方向に間
隔をおいて保持されており、また動翼同志連結部材にて
結合されている。図1はその動翼の例を模式的に示した
ものである。
【0048】ディスク2上には、複数本の翼1が配置さ
れているわけであるが、本発明の場合、この翼の本数
(M)が大切で、一つのディスク2に設けられる翼1の
本数Mは次のように選ばれる。
【0049】すなわち、一つのディスク2に設けられる
翼1の本数Mは、素数または素数のべき乗でない数に選
ばれる。そして選ばれた複数本の翼を互いに1以外の公
約数を持たない2つの整数(N1,N2)の積に分けるの
である。
【0050】この例の場合には、20本の場合が示され
ている。尚、翼本数は20本に限られるものではなく、
前述の条件を満足する数であればその他の数でも良い
が、ここでは説明を簡単にするため、M=20の場合を
示している。
【0051】ディスク2に取り付けられた翼1は、図1
9にも拡大して示されているように、ある半径位置(一
段目、3A)において連結部材であるタイワイヤ3で連
結され、他の半径位置(二段目、3B)においてもタイ
ワイヤ3で連結されている。
【0052】本発明では、夫々のタイワイヤ3(3A、
3B)でつづられる翼本数の関係も大切で、この場合一
段目側のタイワイヤ3でつづられる翼本数は4本で、4
本つづりの群翼構造が全周で5グループ繰り返されてい
る。
【0053】一方、二段目のタイワイヤ3でつづられて
いる翼本数は5本で、5本つづりの群翼構造が全周で4
グループ繰り返されている。勿論一、二段目タイワイヤ
3A、3Bでつづられる翼本数はこの逆であっても何等
差し支えない。
【0054】このつづり状態を示したのが図20で、こ
の図はタイワイヤ3それぞれの取付け半径における翼断
面を全周に渡り展開して示した平面図である。この構成
は見方を変えれば、タイワイヤの一段目3Aに関しては
翼4本おきに切れ目があり、二段目3Bに関しては翼5
本おきに切れ目がある構造となっている。
【0055】図1に戻り、このように形成された翼装置
を、一、二段両者を含め円周方向に沿って何本の翼ごと
に同じ連結構造が繰り返されているか見ていくと、この
場合、どの翼を起点に見て行ってもよいが、一、二段の
タイワイヤ3A、3Bの切れ目が重なっている位置から
時計まわりに最初の翼の番号を(1)と定めると、先に
述べたように、翼番号(20)を経て再び翼番号(1)
になるまで同じ群翼の連結構造が繰り返されることがな
く、全周の翼を1周期とする翼連結構造となっているこ
とがわかる。
【0056】尚、以上の説明ではM=20の場合につい
て説明してきたが、このM=20となるような二つの整
数の積は4×5以外には2×10があるが、2と10は
公約数として2を持っており、この場合には全周で10
本の翼を周期として同じ2つの構造が繰り返され、決し
て全周の翼を1周期とする翼構造にはならない。
【0057】尚、参考までに前記二つの整数の積に関連
する翼本数Mを挙げると、次表のようになる。
【0058】
【表1】
【0059】以上のように形成された翼装置、すなわち
全周の翼を1周期とする翼連結構造であると、一つの固
有振動モード中には0〜M/2のすべての節直径数の振
動モードが含まれ、前述したように振動減衰によるエネ
ルギー消費は固有振動モード中のすべての節直径数のモ
ードで行われることから、この構成では励振によって加
えられるエネルギーに比べ振動減衰により消費されるエ
ネルギーが相対的に非常に大きくなり、共振は起き難く
なり、また共振しても振動応答が非常に小さいのであ
る。
【0060】また、同様にフラッタをひきおこすエネル
ギーが流体から翼に供給される場合も、翼の一つのモー
ド中の特定の節直径モードに対してのみ供給されると考
えられることから、これに比べ0〜M/2のすべての節
直径数の振動モードでの振動減衰によるエネルギー消費
の方が相対的にはるかに大きくなる結果としてフラッタ
も起き難くなる。
【0061】なお、以上の説明では、例えば一段目タイ
ワイヤ3Aでつづられている4本の翼ごとにタイワイヤ
の空間(切れ目)があるように示したが、常にこのよう
に空間がなければならないわけではなく、同じ翼構造が
繰り返されているという観点からは空間がある必要はな
く、他の翼間に比べ切れ目に相当する各部分のタイワイ
ヤのつながりの状態が異なっていさえすればよい。
【0062】すなわち、例えばこれらの部分でタイワイ
ヤが極端に細くなっていたり、逆に極端に太くなってい
たり、あるいは図21に示すようにタイワイヤ3の端同
志をスリーブ6でゆるやかにつなぐものであってもよい
ことは勿論である。
【0063】またここで、一、二段のタイワイヤ3A、
3Bの切れ目が重なっている部分5について補足すれ
ば、全周の翼は強度上前後の翼と最小限一箇所でつなが
っているほうが強度上有利であるので、一、二段のタイ
ワイヤ3の切れ目が重なっている部分5において少なく
とも一方のタイワイヤに切れ目がないようにしても、全
周の翼を1周期とする翼連結構造となっていることに変
わりはない。
【0064】次に、図22および図23に基づき本発明
の第二の実施例について説明する。この例では、ディス
クに対する翼の本数の選定や群翼の翼本数などの考え方
は前述のものと同じであるが、連結部材、またその連結
の仕方が異なる場合である。
【0065】すなわち翼1は、先端部には翼と一体形に
形成されたカバー7を、中間部にはやはり翼と一体形に
形成されたロッド8を備えており、隣合う翼のカバー7
同志、あるいはロッド8同志が接触状態のもとで連結さ
れるように形成されている。
【0066】図24は、この先端部カバー7、中間部ロ
ッド8それぞれの半径位置における翼断面を全周に渡り
展開して示した平面図である。
【0067】カバー7同志、あるいはロッド8同志が接
触状態のもとで連結されている翼構造において、翼長が
比較的長く、かつ半径方向に沿ってねじれている翼の場
合、回転中の遠心力により翼のアンツィスト(ねじりも
どり)が生ずることはよく知られている。
【0068】これに関して先端部カバー7、中間部ロッ
ド8部のアンツィスト現象とカバー同志、ロッド同志を
接触させてアンツィストを拘束する様子を、翼の半径方
向外周側から見た平面図で示したものが図25、26で
ある。
【0069】図25において、カバー7とカバーの間の
間隙9はアンツィストが生ずると小さくなり、やがて間
隙9はなくなりカバー7とカバー7は接触を開始し、ア
ンツィストは拘束されることになる。
【0070】したがって、翼に作用するアンツィストモ
ーメントが同じであれば、あらかじめ間隙9が小さけれ
ば小さいほど、アンツィストを拘束する力は強くなり、
この結果隣接翼間の連結力は強くなる。すなわち、間隙
9の大小により隣接翼間の連結力が変わることになり、
あらかじめタービンの回転前に間隙9がないように設定
しておいた場合は最も強い連結力が作用することにな
る。
【0071】以上のことは、図26に示した中間部ロッ
ド8の間隙10と翼の連結力についても同様にあてはま
る。さて、図23、24はタービンの回転前の翼の組立
て状態を示しており、カバー部については4本の翼おき
に間隙9を設けておき、他のすべての翼間の間隙は0で
あるようにすなわち零間隙11をを持つように調整され
ている。
【0072】一方、ロッド部については5本の翼おきに
間隙10を設けておき、他のすべての翼間の間隙は0で
あるようにすなわち零間隙12を持つように調整されて
いる。タービンの回転上昇に伴い、アンツイストにより
カバー部及びロッド部の零間隙11,12に翼の連結力
が作用する。
【0073】一方、間隙9,10はタービンの回転上昇
に伴うアンツイスト角度の増加により狭まり、やがて間
隙は0となり、その時点から翼の連結力が作用する。
【0074】以上の説明からわかるように、全周に渡り
カバー7部は4本の翼ごとに周期的に連結力が変化し、
ロッド部は5本の翼ごとに変化することになり、結局、
カバー、ロッドを合わせた連結構造により、全周の翼を
1周期とする翼構造となる。
【0075】アンツイストを利用して隣接翼を連結する
場合の間隙9,10の選び方は、図23、24の例に限
らず、上述したように連結力の周期性が実現できさえす
ればよく、例えば図27に示すように、カバー7部につ
いては4本の翼おきに零間隙11を設けておき、他のす
べての翼間は間隙9を持つように調整し、一方、ロッド
部については5本の翼おきに零間隙12を設けておき、
他のすべての翼間は間隙10を持つように調整されてい
るものであってもよい。
【0076】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図28は、その翼装置の要部を示す斜視図であっ
て、全周にわたり比較的短い20本の翼1がディスク2
に取り付けられた状態を示している。
【0077】尚、図29はその場合の一本の翼の状態を
示し、図30はカバー部を半径方向外周側から見た展開
平面図を示している。
【0078】翼1の先端部には翼と一体形にカバー13
が形成されている。カバー13の外周面にはさらに円周
方向に延びる溝14が設けられており、カバー13は前
カバー15と後カバー16に分けられている。隣接翼は
互いにカバー13の円周方向端面どうしの接触の下で連
結されるが、この円周方向端面は前カバー端面17と後
カバー端面18とを備えている。
【0079】図28、30から明らかなように、全周の
翼は前カバーに関しては4本の翼おきに間隙19が設け
られており、他のすべての翼の前カバーの端面17は互
いに接触するように組み立てられている。
【0080】一方、後カバーに関しては、5本の翼おき
に間隙20が設けられており、他のすべての翼の後カバ
ーの端面18は互いに接触するように組み立てられてい
る。
【0081】以上により、前カバー、後カバーを合わせ
た連結構造により、全周の翼を1周期とする翼構造とな
る。
【0082】なお、以上の説明では前カバー、後カバー
には周期的に間隙19、20が設けられている旨説明し
たが、本発明の主旨からは周期的に翼の連結力が変化す
るものであればよく、例えば図31に示すように、全周
の翼は、前カバーに関しては4本の翼おきに強い連結部
21を設けておき、他のすべての翼の前カバーの端面1
7は互いに接触するように組み立て、一方、後カバーに
関しては、5本の翼おきに強い連結部22を設けてお
き、他のすべての翼の後カバーの端面18は互いに接触
するように組み立てられているものであってもよい。
【0083】強い連結部21、22を設ける手段として
は種々の方法が考えられるが、一例として、図32に示
すように互いに対向するカバー端面に略軸方向に延びる
穴23を設け、この穴に固く嵌合するピン24を挿入す
る方法であってもよい。
【0084】次に、図33、34に基づき本発明の第4
の実施例について説明する。この場合も第3の実施例の
場合と同様に全周にわたり比較的短い20本の翼1がデ
ィスク2に取り付けられたものの場合である。
【0085】翼1の先端部には、翼と一体形にカバー1
3が形成され、このカバー13には、カバーの形状を半
径方向から見ると明らからとなるように、前側テーパ面
25と後側テーパ面26が設けられている。
【0086】全周の翼は、前側テーパ面25に関しては
4本の翼おきに間隙27が設けられており、他のすべて
の翼の前側テーパ面25は互いに接触するように組み立
てられている。一方、後側テーパ面26に関しては、5
本の翼おきに間隙28を設けられており、他のすべての
翼の後側テーパ面26は互いに接触するように組み立て
られている。
【0087】以上により、前側テーパ面25と後側テー
パ面26を合わせた連結構造により、全周の翼を1周期
とする翼構造となる。
【0088】なお、この場合にも、前側テーパ面25と
後側テーパ面26には周期的に間隙27、28が設けら
れる旨説明したが、本発明の主旨からは周期的に翼の連
結力が変化するものであればよく、図35に示すよう
に、全周の翼は前側テーパ面25に関しては4本の翼お
きに強い連結部29を設けておき、他のすべての翼の前
側テーパ面25は互いに接触するように組み立て、一
方、後側テーパ面26に関しては、5本の翼おきに強い
連結部30を設けておき、他のすべての翼の後側テーパ
面26は互いに接触するように組み立てたものであって
もよい。
【0089】強い連結部29、30を設ける手段として
は第3の実施例(図32)の場合と略同様にテーパ面間
に設けた穴にピンを挿入する方法であってもよい。
【0090】次に、本発明の第5の実施例について説明
する。図36は、本発明の第5の実施例である翼連結構
造をタービンの軸方向から見た正面図であって、第3の
実施例の場合と同様に全周にわたり比較的短い20本の
翼1がディスク2に取り付けられた状態を示している。
【0091】翼1の先端部は、かしめテノンによって取
り付けられたシュラウド31によって連結されており、
4本の翼を一群とする群翼が形成され、全周で5グルー
プ繰り返されている。
【0092】一方、翼1の根元部にはプラットホーム3
2が設けられており、隣接翼のプラットホームの対向部
は、5本の翼おきに間隙33を設けておき、他のすべて
の翼のプラットホームの対向部は互いに接触するように
組み立てられている。
【0093】以上により、シュラウド31とプラットホ
ーム32を合わせた連結構造により、全周の翼を1周期
とする翼構造となる。
【0094】次に、本発明の第6の実施例について説明
する。よく知られているように、翼とディスクの剛性が
比較的近い場合は、翼とディスクは連成振動するが、本
実施例ではそのような場合についても適用できる構造に
ついて説明する。
【0095】図37は、本発明の第6の実施例である翼
連結構造をタービンの軸方向から見た正面図であって、
前述した第3の実施例の場合と同様に全周に渡り比較的
短い20本の翼1がディスク2に取り付けられた状態を
示している。
【0096】翼1の先端部は翼と一体形にカバー33が
形成され、全周の翼は隣接翼のカバーの対向部に関して
は4本の翼おきに間隙34を設けておき、他のすべての
翼のカバーの対向部は互いに接触するように組み立てら
れている。
【0097】一方、翼とディスクは連成振動する場合は
ディスク2は翼構造の一部分として考えることができ、
5本おきの翼の角度に対応して全周で4箇所ディスク厚
さが他の部分と異なる変厚部35を設ける。
【0098】これにより、群翼とディスクを合わせた翼
構造全体では、全周の翼を1周期とする翼構造となる。
【0099】以上の説明では第1から第6の実施例にお
いて具体的な翼連結構造の組合せは実施例ごとに限定さ
れたものとして示したが、本発明の主旨からはずれない
範囲でそれらの他の組合せ、あるいは図2〜図3に示し
たような翼連結構造の組合せであってもよいことは勿論
である。
【0100】また、以上の説明では多重連結構造の例と
して2重連結構造についてのみ説明したが、3重以上の
多重連結構造であっても良く、また3重以上の多重連結
構造に関しては、そのうち少なくとも一組の2重連結構
造部分について上述したの翼連結条件が満足されれば、
良いことは勿論である。
【0101】このことは、改めて図で示すまでもなく、
以上で説明した種々の2重連結構造にもう一重どのよう
な連結構造を加えても必ず全周の翼を1周期とする翼構
造となることから容易に理解できる。
【0102】さらに、2重連結構造について示した本発
明の説明から類推できるものであるが、3重以上の多重
連結構造に拡張可能な他の例について説明を補足してお
く。
【0103】今、翼はp重連結構造(p≧3)と成って
いるとし、それぞれの連結構造における翼のつづり本数
(周期構造単位)をN1,N2,…,Npとする。このm
重連結構造が全周の翼を1周期とする翼構造となる十分
条件は、全周翼本数MがN1,N2,…,Npの積に等し
く、かつ、N1,N2,…,Npが互いに1以外の公約数
を持たないことである。
【0104】このような翼装置の例を図38に示す。具
体的な説明は省略するが、この例ではM=30,p=3
であり、連結部材a36,b37,c38に対応してN
1=2,N2=3,N3=5となる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、翼
の形状や体格を変えることなく、流体による励振を受け
ても共振しないか、または、共振しても振動応力が非常
に小さくなり、さらにはフラッタに対する安全性も高い
この種翼装置また流体機械を得ることができ、流体機械
の高信頼性化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の翼装置の一実施例を示す正面図であ
る。
【図2】従来の翼装置の要部を示す斜視図である。
【図3】従来の翼装置の要部を示す斜視図である。
【図4】従来の翼装置の要部を示す斜視図である。
【図5】従来の翼装置の要部を示す斜視図である。
【図6】従来の翼装置の要部を示す断面図である。
【図7】従来の翼装置の要部を示す平面図である。
【図8】従来の翼装置を示す正面図である。
【図9】従来の翼装置を示す正面図である。
【図10】従来の翼装置を示す正面図である。
【図11】励振力を受けている翼の状態を示す斜視図で
ある。
【図12】励振力を受けている翼の状態を示す平面図で
ある。
【図13】回転中の翼に作用する励振力成分を説明する
模式図である。
【図14】翼の振動モードを説明する模式図である。
【図15】従来の翼構造の一つの固有振動モード中に含
まれる節直径モード成分を説明する模式図である。
【図16】従来の翼構造の一つの固有振動モード中に含
まれる節直径モード成分を説明する模式図である。
【図17】従来の具体的な翼構造の一つの固有振動モー
ド中に含まれる節直径モード成分を説明する模式図であ
る。
【図18】本発明の具体的な翼構造の一つの固有振動モ
ード中に含まれる節直径モード成分を説明する模式図で
ある。
【図19】タイワイヤで連結された群翼構造を示す斜視
図である。
【図20】本発明の第1の実施例の翼構造の連結部材取
付け翼断面における展開平面図である。
【図21】タイヤイヤを連結するスリーブを示す縦断側
面図である。
【図22】本発明の第2の実施例を示す翼構造の軸方向
正面図である。
【図23】翼と一体形に形成されたカバー、ロッドで連
結された翼構造を示す斜視図である。
【図24】本発明の第2の実施例の翼構造の連結部材取
付け翼断面における展開平面図である。
【図25】翼と一体形に形成されたカバー部のアンツィ
ストを説明する平面図である。
【図26】翼と一体形に形成されたロッド部のアンツィ
ストを説明する平面図である。
【図27】本発明の第2の実施例の翼構造の連結部材取
付け翼断面における展開平面図である。
【図28】本発明の第3の実施例を示す翼装置の斜視図
である。
【図29】本発明の第3の実施例に含まれる一本の翼の
部分の斜視図である。
【図30】本発明の第3の実施例の翼構造の半径方向外
周側から見た展開平面図である。
【図31】本発明の第3の実施例の翼構造の半径方向外
周側から見た展開平面図である。
【図32】本発明の第3の実施例の翼装置の部分の斜視
図である。
【図33】本発明の第4の実施例を示す翼構造の斜視図
である。
【図34】本発明の第4の実施例の翼構造の半径方向外
周側から見た展開平面図である。
【図35】本発明の第4の実施例の翼構造の半径方向外
周側から見た展開平面図である。
【図36】本発明の第5の実施例を示す翼構造の軸方向
正面図である。
【図37】本発明の第6の実施例を示す翼構造の軸方向
正面図である。
【図38】本発明の3重翼連結構造の例を示す翼構造の
軸方向正面図である。
【図39】本発明の流体機械の要部を示す縦断側面図で
ある。
【符号の説明】
1…翼、2…ディスク、3、…タイヤイヤ、6…スリー
ブ、7…カバー、8…ロッド、9、10…間隙11、1
2…零間隙、13…カバー、14…溝、15…前カバ
ー、16…後カバー、17…前カバー端面、18…後カ
バー端面、19、20…間隙、21、22…強い連結
部、23…穴、24…ピン、25…前側テーパ面、26
…後側テーパ面、27、28…間隙、29、30…強い
連結部、31…シュラウド、32…プラットホーム。
フロントページの続き (72)発明者 池内 和雄 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの翼車外周に複数個の翼が設けら
    れ、かつ該複数個の翼が所定数づつの群に分けられると
    ともに、分けられた群内の翼が互いに連結部材で連結さ
    れ、かつ前記連結部材が複数段に形成されている流体機
    械の翼装置において、 前記翼車に設けられる翼の個数を、素数または素数のべ
    き乗でない数に選ぶとともに、 前記複数個の翼を互いに1以外の公約数を持たない2つ
    の整数(N1,N2)の積に分け、一方側段目の連結部材
    においては前記一方側の整数(N1)個の翼を連結して
    翼群となし、かつ他方側段目の連結部材においては前記
    もう一方側の整数(N2)個の翼を連結して翼群とする
    ようにしたことを特徴とする流体機械の翼装置。
  2. 【請求項2】 一つの翼車外周に複数個の翼が設けら
    れ、かつ該複数個の翼が所定数づつの群に分けられると
    ともに、分けられた群内の翼が互いに連結部材で連結さ
    れ、かつ前記連結部材が二段に形成されている流体機械
    の翼装置において、 前記翼車に設けられる翼の個数を、素数または素数のべ
    き乗でない数に選ぶとともに、 前記複数個の翼を互いに1以外の公約数を持たない2つ
    の整数N1,N2の積で表し、一方側段目の連結部材にお
    いては前記整数N1本の翼を連結して翼群となし、この
    翼群構成を全周でN2個形成し、 他方側段目の連結部材においては前記整数N2本の翼を
    連結して翼群となし、この翼群構成を全周でN1個形成
    するようにしたことを特徴とする流体機械の翼装置。
  3. 【請求項3】 一つの翼車外周に複数個の翼が設けら
    れ、かつ該複数個の翼が所定数づつの群に分けられると
    ともに、分けられた群内の翼が互いに連結部材で連結さ
    れ、かつ前記連結部材が複数段に形成されている流体機
    械の翼装置において、 前記翼車に設けられる翼の個数を、素数または素数のべ
    き乗でない数に選ぶとともに、 前記複数個の翼を互いに1以外の公約数を持たない前記
    連結部材の段数と同一数の整数の積に分け、各段の連結
    部材側において夫々前記整数個の翼を連結して翼群とす
    るようにしたことを特徴とする流体機械の翼装置。
  4. 【請求項4】 一つの翼車外周に複数個の翼が設けら
    れ、かつ該複数個の翼が所定数づつの群に分けられると
    ともに、分けられた群内の翼が互いに連結部材で連結さ
    れ、かつ前記連結部材が複数段に形成されている流体機
    械の翼装置において、 前記複数段の連結部材の内少なくとも二つの段の連結部
    材がつづる翼個数を、翼車に設けられている複数個の翼
    を互いに1以外の公約数を持たない2つの整数(N1
    2)の積に分けて、前記一つの段の連結部材において
    は、前記一方側の整数(N1)個となし、かつもう一つ
    の段の連結部材においては、もう一方側の整数(N2
    個としたことを特徴とする流体機械の翼装置。
  5. 【請求項5】 一つの翼車外周に複数個の翼が設けら
    れ、かつ該複数個の翼が所定数づつの群に分けられると
    ともに、分けられた群内の翼が互いに連結部材で連結さ
    れ、かつ前記連結部材が複数段に形成されている流体機
    械の翼装置において、 前記一つの翼車外周に設けられる翼の個数が、互いに1
    以外の公約数を持たない2つの整数N1,N2の積となる
    数に選び、 一つの連結構造において連結部材の連結の強さをN1
    の翼ごとに周期的に全周でN2周期変化させ、 もう一方の連結構造において連結部材の連結の強さをN
    2本の翼ごとに周期的に全周でN1周期変化させたことを
    特徴とする流体機械の翼装置。
  6. 【請求項6】 前記複数段の連結部材の内、少なくとも
    一つの段はタイワイヤにて形成されてなる請求項1、
    2、3、4若しくは5記載の流体機械の翼装置。
  7. 【請求項7】 前記連結部材の隣接間が、連結部材より
    柔軟な部材にて結合されてなる請求項1、2、3、4若
    しくは5記載の流体機械の翼装置。
  8. 【請求項8】 前記複数段の連結部材は翼の同一半径位
    置で、かつ軸方向にずれた位置に形成されている請求項
    1、2、3、4若しくは5記載の流体機械の翼装置。
  9. 【請求項9】 一つの翼車外周に複数個の翼が設けら
    れ、該翼が互いに連結部材で連結され、かつその連結構
    造が複数段に形成されている流体機械の翼装置におい
    て、 一つの翼車の全周の翼本数Mを素数または素数のべき乗
    でない数に選び、かつこの翼本数Mを互いに1以外の公
    約数を持たない2つの整数N1,N2の積で表す時、一つ
    の連結構造において連結部材の連結の強さをN1本の翼
    ごとに周期的に変化させ、もう一方の連結構造において
    連結部材の連結の強さをN2本の翼ごとに周期的に変化
    させることにより、連結部材の連結の強さからみた全体
    の連結構造が全周の翼を1周期となるように形成したこ
    とを特徴とする流体機械の翼装置。
  10. 【請求項10】 一つの翼車外周に複数個の翼が設けら
    れ、かつ該複数個の翼が所定数づつの群に連結部材で連
    結され、かつ前記連結部材が複数段に形成されている翼
    装置を備えた流体機械において、 前記翼車に設けられる翼の個数を、素数または素数のべ
    き乗でない数に選ぶとともに、 前記複数個の翼を互いに1以外の公約数を持たない2つ
    の整数(N1,N2)の積に分け、一方側段目の連結部材
    においては前記一方側の整数(N1)個の翼を連結して
    翼群となし、かつ他方側段目の連結部材においては前記
    もう一方側の整数(N2)個の翼を連結して翼群とする
    ようにしたことを特徴とする流体機械。
  11. 【請求項11】 回転軸の長手方向に複数段の翼車を有
    し、かつ夫々の翼車外周に複数個の翼が設けられ、該複
    数個の翼が所定数づつの群に分けられるとともに、分け
    られた群内の翼が互いに連結部材で連結され、かつ前記
    連結部材が複数段に形成されている翼装置を備えた流体
    機械において、 前記複数段の翼車の内、後流側段に位置する翼車に設け
    られる翼の個数を、素数または素数のべき乗でない数に
    選ぶとともに、 前記複数個の翼を互いに1以外の公約数を持たない2つ
    の整数(N1,N2)の積に分け、一方側段目の連結部材
    においては前記一方側の整数(N1)個の翼を連結して
    翼群となし、かつ他方側段目の連結部材においては前記
    もう一方側の整数(N2)個の翼を連結して翼群とする
    ようにしたことを特徴とする流体機械。
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