JPH0779813A - 対面係合ファスナー部材とその製造方法 - Google Patents

対面係合ファスナー部材とその製造方法

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JPH0779813A
JPH0779813A JP5221234A JP22123493A JPH0779813A JP H0779813 A JPH0779813 A JP H0779813A JP 5221234 A JP5221234 A JP 5221234A JP 22123493 A JP22123493 A JP 22123493A JP H0779813 A JPH0779813 A JP H0779813A
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leg
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head
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JP5221234A
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English (en)
Inventor
Shinji Torigoe
伸二 鳥越
Jiro Hattori
二郎 服部
Tokuhito Shibahara
徳人 柴原
Naganari Sawajiri
修成 澤尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B18/00Fasteners of the touch-and-close type; Making such fasteners
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
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    • A44B18/00Fasteners of the touch-and-close type; Making such fasteners
    • A44B18/0046Fasteners made integrally of plastics
    • A44B18/0061Male or hook elements
    • A44B18/0065Male or hook elements of a mushroom type

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  • Slide Fasteners, Snap Fasteners, And Hook Fasteners (AREA)
  • Massaging Devices (AREA)
  • Insertion Pins And Rivets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 基部を物体表面に容易かつ確実に固定できる
固定手段を有した対面係合ファスナー部材を提供する。 【構成】 対面係合ファスナー部材10は、基部12
と、基部12に立設される複数の有頭突子14とを備え
る。各有頭突子14は、基部12から略直立状に突出す
る脚部16と、脚部16の末端に連結される頭部18と
を備える。基部12の裏面26には、基部12を物体の
表面に固定するための延長部28が形成される。延長部
28は、物体表面に係合する係止部32を備える。延長
部28は、対面係合ファスナー部材10の成形工程にお
いて、基部12を成形するための鋳型内で基部12と一
体的に形成される。したがって、延長部28は基部12
に強固に連結され、しかも再現性に優れるので多数の対
面係合ファスナー部材に均等な固定機能が付与される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対面係合ファスナー部
材に関する。さらに本発明は、対面係合ファスナー部材
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】基部の主要面に複数の有頭突子を立設し
てなる対面係合ファスナー部材は、様々な構造を有する
ものが知られている。例えば、布帛製の基部と、基部に
植設される複数の樹脂製モノフィラメントからなる有頭
突子とを備えたものがある。また、基部と複数の有頭突
子とを樹脂材料から一体成形してなる対面係合ファスナ
ー部材は周知である。これらの対面係合ファスナー部材
は、同一形状のものを組合せて雌雄同体のファスナーと
して使用するか、相互係着可能な他の雌形ファスナー部
材と組合せて使用することができる。
【0003】同一形状の対面係合ファスナー部材の組合
せからなる従来のファスナーの一例を、図9に示す。一
対の対面係合ファスナー部材1は、基部2と、基部2に
所定の離間配置で立設される複数の有頭突子3とを備え
る。各々の有頭突子3は、基部2の主要面4から略直立
状に突出する脚部5と、脚部5の末端に連結される頭部
6とを備える。両ファスナー部材1を相互に係着する際
は、各有頭突子3の頭部6を相互に対向させて各基部2
を略平行に配置する(図9(a))。その状態で、各基
部2に相互接近方向へ所定圧力を加えると、一方のファ
スナー部材1の有頭突子3の頭部6は、その頂面7にて
他方のファスナー部材1の有頭突子3の頭部6の頂面7
に沿って摺動し、それにより双方の有頭突子3の脚部5
を弾性的に撓曲しつつ、他方のファスナー部材1の有頭
突子3の隣接する脚部5の間に進入する(図9
(b))。この状態で、一方のファスナー部材1の複数
の有頭突子3は、その頭部6の底面を形成する係止面8
にて、他方のファスナー部材1の各有頭突子3の頭部6
の係止面8に係合する。このようにして、一対の対面係
合ファスナー部材1が相互に係着される。なお、相互係
着された両ファスナー部材1は、各基部2に分離方向へ
所定の引っ張り力を加え、両者の有頭突子3の脚部5を
弾性的に撓曲しつつ、係止面8同士の係合に抗して頭部
6を解離することにより、抜脱される。
【0004】樹脂材料の一体成形品からなる対面係合フ
ァスナー部材は、一般に接着剤、感圧両面粘着テープ、
ボルト、クリップ等の固定手段によって、基部が物体の
表面に固定される。従来、物体表面への固定作業を容易
かつ迅速に行うために、基部の主要面の反対側の面(す
なわち裏面)に接着剤又は感圧両面粘着テープを被着す
るか、基部に超音波溶接工程又は高周波溶接工程によっ
て別体の樹脂製クリップを固着するか、或いは、基部に
別体の金属製クリップを圧入し又はかしめて固着するこ
とにより、予め対面係合ファスナー部材に固定手段を連
結していた。
【0005】対面係合ファスナー部材の基部の裏面に接
着剤又は感圧両面粘着テープを被着する場合、基部に確
実に固着されるよう基部の裏面にプライマーを塗布する
必要がある。多数の対面係合ファスナー部材にプライマ
ーを塗布する場合、繰り返して均一厚みに塗布すること
は困難であり、その結果、多数の対面係合ファスナー部
材に均等な固定機能を付与できない課題が生じる。ま
た、物体の表面に接着剤又は感圧両面粘着テープを介し
て対面係合ファスナー部材を固定した場合、接着剤の硬
化又は感圧両面粘着テープの常態接着力を得るに時間を
要するので、固定直後に対面係合ファスナー部材を使用
することは困難である。
【0006】基部に超音波溶接工程又は高周波溶接工程
によって別体の樹脂製クリップを固着する場合は、溶接
作業に熟練を要し、なおかつ溶接の結果にばらつきが生
じ易いので、やはり多数の対面係合ファスナー部材に均
等な固定機能を付与できない課題がある。また、基部に
別体の金属製クリップを圧入又はかしめにより固着する
場合、一般に金属製クリップは、有頭突子が配置されな
い基部の外縁部近傍に固着される。したがって、このよ
うな金属製クリップによって対面係合ファスナー部材を
物体表面に固定した場合、基部の外縁部のみが物体表面
に係止されるので、例えば対面係合ファスナー部材に抜
脱力が加わったときに基部の中心部分が物体表面から浮
き上がってしまい、充分なファスナー機能を発揮できな
くなる課題がある。
【0007】これらの課題を解決するものとして、基部
に一体成形された固定手段を備えるファスナー部材が知
られている。図10に示すように、このファスナー部材
1′は、基部2′に立設される複数の有頭突子3′と、
基部2′の主要面4′の反対側の面に連結され、基部
2′を物体表面に固定する固定手段9とを備える。固定
手段9は、ファスナー部材1′の射出成形工程におい
て、基部2′の成形時に基部2′に一体成形される。こ
のようにして基部2′に連結された固定手段9によれ
ば、基部2′を物体表面に容易かつ確実に固定でき、し
かも射出成形によって多数のファスナー部材1′に均等
な固定機能を付与することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】基部に固定手段を一体
成形により連結した上記のファスナー部材1′は、射出
成形工程において、鋳型及び成形品を破壊せずに鋳型を
成形品から脱離するために、図示のように有頭突子3′
の頭部6′はその一部分が欠落した形状になっている。
すなわち、有頭突子3′の頭部6′は、脚部5′の末端
の側面の一部から側方へ突出する突起からなり、その突
起が係止面8′を有する。このような頭部形状では、係
止面8′の面積が必然的に小さくなり、その結果、他の
ファスナー部材との相互係着時に充分な係着保持力を得
ることが困難となる。したがって図9に示すような、脚
部5の末端に連結される頭部6が、脚部5の全周に亙る
表面から外方へ延びる係止面8を形成してなる有頭突子
3を備えた従来の対面係合ファスナー部材において、固
定手段に関する同様の解決策を講ずることが望まれてい
る。さらに、従来のファスナー部材1′は、有頭突子
3′を成形するために、有頭突子の配列に沿って分割さ
れる複数の鋳型を組み合わせて使用していた。したがっ
て、有頭突子群に図示の格子状配列以外の配置を付与す
ることは困難であり、また、隣接する有頭突子間の距離
が大きくなるという課題があった。
【0009】本発明の目的は、複数の有頭突子を備えた
対面係合ファスナー部材において、基部を物体表面に容
易かつ確実に固定でき、しかも多数の対面係合ファスナ
ー部材に均等な固定機能を付与できる固定手段を、係着
保持力に代表されるファスナー機能を損なうことなく設
けた対面係合ファスナー部材を提供することにある。本
発明の他の目的は、そのような対面係合ファスナー部材
の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、主要面を有する基部と、基部の主要面か
ら突出する脚部及び脚部の末端に脚部の全周に亙る表面
から外方へ延びる係止面を形成しつつ連結される頭部を
各々に備えて、基部に所定の離間配置で立設される複数
の有頭突子とを具備する対面係合ファスナー部材におい
て、基部を成形する際に基部に一体的に連結され、基部
を物体の表面に固定する固定手段を具備したことを特徴
とする対面係合ファスナー部材を提供する。
【0011】この対面係合ファスナー部材では、破壊的
に脱離可能な脚部用鋳型を使用した射出成形工程によっ
て、基部と、複数の有頭突子の脚部と、複数の有頭突子
の頭部と、固定手段とが一体的に連結されることが好ま
しい。また、固定手段は、基部に一体成形される延長部
を具備し、この延長部が物体の表面に係合する構成とす
ることができる。或いは固定手段は、基部の成形時に基
部を成形する鋳型内にインサートとして配置され、以て
基部に一体的に連結される保持部材を具備し、この保持
部材が物体の表面に係合する構成としてもよい。この場
合、基部及び有頭突子が導電性高分子材料からなり、か
つ保持部材が金属材料からなることは、物体表面への接
地機能を付与することができるので好都合である。
【0012】さらに本発明は、基部と、基部から突出す
る脚部及び脚部の末端に連結される頭部を各々に備え
て、基部に所定の離間配置で立設される複数の有頭突子
とを具備する対面係合ファスナー部材の製造方法であっ
て、 a)基部と基部を物体の表面に固定する固定手段とを一
体成形するための空間を備えた恒久的な基部用鋳型と、
有頭突子の脚部を成形するための複数の空間を備えた破
壊的に脱離可能な脚部用鋳型と、有頭突子の頭部を成形
するための複数の空間を備えた恒久的な頭部用鋳型とを
用意し、 b)基部と固定手段とを一体成形するための空間と脚部
を成形するための複数の空間とを流体の流通が可能なよ
うに連結しつつ、基部用鋳型に隣接して脚部用鋳型を固
定し、かつ、脚部を成形するための複数の空間と頭部を
成形するための複数の空間とを流体の流通が可能なよう
に連結しつつ、脚部用鋳型に隣接して頭部用鋳型を固定
し、 c)頭部用鋳型、脚部用鋳型及び基部用鋳型のいずれか
1つに設けた導入路を通して、溶融した高分子材料を、
頭部用鋳型、脚部用鋳型及び基部用鋳型の各々の空間内
に流し込み、 d)頭部用鋳型、脚部用鋳型及び基部用鋳型の中で、高
分子材料から、基部に延長部として一体成形された固定
手段を有する対面係合ファスナー部材を成形し、 e)脚部用鋳型及び成形された対面係合ファスナー部材
から、基部用鋳型と頭部用鋳型とを取り外し、 f)成形された対面係合ファスナー部材から脚部用鋳型
を破壊的に脱離する、各ステップを備えたことを特徴と
する方法を提供する。
【0013】上記方法において、ステップf)は、破壊
的に脱離可能な脚部用鋳型を溶剤によって溶解除去する
ステップを含むことができる。この場合、溶剤は水から
なってもよい。
【0014】本発明の他の態様によれば、基部と、基部
から突出する脚部及び脚部の末端に連結される頭部を各
々に備えて、基部に所定の離間配置で立設される複数の
有頭突子とを具備する対面係合ファスナー部材であっ
て、 a)基部と基部を物体の表面に固定する固定手段とを一
体成形するための空間を備えた恒久的な基部用鋳型と、
有頭突子の脚部を成形するための複数の空間を備えた破
壊的に脱離可能な脚部用鋳型と、有頭突子の頭部を成形
するための複数の空間を備えた恒久的な頭部用鋳型とを
用意し、 b)基部と固定手段とを一体成形するための空間と脚部
を成形するための複数の空間とを流体の流通が可能なよ
うに連結しつつ、基部用鋳型に隣接して脚部用鋳型を固
定し、かつ、脚部を成形するための複数の空間と頭部を
成形するための複数の空間とを流体の流通が可能なよう
に連結しつつ、脚部用鋳型に隣接して頭部用鋳型を固定
し、 c)頭部用鋳型、脚部用鋳型及び基部用鋳型のいずれか
1つに設けた導入路を通して、溶融した高分子材料を、
頭部用鋳型、脚部用鋳型及び基部用鋳型の各々の空間内
に流し込み、 d)頭部用鋳型、脚部用鋳型及び基部用鋳型の中で、高
分子材料から、基部に延長部として一体成形された固定
手段を有する対面係合ファスナー部材を成形し、 e)脚部用鋳型及び成形された対面係合ファスナー部材
から、基部用鋳型と頭部用鋳型とを取り外し、 f)成形された対面係合ファスナー部材から脚部用鋳型
を破壊的に脱離する、各ステップを有した方法から製造
されることを特徴とする対面係合ファスナー部材が提供
される。
【0015】さらに本発明は、基部と、基部から突出す
る脚部及び脚部の末端に連結される頭部を各々に備え
て、基部に所定の離間配置で立設される複数の有頭突子
とを具備する対面係合ファスナー部材の製造方法であっ
て、 a)基部を成形するための空間を備えた恒久的な基部用
鋳型と、有頭突子の脚部を成形するための複数の空間を
備えた破壊的に脱離可能な脚部用鋳型と、有頭突子の頭
部を成形するための複数の空間を備えた恒久的な頭部用
鋳型とを用意し、 b)基部用鋳型の基部を成形するための空間の所定位置
に、基部を物体の表面に固定するための固定手段を配置
し、 c)基部を成形するための空間と脚部を成形するための
複数の空間とを流体の流通が可能なように連結しつつ、
恒久的な基部用鋳型に隣接して破壊的に脱離可能な脚部
用鋳型を固定し、かつ、脚部を成形するための複数の空
間と頭部を成形するための複数の空間とを流体の流通が
可能なように連結しつつ、破壊的に脱離可能な脚部用鋳
型に隣接して恒久的な頭部用鋳型を固定し、 d)頭部用鋳型、脚部用鋳型及び基部用鋳型のいずれか
1つに設けた導入路を通して、溶融した高分子材料を、
頭部用鋳型、脚部用鋳型及び基部用鋳型の各々の空間内
に流し込み、 e)頭部用鋳型、脚部用鋳型及び基部用鋳型の中で、高
分子材料から、固定手段を基部の所定位置に連結した対
面係合ファスナー部材を成形し、 f)脚部用鋳型及び成形された対面係合ファスナー部材
から、基部用鋳型と頭部用鋳型とを取り外し、 g)成形された対面係合ファスナー部材から脚部用鋳型
を破壊的に脱離する、各ステップを備えたことを特徴と
する方法を提供する。
【0016】本発明のさらに他の態様によれば、基部
と、基部から突出する脚部及び脚部の末端に連結される
頭部を各々に備えて、基部に所定の離間配置で立設され
る複数の有頭突子とを具備する対面係合ファスナー部材
であって、 a)基部を成形するための空間を備えた恒久的な基部用
鋳型と、有頭突子の脚部を成形するための複数の空間を
備えた破壊的に脱離可能な脚部用鋳型と、有頭突子の頭
部を成形するための複数の空間を備えた恒久的な頭部用
鋳型とを用意し、 b)基部用鋳型の基部を成形するための空間の所定位置
に、基部を物体の表面に固定するための固定手段を配置
し、 c)基部を成形するための空間と脚部を成形するための
複数の空間とを流体の流通が可能なように連結しつつ、
恒久的な基部用鋳型に隣接して破壊的に脱離可能な脚部
用鋳型を固定し、かつ、脚部を成形するための複数の空
間と頭部を成形するための複数の空間とを流体の流通が
可能なように連結しつつ、破壊的に脱離可能な脚部用鋳
型に隣接して恒久的な頭部用鋳型を固定し、 d)頭部用鋳型、脚部用鋳型及び基部用鋳型のいずれか
1つに設けた導入路を通して、溶融した高分子材料を、
頭部用鋳型、脚部用鋳型及び基部用鋳型の各々の空間内
に流し込み、 e)頭部用鋳型、脚部用鋳型及び基部用鋳型の中で、高
分子材料から、固定手段を基部の所定位置に連結した対
面係合ファスナー部材を成形し、 f)脚部用鋳型及び成形された対面係合ファスナー部材
から、基部用鋳型と頭部用鋳型とを取り外し、 g)成形された対面係合ファスナー部材から脚部用鋳型
を破壊的に脱離する、各ステップを有した方法から製造
されることを特徴とする対面係合ファスナー部材が提供
される。
【0017】
【作用】固定手段は、対面係合ファスナー部材の成形工
程において、基部の成形時に基部に一体的に連結される
ので、良好な再現性の下に多数の対面係合ファスナー部
材に形成することができる。その結果、多数の対面係合
ファスナー部材に均等な固定機能が付与される。また、
一体的に形成することにより基部の所望位置に固定手段
を配置できるので、基部を物体の表面に確実に固定する
ことができる。
【0018】
【実施例】以下、添付図面に示した好適な実施例に基づ
き、本発明をさらに詳細に説明する。各図において、同
一又は類似の構成要素には共通の参照番号を付す。図面
を参照すると、図1は本発明の第1実施例による対面係
合ファスナー部材10を示す。対面係合ファスナー部材
10は、略平坦な円板状の基部12と、基部12に所定
の離間配置で立設される複数の有頭突子14とを備え
る。各有頭突子14は、基部12から略直立状に突出す
る脚部16と、脚部16の末端に脚部16の外表面から
膨出する輪郭を有して形成される半球状の頭部18とを
備える。脚部16は、基部12の主要面20に連結され
る基端22と、頭部18に連結される末端24とを有す
る。また、頭部18は、脚部16の末端24に、脚部1
6の全周に亙る表面から外方へ延びる係止面25を形成
しつつ連結される。
【0019】対面係合ファスナー部材10は、基部12
を物体の表面に固定する固定手段として、基部12の裏
面26の略中央に連結される延長部28を備える。延長
部28は、対面係合ファスナー部材10の成形工程にお
いて、基部12を成形するための鋳型内で基部12と一
体的に形成される。延長部28は、基部12の裏面26
から直立状に延長される略円柱状部分30と、略円柱状
部分30の側面の対向位置に配置される一対の係止部3
2とを備える。係止部32は、その下端32aにて略円
柱状部分30の下端近傍に連結される。したがって係止
部32は、その上端32bが自由端であり、材料の弾性
により下端32aを支点として揺動することができる。
【0020】対面係合ファスナー部材10を物体の表面
に固定する場合は、延長部28を受容するために物体に
形成された穴H(図1(b),(c)参照)に、係止部
32を略円柱状部分30の中心方向へ弾性的に揺動させ
つつ、延長部28を挿入する。対面係合ファスナー部材
10の基部12の裏面26が物体表面に接触したとき
に、係止部32は図1(b)に示す状態に弾性的に復元
し、係止部32の上面が穴Hの縁部に係止される。この
ような延長部28の構造は固定手段として周知の構造で
あるが、本発明は延長部28を、基部12の成形時に鋳
型内で基部12と一体的に形成することを特徴とする。
したがって、延長部28は基部12に強固に連結され、
しかも再現性に優れるので多数の対面係合ファスナー部
材に均等な固定機能が付与される。一体的に形成する方
法としては、後述するように、基部12と延長部28と
を同一の高分子材料から射出成形する方法、又は、基部
12の材料よりも高融点の高分子材料から予め成形され
た延長部28をインサートとして鋳型内に配置して基部
12を成形する方法を採用できる。
【0021】図2は、本発明の第2実施例による対面係
合ファスナー部材10′を示す。対面係合ファスナー部
材10′は、図1の対面係合ファスナー部材10と略同
一の基部12及び有頭突子14を備える。さらに対面係
合ファスナー部材10′は、固定手段として、基部12
の裏面26の略中央に連結される延長部34を備える。
延長部34は、基部12の成形時に鋳型内で基部12と
一体的に形成される。延長部34は、基部12の裏面か
ら略直立状に延長される略円柱状部分36と、略円柱状
部分36の下端から半径方向外方へ延長される環板状の
係止部38とを備える。対面係合ファスナー部材10′
は、物体の表面に設けたT字溝(図示せず)に延長部3
4の係止部38を摺動式に挿入することにより、物体表
面に固定される。
【0022】図3は、本発明の第3実施例による対面係
合ファスナー部材40を示す。対面係合ファスナー部材
40は、略平坦な矩形板状の基部42と、基部42に所
定の離間配置で立設される複数の有頭突子44とを備え
る。各有頭突子44は、基部42の主要面46から略直
立状に突出する脚部48と、脚部48の末端に脚部48
の外表面から膨出する輪郭を有して連結される半球状の
頭部50とを備える。さらに対面係合ファスナー部材4
0は、固定手段として、基部42の裏面52からその一
縁部に沿って下方へ延長される延長部54を備える。延
長部54は、対面係合ファスナー部材40の成形工程に
おいて、基部42を成形するための鋳型内で基部42と
同一の高分子材料から一体成形される。延長部54は、
基部42の裏面52に略直交する壁部分56と、壁部分
56の下端から裏面52に接近しつつ略平行に延長され
る係止部58とを備える。
【0023】対面係合ファスナー部材40は、物体の縁
部を、基部42の裏面52と延長部54の係止部58と
の間の空間に挿入することにより、物体表面に固定され
る。このとき、係止部58の自由端60が物体縁部によ
り下方へ押されるので、係止部58の弾性復元力によっ
て物体縁部が基部42と係止部58との間に挟持される
ことになる。
【0024】図4は、本発明の第4実施例による対面係
合ファスナー部材40′を示す。対面係合ファスナー部
材40′は、図3の対面係合ファスナー部材40と略同
一の基部42及び有頭突子44を備える。さらに対面係
合ファスナー部材40′は、固定手段として、基部42
の裏面52からその一縁部に沿って下方へ延長される一
対の延長部62を備える。延長部62は、対面係合ファ
スナー部材40′の成形工程において、基部42を成形
するための鋳型内で基部42と同一の高分子材料から一
体成形される。各延長部62は、基部42の裏面52に
略直交する壁部分64と、壁部分64の下端から裏面5
2に接近しつつ延長される係止部66とを備える。対面
係合ファスナー部材40′は、対面係合ファスナー部材
40と同様に、物体の縁部を基部42の裏面52と延長
部62の係止部66との間の空間に挿入することによ
り、物体表面に固定される。対面係合ファスナー部材4
0′は、対面係合ファスナー部材40に比べ、さらに薄
肉の物体縁部に強固に固定することができる。基部42
の他縁部には、固定機能を補助するための爪68が形成
される。
【0025】図5は、本発明の第5実施例による対面係
合ファスナー部材70を示す。対面係合ファスナー部材
70は、略平坦な板状の基部72と、基部72に所定の
離間配置で立設される複数の有頭突子74とを備える。
各有頭突子74は、基部72の主要面76から略直立状
に突出する脚部78と、脚部78の末端に連結される半
球状の頭部80とを備える。さらに対面係合ファスナー
部材70は、基部72を物体の表面に固定する固定手段
として、基部72に連結される保持部材82を備える。
保持部材82は、図6に示すように、基部72に埋設さ
れる支持部84と、支持部84の一縁部から下方へ延び
る壁部86と、壁部86の下端から支持部84に略平行
に延びる係止部88とを備える。保持部材82は、好ま
しくは板金からプレス成形され、支持部84には複数の
穴90が、かつ係止部88には係止爪92が形成され
る。保持部材82は、対面係合ファスナー部材70の成
形工程において、基部72を成形するための鋳型内にイ
ンサートとして配置され、高分子材料から基部72を成
形することにより基部72に一体的に連結される。この
とき、支持部84に設けた複数の穴90に高分子材料が
侵入し、それにより保持部材82が基部72に強固に固
定される。
【0026】対面係合ファスナー部材70は、物体の縁
部を、基部72の裏面94と保持部材82の係止部88
との間の空間に挿入することにより、物体表面に固定さ
れる。このとき、係止部88の係止爪92が物体縁部に
より下方へ押されるので、係止爪92の弾性復元力によ
って物体縁部が基部72と係止部88との間に挟持さ
れ、以て対面係合ファスナー部材70が固定される。
【0027】本発明に係る対面係合ファスナー部材は、
あらゆる寸法及び形状を有することができる。例えば対
面係合ファスナー部材10において、基部12は、図示
の円形の他に、複数の有頭突子14を固定的に保持可能
な様々な寸法及び形状に形成することができる。基部1
2の厚みは、0.5〜5.0mmの範囲にあることが好ま
しい。延長部28は、固定手段として機能するあらゆる
寸法及び形状を有することができる。また、基部12の
所望位置に延長部28を形成することができ、1つの基
部12に対して複数の延長部28を形成してもよい。そ
れにより、対面係合ファスナー部材10を物体表面にさ
らに確実に固定可能となる。
【0028】有頭突子14の脚部16は、円柱、角柱、
円錐台等の多様な形状を有することができ、1つの頭部
18に対し複数個設けることもできる。さらに、基端2
2における脚部16と基部12の主要面20との連結領
域に、有頭突子14の撓曲時の応力集中を抑制するため
の所定の曲率を有した隅部を設けてもよい。頭部18
は、図示の半球状の他に、球状、錐体状、笠状等の様々
な形状を有することができる。例えば、円柱状脚部16
と半球状頭部18とを有する有頭突子14において、脚
部16の直径は、係着相手のファスナー部材との充分な
係着保持力を得るために、頭部18の直径の20〜70
%の範囲にあることが好ましい。また、頭部18の外周
縁は、係着相手の有頭突子の頭部との相互係合中の擦過
音を低減するために、鋭角部分を排除して形成すること
が望ましい。さらに、係着に要する圧着力を低減するた
めに、頭部18に窪部や切欠き部を設けることもでき
る。
【0029】本発明に係る対面係合ファスナー部材は、
様々な材料から形成することができる。例えば対面係合
ファスナー部材40において、基部42及び延長部54
は、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアセタール樹脂等の高
分子材料から形成される。特にポリアミド樹脂は、耐熱
性、機械的強度、及び射出成形特性に優れるので好適な
材料である。有頭突子44は、基部42と同一の高分子
材料から形成することができる。或いは、有頭突子44
の脚部48は、耐久性を高めるために、基部42及び頭
部50とは異なる高強度材料から形成してもよい。ま
た、基部42、有頭突子44、及び延長部54は、AS
TM試験法D790に基づく測定での曲げ弾性率が、1
000〜100000kgf/cm2 の範囲にある材料から形
成されることが好ましい。さらに、周知のように高分子
材料に、可塑剤やゴムを添加したり、炭素繊維やガラス
繊維を補強材として添加したりすることにより、基部4
2、有頭突子44、及び延長部54の弾性率を適宜修
正、改変することもできる。
【0030】また、対面係合ファスナー部材70は、基
部72及び有頭突子74が導電性高分子材料から形成さ
れ、かつ保持部材82が金属材料から形成されることが
好ましい。それにより、金属製の物体表面に対面係合フ
ァスナー部材70を固定すると、対面係合ファスナー部
材70は物体への接地部材として機能することになる。
この構成は、例えば自動車の床面に、静電気除去の目的
で炭素繊維を織り込んだ導電性カーペットを敷く際に、
カーペットの固定と接地との両機能を有するので特に有
効である。金属製の物体表面が塗装されている場合に
も、保持部材82の係止部88に設けた係止爪92が塗
装を貫通するので、容易に接地効果を得ることができ
る。
【0031】本発明に係る対面係合ファスナー部材は、
様々な方法によって形成することができる。特殊な形状
を有する有頭突子群を容易に形成するためには、破壊的
に脱離可能な脚部用鋳型を使用した射出成形工程によっ
て、基部及び有頭突子を一体的に形成する方法が有利で
ある。この方法を、図7及び図8を参照して以下に説明
する。
【0032】図7は、例として対面係合ファスナー部材
10′の製造工程を概略で示す。図7(a)に示すよう
に、対面係合ファスナー部材10′の基部12と延長部
34とを成形するための基部用金型100と、有頭突子
14の脚部16を成形するための脚部用鋳型102と、
有頭突子14の頭部18を成形するための頭部用金型1
04とを用意する。基部用金型100は、成形された対
面係合ファスナー部材10′から破壊することなく脱離
される恒久的鋳型であり、基部12及び延長部34に対
応する鋳型空間106を備える。脚部用鋳型102は、
成形された対面係合ファスナー部材10′から後述する
ようにして破壊的に脱離される鋳型であり、脚部16に
対応する複数の鋳型空間108を備える。頭部用金型1
04は、成形された対面係合ファスナー部材10′から
破壊することなく脱離される恒久的鋳型であり、頭部1
8に対応する鋳型空間110を備える。各鋳型空間10
6,108,110は、前述のような基部12、延長部
34、脚部16、頭部18の所望の形状に対応して多様
な輪郭を有することができる。
【0033】脚部用鋳型102は、対面係合ファスナー
部材10′を成形するための射出成形工程において、中
子として機能し得る充分な耐久性を有するとともに、対
面係合ファスナー部材10′の成形後に、様々な手段に
よって対面係合ファスナー部材10′から破壊的に脱離
し得るものである。例えば脚部用鋳型102は、水やア
ルコール等の溶剤による溶解、融解、破壊、超音波等に
よる粉砕、切削等の様々な機械的又は化学的手段によっ
て、対面係合ファスナー部材10′に損傷を加えること
なく脚部16の周囲から脱離される。好適な実施例で
は、脚部用鋳型102は水溶性材料から形成される。こ
の場合、脚部用鋳型102は、水又は温水に浸漬して振
動を加えることにより、対面係合ファスナー部材10′
から除去される。本発明に適用可能な水溶性材料は、例
えば欧州特許出願第314,156号、米国特許第4,
990,146号、米国特許第4,870,148号に
開示される。なお、脚部用鋳型102は、周知の射出成
形工程によって所望の形状に成形することができる。
【0034】図7(a)に示すように、脚部用鋳型10
2を、基部用金型100と頭部用金型104との間に固
定的に配置する。このとき、基部用金型100の鋳型空
間106と脚部用鋳型102の複数の鋳型空間108と
頭部用金型104の複数の鋳型空間110とを、流体の
流通が可能なように相互に連結する。この状態で、例え
ば基部用金型100に設けた導入路112を通して、溶
融した高分子材料を鋳型空間106に流し込む。なお、
溶融材料を注入するための導入路は、鋳型空間108又
は鋳型空間110に連通するように脚部用金型102又
は頭部用金型104に設けることもできる。
【0035】基部用金型100の鋳型空間106に注入
された溶融材料は、鋳型空間106に充満して基部12
及び延長部34を形成し、次いで脚部用鋳型102の複
数の鋳型空間108に充満して複数の脚部16を形成
し、さらに頭部用金型104の複数の鋳型空間110に
充満して複数の頭部18を形成する。その後、溶融高分
子材料が固化することにより、固定手段として基部12
に一体成形された延長部34を備える対面係合ファスナ
ー部材10′が、一体的に成形される。
【0036】対面係合ファスナー部材10′の成形が完
了すると、脚部用鋳型102を残して、基部用金型10
0と頭部用金型104とを対面係合ファスナー部材1
0′から取り外す(図7(b)参照)。さらに、上述の
様々な方法により、対面係合ファスナー部材10′の有
頭突子14の脚部16の周囲から脚部用鋳型102を破
壊的に脱離する。このようにして、図2に示す対面係合
ファスナー部材10′が完成する。
【0037】図8は、本発明に係る他の製造方法を説明
する図で、例として図5の対面係合ファスナー部材70
に関して示す。まず、図7の方法と同様に、対面係合フ
ァスナー部材70の基部72を成形するための基部用金
型120と、有頭突子74の脚部78を成形するための
脚部用鋳型122と、有頭突子74の頭部80を成形す
るための頭部用金型124とを用意する。基部用金型1
20は、成形された対面係合ファスナー部材70から破
壊することなく脱離される恒久的鋳型であり、基部72
に対応する鋳型空間126を備える。脚部用鋳型122
は、成形された対面係合ファスナー部材70から前述の
ように破壊的に脱離される鋳型であり、脚部78に対応
する複数の鋳型空間128を備える。頭部用金型124
は、成形された対面係合ファスナー部材70から破壊す
ることなく脱離される恒久的鋳型であり、頭部80に対
応する鋳型空間130を備える。さらに基部用金型12
0は、保持部材82を配置かつ支持するための空洞部1
32を備える。
【0038】対面係合ファスナー部材70の成形に先立
ち、保持部材82を基部用金型120の空洞部132に
配置し、保持部材82の支持部84を鋳型空間126内
の所定位置に挿入する。次いで、基部用金型120の鋳
型空間126と脚部用鋳型122の複数の鋳型空間12
8と頭部用金型124の複数の鋳型空間130とを、流
体の流通が可能なように相互に連結して、脚部用鋳型1
22を基部用金型120と頭部用金型124との間に固
定的に配置する。この状態で、例えば基部用金型120
に設けた導入路134を通して、溶融した高分子材料を
鋳型空間126に流し込む。その後、溶融高分子材料が
固化することにより、基部用金型120、脚部用鋳型1
22、及び頭部用金型124の中で、保持部材82を基
部72の所定位置に連結した対面係合ファスナー部材7
0が一体成形される。対面係合ファスナー部材70の成
形が完了すると、脚部用鋳型122を残して、基部用金
型120と頭部用金型124とを対面係合ファスナー部
材70から取り外し、さらに脚部用鋳型122を破壊的
に脱離する。このようにして、図5に示す対面係合ファ
スナー部材70が完成する。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、脚部の末端に脚部の全周に亙る表面から外方へ延び
る係止面を形成しつつ連結される頭部を有する複数の有
頭突子を備えた対面係合ファスナー部材において、基部
を物体表面に固定する固定手段を、基部を成形する際に
基部に一体的に連結する構成としたので、固定手段が基
部の所望位置に正確かつ強固に連結され、良好な再現性
の下に多数の対面係合ファスナー部材に均等な固定機能
が付与される。したがって本発明によれば、別体の固定
部材を使用することなく所望の物体表面に容易かつ迅速
に固定可能な対面係合ファスナー部材が、係着保持力に
代表されるファスナー機能を損なうことなく高い信頼性
の下に製造される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による対面係合ファスナー
部材の図で、(a)平面図、(b)矢印bから見た側面
図で被着物体を断面で示す図、及び(c)矢印cから見
た側面図で被着物体を断面で示す図、である。
【図2】本発明の第2実施例による対面係合ファスナー
部材の図で、(a)側面図、及び(b)矢印bから見た
平面図、である。
【図3】本発明の第3実施例による対面係合ファスナー
部材の図で、(a)平面図、(b)矢印bから見た側面
図、及び(c)矢印cから見た側面図、である。
【図4】本発明の第4実施例による対面係合ファスナー
部材の図で、(a)平面図、(b)矢印bから見た側面
図、及び(c)矢印cから見た側面図、である。
【図5】本発明の第5実施例による対面係合ファスナー
部材の縦断面図である。
【図6】図5の対面係合ファスナー部材に使用される保
持部材の斜視図である。
【図7】図2の対面係合ファスナー部材の製造工程を示
す図で、(a)鋳型の断面図、及び(b)成形された対
面係合ファスナー部材を脚部用鋳型と共に示す縦断面
図、である。
【図8】図5の対面係合ファスナー部材の製造工程を示
す図で、鋳型と共に示す断面図である。
【図9】従来の一対の対面係合ファスナー部材を備えた
ファスナーの図で、(a)相互係着前の概略側面図、及
び(b)相互係着後の概略側面図、である。
【図10】固定手段を備えた従来のファスナー部材の図
で、(a)平面図、及び(b)側面図、である。
【符号の説明】
10,10′,40,40′,70…対面係合ファスナ
ー部材 12,42,72…基部 14,44,74…有頭突子 16,48,78…脚部 18,50,80…頭部 20,46,76…主要面 22…基端 24…末端 25…係止面 26,52,94…裏面 28,34,54,62…延長部 32,38,58,66,88…係止部 82…保持部材 100,120…基部用金型 102,122…脚部用鋳型 104,124…頭部用金型 106,108,110,126,128,130…鋳
型空間
フロントページの続き (72)発明者 柴原 徳人 神奈川県相模原市南橋本3丁目8番8号 住友スリーエム株式会社内 (72)発明者 澤尻 修成 神奈川県相模原市南橋本3丁目8番8号 住友スリーエム株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主要面を有する基部と、該基部の該主要
    面から突出する脚部及び該脚部の末端に該脚部の全周に
    亙る表面から外方へ延びる係止面を形成しつつ連結され
    る頭部を各々に備えて、該基部に所定の離間配置で立設
    される複数の有頭突子とを具備する対面係合ファスナー
    部材において、 前記基部の成形時に該基部に一体的に連結され、該基部
    を物体の表面に固定する固定手段を具備したことを特徴
    とする対面係合ファスナー部材。
  2. 【請求項2】 破壊的に脱離可能な脚部用鋳型を使用し
    た射出成形工程によって、前記基部と、前記複数の有頭
    突子の前記脚部と、該有頭突子の前記頭部と、前記固定
    手段とが一体的に連結される請求項1に記載の対面係合
    ファスナー部材。
  3. 【請求項3】 前記固定手段は、前記基部に一体成形さ
    れる延長部を具備し、該延長部が物体の表面に係合する
    請求項1又は2に記載の対面係合ファスナー部材。
  4. 【請求項4】 前記固定手段は、前記基部の成形時に該
    基部を成形する鋳型内にインサートとして配置され、以
    て該基部に一体的に連結される保持部材を具備し、該保
    持部材が物体の表面に係合する請求項1又は2に記載の
    対面係合ファスナー部材。
  5. 【請求項5】 前記基部及び前記複数の有頭突子が導電
    性高分子材料からなり、かつ前記保持部材が金属材料か
    らなる請求項4に記載の対面係合ファスナー部材。
  6. 【請求項6】 基部と、該基部から突出する脚部及び該
    脚部の末端に連結される頭部を各々に備えて、該基部に
    所定の離間配置で立設される複数の有頭突子とを具備す
    る対面係合ファスナー部材の製造方法であって、下記の
    各ステップを備えたことを特徴とする方法。 a)前記基部と該基部を物体の表面に固定する固定手段
    とを一体成形するための空間を備えた恒久的な基部用鋳
    型と、前記有頭突子の前記脚部を成形するための複数の
    空間を備えた破壊的に脱離可能な脚部用鋳型と、前記有
    頭突子の前記頭部を成形するための複数の空間を備えた
    恒久的な頭部用鋳型とを用意し、 b)前記基部と前記固定手段とを一体成形するための空
    間と前記脚部を成形するための複数の空間とを流体の流
    通が可能なように連結しつつ、前記基部用鋳型に隣接し
    て前記脚部用鋳型を固定し、かつ、前記脚部を成形する
    ための複数の空間と前記頭部を成形するための複数の空
    間とを流体の流通が可能なように連結しつつ、前記脚部
    用鋳型に隣接して前記頭部用鋳型を固定し、 c)前記頭部用鋳型、前記脚部用鋳型及び前記基部用鋳
    型のいずれか1つに設けた導入路を通して、溶融した高
    分子材料を、該頭部用鋳型、該脚部用鋳型及び該基部用
    鋳型の各々の前記空間内に流し込み、 d)前記頭部用鋳型、前記脚部用鋳型及び前記基部用鋳
    型の中で、前記高分子材料から、前記基部に延長部とし
    て一体成形された固定手段を有する前記対面係合ファス
    ナー部材を成形し、 e)前記脚部用鋳型及び成形された前記対面係合ファス
    ナー部材から、前記基部用鋳型と前記頭部用鋳型とを取
    り外し、 f)成形された前記対面係合ファスナー部材から前記脚
    部用鋳型を破壊的に脱離する。
  7. 【請求項7】 前記ステップf)は、前記破壊的に脱離
    可能な脚部用鋳型を溶剤によって溶解除去するステップ
    を含む請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記溶剤が水からなる請求項7に記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 基部と、該基部から突出する脚部及び該
    脚部の末端に連結される頭部を各々に備えて、該基部に
    所定の離間配置で立設される複数の有頭突子とを具備す
    る対面係合ファスナー部材であって、 a)前記基部と該基部を物体の表面に固定する固定手段
    とを一体成形するための空間を備えた恒久的な基部用鋳
    型と、前記有頭突子の前記脚部を成形するための複数の
    空間を備えた破壊的に脱離可能な脚部用鋳型と、前記有
    頭突子の前記頭部を成形するための複数の空間を備えた
    恒久的な頭部用鋳型とを用意し、 b)前記基部と前記固定手段とを一体成形するための空
    間と前記脚部を成形するための複数の空間とを流体の流
    通が可能なように連結しつつ、前記基部用鋳型に隣接し
    て前記脚部用鋳型を固定し、かつ、前記脚部を成形する
    ための複数の空間と前記頭部を成形するための複数の空
    間とを流体の流通が可能なように連結しつつ、前記脚部
    用鋳型に隣接して前記頭部用鋳型を固定し、 c)前記頭部用鋳型、前記脚部用鋳型及び前記基部用鋳
    型のいずれか1つに設けた導入路を通して、溶融した高
    分子材料を、該頭部用鋳型、該脚部用鋳型及び該基部用
    鋳型の各々の前記空間内に流し込み、 d)前記頭部用鋳型、前記脚部用鋳型及び前記基部用鋳
    型の中で、前記高分子材料から、前記基部に延長部とし
    て一体成形された固定手段を有する前記対面係合ファス
    ナー部材を成形し、 e)前記脚部用鋳型及び成形された前記対面係合ファス
    ナー部材から、前記基部用鋳型と前記頭部用鋳型とを取
    り外し、 f)成形された前記対面係合ファスナー部材から前記脚
    部用鋳型を破壊的に脱離する、各ステップを有した方法
    によって製造されることを特徴とする対面係合ファスナ
    ー部材。
  10. 【請求項10】 基部と、該基部から突出する脚部及び
    該脚部の末端に連結される頭部を各々に備えて、該基部
    に所定の離間配置で立設される複数の有頭突子とを具備
    する対面係合ファスナー部材の製造方法であって、下記
    の各ステップを備えたことを特徴とする方法。 a)前記基部を成形するための空間を備えた恒久的な基
    部用鋳型と、前記有頭突子の前記脚部を成形するための
    複数の空間を備えた破壊的に脱離可能な脚部用鋳型と、
    前記有頭突子の前記頭部を成形するための複数の空間を
    備えた恒久的な頭部用鋳型とを用意し、 b)前記基部用鋳型の前記基部を成形するための空間の
    所定位置に、該基部を物体の表面に固定するための固定
    手段を配置し、 c)前記基部を成形するための空間と前記脚部を成形す
    るための複数の空間とを流体の流通が可能なように連結
    しつつ、前記恒久的な基部用鋳型に隣接して前記破壊的
    に脱離可能な脚部用鋳型を固定し、かつ、前記脚部を成
    形するための複数の空間と前記頭部を成形するための複
    数の空間とを流体の流通が可能なように連結しつつ、前
    記破壊的に脱離可能な脚部用鋳型に隣接して前記恒久的
    な頭部用鋳型を固定し、 d)前記頭部用鋳型、前記脚部用鋳型及び前記基部用鋳
    型のいずれか1つに設けた導入路を通して、溶融した高
    分子材料を、該頭部用鋳型、該脚部用鋳型及び該基部用
    鋳型の各々の前記空間内に流し込み、 e)前記頭部用鋳型、前記脚部用鋳型及び前記基部用鋳
    型の中で、前記高分子材料から、前記固定手段を前記基
    部の所定位置に連結した前記対面係合ファスナー部材を
    成形し、 f)前記脚部用鋳型及び成形された前記対面係合ファス
    ナー部材から、前記基部用鋳型と前記頭部用鋳型とを取
    り外し、 g)成形された前記対面係合ファスナー部材から前記脚
    部用鋳型を破壊的に脱離する。
  11. 【請求項11】 前記ステップg)は、前記破壊的に脱
    離可能な脚部用鋳型を溶剤によって溶解除去するステッ
    プを含む請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記溶剤が水からなる請求項11に記
    載の方法。
  13. 【請求項13】 基部と、該基部から突出する脚部及び
    該脚部の末端に連結される頭部を各々に備えて、該基部
    に所定の離間配置で立設される複数の有頭突子とを具備
    する対面係合ファスナー部材であって、 a)前記基部を成形するための空間を備えた恒久的な基
    部用鋳型と、前記有頭突子の前記脚部を成形するための
    複数の空間を備えた破壊的に脱離可能な脚部用鋳型と、
    前記有頭突子の前記頭部を成形するための複数の空間を
    備えた恒久的な頭部用鋳型とを用意し、 b)前記基部用鋳型の前記基部を成形するための空間の
    所定位置に、該基部を物体の表面に固定するための固定
    手段を配置し、 c)前記基部を成形するための空間と前記脚部を成形す
    るための複数の空間とを流体の流通が可能なように連結
    しつつ、前記恒久的な基部用鋳型に隣接して前記破壊的
    に脱離可能な脚部用鋳型を固定し、かつ、前記脚部を成
    形するための複数の空間と前記頭部を成形するための複
    数の空間とを流体の流通が可能なように連結しつつ、前
    記破壊的に脱離可能な脚部用鋳型に隣接して前記恒久的
    な頭部用鋳型を固定し、 d)前記頭部用鋳型、前記脚部用鋳型及び前記基部用鋳
    型のいずれか1つに設けた導入路を通して、溶融した高
    分子材料を、該頭部用鋳型、該脚部用鋳型及び該基部用
    鋳型の各々の前記空間内に流し込み、 e)前記頭部用鋳型、前記脚部用鋳型及び前記基部用鋳
    型の中で、前記高分子材料から、前記固定手段を前記基
    部の所定位置に連結した前記対面係合ファスナー部材を
    成形し、 f)前記脚部用鋳型及び成形された前記対面係合ファス
    ナー部材から、前記基部用鋳型と前記頭部用鋳型とを取
    り外し、 g)成形された前記対面係合ファスナー部材から前記脚
    部用鋳型を破壊的に脱離する、各ステップを有した方法
    によって製造されることを特徴とする対面係合ファスナ
    ー部材。
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