JPH0782591A - 液体漂白剤組成物 - Google Patents

液体漂白剤組成物

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JPH0782591A
JPH0782591A JP5228791A JP22879193A JPH0782591A JP H0782591 A JPH0782591 A JP H0782591A JP 5228791 A JP5228791 A JP 5228791A JP 22879193 A JP22879193 A JP 22879193A JP H0782591 A JPH0782591 A JP H0782591A
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信之 小倉
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (a)非イオン性界面活性剤、(b)過酸化
水素、(c)一般式(I)で表される漂白活性化剤及び
(d)一般式(II)で表される第4級アンモニウム化合
物又は一般式(III) で表される陰イオン性化合物を含有
してなり、且つ(c)成分のL 基によって特定の(d)
成分が選択されることを特徴とする液体漂白剤組成物。 【効果】 アルカリ性条件下だけでなく、中性又は酸性
条件下においても高い漂白性能を示し、且つ貯蔵安定性
に優れ、更に繊維の染料の脱色を引き起こさない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体漂白剤組成物に関す
るものであり、さらに詳しくは過酸化水素と反応して有
機過酸を生成する漂白活性化剤を配合してなり、貯蔵安
定性に優れた液体漂白剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】漂白剤
には塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分けられるが、塩素
系漂白剤は使用できる繊維に制限があり、色、柄物には
使用できず、また独特の臭いを有していることから、こ
れらの欠点のない酸素系漂白剤が最近著しく普及してい
る。この酸素系漂白剤のうち、過炭酸ナトリウム、過ほ
う酸ナトリウムが粉末漂白剤として使用されており、ま
た過酸化水素は液体漂白剤として使用されている。
【0003】しかしながら、これら酸素系漂白剤は塩素
系漂白剤に比べて漂白力が弱く、通常、各種漂白活性化
剤が併用される。これら漂白活性化剤としては、例えば
グルコースペンタアセテート(GPAC)などに代表さ
れるO−アセチル化物、テトラアセチルエチレンジアミ
ンに代表されるN−アシル化物、無水マレイン酸等に代
表される酸無水物などがあげられる。さらに、本発明者
らは特開昭63−233969号公報、特開昭63−3
1566号公報、特開昭64−68347号公報、特開
平1−190654号公報等に例示されているように、
過酸化水素と反応して、第4級アンモニウム基を有する
有機過酸を生成する化合物が漂白活性化剤として極めて
優れていることを見出した。さらに、陰イオン基を有す
る有機過酸前駆体の例が特公昭63−12520号公報
に例示されている。
【0004】これら漂白活性化剤は、洗浄条件のような
比較的マイルドな条件下においても過酸化水素と反応し
て有機過酸を生成する化合物であり、このため過酸化水
素に対しても一般的に不安定である。この理由から、通
常これら漂白活性化剤を液体漂白剤組成物の成分として
使用することは困難であり、乾燥状態を保つために固体
状過酸塩とこれら漂白活性化剤の乾燥粒子との混合物か
らなる組成物として使用されるのが一般的である。
【0005】また、有機過酸を生成する漂白活性化剤を
配合した液体漂白剤組成物として特開昭62−2308
97号公報には過酸化水素を含む酸性水溶液中に固体状
の漂白活性化剤を分散させてなる貯蔵安定性に優れ、低
温で活性を示す組成物が開示されている。しかし、この
組成物は漂白活性化剤が分散状態であることから、貯蔵
中に漂白活性化剤が沈澱分離し、商品における外観を著
しく損なうものであった。さらにこの組成物には、漂白
活性化剤が水溶液中に保存されることにより、徐々に分
解し、使用時に満足な漂白力が得られないという問題が
あった。
【0006】さらにこの組成物は漂白活性化剤が組成物
中に溶解せず、分散して存在しているので、実際の漂白
時に漂白活性化剤が溶け残る。それが被漂白物に付着す
るとその部分の染料が脱色するという問題があった。
【0007】従って、本発明が解決しようとする課題
は、アルカリ性だけでなく、中性又は酸性条件下におい
ても高い漂白性能を示し、且つ貯蔵安定性が極めて優
れ、更に繊維の染料の脱色を引き起こさない液体漂白剤
組成物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、特定の4成分を組み合わせることにより、上記
の課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成した。
【0009】すなわち本発明は、下記(a)成分、
(b)成分、(c)成分及び(d)成分を含有する液体
漂白剤組成物を提供するものである。 (a)成分:非イオン性界面活性剤 (b)成分:過酸化水素 (c)成分:一般式(I)で表される漂白活性化剤 R1COL (I) 〔式中、R1:炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基
又は炭素数1〜12のアルキル基で置換していてもよい総
炭素数6〜18のアリール基を示す。
【0010】
【化6】
【0011】ここで Mは陽イオン基を示し、 X- は陰イ
オン基を示す。R2は炭素数2〜3のアルキレン基を示
し、R3, R4及びR5は炭素数1〜10のアルキル基、ヒドロ
キシアルキル基もしくはアルケニル基を示すか、又は炭
素数1〜12のアルキル基で置換していてもよい総炭素数
6〜18のアリール基を示す。R3, R4及びR5は互いに同一
でも異なっていてもよい。 mは0〜20の数を示す。〕 (d)成分:一般式(II)で表される第4級アンモニウム
化合物又は一般式(III)で表される陰イオン性化合物
【0012】
【化7】
【0013】〔式中、R6, R7, R8, R9:水酸基、R20CON
H-で表される基もしくはR21COO- で表される基で置換し
ていてもよい炭素数1〜20のアルキル基もしくはアルケ
ニル基を示すか、又は炭素数1〜12のアルキル基で置換
していてもよい総炭素数6〜18のアリール基もしくは総
炭素数7〜19のベンジル基を示す。ここでR20, R21は同
一又は異なって、炭素数1〜21のアルキル基を示す。
R6, R7, R8及びR9は互いに同一でも異なっていてもよ
い。X- :前記の意味を示す。〕 R10Z (III) 〔式中、R10:炭素数1〜20のアルキル基もしくはアル
ケニル基を示すか、又は炭素数1〜12のアルキル基で置
換していてもよい総炭素数6〜18のアリール基を示す。
【0014】
【化8】
【0015】で表される基を示す。ここで Yは-CH2COO
M、-SO3M 又は-PO3M で表される基を示し、R2, m 及び
Mは前記の意味を示す。〕 但し、前記(c)成分において、一般式(I)で表され
る化合物のうち、L 基が
【0016】
【化9】
【0017】で表される基の場合、前記(d)成分は一
般式(II)で表される化合物であり、前記(c)成分に
おいて一般式(I)で表される化合物のうち、L 基が
【0018】
【化10】
【0019】(式中、R2, R3, R4, R5, m, X- は前記の
意味を示す。)で表される基の場合、前記(d)成分は
一般式(III) で表される化合物である。
【0020】以下、本発明を詳細に説明する。
【0021】〔(a)成分〕本発明の(a)成分として
使用する非イオン性界面活性剤としては特に限定しない
が、ポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテ
ル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
類、高級脂肪酸アルカノールアミド類、ショ糖脂肪酸エ
ステル類、アルキルグルコシド類、グリセリン高級脂肪
酸エステル類、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル
類などが挙げられる。これらのなかでも特に下記一般式
(IV) で示されるポリオキシエチレンアルキル(又はア
ルケニル)エーテル類が特に好ましい。
【0022】R11-O-(R2O)n-H (IV) 〔式中、R11 :炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニ
ル基を示す。
【0023】R2:前記の意味を示す。〕。
【0024】〔(c)成分〕本発明の(c)成分は漂白
活性化剤であり、使用する漂白活性化剤としては前記一
般式(I)で示されるイオン性基を有するものに限られ
る。これらの具体例としては下記の化合物が挙げられ
る。
【0025】
【化11】
【0026】これらは1種あるいは2種以上の混合物と
して使用してもよい。
【0027】〔(d)成分〕本発明においては(d)成
分として、前記一般式(II) で表される第4級アンモニ
ウム化合物、又は前記一般式(III) で表される陰イオン
性化合物が使用される。
【0028】<第4級アンモニウム化合物(II) >第4
級アンモニウム化合物(II)について例示すれば次のと
おりである。
【0029】
【化12】
【0030】
【化13】
【0031】<陰イオン性化合物(III)>陰イオン性化
合物(III)について例示すれば次のとおりである。
【0032】1)炭素数8〜20のアルキル基を有するアル
キルベンゼンスルホン酸塩類 2)炭素数8〜20のアルキル基或いはアルケニル基を有
し、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの
付加モル数が1〜20のアルキル或いはアルケニルエーテ
ル硫酸塩類 3)炭素数8〜20のオレフィンスルホン酸塩類 4)炭素数8〜20のアルカンスルホン酸塩類 5)炭素数8〜20の飽和或いは不飽和脂肪酸塩類 6)炭素数8〜20のアルキル基或いはアルケニル基を有
し、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの
付加モル数が1〜20のアルキル或いはアルケニルエーテ
ルカルボン酸塩類 7)炭素数8〜20のアルキル基或いはアルケニル基を有す
るα−スルホ脂肪酸塩類 8)炭素数8〜20のアルキル基或いはアルケニル基を有す
るα−スルホ脂肪酸エステル類 などが挙げられる。これらのうち、特に下記の化合物が
好ましい。
【0033】
【化14】
【0034】C12H25-(OC2H4)m'OSO3Na、C14H29-(OC2H4)
m'OSO3Na、C16H33-(OC2H4)m'OSO3Na、C18H37-(OC2H4)m'
OSO3Na、C12H25-OSO3Na 、C14H29-OSO3Na 、C16H33-OSO
3Na 、C18H37-OSO3Na 、C12H25-(OC2H4)m'OCH2COONa 、
C14H29-(OC2H4)m'OCH2COONa 、C16H33-(OC2H4)m'OCH2CO
ONa 、C18H37-(OC2H4)m'OCH2COONa 、C11H23COONa 、C
13H27COONa 、C15H31COONa 、C17H35COONa (式中、m':1〜20の数を示す。)。
【0035】〔液体漂白剤組成物〕本発明の液体漂白剤
組成物は(a)成分を 0.5〜30重量%、好ましくは5〜
25重量%、(b)成分を 0.3〜30重量%、好ましくは
0.5〜20重量%を含有する。また、(c)成分と(d)
成分の組み合わせとしては、(c)成分において、一般
式(I)で表される化合物のうち、 L基が
【0036】
【化15】
【0037】で表される基の場合、(d)成分は一般式
(II)で表される化合物が選択され、(c)成分におい
て、一般式(I)で表される化合物のうち、 Lが
【0038】
【化16】
【0039】で表される基の場合、(d)成分は一般式
(III) で表される化合物が選択される。
【0040】本発明の液体漂白剤組成物は(c)成分を
0.5〜20重量%、好ましくは 0.5〜10重量%、(d)成
分を 0.5〜20重量%、より好ましくは 0.5〜15重量%含
有する。また、(c)成分/(d)成分の比率(重量
比)としては1/1〜1/20が望ましい。本発明におい
てかかる量的な関係が満足される場合には、一層良好に
本発明の目的が達成される。
【0041】本発明の液体漂白剤組成物は、基本的には
(a)成分〜(d)成分を、水中に溶解又は分散させた
ものであるが、低温での液の安定化及び凍結復元性を改
善したり、高温での液分離を防止する目的でハイドロト
ロープ剤を配合しても差し支えない。このようなハイド
ロトロープ剤としては、一般的には、トルエンスルホン
酸塩、キシレンスルホン酸塩などに代表される短鎖アル
キルベンゼンスルホン酸塩、エタノール、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコー
ル、グリセリンなどに代表されるアルコール及び多価ア
ルコール等が挙げられる。ハイドロトロープ剤は漂白剤
組成物中0〜30重量%程度配合することができる。
【0042】さらに本発明の液体漂白剤組成物には、所
望により、キレート剤を配合することができる。キレー
ト剤としては、 (1) フィチン酸等のリン酸系化合物又はこれらのアルカ
リ基礎塩もしくはアルカノールアミン塩 (2) エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,
2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1
−ジホスホン酸及びその誘導体、エタンヒドロキシ−
1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカル
ボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホス
ホン酸等のホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩もし
くはアルカノールアミン塩 (3) 2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−
ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メ
チルホスホノコハク酸等のホスホノカルボン酸又はこれ
らのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩 (4) アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミ
ノ酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノール
アミン塩 (5) ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン
四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエー
テルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、
トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミ
ノポリ酢酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカ
ノールアミン塩 (6) ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメ
チルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ
酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボ
キシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸などの有
機酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノール
アミン塩 (7) ゼオライトAに代表されるアルミノケイ酸のアルカ
リ金属塩又はアルカノールアミン塩 (8) アミノポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそのア
ルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、又はポリ
エチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)もしく
はそのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩 などが挙げられる。
【0043】このようなキレート剤の量は、液体漂白剤
組成物に対し、0.0005〜5重量%、好ましくは0.01〜1
重量%が望ましい。
【0044】また、本発明の液体漂白剤組成物には更に
種々の化合物を含有させることができる。例えば、過酸
化水素の安定化剤として知られているリン酸、バルビツ
ール酸、尿酸、アセトアニリド、オキシキノリンやフエ
ナセチンなどに代表されるアミノポリカルボン酸類、及
びDL−α−トコフェロール、没食子酸誘導体、ブチル
化ヒドロキシアニソール(BHA)、2,6−ジ−tert
−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)などを添加
することができる。これらの安定化剤の添加量は過酸化
水素の濃度にもよるが、通常0〜5%程度、好ましくは
0.01〜3%含有させるのがよい。
【0045】さらに、本発明の液体漂白剤組成物は、変
褪色防止剤として公知の物質を含むことができる。この
ような物質としては、フェニルアラニン、ヒスチジン、
リジン、チロシン、メチオニン等のアミノ酸及びアミノ
酸塩類、及びヒドロキシイミノジ酢酸等のアミノ又はイ
ミド化合物更には、アクリロニトリルと第四級アンモニ
ウム基を有するアクリロニトリルと共重合可能なモノマ
ーの1種又は2種以上とのコポリマー等である。尚、ア
ミノ酸には光学異性体が存在するが、本発明の効果にお
いては光学異性体は関与しない。従って、化学的に合成
したアミノ酸を使用することも可能である。
【0046】また、白物繊維に対する漂白効果を増すた
めに蛍光増白剤として、チノパール(Tinopal)CBS
〔チバ・ガイギー(Ciba-Geigy)社製〕、チノパールSW
N〔チバ・ガイギー社製〕やカラー・インデックス蛍光
増白剤28,40,61,71などのような蛍光増白剤
を0〜5%添加しても良い。
【0047】更に、組成物の粘度を高め使い勝手を向上
させる目的で増粘剤を0〜20%添加することが可能であ
る。一般的には、ポリアクリル酸塩、アクリル酸マレイ
ン酸共重合体、カルボキシメチルセルロース誘導体、メ
チルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースといった
合成高分子、キサンタンガム、グアーガム、ケルザンと
いった天然高分子、モンモリロナイト、ビーガムといっ
た水膨潤性粘土鉱物などである。又、特開平1−319
600号公報に記載されているような、両性界面活性剤
とアニオン界面活性剤を組み合わせることで粘弾性レオ
ロジー特性を持たせることも可能である。
【0048】また、本発明の液体漂白剤組成物には更
に、染料や顔料のような着色剤、香料、シリコーン類、
殺菌剤、紫外線吸収剤、無機電解質等の種々の微量添加
物を適量(各々0〜約2%程度)配合することが出来
る。尚、染料としては、酸性溶液で耐過酸化水素性を有
する酸性染料が特に好ましい。
【0049】又、本発明組成物において、漂白性能を向
上させるため、従来公知の酵素(セルラーゼ、アミラー
ゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等)を必要に応じ、配合す
ることができる。
【0050】本発明の液体漂白剤組成物のpHは6以
下、好ましくは 3.5以下とすることが望ましい。pHを
調整するためには、硫酸、リン酸のような無機酸や、ト
ルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸のような有機酸
を使用したり、前述のキレート剤やアニオン界面活性剤
を酸の型で添加したり、必要に応じて水酸化ナトリウム
や水酸化カリウムのような苛性アルカリを用いて調整す
るのが良い。
【0051】また、本発明の液体漂白剤組成物は、硫
酸、塩酸及びリン酸、並びにこれらのアルカリ金属塩及
びこれらのアルカリ土類金属塩からなる群より選ばれる
少なくとも一種(例えば、NaCl、Na2SO4、H3PO4 等)を
0〜5重量%含有していても差支えない。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、アルカリ性条件下だけ
でなく、中性又は酸性条件下においても高い漂白性能を
示し、貯蔵安定性が極めて優れ、かつ繊維の染料の脱色
を引き起こさない液体漂白剤組成物を提供することがで
きる。
【0053】
【実施例】以下実施例により本発明を説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0054】実施例1〜9及び比較例1〜4 (a)成分として下記に示す(a−1)〜(a−2)及
び(c)成分として(c−1)〜(c−4)、(d)成
分として下記に示す(d−1)〜(d−5)、キレート
剤(e−1)を用いて表1に示す配合組成で液体漂白剤
組成物を調製し、それぞれの漂白効果、貯蔵安定性の評
価及び脱色試験を行なった。なお表1に示す配合組成物
は、 0.5N硫酸水溶液によりpH2に調整した。
【0055】
【化17】
【0056】
【化18】
【0057】<貯蔵安定性の評価>試料中の有機過酸を
生成する漂白活性化剤の量を測定し、次式により有効漂
白活性化剤残存率を算出した。
【0058】
【数1】
【0059】<漂白性能の測定法>0.133%市販洗剤液
(pH=10.2) の入った2リットル水溶液に表1に示す
漂白剤組成物を40ml添加し、下記のように調製した紅茶
汚染布を5枚ずつ15分間浸漬させた。その後水道水です
すぎ、乾燥させ次式によって漂白率を算出した。 *紅茶汚染布の漂白率
【0060】
【数2】
【0061】反射率は日本電色工業(株)製NDR−1
01DPで 460nmフィルターを使用して測定した。
【0062】*紅茶汚染布の調製法 日東紅茶(黄色パッケージ)80gを3リットルのイオン
交換水にて約15分間煮沸後、糊抜きしたさらし木綿でこ
し、この液に木綿金布#2003を浸し、約15分間煮沸
した。このまま火よりおろし、約2時間程度放置して自
然乾燥させ、洗液に色がつかなくなるまで水洗し、脱
水、プレス後、10cm×10cmの試験片とし、実験に供し
た。
【0063】<脱色試験>シャーレにナフトール染料
(下漬け剤; Naphthol AS、顕色剤;Fast Red GBas
e)で染めた木綿布(10cm×10cm) を用意する。0.133 %
市販洗剤液(pH=10.2) の入った2リットル水溶液に
表1に示す漂白剤組成物を40ml添加し、5枚ずつ30分間
浸漬させ、その後水道水ですすぎ、乾燥させた。この操
作を20回繰り返し、脱色の程度を下記の4段階で評価し
た。
【0064】◎ … 全く脱色していない ○ … 少しうすくなっているが、全く気にならない △ … 部分的に脱色している × … 脱色が布全体に広がっている
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】なお、表1,2中%は重量%であり、バラ
ンスは全体を100 とするためのバランス量を意味する。
また、「液の状態」は調製直後の状態である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)成分、(b)成分、(c)成
    分及び(d)成分を含有する液体漂白剤組成物。 (a)成分:非イオン性界面活性剤 (b)成分:過酸化水素 (c)成分:一般式(I)で表される漂白活性化剤 R1COL (I) 〔式中、R1:炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基
    又は炭素数1〜12のアルキル基で置換していてもよい総
    炭素数6〜18のアリール基を示す。 【化1】 ここで Mは陽イオン基を示し、 X- は陰イオン基を示
    す。R2は炭素数2〜3のアルキレン基を示し、R3, R4
    びR5は炭素数1〜10のアルキル基、ヒドロキシアルキル
    基もしくはアルケニル基を示すか、又は炭素数1〜12の
    アルキル基で置換していてもよい総炭素数6〜18のアリ
    ール基を示す。R3, R4及びR5は互いに同一でも異なって
    いてもよい。 mは0〜20の数を示す。〕 (d)成分:一般式(II)で表される第4級アンモニウム
    化合物又は一般式(III)で表される陰イオン性化合物 【化2】 〔式中、R6, R7, R8, R9:水酸基、R20CONH-で表される
    基もしくはR21COO- で表される基で置換していてもよい
    炭素数1〜20のアルキル基もしくはアルケニル基を示す
    か、又は炭素数1〜12のアルキル基で置換していてもよ
    い総炭素数6〜18のアリール基もしくは総炭素数7〜19
    のベンジル基を示す。ここでR20, R21は同一又は異なっ
    て、炭素数1〜21のアルキル基を示す。R6, R7, R8及び
    R9は互いに同一でも異なっていてもよい。X- :前記の
    意味を示す。〕 R10Z (III) 〔式中、R10:炭素数1〜20のアルキル基もしくはアル
    ケニル基を示すか、又は炭素数1〜12のアルキル基で置
    換していてもよい総炭素数6〜18のアリール基を示す。 【化3】 で表される基を示す。ここで Yは-CH2COOM、-SO3M 又は
    -PO3M で表される基を示し、R2, m 及び Mは前記の意味
    を示す。〕 但し、前記(c)成分において、一般式(I)で表され
    る化合物のうち、L 基が 【化4】 で表される基の場合、前記(d)成分は一般式(II)で
    表される化合物であり、前記(c)成分において一般式
    (I)で表される化合物のうち、L 基が 【化5】 (式中、R2, R3, R4, R5, m, X- は前記の意味を示
    す。)で表される基の場合、前記(d)成分は一般式(I
    II) で表される化合物である。
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