JPH0776167B2 - 気息臭を消去する組成物 - Google Patents

気息臭を消去する組成物

Info

Publication number
JPH0776167B2
JPH0776167B2 JP61087880A JP8788086A JPH0776167B2 JP H0776167 B2 JPH0776167 B2 JP H0776167B2 JP 61087880 A JP61087880 A JP 61087880A JP 8788086 A JP8788086 A JP 8788086A JP H0776167 B2 JPH0776167 B2 JP H0776167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zinc
ionone
oral composition
weight
oral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61087880A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61263912A (ja
Inventor
ホランドラ・ピー・ナイルズ
スーザン・ハールズ
スチーブン・シモン
アブダル・ガッファー
Original Assignee
コルゲ−ト・パ−モリブ・カンパニ−
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コルゲ−ト・パ−モリブ・カンパニ− filed Critical コルゲ−ト・パ−モリブ・カンパニ−
Publication of JPS61263912A publication Critical patent/JPS61263912A/ja
Publication of JPH0776167B2 publication Critical patent/JPH0776167B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は、気息臭に有効な物質として、亜鉛イオンを放
出する塩とイオノンケトン誘導体との組合せからなる新
規な口腔用配合物に関する。
(従来の技術) 先行技術には、防腐剤としての塩化亜鉛、ヨウ化亜鉛、
フッ化亜鉛、フエノールスルホン酸亜鉛などの亜鉛塩お
よび膿漏剤としての口腔状態補正剤を含有する口腔用組
成物が多数存在する。塩化亜鉛は、その収れん性のため
口腔用配合物に広く用いられてきた。フエノールスルホ
ン酸亜鉛は、口腔内で起る発酵作用および腐敗作用の臭
気禁止剤としてはもとより、抗菌苔剤および抗結石剤と
しても先行技術の歯磨組成物に使用されてきた。これら
の可溶性亜鉛塩を使用した組成物は、口内に不快な味感
を残すことおよび/または抗菌苔効率ならびに臭気禁止
剤としての寿命が短いという欠点を有していた。
クエン酸などの難溶性亜鉛塩も、唾液内での塩の溶解が
遅いことを利し、亜鉛イオンの抗結石および抗菌苔の有
効性を永続させるため菌磨配合物に使用されてきた。
亜鉛化合物とポリマーの反応生成物は、米国特許第4,13
8,477号に口臭の抑制に有効な化合物であると記載され
ている。斯かる抑制作用は数時間は継続するが、一般に
一夜は継続しない。
ドイツ国特許第2,229,466号に記されているように、酒
石および歯変色の抵抗剤として特定のジケトンの亜鉛錯
体を使用することも既知である。すなわち、亜鉛化合物
が脱臭特性ならびに口内衛生に望ましいその他の諸性質
を有することは一般に既知である。
脱臭性テルペン類は、英国特許第1,311,060号に記載さ
れている。斯かるテルペン類には、ケトンテルペン類、
アルフア−イオノンおよびベーターイオノンが含まれ
る。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の一目的は、亜鉛イオンおよびイオノンを付与す
る化合物を含有する物質を口腔組成物中に添入すること
により、気息臭気の抑制を相乗的に改善することであ
る。
本発明の別目的は、長期間にわたり気息臭気の抑制に相
乗的な効果を与える口腔組成物を提供することである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、本質的に水1ml中に約0.01mg以上の亜鉛イオ
ンを放出する量の非毒性亜鉛塩とイオノンケトンテルペ
ン誘導体を含有し、亜鉛イオン/前記イオノンケトンテ
ルペン誘導体の重量比が、約1000/1乃至5/1である口腔
組成物に関する。
イオノンとの組合せで使用する亜鉛イオン放出亜鉛化合
物は、水溶性(難溶性を含む)で水1ml当り約0.01mg以
上の亜鉛イオンを放出する有機および無機亜鉛塩を含む
生理学的に許容される亜鉛塩ならばいずれも可である。
水溶性亜鉛塩(1%以上可溶)が好適であり、特にハロ
ゲン化亜鉛および酢酸亜鉛が好適である。使用できる好
適亜鉛塩の例は以下の通りである。
フッ化亜鉛、酢酸亜鉛、ギ酸亜鉛、硫酸アンモニウム亜
鉛、ヨウ化亜鉛、臭化亜鉛、硝酸亜鉛、塩化亜鉛、フエ
ノールスルホン酸亜鉛、クロム酸亜鉛、サリチル酸亜
鉛、クエン酸亜鉛、硫酸亜鉛、ニチオン酸亜鉛、グルコ
ン酸亜鉛、弗珪酸亜鉛、コハク酸亜鉛、酒石酸亜鉛、燐
酸グリセリン亜鉛。
米国特許第4,138,477号に開示された水1ml当りの亜鉛イ
オンの溶解度が約0.01mg以上のその他の亜鉛塩も引用す
る。
亜鉛塩の口腔用組成物中の存在量は、約0.01〜5重量
%、好ましくは0.02〜1重量%の亜鉛イオンを放出する
量である。
亜鉛塩が亜鉛イオンを放出する溶解度は、発臭に対抗す
る活性の一因子であると思われる。しかしながら、イオ
ノンテルペンケトンが存在すると、その効果は相乗的に
改善される。
イオノンは、1個のケトン性カルボニル基を含有するケ
トンテルペン誘導体である。イオノンの基本化学式は、
(CH33C6H6・CH=CHCOCH3である。イオノンにはアル
フア−イオノン(b.p.120℃)とベータ−イオノン(b.
p.135℃)があり、両者共無色の液体で水に僅か溶解す
る。口腔組成物中でのイオノンの使用量は、亜鉛イオン
/イオノンの重量比が約1,000/1乃至10/1となるような
量である。ガンマ−イオノン、ジヒドロイオノンおよび
アルフアメチルイオノンなどその他のイオノン変種も使
用できる。更には、本願で使用する「イオノンケトン誘
導体」なる用語は、イオノン類の異性体たとえばイロン
(irone)をも包含する。イオノンケトン誘導体の口腔
用組成物への使用量は、約0.0005〜1重量%、好ましく
は約0.001〜1%が良好である。アルフア−イオノンが
好適である。
英国特許第1,311,060号では、イオノンによる口内悪臭
の改善は、嗅覚上皮内の臭気受容サイトを塞ぐ能力ある
いは該化合物に対する嗅覚閾値が低いこと、ならびにお
そらくは両者の組合せに基ずいて為されると理論付けら
れている。しかしながら、この効果に関する理由はとも
あれ、効果は永続的ではない。一夜睡眠期後の気息臭気
の減少で評価すると、ほとんど減少が認められない。他
方、亜鉛イオンを放出する塩にイオノンを組み合せる
と、長期にわたり気息臭気を抑制する効果が相乗的に生
じる。
対照試料すなわちプラセボ(偽薬)および各種亜鉛イオ
ン−イオノンの水溶液および水分散液の試験は、インビ
トロ(invitro、ガラス器内)系ならびにインビボ(生
体内)系で実施することができる。インビトロ試験では
ヒトの唾液に基質としてのL−システインを加え、それ
を密閉容器内37℃で3時間もしくは一夜培養する。培養
後、頂部空間での揮発性硫黄化合物(volatile sulfur
compound, VSC,不快な気息臭の主原因)の生成をGC−炎
光法による分析機器で測定する。気息の臭気は、口腔内
で生ずる腐敗過程の結果形成される硫化水素、メチルメ
ルカプタンおよび少量ではあるがジメチルスルフイドな
どのVSC類の存在が原因なので、インビトロ試験はイン
ビボの官能評価に相等する結果を与える。
インビボ試験は、被験者を無作為に同人数にした2群の
パネルで行なわれ、一群は対照口ゆすぎを使用し、他群
は試験口ゆすぎを使用する。最初の1週間は、各群はそ
れぞれの口ゆすぎで毎晩眠る前に1分間にわたり口をゆ
すぎ、次の週は、各群の逆のもので口をゆすぐのであ
る。
朝起きて歯磨き、ゆすぎ、飲食する前の気息を評価する
ため、核被験者から基線気息試料を得た。各被験者から
は10分間隔で2つの気息試料を採取し、その10分の間、
被験者は口を閉じたままであつた。
亜鉛塩−イオノンの水分散液または水溶液は、亜鉛塩を
稀薄溶液、ペーストまたはその乾燥物に、イオノンを水
に別々に添加することにより製造される。イオノンは、
ハツカ油などの香油に一成分として添加することが便利
かつ好適である。
亜鉛鉛−イオノンの水溶液または水分散液を単に適用す
るだけで気息臭気の消去に特に良好な結果得られるが、
一般に水性の口腔用または歯用ベヒクルを含有する透明
または曇つた口ゆすぎ、ロスプレーおよび練り歯磨また
は水性ベヒクルに容易に分散乃至溶解可能な粉末などの
口腔用組成物に亜鉛塩とイオノンを添入することも本発
明の範囲内である。口腔用組成物が単純な溶液または口
ゆすぎまたは口スプレーの際には、亜鉛塩およびイオノ
ンを水および非毒性アルコールに溶解させるのが普通で
ある。
歯用ベヒクルと頻々称される練り歯磨中のベヒクルは、
液体と固体を含有する。一般に液体は水と湿潤剤たとえ
ばグリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、
ポリエチレングリコール400またはそれらの適当な混合
物からなる。通常、水と1種以上の湿潤剤との混合物を
使用することが有利である。液体の全含量は、一般にベ
ヒクルの約20〜90重量%である。練り歯磨の液体は、一
般に約5〜40%の水を含有する。好適な湿潤剤はグリセ
リンとソルビトールであり、使用量は例えば約10〜50重
量%である。
口腔用組成物が練り歯磨の場合、歯用ベヒクルは固体部
分としてゲル化剤を含有する。ゲル化剤の例には、アル
カリ金属カルボキシメチルセルロース、ビスカリン(vi
scarin)およびi−カラジーナンなどのカラジーナン
(carrageenan)類、ゼラチン、デンプン、グルコー
ス、サツカロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
アルコール、トラガカントガムおよびカラヤガムなどの
ガム類、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロ
ース、カルボキシエチルセルロース、アルギン酸ナトリ
ウム、合成無機珪酸錯塩粘土であるラポナイトCPまたは
SP(Laponite,ラポルトインダストリース(Laporte Ind
ustries)社の商品名)、珪酸マグネシウムアルミニウ
ムゲルならびにそれらの混合物がある。ベヒクルの固体
部分すなわちゲル化剤の代表的な存在量は、練り歯磨重
量の約0.25〜10%であり、約0.5〜5重量%が好まし
い。アルカリ金属カルボキシメチルセルロースの例に
は、リチウム、ナトリウムおよびカリウムの塩があり、
ナトリウムカルボキシメチルセルロースが好適である。
練り歯磨の歯用ベヒクルには、実質的に水に不溶の適当
な研磨剤が添加される。斯かる材料は、当該技術分野で
比較的多数知られている。その代表的には、燐酸二カル
シウム、燐酸三カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウ
ム、シリカ、アルミノ珪酸ナトリウム(結合アルミナ含
有シリカ)、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、
炭酸カルシウム、ピロ燐酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム、ベントナイト等ならびにそれらの適当な混合物があ
る。水不溶性燐酸塩、メタ燐酸ナトリウムおよび/また
は燐酸カルシウム例えば燐酸二カルシウム二水和物の使
用が好ましい。一般にこれらの研磨剤は、固体成分の多
重量部分を占める。研磨剤含量は可変であるが、一般に
組成物全重量の約75%まで、更には約20〜75重量%であ
る。もつとも研磨剤の使用量は、それより低目でもかま
わない。
適当な、すなわち適合性の界面活性剤すなわち洗浄性物
質も、歯用ベヒクルに添入される。斯かる適合性物質
は、その特定タイプに応じた洗浄性、発泡性および抗菌
性を付与するために望ましいものであり、夫々の目的に
従つて選択される。これらの洗剤性は、通常、水溶性有
機化合物であつて、構造的には陰イオン性、非イオン性
または陽イオンである。水溶性ノンソープすなわち合成
有機洗剤が通常使用される。好適な洗浄性物質は既知で
あり、例えば高級脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸エステ
ルの水溶性塩洗剤(ココヤシ脂肪酸モノグリセリドモノ
硫酸エステルナトリウム塩など)、高級アルキルサルフ
エート(硫酸ラウリルナトリウムなど)、アルキルアリ
ールスルホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムなど)、酒石酸メチルココイル、1,2−ジヒドロキ
シプロパンスルホン酸の高級脂肪酸エステルならびに類
似物がある。
更に洗浄性物質には、低級脂肪族アミノカルボン酸化合
物の実質上飽和された高級脂肪族アシルのアミド、例え
ばアシル基の炭素数が12乃至16のものが含まれる。アミ
ノ酸部分は一般に約2乃至6炭素を有する低級脂肪族飽
和モノアミノカルボン酸、通常モノカルボン酸化合物か
ら誘導される。好適化合物は、グリシン、サルコシン、
アラニン、3−アミノプロパン酸およびバリンによる、
アシル基中の炭素数が約12乃至16の脂肪酸のアミドであ
る。しかしながら、最適効果を得るためには、N−ラウ
ロイルミリストイルおよびパルミトイルサルコシド化合
物の使用が好ましい。
アミド化合物は、遊離酸の形態またはその水溶性塩たと
えばアルカリ金属、アンモニウム、アミンおよびアルキ
ロールアミン塩として使用され、後者の水溶性塩が好ま
しい。それらの特定例は、N−ラウロイルサルコシド、
ミリストイルサルコシドおよびパルミトイルサルコシド
のナトリウムおよびカリウム塩、N−ラウロイルサルコ
シド、N−ラウロイルサルコシンのアンモニウムおよび
エタノールアミン塩ならびにN−ラウロイルグリシンナ
トリウムおよびN−ラウロイルアラニンナトリウムであ
る。便宜上、本願における「アミノカルボン酸化合
物」、「サルコシド」および類似物は、遊離カルボキシ
ル基または水溶性カルボン酸塩を有する斯かる化合物を
意味する。
その他の特に好適な界面活性物質には、非イオン性活性
剤たとえばソルビタンモノステアレートと約20モルの酸
化エチレンとの縮合物、酸化エチレンとプロピレングリ
コールの縮合物(「プルロニツク」PLURONIC、商品名)
およびヒマシ油エステル(例えばクレモフアー(Cremop
her)ELならびに4級化イミダゾール誘導体などの両性
活性剤(ミラノール(MIRANOL)C2Mなどミラノールなる
商品名で入手可)がある。陽イオン性界面活性の殺菌剤
および抗菌性化合物も使用され、その例にはジイソブチ
ルフエノキシエトキシエチルジメチルベンジルアンモニ
ウムクロリド、1個の脂肪族アルキル基(12−18炭素原
子)と窒素に結合した2個の(ポリ)オキシエチレン基
を有する3級アミン(代表的には分子当り全20乃至50個
のエタノキシ基を含有する)およびその酸との塩ならび
に下記構造の化合物がある。
但し上式中、Rは代表的炭素原子数12乃至18の脂肪族ア
ルキル基であり、x、y、zの合計は3以上であり、そ
の鉱酸または有機酸の塩も含む。
この各種界面活性物質は適当な量で使用されるが、一般
に歯磨組成物の約0.05乃至約10重量%、好ましくは約0.
5乃至5重量%である。
その他の各種材料を本発明のベヒクルに添入してもよ
い。例えば保存料、シリコーン、クロロフイル化合物、
アンモニア化物質たとえば尿素、リン酸二アンモニウム
およびそれらの混合物、酸化亜鉛または二酸化チタンな
どの粒子との対照を増大させ得る物質ならびにその他の
諸成分である。これらの添加剤を本発明組成物に添入す
る量は、諸特性に実質上悪影響を与えぬ量であり、調製
される個々のタイプに応じて適切な量で使用される。
抗菌剤も本発明のベヒクルに使用される。代表的抗菌剤
には下記の例がある。
N1−(4−クロルベンジル)−N5−(2,4−ジクロルベ
ンジル)ビグアニド、 p−クロルフエニルビグアニド、 4−クロルベンズヒドリルビグアニド、 4−クロルベンズヒドリルグアニル尿素、 N−3−ラウロキシプロピル−N−p−クロルベンジル
ビクアニド、 1,6−ジ−p−クロルフエニルビグアニドヘキサン、 1−(ラウリルジメチルアンモニウム)−8−(p−ク
ロルベンジルジメチルアンモニウム)オクタンジクロリ
ド、 5,6−ジクロル−2−グアニジノベンズイミダゾール、 N1−p−クロルフエニル−N5−ラウリルビグアニド、 5−アミノ−1,3−ビス(2−エチルヘキシル)−3−
メチルヘキサヒドロピリミジン、 ならびにそれらの非毒性酸付加塩。
抗菌剤が存在する場合、その使用量は約0.1〜5重量
%、好ましくは0.05〜5%である。
適当な香料または甘味料も、本発明のイオノン成分を補
完するものとして使用される。イオノンケトンテルペン
は香油の添加物として、それに含めることが好ましく、
香油が存在すると亜鉛含有製品の味感を改善する。好適
な補完香油の例には、オランダハツカ、セイヨウハツ
カ、ヒメコウジ、サツサフラス、クローブ、サルビア、
ユーカリ樹、マヨラナ、肉桂皮、レモンおよびオレンジ
の油類ならびにサリチル酸メチルがある。セイヨウハツ
カなどのハツカ油類が最も好適である。甘味剤の好適例
にはサツカロース、ラクトース、マルトース、ソルビト
ール、ナトリウムシクラメート、サツカリン、アセトス
ルフアム、N−l,d−アスパルチル−l−フエニルアラ
ニン−メチルエステル(「アスパルテーム」、“aspart
ame")、キシリトール、カルコンがある。香料および甘
味剤は、その合計で本発明組成物の約0.01乃至5重量%
あるいはそれ以上が適当であり、その各々は約0.005〜
2.5%が代表的添加量である。約75%のセイヨウハツカ
とアネトール、メントールおよび/またはカルボンを残
部含有するセイヨウハツカ油などの香油の代表的変性に
は、それに約0.5〜1.5%のイオノンを添加する。その他
の香油も同様に変性することができる。
酸によるエナメル溶解の減少および歯の損壊防止など口
腔の保護および衛生に有益な効果を有するフツ素含有化
合物を、ベヒクルに添入してもよい。その例にはフツ化
カリウム錫(I)(SnF2−KF)、六フツ化錫酸ナトリウ
ム、塩化フツ化錫(I)、フツ化ジルコン酸ナトリウム
および−フツ化燐酸ナトリウムがある。水中にフツ素含
有イオンを解離すなわち放出するこれらの物質は、有効
かつ非毒性なる量で存在し、通常、水溶性フツ素含量と
して約0.01乃至1重量%の範囲内である。
口腔用調製物が口ゆすぎまたは口スプレーのような液体
である場合、その水性ベヒクルの代表的含量は20〜99重
量%であり、該水性ベヒクルは非毒性低級脂肪族アルコ
ール、例えばエタノール、n−プロピルまたはイソプロ
ピルアルコールを好ましくは1〜30重量%含有し、残り
が水である。香料および/または甘味料ならびに界面活
性剤も一般に存在する。ロスプレーは、適当量の口に入
れても大丈夫な推進剤たとえばスプレーを加圧容器から
噴射させるため、フレオンなどのフツ化炭化水素をイソ
ブタンに含有させたものを使用する。
この口腔用調製物の代表的適用方法は、口腔内の唾液に
よる分散液で歯を磨くこと、あるいは毎日1回以上30〜
90秒間口をゆすぐことである。
この口腔用調製物は、実際的に使用できるpHを有さねば
ならない。約4〜9、好ましくは約5〜7.5のpH範囲
が、使用する際に最も実際的であると考えられる。
以下の実施例に記載する特定の実施態様に従つて本発明
を説明する。本明細書の部数および比率は、特記無い限
り、全て重量基準である。
実施例1. Solis−Gaffer,Journal of Dental Research第54巻第2
号第351〜357頁、1975年に記載の方法に従い、炎光検出
系と組み合せたガスクロマトグラフイーによるVSC気息
分析を比較するためのパネリストの群を形成した。
ゆすぎ液の配合は下記のA、B、CおよびDであつた。
これらの試験は、交叉法で無作為抽出された2区画を一
重盲検法で実施するよう設計した。各試験の被験者は、
試験ゆすぎ液またはプラセボゆすぎ液のいずれかを使用
するよう無作為に割り付けられる。この交叉フエーズ
(cross−over phase)の間、各被験者の逆のゆすぎ液
に切替える。各フエーズは、試験ゆすぎ液またはプラセ
ボゆすぎ液のいずれかで2回処置する。気息試料は、翌
朝歯磨き、ゆすぎ、飲食の前に、10分間隔で2試料採取
する。この間、被験者は口を閉じたままに保つた。
結果を下表に要約する。(ベータ−イオノンは、亜鉛が
存在する場合もせぬ場合も、アルフア−イオノンと同様
な結果を与える)VSC水準は、唾液を密閉容器内で一夜
培養したあとの腐敗した唾液系にある硫化水素(H
2S)、メチルメルカプタン(CH3SH)およびジメチルス
ルフイド(CH32Sの揮発性硫黄化合物の上部空間の量
をGC−炎光法で測定したものである。
口腔空気試料のVSCは、同定の結果H2S、CH3SHおよび(C
H32Sであつた。機器分析で検出された全揮発性硫黄の
90%はH2SとCH3SHであつた。
これら両化合物とも不快な腐敗臭を有しており、実験ゆ
すぎ液の効能は、これら揮発物の口腔内での減少に及ぼ
す影響で測定することができる。
(CH32Sは少量であり、計算には含めなかつた。
臨床試験の結果は以下の通りであつた。
(1)亜鉛は3時間まで有効である。(1A) (2)亜鉛/高セイヨウハツカ/α−イオノン香料は一
夜有効であり、高セイヨウハツカ/α−イオノン(亜鉛
含すず)の有効性は、一夜保たない。(2Cと3C) (3)亜鉛/高セイヨウハツカ/α−イオノンはプラセ
ボより著るしく効果的である。(Zn/高ハツカ)の組合
せ物は、相乗的かつ顕著な効果を有し、他のいずれより
も有効である。
実施例2. 寝る直前に使用し、更なるゆすぎを行なわずとも一夜に
わたり気息臭を消去する下記の口ゆすぎ液を調製した。
部数 エチルアルコール(95%) 15 *香料(高セイヨウハツカ) 0.22 酢酸亜鉛、二水和物 0.40 ナトリウムサツカリン 0.03 ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 2.00 グリセリンのモノステアリン酸エステル 8.00 水 合計100まで (ナトリウムシクラメートをナトリウムサツカリンに代
替してもよい) *香料組成 部数 セイヨウハツカ 74.75 アネトール 9.75 メントール 9.75 カルボン 4.75 α−イオノン 1.00 (ベータ−イオノン、ジヒドロイオノンおよびアルフア
−イオノンの各々をアルフア−イオノンに代替してもよ
い。) 実施例3. 眠る直前に歯を磨いて口腔内に分散させると、一夜にわ
たり気息臭気を消去する下記の練り歯磨を調製した。
実施例4. 眠る直前にイソブタン加圧容器から口腔内に散布する
と、一夜にわたり気息臭気を消去する下記の口スプレー
(デイスペンサーはフレオン推進)を調製した。
部数 ナトリウムサツカリン 0.20 ヒマシ油エステル(クレモホルEI) 0.50 塩化亜鉛 1.00 アルフア−イオノン 0.01 エタノール 15.00 水 合計100まで 特定実施例を引用して本発明を説明してきたが、当業者
には本発明の範囲内で各種の変法が可能なることは明ら
かであろう。
フロントページの続き (72)発明者 スチーブン・シモン アメリカ合衆国 ニュージャージー州メッ チェン,ノーリス・アベニュー 42 (72)発明者 アブダル・ガッファー アメリカ合衆国 ニュージャージー州サマ ーセット,マカフィー・ロード 30

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1mlの水に約0.01mg以上の亜鉛イオンを放
    出する量の非毒性亜鉛塩とイオノンケトン誘導体からな
    り、亜鉛イオン/前記イオノンケトン誘導体の重量比が
    約1000/1〜5/1である口腔用組成物。
  2. 【請求項2】前記亜鉛塩と前記イオノンケトン誘導体が
    水性ベヒクル中に存在し、前記亜鉛塩の存在量が亜鉛イ
    オンとして約0.01〜5重量%となる量であり、かつイオ
    ノンケトンテルペン誘導体の存在量が約0.0005〜1重量
    %である、特許請求の範囲第1項記載の口腔用組成物。
  3. 【請求項3】前記亜鉛塩の存在量が約0.02〜1重量%の
    亜鉛イオンを放出する量であり、かつ前記イオノンケト
    ンテルペン誘導体の存在量が約0.001〜1重量%であ
    る、特許請求の範囲第2項記載の口腔用組成物。
  4. 【請求項4】前記イオノンケトンテルペンがアルファー
    イオノン、ベーターイオノン、ガンマーイオノン、ジヒ
    ドロイオノン、アルファーメチルイオノン及びイロンか
    らなる群から選択される、特許請求の範囲第1項記載の
    口腔用組成物。
  5. 【請求項5】前記イオノンケトンテルペンがアルファー
    イオノンである、特許請求の範囲第4項記載の口腔用組
    成物。
  6. 【請求項6】前記亜鉛塩が塩化亜鉛及び酢酸亜鉛からな
    る群から選択される、特許請求の範囲第1項記載の口腔
    用組成物。
  7. 【請求項7】前記亜鉛塩が塩化亜鉛である、特許請求の
    範囲第6項記載の口腔用組成物。
  8. 【請求項8】前記ベヒクルが水と湿潤剤からなる液体部
    分及びゲル化剤からなる固体部分を含有する歯用ベヒク
    ルであり、かつ前記口腔用組成物が練り歯磨である、特
    許請求の範囲第2項記載の口腔用組成物。
  9. 【請求項9】前記イオノンケトンテルペン誘導体が香油
    の一成分として前記香油の約0.5〜1重量%の量で存在
    する、特許請求の範囲第2項記載の口腔用組成物。
  10. 【請求項10】前記香油がセイヨウハッカ油であり、前
    記セイヨウハッカ油が口腔用組成物中に約0.005〜2重
    量%の量で存在する、特許請求の範囲第9項記載の口腔
    用組成物。
  11. 【請求項11】前記ベヒクルが非毒性低級脂肪族アルコ
    ールの水溶液であり、かつ口腔用調製物がマウスリンス
    である、特許請求の範囲第2項記載の口腔用組成物。
JP61087880A 1985-04-16 1986-04-16 気息臭を消去する組成物 Expired - Lifetime JPH0776167B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US72378685A 1985-04-16 1985-04-16
US723786 1985-04-16
US836671 1986-03-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61263912A JPS61263912A (ja) 1986-11-21
JPH0776167B2 true JPH0776167B2 (ja) 1995-08-16

Family

ID=24907676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61087880A Expired - Lifetime JPH0776167B2 (ja) 1985-04-16 1986-04-16 気息臭を消去する組成物

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH0776167B2 (ja)
ZA (1) ZA862386B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8927900B2 (en) 2000-09-13 2015-01-06 Hamamatsu Photonics K.K. Method of cutting a substrate, method of processing a wafer-like object, and method of manufacturing a semiconductor device
US8969752B2 (en) 2003-03-12 2015-03-03 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH085772B2 (ja) * 1986-02-05 1996-01-24 ライオン株式会社 口腔用組成物
GB9126305D0 (en) * 1991-12-11 1992-02-12 Unilever Plc Mouthwash compositions
JPH11246376A (ja) * 1998-02-27 1999-09-14 Sunstar Inc 口腔用組成物
NO990975A (no) * 1999-03-01 2000-02-21 Orix As Oralt preparat som er effektivt mot halitose
JP2006160621A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Naris Cosmetics Co Ltd 皮膚用経口組成物
RU2016140440A (ru) * 2010-06-01 2018-12-14 Белле-Эйр Фрейгренсиз, Инк. Способ и продукт для борьбы с запахом изо рта

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8927900B2 (en) 2000-09-13 2015-01-06 Hamamatsu Photonics K.K. Method of cutting a substrate, method of processing a wafer-like object, and method of manufacturing a semiconductor device
US8933369B2 (en) 2000-09-13 2015-01-13 Hamamatsu Photonics K.K. Method of cutting a substrate and method of manufacturing a semiconductor device
US8946589B2 (en) 2000-09-13 2015-02-03 Hamamatsu Photonics K.K. Method of cutting a substrate, method of cutting a wafer-like object, and method of manufacturing a semiconductor device
US8969752B2 (en) 2003-03-12 2015-03-03 Hamamatsu Photonics K.K. Laser processing method

Also Published As

Publication number Publication date
ZA862386B (en) 1987-11-25
JPS61263912A (ja) 1986-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4689214A (en) Composition to counter breath odor
US6355229B1 (en) Oral composition containing cetylpyridinium chloride and guar hydroxypropyltrimonium chloride and method of using the same
US7592025B2 (en) Vehicles for oral care with magnolia bark extract
US4814163A (en) Solid antitartar mouth deodorant
US4814164A (en) Solid antitartar mouth deodorant composition
HRP950385A2 (en) Antiseptic dentifrice
JP4261744B2 (ja) 口腔用組成物
JPH02286613A (ja) 新規組成物
JPH0776167B2 (ja) 気息臭を消去する組成物
JP3651544B2 (ja) 唾液分泌促進剤及び口腔用組成物
JP3022039B2 (ja) 歯牙着色防止用口腔用組成物
JP3854719B2 (ja) 口腔用組成物
EP0659068B1 (en) Mouth-care products with anti-bacterial activity
JP2009007292A (ja) 口腔用組成物
JP4632553B2 (ja) 口腔用組成物
JPH07138139A (ja) 口腔用組成物
JPH10279453A (ja) 粉状歯磨組成物
JPH0338516A (ja) 口腔用組成物
JPH10330230A (ja) 口腔用組成物及び抗菌性の増強方法
JP2546263B2 (ja) 口臭除去剤
JPH09110662A (ja) 口臭除去剤及び口腔用組成物
JPH01246214A (ja) 口腔用組成物
JPH11505819A (ja) ニシン含有組成物
JP4681269B2 (ja) 液体口腔用組成物
JP4377023B2 (ja) 口腔用組成物