JPH0782706A - 轍の補修方法 - Google Patents

轍の補修方法

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JPH0782706A
JPH0782706A JP25221793A JP25221793A JPH0782706A JP H0782706 A JPH0782706 A JP H0782706A JP 25221793 A JP25221793 A JP 25221793A JP 25221793 A JP25221793 A JP 25221793A JP H0782706 A JPH0782706 A JP H0782706A
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JP
Japan
Prior art keywords
rut
sheet
reinforcing fiber
fibers
repair
Prior art date
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Pending
Application number
JP25221793A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Saito
誠 斉藤
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Publication date
Application filed by Tonen Corp filed Critical Tonen Corp
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Publication of JPH0782706A publication Critical patent/JPH0782706A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 轍の形成を防止して轍の定期的な補修を不要
とし、車両等の走行安全性を確保し、補修にかかるコス
トを削減する。 【構成】 轍20の凹部22に充填材24を充填して平
にならし、その上にエポキシ樹脂26を塗布する。更に
その上に一方向強化繊維シート1を強化繊維4の配列方
向が轍の長手方向に対して90°±45°方向になるよ
うに載置し、強化繊維4の間にエポキシ樹脂26を含浸
させる。これにより、轍の形成を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速道路を含む一般道
路、工場等の構内の通路、飛行場の滑走路等に車両、航
空機等の走行により形成される轍(わだち)の補修方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現代においては、高速道路を含む一般道
路、工場等の構内の通路、飛行場の滑走路等はコンクリ
ート又はアスファルト等により舗装されており、以前の
ような非舗装道路と比較すると轍ができることは少なく
なっている。
【0003】しかしながら、高速道路を含む一般の道路
においては、大型トラックを含む車両の交通量が増大し
ていることや、特に積雪のある又は道路面が凍結する地
域におけるチェインやスパイクタイヤを履いた車両の通
行により、轍ができやすくなっている。また、工場等の
構内の通路、又は飛行場の滑走路においても重量物を運
搬する車両や、大重量化した航空機が頻繁に走行するた
め、轍ができやすくなっているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにしてできた
轍のある道路を車両が走行すると、車輪が轍に入り込ん
だときにハンドルをとられて車両の走行が不安定にな
り、その結果、車両事故を引き起こす危険がある。ま
た、雨天時には轍に水が溜まり、特に高速道路におい
て、これがスリップ事故の原因となることが知られてい
る。尚、工場等の構内の通路、又は飛行場の滑走路にお
いても同様のことがいえる。
【0005】このような轍を補修するには、従来、コン
クリートの路面の場合にはコンクリートを轍に充填し、
路面を平にすることを行っていた。又、アスファルトの
場合には同様にアスファルトをその轍に充填し平になら
すことにより補修を行っていた。
【0006】しかしながら、このような補修において
は、ある一定期間が経過すると従前と同様にして轍が形
成されるため、繰り返して定期的な補修が必要となり、
交通の渋滞、車両走行の安全性及び補修にかかるコスト
等に関して大きな問題となっていた。
【0007】従って、本発明の目的は、轍の形成を防止
して定期的な補修を不要とすることにより、車両等の走
行安全性を確保し、補修にかかるコストの削減を達成で
きる轍の補修方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
轍の補修方法にて達成される。要約すれば、本発明は、
車両又は航空機の走行により形成された轍の補修方法に
おいて、轍の凹部分に充填材を充填し、平にならした後
その表面に、強化繊維複合補修シートを、該強化繊維複
合補修シートの構成要素である強化繊維の配列方向が轍
の長手方向に対して90°±45°方向に貼付け施工す
ることを特徴とする轍の補修方法である。
【0009】また、前記強化繊維複合補修シートを貼付
け施工した後、該施工面の滑り止めとして砂類で覆うこ
とが好ましい。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る轍の補修方法を図面に則
して更に詳しく説明する。尚、以下の説明において、強
化繊維複合補修シートは、少なくとも一方向強化繊維シ
ート、プリプレグ及び複合材を含むものとする。
【0011】先ず、図5を参照して、本発明による轍の
補修方法に使用される一方向強化繊維シートの一例につ
いて説明する。
【0012】同図において、一方向強化繊維シート1
は、支持体シート2上に接着剤層3を介して強化繊維4
を一方向に配列して接着したものである。
【0013】上記支持体シート2は、スクリムクロス、
ガラスクロス、離型紙、ナイロンフィルム等が使用さ
れ、このうち、スクリムクロス、ガラスクロス等を使用
したものでは、マトリクス樹脂を支持体シート2側から
強化繊維4に含浸することができるようになっている。
支持体シート2の厚みは、可撓性を有し且つ強化繊維4
を支持可能な強度を備える観点から、1〜500μm、
好ましくは5〜100μm程度とされる。
【0014】接着剤層3を形成する接着剤は、原則とし
て支持体シート2上に強化繊維4を少なくとも一時的に
接着できるものであれば何でもよいが、マトリクス樹脂
による強化繊維4の補強効果と同様な効果を接着剤層3
にも与えるようにすれば好ましいことから、接着剤はマ
トリクス樹脂との相溶性のよい樹脂を使用することが好
ましく、例えばマトリクス樹脂としてエポキシ樹脂を使
用するときにはエポキシ系の接着剤を用いることがよ
い。又、接着剤層3の厚みは、強化繊維4を一時的に接
着できればよいことから、5〜100μm、好ましくは
10〜30μm程度とされる。
【0015】強化繊維4は、これをフィラメントとして
多数本束ねた繊維束または軽度に撚りをかけて束ねた繊
維束を接着剤層3に並べて上方から押し潰すことにより
軽度にばらされ、これにより強化繊維3は収束剤または
撚りによる結合により複数層に積層した状態で、支持体
シート2上に接着剤層3を介して一方向に配列して接着
され、かくして所望の一方向強化繊維シート1が得られ
る。
【0016】以上のような一方向強化繊維シート1は、
例えば図6に示すようにして製造することができる。
【0017】すなわち、シート供給ロール6から供給さ
れた支持体シート2上に接着剤塗布ロール7で接着剤を
塗布して接着剤層3を設けた後、支持体シート2を一対
の加圧ローラ8a、8bが設けられた加圧部8へ送り込
み、同時に加圧部8へ強化繊維4の繊維束4Aと離型紙
ロール10からの離型紙9とを送り込んで、支持体シー
ト2上の接着剤層3に繊維束4Aを一方向に並べ、その
うえに離型紙9を重ねる。そしてその状態で加圧ローラ
8a、8bと図示しない支持板とで加圧し、繊維束4A
を押し潰すと同時に、これにより軽度にばらされた強化
繊維4を接着剤層3を介して支持体シート2上に接着す
る。その後、離型紙9を離型紙巻取りロール11で巻取
り、必要に応じてフィルム供給ロール12から供給した
カバーフィルム13を支持体シート2の強化繊維4上に
被せ、これにより支持体シート2上の接着剤層3を介し
て強化繊維4を一方向に配列して接着してなる一方向強
化繊維シート1、いわゆるトウシートが得られる。この
ようにして得られた一方向強化繊維シート1は巻取りロ
ール14に巻取られる。
【0018】次に、上記のような一方向強化繊維シート
1を使用して行われる本発明による轍の補修方法の一実
施例について、図1ないし図4を参照して説明する。
【0019】図1に示すように、路面R上に形成された
轍20は、一般的に車両の走行方向に沿ってその断面が
略半円状に形成される。轍20の補修に際して、先ず図
2に示すように、半円状の凹部22に充填材24を充填
して、その表面を路面Rと同一平面になるように平にな
らす。尚、充填材24としては、路面Rの舗装材料等に
応じてコンクリート、モルタル、モルタル樹脂、アスフ
ァルト等の中から適宜選択することができる。次に、平
になった一部路面上を含む充填材24の上にエポキシ樹
脂26を塗布する。
【0020】更に、図3に示すように、エポキシ樹脂2
6の上にカバーフィルム13を剥した一方向強化繊維シ
ート1を、支持体シート2が外側にくるようにして、且
つ轍20の長手方向に対して強化繊維4の配列方向が9
0°±45°方向、好ましくは90°±30°方向にな
るように載置し、エポキシ樹脂26を一方向強化繊維シ
ート1の強化繊維4間に含浸させながら、路面に貼付け
る。このとき、一方、強化繊維シート1の定着長Lは轍
20の凹部22の端部から両側とも少なくと5cm以上
に設定するのが好ましい。又支持体シート2は必要によ
り除去する。
【0021】尚、轍20の長手方向に対する強化繊維4
の配列方向が90°±45°方向をはずれた場合、縦割
れが起こることがあり好ましくない。
【0022】また、必要に応じて一方向強化繊維シート
1を所望の枚数積層することにより耐摩耗性を増すこと
ができる。
【0023】更に、図4に示すように、施工面上を滑り
止めとしての砂28等により被うことにより車両等の走
行安全性によい結果をもたらすことができる。
【0024】尚、一方向強化繊維シートの強化繊維4と
しては、耐摩耗性の良好なTガラス繊維等の無機繊維、
アラミド繊維、ポリアリレート繊維、ポリエチレン繊維
等の有機繊維が好ましい。
【0025】以上のように本実施例の説明に際し、一般
にトウシートと呼称される一方向強化繊維シートを例に
とり説明したが、トウシートの代わりに繊維強化プリプ
レグ又は複合材を用いることもできる。
【0026】繊維強化プリプレグは、例えば上述のよう
な強化繊維4間に例えばエポキシ樹脂のようなマトリク
ス樹脂を含浸させたものとすることができる。この場
合、エポキシ樹脂は常温で硬化するように適当な硬化剤
が配合されたものが好適に用いられる。轍の補修に際し
ては、一方向強化繊維シートの場合とほぼ同様に、轍の
凹部を充填材で充填し、その表面を平にならした上で、
必要に応じてプライマ処理を実施し、その上に所望枚数
のプリプレグを貼付けることにより行われる。
【0027】また、硬化状態となっている、強化繊維と
して上述のような繊維を併用した繊維強化複合材を用い
て轍を補修する場合にも、上述の方法とほぼ同様にして
行われる。即ち、轍の凹部を充填材で充填し、その表面
を平にならし、その上に接着剤を塗布し、その上に所望
枚数だけ積層して複合材を貼付けることにより行われ
る。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による轍の補修方法が、轍の凹部分に充填材を充填し、
平にならした後に、強化繊維複合補修材を、該強化繊維
複合補修材の構成要素である強化繊維が轍の長手方向に
対して90°±45°方向になるように貼付け施工する
ことにより、轍の形成を防止し定期的な補修を不要とす
ることができ、車両等の走行安全性を確保することがで
きると共に、補修にかかるコストの削減を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による轍の補修方法の実施対象である轍
を示す断面図である。
【図2】本発明による轍の補修方法の実施例における第
1工程を示す断面図である。
【図3】実施例の第2工程を示す断面図である。
【図4】実施例の第3工程を示す断面図である。
【図5】本実施例に使用された一方向強化繊維シートを
示す断面図である。
【図6】図5の一方向強化繊維シートの製造方法の一例
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 一方向強化繊維シート(強化繊維複合補修シー
ト) 4 強化繊維 20 轍 22 轍の凹部 24 充填材 26 エポキシ樹脂

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両又は航空機の走行等により形成され
    た轍の補修方法において、轍の凹部分に充填材を充填
    し、平にならした後その表面に、強化繊維複合補修シー
    トを、該強化繊維複合補修シートの構成要素である強化
    繊維の配列方向が轍の長手方向に対して90°±45°
    方向になるように貼付け施工することを特徴とする轍の
    補修方法。
  2. 【請求項2】 前記強化繊維複合補修シートを貼付け施
    工した後、該施工面の滑り止めとして砂類で覆うことを
    特徴とする請求項1の補修方法。
JP25221793A 1993-09-14 1993-09-14 轍の補修方法 Pending JPH0782706A (ja)

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JP25221793A JPH0782706A (ja) 1993-09-14 1993-09-14 轍の補修方法

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11107211A (ja) * 1997-09-30 1999-04-20 Nichireki Co Ltd 舗装面のひびわれ補修方法と補修構築物
JP2007023502A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Kazuo Yamana 繊維シートによるアスファルト補修方法およびアスファルト舗装の施工方法
KR100697032B1 (ko) * 2006-08-16 2007-03-20 이순익 포장도로 보수방법 및 장치
KR102091733B1 (ko) * 2019-08-30 2020-03-20 (주)주성이앤씨 논슬립 상온 접착패드를 이용한 아스팔트 포장도로 포트홀 긴급 보수공법

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Effective date: 20001114