JPH0781206A - 画像形成体及びその作成方法 - Google Patents

画像形成体及びその作成方法

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JPH0781206A
JPH0781206A JP23188393A JP23188393A JPH0781206A JP H0781206 A JPH0781206 A JP H0781206A JP 23188393 A JP23188393 A JP 23188393A JP 23188393 A JP23188393 A JP 23188393A JP H0781206 A JPH0781206 A JP H0781206A
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Japan
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line
film
reflected light
corrugated
thermoplastic resin
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JP23188393A
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Atsushi Okabayashi
淳 岡林
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、万線状凹凸パターン群による濃淡や
輝きの変化に加えて、色合いも変化できて、より綺麗な
効果をかもしだすこと。 【構成】屈折率の異なった光透過性の複数の熱可塑性樹
脂材料をそれぞれ積層し、これら層からの反射光の干渉
に起因して狭い反射光帯スペクトルを有するフィルム
(3) に対し、波形凹凸部を万線状に配列した万線状波形
凹凸パターン群を複数組み集合し、かつこれら万線状波
形凹凸パターン群の万線方向を種々変化したエンボスパ
ターンを形成した押圧プレス(5) を押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材上に絵柄等を描
き、これにエンボスパターンを有するプレス板を押圧し
てエンボスパターンを形成した画像形成体及びその作成
方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる画像形成体は、ニューオパール
(商品名)として用いられているもので、少なくともベ
ース素材/ワツクス系接着剤層/金属層から成る積層
体、例えばワツクスラミネートしたアルミ箔紙のアルミ
ニウム表面に、必要ならば絵柄を施し、しかる後に微細
な万線状凹凸パターン群を組み合わせたエンポスパター
ンを有するプレス板を押圧して得られるものである。
【0003】このような画像形成体は、その表面に形成
するエンボスパターンの万線方向を種々の方向に振って
あるので、パターン表面での反射光の反射方向が様々に
変化し、見る角度や方向を様々に変化させると、各万線
状凹凸パターン群の濃淡や輝きが動的に変化し(つまり
オパール効果)、極めて綺麗な効果をかもしだすものと
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなエンボスパターンが形成された画像形成体では、そ
の万線状凹凸パターン群により濃淡や輝きのみが動的に
変化するのだけであり、出来れば、絵柄の色合いも変化
するものであれば、より綺麗な効果をかもしだすことが
出来るものと要求がある。
【0005】そこで本発明は、万線状凹凸パターン群に
よる濃淡や輝きの変化に加えて、色合いも変化できて、
より綺麗な効果をかもしだせる画像形成体及びこの作成
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、屈折
率の異なった光透過性の複数の熱可塑性樹脂材料をそれ
ぞれ積層し、これら層からの反射光の干渉に起因して狭
い反射光帯スペクトルを有するフィルムに対し、波形凹
凸部を万線状に配列した万線状波形凹凸パターン群を複
数組み集合し、かつこれら万線状波形凹凸パターン群の
万線方向を種々変化したエンボスパターンを形成して上
記目的を達成しようとする画像形成体である。
【0007】請求項2によれば、基材と、この基材上に
塗布された染色材料と、この染色材料上に配置され、屈
折率の異なった光透過性の複数の熱可塑性樹脂材料をそ
れぞれ積層し、これら層からの反射光の干渉に起因して
狭い反射光帯スペクトルを有するフィルムとから積層体
を形成し、この積層体のうち少なくともフィルムに対し
て、波形凹凸部を万線状に配列した万線状波形凹凸パタ
ーン群を複数組み集合し、かつこれら万線状波形凹凸パ
ターン群の万線方向を種々変化したエンボスパターンを
形成して上記目的を達成しようとする画像形成体であ
る。
【0008】請求項3によれば、基材と、この基材上に
配置され、屈折率の異なった光透過性の複数の熱可塑性
樹脂材料をそれぞれ積層し、これら層からの反射光の干
渉に起因して狭い反射光帯スペクトルを有するフィルム
と、このフィルム上に塗布された光透過性の染色材料と
から積層体を形成し、この積層体のうち少なくとも染色
材料を介してフィルムに対して、波形凹凸部を万線状に
配列した万線状波形凹凸パターン群を複数組み集合し、
かつこれら万線状波形凹凸パターン群の万線方向を種々
変化したエンボスパターンを形成して上記目的を達成し
ようとする画像形成体である。
【0009】請求項4によれば、屈折率の異なった光透
過性の複数の熱可塑性樹脂材料をそれぞれ積層し、これ
ら層からの反射光の干渉に起因して狭い反射光帯スペク
トルを有するフィルムを作成する工程と、このフィルム
に対して、波形凹凸部を万線状に配列した万線状波形凹
凸パターン群を複数組み集合し、かつこれら万線状波形
凹凸パターン群の万線方向を種々変化したエンボスパタ
ーンを付与する工程と、を有して上記目的を達成しよう
とする画像形成体の作成方法である。
【0010】請求項5によれば、基材上に染色材料を塗
布する工程と、この工程の後に、染色材料上に屈折率の
異なった光透過性の複数の熱可塑性樹脂材料をそれぞれ
積層し、これら層からの反射光の干渉に起因して狭い反
射光帯スペクトルを有するフィルムを配置する工程と、
少なくともフィルムに対して、波形凹凸部を万線状に配
列した万線状波形凹凸パターン群を複数組み集合し、か
つこれら万線状波形凹凸パターン群の万線方向を種々変
化したエンボスパターンを付与する工程と、を有して上
記目的を達成しようとする画像形成体の作成方法であ
る。
【0011】請求項6によれば、基材上に、屈折率の異
なった光透過性の複数の熱可塑性樹脂材料をそれぞれ積
層し、これら層からの反射光の干渉に起因して狭い反射
光帯スペクトルを有するフィルムを配置する工程と、こ
のフィルム上に光透過性の染色材料を塗布する工程と、
少なくとも染色材料を介してフィルムに対し、波形凹凸
部を万線状に配列した万線状波形凹凸パターン群を複数
組み集合し、かつこれら万線状波形凹凸パターン群の万
線方向を種々変化したエンボスパターンを付与する工程
と、を有して上記目的を達成しようとする画像形成体の
作成方法である。
【0012】
【作用】請求項1によれば、屈折率の異なった光透過性
の複数の熱可塑性樹脂材料をそれぞれ積層して成るフィ
ルムに対してエンボスパターンを形成したので、エンボ
スパターンによる濃淡や輝きの動的に変化に加えて、各
層からの反射光の干渉に起因して狭い反射光帯スペクト
ルを現すものとなる。
【0013】請求項2によれば、基材上に塗布した染色
材料上に、屈折率の異なった光透過性の複数の熱可塑性
樹脂材料をそれぞれ積層したフィルムを配置した積層体
に対し、その少なくともフィルムにエンボスパターンを
形成したので、上記同様にエンボスパターンによる濃淡
や輝きの動的に変化に加えて、各層からの反射光の干渉
に起因して狭い反射光帯スペクトルを現すものとなる。
【0014】請求項3によれば、基材上に、屈折率の異
なった光透過性の複数の熱可塑性樹脂材料をそれぞれ積
層したフィルムを配置し、その上に染色材料を塗布した
積層体に対し、少なくとも染色材料を介してフィルム
に、エンボスパターンを形成したので、上記同様にエン
ボスパターンによる濃淡や輝きの動的に変化に加えて、
各層からの反射光の干渉に起因して狭い反射光帯スペク
トルを現すものとなる。
【0015】請求項4によれば、屈折率の異なった光透
過性の複数の熱可塑性樹脂材料をそれぞれ積層してフィ
ルムを作成し、次にこのフィルムに対して、波形凹凸部
を万線状に配列した万線状波形凹凸パターン群を複数組
み集合し、かつこれら万線状波形凹凸パターン群の万線
方向を種々変化したエンボスパターンを付与する。これ
により、濃淡や輝きの動的に変化に加えて、各層からの
反射光の干渉に起因して狭い反射光帯スペクトルを現す
画像形成体が作成される。
【0016】請求項5によれば、基材上に染色材料を塗
布し、次に染色材料上に屈折率の異なった光透過性の複
数の熱可塑性樹脂材料をそれぞれ積層したフィルムを配
置し、この後に、少なくともフィルムに対して、エンボ
スパターンを付与する。これにより、濃淡や輝きの動的
に変化に加えて、各層からの反射光の干渉に起因して狭
い反射光帯スペクトルを現す画像形成体が作成される。
【0017】請求項6によれば、基材上に、屈折率の異
なった光透過性の複数の熱可塑性樹脂材料をそれぞれ積
層したフィルムを配置し、次にフィルム上に光透過性の
染色材料を塗布する。この後に、少なくとも染色材料を
介してフィルムに対してエンボスパターンを付与する。
これにより、濃淡や輝きの動的に変化に加えて、各層か
らの反射光の干渉に起因して狭い反射光帯スペクトルを
現す画像形成体が作成される。
【0018】
【実施例】
(1) 以下、本発明の第1の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0019】(a) 図1は画像形成体の作成方法を示す図
である。紙等の基材1上には、染色材料としてインク2
が塗られている。このインク2は、所望色のものが塗ら
れている。なお、このインク2は、特に必要でなけれ
ば、塗布する必要はない。
【0020】このインク2上には、フィルム3が配置さ
れ、これら基材1、インク2及びフィルム3により積層
体4が形成されている。
【0021】このうちフィルム3は、屈折率の異なった
光透過性の複数の熱可塑性樹脂材料をそれぞれ平行に積
層したもので、これら層からの反射光の干渉に起因して
狭い反射光帯スペクトルを有するもの、つまり玉虫色を
呈するものとなっている。この場合、反射光帯スペクト
ルは、可視光線波長範囲以内に設定されている。
【0022】このフィルム3は、高屈折率を有する樹脂
である熱可塑性ポリエステル樹脂を低屈折率を有する熱
可塑性樹脂と組み合わせたものである。
【0023】高屈折率を有する熱可塑性ポリエステル樹
脂としては、テレフタル酸又はジメチルテレフタレート
をエチレングリコールと反応させたポエチレンテレフタ
レート(PET)、1,4−ブタンジオールとテレフタ
ル酸又はジメチルテレフタレートとの触媒的結合反応に
よるポリプチレンテレフタレート(PBT)及び1個以
上のグリコール及び又は1個以上の二塩基酸を用いて合
成した各種の熱可塑性共ポリエステル類である。
【0024】例えば、PETG共ポリエステルは、エチ
レングリコール及びシクロヘキサンジメタノール(CH
DM)及びテレフタール酸から造られたグリコール変性
PETであり、PCTA共ポリエステルはCHDMをテ
レフタール酸及びイソフタール酸で変性した酸変性ポリ
エステルである。
【0025】又、低屈折率を有する熱可塑性樹脂は、高
屈折率を有する熱可塑性ポリエステル樹脂との屈折率差
が約0.03、又は約0.06となっている。
【0026】この低屈折率を有する熱可塑性樹脂として
は、例えば、 ポエチルメタアクリレート 屈折率1.48 FEP(フツ化エチレンープロピレン共重合体) 屈折率1.34 ポリ四フツ化エチレン 屈折率1.35 である。
【0027】具体的に、高屈折率を有する樹脂である熱
可塑性ポリエステル樹脂と低屈折率を有する熱可塑性樹
脂との組み合わせは、例えば熱可塑性ポリエステルとし
てポリプチレンテレフタレート(PBT)と、低屈折率
を有する熱可塑性樹脂としてポエチルメタアクリレート
とである。
【0028】そして、これら熱可塑性樹脂を組み合わせ
て連続する多層を形成し、かつ連続する相隣接層が屈折
率において少なくとも約0.03異なり、すなわち相隣
る樹脂材料の屈折率が少なくとも0.03低くなってい
る。
【0029】又、これら熱可塑性樹脂の積層数は、少な
くとも35層、又は70層に形成されている。
【0030】一方、積層体4の上方には、エンボスパタ
ーンが形成された押圧プレス5が配置されている。この
エンボスパターンは、波形凹凸部を万線状に配列した万
線状波形凹凸パターン群を複数組み集合し、かつこれら
万線状波形凹凸パターン群の万線方向を種々変化したも
のとなっている。
【0031】この万線状波形凹凸部の断面形状は、略々
正弦波であり、そのピッチは0.08〜0.13mm
で、ピッチ幅Pとエンボス深度Dの割合を7:1〜1
0:1に設定してある。
【0032】従って、万線状波形凹凸部の凹部6と凸部
7及びその近辺は滑らかな曲線を示すようになり、この
ような万線状波形凹凸部が規則的に配列してなる万線状
波形凹凸パターン群が複数組み合わされている。
【0033】(b) 次に画像形成体の作成方法について説
明する。
【0034】紙等の基材1上に染色材料としてインク2
が塗られる。このインク2は、所望の色である。
【0035】次に、インク2上にフィルム3が配置され
て積層体4が形成される。このフィルム3は、屈折率の
異なった光透過性の複数の熱可塑性樹脂材料を、それぞ
れ平行に例えば35層積層され、かつこの積層された各
層の連続する相隣接層が屈折率において約0.03異な
るように形成される。
【0036】具体的には、高屈折率を有する樹脂である
熱可塑性ポリエステル樹脂と低屈折率を有する熱可塑性
樹脂とを組み合わせたもので、例えば熱可塑性ポリエス
テルとしてポリプチレンテレフタレート(PBT)と、
低屈折率を有する熱可塑性樹脂としてポエチルメタアク
リレートとである。
【0037】次に積層体4に対して押圧プレス5が下降
して押圧される。これにより、少なくともフィルム3に
は、押圧プレス5に形成されているエンボスパターンが
形成される。図2は押圧プレス5の押圧により積層体4
に形成されたエンボスパターンの一例を示している。
【0038】かくして、高屈折率を有する熱可塑性ポリ
エステル樹脂と低屈折率を有する熱可塑性樹脂とを組み
合わせたフィルム3にエンボスパターンを形成した画像
形成体が作成される。
【0039】このような画像形成体であれば、各万線状
凹凸パターン群の濃淡や輝きが動的に変化する、つまり
オパール効果を連続的に奏して極めて綺麗な効果をかも
しだすことができ、これに加えてフィルム3における多
層の熱可塑性樹脂材料の各層からの反射光の干渉に起因
して狭い反射光帯スペクトル、つまり玉虫色を呈するも
のとなる。
【0040】つまり、フィルム3からの反射光帯スペク
トルがエンボスパターンによるフィルム面の傾きに応じ
て反射するので、見たときに、その視角に応じた部分が
反射光帯スペクトルの色に輝いて見え、それ以外の部分
はそのスペクトルとは異なった波長帯の色に見える。よ
って、その輝きの差、色の差によりエンボスパターンで
形成した画像を見ることができる。
【0041】従って、オパール効果では濃淡や輝きが変
化するのみであるが、この濃淡や輝きの変化に相舞って
玉虫色の効果により色があたかも変わる如く観察でき
る。
【0042】そのうえ、この画像形成体であれば、類似
した画像のホログラムと比較して安価にかつ大量に製造
できる。
【0043】(2) 次に本発明の第2の実施例について説
明する。
【0044】(a) 図3は画像形成体の作成方法を示す図
である。紙等の基材1上には、フィルム3が配置されて
いる。
【0045】このフィルム3は、上記同様に屈折率の異
なった光透過性の複数の熱可塑性樹脂材料をそれぞれ平
行に積層したものである。具体的にフィルム3は、高屈
折率を有する樹脂である熱可塑性ポリエステル樹脂を低
屈折率を有する熱可塑性樹脂と組み合わせたもので、例
えば熱可塑性ポリエステルとしてポリプチレンテレフタ
レート(PBT)、低屈折率を有する熱可塑性樹脂とし
てポエチルメタアクリレートが用いられる。
【0046】そして、これら熱可塑性樹脂を組み合わせ
て連続する多層、例えば35層を形成し、かつ連続する
相隣接層が屈折率において少なくとも約0.03異なる
ように形成されている。
【0047】このフィルム3上には、染色材料としてイ
ンク2が塗られている。このインク2は、光透過性のも
ので、その色の濃淡は、基材1に描かれている絵柄を観
察できる程度のものとなっている。
【0048】これにより、これら基材1、フィルム3及
びインク2により積層体8が形成されている。
【0049】一方、積層体8の上方には、エンボスパタ
ーンが形成された押圧プレス5が配置されている。この
エンボスパターンは、上記同様に波形凹凸部を万線状に
配列した万線状波形凹凸パターン群を複数組み集合し、
かつこれら万線状波形凹凸パターン群の万線方向を種々
変化したものとなっている。
【0050】(b) 次に画像形成体の作成方法について説
明する。
【0051】紙等の基材1上にフィルム3が配置され、
このフィルム3上にインク2が塗られる。このインク2
は、所望の色である。このように基材1、フィルム3及
びインク2を積層して積層体8が形成される。
【0052】ここで、フィルム3は、上記同様に、例え
ば熱可塑性ポリエステルとしてポリプチレンテレフタレ
ート(PBT)と、低屈折率を有する熱可塑性樹脂とし
てポエチルメタアクリレートとである。
【0053】次に積層体8に対して押圧プレス5が下降
して押圧される。これにより、インク2及びフィルム3
には、押圧プレス5に形成されているエンボスパターン
が形成される。
【0054】かくして、インク2及びフィルム3にエン
ボスパターンが形成された画像形成体が作成される。
【0055】このような画像形成体であれば、上記第1
の実施例と同様の効果、つまり各万線状凹凸パターン群
の濃淡や輝きが動的に変化する、つまりオパール効果を
連続的に奏して極めて綺麗な効果をかもしだすことがで
き、これに加えてフィルム3における多層の熱可塑性樹
脂材料の各層からの反射光の干渉に起因して狭い反射光
帯スペクトル、つまり玉虫色を呈するものとなる。
【0056】つまり、フィルム3からの反射光帯スペク
トルがエンボスパターンによるフィルム面の傾きに応じ
て反射するので、見たときに、その視角に応じた部分が
反射光帯スペクトルの色に輝いて見え、それ以外の部分
はそのスペクトルとは異なった波長帯の色に見える。よ
って、その輝きの差、色の差によりエンボスパターンで
形成した画像を見ることができる。
【0057】従って、オパール効果では濃淡や輝きが変
化するのみであるが、この濃淡や輝きの変化に相舞って
玉虫色の効果により色があたかも変わる如く観察でき
る。
【0058】なお、本発明は、上記各実施例に限定され
るものでなくその要旨を変更しない範囲で変形してもよ
い。
【0059】例えば、上記各実施例では、インク2を塗
布しているが、このインク2を塗布しなくても上記効果
を奏することは言うまでもない。
【0060】又、エンボスパターンの断面形状は、図4
に示すように万線状凹凸部のエンボス深度Daをピッチ
Paの(1/2)〜(1/4)に形成し、かつその肩部
をシャープに形成したものでもよい。
【0061】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、万
線状凹凸パターン群による濃淡や輝きの変化に加えて、
色合いも変化できて、より綺麗な効果をかもしだせる画
像形成体及びこの作成方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる画像形成体の作成方法を示す第
1の実施例の図。
【図2】画像形成体の外観図。
【図3】本発明に係わる画像形成体の作成方法を示す第
2の実施例の図。
【図4】エンボスパターンの変形例を示す図。
【符号の説明】
1…基材、2…インク、3…フィルム、4,8…積層
体、5…押圧プレス。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折率の異なった光透過性の複数の熱可
    塑性樹脂材料をそれぞれ積層し、これら層からの反射光
    の干渉に起因して狭い反射光帯スペクトルを有するフィ
    ルムに対し、 波形凹凸部を万線状に配列した万線状波形凹凸パターン
    群を複数組み集合し、かつこれら万線状波形凹凸パター
    ン群の万線方向を種々変化したエンボスパターンを形成
    したことを特徴とする画像形成体。
  2. 【請求項2】 基材と、 この基材上に塗布された染色材料と、 この染色材料上に配置され、屈折率の異なった光透過性
    の複数の熱可塑性樹脂材料をそれぞれ積層し、これら層
    からの反射光の干渉に起因して狭い反射光帯スペクトル
    を有するフィルムとから積層体を形成し、 この積層体のうち少なくとも前記フィルムに対して、波
    形凹凸部を万線状に配列した万線状波形凹凸パターン群
    を複数組み集合し、かつこれら万線状波形凹凸パターン
    群の万線方向を種々変化したエンボスパターンを形成し
    たことを特徴とする画像形成体。
  3. 【請求項3】 基材と、 この基材上に配置され、屈折率の異なった光透過性の複
    数の熱可塑性樹脂材料をそれぞれ積層し、これら層から
    の反射光の干渉に起因して狭い反射光帯スペクトルを有
    するフィルムと、 このフィルム上に塗布された光透過性の染色材料とから
    積層体を形成し、 この積層体のうち少なくとも前記染色材料を介して前記
    フィルムに対して、波形凹凸部を万線状に配列した万線
    状波形凹凸パターン群を複数組み集合し、かつこれら万
    線状波形凹凸パターン群の万線方向を種々変化したエン
    ボスパターンを形成したことを特徴とする画像形成体。
  4. 【請求項4】 屈折率の異なった光透過性の複数の熱可
    塑性樹脂材料をそれぞれ積層し、これら層からの反射光
    の干渉に起因して狭い反射光帯スペクトルを有するフィ
    ルムを作成する工程と、 このフィルムに対して、波形凹凸部を万線状に配列した
    万線状波形凹凸パターン群を複数組み集合し、かつこれ
    ら万線状波形凹凸パターン群の万線方向を種々変化した
    エンボスパターンを付与する工程と、を有することを特
    徴とする画像形成体の作成方法。
  5. 【請求項5】 基材上に染色材料を塗布する工程と、 この工程の後に、前記染色材料上に屈折率の異なった光
    透過性の複数の熱可塑性樹脂材料をそれぞれ積層し、こ
    れら層からの反射光の干渉に起因して狭い反射光帯スペ
    クトルを有するフィルムを配置する工程と、 少なくとも前記フィルムに対して、波形凹凸部を万線状
    に配列した万線状波形凹凸パターン群を複数組み集合
    し、かつこれら万線状波形凹凸パターン群の万線方向を
    種々変化したエンボスパターンを付与する工程と、を有
    することを特徴とする画像形成体の作成方法。
  6. 【請求項6】 基材上に、屈折率の異なった光透過性の
    複数の熱可塑性樹脂材料をそれぞれ積層し、これら層か
    らの反射光の干渉に起因して狭い反射光帯スペクトルを
    有するフィルムを配置する工程と、 このフィルム上に光透過性の染色材料を塗布する工程
    と、 少なくとも前記染色材料を介して前記フィルムに対し、
    波形凹凸部を万線状に配列した万線状波形凹凸パターン
    群を複数組み集合し、かつこれら万線状波形凹凸パター
    ン群の万線方向を種々変化したエンボスパターンを付与
    する工程と、を有することを特徴とする画像形成体の作
    成方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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