JPH0782622A - 巻取パッケージの口出し方法 - Google Patents

巻取パッケージの口出し方法

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JPH0782622A
JPH0782622A JP22326093A JP22326093A JPH0782622A JP H0782622 A JPH0782622 A JP H0782622A JP 22326093 A JP22326093 A JP 22326093A JP 22326093 A JP22326093 A JP 22326093A JP H0782622 A JPH0782622 A JP H0782622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
winding
package
winding package
thread
Prior art date
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Pending
Application number
JP22326093A
Other languages
English (en)
Inventor
Shotaro Okugawa
正太郎 奥川
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二重口出しを防止する巻取パッケージの口出
し方法を提供する。 【構成】 巻取パッケージ3に糸を吸引する糸吸引器8
を接近させて巻取パッケージ3を巻取りと反対方向に回
転させ、次いで糸吸引器8を巻取パッケージ3から引き
離し、その引き離し始めに巻取パッケージ3を巻取り方
向に回転させ、引き離しの途中で巻取パッケージ3を巻
取りと反対方向に回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻取パッケージから糸
端を吸引して行う口出し方法に係り、特に、二重口出し
を防止する巻取パッケージの口出し方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ワインダは、多数の巻取ユニットを有
し、各巻取ユニットが精紡機から供給された給糸ボビン
の糸を所定の長さになるまで継ぎ足しながら巻取パッケ
ージに巻き取る装置である。給糸ボビンが空になれば新
しい給糸ボビンに交換し、この新しい給糸ボビンの糸を
巻取パッケージの糸に糸継ぎして巻取を継続することが
できる。また、巻取の途中で糸が切れたときや、糸の不
良を検知して糸を切ったときにも糸継ぎが行われる。
【0003】糸の不良の検知及び切断はクリアラで行わ
れる。従来のクリアラは、走行中の糸の太さを検知する
ことができる。そして、糸の太さから糸ムラすなわち、
糸が本来の太さに比べて太い、細いという異常や太さの
偏りが長く続くという異常を検知し、糸ムラを検知する
と、糸を強制的に切断する。
【0004】糸の強制的な切断の後、糸継が行われる。
切断された糸の両端は糸継の際に、ある程度の長さが失
われるので当該不良の部分はその前後でおおまかに除去
されたことになる。そして、巻取を続行する。このよう
にして巻取パッケージには、不良部分が含まれないよう
にすることができる。
【0005】糸継ぎは、糸継装置で行われるが、糸切れ
の状態では上糸(巻取パッケージ側の糸)と下糸(給糸
ボビン側の糸)が各々糸継装置に入っていないので、こ
れらを糸継装置に案内しなければならない。例えば、糸
切れ直後、上糸は巻取パッケージに巻き付いている。従
って、巻取パッケージから糸端を取り出すと共に糸継装
置に案内する必要がある。
【0006】糸端を取り出すには吸気によって糸を吸い
付けるサクションアーム或いはサクションマウスと呼ば
れる糸吸引器が用いられる。糸吸引器によって巻取パッ
ケージに巻き付いている上糸を吸引して捕捉し、巻取パ
ッケージを巻取の方向とは逆方向に回転させながら糸吸
引器を巻取パッケージから離して行くと口出しが達成さ
れる。この糸吸引器が糸継装置の前を通って糸継装置よ
り下方へ移動したとき、糸が糸継装置に案内されるよう
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、巻取パッケ
ージには糸切断時の慣性回転による糸の巻き付きが起き
ている。上記口出しの際に、糸吸引器が必ずしも上糸の
最先端を捕捉するとは限らず、上糸の途中を吸い付けて
しまうことがある。上糸の途中を糸継装置の方へ引き出
すとき、上糸の端がなおも巻取パッケージに残っている
状態で引き出されることもある。巻取パッケージと糸吸
引器との間で、上糸が2本あるような状態になる。これ
を二重口出しという。二重口出しは巻取パッケージの巻
取量が少ないとき、従って径が小さいときに発生しやす
い傾向がある。
【0008】図4は、二重口出しの様子を示している。
上糸が糸吸引器を頂点にV字状を呈している。この図で
上糸のうちYPが巻取パッケージ22の巻取済部分に連
なっているのに対し、YTは上糸の端YEに連なってい
る。23はクリアラ(監視装置)であり、糸継装置は巻
取パッケージ22とクリアラ23の中間にある。この図
は巻取パッケージ22から上糸を吸い付けたサクション
アーム21の先端が、糸継装置の前方を越えてクリアラ
23の下方まで移動してきた状態を示している。糸継装
置内には上糸が2本とも案内されている。この状態で糸
継ぎを行うと2本とも下糸に糸継ぎされてしまい、不良
となる。勿論、この不良は直ちに検知されて切断が行わ
れるが、この切断の時間及び再度の糸継ぎの時間が浪費
されるので好ましくない。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、二重口出しを防止する巻取パッケージの口出し方法
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、巻取パッケージに糸を吸引する糸吸引器を
接近させて巻取パッケージを巻取りと反対方向に回転さ
せ、次いで糸吸引器を巻取パッケージから引き離し、そ
の引き離し始めに巻取パッケージを巻取り方向に回転さ
せ、引き離しの途中で巻取パッケージを巻取りと反対方
向に回転させるものである。
【0011】
【作用】上記構成において、巻取パッケージに糸吸引器
を接近させて糸端を吸引しつつ巻取パッケージを巻取り
と反対方向に回転させるのは従来と同じである。この糸
端を吸引した時点で、上糸の途中が吸引されたために二
重口出しになっているものとする。このまま糸吸引器を
引き離すと巻取パッケージと糸吸引器との間には、巻取
パッケージの巻取済部分に連なっている上糸と、糸端に
連なっている上糸とが現れていることになる。ここで、
巻取パッケージから糸吸引器を引き離すときに巻取パッ
ケージを巻取り方向に回転させる。巻取済部分に連なっ
ている上糸は、巻取パッケージに巻き取られるので、糸
吸引器から巻取パッケージに戻っていくことになる。一
方、糸端に連なっている上糸は糸端が巻取パッケージか
ら自由であるため、巻取パッケージが巻取り方向に回転
しても、巻き取られずに糸吸引器に残る。このため糸端
に連なっている上糸の巻き付き量が減少する。最終的に
は糸端が巻取パッケージから外れる。次いで、巻取パッ
ケージを巻取りと反対方向に回転させると、糸吸引器が
残っている上糸を糸継装置に案内する。このようにして
糸継装置には確実に1本の上糸が案内される。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0013】自動ワインダは、図3に示した巻取ユニッ
ト1を多数並べて配置したものである。巻取ユニット1
は、給糸ボビン2の糸を解舒して巻取パッケージ3に巻
き取るものである。巻取ユニット1には、テンサ4、ク
リアラ(監視装置)5、糸継装置6、下糸用及び上糸用
サクションアーム7、8、巻取ドラム9、パッケージ保
持具10が設けられている。テンサ4は、給糸ボビン2
から解舒されて繰り出される糸Yに適当な張力を付与す
るものである。クリアラ5は、糸Yの静止しているとき
には糸Yの有無を検知し、糸Yが走行しているときには
糸Yが走行していること及び糸Yの太さを検知するもの
である。また、クリアラ5は、検知した糸Yの太さから
糸ムラを検出し、糸ムラが大きいときには切断するカッ
ターを有している。
【0014】糸継装置6は、給糸ボビン2側と巻取パッ
ケージ3側の糸を継ぎ合わせて1本にするものである。
下糸用サクションアーム7は、軸7cの周りに回転する
腕状の吸気管であり、吸気口を有する先端7aがテンサ
4と給糸ボビン2との間で下糸を捕捉し、糸継装置6の
外方を経由して糸継装置6の上部まで振り上げられるこ
とにより、下糸を糸継装置6に案内するものである。上
糸用サクションアーム(糸吸引器)8は、軸8cの周り
に回転する腕状の吸気管であり、吸気口を有する先端8
aが巻取パッケージ3近傍で上糸を捕捉し、糸継装置6
の外方を経由して糸継装置6の下部まで振り下げられる
ことにより、上糸を糸継装置6および糸継装置6の下方
に配置されたクリアラ5に案内するものである。
【0015】巻取ドラム9は、パッケージ保持具10に
保持された巻取パッケージ3に回転力を伝えると共に、
綾振りを行うものである。巻取ドラム9の回転駆動は、
図示されないインバータモータにより巻取ユニット1毎
に速度可変に行われる。巻取ドラム9の回転速度を定め
ておけば、巻取パッケージ3の径の大小に拘らず、巻取
速度を一定にすることができる。巻取ユニット1が1錘
毎にインバータモータを備えているので単錘インバータ
と呼ばれる。個々の巻取ドラム9は、それぞれ独立に巻
取パッケージ3の巻取方向(正転)と反巻取方向(反
転)とに回転することができる。
【0016】また、各巻取ユニット1は、その並び方向
に延出されている吸気パイプ11に接続されており、上
記両サクションアーム7、8に糸吸引用の気流が供給で
きるようになっている。巻取ユニット1は、その下端部
を支承管12に軸承されており、ワインダには起立させ
た状態で取り付けられ、支承管12を軸にして傾斜させ
ることができる。
【0017】上記の巻取ユニット1を多数有する自動ワ
インダには、各巻取ユニット1の巻取パッケージ3の巻
取量を検知する定長装置(図示せず)が設けられてお
り、この巻取量に応じて巻取パッケージ3の径Dを検知
することができる。また、定長装置には、径Dの大きさ
に応じて口出し方法を切り換えるための径判定値D1の
設定スイッチと、口出し方法を切り換えるかどうかを設
定するための切換スイッチとが設けられている。
【0018】今、この巻取ユニット1で糸の走行中に糸
切れが発生したものとする。巻取パッケージ3が停止し
た時、巻取パッケージ3に糸の端が巻き付いている状態
となる。
【0019】糸継ぎする際に、下糸用サクションアーム
7は、振り下ろされ、吸気口を有する先端7aがテンサ
4と給糸ボビン2との間で下糸(ボビン側の糸)を捕捉
し、糸継装置6の外方を経由して糸継装置6の上部まで
振り上げられる。これにより、給糸ボビン2の糸が解舒
されつつ糸継装置6まで案内される。
【0020】一方、上糸用サクションアーム8と巻取ド
ラム9の動作は、巻取パッケージ3の径Dが径判定値D
1より小さく、上記切換スイッチがオンのとき、図1に
示されるタイミングで行われる。即ち、糸継ぎの期間の
最初に、糸切断の行われた時間t0 より、上糸用サクシ
ョンアーム8は、吸気口を有する先端8aが巻取パッケ
ージ3近傍に位置するまで振り上げられる。巻取ドラム
9は先端8aが上記位置に来る直前t1 で正転され、t
2 で停止する。そして、上記位置に上糸用サクションア
ーム8の先端8aが来たときt3 、巻取ドラム9は直ち
に逆転され、上糸が捕捉され、上糸用サクションアーム
8が振り下がり始める。巻取パッケージ3と上糸用サク
ションアーム8との間には、巻取パッケージ3の巻取済
部分に連なっている上糸と、糸端に連なっている上糸と
が現れていることになる。
【0021】t4 で巻取ドラム9が停止され、t5 から
6 まで巻取ドラム9が正転される。巻取済部分に連な
っている上糸は、巻取パッケージ3に巻き取られるの
で、上糸用サクションアーム8から巻取パッケージに戻
っていくことになる。一方、糸端に連なっている上糸は
糸端が巻取パッケージから自由であるので、巻取パッケ
ージが巻取り方向に回転しても、巻き取られずに上糸用
サクションアーム8に残る。このため糸端に連なってい
る上糸の巻き付き量が減少する。最終的には糸端が巻取
パッケージ3から外れる。なお、t3 〜t7 又はt8
間に、上糸用サクションアーム8が糸継装置6の下部に
振り下がるまでに、サクションアーム8に再度、巻取パ
ッケージ3に近付ける動作を行なわせるようにしてもよ
い。
【0022】t7 からt8 まで、再び巻取ドラム9が逆
転される。この間に、上糸用サクションアーム8が糸継
装置6の外方を経由して糸継装置6の下部まで振り下げ
られる。上糸を捕捉している上糸用サクションアーム8
の先端8aが振り下げられることにより、上糸は糸継装
置6及びクリアラ5に案内される。このようにして糸継
装置6及びクリアラ5には確実に1本の上糸のみが案内
される。t9 までの間に糸継ぎが完了する。
【0023】図2は、巻取パッケージ3の径Dが径判定
値D1より大きい場合の動作タイミングを示している。
図示されるように、上糸用サクションアーム8が糸継装
置6の下部まで振り下げられる間、t3 からt8 まで巻
取ドラム9が一度も正転されることなく逆転される。こ
のように巻取パッケージ3の径Dが大きいときには、二
重口出しの発生がほとんど見られないので、口出し動作
を簡素にするために本発明の口出し方法を省略してもよ
い。また、上記切換スイッチがオフであれば、巻取パッ
ケージ3の径Dに関係なく図2の動作となる。
【0024】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0025】(1)二重口出しが防止されるので、糸継
ぎの不良による巻取ユニットの停止時間が少なくなり、
効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の口出し方法による巻取ドラム回転のタ
イミングチャートである。
【図2】本発明の口出し方法を省略したときの巻取ドラ
ム回転のタイミングチャートである。
【図3】本発明に使用される巻取ユニットの側面図であ
る。
【図4】二重口出しの様子を示す巻取ユニットの部分斜
視図である。
【符号の説明】
3 巻取パッケージ 8 糸吸引器(上糸用サクションアーム) 9 巻取ドラム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取パッケージに糸を吸引する糸吸引器
    を接近させて巻取パッケージを巻取りと反対方向に回転
    させ、次いで糸吸引器を巻取パッケージから引き離し、
    その引き離し始めに巻取パッケージを巻取り方向に回転
    させ、引き離しの途中で巻取パッケージを巻取りと反対
    方向に回転させることを特徴とする巻取パッケージの口
    出し方法。
JP22326093A 1993-09-08 1993-09-08 巻取パッケージの口出し方法 Pending JPH0782622A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22326093A JPH0782622A (ja) 1993-09-08 1993-09-08 巻取パッケージの口出し方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22326093A JPH0782622A (ja) 1993-09-08 1993-09-08 巻取パッケージの口出し方法

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JPH0782622A true JPH0782622A (ja) 1995-03-28

Family

ID=16795321

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22326093A Pending JPH0782622A (ja) 1993-09-08 1993-09-08 巻取パッケージの口出し方法

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