JPH0778291B2 - 糸の製造方法および製造装置 - Google Patents

糸の製造方法および製造装置

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JPH0778291B2
JPH0778291B2 JP63172162A JP17216288A JPH0778291B2 JP H0778291 B2 JPH0778291 B2 JP H0778291B2 JP 63172162 A JP63172162 A JP 63172162A JP 17216288 A JP17216288 A JP 17216288A JP H0778291 B2 JPH0778291 B2 JP H0778291B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は2本以上の紡績糸を引揃えてなる糸であり、
かつこの糸に充分な撚りを加えた糸の製造方法および製
造装置に関する。
〔従来の技術〕
リング紡績機およびその他の革新紡績機(オープンエン
ド紡績機、空気式紡績機等)で製造された紡績糸は、し
ばしば太さムラをなくしたり、紡績時に加えられる撚り
のトルクを平均化する等の目的で2本以上の糸を合糸機
で引揃えて巻返されて合糸され、さらにこの合糸機の糸
に二重撚糸機で撚りを加えられて糸強力を増加された
り、毛羽を撚り込むことによって非常にスムーズな表面
の糸としたりする後処理が施される。
そして、紡績機で製造されたままの糸は、多くの場合、
上記の後行程を経て初めて充分な強力を持ち、毛羽が少
なく織編行程に適する優良な糸とすることができる。
ところが、上記後行程は上記のように、紡績機で紡績さ
れた糸をまず、合糸機へ運ぶ行程と、この合糸機で合糸
する行程と、合糸された糸を次は二重撚糸機へ運ぶ行程
と、二重撚糸機で撚糸する行程等の多数の行程からな
り、必然的に多くの人手と処理時間、あるいは人手にか
わる多くの搬送装置を必要としており、従来よりこれら
行程の簡素化が追求されてきている。
なお、上記紡績機がリング紡績機の場合には、糸欠点を
取除くために、糸の巻形状を次の合糸行程あるいは二重
撚糸行程に適するパッケージ形状とするために、自動ワ
インダーによる巻返し行程が必要となり、行程はさらに
多くの要素を含むようになる。
上記行程簡素化の目的のためになされた考察としては、
例えば実公昭61−33006号のような、二重撚糸機への給
糸パッケージとして、自動ワインダ揚がりのパッケージ
を上下二段に重ねたものを用い、二重撚糸機において撚
糸と共に合糸も行おうとしたものがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記実公昭61−33006号のものでは、一応合糸機による
合糸行程は省略されるが、二重撚糸機での給糸パッケー
ジとして、ワインダ巻揚がりのパッケージを2段に積重
ねた特殊な形態が必要となるので、該給糸パッケージの
交換作業が面倒であるとか、上下のパッケージからの解
舒張力が異なってくるので、どうしても二重撚糸行程で
の糸切れが多発するといった別の障害が発生する。
そこで、この発明は上記のような問題が発生せず、しか
も上述の後行程を可及的に簡素化できる糸の製造方法お
よび糸の製造装置を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するこの発明の方法は、紡績機におい
て、原料スライバをドラフトした後加撚して紡績糸と成
すと共に、少なくとも2本以上の紡績糸を並行に引揃え
た状態で同一のパッケージに巻取り、該巻取パッケージ
を当該紡績装置に連続した二重撚糸機へ給糸パッケージ
として直接供給すると共に、上記二重撚糸機へ給糸パッ
ケージを供給するのに先立つパッケージの搬送途次にお
いて、二重撚糸機での糸解舒方向を考慮してパッケージ
の搬送姿勢を制御した後、二重撚糸機側へ供給する方法
であり、この発明に係る糸の製造装置は、原料スライバ
をドラフトした後加撚して紡績糸と成すと共に、少なく
とも2本以上の紡績糸を並行に引揃えた状態で同一のパ
ッケージに巻取る紡績装置と、二重撚糸機とを、上記紡
績装置揚がりの巻取パッケージの搬送コンベアと、パッ
ケージの姿勢変更用移載装置と、給糸パッケージ交換装
置とによって連結したものである。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面に従って説明する。
第1図はこの発明に係る糸の製造装置の全体斜視図であ
り、エアジェットによりドラフト後の原料スライバに撚
りを掛けて紡績糸と成すいわゆる空気式紡績機(1)
と、二重撚糸機(2)とを、該紡績機(1)の直前方を
走行するベルトコンベアからなる搬送コンベア(3)
と、それに続くペグ(4)付きのゲートコンベア(5)
および給糸パッケージ交換装置(6)とによって連結し
たものである。
上記空気式紡績機(1)は複数の紡績ユニット(U)か
ら構成され、各ユニット(U)で生産された所定長さの
糸を有するパッケージ(P)は、ユニット(U)に沿っ
て移動可能な自動玉揚台車(7)によって巻取装置のク
レードルを押し開くことによって上記コンベア(3)上
へ払出されて玉揚げされる。
上記各紡績ユニット(U)は、後に詳述するドラフト装
置(101)と、ドラフトされたスライバ(S)をエアジ
ェットで加撚する加撚装置(102)と、紡出された糸を
巻取る巻取装置(103)とから構成されている。
一方、上記紡績機(1)と連結される二重撚糸機(2)
は背中合わせに配置されたスピンドル(8a)(8b)が多
数並設されて構成され、機台の周囲には給糸パッケージ
移送用コンベア(9)が閉ループ状に敷設されている。
上記コンベア(9)上には給糸パッケージ(P)と空給
糸つまり、総ての糸が巻取られて空となりトレイ上に挿
立したままのボビン(B)とが混在して移送され、満巻
になったスピンドルに対して作業者または作業ロボット
により満巻パッケージ(PA)の払出しおよびスピンドル
内の空給糸とコンベア(9)上の給糸パッケージ(P)
とが交換され、巻取りが再開される。
上記紡績機(1)に続く搬送コンベア(3)、ゲートコ
ンベア(5)と二重撚糸機(2)間には後述する給糸交
換装置(6)が設置され、コンベア(9)上を移送され
てくる空給糸(B)をパッケージ搬送媒体(以下トレイ
(14)と称す)から抜き取り、紡績機側から移送されて
くる満巻パッケージ(P)を供給挿着する。(13)は空
ボビンボックスであり、トレイ(14)上から抜取られた
空ボビンを収容する。
なお、第1図において、二重撚糸機(2)において玉揚
された満巻パッケージ(PA)は背中合わせに設けられた
スピンドルの間を走行するコンベアベルト(15)上へ払
出され、機台側方のパッケージ収容台車(16)内へ収容
される。
また、本実施例では紡績機1台と、二重撚糸機1台とを
連結したものを示すが、生産量のバランスがとれるよう
に、紡績機1台と複数台の二重撚糸機とを連結するこ
と、あるいは複数台の紡績機と1台の二重撚糸機、さら
には複数台の紡績機と複数台の二重撚糸機を共通の搬送
路で連結することも勿論可能である。
なお、上記実施例では、作業者がゲートコンベア(5)
下をくぐって、紡績機(1)と二重撚糸機(2)間を通
行することが可能で、かつゲートコンベア(5)上に複
数個のパッケージを貯溜しておくことができ、紡績機
(1)によるパッケージの生産量と二重撚糸機(2)に
よる処理量間のバッファ機能を持たすことができる。
第3図、第4図は第1図示のシステムにおいて、台車型
自動玉揚ロボット(10)を配置したものである。即ち、
二重撚糸機(2)のスピンドル(8a)(8b)に沿って敷
設されるコンベア(20)(21)間にはコンベア(22)
(23)(24)が敷設され、コンベア(22)の途次に、給
糸交換ステーション(25)が設けられる。従って、コン
ベア(21)(24)(20)上を矢印(26)方向に移送され
る給糸には、満巻の給糸(P)と空給糸(B)が混在し
ており、分岐点(27)において、満巻給糸(P)と空給
糸(B)がボビン上の糸層の有無を検出する公知のフィ
ーラーまたは光電スイッチ等によって判別され、満巻給
糸のみがポイントの切換えによってコンベア(23)上へ
移送され、空給糸(B)はコンベア(20)上を直進し、
バイパスしてある給糸交換ステーション(25)へ移送さ
れるのである。
上記ポイントの切換装置としては、上記満巻給糸(P)
と空給糸(B)の判別装置としてのフィーラーにより旋
回作動する第3図示のレバー装置(17)がある。
次に上記給糸交換装置(6)について第5図〜第10図に
おいて説明する。第5図において交換装置(6)は、上
下方向にスライドし、かつ旋回可能なパッケージ受材
(34)と、パッケージをトレイ上の円筒状支持材(30)
へ挿着する際のパッケージを位置決めガイドするガイド
装置(35)とから構成される。
上記パッケージ受材(34)は、第8、9図の如くパッケ
ージの糸層端面を載置支持する略円形の底板(36)と、
それに続く側壁(37)とからなり、側壁の一方および底
板(36)に形成した溝(38)の一方が平面視略U字状に
開いた箱状体である。
該受材(34)の側壁(37)には腕(39)の一端が固着さ
れ、腕(39)の他端は、ボス(40)の側部に固着され
る。上記ポス(40)はスプライン軸(41)に対しては上
下方向のみ移動可能に支持され、かつ、ボス(40)は昇
降体(42)に対して軸(41)と一体的に回転可能に支持
される。上記昇降体(42)にはさらにナット体(43)が
固定され、該ナット体(43)に螺合するネジロッド(4
4)の回転により、昇降体(42)および該昇降体(42)
に回転自在に支持されたボス(40)が昇降する。即ち、
ネジロッド(44)は第5図の如く、上下のフレーム(4
5)(46)間に軸受されると共に下端に固定したプーリ
(47)と図示しないモータとにより正逆回転し、昇降体
即ち受材(34)が昇降し、各停止位置には近接スイッチ
が配置され、昇降体(42)の一部を近接スイッチが検出
して停止制御が行われる。
一方上記腕(39)の旋回は、スプライン軸(41)と該軸
(41)にはめ合うボス(40)により行われる。上記スプ
ライン軸(41)の駆動機構(48)が第10図に示される。
即ち、スプライン軸(41)の上端にはレバー(49)がキ
ー固定され、該レバー(49)と、固定軸(50)に枢支さ
れたカムレバー(51)間にはロッド(52)が連結され
る。上記カムレバー(51)の中間にはカムフォロア(5
3)が支持され、モータ駆動するカム板(54)に上記カ
ムフォロア(53)がスプリング(55)力により押接す
る。上記カム板(54)には180°の位相のズレで最大半
径のカム面(56)と最小半径のカム面(57)が形成さ
れ、従って、カムレバー(51)が実線位置と二点鎖線位
置(51a)間を旋回動するのに従い、スプライン軸(4
1)に固定のレバー(49)は実線位置と二点鎖線位置(4
9a)間を移動する。本実施例の場合は、レバー(49)の
実線位置は受材(34)が紡績機側からのパッケージを受
容する位置でかつ受材(34)が把持している空ボビンを
離脱させる位置で、レバー(49)の二点鎖線位置(49
a)では受材(34)は第10図の二点鎖線(34a)位置にあ
り、位置決めされているトレイ(14)上の空ボビンを把
持する位置でかつ、受材上のパッケージをトレイ(14)
上へ供給する位置である。上記位置(49)(49a)間の
角度は90°である。(58)(59)はカム板(54)の180
°回転位置の検出用近接スイッチで、カム板の大径部端
面を感知して腕の旋回を一時停止させる。
上記受材(34)は第8図に示すようにボビン(60)が相
対的に進入可能に溝(38)が底板(36)に形成してあ
り、該溝(38)をはさんで両サイドには一対の空ボビン
把持片(61)(62)が底板(36)の下面に軸支(63)
(64)されている。上記空ボビン把持片(61)(62)は
軸(63)(64)に巻回されたコイルスプリング(65)
(66)により空ボビン(60)を把持する方向に付勢さ
れ、ストッパ(67)(68)に当接して位置規制される。
上記把持片(61)(62)の先端にはローラ(69)(70)
が支持されローラ(69)(70)が空ボビンを押圧把持す
る。
さらに上記溝(38)の最奥部に相当する位置には、空ボ
ビンを把持、離脱させるための押圧片(71)がレバー
(72)端にねじ固定され、第9図(ロ)のように、ブラ
ケット(76)の軸(75)に支持されたレバー(72)端部
のカムローラ(73)が、受材の最下降位置近傍に対応す
る固定フレーム側に設けられるカム片(74)に係合する
ことにより、レバー(72)と一体の押圧片(71)が軸
(75)を支点に時計針方向に旋回する。従って空ボビン
の三点把持、即ち、第8図のローラ(69)(70)、押圧
片(71)による三点把持のうちの押圧片(71)を離反さ
せることになり、空ボビン(60)が落下する。
さらに、第5図において、給糸交換位置のトレイ(14)
上方には、支持材(30)の軸心線上に位置するパッケー
ジのガイドロッド(77)が昇降可能に設けられる。即
ち、固定フレーム(78)上に設置された流体シリンダー
(79)のピストンロッド(80)にはフランジ部(81)と
円柱状部(82)と円錐状部(83)とが一体的に形成され
たガイドロッド(77)が固着され、上記シリンダー(7
9)の作用により、ガイドロッド(77)は第7図の如
く、待機位置(77)と二点鎖線で示す最下降位置(77
a)間を上下動する。ガイドロッド(77)の最下降位置
では下端の円錐状部がトレイ(14)上の円筒状支持材
(30)の上端開口内に若干進入する位置である。
次に、上記給糸交換装置の動作について、第5図〜第10
図、において説明する。
まず、第3図、第4図のレイアウトにおいて、空給糸
(B)が交換ステーション(25)に停止位置決めされ
る。
上記給糸交換動作は2つの工程で構成される。即ち、ト
レイ(14)上の空ボビン(60)を抜取る第1の工程と、
次に紡績機揚がりのパッケージ(P)を支持材(30)へ
挿着する第2の工程とから構成される。
即ち、第1の工程において、受材(34)は、高さ(P4)
の待機位置で平面視反時計まわりへ90°旋回して、トレ
イ(14)上の空ボビン(60b)を把持片(61)(62)で
把持する。次いで高さ(P2)まで上昇して支持材(30)
から空ボビン(60b)を抜き取り、再び90°今度は時計
まわりへ旋回し、最下降位置(P8)まで下降する。最下
位置には第9図(ロ)の如くカム片(74)があり、押圧
片(71)を解じょするので、把持していた空ボビン(60
b)が落下し、下位のボックス(第1、3図(13))中
へ収容される。
次に第2工程において、第6図のP1高さで次に挿着され
るべき満パッケージをゲートコンベア(5)から受取っ
た受材(34)は第7図のP3位置まで下降した後、平面視
反時計まわりへ旋回し、トレイ(14)上方のパッケージ
挿着位置で所定時間停止する。この時間内に第7図示の
ガイドロッド(77)が下降し、ガイドロッド(77)の下
端が支持材(30)内へ若干進入した第7図の二点鎖線位
置(77a)をとる。この時、ガイドロッド(77)は第7
図の待機中のパッケージ(P)の中心孔(89)内を貫通
して下降するためパッケージの中心孔(89)と支持材
(30)とが同一軸心線上に位置補正される。なお、支持
材(30)はトレイ(14)中央のペグに挿し立てられてい
る。従って、次いで受材(34)が、位置(P7)まで下降
し、第7図の位置に満パッケージ(P)が位置する。さ
らに、受材(34)が平面視時計方向へ反転旋回すること
により、パッケージ(P)と受材(34)が把持片(61)
(62)が開くことにより分離し、支持材(30)に挿着さ
れたパッケージ(P)は自重によりトレイ上の適位置ま
で落下するのである。
次に受材(34)は、最上昇位置(P1)まで上昇し、パッ
ケージ供給が完了する。
以上のようにして、第3図の給糸交換ステーション(2
5)において給糸が交換され、満パッケージ(P)が載
せられたトレイ(14)は矢印(90)方向へ移送され、い
ったんリザーブ(91)された後、コンベア(21)上の給
糸間隔がほぼ一定となるようにして、切出されるのであ
る。二重撚糸機の周囲を巡環する給糸は作業者または台
車型玉揚ロボット(10)等によってスピンドルの空給糸
と交換される。
なお、ゲートコンベア(5)の最終端にはペグ(4)か
らのパッケージ(P)の抜けを促して、上記受材(34)
へのパッケージ(P)の払い出しを円滑にするためのシ
ュート(84)が設けてあり、このシュート(84)は中央
にペグ(4)の通過しうるスリットがあけられた板材か
ら成る(第3、4図)。
以上のようにして、ゲートコンベア(5)から給糸交換
装置(6)への満パッケージ(P)の供給、および給糸
交換装置(6)による二重撚糸機(2)の給糸交換がな
されるが、この実施例では紡績機(1)の前方の搬送コ
ンベア(3)とゲートコンベア(5)の間にパッケージ
(P)の姿勢変更のための移載装置(85)が配設されて
おり、次にこの装置(85)について説明する。
該移載装置(85)は第2図示のようにベルトコンベア
(92)と、該コンベア(92)全体を垂直軸まわりで旋回
駆動する旋回駆動装置(93)からなり、次のように動作
する。
すなわち、搬送コンベア(3)上を送られてきたパッケ
ージ(P)が第2図示のベルトコンベア(92)上に移載
された後、ベルトコンベア(92)が若干量走行されて、
パッケージ(P)がベルトコンベア(92)上の略中央に
もたらされ(第2図2点鎖線)、次に旋回駆動装置(9
3)が駆動されてパッケージ(P)がベルトコンベア(9
2)と共に垂直軸まわりで180°旋回される。この旋回に
よって、パッケージ(P)の向きが180°反転され、続
いてベルトコンベア(92)を再び走行して中央のパッケ
ージ(P)をゲートコンベア(5)方向へ移送する。ゲ
ートコンベア(5)は、ベルトコンベア(92)が旋回中
に間欠走行されて、空ペグ(4)が第2図A位置にもた
らされており、ベルトコンベア(92)が上記走行をする
と該空ペグ(4)にパッケージ(P)が挿入される。
上記パッケージ(P)の向きの反転は、紡績機(1)揚
がりのパッケージ(P)におけるバンチ巻き(94)位置
が、搬送後の二重撚糸機(2)において上方になるよう
にするための処理であり、紡績機(1)から玉揚げされ
るパッケージ(P)のバンチ巻き(94)位置が上例とは
逆であれば、上記移載装置(85)は必ずしも必要ではな
く、紡績機(1)の搬送コンベア(3)を直接ゲートコ
ンベア(5)の始端に連結してもよい。
また、上記移載装置(85)では通常のベルトコンベア
(92)を用いたために、第2図の状態でゲートコンベア
(5)を走行させようとすると、ペグ(4)とベルトコ
ンベア(92)が干渉し、ゲートコンベア(5)を走行さ
せるにはベルトコンベア(92)を垂直軸まわりで90°程
度旋回させなければならなかったが、ベルトコンベア
(92)として、第2図の状態でも上記ペグ(4)が通過
しうるような中央で2分割されたベルトコンベアを用い
るならば、ベルトコンベア(92)の向きに関わらずゲー
トコンベア(5)を走行させることができる。
次に、この実施例の紡績機(1)について説明するが、
各紡績ユニット(U)の構造は同一であり、説明は1ユ
ニット(U)について行う。
第11図は該1ユニットについての斜視図であり、ケンス
(K)から供給されるスライバ(S)をドラフトするド
ラフト装置(101)と、該ドラフト装置(101)でドラフ
トされたスライバ(S)を加撚して糸に形成する加撚装
置(102)と、紡出された糸を巻取る巻取装置(103)と
から構成されている。
以下、各装置(101)(102)(103)について第11〜14
図に基づいて説明する。
すなわち、ドラフト装置(101)はその周速度が順に速
く設定されているバックローラ(104a)(104b)対、ミ
ドルローラ(105a)(105b)対およびフロントローラ
(106a)(106b)対とからなり、ミドルローラ(105a)
(105b)はエプロンベルト(107a)(107b)を有してい
る。
(108)は各ローラのトップ側ローラ(104a)(105a)
(106a)を支持するクレードルであり、フレームに固定
の支軸(109)のまわりに旋回自在である。(111)は該
クレードル(108)の持上げ用取手、(112)は上記支軸
(109)にブラケット(113)を介して取付けたスライバ
のガイドであり、該ガイド(112)はスライバ(S)を
若干横長の断面形状にしてバックローラ(104a)(104
b)へと送り込めるように、出口(112a)形状が横長の
偏平形に形成してある。
上記各ローラ(104a)(105a)(106a)(104b)(105
b)(106b)は、ミドルとフロントについてはボトム側
のローラ(105b)(106b)が全ユニットを貫くラインシ
ャフトになしてあり、このラインシャフトが駆動される
ことによって回転され、バックローラ(104a)(104b)
については、そのボトム側ローラ(104b)は各ユニット
独立であり、該ローラ(104b)に歯付きプーリ(115)
(116)および歯付きベルト(117)を介してラインシャ
フト(118)が連動連結され、回転されるようになって
いる。なお、上記歯付きプーリ(116)には電磁クラッ
チ(119)が介装してあり、このクラッチ(119)の入切
によってバックローラ(104a)(104b)については各ユ
ニットごとに発停が制御される。
そして、この実施例では上記バックローラ(104a)(10
4b)とミドルローラ(105a)(105b)との間に、次のよ
うなスライバの分離ガイド装置(121)が設けてある。
すなわち、第12図示のように、バックローラ(104a)
(104b)とミドルローラ(105a)(105b)との間には、
もう一本のシャフト(122)が軸受(123)(124)して
あり、該シャフト(122)に縦断面が略菱形になった回
転体(125)を固定すると共に、シャフト(122)端に固
定した歯付プーリ(126)を上記プーリ(115)に固定し
た歯付プーリ(127)にベルト(128)連結してあって、
バックローラ(104a)(104b)とミドルローラ(105a)
(105b)との間で、上記回転体(125)がバックローラ
(104a)(104b)とほぼ同一の速度で同一方向へ回転す
るようになっている。
上記回転体(125)はスライバ(S)通路の幅方向にお
ける中央に位置され、かつその周縁部はスライバ(S)
通路を貫いて上方へ突出する位置とされて、バックロー
ラ(104a)(104b)を出たスライバ(S)を同一幅の2
列(S1)(S2)に分離する。
また、該回転体(125)の左右には、夫々ガイドブロッ
ク(129)(130)がフレームに固定してあり、該回転体
(125)で分離した2列のスライバ(S1)(S2)の左右
への拡がりを規制するようになっている。
したがって、この回転体(125)位置で分離された2列
のスライバ(S1)(S2)は、以降のミドルローラ(105
a)(105b)位置、フロントローラ(106a)(106b)位
置でも並行な2列の状態を維持してドラフトされ、後述
の空気噴射ノズル(131)(132)へと導入される。
なお、上記回転体(125)位置はバックローラ(104a)
(104b)とスライバガイド(112)との間であってもよ
く、その場合には第14図示のようにスライバガイド(11
2)内にその内部を左右の2室に分ける仕切壁(112c)
を設けて、スライバガイド(112)の入口(112b)位置
で既にスライバ(S)が2列で導入されるようになす
と、分離が良好に行われる。つまり、この場合にはスラ
イバは上記1個のケンス(K)内において既に2本に分
離したものとするか、あるいは2個のケンスから供給す
る。
また、上記回転体(125)に替えて固定の分離ガイド部
材を用いてもよいが、固定ガイドを用いる場合は、所定
の速度でドラフト装置(101)内を進行しているスライ
バ(S)を構成するファイバが、該固定ガイド部材に接
触して屈曲され、いわゆるフックファイバを生じる可能
性があるので、スライバの分離ガイド装置(121)は当
該位置でのスライバ(S)の移動速度と略同様の速度で
運動する上記回転体(125)のような運動部材が好まし
い。
次に加撚装置(102)について説明すると、この例の加
撚装置(102)はフレーム(133)に固定したハウジング
(134)内に、夫々が2本直列に設けられた空気ノズル
(135)(136)(以下上流側を第1ノズル(135)、下
流側を第2ノズル(136)と称する)からなる空気噴射
ノズル(131)(132)を並行に2列設けたものであり、
各空気噴射ノズル(131)(132)は供給されるスライバ
(S1)(S2)を独立して加撚し、紡績糸(Y1)(Y2)に
形成する機能を有している。
上記空気噴射ノズル(131)(132)は同一の機構を有す
るので、以下一方側のみについて説明する。
すなわち、第13図に示したように、上記第1、第2ノズ
ル(135)(136)は、フロントローラ(106a)(106b)
から出たスライバの流れ方向に沿って直列に配置され、
その中心軸を貫いて形成したスライバ(S)通路内に向
けて接線方向に空気を噴射する複数の空気噴射細孔(図
示せず)を設けてあり、該空気噴射細孔によって矢印
(AS)(BS)方向の互いに逆方向に旋回する空気流が通
路内に形成されるようになっている。(137)(138)
は、夫々上記第1ノズル(135)第2ノズル(136)への
圧空の供給パイプである。
この空気噴射ノズル(131)(132)による紡績過程は次
のようにして行われる。
通路内に導入されたスライバ(S)には旋回空気流(B
S)によって当該方向の仮撚が付与され、該仮撚がフロ
ントローラ(106a)(106b)によるニップ点付近まで伝
播する。
フロントローラ(106a)(106b)から出て来たスライバ
(S)はこの第2ノズル(136)による仮撚によって集
束されるが、フロントローラ(106a)(106b)と第1ノ
ズル(135)間では第1ノズル(135)によってスライバ
(S)が仮撚と逆方向にバルーンしており、このバルー
ンによって後端はまだフロントローラ(106a)(106b)
に把持され、スライバを構成するファイバ中にあるが、
先端はフリーになったファイバ(オープンエンドファイ
バ)(f)が生成する。このファイバ(f)はフロント
ローラ(106a)(106b)と第1ノズル(135)間の仮撚
と逆方向のバルーンおよび第1ノズル(135)の空気流
(AS)によって第2ノズル(136)により仮撚とは逆方
向に巻付けられる。そして、このファイバ(f)は第2
ノズル(136)を通過して仮撚が解撚される過程で、挿
入された仮撚とは逆方向に十分な巻回数で芯繊維束にま
すます強く巻付き、いわゆる結束紡績糸を形成する。
この空気噴射ノズル(131)(132)を出た紡績糸(Y)
はデリベリローラ(139)により引出されるが、デリベ
リローラ(139)の直前に設けたガイド板(141)位置で
2本が引揃えられて合糸され後述の巻取装置(103)で
巻取られる。
したがって、上記2列の空気噴射ノズル(131)(132)
は平行ではなく、夫々がガイド板(141)位置(合糸位
置)とフロントローラ(106a)(106b)のスライバ出口
位置とを結ぶV字状の配置であってもよいし、各第1ノ
ズル(135)(135)は平行で、各第2ノズル(136)(1
36)のみガイド板(141)位置(合糸位置)へと向いた
配置であってもよい。
なお、(142)はガイド板(141)位置に設けたカッタで
あり、該カッタ(142)はデリベリローラ(139)を経て
巻取装置(103)へ下降する糸道の途中に設けた糸欠陥
部を検出するスラブキャッチャ(143)からの糸欠陥検
出信号によって作動される。
(144)(145)は夫々、屑糸、風綿等のダスト吸引口で
あり、(146)(147)は夫々空気の吸引パイプである。
また、(148)は紡出開始時または糸継時に、上記空気
噴射ノズル(131)(132)から紡出される糸を吸引し、
糸たるみを防止するスラックチューブと称される糸たる
み取り用の吸引管である。
巻取装置(103)は公知のクレードルアーム(149)に支
持されたボビンと、該ボビン(又はパッケージ)に転接
して回転駆動するフリクションローラ(151)とトラバ
ースガイド(152)とから構成されている。
なお、上記空気噴射ノズル(131)(132)は、各第1、
第2ノズル(135)(136)の旋回方向を左右において互
いに逆方向として、各空気噴射ノズル(131)(132)か
ら紡出される結束紡績糸の外周繊維の巻付方向を逆方向
とすれば、つまり一方はS撚糸、他方はZ撚糸とすれ
ば、双糸に形成した後の糸物性が、方向性が互いに打消
し合う作用等によりS撚またはZ撚の糸同士を合わせた
場合よりも優良なものが得られる。
いずれにしても、上記例の紡績機ではケンス(K)から
供給されるスライバ(S)が、ドラフト装置(101)の
少なくともミドルローラ(105a)(105b)位置に到るま
での経路途中のいずれかで2列(分離ガイド装置(12
1)の形状によっては3列以上も可能)に分離され、分
離されたまゝの状態で少なくともミドルローラ(105a)
(105b)とフロントローラ(106a)(106b)間を通過
し、ドラフトを施される。
したがって、フロントローラ(106a)(106b)が出る2
列のスライバ(S1)(S2)は夫々が所望のドラフトを施
されて各空気噴射ノズル(131)(132)に導入され、2
本の紡績糸(Y1)(Y2)となって紡出され、さらにガイ
ド板(141)位置で引揃えられ実質的に1本の双糸とな
った後デリベリローラ(139)で引出され1個のパッケ
ージ(P)に巻取られる。
そして、加撚装置(102)から出た紡績糸(Y1)(Y2)
はスラブキャッチャ(143)により糸欠陥部を検出さ
れ、該検出信号によって前述の通りカッタ(142)が作
動されて糸が切断されるが、上記検出信号によっては前
記電磁クラッチ(119)も「切」になされ、バックロー
ラ(104a)(104b)の回転が停止することにより加撚装
置(102)からの紡出も停止する。
つまり、2列のスライバ(S1)(S2)、糸(Y1)(Y2)
について同時に糸切断、紡出の発停が行われる。
なお、上記スラブキャッチャー(143)は糸欠陥部を検
出する以外にも、糸走行の有無、つまり自然糸切れが生
じたことも検出可能である。
以上のように、この例の紡績機では、2本の紡績糸が各
ユニットごとに実質的に1本に引揃えられて1つのパッ
ケージ(P)に巻上げられ、前記玉揚台車(7)によっ
て前方の搬送コンベア(3)上へ払出される。
搬送コンベア(3)上へ払出されたパッケージ(P)
は、前述の移載装置(85)、ゲートコンベア(5)およ
び給糸交換装置(6)を経て二重撚糸機(2)のまわり
を巡回するトレイ(14)上に挿立され、作業者または作
業ロボット(10)によって適時に空となっている二重撚
糸機(2)の各スピンドル(8a)(8b)へ供給される
が、供給パッケージ(P)に巻かれた糸は既に紡績機
(1)の各ユニット(U)において2本が合糸された双
糸状の糸であるので、もちろん合糸機による特別な合糸
行程は必要なく、該供給パッケージ(P)を用いて撚糸
して巻返された最終巻揚がりパッケージ(PA)は、冒述
した従来の多数の後行程を経て製造された糸と比べて何
ら遜色ない優良なパッケージである。
すなわち、空気噴射ノズル(131)(132)を出て、ガイ
ド板(141)位置で合糸された糸は、該糸が第13図に示
し前述した通りのメカニズムを経て紡績される結束紡績
糸であるので、該ガイド板(141)位置で合糸された際
に、外周に巻付いているオープンエンドファイバ(f)
が、その残留トルクにより互いに他の紡績糸(Y1)(Y
2)にからみつき(第15図)、パッケージ(P)として
巻取られる双糸は、通常の紡績糸を単純に並行に引揃え
て巻取った双糸とは異なり、双糸を構成する紡績糸(Y
1)(Y2)同士がゆるくからみ合った特殊な双糸となっ
ているのであり、このようなパッケージ(P)を後に二
重撚糸機(2)にかけた際には、双糸の分離がおこらな
いことから、糸切れが少なく、また、一方の糸が他方の
糸に対してビリ状にたるんだ部分を有する、いわゆるカ
ベ撚りといった不良な撚りカ所を含まない優良なパッケ
ージが得られるのである。なお、上記第15図に示した部
分では互いにからみついた紡績糸(Y1)(Y2)同士が、
オープンエンドファイバ(f)の残留トルクおよび芯に
なるファイバの残留トルク等により、交互にS撚、Z撚
の上撚りを生じており、この上撚りによっても、後行程
における糸(Y1)(Y2)同士の分離が良好に抑制され
る。なお、上記空気式紡績装置で紡糸される糸は生成過
程において前述した如く、芯繊維束に巻付いたファイバ
の後端は芯繊維の内部にあるが、先端(糸走行方向に対
して前側)は芯繊維の外周に巻付いている。従って、巻
上がったパッケージから解じょする際は後端側から解除
することになり、スムーズに解じょされる。
ところが、上記パッケージ合糸機に供給していったん合
糸機で巻取った後、巻取パッケージを二重撚糸機へ供給
すると、今度は紡績工程における先端側から解じょする
ことになり、糸をしごく状態となって、巻付繊維が芯繊
維上を滑り易くなり、ズレが生じることになる。
従って、本発明では、紡績糸を合糸機に供給して巻返し
することなく、紡出された糸をそのまま合糸して巻取
り、この巻取ったパッケージを二重撚糸機へ給糸として
供給することにより、紡績糸の特性に見合う方向に糸解
じょしつつ二重撚糸することができ、糸特性を損なうこ
となく、良質の二重撚糸パッケージが形成されるのであ
る。
なお、いったん二重撚糸機で加撚して巻取ったパッケー
ジの合糸機は、撚りが十分に入っているので、後工程で
の解じょに際しては、問題はない。
〔発明の効果〕
以上の説明で明らかなように、この発明によれば、紡績
装置に連結した二重撚糸機へ給糸パッケージとして直接
供給するので、冒述した多数の行程と、それらの行程を
実行する装置(特に合糸機)が省略され、かつ、それら
の行程間でのパッケージの移送のための装置あるいは人
手および、順に次の行程へ送るためのパッケージ形態の
変更作業等も省略され、生産効率が格段に向上する。さ
らに、本発明では、合糸工程が省略できることにより、
紡績糸の巻返し動作が1回少なくなり、このため、二重
撚糸機における給糸パッケージからの糸解じょ性が良
く、エアジェットによって紡績された糸の特性を損なう
ことなく、良質の二重撚糸パッケージが得られるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る製造装置の全体斜視図、第2図は
移載装置の側面図、第3図は二重撚糸機の概略平面図、
第4図は同側面図、第5図は給糸交換装置の側面図、第
6図はボビンを抜き取った状態の説明図、第7図はパッ
ケージを挿入する行程の説明図、第8図は受材底部のボ
ビン把持装置の平面図、第9図(イ)は受材の上昇位置
での状態を示す図、第9図(ロ)は同下降位置での状態
を示す図、第10図はスプライン軸、ネジロッドの駆動系
を示す平面図、第11図は紡績機の1ユニットを示す斜視
図、第12図はトップローラを省略して示したドラフト装
置の平面図、第13図は加撚装置による紡績メカニズムを
表す斜視図、第14図は分離ガイド装置の他の例を示す平
面図、第15図は生産された双糸状紡績糸の構造を表す説
明図である。 (1)……空気式紡績機 (2)……二重撚糸機 (3)……搬送コンベア (5)……ゲートコンベア (6)……給糸交換装置 (101)……ドラフト装置 (102)……加撚装置 (103)……巻取装置 (121)……分離ガイド装置 (141)……ガイド板 (P)……パッケージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 安彦 京都府京都市伏見区竹田向代町136番地 村田機械株式会社本社工場内 審判の合議体 審判長 小原 英一 審判官 河合 厚夫 審判官 佐野 健治 (56)参考文献 特開 昭56−140125(JP,A) 特開 昭61−33006(JP,A) 特開 昭62−57951(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紡績装置において、原料スライバをドラフ
    トした後、フロントローラから出たスライバの流れ方向
    に沿って直列に配置した、互いに逆方向に旋回流を生じ
    る一対のエアジェットによりスライバに撚りを掛けて紡
    績糸と成すとともに、少なくとも2本以上の紡績糸を並
    行に引き揃えた状態で同一のパッケージに巻取り、該巻
    取りパッケージを当該紡績装置に連続した二重撚糸機
    へ、給糸パッケージとして直接供給することを特徴とす
    る糸の製造方法。
  2. 【請求項2】原料スライバをドラフトした後、フロント
    ローラから出たスライバの流れ方向に沿って直列に配置
    した、互いに逆方向に旋回流を生じる一対のエアジェッ
    トによりスライバに撚りを掛けて紡績糸と成すととも
    に、少なくとも2本以上の紡績糸を並行に引き揃えた状
    態で同一のパッケージに巻取る紡績装置と、二重撚糸機
    とを、上記紡績装置揚がりの巻取パッケージの搬送コン
    ベアと、給糸パッケージ交換装置とによって連結したこ
    とを特徴とする糸の製造装置。
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