JPH0780386A - 塗布ヘッドのクリーニング方法及び塗布ヘッドクリーニング装置 - Google Patents

塗布ヘッドのクリーニング方法及び塗布ヘッドクリーニング装置

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Publication number
JPH0780386A
JPH0780386A JP5250113A JP25011393A JPH0780386A JP H0780386 A JPH0780386 A JP H0780386A JP 5250113 A JP5250113 A JP 5250113A JP 25011393 A JP25011393 A JP 25011393A JP H0780386 A JPH0780386 A JP H0780386A
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JP
Japan
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coating
coating head
cleaning
cleaning sheet
tip
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Pending
Application number
JP5250113A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Hirata
満 平田
Yoshito Baba
義人 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hirata Corp
Rohm and Haas Electronic Materials KK
Original Assignee
Hirata Corp
Shipley Far East Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hirata Corp, Shipley Far East Ltd filed Critical Hirata Corp
Priority to JP5250113A priority Critical patent/JPH0780386A/ja
Publication of JPH0780386A publication Critical patent/JPH0780386A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B15/00Details of spraying plant or spraying apparatus not otherwise provided for; Accessories
    • B05B15/50Arrangements for cleaning; Arrangements for preventing deposits, drying-out or blockage; Arrangements for detecting improper discharge caused by the presence of foreign matter
    • B05B15/52Arrangements for cleaning; Arrangements for preventing deposits, drying-out or blockage; Arrangements for detecting improper discharge caused by the presence of foreign matter for removal of clogging particles

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スロット型の流体塗布装置において、塗膜の
塗り始めのラインと膜厚を均一に揃え、塗布対象物の製
品歩留りを向上させる。 【構成】 多数の通孔28を穿孔されたパイプ24に沿
って無塵布からなるクリーニング用シート29を走行さ
せ、パイプ24内に供給された溶剤でクリーニング用シ
ート29を湿潤させる。このクリーニング用シート29
に塗布ヘッド2の先端を接触させることによって塗布ヘ
ッド2の先端を拭う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗布ヘッドのクリーニン
グ方法及び塗布ヘッドクリーニング装置に関する。具体
的にいうと、本発明はスロット方式の流体塗布装置の塗
布ヘッドをクリーニングする方法と、当該クリーニング
方法を実施するための塗布ヘッドクリーニング装置に関
する。
【0002】
【背景技術】
〔従来技術〕集積回路や液晶用カラーフィルター等の製
造工程においては、ウエハやガラス基板等の塗布対象物
の表面にフォトレジストやフィルター用塗料、コーティ
ング塗料などの塗布液を塗布し、数ミクロン程度の均一
な膜厚の塗膜を形成する必要がある。その膜厚精度とし
ては、例えば±5%以内に納めることが要求されている
が、その要求はますます厳しいものとなりつつある。
【0003】このような極薄の塗膜を形成する方法とし
ては、従来より一般にスピンコート法が用いられてい
る。この方法は、塗布対象物の表面に塗布液を滴下し、
スピナで塗布対象物を高速回転させることによって塗布
対象物上の塗布液を薄く延ばし、回転数等によって決ま
る一定の膜厚の塗膜を得る方法である。しかしながら、
この塗布方法では、塗布対象物の上に滴下した塗布液の
うち塗布対象物の表面に塗布されるのは数%に過ぎず、
残り90数%の余剰の塗布液は塗布対象物から排出さ
れ、塗布液の浪費が激しいという問題があった。また、
塗布対象物の側面にも塗布液が付着するため、塗布対象
物の側面で剥がれた塗膜が塗布対象物の表面に付着する
ことがあり、剥離塗膜のために製品歩留りが低下した
り、あるいは塗布後のクリーニング工程を必要としたり
していた。
【0004】〔スロット型の流体塗布装置〕そこで、塗
布液の利用効率を向上させて塗布液のコストを大幅に低
減させるための方法として、本発明の出願人はスロット
型の流体塗布装置(スロット式粘液噴出塗布装置)に着
目し、その開発と実用化を進めてきた。これらの研究成
果の一部は既に特願平5−154409号、同1544
10号ほかとして出願している。
【0005】図1はスロット型の流体塗布装置1の構成
を示す概略図(当該装置の構成は上記出願の明細書に詳
細に示されている)であって、塗布ヘッド2は上下に昇
降し、塗布対象物3はテーブル4上に真空吸着された状
態で塗布ヘッド2の下を通過する。塗布対象物3がテー
ブル4に載って送られてくると、計測ヘッド5は塗布対
象物3の板厚を計測し、その計測値に基づいて塗布ヘッ
ド2は塗布対象物3の表面から一定の間隔(数10〜数
100ミクロン)をあけた高さまで下降し、スロット6
から一定の厚みに整えた塗布液7を塗布対象物3の表面
に塗布する。このときテーブル4の移動速度は塗布液7
のスロット6からの流出速度よりも大きいので、スロッ
ト6から出た塗布液7はテーブル4との速度差によって
薄く引き伸ばされ、塗布対象物3の表面には非常に薄い
塗膜8が形成される。これによって必要な領域にのみ塗
布液7を塗布することができ、塗布液7の使用量を従来
の数10分の1に節約することができる。また、塗布対
象物3の側面に付着した塗膜8の剥離などが無くなる。
なお、9は塗布ヘッド2の待機中に、塗布ヘッド2の先
端部を覆い、塗布ヘッド2の先端部を溶剤の湿潤雰囲気
中において塗布液7の乾燥を防止するための乾燥防止器
である。
【0006】図2は上記流体塗布装置1に用いられてい
る塗布ヘッド2の構造を示す一部破断した分解斜視図で
ある。この塗布ヘッド2は一対のアプリケータ10,1
1間に一定の厚みを有するシム12を挟み込み、アプリ
ケータ10,11及びシム12をボルトとナット(図示
せず)で一体に締結させたものであって、アプリケータ
10,11間にはシム12の切り欠き部分13によって
シム12の板厚と等しい厚みのスロット6が形成され、
スロット6の下端は塗布ヘッド2の下面においてノズル
口14として開口している。また、一方のアプリケータ
10には幅方向にわたって空洞状をした流体リザーバ1
5が設けられており、流体リザーバ15はスロット6の
上部に連通している。しかして、中央部の塗布液注入口
16から塗布ヘッド2内に塗布液7を注入すると、塗布
液7は流体リザーバ15内に充満して広がり、さらに流
体リザーバ15からスロット6へ流れ出し、スロット6
で一定の厚みの塗布液7に整形されて下端のノズル口1
4から外部へ送り出される。同時に、塗布液排出口17
から流体リザーバ15内の塗布液7を一部排出すること
によって流体リザーバ15内の圧力分布を調整し、塗膜
8の膜厚をより均一化することができる。
【0007】この塗布ヘッド2においては、塗布液7が
ノズル口14の周囲に広がるのを防止するため、塗布ヘ
ッド2の下面においてノズル口14の両側に断面三角形
状のテーパ部18を突出させると共に塗布ヘッド2の下
面全体にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の
フッ素系樹脂19をコーティングしている。このテーパ
部18の先端部を詳細に見ると、図3(a)(b)に示
すようにテーパ部18の先端には数100ミクロンの幅
W(例えば、スロット6の幅d=30ミクロンに対し
て、幅W=150ミクロン程度)の平坦面20が形成さ
れている。この平坦面20は、塗布ヘッド2の先端すな
わちテーパ部18の先端の位置を精度出しするためや、
テーパ部18の先端が鋭利であると摩耗が激しいなどの
理由から、切削加工によって形成したものである。ま
た、この平坦面20は微小幅であるため、またフッ素樹
脂加工すると表面が荒れて平坦面20が得られないた
め、平坦面20にはフッ素樹脂19はコーティングされ
ていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスロット型の流体塗布装置1によって例えばガラス
基板等の塗布対象物3の表面に塗布液7を塗布した場
合、図4に示すように塗布液7の塗布開始端及び塗布終
了端において、塗膜8の端のライン8a,8bが幅方向
にわたって不規則な波状になり、また塗膜8の端付近で
塗布液7が盛り上がって膜厚が厚くなった。このように
塗膜8の端が波状になったり膜厚が大きくなったりした
領域イはカット(図4のC線でカット)して廃棄する必
要があるため、このような領域イが広範囲に発生する
と、塗布対象物3の製品歩留りが低下する。特に、この
欠点は塗布開始端において著しく、また塗布幅が大きく
なると顕著であった。このため、できるだけ塗布開始端
から塗膜8の膜厚が均一となり、塗布開始端もほぼ一直
線状に揃うことが望まれるが、このような不具合をなく
すことは非常に困難であった。
【0009】そこで、この原因を調べた結果、図3
(a)に示すように、塗布終了時の残圧等によって塗布
液7がスロット6から押し出され、フッ素樹脂加工の施
されていないテーパ部18の先端に垂れ下がっており、
そのため塗膜8の塗布開始端が不揃いになったり、膜厚
が大きくなったりしていた。また、塗布終了時に残圧を
除去しても、表面張力等の関係によってテーパ部18の
平坦面20にノズル口14から塗布液7が広がり、テー
パ部18の先端に塗布液7が付着した状態となってい
た。このためテーパ部18の先端に垂れ下がったり、付
着している塗布液7が塗布始めに塗布対象物3に不均一
に付着し、塗布開始端が不揃いになったり、膜厚が厚く
なったりしていた。
【0010】本発明は叙上の技術的背景に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、スロット型の
流体塗布装置による塗膜の塗り始めのラインと膜厚を均
一に揃えるための技術を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による塗布ヘッド
のクリーニング方法は、流体を一定の厚みにしてスロッ
トから流出させる塗布ヘッドを、流体の塗布前にクリー
ニングするための方法であって、溶剤を含浸させたクリ
ーニング用シートに塗布ヘッドの先端を接触させること
により、塗布ヘッドの先端に付着している流体を拭うこ
とを特徴としている。
【0012】上記塗布ヘッドのクリーニング方法にあっ
ては、前記クリーニング用シートが塗布ヘッドの先端に
対して相対的に静止した状態で塗布ヘッドの先端を拭う
ようにしてもよい。あるいは、前記クリーニング用シー
トを塗布ヘッドの先端に対して相対的に移動させながら
塗布ヘッドの先端を拭うようにしてもよい。
【0013】また、本発明による塗布ヘッドクリーニン
グ装置は、流体を一定の厚みにしてスロットから流出さ
せる塗布ヘッドをクリーニングする塗布ヘッドクリーニ
ング装置であって、塗布ヘッドの先端を接触させてクリ
ーニングするためのクリーニング用シートと、該クリー
ニング用シートに溶剤を供給して該クリーニング用シー
トに溶剤を含浸させるための溶剤供給手段とを備えたこ
とを特徴としている。
【0014】上記塗布ヘッドクリーニング装置において
は、前記クリーニング用シートとして無塵布を素材とす
るものを用いるのが好ましい。また、上記塗布ヘッドク
リーニング装置は、中空内部から外周面に向けて溶剤を
通過させることができるパイプによって前記溶剤供給手
段を構成し、前記クリーニング用シートを該パイプの外
周面に掛け回し、クリーニング用シートを該パイプの外
周面で走行させる構造としてもよい。
【0015】
【作用】本発明によれば、クリーニング用シートに溶剤
を含浸させているので、塗布直前に塗布ヘッドの先端を
布状態に接触させると、クリーニング用シートを湿潤さ
せている溶剤によって塗布ヘッドに付着している流体が
溶かされ、溶剤に溶けた余分な流体はクリーニング用シ
ートに吸収される。従って、塗布前に塗布ヘッドの先端
に付着している流体をきれいに拭い取ることができ、塗
布対象物に塗布する際の塗り始めのラインを滑らかに揃
えることができ、また塗り始めの部分の膜厚も均一にす
ることができる。
【0016】さらに、クリーニング用シートが塗布ヘッ
ドの先端に対して相対的に静止した状態で塗布ヘッドの
先端を拭うようにすれば、クリーニング用シートと塗布
ヘッドとの摩擦による塵やほこりの発生を防止すること
ができ、クリーンルームでの使用にも適する。また、ク
リーニング用シートとして無塵布を用いても、塵やほこ
りの発生を防止することができ、クリーンルームでの使
用に適したものとなる。
【0017】一方、クリーニング用シートを塗布ヘッド
の先端に対して移動させながら塗布ヘッドの先端を拭う
ようにすれば、塗布ヘッドを擦るようにして拭うことが
でき、余分な流体をより確実に除去できる。
【0018】
【実施例】図5及び図6は本発明の一実施例による塗布
ヘッドクリーニング装置21を示す断面図及び一部破断
した平面図である。塗布ヘッドクリーニング装置21は
テーブル4の前端面に固定されており、さらに塗布ヘッ
ドクリーニング装置21の前には塗布ヘッド2の洗浄装
置22が固定されている。
【0019】まず、塗布ヘッドクリーニング装置21に
ついて説明すると、上面が開口したケース23内にはパ
イプ24が納められており、パイプ24の両端部はベア
リング25を介してケース23外で回転自在に支持され
ている。また、このパイプ24の一端は継手26を介し
て溶剤供給用チューブ27に回転自在に接続されてい
る。このパイプ24には、溶剤を通過させることができ
るような小さな通孔28が全体にわたって多数穿孔され
ている。クリーニング用シート29は例えばベンコット
ン(商品名)のような無塵布や不織布、吸湿性を有する
フィルム等を帯状ないしリボン状に形成したものであっ
て、パイプ24の外周上面に掛け回されており、クリー
ニング用シート29の一方端部はケース23内の巻戻ロ
ーラ30に巻かれており、他方端部はケース23内の巻
取ローラ31に巻き取られており、巻取ローラ31には
巻取ローラ31を回転させるモータ32が設けられてい
る。クリーニング用シート29はモータ32によってパ
イプ24外周面における周速がテーブル4の移動速度と
等しくなるようにしてテーブル4の移動方向と反対向き
に巻き取られており、パイプ24に巻き回されたクリー
ニング用シート29はケース23上面よりもわずかに上
方へ飛び出ている。
【0020】しかして、溶剤供給用チューブ27からパ
イプ24内に供給された溶剤は液体のままで、あるいは
気化して通孔28を通過し、パイプ24外周面でクリー
ニング用シート29に吸収され、クリーニング用シート
29は溶剤によって湿潤させられる。一方、塗布開始時
には、ガラス基板等の塗布対象物3を載置したテーブル
4が塗布ヘッド2の方へ送られてくると、塗布ヘッド2
が塗布ヘッドクリーニング装置21のパイプ24上面の
高さまで下降する。このため、パイプ24の外周上面に
巻き回されているクリーニング用シート29は塗布ヘッ
ド2の先端と接触しながら塗布ヘッドクリーニング装置
21の下を通過する。このとき塗布ヘッド2先端面に付
着していた塗布液7は溶剤によって洗浄され、付着して
いた余分の塗布液7はクリーニング用シート29に吸収
され、塗布ヘッド2の先端(平坦面20)がきれいにク
リーニングされる。また、このときクリーニング用シー
ト29はテーブル4の移動速度と等しい周速でテーブル
4の移動方向と反対向きに走行しているので、クリーニ
ング用シート29と塗布ヘッド2とは相対的に静止して
おり、クリーニング用シート29と塗布ヘッド2とが擦
れ合うことがないので、塵やほこりが発生することがな
く、クリーンに塗布ヘッド2のクリーニングを行なうこ
とができる。しかも、塗布ヘッド2の先端が摩耗する恐
れもない。さらに、クリーニング用シート29が無塵布
であれば、一層塵やほこりの発生を防止することがで
き、クリーンな環境を保つことができる。なお、クリー
ニング用シート29はクリーニング時以外には静止して
いることはもちろんである。
【0021】クリーニング用シート29によってクリー
ニングされた塗布ヘッド2は計測ヘッド5によって計測
された塗布対象物3の表面から一定距離(数10〜数1
00ミクロン)上まで上昇し、塗布ノズルのスロット6
から流体を流出させ、塗布対象物3の表面に塗膜8を形
成する。このとき、あらかじめ塗布ヘッド2の先端面が
クリーニング用シート29によってきれいに拭われてい
るので、スロット6外に付着していた余分な塗布液7が
塗布対象物3に塗布されることがなく、しかも、スロッ
ト6から流出する塗布液7の先端縁はほぼ平らに揃えら
れ、そのため塗布液7の塗布開始ラインをきれいに揃え
ることができる。また、スロット6から流出する塗布液
7の膜厚も均一に揃えられ、塗膜8の塗布開始端におけ
る膜厚を均一に揃えることができる。
【0022】つぎに、塗布ヘッド2の洗浄装置22を説
明する。洗浄装置22は、断面溝形をした樋部33の上
面に一対のカバー34を設けたものであって、樋部33
とカバー34の間には樋部33内に向けてほぼ水平に溶
剤を吐出させるための溶剤吐出口35が樋部33全長に
わたって開口されており、溶剤吐出口35の下方にはド
ライエア等の乾燥用ガスを吐出させるためのガス吐出口
36が設けられている。しかして、長時間塗布を休止し
ていたような場合には、カバー34間の開口37に塗布
ヘッド2のテーパ部18を挿入し、溶剤吐出口35から
溶剤をテーパ部18へ霧状に吹き付けてノズル口14及
びテーパ部18を溶剤で洗浄し、洗浄後ガス吐出口36
からテーパ部18へ乾燥用ガスを吹き付けて乾燥させ、
粘度が変化したり硬化したりしている塗布液7を洗浄に
より除去できる。
【0023】図7に示すものは本発明の別な実施例によ
る塗布ヘッドクリーニング装置38を示す概略断面図で
ある。この実施例では、パイプ24としてセラミック等
の連続気泡多孔質体によって形成したものを用いてい
る。この実施例では、パイプ24の内周に供給された溶
剤がパイプ24の外周面へ滲み出てクリーニング用シー
ト29へ供給され、クリーニング用シート29に溶剤が
含浸される。
【0024】図8に示すものは本発明のさらに別な実施
例による塗布ヘッドクリーニング装置39を示す概略断
面図である。この実施例では、パイプ24の外周面を弾
力性を有し、かつ溶剤を浸透させるような素材40(例
えば、無塵布)で覆っている。この実施例では、パイプ
24の外周面を弾力性のある素材40で覆っているの
で、パイプ24が金属等の硬質材料によって形成されて
いても、塗布ヘッド2のテーパ部18とパイプ24との
衝突を防止することができ、テーパ部18を衝撃から保
護することができる。
【0025】図9に示すものは本発明のさらに別な実施
例による塗布ヘッドクリーニング装置41を示す概略断
面図である。この実施例ではクリーニング用シート29
をパイプ24とローラ42との間に掛け回してあり、パ
イプ24とローラ42との中間において塗布ヘッド2の
テーパ部18をクリーニング用シート29に接触させる
ようにしている。この実施例にあっても、パイプ24と
ローラ42との間に張られたクリーニング用シート29
にテーパ部18を接触させているので、テーパ部18と
パイプ24等との衝突を避けることができる。
【0026】図10に示すものは本発明のさらに別な実
施例による塗布ヘッドクリーニング装置43を示す概略
断面図であって、テーブル4とは個別に構成されてい
る。この実施例にあっては、巻戻ローラ30と巻取ロー
ラ31に巻かれたクリーニング用シート29をロール4
4,45,46を介してパイプ24に掛け回している。
内部に溶剤を供給されるパイプ24は回転自在に支持さ
れており、同時にパイプ24は水平方向に移動可能に支
持されており、駆動手段(図示せず)によって塗布ヘッ
ド2の下面に向けて突出し、あるいは後退する。このパ
イプ24はテーブル4によって搬送される塗布対象物3
の表面と微小距離(塗布液7の膜厚よりも大きな距離)
を隔てるように配置されている。また、パイプ24の直
径はできるだけ小さいことが好ましく、特に、パイプ2
4と塗布対象物3の間の微小距離とパイプ24の直径と
の和aがテーパ部18の突出長bよりも小さくなってい
ることが好ましい。
【0027】しかして、塗布開始直前には、図10
(a)に示すようにパイプ24を塗布ヘッド2のテーパ
部18の真下へ突出させ、テーパ部18をクリーニング
用シート29に接触させることによりテーパ部18先端
をクリーニングする。このときクリーニング用シート2
9は塗布ヘッド2に対して静止していてもよいが、クリ
ーニング用シート29を走行させる場合にはテーパ部1
8と接触する上面側がテーブル4の移動方向と同じ方向
に走行させるのが好ましい。クリーニング用シート29
を走行させれば、絶えずクリーニング用シート29の新
鮮な面を供給しながらテーパ部18をクリーニングする
ことができ、またクリーニング用シート29の走行方向
をテーブル4の移動方向と同じにすれば、テーパ部18
のクリーニング用シート29によるクリーニング方向と
塗布対象物3のテーパ部18に対する移動方向とを同じ
にすることができ、塗布液7を塗布対象物3上に塗布す
る際の塗布液7の乱れが小さくなる。
【0028】テーパ部18の洗浄が終了すると、図10
(b)に示すようにパイプ24が後退し、塗布ヘッド2
がさらに降下し、塗布ヘッド2から塗布対象物3へ塗布
液7が塗布される。この時、パイプ24の直径がテーパ
部18の突出長よりも小さくなっているので、後退した
パイプ24は塗布ヘッド2下面のテーパ部18の横の空
間に納まり、このためパイプ24の水平移動距離を小さ
くすることができる。
【0029】なお、上記実施例では、クリーニング用シ
ート29とパイプ24との摩耗を防止するため、パイプ
24を回転自在としたが、パイプ24は固定させても差
し支えない。その場合には、パイプ24の外周面にはフ
ッ素樹脂等を形成して摩擦が小さくなるようにするのが
好ましい。また、パイプ24を固定する場合には、通孔
28は全周に設ける必要はなく、クリーニング用シート
29と接する領域にのみ設けてもよい。また、回転させ
ない場合には、パイプ24の断面形状は円筒状に限るも
のでなく、任意である。
【0030】図11に示すものは本発明のさらに別な実
施例による塗布ヘッドクリーニング装置47を示す断面
図である。この実施例では、ケース23内にパイプ24
を配管し、ケース23の上面に無塵布のようなクリーニ
ング用シート29を張ってあり、パイプ24とクリーニ
ング用シート29との間の空間には脱脂綿48を詰めて
いる。しかして、パイプ24の通孔28を通過してパイ
プ24外に出た溶剤は脱脂綿48に吸収され、さらにク
リーニング用シート29は脱脂綿48を介して溶剤で湿
潤させられる。従って、この塗布ヘッドクリーニング装
置47をテーブル4の前端面に固定しておき、クリーニ
ング用シート29の表面に塗布ヘッド2の先端を接触さ
せることにより、同様にして塗布ヘッド2の先端を拭う
ことができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、溶剤を含浸したクリー
ニング用シートによって塗布ヘッドに付着している流体
をきれいに拭い取ることができるので、塗布対象物に塗
布する際の塗り始めのラインを滑らかに揃えることがで
き、また塗り始めの部分の膜厚も均一にすることができ
る。従って、塗布開始部分の膜厚の不均一な領域を小さ
くすることができるので、塗布対象物をカットして廃棄
する部分を少なくでき、製品歩留りを大幅に向上させる
ことができる。
【0032】さらに、クリーニング用シートが塗布ヘッ
ドの先端に対して相対的に静止した状態で塗布ヘッドの
先端を拭うようにすれば、クリーニング用シートと塗布
ヘッドとの摩擦による塵やほこりの発生を防止すること
ができ、クリーンルームでの使用にも適する。また、ク
リーニング用シートとして無塵布を用いても、塵やほこ
りの発生を防止することができ、クリーンルームでの使
用に適したものとなる。
【0033】一方、クリーニング用シートを塗布ヘッド
の先端に対して移動させながら塗布ヘッドの先端を拭う
ようにすれば、塗布ヘッドを擦るようにして拭うことが
でき、余分な流体をより確実に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロット型の流体塗布装置を示す概略構成図で
ある。
【図2】同上の塗布ヘッドを示す一部破断した分解斜視
図である。
【図3】(a)(b)は同上の塗布ヘッドからの塗布液
が垂れる様子を示す拡大断面図である。
【図4】同上の塗布ヘッドによってガラス基板上に塗布
された塗膜の状態を説明するための平面図である。
【図5】本発明の一実施例による塗布ヘッドクリーニン
グ装置を示す断面図である。
【図6】同上の塗布ヘッドクリーニング装置の一部破断
した平面図である。
【図7】本発明の別な実施例による塗布ヘッドクリーニ
ング装置を示す断面図である。
【図8】本発明のさらに別な実施例による塗布ヘッドク
リーニング装置を示す断面図である。
【図9】本発明のさらに別な実施例による塗布ヘッドク
リーニング装置を示す断面図である。
【図10】(a)(b)は本発明のさらに別な実施例に
よる塗布ヘッドクリーニング装置とその動作を説明する
断面図である。
【図11】本発明のさらに別な実施例による塗布ヘッド
クリーニング装置を示す断面図である。
【符号の説明】
2 塗布ヘッド 4 テーブル 6 スロット 7 塗布液 18 テーパ部 24 パイプ 28 通孔 29 クリーニング用シート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を一定の厚みにしてスロットから流
    出させる塗布ヘッドを、流体の塗布前にクリーニングす
    るための方法であって、 溶剤を含浸させたクリーニング用シートに塗布ヘッドの
    先端を接触させることにより、塗布ヘッドの先端に付着
    している流体を拭うことを特徴とする塗布ヘッドのクリ
    ーニング方法。
  2. 【請求項2】 前記クリーニング用シートが塗布ヘッド
    の先端に対して相対的に静止した状態で塗布ヘッドの先
    端を拭うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    塗布ヘッドのクリーニング方法。
  3. 【請求項3】 前記クリーニング用シートを塗布ヘッド
    の先端に対して相対的に移動させながら塗布ヘッドの先
    端を拭うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    塗布ヘッドのクリーニング方法。
  4. 【請求項4】 流体を一定の厚みにしてスロットから流
    出させる塗布ヘッドをクリーニングする塗布ヘッドクリ
    ーニング装置であって、 塗布ヘッドの先端を接触させてクリーニングするための
    クリーニング用シートと、該クリーニング用シートに溶
    剤を供給して該クリーニング用シートに溶剤を含浸させ
    るための溶剤供給手段とを備えた塗布ヘッドクリーニン
    グ装置。
  5. 【請求項5】 前記クリーニング用シートが無塵布を素
    材として形成されていることを特徴とする請求項4に記
    載の塗布ヘッドクリーニング装置。
  6. 【請求項6】 中空内部から外周面に向けて溶剤を通過
    させることができるパイプによって前記溶剤供給手段を
    構成し、前記クリーニング用シートを該パイプの外周面
    に掛け回し、クリーニング用シートを該パイプの外周面
    で走行させるようにしたことを特徴とする請求項4又は
    5に記載の塗布ヘッドクリーニング装置。
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