JPH0776738A - 銅の製錬方法 - Google Patents

銅の製錬方法

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JPH0776738A
JPH0776738A JP22373093A JP22373093A JPH0776738A JP H0776738 A JPH0776738 A JP H0776738A JP 22373093 A JP22373093 A JP 22373093A JP 22373093 A JP22373093 A JP 22373093A JP H0776738 A JPH0776738 A JP H0776738A
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JP
Japan
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copper
amount
crude
crude copper
sulfur
Prior art date
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JP22373093A
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English (en)
Inventor
Yutaka Nishiyama
豊 西山
Hideya Sato
秀哉 佐藤
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受入酸化の開始時期や酸素富化空気の供給量
を適切に制御することにより、本酸化時間を極力短縮し
て操業サイクルを短縮し、また、この酸素富化空気が無
駄になるのを防ぐことができ、コストダウンを図ること
ができる銅の製錬方法を提供する。 【構成】 本発明の銅の製錬方法は、銅精鉱を溶解、酸
化してカワとカラミとを生成し、次いで前記カワをカラ
ミから分離し、分離された前記カワをさらに酸化して粗
銅を生成し、当該粗銅を酸化することにより、より品位
の高い銅に精製する銅の製錬方法において、前記カワを
酸化して粗銅を生成する際に除去されるスラグ中の銅の
量を測定し、該銅の量に対応する粗銅中の硫黄の量を、
予め求められたスラグ中の銅の量と粗銅中の硫黄の量と
の関係から求め、前記硫黄の量と粗銅の量に基づき精製
工程における酸化開始時期を設定することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅精鉱を精錬するため
の銅の製錬方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の銅の製錬に用いられる装
置としては、図2及び図3に示すような複数炉方式によ
る製錬装置が知られている。この装置は、酸素富化空気
とともに供給された銅精鉱を溶解、酸化し、主成分が硫
化銅及び硫化鉄の混合物からなるカワMと、銅精鉱中の
脈石、溶剤、酸化鉄等からなるカラミSとを生成する熔
錬炉1と、この熔錬炉1により生成されたカワMとカラ
ミSとを分離する分離炉2と、分離されたカワMをさら
に酸化して粗銅Cを生成する製銅炉3と、この製銅炉3
で生成された粗銅Cを精製して、より品位の高い銅を生
成する精製炉4,4より構成されている。前記熔錬炉1
及び製銅炉3には、銅精鉱、酸素富化空気、溶剤、冷剤
等を炉内に供給するための複数の管からなるランス5,
…がこれらの炉の天井を挿通して昇降自在に設けられて
おり、また、炉内から発生するガスを排するためのガス
排出塔6がこれらの炉の天井に設けられている。また、
分離炉2は電極7を備えた電気炉である。そして、これ
ら熔錬炉1、分離炉2及び製銅炉3は、この順に高低差
が付けられているとともに、溶湯の流路である樋7A,
7B,7Cにより連絡され、溶湯はこの樋7A,7B,
7Cを重力により流下するようになっている。
【0003】次に、上記装置を用いて銅を製錬するに
は、熔錬炉1において硫化銅(Cu2S)を主成分とす
る銅精鉱を溶解、酸化してカワMとカラミSとを生成
し、次いで、分離炉2において前記カワMをカラミSか
ら分離し、次いで製銅炉3において分離された前記カワ
Mをさらに酸化して粗銅Cを生成する。前記製銅炉3に
おいて連続的に生成された粗銅Cは、一方の精製炉4に
注入される。この注入される粗銅Cは、精製炉4に注入
され始めた時刻から所定量に至る時刻までの間において
予め設定された所定の時刻(これを受入酸化開始時刻と
いう)に注入された粗銅Cへの酸素富化空気の供給を開
始し受入酸化を行う。精製炉4に所定量の粗銅Cが注入
された時点で、受入酸化から未反応部分を酸化処理する
ための本酸化へ移行する。これら受入酸化及び本酸化の
際に、この粗銅Cは、中に含まれる硫黄(S)、鉄(F
e)等の不純物が酸化、除去されてから還元され、より
品位の高い銅に精製される。この精製された銅は、陽極
板(アノード)に鋳造されて電解処理される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の銅の
製錬においては、銅の過酸化を防止するために本酸化の
時間を極力短縮するのがよく、前記受入酸化開始時刻を
できるだけ早い時刻に設定する方が望ましい。しかしな
がら、実際は、粗銅C中の硫黄(S)、鉄(Fe)等の
不純物がロット毎に変動した場合に次のような問題が起
る。もし必要な酸化時間が推定より長かった場合、本酸
化時間が長くなり操業サイクルが長期化する。一方必要
な酸化時間が推定より短かった場合には、酸素富化空気
を実際に必要とされる量より遥かに多くの量使用し、多
量の酸素富化空気が無駄になりコストアップの一因にな
るという欠点があった。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、受入酸化の開始時期や酸素富化空気の供給量
を適切に制御することにより、本酸化時間を極力短縮し
て操業サイクルを短縮し、また、この酸素富化空気が無
駄になるのを防ぐことができ、コストダウンを図ること
ができる銅の製錬方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様な銅の製錬方法を採用した。すなわ
ち、銅精鉱を溶解、酸化してカワとカラミとを生成し、
次いで前記カワをカラミから分離し、分離された前記カ
ワをさらに酸化して粗銅を生成し、当該粗銅を酸化する
ことにより、より品位の高い銅に精製する銅の製錬方法
において、前記カワを酸化して粗銅を生成する際に除去
されるスラグ中の銅の量を測定し、該銅の量に対応する
粗銅中の硫黄の量を、予め求められたスラグ中の銅の量
と粗銅中の硫黄の量との関係から求め、前記硫黄の量と
粗銅の量に基づき精製工程における酸化開始時期を設定
することを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明の銅の製錬方法では、粗銅を酸化し精製
する際に除去されるスラグ中の銅の量を測定し、該銅の
量に対応する粗銅中の硫黄の量を、予め求められたスラ
グ中の銅の量と粗銅中の硫黄の量との関係から求め、前
記硫黄の量と粗銅の量に基づき精製工程における酸化開
始時期を設定する。したがって、この酸化開始時期から
充分な酸素富化空気を粗銅中に効率良く供給することに
より、本酸化時間を極力短縮して操業サイクルを短縮
し、酸素富化空気の無駄がなくなりコストダウンが可能
となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の銅の製錬方法の一実施例につ
いて説明する。この製錬方法において、前記カワMをさ
らに酸化して粗銅Cを生成するまでは従来の製錬方法と
全く同一である。この方法においては、前記カワMから
粗銅Cを生成する際に除去されるスラグ中の銅の量を、
例えば1時間毎に分析(測定)する。銅の分析方法とし
ては、ヨウ素滴定法、吸光光度法、原子吸光法等が好適
に用いられる。
【0009】次いで、この銅の分析値に対応する粗銅C
中の硫黄の量を、例えば、図1に示すように、予め求め
られたスラグ中の銅の分析値と粗銅中の硫黄の量との関
係を示すグラフから求める。前記スラグ中の銅の分析値
と粗銅C中の硫黄の量との対応関係は極めて正確であ
る。したがって、銅の分析値の精度に対応して粗銅C中
の硫黄の量の精度も決まるから、銅の分析値が正確に求
められれば粗銅C中の硫黄の量も正確に求めることがで
きる。
【0010】次いで、この求められた硫黄の量と精製さ
れるべき粗銅Cの量に基づいて精製工程における必要酸
化時間を求める。また、粗銅が満杯になってから行う本
酸化時間を決定すると、必要酸化時間から本酸化時間を
差し引くことにより受入酸化時間を求めることができ
る。
【0011】次いで、粗銅の満杯時刻より受入酸化時間
を逆算し、受入酸化開始時刻を求め、この受入酸化開始
時刻に、注入された粗銅Cへの酸素富化空気の供給を開
始し受入酸化を行う。精製炉4に所定量の粗銅Cが注入
された時点で受入酸化から本酸化へ移行する。これら受
入酸化及び本酸化の際に、この粗銅Cは、中に含まれる
硫黄(S)、鉄(Fe)等の不純物が酸化、除去されて
から還元され、より品位の高い銅に精製される。この精
製された銅は、陽極板(アノード)に鋳造されて電解処
理される。
【0012】この方法では、受入酸化時間の間に充分な
酸素富化空気を粗銅C中に効率良く供給することによ
り、本酸化時間を極力短縮して操業サイクルを短縮し、
また、酸化スケジュールを予測する事により酸素富化空
気の消費量を削減することが可能となり無駄がなくな
る。したがって、操業サイクルの短縮及び酸素富化空気
のコストダウンが可能となる。
【0013】以上説明したように、上記一実施例の銅の
製錬方法によれば、前記カワMから粗銅Cを生成する際
に除去されるスラグ中の銅の量を分析し、次いで、この
銅の分析値に対応する粗銅C中の硫黄の量を、予め求め
られたスラグ中の銅の分析値と粗銅C中の硫黄の量との
関係を示すグラフから求め、次いで、この求められた硫
黄の量と精製されるべき粗銅Cの量に基づいて精製工程
における受入酸化開始時刻を設定することとしたので、
この受入酸化開始時刻から充分な酸素富化空気を粗銅C
中に効率良く供給することにより、本酸化時間を極力短
縮することができ、操業サイクルを短縮することができ
る。また、酸素富化空気を効果的に供給することができ
るために、該酸素富化空気の消費量を削減することがで
き無駄がなくなる。したがって、操業サイクルの短縮化
及び酸素富化空気のコストダウンを図ることができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の銅の製錬方
法によれば、前記カワを酸化して粗銅を生成する際に除
去されるスラグ中の銅の量を測定し、該銅の量に対応す
る粗銅中の硫黄の量を、予め求められたスラグ中の銅の
量と粗銅中の硫黄の量との関係から求め、前記硫黄の量
と粗銅の量に基づき精製工程における酸化開始時期を設
定することとしたので、この酸化開始時期から充分な酸
素富化空気を粗銅中に効率良く供給することにより、本
酸化時間を極力短縮することができ、操業サイクルを短
縮することができる。また、酸素富化空気を効果的に供
給することができるために、該酸素富化空気の消費量を
削減することができ無駄がなくなる。したがって、操業
サイクルの短縮化及び酸素富化空気のコストダウンを図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の銅の製錬方法の、スラグ中の銅の分析
値と粗銅中の硫黄の量との関係を示す図である。
【図2】従来の銅の製錬に用いられる製錬装置を示す平
面図である。
【図3】従来の銅の製錬に用いられる製錬装置を示す側
面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅精鉱を溶解、酸化してカワとカラミと
    を生成し、次いで前記カワをカラミから分離し、分離さ
    れた前記カワをさらに酸化して粗銅を生成し、当該粗銅
    を酸化することにより、より品位の高い銅に精製する銅
    の製錬方法において、 前記カワを酸化して粗銅を生成する際に除去されるスラ
    グ中の銅の量を測定し、該銅の量に対応する粗銅中の硫
    黄の量を、予め求められたスラグ中の銅の量と粗銅中の
    硫黄の量との関係から求め、前記硫黄の量と粗銅の量に
    基づき精製工程における酸化開始時期を設定することを
    特徴とする銅の製錬方法。
JP22373093A 1993-09-08 1993-09-08 銅の製錬方法 Withdrawn JPH0776738A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100615877B1 (ko) * 2004-02-27 2006-08-25 닛코 킨조쿠 가부시키가이샤 정제로의 조업방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100615877B1 (ko) * 2004-02-27 2006-08-25 닛코 킨조쿠 가부시키가이샤 정제로의 조업방법

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Effective date: 20001128