JPH0772580B2 - 回転自動調節式のスイーベル - Google Patents

回転自動調節式のスイーベル

Info

Publication number
JPH0772580B2
JPH0772580B2 JP4072095A JP7209592A JPH0772580B2 JP H0772580 B2 JPH0772580 B2 JP H0772580B2 JP 4072095 A JP4072095 A JP 4072095A JP 7209592 A JP7209592 A JP 7209592A JP H0772580 B2 JPH0772580 B2 JP H0772580B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
swivel
rotating
rotating member
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4072095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05231481A (ja
Inventor
保夫 大友
芳則 国本
吉貞 石田
Original Assignee
株式会社関電工
株式会社安田製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社関電工, 株式会社安田製作所 filed Critical 株式会社関電工
Priority to JP4072095A priority Critical patent/JPH0772580B2/ja
Publication of JPH05231481A publication Critical patent/JPH05231481A/ja
Publication of JPH0772580B2 publication Critical patent/JPH0772580B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば延線作業に用
いられるワイヤの“より”を戻すためのスイーベルに関
し、特にプレハブ延線工法に用いられる割りワイヤに好
適なスイーベルに関する。
【0002】
【従来の技術】プレハブ延線工法においては、プレハブ
化された電線の延線に際して各電線の間に図4に示すよ
うに割りワイヤDを介在させて延線するようにしてい
る。この割りワイヤDは、耐張鉄塔Tにおける電線W、
Wの各端末の間隔を補償するためのもので、図3に示す
ように、クレビスKを介して電線Wの端末の引留めクラ
ンプCに接続されており、電線Wが引留めクランプCを
介して鉄塔TのアームMの図示せぬ碍子装置に接続され
た後には取り外されることになる。
【0003】ここで、電線Wの碍子装置への接続は緊線
作業を伴って行なわれるが、この緊線作業は、緊線用滑
車PをクレビスKに接続し、この緊線用滑車Pを利用し
て緊線ワイヤTにより電線Wを鉄塔側に引き寄せて行な
われるもので、この間は、クレビスKに接続された緊線
用滑車Pにより電線W及び割りワイヤDは拘束されてい
る。
【0004】しかるに、割りワイヤDには延線中や緊線
中の回転力により“より”が蓄積しており、緊線が進む
につれて割りワイヤDが弛むようになると、この“よ
り”が前記の拘束状態のまま開放しようとして割りワイ
ヤDにキンク状態を生じたり、また“より”による“よ
り戻り力”のためにクレビスKからの割りワイヤDの取
外し作業に非常な困難や危険を招いてしまう。
【0005】このような割りワイヤDの“より”を防ぐ
ためには、図3に示すように、スイーベルSを介在させ
ればよい。ところが、従来のスイーベルは、図5に示す
ように、常に回転可能な構造を持っている。すなわち、
それぞれクレビス形の接続部1j、2jを一端部にそれ
ぞれ有する第1部材1と第2部材2とが、回転部材3を
介して連結されてなるものであるが、この回転部材3
は、第1部材1の軸部4に、第1部材1の先端面と軸部
4の先端に取り付けられたフランジ部材5の後端面とで
ベアリング6、7を介して挟持された状態で嵌着され、
常に回転可能となっており、したがって、第1部材1と
第2部材2とは、常に相対回転可能な状態となってい
る。尚、第2部材2はその連結部8を介して回転部材3
の連結受け部9に接続されるもので、一般に螺合構造で
連結されるようになっている。
【0006】それ故、この従来のスイーベルを電線と割
りワイヤとの接続に用いると、延線中において電線に回
転を生じ、プレハブ延線では最も避けなければならない
ところのプレハブ電線の長さ寸法の変化をこの回転によ
り招いてしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような事情を背景
にしてなされたのがこの発明で、延線中、つまり所定以
上の緊張力が働いている状態では回転せず、延線終了
後、つまり緊張力がなくなった状態において初めて回転
するようなスイーベル、すなわち回転の時期を自動的に
調整できるようにした自動調節式のスイーベルの提供を
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的のため
に、この発明によるスイーベルは、一端部に一方の接続
部を有すると共に他端部に軸部を有する第1部材と、一
端部に他方の接続部を有すると共に他端部に連結部を有
する第2部材とを、第1部材の軸部に回転可能に保持さ
れた回転部材の連結受け部に第2部材の連結部を連結す
ることにより連結してなるもので、回転部材の先端面に
係合噛を設けると共に、第1部材の軸部の先端に回転部
材の保持用として設けられているフランジ部材の後端面
に回転部材の係合噛と対峙状態になるように係合噛を設
け、さらに回転部材をフランジ部材に対し離反方向へ付
勢する付勢部材を回転部材とフランジ部材との間に設
け、そして接続されたワイヤにて一定以上の緊張力が与
えられた際に、付勢部材の付勢力に抗して回転部材とフ
ランジ部材の両係合噛が係合することにより第1部材と
第2部材との相互回転を阻止できるようにしてなってい
る。
【0009】
【作用】このスイーベルは、一定以上の緊張力が与えら
れている状態ではフランジ部材の係合噛が回転部材の係
合噛に係合し合うことにより第1及び第2の両部材の相
互回転が阻止されるようになっているので、これを電線
と割りワイヤとの接続に用いても、延線中には電線及び
割りワイヤ共に回転を生じることがない。そして、緊線
作業により割りワイヤが弛み、スイーベルに掛かる緊張
力が一定以下になると、フランジ部材の回転部材に対す
る係合が解除され、本来の“より戻し機能”が発揮さ
れ、割りワイヤの“より”を開放してくれる。したがっ
て、このスイーベルを用いることにより、前述のような
割りワイヤの損傷を防止でき、また割りワイヤの取り外
し作業における困難性や危険性を解消できることにな
る。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。尚、以
下の説明では、前述した従来のスイーベルと共通する部
分には同一符号を付し、重複する説明は適宜省略してい
る。この発明によるスイーベル10は、図1に示すよう
に、その回転機構に特徴がある。すなわち、回転部材1
1の先端面に図2に示すような係合噛12が形成される
と共に、第1部材1の軸部13の先端に取り付けられて
いるフランジ部材14の後端面に係合噛15が回転部材
11の係合噛12と対峙状態になるようにして形成され
ている。
【0011】また、回転部材11とフランジ部材14と
の間に付勢部材16が設けられ、この付勢部材16にて
回転部材11とフランジ部材14とが互いに離反する方
向(矢示X方向)へ付勢されている。この例の付勢部材
16は、例えば100〜200kg以上の荷重で変形す
るような大きなばね定数とされており、このような大き
なばね定数を狭い空間で実現するために、ウレタンばね
が用いられている。
【0012】したがって、通常の延線作業において生じ
ている2〜4tonという荷重が掛かった状態である
と、付勢部材16の付勢力に抗して回転部材11とフラ
ンジ部材14とが互いに引き付けられて両者の係合噛1
2、15が係合し合うことにより、第1部材1及び第2
部材2が互いの相対回転を阻止される状態になる。
【0013】一方、図3に示すようにして接続されてい
る割りワイヤDが弛み、緊張力が200乃至100kg
以下の状態になると、付勢部材16により回転部材11
がフランジ部材14から離反し、従来のスイーベルと同
様に第1部材1と第2部材2とが相対回転する状態にな
り、したがって、もし割りワイヤDに“より”が蓄積し
ていれば、これを緊線用滑車Pの拘束を受けることなく
開放することができるし、また緊張力が200kg以下
となる状態は緊線作業の終了までに必ず生じるものであ
るから、割りワイヤDを取り外すまでには“より”を完
全に開放でき、その取外しに支障を来すこともない。
【0014】
【発明の効果】この発明によるスイーベルは、以上説明
してきた如く、緊張力が一定以下になった場合にのみ
“より戻し”用の回転を生じるようになっているので、
これを割りワイヤの接続に介在させることにより、延線
中における電線及び割りワイヤの回転は防止できる一方
で、割りワイヤの取外しが必要な時までには割りワイヤ
の“より”を完全に開放でき、プレハブ延線工法の作業
性の改善に大きく寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるスイーベルの断面図。
【図2】第2部材を回転部材から取り外した状態を示す
斜視図。
【図3】緊線作業状態における電線、割りワイヤ、緊線
用滑車、及びスイーベルの関係を示す説明図。
【図4】プレハブ延線工法により電線が鉄塔に取り付け
られた状態を示す説明図。
【図5】従来のスイーベルの断面図。
【符号の説明】
1 第1部材 1j 接続部 2 第2部材 2j 接続部 8 連結部 9 連結受け部 10 スイーベル 11 回転部材 12 係合噛 13 軸部 14 フランジ部材 15 係合噛 16 付勢部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭60−30861(JP,B2) 実公 昭48−15657(JP,Y1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部に一方の接続部を有すると共に他
    端部に軸部を有する第1部材と、一端部に他方の接続部
    を有すると共に他端部に連結部を有する第2部材とが、
    第1部材の軸部に回転可能に保持された回転部材の連結
    受け部に第2部材の連結部を連結することにより連結さ
    れてなるスイーベルにおいて、 回転部材の先端面に係合噛を設けると共に、第1部材の
    軸部の先端に回転部材の保持用として設けられているフ
    ランジ部材の後端面に、回転部材の係合噛と対峙状態に
    なるように係合噛を設け、さらに回転部材をフランジ部
    材に対し離反方向へ付勢する付勢部材を回転部材とフラ
    ンジ部材との間に設け、そして接続されたワイヤにて一
    定以上の緊張力が与えられた際に、付勢部材の付勢力に
    抗して回転部材とフランジ部材の両係合噛が係合するこ
    とにより第1部材と第2部材との相互回転を阻止できる
    ようにしたことを特徴とするスイーベル。
JP4072095A 1992-02-24 1992-02-24 回転自動調節式のスイーベル Expired - Fee Related JPH0772580B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4072095A JPH0772580B2 (ja) 1992-02-24 1992-02-24 回転自動調節式のスイーベル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4072095A JPH0772580B2 (ja) 1992-02-24 1992-02-24 回転自動調節式のスイーベル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05231481A JPH05231481A (ja) 1993-09-07
JPH0772580B2 true JPH0772580B2 (ja) 1995-08-02

Family

ID=13479512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4072095A Expired - Fee Related JPH0772580B2 (ja) 1992-02-24 1992-02-24 回転自動調節式のスイーベル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0772580B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004036711A1 (en) * 2002-10-18 2004-04-29 Daewon Electric Company Limited Wire clip for wiring an overhead wire
KR100696871B1 (ko) * 2005-08-29 2007-03-20 대원전기 주식회사 클립 유니트의 교체에 의한 다규격 전선 가선용 쉐벨클립
KR101104806B1 (ko) * 2011-10-05 2012-01-16 이재걸 가선용 굴절식 전선클립

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05231481A (ja) 1993-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0772580B2 (ja) 回転自動調節式のスイーベル
FR2580208A1 (fr) Fraise d'usinage
US4817519A (en) Wire feed and tensioning apparatus
JPS6158178B2 (ja)
JP3084430B2 (ja) 工具の回転加工部用カバー
WO2024023963A1 (ja) オイルシール外し治具及びオイルシール外し方法
JPH028495Y2 (ja)
JPS6228129A (ja) 産業用ロボツトのハンド装置
JPH10274227A (ja) 焼付き防止ボルト・ナット
JPH0368612B2 (ja)
JPS6145689Y2 (ja)
JP2780466B2 (ja) 4面鍛造用金敷
JPH11336461A (ja) 削孔機用セントラライザのクランプツース
JP3242250B2 (ja) 電線把持部およびダンパおよびスペーサ
JPS597607Y2 (ja) ロ−レツト付きボルト
DE882574C (de) Selbsttaetige Nachspannvorrichtung fuer Fahrleitungen elektrischer Bahnen
CN220122114U (zh) 一种防松减震线夹
JP3177476B2 (ja) 架空線用締結具
JPH0729273B2 (ja) 工業用ロボットの保護装置
JP2001336150A (ja) 杭打機のバックテンション装置におけるロープの捩れ防止装置
JPH0515636Y2 (ja)
JP2529589Y2 (ja) セルフタップねじ
JPH04289711A (ja) 架線工法
JPS58149878A (ja) ブレ−キ操作装置における操作ワイヤ調整装置
JP3200559B2 (ja) プレハブカマレス工法及びその工法で用いられる連結金具並びにその連結金具を用いた金具類

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960130