JPH0781459B2 - プラグドア装置 - Google Patents

プラグドア装置

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JPH0781459B2
JPH0781459B2 JP2333139A JP33313990A JPH0781459B2 JP H0781459 B2 JPH0781459 B2 JP H0781459B2 JP 2333139 A JP2333139 A JP 2333139A JP 33313990 A JP33313990 A JP 33313990A JP H0781459 B2 JPH0781459 B2 JP H0781459B2
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door
opening
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guide
guide rail
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一玉 高橋
健司 川戸
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株式会社ナブコ
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプラグドア装置に係り、特に、車両側壁におけ
る開口部の上方において扉を開閉駆動する上部機構と、
前記開口部の下方において当該扉の開閉移動を案内する
下部機構とを有するプラグドア装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
例えば、鉄道車両等の乗降口に備えられる自動ドア装置
として、実公昭57-58043号公報によれば、以下に示すよ
うな技術を採用して、車両側壁における乗降口(開口
部)より扉を一旦車両外方に持ち出した後に車両側壁に
沿って移動せしめることが示唆されている。
即ち、この技術は、乗降口の上方車内側における車両側
部材に上部案内レールを取付けると共に、乗降口の下方
車内側における車両側部材に下レールを取付け、且つ、
扉に上部連結金を介して固設された案内戸車を前記上部
案内レールに係合せしめ、扉に下部連結金を介して固設
された案内金を前記下レールに係合せしめたものであ
る。そして、車両側部材に固設された開閉シリンダのロ
ッドを前記上部連結金に係合連結させると共に、同じく
車両側部材に固設された案内シリンダのロッドの出退動
に伴って揺動する上下二本のレバーを配設し、これらの
うちの上方のレバーの先端に取付けられた案内ローラを
扉の案内溝に嵌合せしめ、下方のレバーの先端に取付け
られたローラを扉の内側面に沿って転動可能としたもの
である。この場合、前記上部案内レール及び下レールは
何れも戸先側端部が車両内方に湾曲形成されている。ま
た、前記上下二本のレバーは、上下方向に延びる操作軸
に固着されて該操作軸と共に一体回転するものである。
このような構成によれば、扉全閉状態からの開作動時に
は、先ず案内シリンダの動作により上下二本のレバーが
揺動して案内ローラ及びローラが扉の上部及び下部を車
両外方に向かって押圧し、これに伴って扉は上部案内レ
ール及び下レールの湾曲部に沿って車両外方に持ち出さ
れ、然る後、開閉シリンダの動作により扉は上部案内レ
ール及び下レールの直線状部に沿って車両側壁に対して
一定の間隔を保持しながら開方向に平行に移動する。一
方、扉全開状態からの閉作動時には、開閉シリンダの動
作により扉が閉方向に平行に移動し、上部案内レール及
び下レールの曲り点付近に達すると、案内シリンダの動
作により上下二本のレバーが揺動して案内溝内の案内ロ
ーラが扉を上部案内レール及び下レールの湾曲部に沿っ
て車両内方に引き付ける。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記公報に開示の技術によれば、扉下部
と下レールとの間が当該扉の戸先側においてのみ係合し
ているものであるため、扉の開閉作動時に当該扉の下部
戸尻側にガタツキが生じると共に、扉の全開時に当該扉
を堅固に支持することができず、扉に外力が作用した場
合には当該扉が車両内外方向に容易に揺動するといった
不具合を招く。
また、上記公報に開示のものは、この下レールの構成の
ために上下二本のレバーを連動構成するための作用軸を
必須の構成要件としており、而も当該作用軸を回動自在
に保持する軸受等を乗降口周縁に取付けねばならず、外
観面やレイアウト面等において極めて不利であるという
難点がある。
尚、実開平2-71789号公報によれば、扉の開閉駆動に寄
与する上部機構と扉との間を戸先側に設けた連結板のみ
によって一箇所で連結するようにした構成が開示されて
いるが、この種の上部機構を有するプラグドア装置にお
いては、どのような構成をもって扉下部を案内移動させ
且つ支持させれば気密性及び開閉作動の確実性を確保す
る上で最適であるかが問題となる。
本発明は上記諸事情に鑑みてなされたものであり、扉の
開閉駆動を担う規存の上部機構に対して最適な構成の下
部機構を付加することにより、外観面やレイアウト面等
において何ら支障を招くことなく十分な気密性及び開閉
作動の確実性を確保することを技術的課題とするもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記技術的課題を達成するための具体的手段とするとこ
ろは、車両側壁における開口部より扉が一旦車両外方に
持ち出された後に車両側壁に沿って移動するように構成
されると共に、前記開口部の上方に設けられて扉を開閉
駆動する上部機構と、前記開口部の下方に設けられて扉
の開閉移動を案内する下部機構とを具備してなるプラグ
ドア装置において、前記上部機構に、前記開口部の上方
車両側部材に取付けられて扉の車両内外方向への移動を
案内する第1ガイドレールと、該第1ガイドレールに吊
設されて扉の車両側壁に沿う開閉方向への移動を案内す
る第2ガイドレールと、扉に連結されて前記第2ガイド
レールに沿って前記開閉方向にスライドするスライド部
材と、該スライド部材に連結されて扉を前記開閉方向に
移動させる開閉シリンダと、前記第2ガイドレールに連
結されて該第2ガイドレールと共に扉を前記第1ガイド
レールに沿って移動させる出入シリンダとを設け、前記
下部機構に、扉の戸先側及び戸尻側に対応する位置に平
行に配設されて前記開口部の下方車両側部材に夫々の一
端部が連結され且つ支持枠に夫々の他端部が連結された
一対のリンク部材と、前記支持枠に取付けられて扉閉時
に少なくとも扉の戸尻側に位置し且つ扉を前記開閉方向
にのみスライド可能に係合保持する保持部材と、前記支
持枠に形成されて前記開閉方向に延びる第1ガイド部
と、前記開口部の下方車内側における車両側部材に形成
されて前記開閉方向に延び且つその扉閉側端部が車内側
に屈曲された第2ガイド部と、扉下部の戸先側端部に取
付けられて前記第1ガイド部及び第2ガイド部に夫々ス
ライド可能に係合された第1係合体及び第2係合体とを
設けたところにある。
〔作用〕
上記の技術的手段によると、上部機構の動作に関して
は、扉開作動時には、先ず開閉シリンダ及び出入シリン
ダの作動により第2ガイドレール及び扉が第1ガイドレ
ールに沿って車両外方に向かって移動し、然る後、開閉
シリンダの作動によりスライド部材が第2ガイドレール
に沿って開方向にスライドし、これに伴って扉が車両側
壁の外方を開方向に移動する一方、扉閉作動時には、開
閉シリンダ及び出入シリンダが上記とは逆の作動を行う
ことにより、扉は所定の径路に沿って閉動作し、扉全閉
時においては扉上部が出入シリンダの動作により車両内
方に引き付けられる。
また、下部機構の動作に関しては、扉開作動時には、先
ず前記開閉シリンダ及び出入シリンダの動作により一対
のリンク部材が車両外方に回動すると同時に支持枠も車
両外方に平行移動し、これに伴って第2係合体が第2ガ
イド部の屈曲部に沿って車両外方に移動すると共に第1
係合体は第1ガイド部に対して相対移動することなく車
両外方に移動し、従って扉は車両外方に一旦持ち出され
る。この後においては、上部機構の開閉シリンダの動作
により前記第1係合体及び第2係合体が第1ガイド部及
び第2ガイド部に沿って開方向に移動し且つ保持部材に
係合保持された扉が開方向にスライドすることにより、
扉は車両側壁に対して所定の間隔を保ちつつ平行に開方
向に移動する。そして、扉が全開状態になった場合に
は、扉下部の戸先側端部は、第1係合体及び第2係合体
が第1ガイド部及び第2ガイド部に係合しており且つ保
持部材によっても係合保持されていることにより、堅固
に支持された状態となる。一方、扉閉作動時には、開閉
シリンダ及び出入シリンダが上記とは逆の動作を行うこ
とにより、扉下部は所定の径路に沿って移動し、扉が全
閉状態になった場合には、扉下部の戸先側端部について
は第1係合体及び第2係合体が第1ガイド部及び第2ガ
イド部に係合しており、且つ扉下部の戸尻側については
保持部材に係合保持されていることにより、十分な気密
性が確保できることとなる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
先ず、本発明に係るプラグドア装置の上部機構の概略構
造を説明すると、第1図に示すように、当該上部機構
は、車両側壁1の開口部2上方に備えられて扉3の車両
内外方向(同図a-b方向)への移動を案内する第1ガイ
ド機構4,4と、該第1ガイド機構4,4に吊設されて扉3の
車両側壁1に沿う開閉方向(同図c-d方向)への移動を
案内する第2ガイド機構5,5とを有する。前記第1ガイ
ド機構4は、開口部2の上方車両側部材に取付けられた
取付基盤(不図示)に固定され且つ車両側壁1に対して
45度の傾斜角で配設された第1ガイドレール4aと、該第
1ガイドレール4aに沿ってa-b方向にスライド可能に保
持された摺動体4bとからなり、また前記第2ガイド機構
5は、扉3と平行に且つ水平方向に延びる第2ガイドレ
ール5aと、該第2ガイドレール5aに沿って開閉方向(c-
d方向)にスライド可能に保持された一対の摺動片5b,5b
と、これらの摺動片5b,5bに跨って固設されたスライド
部材8とからなる。尚、スライド部材8は、戸先側スラ
イド部材8aと戸尻側スライド部材8bとを結合固着したも
のである。そして、前記第1ガイド機構4,4の摺動体4b,
4bには、ブラケット6,6を介して前記第2ガイド機構5
の第2ガイドレール5aが吊設されていると共に、前記第
2ガイド機構5のスライド部材8(戸先側スライド部材
8a)には、扉3の戸先側端部の上部に固設されたドアブ
ラケット7が取付けられている。更に、前記第1ガイド
機構4,4の直下方には、扉3と平行に且つ水平方向に延
びる開閉シリンダ9が保持ブラケット10,10を介して前
記取付基盤に固定支持されており、該開閉シリンダ9の
ピストンロット9aの右端部には、前記スライド部材8
(戸尻側スライド部材8b)の右端部に固設された先端金
具11がc-d方向と直交する方向(同図上下方向)に対し
てのみ相対移動可能に連結されている。また、前記一対
の第1ガイド機構4,4間には、車両側壁1に対して45度
の傾斜角で配置された出入シリンダ14が前記基盤に固定
支持されており、この出入シリンダ14のピストンロッド
14aの先端は、前記第2ガイド機構5の第2ガイドレー
ル5aに固設されている。
従って、扉3が全閉位置から開作動を開始する場合に
は、開閉シリンダ9及び出入シリンダ14の双方のピスト
ンロッド9a,14aが各々の速度を調整されながら突出動す
ることにより、扉3及び第2ガイド機構5が第1ガイド
機構4,4により案内されて車両外方(a方向)に移動す
る。そして、出入シリンダ14のピストンロッド14aが所
定位置に達した時点つまりa方向への移動端に達した時
点で、扉3は同図に符号(イ)で示す状態となり且つ第
2ガイド機構5は同図に符号(ロ)で示す状態となる。
このように扉3がa方向に所定寸法だけ移動した後は、
開閉シリンダ9のピストンロッド9aのみが継続して突出
動することにより、第2ガイド機構5の摺動片5b,5b及
びスライド部材8が第2ガイドレール5aに沿って開方向
(C方向)に移動し、これに伴って扉3も開方向に移動
する。そして、開閉シリンダ9のピストンロッド9aが突
出端に達した時点つまり全開状態となった時点で、扉3
は同図に符号(イ′)で示す状態となり且つ第2ガイド
機構5は同図に符号(ロ′)で示す状態となる。尚、扉
3の閉作動時には、上記とは逆の動作が行われる。
以上の構成に加えて、この実施例にかかる上部機構に
は、扉3を閉位置で確実に引込支持するための閉位置支
持機構15と、扉3のa方向移動からc方向移動への移行
点及びd方向移動からb方向移動への移行点を検知して
後述する制御装置(流体給排回路)の通路状態を切り換
えると共に扉3のa-b方向移動とc-d方向移動とに応じて
出入シリンダ14のピストンロッド14aをロックする切換
手段51と、扉3のa-b方向への持ち出し移動を確実に行
わせるための持ち出し支持機構80とが備えられている。
前記閉位置支持機構15は、第2図乃至第4図に示すよう
に、扉3の戸尻側上部に固設された係止部材16と、車両
側壁1における開口部2の上縁に固設された突出部材17
とからなり、該突出部材17の先端には当接部(ローラ)
18が取付けられている。前記係止部材16の係合面16aは
(第2図参照)、扉3の車両内外に対する移動方向(a-
b方向)と同一の傾斜面とされており、同図に実線で示
す扉3の閉位置においては、この係合面16aと前記当接
部18の周面とが密に係合している。従って、扉3が閉位
置にある時に、該扉3に車両外方垂直方向の押圧力が作
用しても、扉3は閉位置に確実に支持された状態とな
る。また、前記係合面16aは、a-b方向と同一の傾斜面と
されていることにより、扉3の開閉作動に支障を来すこ
とはない。尚、この閉位置支持機構15は、上記のように
扉3の上部戸尻側に設けねばならないものではなく、扉
3の上部戸先側、下部戸尻側若しくは下部戸先側に設け
てもよく、或いはこれらの二以上の箇所に設けるように
してもよい。
前記切換手段51は、第5図に示すように、出入シリンダ
14のピストンロッド14aをロックするロック部材50を有
し、このロック部材50を、扉3がa-b方向の移動経路に
位置している間は非ロック位置を取り且つ扉3がc-d方
向の移動経路に位置している間はロック位置を取るよう
に切り換えるものである。更に、この切換手段51は、扉
3がa-b方向の移動経路からc-d方向の移動経路に移行し
た時点で制御板52の移動に伴って揺動する検知レバー53
と、該検知レバー53の揺動を前記ロック部材50の突出後
退動に変換する伝達機構54とを有する。前記制御板52
は、スライド部材8(戸先側スライド部材8a)の下面に
固定されており(第6図参照)、その平面視形状はa-b
方向と平行な傾斜面52aを有する五角形状とされてい
る。前記検知レバー53の基端部は、後述する切換弁115
を内蔵する弁内蔵ブロック55に回動自在に保持された支
軸56に固定されており、該検知レバー53の先端部には、
前記制御板52に当接、離反する案内ローラ57が取付けら
れている。また、前記伝達機構54は、第7図に示すよう
に、弁内蔵ブロック55に回動自在に保持された前記支軸
56に固定されて検知レバー53と一体的に揺動する補助レ
バー58と、その一端が前記補助レバー58の先端に回動自
在に連結された連結ロッド59と、その一端が前記連結ロ
ッド59の他端に回動自在に連結されたカムレバー60と、
その一端が前記補助レバー58の先端に係止され且つその
他端がピン61に係止された引張コイルバネ62とを有す
る。そして、前記カムレバー60は、ロック部材50を収納
している収納ブロック64の内部に左右方向にスライド可
能に保持されており、該カムレバー60が右方にスライド
した場合にはロック部材50が図示のように突出して出入
シリンダ14のピストンロッド14aの後退動を阻止する一
方、該カムレバー60が左方にスライドした場合にはロッ
ク部材50が図示の状態から後退して出入シリンダ14のピ
ストンロッド14aの突出後退動を許容する。更に、前記
検知レバー53には扇形カム形成体74が一体的に取付けら
れており、検知レバー53の揺動に伴って、該扇形カム形
成体74の同図裏面側に形成されたカム面が移動すること
により、弁内蔵ブロック55に内蔵されている切換弁115
が切り換えられるようになっている。尚、第5図におい
て平行斜線を付した箇所は(第1図についても同様)、
前記取付基盤1χに対する直接的或いは間接的な固定箇
所を模式的に示すものであり、また同図における出入シ
リンダ14の右側方には、後述する電磁弁106と、該電磁
弁106の大気開放部Eχに接続された消音器69とが配備
されている。
上記の如き切換手段51の構成によれば、扉3が全閉状態
から開作動を開始してa方向への移動端からc方向に移
動することにより、検知レバー53は右方向に揺動して符
号X,Yから符号Zで示す位置に達し、これに伴ってカム
レバー60が右方向に移動してロック部材50は収納ブロッ
ク64から所要の寸法だけ外方に突出した状態つまりロッ
ク位置を取る状態となる。このようにロック部材50がロ
ック位置を取ることにより、扉3は車両側壁1との間に
所定の間隔を確実に保持できることとなる。
前記持ち出し支持機構80は、第5図及び第8図に示すよ
うに、前記取付基盤1χに対して固定支持され且つ案内
面81aを有するガイド板81と、前記スライド部材8(戸
先側スライド部材8a)に回動自在に保持され且つ前記案
内面81aに当接して転動可能なコロ部材82とからなる。
前記ガイド板81の案内面81aは、扉3の車両内外方向(a
-b方向)の移動経路と平行とされており、該案内面81a
のa方向の端位置は、扉3のa-b方向移動とc-d方向移動
との移行点に対応する位置とされている。従って、扉3
が全閉状態から開作動を開始した場合には、ガイド板81
における案内面81aの端位置まで当該案内面81aに沿って
コロ部材82が移動した後でなければ、扉3はc方向に移
動できないこととなり、これにより、扉3がa方向への
移動途中でc方向へ移動してしまうことに起因する扉3
と車両側壁1との衝突が効果的に防止されることとな
る。尚、上記ガイド板81については、案内面81aをa方
向の端位置からc方向に直線状に扉全開位置に対応する
位置まで延出させるようにしてもよく、このようにした
場合には既述のように出入シリンダ14のピストンロッド
14aをロックする必要はなくなる。また、上記の構成と
は逆に、ガイド板81をスライド部材8に固設し且つコロ
部材82を取付基盤1χに対して固定支持させてもよいこ
とは言うまでもない。
次に、本発明に係るプラグドア装置の下部機構の構成を
説明すると、第9図乃至第12図に示すように、当該下部
機構は、車両下壁1aに固定された箱体20に上面に支軸21
a,21bを介してその一端部が回動可能に連結された一対
のリンク部材22a,22bと、この一対のリンク部材22a,22b
の他端部に支軸23a,23bを介して回動可能に連結された
支持枠24とからなるリンク機構25を有する。前記支持枠
24には、開閉方向(第9図c-d方向)に延びる断面L字
型のレール形成板26が固定されており、このレール形成
体26には、c-d方向に延びる第1ガイド部27が形成され
ていると共に、前記箱体20には、その扉閉側端部が車内
側に屈曲して車両内外方向(第9図a-b方向)に延びる
屈曲部28aとされた第2ガイド部28が形成されている。
そして、扉3の戸先側端部には、ブラケット29が固設さ
れており、このブラケット29には前記第1ガイド部27に
係合(当接)する第1係合体31と前記第2ガイド部28に
係合する第2係合体32とが取付けられている。また、前
記支持枠24に固定されたレール形成板26(第1ガイド部
27)の扉閉側端部には平面視コ字型のストッパ部材33が
固設されており、このストッパ部材33には、扉全閉時に
支持枠24のa方向への移動を規制する規制面33aが形成
されている。更に、この下部機構は、前記支持枠24(レ
ール形成板26)の扉開側端部に固定された保持部材34
と、扉3に固定され且つc-d方向に延びる直線状レール
体35とからなるスライド機構36を有し、前記直線状レー
ル体35は保持部材34にc-d方向に対してのみスライド可
能に係合している。
上記の如き下部機構の構成によれば、前述の出入シリン
ダ14及び開閉シリンダ9の動作により扉3が第9図及び
第11図に示す全閉状態から開作動を開始した場合には、
扉3のブラケット29に取付けられた第2係合体32が第2
ガイド部28の屈曲部28aに沿ってa方向に移動すると共
に、同じく扉3のブラケット29に取付けられた第1係合
体31もa方向に移動するが、この時、第1係合体31はレ
ール形成板26の第1ガイド部27に当接した状態で移動す
ることになるので、このレール形成板26が固定されてい
る支持枠24は一対のリンク部材22a,22bを回動させなが
らa方向に平行移動する。そして、第2係合体32の屈曲
部28aに沿う移動が完了した時点で、扉3は第10図に符
号(イ)で示す状態となり、この状態から扉3がc方向
に移動した場合には、第2係合体32が第2ガイド部28の
直線状部分に沿って移動すると同時に第1係合体31も第
1ガイド部27に沿って移動し、且つ、扉3の直線状レー
ル体35は支持枠24(レール形成板26)の保持部材34に案
内されて移動する。そして、c方向への移動端に達した
時点で、扉3は第10図に符号(イ′)で示す全開状態と
なる。そして、この全開時においては、第1係合体31及
び第2係合体32が夫々第1ガイド部27及び第2ガイド部
28に係合されており、而も直線状レール体35が保持部材
34に係合されていることにより、扉3は堅固に支持され
た状態となる。一方、このような全開状態から扉3が閉
作動する場合には、上記とは逆の動作が行われることに
なるが、この閉作動時において扉3がb方向に移動する
場合つまり第10図に符号(イ)で示す状態から第9図に
示す状態に移行する場合には、ストッパ部材33の規制面
33aと第1ガイド部27との間に第1係合体31が嵌り込
み、全閉状態となった時点で第1係合体31と規制面33a
とが密接した状態となる。そして、この全閉時において
は、扉3の戸先側については第1係合体31及び第2係合
体32が夫々第1ガイド部27及び第2ガイド部28に係合さ
れており、且つ扉3の戸尻側については直線状レール体
35が保持部材34に係合されていることにより、当該扉3
の下部は両側端部において支持されていることとなり、
十分な気密性が確保できることとなる。
次に、前記開閉シリンダ9及び出入シリンダ14を制御す
る制御装置つまり流体給排回路について説明する。
即ち、当該流体給排回路は、第13図に示すように、開閉
シリンダ9の一方のポート100に通じる第1管路101及び
他方のポート102に通じる第2管路103と、流体圧力源10
4に通じる主管路105と、前記第1,第2管路101,103を前
記主管路105と大気開放部Eχとに選択的に切換接続す
る電磁弁106とを有する。前記第1管路101から分岐した
第1分岐管路107は出入シリンダ14の一方のポート108に
接続され、前記第2管路103から分岐した第2分岐管路1
09は出入シリンダ14の他方のポート110に接続されてい
る。そして、前記第1分岐管路107及び第2分岐管路109
には、既述の切換弁115が配置されている。この切換弁1
15は、二位置四ポート型であって、一方の位置に相互流
通可能な二本の内部通路116,117を備えると共に他方の
位置に方向性が相異なる二個の逆止弁118,119を備えて
いる。そして、この切換弁115の動作により、扉3が前
記車両内外方向(a-b方向)の移動経路に位置している
間は第1分岐管路107及び第2分岐管路109を双方共に連
通状態とし、扉3が前記開閉方向(c-d方向)の移動経
路に位置している間は第1分岐管路107を第1管路101方
向に対してのみ遮断状態とし且つ第2分岐管路109を出
入シリンダ14の他方のポート110方向に対してのみ遮断
状態とするものである。
上記の如き流体給排回路の構成によれば、扉3の全閉時
には電磁弁106及び切換弁115が第13図に示す位置をとる
ことにより、流体圧力源104からの圧力流体は、開閉シ
リンダ9の他方のポート102に供給されると共に出入シ
リンダ14の他方のポート110に供給される状態となる。
これにより、扉3の上部には車両内方への押圧力が作用
する。
このような状態から扉3が車両外方(a方向)に移動す
る際には、電磁弁106のみの位置が切り換えられて第14
図に示す状態となることにより、開閉シリンダ9及び出
入シリンダ14の夫々の一方のポート100,108に圧力流体
が供給され且つ夫々の他方のポート102,110が大気開放
部Eχに対して連通状態となり、これに伴って開閉シリ
ンダ9のピストンロッド9aが開方向(c方向)に突出動
すると同時に出入シリンダ14のピストンロット14aが車
両外方(a方向)に突出動する。更に、扉3が車両外方
(a方向)への移動を完了して開方向(c方向)への移
動を開始した場合には、既述の検知レバー53が揺動する
に伴って、流体給排回路は上記の状態から切換弁115が
他方の位置に切り換わることにより第15図に示す状態と
なる。この結果、第1分岐管路107に至った圧力空気
は、切換弁115の一方の逆止弁118を通過して出入シリン
ダ14の一方のポート108に供給されると同時に、出入シ
リンダ14の他方のポート110は大気開放部Eχと連通状
態になる。この時、開閉シリンダ9のピストンロッド9a
は継続して開方向(c方向)に突出動し、これに伴って
扉3も開方向に移動することになるが、この移動時にお
いては出入シリンダ14が扉3の上部を確実に車両外方の
持ち出し位置に付勢保持する。そして、扉3が全開状態
となった後に閉方向(d方向)に移動する際には、流体
給排回路は上記の状態から電磁弁106のみの位置が切り
換わり、流体圧力源104からの圧力流体が開閉シリンダ
9の他方のポート102に供給され、これに伴って該開閉
シリンダ9のピストンロッド9aが閉方向(d方向)に後
退動することになるが、この時点においては、出入シリ
ンダ14の一方のポート108から大気開放部Eχに向かう
圧力流体の逆流が切換弁115の一方の逆止弁118により阻
止され、且つ、流体圧力源104から出入シリンダ14の他
方のポート110に向かう圧力流体の流出が切換弁115の他
方の逆止弁119により阻止される。従って、このような
状態の下で扉3に車両内方への押圧力が作用したとして
も、扉3上部の車両内方への移動が阻止されることとな
る。また、扉3が閉方向(d方向)への移動を完了して
車両内方(b方向)への移動を開始した場合には、前記
検知レバー53の逆方向への揺動に伴って、流体給排回路
は上記の状態から切換弁115のみの位置が切り換えられ
て第13図に示す状態となり、従って開閉シリンダ9及び
出入シリンダ14の双方のピストンロッド9a,14aが後退動
し、扉3は確実に車両内方に移動することとなる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明に係るプラグドア装置によれば、扉
の上部についてはその戸先側端部のみが上部機構と連結
された状態にあっても、扉の下部については、全閉時に
はその戸先側端部に取付けられた第1係合体及び第2係
合体が第1ガイド部及び第2ガイド部に係合され且つそ
の戸尻側には保持部材が係合された状態となり当該扉下
部の戸先側及び戸尻側の車両外方への持ち出し移動ひい
ては扉全体の持ち出し移動が効果的に阻止されて気密性
の向上が図られると共に、同じく扉の下部については、
全開時には上記と同様にその戸先側の第1係合体及び第
2係合体が第1ガイド部及び第2ガイド部に係合され且
つその戸先側に保持部材が係合された状態となり当該扉
下部の戸先部が三箇所で堅固に支持されることとなる。
更に、上部機構と下部機構とは独立して動作するもので
あるため、従来のように上下二本のレバーを連動構成す
るための作用軸及びこれを支持する軸受等が不要とな
り、外観面及びレイアウト面での不都合が生じなくな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第15図は本発明の実施例を示すもので、第1
図は本発明に係るプラグドア装置の上部構成を示す概略
平面図、第2図は前記上部機構に備えられる閉位置支持
機構を示す要部拡大横断平面図、第3図は前記閉位置支
持機構を示す要部拡大正面図、第4図は前記閉位置支持
機構を示す要部拡大縦断側面図、第5図は前記上部機構
に備えられる切換手段及び持ち出し支持機構を示す概略
平面図、第6図は第5図II-II線に従って切断した縦断
側面図、第7図は前記切換手段の構成を示す下面図、第
8図は第5図III-III線に従って切断した縦断側面図、
第9図は本発明に係るプラグドア装置の下部機構の扉全
閉時における状態を示す平面図、第10図は前記下部機構
の扉開時における状態を示す平面図、第11図は前記第9
図に対応する拡大側面図、第12図は前記第10図に対応す
る拡大側面図、第13図乃至第15図は夫々本発明に係るプ
ラグドア装置の制御装置を示す概略構成図である。 1…車両側壁 2…開口部 3…扉 4a…第1ガイドレール 5a…第2ガイドレール 8…スライド部材 9…開閉シリンダ 14…出入シリンダ 22a,22b…リンク部材 24…支持枠 27…第1ガイド部 28…第2ガイド部 31…第1係合体 32…第2係合体 34…保持部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両側壁における開口部より扉が一旦車両
    外方に持ち出された後に車両側壁に沿って移動するよう
    に構成されると共に、前記開口部の上方に設けられて扉
    を開閉駆動する上部機構と、前記開口部の下方に設けら
    れて扉の開閉移動を案内する下部機構とを具備してなる
    プラグドア装置において、 前記上部機構に、前記開口部の上方車両側部材に取付け
    られて扉の車両内外方向への移動を案内する第1ガイド
    レールと、該第1ガイドレールに吊設されて扉の車両側
    壁に沿う開閉方向への移動を案内する第2ガイドレール
    と、扉に連結されて前記第2ガイドレールに沿って前記
    開閉方向にスライドするスライド部材と、該スライド部
    材に連結されて扉を前記開閉方向に移動9せる開閉シリ
    ンダと、前記第2ガイドレールに連結されて該第2ガイ
    ドレールと共に扉を前記第1ガイドレールに沿って移動
    させる出入シリンダとを設け、 前記下部機構に、扉の戸先側及び戸尻側に対応する位置
    に平行に配設されて前記開口部の下方車両側部材に夫々
    の一端部が連結され且つ支持枠に夫々の他端部が連結さ
    れた一対のリンク部材と、前記支持枠に取付けられて扉
    閉時に少なくとも扉の戸尻側に位置し且つ扉を前記開閉
    方向にのみスライド可能に係合保持する保持部材と、前
    記支持枠に形成されて前記開閉方向に延びる第1ガイド
    部と、前記開口部の下方車内側における車両側部材に形
    成されて前記開閉方向に延び且つその扉閉側端部が車内
    側に屈曲された第2ガイド部と、扉下部の戸先側端部に
    取付けられて前記第1ガイド部及び第2ガイド部に夫々
    スライド可能に係合された第1係合体及び第2係合体と
    を設けたことを特徴とするプラグドア装置。
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