JPH0780184A - 洗濯ネット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネット内に収納された洗濯物が洗濯される過
程で片寄ったり丸まったりしてしまうのを防止する。 【構成】 洗濯物の出し入れ口を有する袋状ネットの内
部に洗濯物を固定するための止め具１５を設ける。洗濯
ネット１０は赤ちゃん用袖付き衣類２０の袖を収納する
袖部１７を有しており、止め具１５は袖付き衣類２０の
両肩部を固定する位置に設ける。ネット材は、ホルマリ
ンを使用していない無蛍光ネットで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、洗濯物を収納した状態
で洗濯するための洗濯ネットに関する。特に、ネット内
に収納された洗濯物が、洗濯される過程で片寄ったり、
丸まったりしてしまうのを防止することができるように
した洗濯ネットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、洗濯物を収納した状態で洗濯
するための洗濯ネットは、種々の物が提案されまた市販
もされている。

【０００３】例えば、実開平３−９２４８１号公報に
は、図４に示すように、一般的で単純な洗濯ネットとし
て、洗濯物の出し入れ口２を有する袋状ネットからなる
洗濯ネット３も開示されているし、図５に示すように、
洗濯物が袖付き衣類である場合に、この袖付き衣類の袖
を収納する袖部５，５’を有する洗濯ネット３も開示さ
れている。１は出し入れ口２を開閉するファスナーであ
る。

【０００４】このような洗濯ネットによれば、これに洗
濯物を収納して洗濯機に投入することにより、他の洗濯
物からの糸屑の侵入を防止しつつ洗濯することができる
等のメリットが得られる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の洗濯ネ
ットでは、これが洗濯機内で揉まれているうちに、収納
された洗濯物がネット内で片寄ったり、丸まったりして
しまうことがあり、うまく洗濯されないことがあるとい
う問題があった。

【０００６】特に、図５に示したような袖付き衣類用の
洗濯ネットでは、その袖部５，５’から衣類の袖が抜け
出し、胴部４に入り込んで丸まってしまうことがあり、
うまく洗濯することができないことがあった。

【０００７】本発明の目的は、以上のような問題点を解
決し、ネット内に収納された洗濯物が、洗濯される過程
で片寄ったり、丸まったりしてしまうのを防止すること
ができる洗濯ネットを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１記載の洗濯ネットは、洗濯物の出し入れ口を
有する袋状ネットであって、その内部に前記洗濯物を固
定するための止め具を備えていることを特徴とする。

【０００９】請求項２記載の洗濯ネットは、請求項１記
載の洗濯ネットであって、洗濯物が袖付き衣類であり、
この袖付き衣類の袖を収納する袖部を有していることを
特徴とする。

【００１０】請求項３記載の洗濯ネットは、請求項２記
載の洗濯ネットにおいて、前記止め具は、袋状ネットに
収納された袖付き衣類の両肩部を固定する位置にそれぞ
れ設けられていることを特徴とする。

【００１１】請求項４記載の洗濯ネットは、請求項３記
載の洗濯ネットにおいて、前記出し入れ口は、前記止め
具が設けられている位置の中間部に設けられていること
を特徴とする。

【００１２】請求項５記載の洗濯ネットは、請求項１か
ら４の内いずれか１つに記載の洗濯ネットにおいて、前
記洗濯物が赤ちゃん用衣類であり、前記袋状ネットが、
ホルマリンを使用していない無蛍光ネットで構成されて
いることを特徴とする。

【００１３】

【作用効果】請求項１記載の洗濯ネットによれば、出し
入れ口からネット内に洗濯物を入れて収納し、洗濯機に
投入して洗濯することができる。

【００１４】そして、洗濯ネットの内部には、洗濯物を
固定するための止め具を備えているので、洗濯物を収納
した際、止め具で洗濯物を固定することができる。

【００１５】したがって、この洗濯ネットによれば、ネ
ット内に収納された洗濯物が洗濯される過程で片寄った
り丸まったりしてしまうことを防止することができ、良
好に洗濯することができる。

【００１６】請求項２記載の洗濯ネットは、袖付き衣類
の袖を収納する袖部を有しているので、この袖部に、衣
類の袖部を収納して洗濯することができ、この場合も、
止め具で洗濯物を固定することができる。

【００１７】したがって、この洗濯ネットは、袖付き衣
類を良好に洗濯することができる。

【００１８】請求項３記載の洗濯ネットによれば、請求
項２記載の洗濯ネットにおいて、止め具が、袋状ネット
に収納された袖付き衣類の両肩部を固定する位置にそれ
ぞれ設けられているので、衣類の袖がネットの袖部から
抜け出すのを有効に防止することができる。また、両肩
部が固定されることとなるので、首部が垂れるのも防止
される。

【００１９】請求項４記載の洗濯ネットによれば、請求
項３記載の洗濯ネットにおいて、出し入れ口は、止め具
が設けられている位置の中間部に設けられているので、
出し入れ口からネット内に手を入れて、容易に止め具に
よる固定操作を行なうことができる。

【００２０】請求項５記載の洗濯ネットは、請求項１か
ら４の内いずれか１つに記載の洗濯ネットにおいて、袋
状ネットが、ホルマリンを使用していない無蛍光ネット
で構成されているので、洗濯物が赤ちゃん用衣類であっ
ても、安心して使用することができる。

【００２１】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。

【００２２】図１は本発明に係る洗濯ネットの一実施例
を示す図で、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）
は（ｂ）図におけるｃ−ｃ断面図、（ｄ）は右側面図で
ある。

【００２３】この実施例の洗濯ネット１０は、図３に示
すような、赤ちゃん用の袖付き衣類２０を収納して洗濯
するのに適した洗濯ネットである。

【００２４】図１に示すように、この洗濯ネット１０
は、ほぼ袖付き衣類に対応した形状を有する正面ネット
材１１と背面ネット材１２とを、その周縁部をそれぞれ
内側に折り曲げ、この折り曲げ部を内側から包むように
バイヤステープ１３を当てがって縫製することにより、
全体として袋状に形成されている。１７，１７は洗濯ネ
ットの袖部、１８は胴部である。

【００２５】正面ネット材１１には、その中央部におい
て、縦方向に伸びるファスナー１４が設けられており、
このファスナー１４が、衣類２０を出し入れするための
出入口を構成する。なお、ファスナー１４も、バイアス
テープをあてがって縫いつけられている。１４ａはファ
スナー１４を開閉するためのつまみであり、ファスナー
１４の端部には、ファスナーを閉じたときにつまみ１４
ａをカバーするゴムバンド１４ｂが設けられている。

【００２６】正面ネット材１１および背面ネット材１２
は、いずれも目が細かく風合いが柔らかで、かつ、ホル
マリンを使用していない無蛍光ネットで構成されてい
る。

【００２７】１５は止め具であり、図３にも示すよう
に、収納された袖付き衣類２０の両肩部を固定する位置
にそれぞれ設けられている。また、結果として、出し入
れ口をなすファスナー１４は、止め具１５，１５が設け
られている位置の中間部に設けられた構成となってい
る。止め具１５は、本実施例では、図２に示すようなク
リップで構成されており、取付紐１６を介し、その端部
をバイヤステープ１３と一緒に縫いつけることによって
取り付けられている。

【００２８】以上のような洗濯ネット１０を用いて赤ち
ゃん用袖付き衣類（以下、単に衣類ともいう）２０を洗
濯するには、先ずファスナー１４を開け、洗濯ネット１
０内に衣類２０を収納する。この際、図３に示すよう
に、衣類２０の脚部および胴部２１を洗濯ネットの胴部
１８に収納し、袖２２，２２を洗濯ネットの袖部１７，
１７にそれぞれ収納する。

【００２９】次いで、衣類２０の両肩部を止め具１５で
挟んで固定する。この際、ファスナー１４による出し入
れ口は、止め具１５が設けられている位置の中間部に設
けられているので、出し入れ口からネット内に手を入れ
て、容易に止め具１５による固定操作を行なうことがで
きる。

【００３０】その後、ファスナー１４を閉じて洗濯機に
投入し洗濯する。

【００３１】このような洗濯ネット１０によれば、洗濯
ネット内に収納された衣類２０が止め具１５で固定され
ているので、衣類２０が洗濯ネット１０内で洗濯される
過程で片寄ったり、丸まったりしてしまうことがなくな
り、良好に衣類を洗濯することができる。止め具１５
は、袖付き衣類２０の両肩部を固定する位置にそれぞれ
設けられているので、衣類の袖２２が洗濯ネット１０の
袖部１８から抜け出すのを有効に防止することができ
る。しかも、両肩部が固定されているので、衣類２０の
首部２３が垂れるのも防止される。

【００３２】また、ネット材１１，１２は、ホルマリン
を使用していない無蛍光ネットで構成されているので、
洗濯物が赤ちゃん用衣類であっても安心して使用するこ
とができ、目が細かく風合いが柔らかなネット材である
から、他の洗濯物からの糸屑の侵入が防止され、また、
衣類２０に毛玉が生じにくい。

【００３３】さらに、洗濯した後は、図３に示すよう
に、衣類２０を収納したままハンガー３０等を用いて物
干し竿４０等に吊るし、乾燥させることができる。この
際、衣類２０は洗濯ネット１０に収納された状態で干さ
れるので、埃や鳥の糞、虫の卵等から保護される。ま
た、止め具１５によって両肩部が吊るされる状態となる
ので、型くずれも生じない。

【００３４】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。

【００３５】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る洗濯ネットの一実施例を示す図
で、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は（ｂ）
図におけるｃ−ｃ断面図、（ｄ）は右側面図。

【図２】（ａ）は図１（ｂ）図におけるＡ−Ｂ部分拡大
正面図、（ｂ）は同じく拡大側面図。

【図３】使用状態参考図。

【図４】従来技術の説明図。

【図５】従来技術の説明図。

【符号の説明】 １０ 袋状ネット １４ ファスナー １５ 止め具 １７ 袖部 ２０ 赤ちゃん用袖付き衣類 ２２ 袖

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗濯物の出し入れ口を有する袋状ネット
   であって、その内部に前記洗濯物を固定するための止め
   具を備えていることを特徴とする洗濯ネット。
2. 【請求項２】 洗濯物が袖付き衣類であり、この袖付き
   衣類の袖を収納する袖部を有していることを特徴とする
   請求項１記載の洗濯ネット。
3. 【請求項３】 前記止め具は、袋状ネットに収納された
   袖付き衣類の両肩部を固定する位置にそれぞれ設けられ
   ていることを特徴とする請求項２記載の洗濯ネット。
4. 【請求項４】 前記出し入れ口は、前記止め具が設けら
   れている位置の中間部に設けられていることを特徴とす
   る請求項３記載の洗濯ネット。
5. 【請求項５】 前記洗濯物が赤ちゃん用衣類であり、前
   記袋状ネットが、ホルマリンを使用していない無蛍光ネ
   ットで構成されていることを特徴とする請求項１から４
   の内いずれか１つに記載の洗濯ネット。