JPH0776524A - 動物用抗貧血剤 - Google Patents

動物用抗貧血剤

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JPH0776524A
JPH0776524A JP15839994A JP15839994A JPH0776524A JP H0776524 A JPH0776524 A JP H0776524A JP 15839994 A JP15839994 A JP 15839994A JP 15839994 A JP15839994 A JP 15839994A JP H0776524 A JPH0776524 A JP H0776524A
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dextran
iron
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animal
carboxylic acid
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JP15839994A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Ishiguro
敏弘 石黒
Noriaki Ubukawa
憲明 生川
Masahide Oka
正秀 岡
Hiromi Yamamoto
博巳 山本
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 副作用を伴うことなく安全に子豚等の動物に
投与できる動物用抗貧血剤およびこれを用いる動物の貧
血の予防・治療方法の提供。 【構成】 微生物学的方法により得られるデキストラン
カルボン酸と鉄塩との複合体を含有することを特徴とす
る動物用抗貧血剤、及びこれを投与することによる動物
の貧血の予防又は治療方法。 【効果】 鉄を安全に高濃度に含有し、しかも低粘度の
製剤が得られるので、着色斑や痛みを伴うことなく安全
に動物に投与でき、低毒性でしかもすぐれた貧血改善・
予防作用を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動物用抗貧血剤に関す
る。さらに詳しくは、本発明は、動物とりわけ子豚等の
鉄欠乏性貧血に対する鉄補給剤、抗貧血剤に関する。
【0002】
【従来技術および発明が解決すべき課題】子豚は出生時
体重が小さいため貯蔵鉄量が少ないこと、および成長速
度が非常に速いので、鉄含量の少ない母乳のみでは鉄供
給が不十分で、生後短時日のうちに鉄欠乏性貧血に陥る
ことがよく知られている。とくに近年、繁殖豚が閉鎖的
な舎飼いシステム下で飼育されることが多くなったこと
に伴い、土壌からの鉄の摂取が困難になり、子豚とりわ
け幼若豚の鉄欠乏性貧血の発生の頻度が増加してきてい
る。これに対し、従来、フマール酸第1鉄やデキストラ
ン鉄等が投与されてきている。デキストランは乳酸菌に
属するロイコノストック・メセンテロイデス(Leuconos
toc mesenteroides)などによって、シュークロースか
ら生成するα1→6結合を主体とする高分子グルカンの
総称である。デキストランと水酸化鉄とから製造される
デキストラン鉄は予防的・治療的に有効な生成物とし
て、主として筋肉内注射のような非経口投与による方法
で、動物とりわけ子豚に鉄補給し、鉄欠乏性貧血症状を
改善するのに用いられてきた。
【0003】特にデキストランと水酸化第2鉄の複合体
からなるデキストラン鉄製剤と、デキストランから増炭
反応により得られるデキストランヘプトン酸の水酸化第
2鉄の複合体の製剤が、豚の鉄欠乏性貧血症状の予防、
治療剤として利用されている。一方、デキストランの化
学修飾法が種々試みられているが、一般に使用される化
学反応では位置選択的に高い反応率で、生成物を得るこ
とが難しく、多数の副反応生成物を与えてしまう。この
ように、デキストランをはじめとする多くの多糖類は、
分子量の異なる各種高分子の同族体で構成されるので、
化学修飾では、いろいろの副反応が起こり生成物が複雑
化し成績体の実体も明確化できない例が多い。〔“バイ
オトランスフォーメーションズ・イン・プリパラティブ
・オーガニック・ケミストリー”(Biotransformations
in Preparative Organic Chemistry H. G. Davis et a
l, Academic Press)参照〕
【0004】特に、従来よりデキストランと次亜塩素酸
ナトリウム、亜臭素酸ナトリウム,塩素,臭素,ヨウ素
などの酸化剤により化学酸化することが試みられている
が(例えば、特開昭61−233001参照)、その成
績体について構造が必ずしも明確にされていないか、十
分な裏付けがなされていない。従来知られている抗貧血
製剤は、鉄を安定に高濃度かつ低粘度に製剤化すること
に困難をともなったり、筋肉注射部位に着色斑を生じる
などの問題点がある。これらの問題は、デキストランか
ら、化学合成手段により誘導されるデキストラン修飾体
自体の純度、特に化学反応に付随する副反応物の混在な
どに基因すると考えられる。本発明の目的は、従来から
用いられている貧血予防・治療剤に比べより効果的でか
つ毒性が低く副作用が少ないより安全な動物用抗貧血
剤、および動物の貧血の予防・治療方法を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく、種々の抗貧血作用を有する化合物を探索
し、鋭意研究した結果、微生物学的方法により高純度で
得られるデキストランカルボン酸と鉄塩との複合体が、
子豚等の動物の貧血を改善することを見出し、さらに研
究を重ね本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は(1)微生物学的方法により得られるデキストランカ
ルボン酸と鉄塩との複合体を含有することを特徴とする
動物用抗貧血剤、(2)ヒドロキシメチル基及び/又は
ヘミアセタール水酸基を有するデキストランのヒドロキ
シメチル基及び/又は水酸基含有ヘミアセタール部をカ
ルボキシル基に酸化する能力を有するシュードグルコノ
バクター属に属する微生物又はその処理物を、かかる基
を有するデキストランに作用させ、対応するカルボン酸
を生成、蓄積せしめ、これを採取して得られるデキスト
ランカルボン酸を用いる上記(1)記載の動物用抗貧血
剤、(3)微生物がシュードグルコノバクター・サッカ
ロケトゲネスである上記(2)記載の動物用抗貧血剤、
(4)微生物がシュードグルコノバクター・サッカロケ
トゲネスFERM BP−1128、FERM BP−
1129、FERM BP−1130、FERM BP
−1131、FERM BP−1132またはFERM
BP−1133である上記(2)記載の動物用抗貧血
剤、(5)鉄塩が水酸化鉄または酸化鉄である上記
(1)記載の動物用抗貧血剤、(6)鉄塩が水酸化第2
鉄である上記(5)記載の動物用抗貧血剤、(7)微生
物の処理物が微生物の培養液である上記(2)記載の動
物用抗貧血剤、(8)デキストランカルボン酸が式(I
I)、(III)または(IV):
【0006】
【化2】
【0007】[式中、nは1〜50を示す]で表される上
記(1)記載の動物用抗貧血剤、(9)nが1〜15で
ある上記(8)記載の動物用抗貧血剤、(10)複合体
が、デキストランカルボン酸に水酸化第2鉄ゾルを反応
させることにより得られる上記(1)記載の動物用抗貧
血剤、(11)注射剤である上記(1)記載の動物用抗
貧血剤、(12)筋肉注射剤である上記(1)記載の動
物用抗貧血剤、(13)子豚に用いる上記(1)記載の
動物用抗貧血剤、(14)鉄欠乏性貧血に適用する上記
(1)記載の動物用抗貧血剤、(15)微生物学的方法
により得られるデキストランカルボン酸と水酸化第2鉄
との複合体の抗貧血作用を奏する有効な量を、貧血の予
防または治療を要する動物に投与することを特徴とする
動物の貧血の予防または治療方法、および(16)動物
が子豚である上記(15)記載の方法に関する。
【0008】従来、微生物を用いた、ヒドロキシメチル
基及び/又は水酸基含有ヘミアセタール部をもつ糖類な
どの化合物の対応するカルボン酸への酸化は、用いる微
生物の基質特異性のため、単糖類など、ごく限られたも
のに適用されているに過ぎなかった。また、ヒドロキシ
メチル基や水酸基含有ヘミアセタール部の化学酸化は、
上記のとおり、副反応が多く精製工程の煩雑化が避けら
れないことから、より選択性が高く効率的な酸化反応に
よるデキストラン又はその誘導体の酸化体の製造法及び
このようにして得られる純度の高いデキストランカルボ
ン酸が求められていた。本発明によれば、デキストラン
のヒドロキシメチル基及び/又はヘミアセタール水酸基
含有ヘミアセタール部を微生物を用いて酸化することに
より、高純度のデキストランカルボン酸が高収率、高選
択的に得られる。
【0009】本発明で微生物学的にデキストランカルボ
ン酸を得るのに使用できるシュードグルコノバクター属
に属する微生物としては、糖類のヒドロキシメチル基及
び/又は水酸基含有ヘミアセタール部をカルボキシル基
に酸化する能力を有するシュードグルコノバクター属に
属する微生物であればいずれでもよく、通常の変異誘発
操作、例えばニトロソグアニジン等の変異剤処理、紫外
線照射処理等あるいは、遺伝子組換え等により得られる
変異株も含まれる。とりわけシュードグルコノバクター
・サッカロケトゲネスの菌が好ましい。より具体的に
は、例えば、ヨーロッパ特許公開(EP−A)第22
1,707号に記載されている下記の菌株が代表例とし
て挙げられる。 シュードグルコノバクター・サッカロケトゲネスK59
1s株:FERM BP−1130,IFO 1446
4 シュードグルコノバクター・サッカロケトゲネス12−
5株:FERM BP−1129,IFO 14465 シュードグルコノバクター・サッカロケトゲネスTH
14−86株:FERM BP−1128,IFO 1
4466 シュードグルコノバクター・サッカロケトゲネス12−
15株:FERM BP−1132,IFO 1448
2 シュードグルコノバクター・サッカロケトゲネス12−
4株:FERM BP−1131,IFO 14483 シュードグルコノバクター・サッカロケトゲネス22−
3株:FERM BP−1133,IFO 1148
4。
【0010】本発明の方法においては、シュードグルコ
ノバクター属の微生物の菌体自体を作用させてもよく、
あるいはその処理物を用いてもよい。処理物としては例
えばこれらの微生物の培養液を用いることができる。更
にこれらの微生物が産生する酵素を用いてもよい。但
し、本発明のシュードグルコノバクター属の微生物の場
合、通常、酵素は菌体内に蓄積される。通常、菌体自身
を用い、これを原料糖類に接触・作用させカルボン酸ま
たはその塩を生成せしめるのが好都合である。とりわ
け、休止菌体を用いるのが好ましい。菌体またはその培
養液は例えば、特開昭64−85088に記載の方法ま
たはこれを類似の方法に従って製造することができる。
すなわち、スラントからシード培養を行い、ついで本培
養を行い、培養液を得るとともに、必要に応じて、この
培養液を遠心分離し、沈澱物を集め、ついで、食塩水溶
液で数回洗浄し、得られた沈澱物を菌体反応に供するこ
とができる。また該微生物は好気的条件下で、該菌株が
利用しうる栄養源、すなわち炭素源(グルコース,蔗
糖,スターチ等の炭水化物またはペプトン,イーストエ
キス等の有機物),窒素源(アンモニウム塩類,尿素や
コーンスティープリカー,ペプトン等の無機、有機の窒
素化合物),無機塩類(カリウム,ナトリウム,カルシ
ウム,マグネシウム,鉄,マンガン,コバルト,銅,リ
ン酸,チオ硫酸等の塩類),および微量栄養素としてC
oA,パントテン酸,ビオチン,チアミン,リボフラビ
ン,FMN(フラビンモノヌクレオシド)等のビタミン
・補酵素類またはL−システイン,L−グルタミン酸等
のアミノ酸またはそれらを含む天然物を含む液体培地で
培養することができ、このようにして得られる培養液自
体を本発明方法に用いてもよい。培養はpH4〜9、好
ましくはpH6〜8で行うことが出来る。
【0011】培養時間は使用する微生物および培地の組
成等によって種々異なるが、好ましくは、10〜100
時間である。培養を行うのに好適な温度範囲は、10〜
40℃,好ましくは、25〜35℃である。培養に際
し、培地に希土類元素を添加することにより、より効率
的に目的物を生成せしめることができる。培地に添加さ
れる希土類元素としては、スカンジュウム(Sc),イ
ットリウム(Y),ランタン(La),セリウム(C
e),プラセオジウム(Pr),ネオジウム(Nd),サ
マリウム(Sm),ユウロピウム(Eu),ガドリニウム
(Gd),テルビウム(Tb),ジスプロシウム(D
y),ホルミウム(Ho),エルビウム(Er),ツリウ
ム(Tm),イッテルビウム(Yb)およびルテチウム
(Lu)などが挙げられる。これらの希土類元素は金属
末または金属片として添加してもよいし、塩化物,炭酸
塩,硫酸塩,硝酸塩,酸化物あるいはシュウ酸塩のよう
な化合物としても用いられる。それらは単独で用いても
よいし、二種類以上の希土類元素例えば、炭酸セリウム
と塩化ランタンとを同時に使用することもできる。さら
には諸元素の分離精製過程で得られる粗製物等も用いる
ことができる。培地に添加される希土類元素の量は、用
いる微生物の生育を抑制しない範囲で選択すればよく、
通常0.000001〜0.1%(W/V),好ましくは
0.0001〜0.05%(W/V)の範囲が効果的であ
る。培地への添加法としては、予め培地に添加しておく
のもよいが、培養途中に間欠的に添加しても、または連
続的に添加してもよい。
【0012】なお、デキストランカルボン酸を培養液中
に生成蓄積せしめる場合、EP−A−221,707に
記載のように、シュードグルコノバクターを別種の細菌
の共存下で培養すると、シュードグルコノバクター属細
菌を単独で培養するより生成物の蓄積量を増加させるこ
とができる。このような混合培養、すなわちシュードグ
ルコノバクター属細菌を別種の混合菌の共存下で行う培
養は、EP−A−221,707の開示に従い適宜行う
ことができる。このような混合菌としては特に、バチル
ス・メガテリウム属細菌が好ましい。
【0013】本発明によりデキストランカルボン酸を製
造するにあたり、反応に供する糖類を水または、水と混
和できる溶媒、例えば、メタノール,アセトン,ポリエ
チレングリコールなどに溶解又は懸濁したものを用いて
微生物と接触してもよい。使用する溶媒量は反応を遅延
させない範囲で選択すればよく、基質濃度として、通常
0.1〜20%(W/V),好ましくは、1〜5%(W
/V)の範囲が効果的である。本発明の微生物による酸
化反応を行うのに好適な温度範囲は、10〜40℃,好
ましくは25〜35℃である。また反応は好気的条件下
で行うのが好ましく、例えば、空気を0.1〜5リット
ル/分で通気しながら、必要に応じて、50〜2000
回転で撹拌することもできる。反応時間は、反応に供す
る糖類に置換する1級水酸基の性質により異るが、5分
〜3日間,通常、1時間〜24時間である。この反応は
pHを調整するのが好ましい。通常pH4〜9,好まし
くはpH6〜8の範囲で行うのが効果的である。pH調
整に用いる塩基としては、反応を阻害しないものならい
ずれを用いてもよい。例えば、水酸化ナトリウム,水酸
化カリウム,炭酸カルシウム,水酸化マグネシウム,水
酸化第1鉄などの無機塩,モルホリノエタンスルホン酸
ナトリウム,モルホリノエタンスルホン酸カルシウムな
どの有機塩なども使用することができる。
【0014】また、所望により陰イオン交換樹脂を添加
することにより、pHを調整するための上記した、アル
カリ金属塩などの中和剤を加える必要がなく、かつ反応
を選択的に制御することができる。とりわけ選択的に反
応させ1当量酸化体を得る場合に、この陰イオン交換樹
脂を添加する方法は好適である。ここで使用する陰イオ
ン交換樹脂としては、生成したカルボン酸を吸着するも
のなら、陰イオン交換樹脂はいずれでもよい。とりわけ
スチレン系及びアクリル系陰イオン交換樹脂が好まし
い。具体的には、例えばアンバーライト(商品名,オル
ガノ社)IRA−400,IRA−401,IRA−4
02,IRA−410,IRA−900,IRA−91
0,IRA−35,IRA−68,IRA−94Sな
ど、ダイヤイオン(商品名,三菱化成)SA−10A,
SA−20A,PA−306,PA−308,PA−4
06,WA−10,WA−11,WA−20,WA−3
0などが挙げられる。
【0015】基質として加えた糖類(すなわち、ヒドロ
キシメチル基及び/又はヘミアセタール水酸基を有する
デキストラン)が反応液中に消失したところで、撹拌を
停止し、反応液と陰イオン交換樹脂を分離し、適当な溶
離剤を加えて陰イオン交換樹脂を溶出し、目的物を得る
ものである。溶離剤として、食塩,アルカリ金属塩など
の水溶液、あるいは、塩酸,硫酸,リン酸,クエン酸な
どの酸性水溶液などが挙げられる。このようにして溶
離、蓄積された糖カルボン酸は公知の手段(例えばHP
−20やSP205などの吸着性樹脂による分離、精製
等)又はそれに準じる方法により採取、精製することも
できる。
【0016】さらに、得られるデキストランカルボン酸
から無機イオンを除くため、これをイオン交換樹脂を通
過させる処理、または透析、電気透析または限外濾過に
よって脱塩処理することができる。このようなデキスト
ランカルボン酸としては例えば下式(II)、(III)、
(IV)で示されるような化合物が代表例として挙げられ
る。
【0017】
【化3】
【0018】[式中、nは1〜50を示す。好ましくは
nは1〜15である。]本発明で用いるデキストラン
は、実際には、異なる分子量を有するポリマーの混合物
であるが、好ましくは下式(I)で表される。
【0019】
【化4】
【0020】[式中、nは上記と同意義を有する。]本発
明で微生物学的酸化に付される基質はデキストランの誘
導体であってもよく、またこれを含むものであってもよ
い。かかるデキストラン誘導体としては、例えば、上記
式(II)または(III)で表されるデキストラニルグル
コン酸、デキストラニルグルクロン酸、およびこれらの
混合物が挙げられる。また、これらの化合物を上記微生
物による酸化に付し、例えば上記式(IV)の化合物のよ
うな別の酸化体に導くこともできる。得られたデキスト
ランカルボン酸は鉄塩と容易に複合体化(錯体化を含
む)して、5〜30%またはそれより多くの鉄分を含有
する非毒性で安定な注射可能な液状複合体を製造するこ
とができる。鉄塩としては、例えば水酸化第1鉄、水酸
化第2鉄、酸化鉄等が挙げられる。通常、水酸化第2鉄
がより好ましく用いられる。
【0021】デキストランカルボン酸と鉄塩との複合体
は通常、デキストランと鉄塩との複合体を製造する公知
方法又はそれに準じて製造することができる。例えば、
デキストランカルボン酸と水酸化第2鉄等鉄塩のゾルと
を反応させることにより複合体を製造することもでき
る。好ましくは、デキストランカルボン酸と該ゾルをp
H4.0〜10で、加温された温度条件、例えば100
℃〜120℃におけるオートクレーブなどで、30分間
加熱処理することにより、コロイド溶液または懸濁液が
得られる。水酸化第2鉄ゾルの製法として、常法に従い
塩化第2鉄溶液に、アルカリ金属塩とりわけ、炭酸ナト
リウム溶液を用いることもできる。しかしながら、これ
らを用いた場合、添加速度を極めて低くして行わなけれ
ばならない欠点があった。今回、種々検討した結果、ア
ルカリ炭酸水素塩溶液、とりわけ、炭酸水素ナトリウム
溶液で中和すると、添加速度を従来の方法より高速で添
加できることを見いだした。この方法により、鉄は塩形
成、キレート形成、水和化などのプロセスなどにより、
デキストランカルボン酸と鉄塩の複合体が形成される。
後述するように、この水相中コロイド懸濁鉄塩複合体の
元素鉄含有量は溶液または懸濁液の約50〜300mg/
mlであり、所望により蒸発、濃縮などの操作により、低
鉄分含有品から高鉄分含有鉄塩複合体を調製することも
できる。このようにして得られた、高鉄分含有鉄塩複合
体はそれ自体長期間極めて安定であり、特に水相中でそ
のコロイド状態が安定に保持される特性を有している。
【0022】本発明で用いる複合体の特性を検討したと
ころ、低分子デキストランカルボン酸と鉄塩との複合
体、例えば式(II)、(III)または(IV)[各式中、n
は1〜15を示す]で表される低分子デキストランカル
ボン酸と鉄塩との複合体が好ましいことが見出された。
このうち、低分子デキストラングルコン酸鉄塩複合体が
特に好ましく、該複合体を用いて、粘度の低い、高含有
鉄の安定した製剤が製造できる。実際、従来のデキスト
ラン鉄製剤の鉄含有量がせいぜい200mg/ml程度であ
るのに対して、本発明の低分子デキストラングルコン酸
と鉄塩との複合体を用いることにより300mg/mlの鉄
高含有製剤の製造が可能である。本鉄高含有製剤は、投
与容量の削減を可能にし注射投与作業の改善、投与時間
の短縮をもたらすことができるため、有利に使用するこ
とができる。また、育種改良にともなう幼若豚の大型化
にも対処できる抗貧血剤を提供することができる。
【0023】このようにして得られたデキストランカル
ボン酸と鉄塩との複合体は、注射用蒸留水、生理食塩水
等で希釈して注射剤として非経口的に動物に投与しても
よく、又、公知の製剤学的製造法に準じ、所望により製
剤学的に許容される希釈剤、賦型剤を用い、大型丸剤、
錠剤、粉剤、顆粒剤、カプセル剤、乳剤、液剤、プレミ
ックス剤、シロップ剤等として経口的に投与することが
できる。又、一剤とした後直接又は担体に分散させたも
のと飼料、飲水等に混ぜて用いることができる。
【0024】従って、本発明の貧血予防治療剤は、例え
ば上記デキストランカルボン酸と鉄塩との複合体を固状
または液状の担体で希釈し、あるいは被覆等により安定
化し、例えば散剤,粉剤,顆粒剤,錠剤,大型丸剤,液
剤,乳剤,ペースト剤,カプセル剤,プレミックス剤,
注射剤などとするか、あるいは飼料、飲料などに直接ま
たは担体中に分散させたものを添加することにより製造
される。固体担体としては、例えば乳糖,蔗糖,でんぷ
ん,小麦粉,とうもろこし粉,ふすま,大豆油粕,脱脂
米糠,菜種油粕,豆腐粕,繊維素,酵母菌体,魚粉,落
花生のしぼり粕,貝殻の粉,炭酸カルシウムなどが挙げ
られ、液状担体としては、例えば水、生理的食塩水,生
理学的に無害な有機溶媒などが挙げられる。その他適宜
の補助剤、例えば乳化剤,分散剤,懸濁剤,湿潤剤,濃
縮剤,ゲル化剤,可溶化剤を適当量添加しても差し支え
ない。プレミックスの形にすることもできる。さらに、
防腐剤,殺菌剤,駆虫剤,抗酸化剤,着色剤,芳香剤,
抗菌剤,抗生物質,酵素製剤,乳酸菌製剤,解熱剤,鎮
痛剤,消炎剤などを配合してもよく、他の貧血の予防治
療剤を配合して併用することもできる。また、各種ビタ
ミン類,ミネラル類,アミノ酸類などを配合してもよ
い。
【0025】本発明の抗貧血剤中の該複合体の量は通
常、該製剤全量に対し0.1〜100重量%、好ましく
は1〜10重量%の範囲で配合される。該複合体は、筋
肉注射、皮下注射、腹腔内注射等の注射剤として投与す
るのが好ましい。特に筋肉注射が好都合である。これら
の注射剤には通常、注射用蒸留水、生理食塩水等でデキ
ストランカルボン酸と鉄塩の複合体を希釈して用いるの
が好適である。
【0026】本発明の抗貧血剤は、鉄欠乏性貧血をはじ
め、種々の疾患に基因する貧血の予防または/および治
療の目的で豚,牛,馬,犬,猫等の畜産、家畜あるいは
愛玩動物に投与される。とりわけ貧血になり易い子豚等
に好ましく適用される。投与量は投与対象、症状、投与
経路にも左右されるが、例えば注射剤は、通常鉄量とし
て1回当り5〜500mg/1頭、好ましくは100〜3
00mg/1頭の範囲である。必要により症状に応じ回数
を増してもよい。又、錠剤等の固型製剤等についても上
記投与量に相当するよう、直接又は飼料等に配合して投
与するのがよい。特に、本発明の抗貧血剤は、筋肉注射
による子豚の貧血の予防または治療に有用である。例え
ば、本抗貧血剤は幼若の豚の臀部に筋肉注射することに
より、均一な分散および生体組織への良好な吸収を示
す。また、本発明の抗貧血剤は、副作用等著明な異常は
認められず毒性が低く安全である。例えば、下記実施例
に示されるように子豚に投与した場合、4週間一切副作
用や異常は認められなかった。下記実施例で示すよう
に、血液学的検査項目の本発明の抗貧血剤の幼若ブタへ
の投与実験で、特にヘモグロビン量(HGB),ヘマト
クリット値(HCT),平均赤血球容積(MCV),増
体重などのパラメーターの多くについて対照群に比し、
有意に改善された。
【0027】
【実施例】参考例、実施例を以下に示し、本発明をさら
に具体的に説明するが本発明はこれらに限定されるもの
ではない。 参考例1 シュードグルコノバクター・サッカロケトゲネス(Pseu
dogluconobacter saccharoketogenes)TH14−86
菌液の調製;シュードグルコノバクター・サッカロケト
ゲネスTH14−86(FERMBP−1128)株ス
ラントを20mlの下記表1の培地に対して1白金耳加
え、これを200mlのスムースフラスコで30℃,1日
間,回転振盪機を用いて、撹拌下培養する。ついで、2
0mlの培地当り上記培養液1mlをとり、これを30℃,
2日間,振盪培養を行い、種培養とした。一方、バチル
ス・メガテリウム(Bacillus megaterium)(IFO 1
2108)株のスラントを20mlの下記表2に示す組成
当り、1白耳、200mlのスムースフラスコに加え、3
0℃で2日間振盪培養を行う。
【0028】
【表1】 シュードグルコノバクター・サッカロケトゲネスTH14−86の培地 成分 %(W/V) ラクトース 1 酵母エキス 1 (プロディヴェル(Prodivel)) (NH4)2SO4 0.3 コーン・スティープ・リカー 3 CaCO3 (スーパー(Super)) CaCO3添加前のpH=7.0
【0029】
【表2】
【0030】次に、以下の本培養を行った。上記シュー
ドグルコノバクター・サッカロケトゲネスTH14−8
6株の種(シード)培養培地100mlおよび、バチルス
・メガテリウムのシード培地1.5mlを900mlの下記
表3に示す本培養培地に加え、ついで、30℃で約20
時間振盪培養し、シュードグルコノバクター・サッカロ
ケトゲネスTH14−86の培養液とした。
【0031】
【表3】 本培養培地 成分 %(W/V) シュークロース 0.05(単独で滅菌) コーン・スティープ・リカー 2(単独で滅菌) (NH4)2SO4 0.3(単独で滅菌) FeSO4・7H2O 0.1(単独で滅菌) ビタミンB2 1mg/リットル (滅菌前のpH=7.0) ソルボース 10(単独で滅菌) LaCl3 0.01(単独で滅菌) CaCO3 4(単独で滅菌) (スーパー(Super))
【0032】このようにして得られたシュードグルコノ
バクター・サッカロケトゲネス培養液1.5リットルに
デキストラン−4(分子量:4000〜6000;エキ
ストラシンテーゼ社(仏国)製)30gをバイオット社
製5リットルのジャーファンメンターに入れ、ついで滅
菌水1.7リットルを加え反応液とした。これを32
℃、600回転/分で撹拌しながら、空気を1.6リッ
トル/分で通気し、0.5%NaOH溶液でpHが6.3
になるように反応の進行に伴い自動的に滴下した。3時
間で反応を止め、ついで、反応液12.0リットルを8
000回転で冷却遠心器で分離し、菌体を除き、上澄液
1.98リットルを得た。この上澄液をセルロースアセ
テートメンブランフィルター(φ0.2〜μm)で濾過
し、再度除菌化した。得られた濾液を、アンバーライト
IRA−68(OH型)カラム(50ml)に通導し、
少量の水(100ml)で洗い、通過液2リットルを得
た。この通過液をHP−20カラム(900ml)に通導
した。ついで、水2リットルで溶離し、初めの通過液7
00mlは捨て、ついで溶出される液3.3リットルを集
め、これに濃塩酸13.8mlを加えて酸性とし、これを
セルロースアセテートメンブランフィルター(φ0.2
μm)で濾過し、濾液をセファビーズ(商品名)SP2
05(三菱化成社製)1000mlに通導した。ついで、
0.05M塩酸700mlおよび水2リットルで洗浄後、
20%メタノール水溶液2リットルで溶出し、目的物の
画分を得た。これを減圧濃縮し、デキストラニル−グル
クロン酸の白色粉末14gを得た。本品のHPLC(条
件:アサヒパックGS320(φ7.6mm×50m
m;旭化成社製)、移動相;水1ml/分,検出;RI
(ウォータース410)及び200nm(東ソー UV−
8020)サンプル0.5%水溶液20μl 注入)でRt
8.48に単一のピークを示した。(原料のデキストラ
ン−4のRtは10.83であった)。本品の構造確認の
ため、酵素消化処理実験を行った。本品の1.5%水溶
液100μl にグルコアミラーゼ(和光純薬製)溶液
(4mg/ml)100μlを加え、30℃で1昼夜インキ
ュベーションを行い、この酵素処理液をHPLCで検討
を行った。対照実験として、デキストラン−4も同様に
処理を行った。その結果、本品はグルコアミラーゼ消化
を受けないことが分った。一方、デキストラン−4は、
グルコアミラーゼ消化を受け、基質は消失し、グルコー
スが新生した。このことから、本品は、前記式(II)
(但し、式中、nは平均8)で示されるデキストラニル
グルクロン酸と確認した。
【0033】参考例2 シュードグルコノバクター サッカロケトゲネスK59
1s(FERM BP−1130)菌株をバクトペプト
ン1%,イーストエキス1%からなるペプトンイースト
(PY)培地を用いて、30℃、230回転の振とう
下、pH7.5で3日間培養を行った。ついで、メイン
培養に移し、PY培地に0.1%の塩化カルシウムを添
加し、30℃、230rpm で振とうしながら、48時間
培養した。ついで、得られた培養液を10000回転
で、10分間遠心分離し、集菌し、ついで水500mlで
洗菌し、培養液1リットル当り、7.59gの菌体を得
た。ついで、デキストラン−4(分子量4000〜60
00;エキストラシンテーゼ社(仏国)製)30gを水
1リットルに溶かし、ついで湿菌体56gを水1リット
ルに懸濁した液を加え、32℃、800rpm で撹拌しな
がら、空気を1分間60mlで通気し、0.1%NaOH溶
液でpH6.3に制御しながら6.5時間反応させた。反
応液を遠心分離し、上清2リットルを分取し、メンブラ
ンフィルターで濾過除菌し、HP−20カラム(900
ml)に通導し、水2000mlで溶出した。通過液に最終
濃度0.05Mになるように、濃塩酸を加え、酸性と
し、メンブランフィルターで濾過したあと、濾液をSP
−205カラム(100ml)に通導し、初め0.05M
塩酸(1000ml)、ついで水(2000ml)で洗浄
後、20%メタノール(2000ml)で溶出される画分
を集め、濃縮後、凍結乾燥し、14gの白色粉末のデキ
ストラニルグルコン酸を得た。本品のHPLC条件[ア
サヒパックGS320(φ7.6mm×50mm:旭化成社
製)、移動相:水1ml/min,RI(ウォータース41
0)及び200nm(東ソーUV−8020)、サンプル
0.5%水溶液20μl注入]でRt8.70に単一のピー
クを示した。出発物質として用いたデキストラン−4の
Rtは10.83であった。本品を前記した条件でグルコ
アミラーゼ消化を行ったところ、容易に消化され、グル
コースとグルコシルグルコン酸を検出することができ
た。従って、本化合物は、前記式(III)(但し、式
中、nは平均8)で示されるデキストラニルグルコン酸
であることが確認された。
【0034】参考例3 参考例2と同様にして、シュードグルコノバクター・サ
ッカロケトゲネス菌を培養し、この菌体(湿菌体)50
gをデキストラニルグルクロン酸(参考例1記載の方法
で調製したもの)30gを水1リットルに溶解させた溶
液に加え、32℃、800rpm で撹拌しながら、空気を
1分間60mlで通気し、0.1%NaOH溶液でpH6.
3に制御しながら、21時間反応させた。反応液を遠心
分離し、上清2リットルを分取し、メンブランフィルタ
ーで濾過除菌し、HP−20カラム(900ml)に通導
し、水1.5リットルで溶出し、目的画分を集め、濃縮
後凍結乾燥し、15gのグルクロニルデキストラニルグ
ルコン酸ナトリウム塩の白色粉末12gを得た。
【0035】参考例4 塩化第2鉄・6水和物(FeCl3・6H2O)の50%水
溶液50mlを30℃に加温し、ついで24%Na2CO3
溶液50mlを1分間0.4mlの速度でよく撹拌しながら
滴下する。ついで、参考例1で得たデキストラニルグル
クロン酸の10%溶液50mlを、3ml/分の速度で滴下
し、16%Na2CO3溶液を0.4ml/分の速度で滴下
し、pH4.3に調整した。次に、エタノール200ml
を加え、強く撹拌しスラリー状にし、遠心分離(500
0rpm)し、沈殿を集め、ついで水40mlに溶かし、6
0mlのエタノールでよく撹拌し、遠心分離し、可溶物を
除いた。水20mlを加えて沈殿物をよく分散させ、減圧
下、エバポレーターでエタノールをよく除き、0.2ml
/分の速度でよく撹拌しながら10%NaOH溶液を加
え、pHを5〜6に調整し、100℃で20分間加熱
し、ついでフェノールを4mg/mlになるように加え、所
望のデキストラニルグルクロン酸と水酸化第2鉄ゾル溶
液との複合体22mlを得た。
【0036】参考例5 塩化第2鉄・6水和物100gを100mlの水に溶解さ
せ、この溶液をブランソン(Branson)G−220で1
時間超音波処理し、充分溶解させる。ついで、水を加え
て200mlとし、500mlのビーカーに溶液を移す。つ
いで24%Na2CO3水溶液200mlをよく撹拌しなが
ら、30℃、0.8ml/分の速度で添加し、淡黄褐色の
水酸化第2鉄ゾルを調製した。このようにして調製した
水酸化第2鉄ゾル100mlを分取し、300mlのビーカ
ーに移し、30℃でよく撹拌しながら、10%デキスト
ラニルグルコン酸溶液50mlを徐々に加えた。ついで、
16%NaCO3溶液を、極めてゆっくり、0.1〜0.2
ml/分の速度で加え、pHを4.3に調整した。つい
で、エタノール200mlを撹拌しながら加え、生じた沈
澱物を遠心分離し、上清と分け、沈澱物を水80mlによ
く懸濁させたあと、エタノール120mlを加え、再沈澱
させ、沈澱物を遠心分離し、分取した。この操作をさら
にもう一回繰り返し、得られた沈澱物を水20mlで懸濁
し、よく撹拌した。10%NaOH溶液を0.1〜0.2m
l/分の速度で加え、pHを6.0になるまで加えた。こ
の溶液を120℃で10分間、オートクレーブ処理し、
防腐剤としてフェノール(最終濃度1%となるように)
を加え、ついで、エバポレーターで濃縮し、所望のデキ
ストラニルグルコン酸と水酸化第2鉄ゾルとの複合体を
得た。本品は、安定した水酸化第2鉄ゾルを形成した。
その性状を分析したところ、以下のとおりであった。総
鉄塩濃度:200mg/ml,粘度:32cP,電導度:4
7mS/cmであった。
【0037】実施例1 供試材料:抗貧血剤として、参考例4で得たデキストラ
ニルグルクロン酸と水酸化第2鉄ゾルとの複合体(12
9mg Fe/ml含有,以下、グルクロン酸・鉄と略称す
る)および参考例5で得たデキストラニルグルコン酸と
水酸化第2鉄ゾルとの複合体(206ml Fe/ml含有,
以下、グルコン酸・鉄と略称する)を用いた。 供試動物:ランドレース系統の幼若豚を用いた。 試験方法:6日齢時に1腹9頭を3群に分け〔n=3
(各群3頭)〕、検体を鉄元素として200mg/頭を左
臀部に筋肉内投与した。試験開始時およびその後1週間
ごとに、体重測定と採血を行い、ヘモグロビン量(HG
B)、ヘマトクリット値(HCT)、平均赤血球容積
(MCV)および体重の各パラメーターを測定し、無処
置の対照群と比較した。その結果を表4に示す。
【0038】
【表4】
【0039】表4に示すとおり、血液の各貧血パラメー
ターが対照群に比し有意に上昇し、貧血の進行が本発明
抗貧血剤の投与により明らかに抑制された。また、投与
後第3週目の血清鉄、総鉄結合能を測定し、不飽和鉄結
合能(総鉄結合能−血清鉄)及び鉄飽和度(=血清鉄/
総鉄結合能×100)を算出し、対照群と比較した。そ
の結果を表5に示す。
【0040】
【表5】 検体 血清鉄 総鉄結合能 不飽和鉄結合能 鉄飽和度 (μg/dl) (μg/dl) (μg/dl) (%) 対照 60.5 755.8
695.3 8.1 グルクロン酸・鉄 101.5 646.4
544.8 15.7 グルコン酸・鉄 152.8 588.1 435.3 27.8
【0041】表5に示すとおり、本発明の複合体を投与
した場合、対照群に比し、血清鉄濃度が顕著に高く、総
鉄結合能の上昇が抑制され、鉄飽和度の明らかな改善が
認められる。また、本発明の抗貧血複合体が投与部位の
組織から効率的に吸収・利用されていることがわかる。
以上の結果より、本発明の抗貧血剤は動物の貧血の予防
・治療に有効である。
【0042】参考例6 参考例2と同様の方法で得られたシュードグルコノバク
ター・サッカロケトゲネスK591s菌株の洗浄菌体を
得た。ついで、デキストラン−4(分子量4000〜6
000;エキストラシンテーゼ社(仏国)製)30gを水1
リットルに溶かし、ついで該溶液を、水1リットルに懸
濁した湿菌体56gに加え、32℃、800rpmで攪拌し
ながら、空気を1分間60mlで通気し、0.1%NaOH
水溶液でpH6.3に制御しながら5時間反応させた。本
反応液をHPLC(分析条件は参考例2に記載したと同
条件)で分析したところ、Rt8.70のデキストラニル
グルコン酸が62%と、Rt10.90の未酸化デキスト
ランが38%の組成であることが判明した。ついで、こ
の反応液を遠心分離し、上清2リットルを分取し、メン
ブランフィルターで濾過除菌した。ついで、除菌液はI
R−120B(H+)(100ml)に通導し、ついで水(20
0ml)で溶出し、溶出液を集め、減圧濃縮後、凍結乾燥
し、27gの白色粉末を得た。本品は、HPLCによ
り、デキストラニルグルコン酸とデキストランの混合物
で、その組成比は6:4であることを確認した。
【0043】ついで、参考例5に記載した方法で、水酸
化第2鉄ゾルを調製し、その100mlを分取し、透析用
チューブ、スペクトラ/ポア(SPECTRA/PO
R)2(分画分子量12,000〜14,000)[スペ
クトラム・メディカル・インダストリーズ・インコーポ
レーティッド(SPECTRUM MEDICAL I
NDUSTRIES,Inc)社、米国]に移し、一夜透析
した。透析後の水酸化鉄ゾル溶液に、上記した白色粉末
(デキストラニルグルコン酸とデキストランの6:4の混
合物)5gを水50mlに溶かした溶液を30℃でよく攪拌
しながら、徐々に加えた。ついで、16%Na2CO3
液を、極めてゆっくり加え、pHを4.3に調整した。3
0℃で1時間攪拌後、100℃で30分間オートクレー
ブ処理をし、完全に溶解させ、1N−NaOH溶液でpH
6.41に調整した。ついで、該溶液をエバポレーター
で濃縮し、防腐剤としてフェノール(最終濃度0.5%と
なるように)を加え、所望のデキストラニルグルコン酸
と水酸化鉄ゾルとの複合体を得た。本品は安定した水酸
化鉄ゾルを形成した。その性状を分析したところ、以下
のとおりであった。 総鉄塩濃度:197mg/ml、粘度:62cP、電導度:
50mS/cm。
【0044】実施例2 デキストラン鉄200mg Fe/ml含有製剤(商品名:アネ
メックス、フジタ製薬)を対照薬剤として用い、ランド
レース系統の幼若豚を用いることにより、参考例6の複
合体の抗貧血活性を比較検討した。該複合体および対照
薬剤(鉄元素として200mg/頭)を、3日齢の2頭の
豚の臀部にそれぞれ筋肉内投与した。投与2週間後、ヘ
モグロビン量(HGB)、ヘマトクリット値(HCT)、平
均赤血球容積(MCV)および増体重を測定した。その結
果を対照薬剤を100とする指数で表6に示す。
【0045】
【表6】 項目 対照薬剤投与群 本発明品投与群 HGB 100 109 HCT 100 110 MCV 100 106 増体重 100 115
【0046】上記結果より、本発明複合体を投与した場
合、対照薬剤を投与した場合に比べ、試験したいずれの
貧血パラメーターにおいても、よりすぐれた改善がみら
れることがわかった。
【0047】参考例7 シュードグルコノバクター・サッカロケトゲネスK59
1s株の菌体1白金耳を、表7に示す完全培地5mlを含
む試験管(16mm×160mm)に植菌し、30℃で2日間
振盪培養した。
【0048】
【表7】 完全培地 成分 g/リットル D−ソルビトール 25 ペプトン 10 酵母エキス 10 pH=6.5(固体培地では寒天20g/リットルを加える)
【0049】この培養液1mlを同じ培地5mlを含む試験
管に移植し、5時間振盪培養した。得られた培養液5ml
を無菌的に5℃で15分間遠心分離(6,500rpm)して
集菌し、ついで0.05Mトリス−マレイン酸緩衝液(1
0ml,pH6.5)に懸濁し、再び遠心分離(6,500rp
m)した。これを2回繰り返した。得られた洗浄菌体を
0.5mg/mlのN−メチル−N'−ニトロ−N−ニトロソ
グアニジン(ニトロソグアニジン)を含む上記緩衝液5ml
に懸濁し、30℃で1時間振盪した。この処理液を5℃
で15分間遠心分離(6,500rpm)して菌体を集めた。
上記と同様にして、トリス−マレイン酸緩衝液(10m
l)で2回洗浄して、ニトロソグアニジン処理菌体を得
た。これを0.85%食塩水で適当に希釈して、15ml
の完全培地(固形)を含むプレート(直径9cm)に撒き、3
0℃で5日間培養しコロニーを形成させた。完全培地上
のコロニーを、表8に示す最小培地(固形)プレートにレ
プリカし、30℃で3日間培養した。
【0050】
【表8】
【0051】以上のように培養処理した菌液を適当に希
釈し、表9に示す選択培地(固形)プレートに一枚当り約
50コロニー形成するように撒いた。
【0052】
【表9】
【0053】30℃で12日間培養後、コロニーの周囲
に炭酸カルシウムの溶解円が認められない菌株を選択し
た。参考例1と同様の培地及び培養条件で、上記菌株の
菌液を調製し、洗浄菌体を得た。ついで、デキストラン
(分子量1500、バイオ・ケミカ(Bio Chemika)社
(スイス国)製)30gを水1リットルに溶かし、ついで湿
菌体40gを水1リットルに懸濁した液を加え、32℃
で800rpmで攪拌しながら、空気を1分間60mlで通
気し、0.1%NaOH溶液でpH6.3に制御しながら、
21時間反応させた。本反応液をHPLC(分析条件は
参考例2に記載)で分析したところ、Rt9.69のデキ
ストラニルグルコン酸が96%とRt15.12の未酸化
のデキストランが4%の組成であることが判明した。
【0054】ついで反応液を遠心分離し、上清を分取
し、メンブランフィルターで濾過除菌し、ついで除菌液
はIR−120B(H+)カラム(100ml)に通導し、水
(200ml)で溶出した。溶出液を集め、減圧濃縮後凍結
乾燥し29gの白色粉末を得た。本品はHPLCより、
デキストラニルグルコン酸とデキストランの混合物でそ
の組成比は90:10であった。ついで、参考例5に記
載した方法で、水酸化鉄ゾルを調製し、その100mlを
分取し、透析用チューブ、スペクトラ/ポア(SPEC
TRA/POR)[スペクトラム・メディカル・インダ
ストリーズ・インコーポレーティッド(SPECTRU
M MEDICAL INDUSTRIES Inc)
社、米国]に移し、一夜透析した。透析後の水酸化第2
鉄ゾル溶液に、上記した白色粉末(デキストラニルグル
コン酸とデキストランの90:10の混合物)5gを水5
0mlに溶かした溶液を、30℃でよく攪拌しながら除々
に加えた。ついで16%Na2CO3水溶液をゆっくり加
え、pH4.3に調整した。ついで30℃で1時間攪拌
後、100℃で30分間オートクレーブ処理をして完全
に溶解させた。ついで、1N−NaOH溶液でpH6.4
0に調整した後、エバポレーターで濃縮し、防腐剤とし
てフェノール(最終濃度0.5%となるように)を加え、
所望の複合体を得た。本品は安定な水酸化第2鉄ゾルで
あった。その性状を分析したところ、以下のとおりであ
った。 総鉄塩濃度:238mg/ml、粘度:21.9cP、電導
度:47mS/cm。
【0055】実施例3 5日齢のランドレース系統の幼若豚を用いることによ
り、参考例7の複合体の抗貧血活性を調べた。該複合体
を、2頭の該豚の臀部に筋肉内投与した(鉄元素として
200mg/頭)。投与2週間後、ヘモグロビン量(HG
B)、ヘマトクリット値(HCT)、平均赤血球容積(MC
V)および増体重を測定した。その結果を無処理対照群
を100とする指数で表10に示す。
【0056】
【表10】 項 目 無処置対照群 本発明品投与群 HGB 100 309 HCT 100 259 MCV 100 143 増体重 100 133
【0057】上記の結果から、本発明の複合体の投与に
より、対照群と比較して極めて顕著な貧血症状の改善が
みられることがわかる。
【0058】参考例8 参考例5に記載した方法で、水酸化第2鉄ゾルを調製
し、その100mlを分取し、透析用チューブ、スペクト
ラ/ポア(SPECTRA/POR)に移し、一夜透析
した。透析後の水酸化第2鉄ゾル溶液に、デキストラニ
ルグルコン酸(平均分子量1500のデキストランの酸
化体)5gを水50mlに溶解させた液を30℃でよく攪拌
しながら加えた。ついで16%Na2CO3溶液を極めて
ゆっくり加え、pH4.3に調整した。30℃で1時間攪
拌後、100℃で30分間オートクレーブ処理をし、完
全に溶解させ、ついでpH6.40に調整した後、再度透
析チューブ、スペクトラ/ポア(SPECTRA/PO
R)に入れ、一夜透析した。透析内液はエバポレーター
で濃縮し、防腐剤としてフェノール(最終濃度0.5%と
なるように)を加え、所望の安定な水酸化鉄ゾル製剤を
調製した。本品の性状を分析したところ、以下のとおり
であった。 総鉄塩濃度:331mg/ml、粘度:38.0cP、電導
度:6.6mS/cm。
【0059】参考例9 塩化第2鉄・6水和物500gを1000mlの水に溶解
させ、この溶液をパソリナUSC−1型で30分間超音
波処理し、充分溶解させる。この液を5000mlのビー
カーに移し、10%NaHCO3水溶液1600mlをよく
撹拌しながら、25℃、30ml/分の速度で添加した
後、70℃で1時間加熱した。この液に10%NaHC
3水溶液約3200mlをよく撹拌しながら、25℃、
30ml/分の速度で添加し、pHを4.5に調整した。こ
の液をラボモジュールACP1010型(分画分子量:
13000)を用いて約20分で限外濾過し、濾過後の
水酸化第2鉄ゾル2000mlを得た。このゾルに水30
00mlを加えて、前述と同一条件で限外濾過した。この
操作を更に2回繰り返し、脱塩した水酸化第2鉄ゾル1
600mlを得た(鉄含量実測値:66.6mg/ml)。こ
のゾル130ml(鉄として8658mg)に参考例7と同
様の方法で調製したデキストラニルグルコン酸(平均分
子量1500)8130mgを加え、撹拌して溶解させ、
10%NaHCO3水溶液約5mlを加え、pH4.5に調整
した後、100℃で30分間加熱して、黒褐色のデキス
トラニルグルコン酸・鉄ゾルを得た。このゾルをロータ
リーエバポレーターを用い50℃の水浴上で実測鉄濃度
305mg/mlに濃縮し、防腐剤としてフェノール(最終
濃度0.5%)を加えた後、水を加えて目標鉄濃度25
0mg/mlの液を得た。この液を121℃で20分間、オ
ートクレーブし、所望の安定な水酸化第2鉄ゾル製剤を
調製した。別に粘度を比較するための対照製剤として、
デキストラニルグルコン酸(平均分子量:1500)の
原料として用いたデキストラン(平均分子量1500、
バイオ・ケミカ(Bio Chemika)社(スイス国)製)
を用いて本参考例と同様な方法でデキストランの水酸化
第2鉄ゾル製剤を調製した。これらの製剤の性状を分析
したところ、以下のとおりであった。デキストラニルグ
ルコン酸を用いる水酸化鉄ゾル製剤: 総鉄塩濃度:259mg/ml、粘度:37.6cP デキストランを用いる水酸化鉄ゾル製剤: 総鉄塩濃度:252mg/ml、粘度:112cP
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、デキストランカルボン
酸と鉄塩との複合体を含有する新規動物用抗貧血剤およ
びこれを用いる動物の貧血の予防・治療方法が提供され
る。本発明の動物用抗貧血剤は、豚等の動物の貧血状態
を顕著に改善し、しかも極めて毒性が低く安全である。
特に本発明によれば鉄を安定に高濃度に含有し、しかも
粘度を低く抑えた製剤が製造可能である。従って、本発
明の抗貧血剤は注射剤とした場合も、着色斑や痛みを伴
うことなく安全に幼若豚等を含む動物に投与することが
できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:38)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物学的方法により得られるデキスト
    ランカルボン酸と鉄塩との複合体を含有することを特徴
    とする動物用抗貧血剤。
  2. 【請求項2】 ヒドロキシメチル基及び/又はヘミアセ
    タール水酸基を有するデキストランのヒドロキシメチル
    基及び/又は水酸基含有ヘミアセタール部をカルボキシ
    ル基に酸化する能力を有するシュードグルコノバクター
    属に属する微生物又はその処理物を、かかる基を有する
    デキストランに作用させ、対応するデキストランカルボ
    ン酸を生成、蓄積せしめ、これを採取して得られるデキ
    ストランカルボン酸を用いる請求項1記載の動物用抗貧
    血剤。
  3. 【請求項3】 微生物がシュードグルコノバクター・サ
    ッカロケトゲネスである請求項2記載の動物用抗貧血
    剤。
  4. 【請求項4】 微生物がシュードグルコノバクター・サ
    ッカロケトゲネスFERM BP−1128、FERM
    BP−1129、FERM BP−1130、FER
    M BP−1131、FERM BP−1132または
    FERM BP−1133である請求項2記載の動物用
    抗貧血剤。
  5. 【請求項5】 鉄塩が水酸化鉄または酸化鉄である請求
    項1記載の動物用抗貧血剤。
  6. 【請求項6】 鉄塩が水酸化第2鉄である請求項5記載
    の動物用抗貧血剤。
  7. 【請求項7】 微生物の処理物が微生物の培養液である
    請求項2記載の動物用抗貧血剤。
  8. 【請求項8】 デキストランカルボン酸が式(II)、(II
    I)または(IV): 【化1】 [式中、nは1〜50を示す]で表される請求項1記載の
    動物用抗貧血剤。
  9. 【請求項9】 nが1〜15である請求項8記載の動物
    用抗貧血剤。
  10. 【請求項10】 複合体が、デキストランカルボン酸に
    水酸化第2鉄ゾルを反応させることにより得られる請求
    項1記載の動物用抗貧血剤。
  11. 【請求項11】 注射剤である請求項1記載の動物用抗
    貧血剤。
  12. 【請求項12】 筋肉注射剤である請求項1記載の動物
    用抗貧血剤。
  13. 【請求項13】 子豚に用いる請求項1記載の動物用抗
    貧血剤。
  14. 【請求項14】 鉄欠乏性貧血に適用する請求項1記載
    の動物用抗貧血剤。
  15. 【請求項15】 微生物学的方法により得られるデキス
    トランカルボン酸と水酸化第2鉄との複合体の抗貧血作
    用を奏する有効な量を、貧血の予防または治療を要する
    動物に投与することを特徴とする動物の貧血の予防また
    は治療方法。
  16. 【請求項16】 動物が子豚である請求項15記載の方
    法。
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