JPH0781374B2 - 屋根の防水通気棟構造 - Google Patents

屋根の防水通気棟構造

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JPH0781374B2
JPH0781374B2 JP1320593A JP1320593A JPH0781374B2 JP H0781374 B2 JPH0781374 B2 JP H0781374B2 JP 1320593 A JP1320593 A JP 1320593A JP 1320593 A JP1320593 A JP 1320593A JP H0781374 B2 JPH0781374 B2 JP H0781374B2
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air
roof
eaves
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智和 西尾
和憲 原
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川鉄ルーフテック株式会社
ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、屋根の防水通気棟構
造に関し、詳しくは、金属瓦などの比較的熱容量が小さ
な屋根葺材で仕上げる屋根構造において、日射による熱
気が、金属瓦などから室内空間へ伝達されて室内空間が
熱くなるのを防止するために、軒先から棟へと通じる通
気手段を備えるとともに、棟における通気手段の開放個
所で、雨水の浸入を防止する防水手段を備えた防水通気
棟構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工業化住宅などの屋根構造に適用される
屋根葺材として、金属の薄板をプレス加工した金属瓦が
あり、この金属瓦は、大量生産が可能であること、運搬
や取扱い施工が容易であること、着色やデザインが自由
に出来ることなどを理由として、広く利用されるように
なってきている。
【0003】しかし、金属瓦は、熱容量が少なく伝熱性
が高いため、夏季などの日射が強い環境では、強い日射
による熱気が、金属瓦から下方の室内空間へと伝わり易
く、室内空間が熱くなってしまうという欠点がある。金
属瓦の下面側に、断熱材を分厚く施工しておけば、室内
空間への伝熱を低減できるが、そうすると、屋根の構造
が複雑になり、製造の手間が増え、コスト的にも高くつ
くという問題が生じる。また、分厚い断熱材が設けられ
ていると、熱容量の大きな断熱材に溜まった熱あるいは
室内に溜まった熱は、外気温が下がっても、屋根から外
部空間へと放散され難くなったり、金属瓦側と室内側と
の温度差で、屋根裏に結露が生じ易くなったりするなど
の欠点も生じる。
【0004】分厚い断熱材を用いることなく、金属瓦か
ら室内空間への伝熱を防ぐ方法として、金属瓦と野地板
の間に、軒先から棟に通じる通気路を設けることが考え
られた。金属瓦からの伝熱で熱せられた通気路内の空気
は軽くなるので、屋根の傾斜にしたがって通気路内を上
昇して棟から外部空間に放出される。熱せられた空気が
通気路内を上昇すると、その代わりに、軒先からは熱せ
られていない空気が吸い込まれるという作用が生じるの
で、新たな空気が、軒先から棟へと常に供給されること
になる。その結果、金属瓦の熱は、通気路内を自然流通
する空気に運び去られて、通気路の下方の屋根裏や室内
空間までは伝わらない、というものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来における、通気路による屋根の断熱構造では、日
射が特に強い地域や季節では、いまだ十分な断熱性能が
発揮できず、室内空間が熱くなってしまうという問題が
あった。これは、従来の構造では、金属瓦と野地板の間
に形成される通気路が狭く、流通する空気の量が少ない
ので、金属瓦の発熱が迅速に除去されず、熱気が室内空
間側まで伝達されてしまうのである。
【0006】通常、金属瓦としては、屋根の傾斜と直交
する方向すなわち横方向に波状の凹凸が形成された板材
を、平坦な野地板の上に釘などで打ち付けて施工してい
る。また、本来の瓦と同じような外観を表現するため
に、屋根の傾斜方向に一定間隔毎に段差を設けておく場
合もある。このような波板材あるいは段差付波板材から
なる金属瓦と平坦な野地板の間に、軒先から棟へと通じ
る通気路が構成されるのである。したがって、金属瓦と
野地板の間の通気路は、金属瓦の山部分程度の高さしか
なく、しかも、金属瓦の谷部分では金属瓦と野地板が当
接したり間隔が狭くなっているため、通気路も狭くなっ
たり途切れたりする。
【0007】金属瓦と野地板の間に形成される通気路が
狭くなったり途切れたりしていては、軒先から棟への空
気の流通が阻害され、金属瓦で発生する熱が多くなる
と、この熱を迅速に運び去ることができなくなるのであ
る。このような問題は、金属瓦以外にも、比較的熱容量
の小さな材料や薄い材料からなる屋根葺材を用いた場合
には、同じように問題となっていた。
【0008】さらに、前記したように、金属瓦と野地板
の間に通気路を設けておく場合、棟の部分では、通気路
が外部空間に開放されているので、この開放部分から雨
水が通気路内に浸入して溜まってしまうと、野地板など
の内部構造を傷めるという問題がある。そのため、通気
路の構造や配置には、多くの制約がある。そこで、この
発明の課題は、上記したような、屋根葺材と野地板の間
に通気路を設けて、屋根葺材から室内空間への伝熱を防
止する屋根の通気構造を改良して、日射が強くても、熱
せられた屋根葺材から室内空間への伝熱を良好に阻止し
て、室内空間を快適な環境に維持することのできるとと
もに、屋根の棟構造において通気路内への雨水の浸入を
良好に防止することのできる屋根の防水通気棟構造を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する、こ
の発明にかかる屋根の防水通気棟構造は、傾斜屋根であ
って、野地板の上面と屋根葺材の間に、軒先から棟に至
り、棟から外部空間に通じる第1の通気路が設けられて
いるとともに、前記野地板の下面側の屋根裏から棟に至
り、前記第1の通気路に合流する第2の通気路が設けら
れてなる屋根構造において、傾斜屋根の棟部分が、断面
が下向きコ字形をなす棟包み部材で覆われ、棟包み部材
の内部で野地板の上に、前記第1の通気路を棟に向かう
方向から、その上側で軒先に向かう方向へと折り返す、
断面が横向きJ字形に屈曲された仕切り部材を備え、こ
のJ字形仕切り部材の上端で棟包み部材を支持し、J字
形仕切り部材を挟んで、第1の通気路とは反対面側に第
2の通気路を導き、J字形仕切り部材に貫通形成された
通気孔を介して、第2の通気路を第1の通気路に合流さ
せており、この合流通気路を、軒先に向かう方向から、
その下側で棟に向かう方向、さらに、その下側で軒先に
向かう方向に折り返す仕切り部材を備え、上記軒先に向
かう方向に折り返された通気路を、棟包み部材の側端と
屋根葺材の隙間から外部空間に通じさせている。
【0010】この発明は、軒先から棟へと、ある程度の
傾斜がある傾斜屋根に対して適用される。屋根の傾斜が
大きい程、空気が通気路を流通し易くなる。但し、この
発明では、従来の構造に比べて空気の流通および熱の放
散が良好に行えるので、比較的傾斜の少ない屋根にも良
好に適用できる。具体的には、たとえば1/10程度の
傾斜があれば、この発明の作用効果が良好に発揮され、
雨水の排出などの機能も良好に発揮できる。
【0011】傾斜屋根の構造としては、木材や型鋼材な
どからなる梁や垂木で構築された傾斜屋根の基礎構造を
覆って、合板や木質板からなる野地板が敷設され、この
野地板の表面に屋根葺材が敷設される。野地板の表面
に、防水シートなどを介して屋根葺材を敷設してもよ
い。室内構造の天井面と野地板の間は、屋根裏空間とな
る。
【0012】屋根葺材は、前記した金属瓦のように、金
属薄板などの比較的熱容量の小さな板材料からなるもの
が、放熱性が良好であり、日中に昇温した室内空間や屋
根構造の熱を、屋根表面から迅速に放熱して温度を下げ
ることができる。また、金属瓦は、製造や取扱いも容易
で外観性にも優れたものである。屋根葺材は、野地板の
表面に敷設した状態で、屋根葺材と野地板の間に、軒先
から棟へと通じる空間が形成されるような凹凸構造を備
えている必要がある。具体的には、波状板材からなる屋
根葺材を用いたり、屋根葺材と野地板の間にスペーサを
挟んでおいたりすればよい。
【0013】野地板の表面に屋根葺材を敷設した状態
で、屋根葺材と野地板の間に形成される空間が第1の通
気路となる。第1の通気路は、軒先および棟の両端にお
いて、外部空間に開放されている。野地板と屋根葺材の
間には、野地板と屋根葺材の間に浸入した雨水を流す排
水路を屋根の傾斜方向に沿って設けておくことができ
る。上記通気路を排水路として利用することもできる
し、金属型材などからなる樋状の排水路を野地板と屋根
葺材の間に設けておいてもよい。
【0014】一定面積の矩形状等をなす野地板に屋根葺
材が取り付けられたパネル材を、工場生産などで予め製
造しておき、この屋根パネル材を、屋根の基礎構造の上
に並べて施工するようにすれば、施工の手間やコストが
省ける。この場合、屋根パネル材の継目になる個所から
は雨水などが浸入し易いので、前記のような排水路を設
けておくのが好ましい。
【0015】つぎに、野地板の裏面側の屋根裏、すなわ
ち野地板と室内天井面との間に、第2の通気路を設けて
おく。第2の通気路の上面は野地板の傾斜に沿って傾斜
しているが、下面については、室内天井面に沿って平坦
になっていてもよいし、下面の構造材が傾斜していれ
ば、それに合わせて傾斜している状態でもよい。第2の
通気路が、屋根内部の梁や壁材で遮断されたり、大きく
迂回させられたりする場合には、梁や壁材に通気孔や通
気溝を設けておくのが好ましい。
【0016】第2の通気路は、軒先で外部空間に開放さ
れていたり、室内天井面を通じて室内空間と通じてい
る。第2の通気路が、軒先で外部空間に通じていると、
外部の空気を取り入れて、野地板側から伝わる熱を良好
に運び去ることができる。軒先における、第2の通気路
の開口と前記第1の通気路の開口は、別々の構造として
設けておいてもよいし、先端において第1および第2の
通気路が同じ開口につながっていても構わない。棟側で
は、第2の通気路が第1の通気路に合流して、外部空間
に通じる。第2の通気路が第1の通気路に合流する位置
は、棟に近い場所が好ましい。第2の通気路が室内空間
に通じていると、室内空間の熱を逃がしたり、室内空間
の換気を行ったりすることができる。第2の通気路が、
外部空間と室内空間の両方に通じていてもよいことは言
うまでもない。
【0017】傾斜屋根の棟部分には、棟包み部材が取り
付けられる。棟包み部材は、金属板の型材などからな
り、傾斜屋根の棟側の端部を覆って、外観上の体裁を良
好にするとともに、端部からの雨水の浸入を防止するも
のである。棟包み部材の基本的な形状構造は、通常の傾
斜屋根の場合と同様でよい。棟包み部材の内部で野地板
の上には、前記第1の通気路を棟に向かう方向から、そ
の上側で軒先に向かう方向へと折り返す、断面が横向き
J字形に屈曲された仕切り部材を備えている。このJ字
形仕切り部材は、金属薄板をプレス加工したり、合成樹
脂を成形したりすることによって作製される。このJ字
形仕切り部材の上端で棟包み部材を支持する。すなわ
ち、棟包み部材は、J字形仕切り部材を介して野地板上
に支持されることになる。
【0018】J字形仕切り部材を挟んで、第1の通気路
とは反対面側に第2の通気路が導かれる。すなわち、J
字形仕切り部材の軒先側に第1の通気路が配置されるの
で、第2の通気路をJ字形仕切り部材の棟側に配置する
ことになる。J字形仕切り部材には、通気孔を貫通形成
しておき、この通気孔を介して第2の通気路を第1の通
気路に合流させる。
【0019】通気孔の形状や大きさ、配置間隔などは、
第1および第2の通気路における通気量、あるいは、棟
包み部材を支持するJ字形仕切り部材の機械的強度など
を考慮して設定する。また、通気孔は、棟包み部材の軒
先側に雨水などが浸入しても、通気孔から第2の通気路
側までは浸入できないように、J字形仕切り部材の、比
較的上部側に設けておくのが好ましい。通気孔の形状
は、円形、矩形など任意の形状が採用できる。通気孔の
設置場所は、第1の通気路を流れる空気流の動圧による
吸い込み作用が、効率的に働く場所が好ましく、この吸
い込み作用が生じにくいような場所は好ましくない。第
1の通気路に適当な仕切り部材を配置して、空気流の吸
い込み作用を制御することもできる。
【0020】上記のように、第1の通気路の空気流に第
2の通気路の空気流を合流させた合流通気路は、適宜板
材などで構成された仕切り部材によって、前記J字形仕
切り部材で軒先に向かう方向に制御された第1の通気路
すなわち合流通気路が、軒先に向かう方向から、その下
側で棟に向かう方向、さらに、その下側で軒先に向かう
方向に折り返される。仕切り部材の材料や配置形状は、
外部空間から通気路内に雨水が浸入し難いとともに、通
気路内での通気はできるだけ阻害しないように設定して
おくのが好ましい。
【0021】上記通気路の一部を屋根葺材で構成するこ
ともできる。たとえば、波状の屋根葺材を、棟包み部材
の内部まで延長し、屋根葺材の上面端部に、いわゆる面
戸部材を設け、この面戸部材を棟包み部材内部の仕切り
部材と一体的に連結しておけばよい。このような面戸部
材は、屋根葺材の上面に沿って浸入する雨水が、通気路
の奥側に浸入するのを良好に防止することができる。
【0022】上記のようにして最終的には、軒先に向か
う方向に折り返された通気路を、棟包み部材の側端と屋
根葺材の隙間から外部空間に通じさせている。棟包み部
材の側端と屋根葺材の隙間は、雨水の浸入を阻止するに
は狭いほうが好ましいが、通気を良好に行うには広いほ
うが好ましいので、両方の条件を勘案して、隙間の大き
さを設定すればよい。また、上記隙間には、鳥や虫など
の生き物、あるいは、空中を飛んでくる異物なども侵入
しないように、その形状や大きさを設定しておくのが好
ましい。上記隙間に、網や格子柵を設けておくこともで
きる。屋根葺材の上面が波状などの凹凸があるものの場
合には、棟包み部材の側端の下縁を、屋根葺材の上面形
状に合わせて凹凸形状にしておくのが好ましい。棟包み
部材の側端と屋根葺材の隙間は、屋根の全長にわたって
同じ間隔で連続している必要はない。たとえば、屋根葺
材の凹部分では隙間があいているが、屋根葺材の凸部分
では隙間がまったくないものであっても構わない。
【0023】棟包み部材の内部で、野地板の上に、棟包
み部材の長手方向に沿って、排水路を設けておくことが
できる。この排水路を、前記した屋根の傾斜方向に沿っ
た排水路につなげておけば、棟包み部材の内部に雨水が
浸入しても、この雨水の排出が良好に行われる。この発
明にかかる屋根の断熱構造は、工業化生産される1戸建
住宅や比較的低層の集合住宅などに良好に適用される
が、前記のような問題を有する用途であれば、任意の建
築物における屋根構造に適用することができる。
【0024】
【作用】傾斜屋根の野地板の上面と屋根葺材の間に通気
路を設けておけば、この通気路を軒先から棟へと流通す
る空気で、屋根葺材で発生する熱気を奪い去る作用が生
じることは知られている。しかし、野地板と屋根葺材の
間に形成される通気路は狭いので、通気路を流通する空
気の量は少なく、屋根葺材から奪い取る熱量も小さくな
り、空気に奪い取られなかった熱気が、野地板から室内
空間側へと伝達されてしまう。
【0025】そこで、野地板の下面側の屋根裏に、前記
野地板の上面と屋根葺材の間の通気路すなわち第1の通
気路へと合流する第2の通気路を設けておくと、この第
2の通気路にも、棟側への空気の流れが生じる。この空
気の流れは、つぎのような作用によって生じる。まず、
野地板から第2の通気路内の空気に熱が伝わり、第2の
通気路内の空気が暖まって上昇するので、第2の通気路
内から上部の棟側へと空気が上昇することにより、第2
の通気路内に空気流が生じる。但し、第2の通気路はそ
の容積が大きく、収容された空気の量も多いので、内部
空気の温度上昇は少なく、温度上昇に伴う空気流は、そ
れほど大きなものとはならない。このように弱い空気流
だけでは、野地板から室内空間へと伝わる熱気を効率良
く奪い去ることは困難である。すなわち、第2の通気路
を設けるだけでは、良好な断熱機能は果たせない。
【0026】ところが、前記した第1の通気路において
は、比較的狭い空間の空気を、屋根葺材で発生する強い
熱気で直接加熱し、しかも、通気路が軒先から棟へと傾
斜してつづいているので、軒先から棟を経て外部空間へ
至る空気の流れは、かなり強いものとなる。この第1の
通気路に第2の通気路を合流させておくと、第1の通気
路における強い空気の流れに、第2の通気路内の空気が
吸い込まれることになる。その結果、第2の通気路内
で、前記内部空気の温度上昇による空気流と、第1の通
気路の空気流による吸い込み作用により、強い空気流が
生じることになる。このように、第2の通気路でも強い
空気流が発生すれば、野地板から第2の通気路の空気に
伝わった熱を、空気流とともに外部空間へと良好に放散
させることが可能になる。したがって、室内空間に伝わ
る熱が大幅に減少する。
【0027】以上のように、この発明では、第1の通気
路と第2の通気路の相乗作用で、両方の通気路におい
て、強い空気流を発生させることができ、その結果、屋
根葺材で発生する熱気を、両通気路の空気流で、2段階
に分けて効率的に奪い去ることが可能になり、室内空間
への熱気の伝達を良好に阻止することが可能になる。ま
た、第2の通気路を空気が流通すると、屋根裏空間に結
露が発生することが防げ、屋根裏空間の環境を良好に維
持できるという作用もある。これは、特に金属瓦などの
屋根葺材を用いた場合、夜間や寒冷時には、屋根葺材が
急激に冷却されるので、野地板の両面の温度差で、野地
板の裏面などに結露が発生する心配があるが、野地板の
裏面空間に空気が流通すれば、上記のような結露の発生
を防止することができるのである。
【0028】なお、第2の通気路が、軒先で外部空間に
通じていれば、外部の新鮮な空気を取り入れて、野地板
から伝わる熱を迅速に運び去ることができる。また、第
2の空気路が室内空間に通じていれば、室内空間の換気
を行うことができる。さらに、この発明では、棟には棟
包み部材が設けられ、第1および第2の通気路は、棟包
み部材の内部で、J字形仕切り部材その他の仕切り部材
により、棟に向かう方向から、その上側で軒先に向かう
方向、さらに、軒先に向かう方向から、その下側で棟側
に向かう方向へと複数回方向を変えられてから、棟包み
部材の側端と屋根葺材の隙間から外部空間に開放されて
いる。そのため、この外部空間への開放個所から通気路
の奥に雨水が浸入しようとしても、通気路の複数の折り
返し部分を超えて、その内側まで雨水が浸入することは
できない。その結果、通気路における空気の流れを阻害
することなく、雨水の浸入を確実に防止することができ
るようになる。
【0029】また、棟包み部材を、野地板に取り付けら
れたJ字形仕切り部材の上端で支持しているので、棟包
み部材の支持が確実になる。棟包み部材は、屋根の頂点
部分に設けられるので、風雨や飛散物が衝突したりし
て、全体あるいは局部的に大きな外力を受ける可能性が
ある。このような外力で棟包み部材が変形したり移動し
たりすると、棟包み部材の内部に設けられた、前記のよ
うな複雑に折り返した通気路が、詰まってしまったり狭
くなってしまったりする。そこで、棟包み部材を、J字
形仕切り部材を介して強固な野地板上に固定しておけ
ば、棟包み部材の変形や移動を確実に防止して、通気路
の機能を良好に発揮させることができる。
【0030】さらに、J字形仕切り部材を挟んで、第1
の通気路とは反対面側に第2の通気路を導き、J字形仕
切り部材に貫通形成された通気孔を介して、第2の通気
路を第1の通気路に合流させているので、第1の通気路
と第2の通気路を確実に隔離して、第1の通気路側の空
気流が第2の通気路側へ入り込んでしまうことを防止で
きる。第1の通気路には屋根葺材で熱せられた高温の空
気流が流れているので、この高温の空気流が第2の通気
路側へ流れてしまうと、屋根裏空間あるいは室内空間が
昇温してしまう。したがって、J字形仕切り部材で、第
1の通気路と第2の通気路を隔離しておくことが必要で
ある。また、J字形仕切り部材の壁面に沿って流れる空
気流の動圧で、この壁面に貫通形成された通気孔から、
第2の通気路側の空気を吸い込む作用を良好に生じさせ
ることができ、第2の通気路における空気流を大幅に増
大させることができる。
【0031】
【実施例】ついで、この発明の実施例について、図面を
参照しながら以下に説明する。図1は棟部分、図2の軒
先部分における屋根構造を表している。各図に示すよう
に、型鋼材などからなる屋根の基礎構造部材10の上
に、合板などからなる野地板20が敷き詰められてい
る。屋根の基礎構造部材10および野地板20は、軒先
から棟へと高くなる比較的緩い傾斜(たとえば、1/1
0程度の傾斜)がつけられている。
【0032】野地板20の上面には、プレス加工された
金属薄板からなる金属瓦30すなわち屋根葺材が、釘で
打ち付けるなどして、取付固定されている。金属瓦30
は、図の紙面手前側から奥側に向かって、波状のうねり
が形成されており、図面に断面で表れている波状の谷部
分では、金属瓦30が野地板20に接触しているが、波
状の山部分では、金属瓦30と野地板20の間に、軒先
から棟までつづく通気空間32が形成される。また、金
属瓦30は、屋根の傾斜方向で一定間隔毎に段部34が
形成されていて、いわゆる瓦状の外観を呈している。
【0033】図2に示すように、金属瓦30の軒先部分
は、野地板20の先端よりも先に突出して、軒先に取り
付けられた樋40の中に配置されており、金属瓦30と
野地板20の隙間は、樋40の中で外部空間に開放され
ている。この構造により、通気空間32に雨水や異物が
入り込むことが防げる。野地板20の下面側では、屋根
の構造部材10が天井部材50に連結されたり、さらに
壁部材60に連結されたりしている。壁部材60の外面
から、屋根の構造部材10の軒先にかけて、軒天井部材
70が取り付けられている。軒天井部材70から壁部材
60および天井部材50と野地板20の間には、屋根裏
空間80が形成されている。屋根裏空間80は、軒先側
では、軒天井部材70の先端を覆う覆い部材72の下面
に貫通形成された通気孔74を通じて、外部空間に開放
されている。また、棟側では、屋根裏空間80は、屋根
の構造部材10に貫通形成された通気孔12、および、
左右の野地板20、20の間に設けられた隙間から、上
方に通じている。
【0034】軒天井部材70は、下面側の表面がセラミ
ック板72などで仕上げられており、軒部分を下から見
上げたときに、体裁の良い外観を表している。この軒天
井部材70を使用せず、壁部材60の上端部分から屋根
裏空間80が始まるようにしておくことも可能である。
図1に示すように、左右の傾斜屋根がつながる稜部分に
は、金属薄板などからなる棟包み部材90が取り付けら
れている。棟包み部材90は、断面が下向きの偏平なコ
字形をなし、左右の金属瓦30、30に跨がるように取
付固定されている。
【0035】棟包み部材90の内側で、野地板20の上
面には、金属板をプレス加工したりして作製された概略
J字形の仕切り部材92が取り付けられている。左右の
J字形仕切り部材92は、互いに背中合わせに取り付け
られ、その間に屋根裏空間80につながる隙間があけら
れている。第3図に詳しく説明するように、J字形仕切
り部材92は、野地板の上面に載置される水平取付片9
20と、水平取付片920の端部から立ち上がる垂直片
921と、垂直片921の上端に、斜め内側に屈曲され
た傾斜片923と、その先端に水平方向に延びる水平支
持片924で構成されている。
【0036】水平支持片924は、棟包み部材90の内
面に当接しており、棟包み部材90の中央をJ字形仕切
り部材92を介して野地板20上に支持して、棟包み部
材90の支持を確実にしている。このように、水平片9
24で棟包み部材90を支持しておくと、棟包み部材9
0が変形して、外観が悪くなるのを防ぐとともに、棟包
み部材90の内面が内側の仕切り部材と接触したりし
て、通気路を塞いだり狭くしたりすることを防止するた
めにも有効である。
【0037】傾斜片923には、多数の通気孔922が
あいており、この通気孔922が、棟包み部材90の内
側空間で、屋根裏空間80側と、J字形仕切り部材92
の軒先側の空間を連通させている。金属瓦30は、棟包
み部材90の内側で、J字形仕切り部材92の少し手前
部分まで配置されている。金属瓦30と野地板20の間
に形成された隙間は、その先端がJ字形仕切り部材92
の近くに開放されることになる。金属瓦30の端面上部
には、木質材などからなる面戸部材36が取り付けられ
ており、金属瓦30の上面軒先側の空間と、J字形仕切
り部材92側の空間を仕切っている。面戸部材36は、
金属瓦30の上面の波形状に合わせた波状に形成されて
いる。
【0038】面戸部材36の上部には、断面が概略√形
の仕切り部材94が取り付けられている。√形仕切り部
材94は、軒先側が面戸部材36よりも外側に突出し、
途中で上方側に屈曲した後、最先端は斜め下向きに屈曲
して、へ字形突出部942を構成している。このヘ字形
突出部942は、通気をスムーズに流すとともに、下方
から浸入してくる雨水の水滴などを遮断する機能があ
る。へ字形突出部942の上端は、棟包み部材90の下
面との間に少し隙間をあけた状態になっていて、空気の
流通が可能になっている。√形仕切り部材94のうち、
J字形仕切り部材92側は、面戸部材36よりも少し突
出した後、上方に直角に屈曲されて短く突出している。
【0039】棟包み部材90の側面には、下端が、金属
瓦30の上面の波形に沿う形状を有する端面部材902
が取り付けられており、端面部材902と金属瓦30の
上面との間に一定の狭い隙間があいていて、この隙間か
ら通気が行われるとともに、雨や異物が棟包み部材90
の内側に浸入しないようにしている。端面部材902に
内側には、直角に屈曲した型材からなるL形仕切り部材
904が取り付けられている。L形仕切り部材904の
水平先端は、帯状仕切り部材94の先端下方に配置され
ている。L形仕切り部材904は、端面部材902を超
えて浸入してきた雨水の水滴の飛沫などを遮断する機能
がある。
【0040】上記のような屋根の通気構造の働きについ
て説明する。金属瓦30が太陽熱の照射を受けて加熱さ
れると、金属瓦30と野地板20の間の通気空間32に
存在する空気に熱が伝わり、空気の温度が上昇する。昇
温した空気は軽くなって上昇しようとするので、通気空
間32の傾斜に沿って、軒先から棟へと空気が移動す
る。
【0041】棟側へ移動した空気は、図3に詳しく説明
するように、棟包み部材90の内部に入り、金属瓦30
とJ字形仕切り部材92の間を上に移動し、棟包み部材
90の下面と√形仕切り部材94の間の空間を、軒先側
に折り返された形で移動する。√形仕切り部材94のへ
字形突出部942に沿って斜め上向きに移動した空気
は、へ字形突出部942の先端から下方向きに流れて、
へ字形突出部942の下側に入り、L字形仕切り部材9
04に沿って棟側に移動した後、L字形仕切り部材90
4の先端から下面側に再び折り返され、さらに、端面部
材902と金属瓦30の隙間から軒先側に向かって外部
空間へと放出される。
【0042】金属瓦30と野地板20の間の通気空間3
2に存在していた空気が、棟側に移動して外部空間に放
出されるのに伴って、軒先側では、金属瓦30の先端か
ら通気空間32へと外部空間から新たな空気が吸い込ま
れる。吸い込まれた空気は、金属瓦30から熱を受け
て、前記同様に棟側へと移動する。このようにして、通
気空間32から棟包み部材90の内側空間を経る通気
路、すなわち第1の通気路を通じて、空気が流通し、こ
の流通する空気に金属瓦30の熱が奪い去られることに
なる。但し、この通気空間32はそれほど容積がないの
で、流通する空気の量は十分ではなく、金属瓦30の熱
を完全に奪い去ることはできず、一部の熱は、野地板2
0に伝わる。
【0043】野地板20に熱が伝わると、この熱は、野
地板20の裏面側の屋根裏空間80に存在する空気を暖
めることになる。屋根裏空間80の空気が暖められる
と、この空気も上昇して、野地板20裏面の傾斜に沿っ
て軒先から棟側へと移動する。空気は、屋根の構造部材
10の通気孔12を経て、左右の野地板20の隙間、左
右のJ字形仕切り部材92、92の隙間を上昇し、通気
孔922を通過して、前記した第1の通気路を流通する
空気と合流することになる。第1の通気路を流通する空
気と合流した後の流れは、前記したとおりであり、棟包
み部材90の側面から外部空間に放出される。
【0044】屋根裏空間80の空気が棟側で外部空間に
放出されるのに伴って、軒先側では、覆い部材72の通
気孔74を通じて、外部空間から新たな空気が吸い込ま
れることになる。したがって、屋根裏空間80において
も、軒先から棟への空気の流れが生じ、この空気が野地
板20から伝わる熱を奪い去ることになる。屋根裏空間
80から棟包み部材90の内部に至る通気路が、第2の
通気路として機能するのである。
【0045】なお、前記通気空間32からなる第1の通
気路と、屋根裏空間80からなる第2の通気路とが合流
する個所では、J字形仕切り部材92の内壁面に沿って
流れる第1の通気路における比較的強い空気流が、通気
孔922を通じて、第2の通気路側の空気を吸い込む作
用が生じるので、第2の通気路側における空気の流れを
促進することになる。
【0046】屋根に雨水がかかったり、異物が飛んでき
たりした場合、軒先では、通気空間32は樋40の内部
に開口しており、屋根裏空間80は軒下の通気孔74で
開口しているので、この軒先部分から雨水などが浸入す
ることはない。また、棟側では、前記したように、棟包
み部材90に設けられた、端面部材902、L字形仕切
り部材904、√形仕切り部材94、面戸部材36およ
びJ字形仕切り部材92による、何重もの仕切り構造が
設けられているので、これらの仕切り構造を超えて、通
気路の奥や屋根裏空間80まで雨水などが浸入する心配
はない。
【0047】
【発明の効果】以上に述べた、この発明にかかる屋根の
断熱構造によれば、屋根葺材と野地板との間に形成され
る第1の通気路と、野地板の下面側の屋根裏に形成され
る第2の通気路を設け、第1の通気路に第2の通気路を
合流させておくことにより、屋根葺材に発生する熱を、
各通気路を流通する空気流によって、効率的に奪い去る
ことができ、室内空間への熱の伝達を良好に阻止するこ
とができる。
【0048】その結果、金属瓦のような熱容量が小さく
伝熱性の高い屋根葺材を用いても、室内空間が熱くなら
ず、快適な住環境を提供できることになる。しかも、各
通気路が外部空間に開放される棟包み部材の内部で、J
字形仕切り部材およびその他の仕切り部材で、第1およ
び第2の通気路が、上向きから軒先側へ、軒先側から棟
側へと、何度か折り返された後、棟包み部材の側端と屋
根葺材の隙間から軒先側に向けて外部空間に開放してい
るので、外部空間から通気路へ雨水が浸入しようとして
も、上記のような複雑な構造の通気路を逆にたどって通
気路の奥まで、雨水などが浸入することはできない。し
たがって、前記断熱効果を高めるための通気構造を設け
ていても、防水性能が低下する心配がない。さらに、第
2の通気路が、屋根裏空間の空気を循環させるので、屋
根裏空間に結露が発生するのを良好に防止することがで
き、結露による構造部材な傷みや環境の悪化を防ぐこと
ができる。
【0049】前記のような金属瓦などの屋根葺材は、工
業化住宅に適した材料であるから、このような屋根葺材
を良好に使用することのできる、この発明によれば、工
業化住宅の品質性能を向上させ、工業化住宅の用途拡大
にも大きく貢献できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例を表す棟部分の断面図
【図2】 軒先部分の断面図
【図3】 棟包み部材付近の拡大断面斜視図
【符号の説明】
10 屋根構造部材 20 野地板 30 金属瓦 32 通気空間 36 面戸部材 80 屋根裏空間 90 棟包み部材 92 J字形仕切り部材 94 √形仕切り部材 902 端面部材 904 L字形仕切り部材 922 通気孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜屋根であって、野地板の上面と屋根
    葺材の間に、軒先から棟に至り、棟から外部空間に通じ
    る第1の通気路が設けられているとともに、前記野地板
    の下面側の屋根裏から棟に至り、前記第1の通気路に合
    流する第2の通気路が設けられてなる屋根構造におい
    て、傾斜屋根の棟部分が、断面が下向きコ字形をなす棟
    包み部材で覆われ、棟包み部材の内部で野地板の上に、
    前記第1の通気路を棟に向かう方向から、その上側で軒
    先に向かう方向へと折り返す、断面が横向きJ字形に屈
    曲された仕切り部材を備え、このJ字形仕切り部材の上
    端で棟包み部材を支持し、J字形仕切り部材を挟んで、
    第1の通気路とは反対面側に第2の通気路を導き、J字
    形仕切り部材に貫通形成された通気孔を介して、第2の
    通気路を第1の通気路に合流させており、この合流通気
    路を、軒先に向かう方向から、その下側で棟に向かう方
    向、さらに、その下側で軒先に向かう方向に折り返す仕
    切り部材を備え、上記軒先に向かう方向に折り返された
    通気路を、棟包み部材の側端と屋根葺材の隙間から外部
    空間に通じさせていることを特徴とする屋根の防水通気
    棟構造。
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