JPH0779412A - ドロップアウト検出回路 - Google Patents

ドロップアウト検出回路

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JPH0779412A
JPH0779412A JP5221067A JP22106793A JPH0779412A JP H0779412 A JPH0779412 A JP H0779412A JP 5221067 A JP5221067 A JP 5221067A JP 22106793 A JP22106793 A JP 22106793A JP H0779412 A JPH0779412 A JP H0779412A
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JP
Japan
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dropout
level
video signal
signal
circuit
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JP5221067A
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Shinji Kaneko
真二 金子
Yuko Sako
▲祐▼子 佐古
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 光ディスクから再生されたビデオ信号の中高
域成分を減衰させるディエンファシス回路11と、この
ディエンファシス回路11の出力信号と黒レベルよりも
低いレベル(例えば−20%のレベル)の基準レベル
(−REF)とを比較するコンパレータ19及び、ディ
エンファシス回路11の出力信号と白レベルよりも高い
レベル(例えば+120%のレベル)の基準レベル(+
REF)とを比較するコンパレータ18とを有し、上記
コンパレータ18,19での比較によりドロップアウト
を検出する。 【効果】 例えばマイクロDOのようなドロップアウト
の未検出を有効に防止し得ると共にビデオ信号をドロッ
プアウトとして誤検出することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオ信号からドロッ
プアウトを検出するドロップアウト検出回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図11には、例えば、ビデオ信号がFM
変調されて記録されているいわゆる追記型(Write Onc
e:WO)のような光ディスクから、当該ビデオ信号を
再生するビデオディスク再生装置の構成を示す。なお、
この追記型の光ディスクにおいては、入力ビデオ信号を
Y,PB,PR信号に統一した後、いわゆる時分割多重
(TDM:time division multiplexing)信号として記
録がなされている。
【0003】この図11において、上記ビデオディスク
再生装置の光ピックアップによって、光ディスクから
は、上記FM変調されて記録されている信号が読み取ら
れる。なお、図11では光ピックアップや光ディスクの
図示は省略している。当該光ピックアップのフォトディ
テクタ(PD)によって検出された信号は、PDアンプ
31で増幅される。当該PDアンプ31から出力される
RF信号は、P/Bイコライザ及びFM復調器32を介
し、さらにTBC(time base corrector:時間軸補正)
回路33によって時間軸の誤差の補正がなされる。
【0004】このTBC回路33からのディジタル出力
はドロップアウト処理回路34に送られ、このドロップ
アウト処理回路34によって光ディスクの欠陥や塵等に
起因するドロップアウトの処理(例えば補間等)が行わ
れる。この場合の上記ドロップアウト処理回路34での
ドロップアウト処理は、上記P/Bイコライザ及びFM
復調器32からのドロップアウトの検出パルス(ドロッ
プアウトパルス)に基づいて行われる。
【0005】上記ドロップアウト処理回路34からの出
力は、マトリックス及び増幅回路35からビデオ信号と
して取り出される。なお、この場合の上記マトリックス
及び増幅回路35でのマトリックス処理は、2系統マト
リックス処理となされており、上記Y,PB,PR信号
をG(緑),B(青),R(赤)信号に変換したり、或
いは上記Y,PB,PR信号をそのまま出力する処理を
行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ドロッ
プアウトには、例えば図12に示すような各種のドロッ
プアウトが存在する。
【0007】この図12の(a)には数μsecのドロ
ップアウトの場合のキャリア波形を、図12の(b)に
はキャリアの半波欠けドロップアウトの場合のキャリア
波形を、図12の(c)にはキャリアの半波欠け未満の
ドロップアウトの場合のキャリア波形を示している。こ
こで、上記図12の(c)に示すようなドロップアウト
は、特に光ディスク特有のドロップアウトであり、マイ
クロドロップアウト(以下、マイクロDOとする)と呼
ばれるものである。このマイクロDOは、ディスク欠陥
や塵等により引き起こされる単発的なキャリアの半波欠
け未満のドロップアウトである。
【0008】この図12の(a)〜(c)に示したよう
なドロップアウトによるノイズを、ビデオ信号で観察す
ると、図13に示すようになる。この図13において、
図13の(a)は上記図12の(a)のドロップアウト
に対応するノイズを、図13の(b)は図12の(b)
のドロップアウトに対応するノイズを、図13の(c)
は図12の(c)のドロップアウトに対応するノイズを
示している。なお、上記図12の(c)に示すようなマ
イクロDOによるノイズは、図13の(c)に示すよう
に、ビデオ信号で観察すると、黒レベルより低い信号と
白レベルより高い信号からなるインパルス性のノイズと
なって現れることがわかる。すなわち、このマイクロD
Oは光ディスクに記録したビデオ信号に対する規格外の
電気的信号になる。
【0009】従来のビデオディスク再生装置では、図1
3に示すようなドロップアウト検出の基準となるドロッ
プアウト検出レベル(図13のビデオDO検出レベル)
とビデオ信号の信号レベルとを比較するコンパレータを
設け、このコンパレータによって、上記ビデオ信号から
上記ドロップアウト検出レベルに基づいてドロップアウ
トを検出するようにしている。より具体的には、再生ビ
デオ信号レベルの絶対値とドロップアウト検出レベルの
絶対値との比較により、ドロップアウトの検出を行うよ
うにしている。
【0010】図14を用いて、例えば前記P/Bイコラ
イザ及びFM復調器32に内蔵されるドロップアウト検
出回路の構成について説明する。
【0011】この図14において、前記図11のPDア
ンプ31の出力は、当該P/Bイコライザ及びFM復調
器32の入力端子1に供給される。
【0012】この入力端子1に供給されたRF信号は、
イコライザ2で等化処理がなされ、FM復調器3でFM
復調がなされ、さらにローパスフィルタ4によって搬送
波成分を除去し、さらにディエンファシスアンプ5を介
してビデオ信号が取り出され、その後クランプアンプ6
でレベルを固定して、端子7から次段の構成(図11の
例ではTBC回路33)に送られる。
【0013】ここで、上記クランプアンプ6の出力は、
ドロップアウト検出回路としてのコンパレータ8及び9
に送られる。コンパレータ8は前記図13の白レベル側
のビデオDO検出レベルと入力信号とを比較し、コンパ
レータ9は前記図13の黒レベル側のビデオDO検出レ
ベルと入力信号とを比較するものである。これらコンパ
レータ8,9における上記ビデオDO検出レベルと入力
信号レベルとの比較によって検出されたドロップアウト
パルスが端子10から後段の構成(図11の例ではドロ
ップアウト処理回路34)に送られる。
【0014】ところが、ドロップアウト検出の際には、
上述のように光ディスクから再生された再生ビデオ信号
のレベルの絶対値検出を行うため、ビデオ信号の周波数
特性(F特)や位相歪み、ビデオ信号の低域成分、許容
入力レベル等の影響を受ける。
【0015】このため、ドロップアウト検出のための検
出レベル(ビデオDO検出レベル)は、誤ったドロップ
アウト検出を行わないように現在は±140%(黒レベ
ルから+140%及び白レベルから−140%、又は、
0レベルから+140%及び0レベルから−40%)に
設定されている。
【0016】すなわち、上記許容入力レベルについては
規格上±110%を許容していること、上記F特や位相
歪みについては再生イコライザの調整バラツキ、ローパ
スフィルタや再生帯域の狭さで発生する±20%程度の
オーバーシュートもしくはアンダーシュートが発生する
おそれがあること、上記ビデオ信号の低域成分について
はドロップアウトがビデオ信号のAPL(average pict
ure level 、画像信号の平均レベル)に関係なく発生す
ること、等から上記ビデオDO検出レベルを上記±14
0%に設定している。
【0017】しかし、上述のようにビデオDO検出レベ
ルが±140%に設定されているため、例えばマイクロ
DOのようなドロップアウトでは、未検出となる場合が
多く、したがって、当該ドロップアウトが検出されない
と、当該ドロップアウトに起因して再生画像に色付き等
が発生することになる。
【0018】そこで、本発明は、上述したようなことに
鑑み、例えばマイクロDOのようなドロップアウトの未
検出を有効に防止し得ると共にビデオ信号をドロップア
ウトとして誤検出することを防止するドロップアウト検
出回路を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のドロップアウト
検出回路は、上述の目的を達成するために提案されたも
のであり、光ディスクから再生されたビデオ信号の中高
域成分を減衰させるディエンファシス手段と、所定の基
準レベルと上記ディエンファシス手段の出力信号とを比
較する比較手段とを有し、上記比較手段での比較によっ
てドロップアウトを検出することを特徴とするものであ
る。
【0020】ここで、上記中高域成分は、ビデオ信号の
伝送帯域の少なくとも1/2以上の帯域成分、或いはビ
デオ信号の伝送帯域の1/3以上の帯域成分である。
【0021】また、上記比較手段は、上記比較によっ
て、少なくともビデオ信号の黒輝度部のドロップアウト
を検出する。
【0022】さらに、上記所定の基準レベルは、ビデオ
信号の許容入力レベルに近いレベルとすることができ
る。
【0023】
【作用】本発明によれば、ドロップアウトに起因するイ
ンパルス性のノイズを含む再生ビデオ信号に対して中高
域を減衰させるディエンファシスを施すことで、ドロッ
プアウトに起因するノイズと共にビデオ信号の中高域成
分も減衰させている。これにより、ドロップアウトに起
因するノイズも減衰するが、例えばビデオ信号に発生す
るオーバーシュートやアンダーシュート等も減衰する。
したがって、ドロップアウト検出のために設定する基準
検出レベルを、これらオーバーシュートやアンダーシュ
ート等を考慮しなくてもよい値に設定でき(ドロップア
ウト検出レベルをビデオ信号の許容入力レベルに近づけ
ることができ)、結果としてビデオ信号とドロップアウ
トに起因するノイズとの分離感度を高めることができる
ようになる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0025】本発明実施例のドロップアウト検出回路
は、図1に示すように、光ディスクから再生されたビデ
オ信号の中高域成分を減衰させるディエンファシス回路
11と、上記ディエンファシス回路11の出力信号と黒
レベルよりも低いレベル(例えば後述する−20%のレ
ベル)の基準レベル(−REF)とを比較するコンパレ
ータ19及び、ディエンファシス回路11の出力信号と
白レベルよりも高いレベル(例えば後述する+120%
のレベル)の基準レベル(+REF)とを比較するコン
パレータ18とを有し、上記コンパレータ18,19で
の比較によりドロップアウトを検出するようにしたもの
である。
【0026】この図1の構成において、端子21には前
記図14のディエンファシスアンプ5の出力が供給さ
れ、前記図14同様のクランプアンプ6を介した信号が
端子7から出力されると共に本実施例のドロップアウト
検出回路のディエンファシス回路11に送られる。
【0027】当該ディエンファシス回路11は、上記ク
ランプアンプ6から供給された信号の中高域成分(ビデ
オ信号の伝送帯域の少なくとも1/2以上或いは1/3
以上の帯域成分)を減衰させるものである。具体的には
抵抗R1,R2及びコンデンサC1からなるローパスフ
ィルタであり、例えば、図2の図中Cに示すような周波
数特性を有するものである。
【0028】すなわち、当該ディエンファシス回路11
は、図2の図中Cに示すような周波数特性を有すること
により、例えば図2の図中Aに示すような周波数特性の
入力信号を、図2の図中Bに示すような周波数特性の出
力信号とするものである。
【0029】このようなディエンファシス回路11の出
力は、コンパレータ18及び19に送られる。
【0030】上記コンパレータ18及び19には、ドロ
ップアウト検出のための基準レベル(+REF,−RE
F)が設定されており、この基準レベルとディエンファ
シス回路11の出力信号とを比較することでドロップア
ウトに起因するノイズの検出(すなわちドロップアウト
検出)を行うようにしている。このドロップアウト検出
出力が端子20から出力される。
【0031】ところで、光ディスクに記録される前記T
DM信号を例えば図3に示すような信号とすると、ドロ
ップアウト検出のための基準レベル(ビデオDO検出レ
ベル)は、前述したように、許容入力レベルについては
規格上前記±110%を許容していること、ビデオ信号
のF特や位相歪みについては再生イコライザの調整バラ
ツキ,ローパスフィルタや再生帯域の狭さで発生する±
20%程度のオーバーシュートもしくはアンダーシュー
トが発生するおそれがあること、上記ビデオ信号の低域
成分についてはドロップアウトがビデオ信号のAPL
(画像信号の平均レベル)に関係なく発生すること等の
諸条件を考慮すると、従来同様に前記±140%(図3
の図中VIDEO DO REFで示す幅)に設定する
ことが妥当となる。なお、図3の図中Pr,Pb MA
Xはビデオ信号のPR,PB信号の最大振幅を、図中Y
MAXはビデオ信号のY信号の最大振幅を示してい
る。
【0032】しかし、理想的には、上記許容入力レベル
の規格における前記±110%に近いレベルでドロップ
アウトが検出できることが望ましい。すなわち、当該±
110%に、より近いレベルでドロップアウトの検出が
できれば、前述したようなドロップアウトの未検出が発
生するおそれが非常に少なくなるからである。
【0033】ここで、ドロップアウトに起因するノイズ
が含まれるビデオ信号の、より具体的な例を図4〜図9
に示す。
【0034】先ず、図4のAには、再生TDM信号の黒
輝度部に約40%p-p (±40%p-p )弱のマイクロD
OによるノイズNDOが発生したビデオ信号の実際の波形
を示している。このマイクロDOによるノイズNDOは、
黒レベル側のレベルが−40%弱であるため、前述した
ような従来のドロップアウト検出回路(ビデオDO検出
レベルが±140%のドロップアウト検出回路)では検
出できないおそれがある。
【0035】次に図4のBには、上記図4のAのビデオ
信号をディエンファシス処理によって例えば2dBだけ
減衰させたときの波形を示している。ここで、マイクロ
DOのノイズNDOは、高周波成分で構成されるため、そ
のまま2dBの減衰となり、約30%p-p のノイズとな
る。なお、この30%p-p のノイズNDOは、ビデオDO
検出レベルが後述するように例えば±120%のレベル
であれば、十分検出できることになる。
【0036】次に図5のAには70%レベルの再生マル
チバースト信号波形を示し、図5のBにはディエンファ
シス処理で例えば2dB減衰させた再生マルチバースト
信号を示す。ここで、図5のAに示したようにビデオ信
号の高周波成分が大きくなるには、APLが大きく(5
0%)なければならない。これに対し、図5のBに示す
ように、ディエンファシス処理を施すことにより、ビデ
オ信号の振幅が大きい程、当該ビデオ信号はドロップア
ウトの検出基準レベルからから離れていくことがわか
る。
【0037】図6には、2dBのディエンファシスでF
特を減衰させた再生T,T BAR信号(sin2
号)を示す。このようなステップ ビデオ信号の高周波
成分も、マルチバースト信号同様減衰する。
【0038】図7には、ドロップアウト検出が誤動作し
やすい10%黒に沈められた色付きのいわゆるテロップ
(Telop)信号の波形を示す。
【0039】図8には、2dBのディエンファシスでF
特を減衰させた再生色付きキャラクタ信号である。これ
によれば、ディエンファシスを施すことで110%以上
の信号がなくなる。
【0040】なお、図9のA,Bには、ディエンファシ
スを施すことによってドロップアウトの検出遅れを示す
ものであり、検出遅れは小さく問題とならない。
【0041】これらから判るように、ドロップアウト検
出を誤動作させるビデオ信号は、APL50%の高周波
の100%振幅信号か、規格いっぱいまで黒に沈められ
たステップ信号となる。
【0042】上述した図4〜図8の信号を同一ラインに
まとめると、図10に示すようになる。
【0043】この図10において、図中のa〜gは以下
のような信号である。 a→振幅110%p-p APL 50%の高周波信号 b→振幅110%p-p APL 50%の高周波信号の
2dBアップ信号 c→振幅 50%p-p APL 25%の高周波再生信
号 d→振幅 50%p-p APL 75%の高周波再生信
号 e→0%レベルに発生した±40%のドロップアウト
(マイクロDO)によるノイズNDO f→120%の立ち上がりステップで20%オーバーシ
ュートのビデオ信号 g→120%の立ち下がりステップで−20%オーバー
シュート(アンダーシュート)のビデオ信号 である。これらをみると、図10のAの図中b及びg
が、ドロップアウト検出の際に一番誤動作の原因となる
ことが判る。特に、−20%オーバーシュート(アンダ
ーシュート)の場合、そのピークは−35%となり、ド
ロップアウト検出レベル(−40%)に対して余裕は余
りない。
【0044】これらの信号に対して、前記図2のように
例えば2dBのディエンファシスを施すと、図10のB
のようになる。すなわち、ドロップアウト(マイクロD
O)に起因するノイズNDOも2dBダウンして、そのピ
ークは−32%となる。このとき、上記ドロップアウト
検出の誤動作の原因として問題となる図10のAの図中
bでは上記2dBのディエンファシス処理によってレベ
ルが−10%となり、また、図10のAの図中gでもピ
ークのレベルが−10%となる。
【0045】このことは、ドロップアウトに起因するノ
イズNDO(−32%)と信号(−10%)との分離感度
が向上したことを意味する。言い換えれば、ディエンフ
ァシス前においては、例えば、ドロップアウトに起因す
るノイズNDOのレベルが−40%であり、上記アンダー
シュートのピークレベルが−35%であるため、その差
は5%分しかないが、ディエンファシスを施すことによ
り、ドロップアウトに起因するノイズNDOのレベルが−
32%で、上記アンダーシュートのピークレベルが−1
0%となるため、その差は22%に開くことになり、し
たがって、分離感度が向上するようになる。これは、ノ
イズと信号とで同じように2dBだけディエンファシス
を施して減衰させたとしても、当該減衰の基準点が異な
るために起こる現象である。
【0046】ここで、本実施例のコンパレータ18,1
9において上記ドロップアウト検出のための基準レベル
(+REF,−REF)を、例えば±120%の範囲に
設定すれば、上記ディエンファシス処理後のドロップア
ウトに起因するノイズNDO(−32%)はドロップアウ
トとして検出でき、逆に信号(−10%)は検出されな
いことになる。なお、この基準レベルは、上記±120
%に限らず、前記±140%より狭くかつ±110%よ
り大きい範囲で任意に定することが可能である。これに
より、本実施例のドロップアウト検出回路では、ドロッ
プアウトの誤検出や未検出を少なくすることができるよ
うになる。
【0047】このように、本実施例においては、前記ク
ランプアンプ6の出力信号に対してディエンファシスを
施すことで、ドロップアウトの検出レベルを上記±11
0%に近づけてもドロップアウトの誤検出が発生するこ
とが少なくなり、また、ドロップアウトの検出レベルを
上記±110%に近づければドロップアウトの未検出も
少なくなる。
【0048】なお、上記ドロップアウトとして、特にマ
イクロDOのような黒レベルより低いレベル及び白レベ
ルより高いレベルになるインパルス性のノイズとなるも
のでは、例えば黒い画面に白い点がノイズとして発生し
たり、白い画面に黒い点がノイズとして発生することに
なる。この場合、人間の眼には、黒い画面に白い点があ
るときの方が、白い画面に黒い点があるときよりも目立
って見えるため、特に、上記コンパレータ19によるビ
デオ信号の黒輝度部におけるドロップアウトの検出が、
後の画質の改善に対して有効である。
【0049】なお、図1の構成の他に、図示は省略する
が、上述同様の中高域成分を減衰させるディエンファシ
ス回路と、コイル,コンデンサ,抵抗(LCR)からな
る高域強調回路とを組み合わせることで、更にドロップ
アウトに起因するノイズと信号との分離感度を向上させ
ることもできる。すなわち、上記高域強調回路によって
高域を強調するのは、ドロップアウトに起因するノイズ
のスペクトラムが高域に集中するためで、この高域を強
調したドロップアウトに起因するノイズとディエンファ
シスを施したビデオ信号とを用いれば、上記ドロップア
ウトに起因するノイズ成分の分離感度を更に向上させる
ことができるようになる。
【0050】上述したように、本実施例のドロップアウ
ト検出回路においては、光ディスクから再生したビデオ
信号に対して中高域成分を減衰させるディエンファシス
を施すことにより、ドロップアウトに起因するノイズと
ビデオ信号との分離感度をアップさせ、ドロップアウト
の未検出や誤検出を防止している。すなわち、ディエン
ファシスをかけることにより、ビデオ信号と同時にドロ
ップアウトに起因するノイズも減衰するが、ビデオ信号
にはAPL(画像信号の平均レベル)があるため、ビデ
オ信号の黒レベルにおけるドロップアウトの分離感度を
アップすることが可能となる。
【0051】
【発明の効果】上述したように、本発明においては、ド
ロップアウトに起因するインパルス性のノイズを含む再
生ビデオ信号に対して中高域成分を減衰させるディエン
ファシスを施し、この中高域成分を減衰させた再生ビデ
オ信号と所定の基準レベルとを比較することにより、例
えばマイクロDOのようなドロップアウトの未検出や誤
検出を有効に防止し得るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のドロップアウト検出回路とビデ
オディスク再生装置の一部の構成を示すブロック回路図
である。
【図2】ディエンファシス回路の周波数特性と、ディエ
ンファシス前後の信号の周波数特性を示す特性図であ
る。
【図3】記録TDM信号の例を示す図である。
【図4】黒輝度部にマイクロDOに起因するノイズを含
むビデオ信号の波形図である。
【図5】再生マルチバースト信号の波形図である。
【図6】再生T,T BAR信号の波形図である。
【図7】色付きテロップ信号の波形図である。
【図8】2dBのディエンファシスでF特を減衰させた
再生色付きキャラクタ信号の波形図である。
【図9】ディエンファシスによるドロップアウト検出の
検出遅れについて説明するための波形図である。
【図10】ディエンファシス前後の波形の変化と、ドロ
ップアウトによるノイズとビデオ信号の分離感度につい
て説明するための図である。
【図11】ビデオディスク再生装置の要部の構成を示す
ブロック回路図である。
【図12】ドロップアウトの種類を説明するための図で
ある。
【図13】ビデオ信号上のドロップアウトによるノイズ
を示す図である。
【図14】従来のドロップアウト検出回路とビデオディ
スク再生装置のP/Bイコライザ及びFM復調器の構成
を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
6・・・・・・・クランプアンプ 11・・・・・・ディエンファシス回路 18,19・・・コンパレータ R1,R2・・・抵抗 C1・・・・・・コンデンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクから再生されたビデオ信号の
    中高域成分を減衰させるディエンファシス手段と、 所定の基準レベルと上記ディエンファシス手段の出力信
    号とを比較する比較手段とを有し、 上記比較手段での比較によってドロップアウトを検出す
    ることを特徴とするドロップアウト検出回路。
  2. 【請求項2】 上記中高域成分は、ビデオ信号の伝送帯
    域の少なくとも1/2以上の帯域成分であることを特徴
    とする請求項1記載のドロップアウト検出回路。
  3. 【請求項3】 上記比較手段での比較によって少なくと
    もビデオ信号の黒輝度部のドロップアウトを検出するこ
    とを特徴とする請求項1記載のドロップアウト検出回
    路。
JP5221067A 1993-09-06 1993-09-06 ドロップアウト検出回路 Withdrawn JPH0779412A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100433080C (zh) * 2002-05-31 2008-11-12 索尼公司 显示设备和便携式终端

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100433080C (zh) * 2002-05-31 2008-11-12 索尼公司 显示设备和便携式终端

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