JPH0778817A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH0778817A
JPH0778817A JP22152693A JP22152693A JPH0778817A JP H0778817 A JPH0778817 A JP H0778817A JP 22152693 A JP22152693 A JP 22152693A JP 22152693 A JP22152693 A JP 22152693A JP H0778817 A JPH0778817 A JP H0778817A
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insulating film
film
insulating
conductive
patterns
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JP22152693A
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Inventor
Takuya Honda
卓也 本田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多層配線構造及びその形成方法に関し、配線
のコンタクト不良及び段切れを防止し、LSI等の信頼
性を向上することを目的とする。 【構成】 突出した複数の導電膜パターン2A、2Bを有す
る基体1上に、該基体1の表面及び該導電膜パターン2
A、2Bの表面を該表面に沿って覆う第1の絶縁膜3と、
該導電膜パターン2A、2B間の凹部4A、4B、4Cを該導電膜
パターン2A、2B上の該第1の絶縁膜3の表面が露出する
ように平坦に埋める該第1の絶縁膜3と異質な第2の絶
縁膜5と、該第1の絶縁膜3と該第2の絶縁膜5上を一
括して覆う該第1の絶縁膜3と異質な第3の絶縁膜6を
有し、該導電膜パターン2A、2Bの上部に、該第3の絶縁
膜6と該第1の絶縁膜3を貫通し、該第3の絶縁膜6の
開口9縁部が該第1の絶縁膜3の開口10縁部より後退し
たコンタクトホール7A、7Bが設けられていることを特徴
とする半導体装置、及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置及びその製造
方法、特に、薄膜金属配線のカバレッジ性を向上させる
多層配線構造及びその形成方法に関する。
【0002】近年、LSIにおいては、高集積化に伴う
金属配線の微細化によって、層間絶縁膜の段差部やコン
タクトホール段差部でのカバレッジ性が低下し、それに
よって生ずる金属配線の段切れや抵抗増大により当該L
SIの信頼性が著しく損なわれるという問題が生じてお
り、改善が望まれている。
【0003】
【従来の技術】LSI等に用いられる多層配線構造にお
いては、配線品質を維持して半導体装置の信頼性を確保
するために、上層配線の下地となる層間絶縁膜の表面を
平坦化する工程を含んだ形成方法が用いられる。
【0004】その際、従来は、以下に図5の工程断面図
を参照して述べるような方法が主として用いられてい
た。 図5(a) 参照 即ち、先ず、種々の幅を有する突出した複数の下層金属
配線(厚さ 7000 Å〜1μm程度)52A 、52B 、52C 、
52D 、52E 等が種々の間隔で配設された基体(表面が絶
縁膜からなる)51上に、この基体51上を基体51の表面及
び上記下層金属配線の表面に沿って覆う厚さ5000Å程度
の例えば燐珪酸ガラス(PSG)からなる第1の絶縁膜
53を、CVD手段により形成する。
【0005】図5(b) 参照 次いで、上記基体上に、前記下層金属配線間に形成され
た凹部54A 、54B 、54C 、54D 等を十分に埋める厚さの
スピンオングラス(SOG)膜55を、スピンコート法を
用いて形成する。
【0006】図5(c) 参照 次いで、SOGのエッチングが可能なエッチングガス
(例えば CF4+CHF3)を用いた異方性ドライエッチング
手段により、総ての下層金属配線52A 、52B 、52C 、52
D 、52E 等上のSOG膜55が完全に除去されるまでエッ
チバックを行い、前記凹部54A 、54B 、54C 、54D 等内
にSOG膜55を埋込んだ状態で残し、表面を平坦化す
る。
【0007】図5(d) 参照 次いで、CVD法により、例えばPSGからなる厚さ50
00Å程度の第3の絶縁膜56を形成し、次いで下層配線52
A 、52B 、52C 、52D 、52E 等上の層間絶縁膜即ち第3
の絶縁膜56と第1の絶縁膜53を貫通するコンタクトホー
ル57A 、57B 、57C 、57D 、57E 等を、通常のフォトリ
ソグラフィ手段を用いて形成する。
【0008】図5(e) 参照 次いで、通常通りスパッタ法を用い上記基体上に、例え
ばアルミニウム(Al)合金等からなる厚さ7000Å〜1
μm程度の配線用金属膜を形成し、次いで該金属膜を通
常のフォトリソグラフィ手段を用いてパターニングし、
前記第3の絶縁膜56上に、例えば、コンタクトホール57
A 、57B 、57C 、57D 、57E 等を介して下層金属配線52
A 、52B 、52C 、52D 、52E 等を並列に接続する上層金
属配線58を形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のような従
来の方法では、図5(b) に示すように、スピンコートさ
れたSOG膜55の膜厚が、下層金属配線が52A 、52B 、
52C 等のように狭い間隔で密に配設される部分の上部領
域A1や、幅の広い配線52E の上部領域A3では厚く形成さ
れるが、金属配線52D のように他の配線から離れて形成
される下層配線の上部領域A2では薄く形成される傾向が
ある。
【0010】また、上記従来の方法では埋込み用の絶縁
膜にSOGを使用しているために、SOG膜55下部の第
1の絶縁膜(PSG)53がSOGと同じエッチャントで
エッチングされる。
【0011】そのために、従来の方法では、SOG膜55
のエッチバックに際して、前記SOG膜55が薄く形成さ
れる領域A2では、下部の第1の絶縁膜(PSG膜)53ま
でエッチングされてその部分例えば離れて配設される下
層金属配線52D 上の第1の絶縁膜53の膜厚は部分的に薄
く形成される。
【0012】そこで、上記従来の方法では、下層金属配
線面にエッチングダメージを与えないように、上記エッ
チバックにおいて下層金属配線上に必ず第1の絶縁膜を
残そうとする場合、前記のように第1の絶縁膜53の厚さ
は5000Å程度に厚く形成しなければならず、従って、図
5(d) に示すように、第1の絶縁膜53が形成時の厚さの
儘で残る例えば下層金属配線52A 、52B 、52C 、52E 等
の上部では、第1の絶縁膜53とその上に形成される第3
の絶縁膜56とで構成される層間絶縁膜の厚さが必要以上
に厚くなり、そこに形成されるコンタクトホール52A 、
52B 、52C 、52E 等の側壁の段差が大きくなる。そのた
めに、これらコンタクトホール上に延在する上層金属配
線58のこれらコンタクトホール部におけるカバレッジ性
は、図5(e) 中にC1、C2、C3、C4等で矢視するように非
常に悪くなり、該上層金属配線58に配線抵抗の増大や段
切れによる断線を生じ、LSIの信頼性が低下するとい
う問題が生じていた。(なお、第1の絶縁膜53が薄くな
る下層金属配線52D 上のコンタクトホール57D における
カバレッジ性はBで矢視するように良好になる。)また
別に、図示しないが、第1の絶縁膜に窒化シリコン(Si3
N4) 膜を用い、第2の絶縁膜にポリイミドを用い、第3
の絶縁膜を用いない方法も試みられているが、この方法
では、上層の金属配線を形成する際に、ポリイミドから
の脱ガスによってコンタクトホール内に表出する下層配
線面にポリイミドの再付着が起こり、コンタクト不良が
発生するという問題があった。
【0013】そこで本発明は、コンタクトホールの側壁
段差のばらつきをなくし適性段差を維持して配線金属の
カバレッジ性を向上することによって、上層の金属配線
の抵抗の増大や段切れを防止し、更にコンタクトホール
内への異物の再付着による配線コンタクト不良の発生を
も防止する多層配線構造の半導体装置及びその製造方法
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決は、突出
した複数の導電膜パターンを有する基体上に、該基体の
表面及び該導電膜パターンの表面を該表面に沿って覆う
第1の絶縁膜(望ましくは、酸化シリコン膜、窒化シリ
コン膜、燐珪酸ガラス膜の何れかからなる)と、該導電
膜パターン間の凹部を該導電膜パターン上の該第1の絶
縁膜の表面が露出するように平坦に埋める該第1の絶縁
膜と異質な第2の絶縁膜(望ましくは、ポリイミドから
なる)と、該第1の絶縁膜と該第2の絶縁膜上を一括し
て覆う該第1の絶縁膜と異質な第3の絶縁膜(望ましく
は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、燐珪酸ガラス膜
の中の前記第1の絶縁膜と異質なもの、若しくはポリイ
ミドの何れかからなる)とを有し、該導電膜パターンの
上部に、該第3の絶縁膜と該第1の絶縁膜を貫通し、該
第3の絶縁膜の開口縁部が該第1の絶縁膜の開口縁部よ
り後退したコンタクトホールが設けられている本発明に
よる半導体装置、若しくは、突出した複数の導電膜パタ
ーンを有する基体上に、該基体上を該基体の表出面及び
該導電膜パターンの表面に沿って覆う第1の絶縁膜(望
ましくは、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、燐珪酸ガ
ラス膜の何れか)を形成する工程と、該第1の絶縁膜に
覆われた基体上に、該第1の絶縁膜とエッチングの選択
性を有する第2の絶縁膜(望ましくは、非シリコン含有
系ポリイミド膜)を表面がほぼ平坦化される厚さに形成
する工程と、該第2の絶縁膜を、該第1の絶縁膜よりも
該第2の絶縁膜に対して優勢なエッチング手段を用い、
該導電膜パターン上の該第1の絶縁膜が表出するまでエ
ッチバックすることにより、該導電膜パターン間の凹部
を該第2の絶縁膜で平坦に埋める工程と、該凹部に埋め
込まれた第2の絶縁膜上、及び該導電膜パターン上の第
1の絶縁膜の表出面上を一括して覆うように第3の絶縁
膜(望ましくは、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、燐
珪酸ガラス膜、ポリイミド膜の何れか)を形成する工程
と、該導電膜パターン上に、該第3の絶縁膜と該第1の
絶縁膜を貫通して該導電膜パターンを表出するコンタク
トホールを、望ましくは前記第1の絶縁膜と第3の絶縁
膜にエッチングの選択性を有するものを用い、前記コン
タクトホールにおける該第3の絶縁膜の開口端部を該第
1の絶縁膜の開口端部より後退させる選択エッチング工
程を含んで形成する工程、とを有する本発明による半導
体装置の製造方法、若しくは、上記方法において、前記
第2の絶縁膜に、感光性ポリイミド膜を用い、前記第2
の絶縁膜のエッチバックの工程が、該感光性ポリイミド
膜に前記導電膜パターン上の前記第1の絶縁膜の表面に
達する露光を行った後に該感光性ポリイミド膜の該露光
領域を現像除去する工程よりなる本発明による半導体装
置の製造方法によって達成される。
【0015】
【作用】図1は本発明の原理説明用の模式断面図で、図
中の、1は基体で、表面が図示しない絶縁膜で覆われて
いる。2A、2Bは導電膜パターンで、基体上に突出して配
設されたアルミニウム合金配線等からなる。3は第1の
絶縁膜で、例えば窒化シリコン(Si3N4 )からなる。4
A、4B、4Cは凹部で導電性パターン間に形成される。5
は第2の絶縁膜で、第1の絶縁膜とエッチングの選択性
を有する例えば非シリコン(Si)含有系ポリイミドか
らからなる。6は第3の絶縁膜で、例えば第1の絶縁膜
とエッチングの選択性を有する酸化シリコン(SiO2)か
らなる。7A、7Bはコンタクトホールである。また、8は
上層金属配線でアルミニウム合金等からなる。
【0016】本発明においては、導電膜パターン2A、2
B、その他、等の表面をその表面に沿って覆う第1の絶
縁膜3と、導電膜パターン2A、2B、その他、の間の凹部
4A、4B、4C等にエッチバック手段を用いて埋め込まれる
上記第2の絶縁膜5との間にエッチングの選択性を持た
せ、前記導電膜パターン2A、2B、その他、が完全に埋没
するように塗布形成された第2の絶縁膜5を、第2の絶
縁膜5が優先的にエッチングされるエッチャントを用い
て、前記導電膜パターン2A、2B、その他、等上の第1の
絶縁膜3が表出するまでエッチバックを行うことによっ
て、前記凹部4A、4B、4C、等に第2の絶縁膜5が埋め込
まれる。上記のように第1の絶縁膜3と第2の絶縁膜5
との間にエッチングの選択性を持たせたことにより、導
電膜パターン2A、2B、その他、等上に塗布形成されてい
る第2の絶縁膜5の厚さが場所によって異なった場合で
も、上記エッチバック完了の時点で、総ての導電膜パタ
ーン2A、2B、その他、等上に表出する第1の絶縁膜3
は、殆どエッチングされることがなく、成膜時の均一な
所定厚さをほぼその儘維持して残留する。
【0017】そのために、本発明においては、導電膜パ
ターン2A、2B、その他、等のエッチングダメージ防止の
ために第1の絶縁膜3を特に厚く形成する必要はなく、
その厚さは1000〜2000Å程度でよい。
【0018】また、本発明においては、第2の絶縁膜5
のエッチバックが、前記のように総ての導電膜パターン
2A、2B、その他、等上の第1の絶縁膜3が表出するまで
なされ、その部分の第1の絶縁膜3上に第2の絶縁膜5
が存在しない状態でこの第1の絶縁膜3上に所要の絶縁
性を確保するための層間絶縁膜の残部である一定の厚さ
の第3の絶縁膜6が直に積層される。
【0019】従って、本発明においては、前記第1の絶
縁膜3を薄く形成することが可能な分だけ層間絶縁膜
(第1の絶縁膜3+第3の絶縁膜6)の厚さが薄くな
り、この層間絶縁膜に形成するコンタクトホール7A、7
B、等の段差も軽減されるので、これらコンタクトホー
ルの段差部における上層金属配線8のカバレッジ性は向
上し、段切れ等の障害が防止される。
【0020】また、本発明においては、上記のように、
コンタクトホール7A、7B等の形成される導電膜パターン
2A、2B等上の層間絶縁膜は第1の絶縁膜3と第3の絶縁
膜6のみで構成され、ポリイミド等の有機絶縁膜が用い
られる第2の絶縁膜5は含まれない。従って、コンタク
トホール7A、7B等の形成に際して、有機質の汚染物質が
導電膜パターン2A、2B等上に再付着することがなく、上
層金属配線8とのコンタクト不良の発生は防止される。
【0021】また、本発明において望ましくは、第3の
絶縁膜6に、第1の絶縁膜3に対してエッチングの選択
性を有する材料を用いる(第1の絶縁膜3にSi3N4 膜を
用い第3の絶縁膜にSiO2膜を用いる等)。そして、マス
クの窓を介し、異方性エッチング手段により、第3の絶
縁膜6と第1の絶縁膜3を貫通するほぼ垂直な第1の開
口9を形成し、第3の絶縁膜6を優先的にエッチングす
る等方性エッチング手段により第3の絶縁膜6に、横方
向に拡がるテーパ状の第2の開口10を形成することによ
り、第3の絶縁膜6の開口10の縁部が第1の絶縁膜3の
開口9の縁部より後退したコンタクトホール7A、7B等を
形成し、コンタクトホール段差部における上層配線8の
カバレッジ性を一層向上させる。
【0022】以上により、上層配線の品質は向上し、L
SI等の信頼性向上が図れる。
【0023】
【実施例】以下本発明を、図示実施例により具体的に説
明する。図2は本発明の方法の一実施例の工程断面図
(その1)、図3は本発明の方法の一実施例の工程断面
図(その2)、図4は本発明の方法の他の実施例の工程
断面図である。全図を通じ同一対象物は同一符合で示
す。
【0024】本発明に係る半導体装置は、例えば、以下
に説明する製造方法により形成される。 図2(a) 参照 即ち、表面が絶縁膜(図示せず)により覆われ、該表面
上に、例えば7000Å〜1μm程度の厚さを有し、配設間
隔或いは幅の異なる導電膜パターン即ち下層アルミニウ
ム(Al)配線12A 、12B 、12C 、12D 、12E 等が形成
された半導体基板等の基体11上に、通常のCVD法を用
い、第1の絶縁膜として例えば厚さ2000Å程度のSi3N4
膜3を形成し、次いで、上記基体上に、平坦化用の第2
の絶縁膜として、例えば厚さ1〜1.5 μm程度の非Si
含有系のポリイミド膜15をスピンコートする。ここで、
ポリイミドに非Si含有系のポリイミドを用いるのは、
後の工程で、下層のSi系絶縁膜例えばSi3N4 膜上のポ
リイミドを酸素プラズマを用いて、下層にダメージを与
えず完全に除去し得るようにするためである。
【0025】図2(b) 参照 次いで、ポリイミドに対し優勢な例えば酸素(O2)プラ
ズマによるドライエッチング手段を用い、上記ポリイミ
ド膜15を、総ての下層Al配線12A 、12B 、12C 、12D
、12E 等上の前記Si3N4 膜3が表出し、且つそれらの
表面のポリイミド膜15が完全に除去されるまでエッチバ
ックし、上記配線間の凹部14A 、14B 、14C 、14D 等
に、それらの凹部を平坦に埋めるポリイミド膜15を残留
せしめる。このエッチバックにおいて、Si3N4 膜3は高
いエッチング耐性を有し、殆どエッチングされることは
なく、従って初期の厚さがその儘維持される。
【0026】図2(c) 参照 次いで、CVD法を用い上記基体上に、第1の絶縁膜の
前記Si3N4 膜13に対してエッチングの選択性を有する第
3の絶縁膜例えば厚さ5000Å程度のPSG膜16を形成す
る。なおここで、下層Al配線12A 、12B 、12C 、12D
、12E 等上の層間絶縁膜は、第1の絶縁膜の前記Si3N
4 膜13と第3の絶縁膜の前記PSG膜16のみにより構成
されるので、その部分の厚さは、従来より第1の絶縁膜
を薄く形成した分だけ薄く形成され、且つ下層Al配線
の幅や配設ピッチに関係なく各下層Al配線上が均一な
厚さに形成される。
【0027】図2(d) 参照 次いで、上記基体上にコンタクトホールエッチング用の
開孔21A 、21B 、21C、21D 、21E 等を有するレジスト
マスク22を形成した後、先ず、例えばCF4 等の弗素系の
ガスを主成分とし、PSGに対して優勢なエッチングガ
スを用いた等方性のドライエッチング手段により上記エ
ッチング用の開孔21A 、21B 、21C 、21D 、21E 等を介
してPSG膜16を選択的にエッチングし、該PSG膜16
に該PSG膜16を貫通し、開口縁部がレジストマスク22
のエッチング用開孔21A 、21B 、21C 、21D 、21E 等の
縁部から後退して側壁がテーパ状を有する第1の開口19
A、19B 、19C 、19D 、19E 等を形成する。
【0028】図2(e) 参照 次いで、上記レジストマスク22をその儘用い、例えばCF
4 ガスによる異方性ドライエッチング手段(例えばリア
クティブイオンエッチング法による)により、前記第1
の開口19A 、19B 、19C 、19D 、19E 等の底部に表出す
るSi3N4 膜13に、レジストマスクのエッチング用開孔21
A 、21B 、21C 、21D 、21E 等に整合するほぼ垂直な側
壁を有する第2の開口20A 、20B 、20C 、20D 、20E 等
を形成する。
【0029】図2(f) 参照 次いで、前記レジストマスク22を除去することにより、
下層Al配線12A 、12B 、12C 、12D 、12E 等を有する
基体上に、前記第1の開口19A 、19B 、19C 、19D 、19
E 等及び第2の開口20A 、20B 、20C 、20D 、20E 等か
らなってテーパ状側壁を有し、下層Al配線12A 、12B
、12C 、12D 、12E 等をそれぞれ表出するコンタクト
ホール17A 、17B 、17C 、17D 、17E 等を有する、層間
絶縁膜が形成される。なおこの層間絶縁膜は、第1、第
2、第3の絶縁膜13、15、16により構成されるが、前記
コンタクトホール17A 、17B 、17C 、17D 、17E 等が形
成される下層Al配線12A 、12B 、12C 、12D 、12E 等
の上部には、ポリイミド等の有機材料を用いる第2の絶
縁膜15は存在せず、前記Si3N4 やPSG等の無機材料を
用いる第1の絶縁膜13と第3の絶縁膜15のみしか存在し
ないので、コンタクトホール17A 、17B 、17C 、17D 、
17E 等内に表出する下層配線面が有機物の付着により汚
染されることはない。
【0030】図3参照 次いで、通常通りスパッタ法等により上記基体上に、厚
さ1μm程度のAl膜(Al合金を含む)を形成し、通
常のフォトリソグラフィ手段を用いてパターニングし、
例えば、前記コンタクトホール17A 、17B 、17C 、17D
、17E 等で下層Al配線12A 、12B 、12C 、12D 、12E
等に接続する上層Al配線18を形成し、本発明に係る
多層Al配線構造が完成する。
【0031】上記実施例に示すような本発明の方法によ
れば、下層Al配線12A 、12B 、12C 、12D 、12E 等の
上部の層間絶縁膜は、第1の絶縁膜を薄く形成できる分
だけ従来より薄くできるので、コンタクトホールの側壁
の段差は低減し、且つ望ましい本発明の一方法によれ
ば、コンタクトホールの側壁がテーパ状に形成されるの
で、コンタクトホール17A 、17B 、17C 、17D 、17E 等
上に形成される上層金属配線例えば上層Al配線18のこ
れらコンタクトホール上でのカバレッジ性は良好にな
り、上層金属配線の上記コンタクトホール部における段
切れや抵抗の増大は防止される。
【0032】また、本発明に係る他の方法においては、
第2の絶縁膜に感光性ポリイミドを用い、第2の絶縁膜
のエッチバックの工程が、図4を参照して以下にのべる
ような方法に置き換えられる。
【0033】図4(a) 参照 即ち、例えば、表面上に前記実施例同様の導電膜パター
ン即ち下層Al配線12A 、12B 、12C 、12D 、12E 等が
形成された基体11上に、CVD法で第1の絶縁膜として
厚さ2000Å程度のSi3N4 膜3を形成した後、この基体上
に、平坦化用の第2の絶縁膜として、例えば厚さ1〜1.
5 μm程度の感光性ポリイミド膜23をスピンコート法に
より形成し、次いでこの感光性ポリイミド膜23の全面
に、前記下層Al配線12A 、12B 、12C 、12D 、12E 等
上のSi3N4 膜3に達する照射エネルギーで紫外線(UV)露
光を行う。23′は露光領域を示す。この際、上記配線12
A 、12B 、12C 、12D 、12E 等間の凹部14A 、14B 、14
C 、14D 内のポリイミド膜23は感光しない。
【0034】図4(b) 参照 次いで所定の現像液を用いて現像を行い、上記ポリイミ
ド膜23の感光領域23′を溶解除去し、上記配線12A 、12
B 、12C 、12D 、12E 等間の凹部14A 、14B 、14C 、14
D 内にそれらの凹部を平坦に埋めるポリイミド膜23を残
留形成させる。なお、この際、上記配線12A 、12B 、12
C 、12D 、12E 等上のSi3N4 膜3上にはポリイミド膜23
を残留させないようにする。次いで所定の熱処理により
このポリイミド膜23の固化を行う。そして以後、前記実
施例において図2(c) 〜(f) に説明した工程を経て、図
3に示したのと同様な多層配線構造が形成される。
【0035】本発明に係る半導体装置の具備する多層配
線は、前記二つの実施例に示すような本発明に係る製造
方法で形成され、例えば図3に示すような構造を有す
る。そして、前述のように、層間絶縁膜の下層(Al)
配線12A 、12B 、12C 、12D 、12E 等の上部領域は、無
機質の第1の絶縁膜13と第3の絶縁膜16のみが積層され
た構造になり、平坦化用に塗布形成されるポリイミド膜
14等の有機系絶縁膜を含まないのが特徴である。そのた
めに、上記下層配線の上部に形成されるコンタクトホー
ル17A 、17B 、17C 、17D 、17E 等内に表出する下層
(Al)配線12A 、12B 、12C 、12D 、12E 等の表面が
有機物質により汚染されることがなく、上層配線18との
間のコンタクト不良は防止される。
【0036】また、下層配線12A 、12B 、12C 、12D 、
12E 等の上部の層間絶縁膜が、上記のように第1の絶縁
膜13と第3の絶縁膜16のみから構成され、且つ第1の絶
縁膜13と第2の絶縁膜15の間にエッチングの選択性を持
たせることによって第1の絶縁膜13の厚さ自体も従来に
比べ大幅に縮小でき且つ均一化されるので、コンタクト
ホール17A 、17B 、17C 、17D 、17E 等が従来に比べ浅
く、且つ均一な形状に形成でき、更には、第1の絶縁膜
13と第3の絶縁膜16とをエッチングの選択性を有する異
質なものに選定することによって、コンタクトホール17
A 、17B 、17C、17D 、17E 等の上部にテーパ状に拡が
った開口部19A 、19B 、19C 、19D 、19E 等を有してお
り、そのために、上記コンタクトホール部における上層
配線18の段切れや、抵抗増大は、従来に比べ大幅に減少
される。
【0037】
【発明の効果】以上説明のように、本発明によれば、層
間絶縁膜の平坦化が図られる多層配線構造において、配
線層間のコンタクト不良や、上層配線の段切れ、抵抗の
増大等が防止される。従って本発明は、LSI等の多層
化される半導体装置の信頼性向上に寄与するところが大
きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明用模式断面図
【図2】 本発明の方法の一実施例の工程断面図(その
1)
【図3】 本発明の方法の一実施例の工程断面図(その
2)
【図4】 本発明の方法の他の実施例の工程断面図
【図5】 従来の方法の工程断面図
【符号の説明】
1 基体 2A、2B 導電膜パターン 3 第1の絶縁膜 4A、4B、4C 凹部 5 第2の絶縁膜 6 第3の絶縁膜 7A、7B コンタクトホール 8 上層金属配線 9 第1の絶縁膜の開口 10 第3の絶縁膜の開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/90 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突出した複数の導電膜パターン(2A、2
    B)を有する基体(1)上に、該基体(1)の表面及び
    該導電膜パターン(2A、2B)の表面を該表面に沿って覆
    う第1の絶縁膜(3)と、該導電膜パターン(2A、2B)
    間の凹部を該導電膜パターン(2A、2B)上の該第1の絶
    縁膜(3)の表面が露出するように平坦に埋める該第1
    の絶縁膜(3)と異質な第2の絶縁膜(5)と、該第1
    の絶縁膜(3)と該第2の絶縁膜(5)上を一括して覆
    う該第1の絶縁膜(3)と異質な第3の絶縁膜(6)と
    を有し、該導電膜パターン(2A、2B)の上部に、該第3
    の絶縁膜(6)と該第1の絶縁膜(3)を貫通し、該第
    3の絶縁膜(6)の開口(9)縁部が該第1の絶縁膜
    (3)の開口(10)縁部より後退したコンタクトホール
    (7A、7B)が設けられていることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1の絶縁膜(3)に、酸化シリコ
    ン膜、窒化シリコン膜、燐珪酸ガラス膜の何れかが用い
    られ、前記第2の絶縁膜(5)に、ポリイミドが用いら
    れ、前記第3の絶縁膜(6)に、酸化シリコン膜、窒化
    シリコン膜、燐珪酸ガラス膜の中の前記第1の絶縁膜と
    異質なもの、若しくはポリイミド膜が用いられることを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 突出した複数の導電膜パターンを有する
    基体上に、該基体上を該基体の表出面及び該導電膜パタ
    ーンの表面に沿って覆う第1の絶縁膜を形成する工程
    と、 該第1の絶縁膜に覆われた基体上に、該第1の絶縁膜と
    エッチングの選択性を有する第2の絶縁膜を、表面がほ
    ぼ平坦化される厚さに形成する工程と、 該第2の絶縁膜を、該第1の絶縁膜よりも該第2の絶縁
    膜に対して優位なエッチング手段を用い、該導電膜パタ
    ーン上の該第1の絶縁膜が表出するまでエッチバックす
    ることにより、該導電膜パターン間の凹部を該第2の絶
    縁膜で平坦に埋める工程と、 該凹部に埋め込まれた第2の絶縁膜上、及び該導電膜パ
    ターン上の第1の絶縁膜の表出面上を一括して覆うよう
    に第3の絶縁膜を形成する工程と、 該導電膜パターン上に、該第3の絶縁膜と該第1の絶縁
    膜を貫通して該導電膜パターンを表出するコンタクトホ
    ールを形成する工程と、を有することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の絶縁膜に、酸化シリコン膜、
    窒化シリコン膜、燐珪酸ガラス膜の何れかを用い、前記
    第3の絶縁膜に、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、燐
    珪酸ガラス膜の何れか、若しくはポリイミド膜を用いる
    ことを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記第2の絶縁膜に非シリコン含有系ポ
    リイミドを用いることを特徴とする請求項3または4記
    載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の絶縁膜に、感光性ポリイミド
    膜を用い、前記エッチバックの工程が、該感光性ポリイ
    ミド膜に前記導電膜パターン上の前記第1の絶縁膜の表
    面に達する露光を行った後に、該感光性ポリイミド膜の
    該露光領域を選択的に現像除去する工程よりなることを
    特徴とする請求項3または4記載の半導体装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記コンタクトホールの形成に際して、
    前記第1の絶縁膜と第3の絶縁膜にエッチングの選択性
    を有するものを用い、前記コンタクトホールにおける前
    記第3の絶縁膜の開口縁部を前記第1の絶縁膜の開口縁
    部より後退させる選択エッチング工程を含むことを特徴
    とする請求項3または4または5または6記載の半導体
    装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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