JPH0773405A - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
- Publication number
- JPH0773405A JPH0773405A JP21837493A JP21837493A JPH0773405A JP H0773405 A JPH0773405 A JP H0773405A JP 21837493 A JP21837493 A JP 21837493A JP 21837493 A JP21837493 A JP 21837493A JP H0773405 A JPH0773405 A JP H0773405A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mode
- head
- track
- heads
- recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転ヘッド数を少なく抑えるとともに、高品
位な再生画質を実現することのできる磁気記録再生装置
を提供することを目的とする。 【構成】 第１モードに対してテープ送り速度が１／３
倍である第２モード、及び１／６倍である第３モードの
３つのモードで記録又は再生を可能とした磁気記録再生
装置において、上記第２モードにおけるトラックピッチ
の２倍より若干狭いトラック幅を有する第１モード用シ
ングルヘッド１と、上記第２モードにおけるトラックピ
ッチとほぼ等しいトラック幅を有する第２モード用ヘッ
ド３、及び上記第３モードにおけるトラックピッチの２
倍より若干狭いトラック幅を有する第３モード用ヘッド
２からなるダブルアジマス方式の４ヘッドとを設けてな
るものである。
位な再生画質を実現することのできる磁気記録再生装置
を提供することを目的とする。 【構成】 第１モードに対してテープ送り速度が１／３
倍である第２モード、及び１／６倍である第３モードの
３つのモードで記録又は再生を可能とした磁気記録再生
装置において、上記第２モードにおけるトラックピッチ
の２倍より若干狭いトラック幅を有する第１モード用シ
ングルヘッド１と、上記第２モードにおけるトラックピ
ッチとほぼ等しいトラック幅を有する第２モード用ヘッ
ド３、及び上記第３モードにおけるトラックピッチの２
倍より若干狭いトラック幅を有する第３モード用ヘッド
２からなるダブルアジマス方式の４ヘッドとを設けてな
るものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＶＴＲ（Ｖｉｄｅｏ
Ｔａｐｅ Ｒｅｃｏｒｄｅｒ）等の回転磁気ヘッドを用
いた磁気記録再生装置に関し、より詳しくは、第１モー
ドに対してテープ送り速度が１／３倍である第２モー
ド、及び１／６倍である第３モードの３つのモードで記
録又は再生を可能とした磁気記録再生装置に関するもの
である。
Ｔａｐｅ Ｒｅｃｏｒｄｅｒ）等の回転磁気ヘッドを用
いた磁気記録再生装置に関し、より詳しくは、第１モー
ドに対してテープ送り速度が１／３倍である第２モー
ド、及び１／６倍である第３モードの３つのモードで記
録又は再生を可能とした磁気記録再生装置に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の磁気記録再生装置、例え
ば、ＶＨＳ方式のＶＴＲにおける回転ヘッドの構成とし
ては、図７に示す１１ヘッド構成のものと、図８に示す
９ヘッド構成のものとが考えられている。
ば、ＶＨＳ方式のＶＴＲにおける回転ヘッドの構成とし
ては、図７に示す１１ヘッド構成のものと、図８に示す
９ヘッド構成のものとが考えられている。
【０００３】図７に示すヘッドの構成は、ダブルアジマ
ス方式の４ヘッドを２組備え、そのうちの一方の４ヘッ
ド５（５Ｒ，５Ｌ），６（６Ｒ，６Ｌ）は、それぞれ第
１モード（以下、標準モードと称す）用ヘッド，第２モ
ード（以下、３倍モードと称す）用ヘッドで、一般的に
トラック幅は、標準モードで５８μｍ，４６μｍ、３倍
モードで２６〜３２μｍ程度が選ばれる。そして、この
４ヘッド５Ｒ，５Ｌ，６Ｒ，６Ｌにて、標準モードの記
録・再生、３倍モードの互換再生、及び両モードの特殊
再生を行う。
ス方式の４ヘッドを２組備え、そのうちの一方の４ヘッ
ド５（５Ｒ，５Ｌ），６（６Ｒ，６Ｌ）は、それぞれ第
１モード（以下、標準モードと称す）用ヘッド，第２モ
ード（以下、３倍モードと称す）用ヘッドで、一般的に
トラック幅は、標準モードで５８μｍ，４６μｍ、３倍
モードで２６〜３２μｍ程度が選ばれる。そして、この
４ヘッド５Ｒ，５Ｌ，６Ｒ，６Ｌにて、標準モードの記
録・再生、３倍モードの互換再生、及び両モードの特殊
再生を行う。
【０００４】また、他方の４ヘッド３（３Ｒ，３Ｌ），
７（７Ｒ，７Ｌ）は、それぞれ３倍モード用ジャストト
ラックヘッド，第３モード（以下、６倍モードと称す）
用ヘッドで、３倍モード／６倍モードの記録・再生、及
び６倍モードの特殊再生を行う。ここで、６倍モード用
ヘッド７におけるアジマス角は、±６°である。
７（７Ｒ，７Ｌ）は、それぞれ３倍モード用ジャストト
ラックヘッド，第３モード（以下、６倍モードと称す）
用ヘッドで、３倍モード／６倍モードの記録・再生、及
び６倍モードの特殊再生を行う。ここで、６倍モード用
ヘッド７におけるアジマス角は、±６°である。
【０００５】さらに、ヘッド４（４Ｒ，４Ｌ）は、Ｈｉ
−Ｆｉオーディオ用で、３モードに共用して用いられ
る。また、ヘッド８は、回転消去ヘッドである。
−Ｆｉオーディオ用で、３モードに共用して用いられ
る。また、ヘッド８は、回転消去ヘッドである。
【０００６】次に、図８に示すヘッドの構成であるが、
これは図７に示したものに対して、３倍モード用ジャス
トトラックヘッドを廃止し、６倍モード用ヘッドをシン
グルヘッド７（７Ｒ，７Ｌ）としている。
これは図７に示したものに対して、３倍モード用ジャス
トトラックヘッドを廃止し、６倍モード用ヘッドをシン
グルヘッド７（７Ｒ，７Ｌ）としている。
【０００７】そして、３倍モードの記録時においては、
Ｈｉ−Ｆｉオーディオ信号の消し残りが発生することの
ないように、ダブルアジマス方式の４ヘッドの３倍モー
ド用ヘッド６（６Ｒ，６Ｌ）を用い、再生時には、隣接
トラックからのクロストークが発生しないように、６倍
モード用ヘッド７（７Ｒ，７Ｌ）を用いる。
Ｈｉ−Ｆｉオーディオ信号の消し残りが発生することの
ないように、ダブルアジマス方式の４ヘッドの３倍モー
ド用ヘッド６（６Ｒ，６Ｌ）を用い、再生時には、隣接
トラックからのクロストークが発生しないように、６倍
モード用ヘッド７（７Ｒ，７Ｌ）を用いる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図７に
示した従来の磁気記録再生装置の場合、ヘッド数が１１
個と多く、コストアップを招来するという問題がある。
示した従来の磁気記録再生装置の場合、ヘッド数が１１
個と多く、コストアップを招来するという問題がある。
【０００９】また、図８に示した従来の磁気記録再生装
置の場合、３倍モードの記録時に用いるヘッドと再生時
に用いるヘッドとが別であるため、記録時と再生時とで
はテープとヘッドとの接触条件が異なることになり、ヘ
ッドがテープに突入・離脱する際に発生する所謂ヘッド
たたきがあった場合、その影響を受け易い。また、３倍
モードの再生ヘッドとして６倍モード用ヘッドを共用化
するために、フルトラック再生に比べて出力が低下する
という問題がある。
置の場合、３倍モードの記録時に用いるヘッドと再生時
に用いるヘッドとが別であるため、記録時と再生時とで
はテープとヘッドとの接触条件が異なることになり、ヘ
ッドがテープに突入・離脱する際に発生する所謂ヘッド
たたきがあった場合、その影響を受け易い。また、３倍
モードの再生ヘッドとして６倍モード用ヘッドを共用化
するために、フルトラック再生に比べて出力が低下する
という問題がある。
【００１０】さらに、図７及び図８に示したいずれの磁
気記録再生装置も、６倍モード用ヘッドのアジマス角が
±６°であるため、トラックピッチの狭い６倍モードで
は充分なアジマス損失を得ることができず、クロストー
クの影響により、自己録再生時にはエッジノイズ、互換
再生時にはさらに反転現象が発生するという問題があ
る。
気記録再生装置も、６倍モード用ヘッドのアジマス角が
±６°であるため、トラックピッチの狭い６倍モードで
は充分なアジマス損失を得ることができず、クロストー
クの影響により、自己録再生時にはエッジノイズ、互換
再生時にはさらに反転現象が発生するという問題があ
る。
【００１１】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、ヘッド数を少なく抑えるとともに、高品位
な再生画質を実現することのできる磁気記録再生装置を
提供することを目的とする。
ものであり、ヘッド数を少なく抑えるとともに、高品位
な再生画質を実現することのできる磁気記録再生装置を
提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ために、本発明にかかる磁気記録再生装置では、第２モ
ードにおけるトラックピッチの２倍より若干狭いトラッ
ク幅を有する第１モード用シングルヘッドと、第２モー
ドにおけるトラックピッチとほぼ等しいトラック幅を有
する第２モード用ヘッド、及び第３モードにおけるトラ
ックピッチの２倍より若干狭いトラック幅を有する第３
モード用ヘッドからなるダブルアジマス方式の４ヘッド
とを設けるとともに、上記第３モード用ヘッドのアジマ
ス角を、±１０°〜±２０°の間に設定してなるもので
ある。
ために、本発明にかかる磁気記録再生装置では、第２モ
ードにおけるトラックピッチの２倍より若干狭いトラッ
ク幅を有する第１モード用シングルヘッドと、第２モー
ドにおけるトラックピッチとほぼ等しいトラック幅を有
する第２モード用ヘッド、及び第３モードにおけるトラ
ックピッチの２倍より若干狭いトラック幅を有する第３
モード用ヘッドからなるダブルアジマス方式の４ヘッド
とを設けるとともに、上記第３モード用ヘッドのアジマ
ス角を、±１０°〜±２０°の間に設定してなるもので
ある。
【００１３】
【作用】本発明にかかる磁気記録再生装置は、第２モー
ドにおけるトラックピッチの２倍より若干狭いトラック
幅を有する第１モード用シングルヘッドにて、第１モー
ドの記録・再生、及び第２モードの互換再生を行い、第
２モードにおけるトラックピッチとほぼ等しいトラック
幅を有する第２モード用ヘッドにて、第２モードの記録
・再生を行い、第３モードにおけるトラックピッチの２
倍より若干狭いトラック幅を有し、アジマス角を、±１
０°〜±２０°の間に設定した第３モード用ヘッドに
て、第３モードの記録・再生を行うことができる。
ドにおけるトラックピッチの２倍より若干狭いトラック
幅を有する第１モード用シングルヘッドにて、第１モー
ドの記録・再生、及び第２モードの互換再生を行い、第
２モードにおけるトラックピッチとほぼ等しいトラック
幅を有する第２モード用ヘッドにて、第２モードの記録
・再生を行い、第３モードにおけるトラックピッチの２
倍より若干狭いトラック幅を有し、アジマス角を、±１
０°〜±２０°の間に設定した第３モード用ヘッドに
て、第３モードの記録・再生を行うことができる。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の磁気記録再生装置の第１の実
施例を、ＶＨＳ方式のＶＴＲについて、図１乃至図６と
ともに説明する。
施例を、ＶＨＳ方式のＶＴＲについて、図１乃至図６と
ともに説明する。
【００１５】本実施例のＶＴＲにおける回転ヘッドの構
成は、図１に示すように、標準モード用として、３倍モ
ードにおけるトラックピッチの２倍である３８μｍより
若干狭い，例えば３５μｍ程度のトラック幅を有するシ
ングルヘッド１（１Ｒ，１Ｌ）を設けている。
成は、図１に示すように、標準モード用として、３倍モ
ードにおけるトラックピッチの２倍である３８μｍより
若干狭い，例えば３５μｍ程度のトラック幅を有するシ
ングルヘッド１（１Ｒ，１Ｌ）を設けている。
【００１６】また、３倍モードの記録・再生時に用いる
トラック幅１９μｍの３倍モード用ヘッド３（３Ｒ，３
Ｌ）、及び６倍モードの記録・再生時に用い、６倍モー
ドにおけるトラックピッチの２倍より若干狭い，例えば
１５μｍ程度のトラック幅を有する６倍モード用ヘッド
２（２Ｒ，２Ｌ）からなるダブルアジマス方式の４ヘッ
ドと、３倍モードにおけるトラックピッチより若干広い
トラック幅を有する３モード共通のオーディオ用ヘッド
４（４Ｒ，４Ｌ）とを設けている。
トラック幅１９μｍの３倍モード用ヘッド３（３Ｒ，３
Ｌ）、及び６倍モードの記録・再生時に用い、６倍モー
ドにおけるトラックピッチの２倍より若干狭い，例えば
１５μｍ程度のトラック幅を有する６倍モード用ヘッド
２（２Ｒ，２Ｌ）からなるダブルアジマス方式の４ヘッ
ドと、３倍モードにおけるトラックピッチより若干広い
トラック幅を有する３モード共通のオーディオ用ヘッド
４（４Ｒ，４Ｌ）とを設けている。
【００１７】ここで、上述した従来例では、５８μｍと
４６μｍの標準モード用ヘッドのトラック幅が用いられ
ていたので、本実施例においては、標準モード用ヘッド
のトラック幅の減少に伴う出力劣化が心配されるが、実
際のヘッドの出力は、ヘッドインダクタンスを５８μ
ｍ，４６μｍと等しくするために、ヘッドコアに巻くコ
イルの巻線数を増加させることによって、１ｄＢ程度の
出力劣化に抑えることができ、Ｓ／Ｎにおいては大きな
劣化は見られない。
４６μｍの標準モード用ヘッドのトラック幅が用いられ
ていたので、本実施例においては、標準モード用ヘッド
のトラック幅の減少に伴う出力劣化が心配されるが、実
際のヘッドの出力は、ヘッドインダクタンスを５８μ
ｍ，４６μｍと等しくするために、ヘッドコアに巻くコ
イルの巻線数を増加させることによって、１ｄＢ程度の
出力劣化に抑えることができ、Ｓ／Ｎにおいては大きな
劣化は見られない。
【００１８】また、標準モード用シングルヘッド１のＲ
ｃｈとＬｃｈのヘッドトラック幅を等しくしているの
で、各ヘッド１Ｒ，１Ｌからの再生信号出力が等しくな
り、色信号のフリッカーを軽減することができる。
ｃｈとＬｃｈのヘッドトラック幅を等しくしているの
で、各ヘッド１Ｒ，１Ｌからの再生信号出力が等しくな
り、色信号のフリッカーを軽減することができる。
【００１９】なお、本実施例に従えば、標準モードにお
ける無記録領域が１フィールドにつき２３μｍもあるこ
ととなり、ビデオサーチ等の特殊再生時にはノイズバー
が太くなったり、モニター上で色がつかなかったりし
て、画質の品位を損なう恐れがあるほか、スチル再生や
スロー再生におけるフィールドスチルができないという
問題が発生するが、再生信号出力をＦＭ復調した後のビ
デオ信号と低域変換色信号とを１フィールド記憶するフ
ィールドメモリ（図示せず）を用いて、デジタル回路処
理を行うことによって、上記問題を解決することができ
る。
ける無記録領域が１フィールドにつき２３μｍもあるこ
ととなり、ビデオサーチ等の特殊再生時にはノイズバー
が太くなったり、モニター上で色がつかなかったりし
て、画質の品位を損なう恐れがあるほか、スチル再生や
スロー再生におけるフィールドスチルができないという
問題が発生するが、再生信号出力をＦＭ復調した後のビ
デオ信号と低域変換色信号とを１フィールド記憶するフ
ィールドメモリ（図示せず）を用いて、デジタル回路処
理を行うことによって、上記問題を解決することができ
る。
【００２０】例えば、ビデオサーチ時には、サーチ速度
を偶数倍速にすることで、図２及び図３（サーチ速度を
４倍速とした場合）に示すように、標準モード用シング
ルヘッド１のＲｃｈヘッド１ＲとＬｃｈヘッド１Ｌとの
再生信号出力の関係は相補的になるので、フィールドメ
モリ出力を用いることにより、信号の欠落部分を補うこ
とができる。
を偶数倍速にすることで、図２及び図３（サーチ速度を
４倍速とした場合）に示すように、標準モード用シング
ルヘッド１のＲｃｈヘッド１ＲとＬｃｈヘッド１Ｌとの
再生信号出力の関係は相補的になるので、フィールドメ
モリ出力を用いることにより、信号の欠落部分を補うこ
とができる。
【００２１】また、標準モード用シングルヘッド１のオ
ーディオ用ヘッド４に対するドラム上の取り付け角度及
び高さを所定に設定することによって、３倍モードにお
けるビデオ信号及びオーディオ信号のテープ上の記録フ
ォーマットを満足することができる。従って、他機記録
でテープ上の記録トラックの直線性が悪く、３倍モード
用１９μｍヘッド３では必要なオントラック量を確保す
ることができないときに、トラック幅の広い標準モード
用シングルヘッド１を選択できるようにすることによ
り、必要なオントラック量を確保することができ、互換
性を維持することができる。
ーディオ用ヘッド４に対するドラム上の取り付け角度及
び高さを所定に設定することによって、３倍モードにお
けるビデオ信号及びオーディオ信号のテープ上の記録フ
ォーマットを満足することができる。従って、他機記録
でテープ上の記録トラックの直線性が悪く、３倍モード
用１９μｍヘッド３では必要なオントラック量を確保す
ることができないときに、トラック幅の広い標準モード
用シングルヘッド１を選択できるようにすることによ
り、必要なオントラック量を確保することができ、互換
性を維持することができる。
【００２２】３倍モードの記録・再生には、３倍モード
用１９μｍヘッド３を用いるが、スチル再生やスロー再
生は、標準モード用シングルヘッド１の出力に対してフ
ィールドメモリを用いることにより実現できる。また、
ビデオサーチについては、標準モード用シングルヘッド
１を用いることにより、フィールドメモリを含めたデジ
タル回路を使用することなく、ノイズバーの細い画像を
得ることができる。
用１９μｍヘッド３を用いるが、スチル再生やスロー再
生は、標準モード用シングルヘッド１の出力に対してフ
ィールドメモリを用いることにより実現できる。また、
ビデオサーチについては、標準モード用シングルヘッド
１を用いることにより、フィールドメモリを含めたデジ
タル回路を使用することなく、ノイズバーの細い画像を
得ることができる。
【００２３】６倍モードの記録・再生には、６倍モード
用ヘッド２を用いるが、ビデオサーチについては、この
６倍モード用ヘッド２を用いることにより、フィールド
メモリを含めたデジタル回路を使用することなく実現で
き、また、スチル再生やスロー再生は、標準モード，３
倍モードと同様にフィールドメモリを用いることにより
実現できる。
用ヘッド２を用いるが、ビデオサーチについては、この
６倍モード用ヘッド２を用いることにより、フィールド
メモリを含めたデジタル回路を使用することなく実現で
き、また、スチル再生やスロー再生は、標準モード，３
倍モードと同様にフィールドメモリを用いることにより
実現できる。
【００２４】さらに、６倍モード用ヘッドのトラック幅
を１５μｍ、アジマス角を±６°とした場合における隣
接トラックからのクロストーク量（アジマス損失より計
算で求めることができる）は、図５に示すように、ビデ
オヘッドの下エッジが記録トラックの下エッジと一致し
ている場合（図４（ａ）参照）と、ビデオヘッドの下エ
ッジが記録トラックの下エッジに対して更にδμｍだけ
シフトした場合（図４（ｂ）参照）とで異なる。
を１５μｍ、アジマス角を±６°とした場合における隣
接トラックからのクロストーク量（アジマス損失より計
算で求めることができる）は、図５に示すように、ビデ
オヘッドの下エッジが記録トラックの下エッジと一致し
ている場合（図４（ａ）参照）と、ビデオヘッドの下エ
ッジが記録トラックの下エッジに対して更にδμｍだけ
シフトした場合（図４（ｂ）参照）とで異なる。
【００２５】図５において、δ＝０．３μｍのときに、
ＶＨＳのキャリア帯である４．４ＭＨｚで主信号Ｓとク
ロストークＣとの比であるＣ／Ｓが−７．５ｄＢ程度に
なることがわかる。
ＶＨＳのキャリア帯である４．４ＭＨｚで主信号Ｓとク
ロストークＣとの比であるＣ／Ｓが−７．５ｄＢ程度に
なることがわかる。
【００２６】自己録再生においては、ビデオヘッドの下
エッジと記録トラックの下エッジとを一致させることは
可能であるが、他機記録のものの再生においては、記録
トラックのリニアリティーの違いによりδ＞０でない
と、記録トラックの始点から終点の全領域にわたって必
要なオントラック量を確保することができない場合があ
る。従って、δ＞０の場合、エッジノイズの増加や反転
現象が発生し易いので、互換性の確保が難しくなる。ま
た、自己録再生においても、高精度なトラッキング検出
を行わないと、再生画像の劣化が大きくなる。
エッジと記録トラックの下エッジとを一致させることは
可能であるが、他機記録のものの再生においては、記録
トラックのリニアリティーの違いによりδ＞０でない
と、記録トラックの始点から終点の全領域にわたって必
要なオントラック量を確保することができない場合があ
る。従って、δ＞０の場合、エッジノイズの増加や反転
現象が発生し易いので、互換性の確保が難しくなる。ま
た、自己録再生においても、高精度なトラッキング検出
を行わないと、再生画像の劣化が大きくなる。
【００２７】これらの問題を解決するために、本実施例
においては、６倍モード用ヘッド２のアジマス角θを±
６°より大きくすることとしている。ここで、δ＞０の
場合でも４．４ＭＨｚと７ＭＨｚの両方でＣ／Ｓ≦＝−
２０ｄＢとなるのが望ましいアジマス角である。そこ
で、アジマス角θ＝±４５°のときがＣ／Ｓ＝−∞とな
るが、アジマス角θを大きくしていくと、実効波長λ
effが短くなっていくので、ギャップ損失やスペース損
失が増大して主信号の再生出力が低下する。
においては、６倍モード用ヘッド２のアジマス角θを±
６°より大きくすることとしている。ここで、δ＞０の
場合でも４．４ＭＨｚと７ＭＨｚの両方でＣ／Ｓ≦＝−
２０ｄＢとなるのが望ましいアジマス角である。そこ
で、アジマス角θ＝±４５°のときがＣ／Ｓ＝−∞とな
るが、アジマス角θを大きくしていくと、実効波長λ
effが短くなっていくので、ギャップ損失やスペース損
失が増大して主信号の再生出力が低下する。
【００２８】従って、主信号の再生出力がほとんど低下
しないアジマス角θ＝±２０°までの範囲において、
４．４ＭＨｚと７ＭＨｚの両方がδ＞０であっても、Ｃ
／Ｓ≦＝−２０ｄＢとなるアジマス角θを、数式１に示
すアジマス損失計算式より求めると、θ＝±１３°，±
１４°，±１５°，±１９°，±２０°となる。
しないアジマス角θ＝±２０°までの範囲において、
４．４ＭＨｚと７ＭＨｚの両方がδ＞０であっても、Ｃ
／Ｓ≦＝−２０ｄＢとなるアジマス角θを、数式１に示
すアジマス損失計算式より求めると、θ＝±１３°，±
１４°，±１５°，±１９°，±２０°となる。
【００２９】
【数１】
【００３０】特に、アジマス角θ＝１５°の場合の周波
数に対するクロストーク量を図６に示すが、上述したア
ジマス角θの範囲でクロストーク特性に大きな差はな
く、どの角θを選んでも良いが、Ｗ−ＶＨＳにおけるア
ジマス角θ＝１５°であるので、共用化を考えた場合、
アジマス角θ＝１５°とすることが望ましい。
数に対するクロストーク量を図６に示すが、上述したア
ジマス角θの範囲でクロストーク特性に大きな差はな
く、どの角θを選んでも良いが、Ｗ−ＶＨＳにおけるア
ジマス角θ＝１５°であるので、共用化を考えた場合、
アジマス角θ＝１５°とすることが望ましい。
【００３１】なお、本実施例のＶＴＲにおいては、回転
消去ヘッド（図示せず）を含めてヘッド数は９個であ
り、これは、６倍モード機能を有していないＶＴＲであ
っても、３倍モードのジャストトラックヘッドを持った
ものとヘッド数が同一であり、部品の共用化をはかるこ
とができる。
消去ヘッド（図示せず）を含めてヘッド数は９個であ
り、これは、６倍モード機能を有していないＶＴＲであ
っても、３倍モードのジャストトラックヘッドを持った
ものとヘッド数が同一であり、部品の共用化をはかるこ
とができる。
【００３２】
【発明の効果】本発明にかかる磁気記録再生装置は、ヘ
ッド数を少なく抑えて、コストダウンを実現することが
できるとともに、第２モードにおいてジャストトラック
ヘッドを用いるので、高品位な再生画質を提供すること
ができ、また、第１モード用ヘッドを第２モードにも兼
用することができるため、他機記録等で直線性が悪いテ
ープでも互換性を維持することができる。
ッド数を少なく抑えて、コストダウンを実現することが
できるとともに、第２モードにおいてジャストトラック
ヘッドを用いるので、高品位な再生画質を提供すること
ができ、また、第１モード用ヘッドを第２モードにも兼
用することができるため、他機記録等で直線性が悪いテ
ープでも互換性を維持することができる。
【００３３】また、第３モード用ヘッドのアジマス角が
大きいので、隣接トラックからのクロストークを低減す
ることができ、第３モードであっても高品位な画質及び
良好な互換性を実現することができる。
大きいので、隣接トラックからのクロストークを低減す
ることができ、第３モードであっても高品位な画質及び
良好な互換性を実現することができる。
【図１】本発明の磁気記録再生装置の一実施例における
ヘッド構成を示す概略説明図である。
ヘッド構成を示す概略説明図である。
【図２】本発明の磁気記録再生装置の一実施例における
標準モードのビデオサーチを示す説明図である。
標準モードのビデオサーチを示す説明図である。
【図３】図２における出力波形を示す説明図である。
【図４】本発明の磁気記録再生装置の一実施例における
ビデオヘッドと記録トラックとの関係を示す概略説明図
である。
ビデオヘッドと記録トラックとの関係を示す概略説明図
である。
【図５】本発明の磁気記録再生装置の一実施例を説明す
るための説明図である。
るための説明図である。
【図６】本発明の磁気記録再生装置の一実施例における
隣接クロストーク量を示す説明図である。
隣接クロストーク量を示す説明図である。
【図７】従来の磁気記録再生装置におけるヘッドの構成
を示す概略説明図である。
を示す概略説明図である。
【図８】従来の磁気記録再生装置におけるヘッドの構成
を示す概略説明図である。
を示す概略説明図である。
１ 標準モード用シングルヘッド ２ ６倍モード用ヘッド ３ ３倍モード用ヘッド ４ オーディオ用ヘッド
Claims (2)
- 【請求項１】 第１モードに対してテープ送り速度が１
／３倍である第２モード、及び１／６倍である第３モー
ドの３つのモードで記録又は再生を可能とした磁気記録
再生装置において、 上記第２モードにおけるトラックピッチの２倍より若干
狭いトラック幅を有する第１モード用シングルヘッド
と、 上記第２モードにおけるトラックピッチとほぼ等しいト
ラック幅を有する第２モード用ヘッド、及び上記第３モ
ードにおけるトラックピッチの２倍より若干狭いトラッ
ク幅を有する第３モード用ヘッドからなるダブルアジマ
ス方式の４ヘッドとを設けたことを特徴とする磁気記録
再生装置。 - 【請求項２】上記請求項１記載の磁気記録再生装置にお
いて、 第３モード用ヘッドのアジマス角を、±１０°〜±２０
°の間に設定したことを特徴とする磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21837493A JPH0773405A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21837493A JPH0773405A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 磁気記録再生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0773405A true JPH0773405A (ja) | 1995-03-17 |
Family
ID=16718901
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21837493A Pending JPH0773405A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0773405A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001001397A1 (fr) * | 1999-06-28 | 2001-01-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dispositif d'enregistrement/reproduction magnetique |
| WO2001001398A1 (fr) * | 1999-06-28 | 2001-01-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dispositif d'enregistrement/reproduction magnetique |
| WO2001001399A1 (fr) * | 1999-06-28 | 2001-01-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dispositif d'enregistrement/reproduction magnetique |
| US6263151B1 (en) | 1997-06-05 | 2001-07-17 | Hitachi, Ltd | Recording/reproducing apparatus and reproducing apparatus |
| US7984858B2 (en) | 2002-12-03 | 2011-07-26 | Silverbrook Research Pty Ltd | Coded data pattern having redundantly-encoded orientation |
-
1993
- 1993-09-02 JP JP21837493A patent/JPH0773405A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6263151B1 (en) | 1997-06-05 | 2001-07-17 | Hitachi, Ltd | Recording/reproducing apparatus and reproducing apparatus |
| WO2001001397A1 (fr) * | 1999-06-28 | 2001-01-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dispositif d'enregistrement/reproduction magnetique |
| WO2001001398A1 (fr) * | 1999-06-28 | 2001-01-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dispositif d'enregistrement/reproduction magnetique |
| WO2001001399A1 (fr) * | 1999-06-28 | 2001-01-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dispositif d'enregistrement/reproduction magnetique |
| US6275647B1 (en) | 1999-06-28 | 2001-08-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Video tape recorder |
| US6731861B1 (en) | 1999-06-28 | 2004-05-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Video tape recorder |
| US7984858B2 (en) | 2002-12-03 | 2011-07-26 | Silverbrook Research Pty Ltd | Coded data pattern having redundantly-encoded orientation |
| US8215566B2 (en) | 2002-12-03 | 2012-07-10 | Silverbrook Research Pty Ltd | System for imaging and decoding coded data pattern using redundantly-encoded orientation |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0227721B2 (ja) | ||
| JPH0773405A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
| JPH0248882A (ja) | ビデオ信号記録再生装置のためのヘッド装置 | |
| CA2184662C (en) | Rotary head apparatus for recording and/or reproducing an information track to/from a magnetic tape having predetermined orientation characteristics to prevent unbalance of performance between the channel | |
| JPH05128455A (ja) | 回転ヘツド装置 | |
| JPS63263605A (ja) | 磁気記録装置 | |
| JPS5934773A (ja) | ビデオテ−プレコ−ダ | |
| JPS6094590A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
| JPH11224415A (ja) | 記録再生装置およびこれに用いられる回転磁気ヘッド装置 | |
| KR100639047B1 (ko) | 디지탈 비디오 카세트 레코더 | |
| JP3094964B2 (ja) | 磁気記録方法、磁気記録装置及び磁気記録媒体並びに磁気転写方法 | |
| JP2574533B2 (ja) | 回転磁気ヘッド装置 | |
| JP4055096B2 (ja) | 磁気再生装置及び方法 | |
| JP3585777B2 (ja) | 磁気記録再生装置 | |
| JP2722841B2 (ja) | 回転ヘッドドラム装置 | |
| JP3227740B2 (ja) | 回転ヘッド装置および回転トランス | |
| JP3233134B2 (ja) | 磁気記録再生装置 | |
| JP2979214B2 (ja) | Ｖｔｒ等における色信号クロストーク軽減方法 | |
| US20030012556A1 (en) | Magnetic recording /reproducing method and magnetic recorder/reproducer | |
| JP3259324B2 (ja) | ディジタル信号の記録装置および再生装置 | |
| JP2610992B2 (ja) | 磁気記録再生装置 | |
| JP2000339602A (ja) | 磁気記録方法、磁気記録装置及び磁気記録媒体 | |
| JPS6256717B2 (ja) | ||
| JPH01175485A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
| JPS6376149A (ja) | 磁気記録再生装置 |