JPH0771443A - 原料ウエブ走行用中空ロール - Google Patents

原料ウエブ走行用中空ロール

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JPH0771443A
JPH0771443A JP5906294A JP5906294A JPH0771443A JP H0771443 A JPH0771443 A JP H0771443A JP 5906294 A JP5906294 A JP 5906294A JP 5906294 A JP5906294 A JP 5906294A JP H0771443 A JPH0771443 A JP H0771443A
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JP
Japan
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roll
hollow roll
web
surface heating
heating device
Prior art date
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Pending
Application number
JP5906294A
Other languages
English (en)
Inventor
Karl Steiner
カール、シユタイナー
Albrecht Meinecke
マイネツケ、アルブレヒト
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JM Voith GmbH
Original Assignee
JM Voith GmbH
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Publication date
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Publication of JPH0771443A publication Critical patent/JPH0771443A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F5/00Dryer section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F5/02Drying on cylinders
    • D21F5/022Heating the cylinders
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21GCALENDERS; ACCESSORIES FOR PAPER-MAKING MACHINES
    • D21G1/00Calenders; Smoothing apparatus
    • D21G1/02Rolls; Their bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C13/00Rolls, drums, discs, or the like; Bearings or mountings therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】加熱された場合の両端部の直径と他の部分の直
径との差異を減少せしめることの可能な原料ウエブ走行
用中空ロールを提供する。 【構成】原料ウエブの加工に用いられるカレンダーロー
ル、プレスロールや乾燥用シリンダーとして使用される
中空ロール1の両端部の温度が制御されるようになされ
ている。ロール1は、内面加熱用装置20と外面加熱用
装置30,30’を有している。内面加熱用装置20
は、ロール1の内部に配置され、ロール1の外面上を通
過する原料ウエブ2の幅より狭い範囲で中空ロール1の
内面を加熱する。外面加熱用手段30,30’は、ロー
ル1の両端部の近辺に配置され、ロール1の両端部の外
面を加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原料ウエブの加工に用
いられるカレンダーロール、プレスロールや乾燥用シリ
ンダーとして使用される中空ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】抄紙機用のカレンダーロール、プレスロ
ールや乾燥用シリンダーとして使用される中空ロールに
は、中空ロール自体を部分的に加熱するための手段を備
えたものがあり、このような加熱手段としては様々なも
のがある。そして、紙などのエンドレスな原料ウエブの
加工においては、加熱可能である中空ロールが複数配置
されることにより、曲がりくねった経路が設けられ、こ
の曲がりくねった経路を、原料ウエブが搬送せしめられ
ることによって、原料ウエブが様々な処理を施されるよ
うになっている。この場合、どのような処理を行うのか
によって、原料ウエブが接触するべき中空ロールの種類
およびその接触角度が異なる。また、処理によって、原
料ウエブが中空ロールに直接接触するのか、原料ウエブ
と中空ロールの間にスクリーンなどを介在させて、原料
ウエブが中空ロールに間接的に支持されるのかも変わっ
てくる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さて、通常の処理の場
合、原料ウエブは加熱された中空ロールの全長にわたっ
て接触するのではないので、中空ロールの長さ方向にお
いて温度のばらつきがある。これはつまり、原料ウエブ
が接触する中空ロールの領域では、原料ウエブに熱が奪
われるのに対して、原料ウエブが接触しない領域(すな
わち中空ロールの両端部)では、その付近にある中空ロ
ールの回転中心軸を通じてあるいは周囲の空気への放射
によって比較的僅かな熱しか奪われないためである。
【0004】このため、中空ロールの両端部は、原料ウ
エブと接触する中空ロールの接触領域に比べて過熱状態
になり、これによって、中空ロールの両端部の直径が増
加することになる。このことは、「オックス・ボウ(ox
-bow)効果」として知られている。この場合には、中空
ロールの他の部分と比較して両端部で、ウエブが余計に
乾燥せしめられるようになり、ウエブの両端縁部に亀裂
が発生してしまうおそれがある。
【0005】また、ウエブを走行せしめるためにウエブ
の長手方向に沿って引張力が与えられているが、中空ロ
ールの端部の直径が大きくなってしまうために、この引
張力がウエブの幅方向においてばらついてしまうという
問題がある。この場合には、ウエブの密度のばらつき、
すなわちウエブの両端縁部では密度が大きくなる一方、
他の部分では密度が小さくなるということが生じる。
【0006】以上のように、加熱された中空ロールでウ
エブを製造したり処理したりすると、中空ロールの長さ
方向にわたって温度分布が均一にならないために、ウエ
ブの品質が低下するという問題がある。このような品質
の問題としては、ウエブの両端縁部が薄くなること、ウ
エブの両端縁部が乾燥し過ぎて亀裂が発生することがあ
ること、およびウエブの両端縁部が過剰に乾燥収縮する
ことによって厚くなってしまうことが挙げられる。さら
に、もし原料ウエブと中空ロールの間にスクリーンなど
を介在させた場合には、上記の「オックス・ボウ(ox-b
ow)効果」によって中空ロールの両端部の直径が増加す
るために、スクリーンなどの磨耗が早いという問題もあ
る。
【0007】本発明は上記のような課題を解決するため
になされたものであり、加熱される中空ロールの両端部
の直径と他の部分の直径との差異を減少せしめることの
可能な原料ウエブ走行用中空ロールを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る原料ウエブ走行用中空ロールは、両端
部の温度を制御するようになされている中空ロールであ
って、上記中空ロールの内部に配置され、上記中空ロー
ルの外面上を通過する原料ウエブの幅より狭い範囲で上
記中空ロールの内面を加熱する内面加熱用手段と、上記
中空ロールの両端部の近辺に配置され、上記中空ロール
の両端部の外面を加熱する外面加熱用手段との少なくと
もいずれか一方を具備するものである。
【0009】
【作用】本発明に係る中空ロールにおいては、中空ロー
ルの原料ウエブが走行する領域と両端部とに与えるべき
熱量が選択的に制御されるようになっている。このよう
な熱量の制御は、中空ロールに巻かれて走行する原料ウ
エブの幅よりも狭い範囲に配置された内面加熱用手段
と、原料ウエブの端縁部(つまり中空ロールの端部)付
近に配置された外面加熱用手段の少なくともいずれか一
方で行われるようになっている。また、熱量の制御を、
内面加熱用手段と外面加熱用手段の両方を用いてウエブ
の両端縁部を加熱することによって、両者の相乗効果と
して行うようにしてもよい。
【0010】本発明に係る中空ロールには、上記のよう
に原料ウエブに奪われる熱量を補填するために加熱制御
する手段が設けられている。この加熱制御する手段は、
中空ロールの両端部を選択的に加熱することができるよ
うになされており、これによって中空ロールの回転軸と
なる中心ピンに近接した中空ロールの両端部をも含め、
中空ロールの長さ方向にわたって中空ロールの表面の温
度分布が均一になされる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る中空ロー
ル(以下、ロールとする)1を示す側面断面図である。
同図においてロール1の中心軸線は符号Aで示されてい
る。このロール1は、回転中心軸となるロールピン10
に取付けられている。またロール1の内部には、ロール
1の表面と同心になるように、内面加熱用装置20が配
置されている。ロール1の内面およびロールピン10の
内部には、供給ラインXが配設されており、この供給ラ
インXによって熱エネルギーが外部から内面加熱用装置
20に供給される。内面加熱用装置20に供給する熱エ
ネルギーとしては、蒸気熱、加熱された油の熱、電気の
熱を利用することができる。また、内面加熱用装置20
はロール1の軸線方向に沿って長くなるように配置され
ていると共に、内面加熱用装置20の内部は、矢印Sで
示すように、ロール1の状態に応じて別個に作動するこ
とができるように区分されて、区域が設けられていると
よい。
【0012】このロール1を使用する場合には、ロール
1の表面を通過せしめられる原料ウエブ(以下、ウエブ
とする)2の幅Wに応じて、内面加熱用装置20の内部
の区分された各区域のうち、いずれを作動させるかを決
定する。ここで、各区域は、ウエブ2の幅Wの全部に対
して作用するのではなく、ウエブ2の両端縁部(Δで示
す)は、内面加熱用装置20によって直接加熱されない
ようになっている(ただし熱伝導によって間接的には加
熱される)。なお、図1には、ロール1の上を走行する
ウエブ2の端縁が符号Rで示されている。また符号G
は、内面加熱用装置20で直接加熱される領域の境界
線、つまり内面加熱用装置20の境界線を示す。図1に
示すように、ウエブ2の幅Wと、内面加熱用装置20の
境界線との間に差Δを設けることによって、原料ウエブ
の加熱の際に頻繁に起こる問題点、例えば原料ウエブの
過剰な乾燥、不適当な収縮、磨滅などを少なくすること
ができる。
【0013】本実施例では、内面加熱用装置20が、ウ
エブ2がロール1に重なって接触している領域に設けら
れているが、これに限られることなく、内面加熱用装置
20によってロール1の内面全体を加熱するようにし
て、ロール1の両端部の熱量の制御を、断熱材や冷却装
置を用いることによって行ってもよい。
【0014】本実施例では、図1に示すように、内面加
熱用装置20をウエブ2の幅Wよりも狭い範囲で(つま
り内面加熱用装置20からはみ出したウエブ2の端縁部
Δより内側で)作動するために、ロール1の両端部が過
熱状態になることを防止することができる。従って、ロ
ール1の表面の温度分布をロール1の長さ全体にわたっ
てほぼ均一にすることができる。しかし、内面加熱用装
置20を単独で使用した場合には、状況によりウエブ2
の両端縁部(図1においてΔで示す、境界線Gと端縁R
との間の部分の長さ)、つまりロール1の両端部での温
度が却って低下し、原料ウエブの品質低下を招くことが
ある。
【0015】そこで、本発明においては、この両端部の
温度の低下を回避するために、外面加熱用装置を用いて
もよい。本実施例では、二つの外面加熱用装置30,3
0’が使用されている。外面加熱用装置30,30’
は、それぞれロール1の両端部の付近、かつロール1上
を走行するウエブ2の両端縁部Δの付近に配置されてい
る。外面加熱用装置30,30’に供給される熱量は、
内面加熱用装置20に供給される熱量に合わせて選定さ
れる。このため、外面加熱用装置30,30’で加熱さ
れる領域は、内面加熱用装置20で加熱される領域と、
ロール1の両端部で部分的に重なるようになっている。
【0016】外面加熱用装置30,30’による加熱の
程度は、ロール1の軸線方向に沿って外側つまりロール
ピン10に近い程、大きくなるようになされていると好
ましい。また、ロール1の作動状態によっては、外面加
熱用装置30,30’がウエブ2の両端縁Rの内側にの
み配置されるようにしてもよい。あるいは、外面加熱用
装置30,30’が、ウエブ2の両端縁Rよりも外側に
かなり長く延在していてもよい。このためには、長い外
面加熱用装置30,30’を使用してもよいし、各外面
加熱用装置30,30’を複数設けてもよい。
【0017】図1に示される外面加熱用装置30,3
0’は、ロール1の中心軸線Aに対して、ほぼ平行に
(すなわち矢印Yの方向に)配置されている。なお、図
1には、ロール1の下方に外面加熱用装置30,30’
が配置されているが、外面加熱用装置30,30’をロ
ール1の周囲のどの位置に設けるかは任意である。この
ように外面加熱用装置30,30’を設ける位置を自由
に選択することができるから、ロール1を多数配置し
て、ウエブ2をジグザグに走行させる場合に特に有利で
ある。また、図示されていないが、外面加熱用装置3
0,30’には、加熱空気供給ユニットなどの熱供給ユ
ニットを接続するが、上記のように外面加熱用装置3
0,30’を設ける位置を自由に選択することができる
から、この接続が容易になっている。
【0018】図1においては、矢印S’の長さがロール
1の軸線方向に沿って外側程大きくなされているが、こ
れは上記のように、外面加熱用装置30,30’による
加熱の程度が、ロール1の軸線方向に沿って外側つまり
ロールピン10に近い程、大きくなるようになされてい
ることを示している。具体的には、ウエブ2の内側から
徐々に加熱の程度が大きくなり、ウエブ2の外側では加
熱の程度が一定になる。内面加熱用装置20と重なる部
分である境界線Gでは、外面加熱用装置30,30’が
与える単位長さ当たりの熱量は、外面加熱用装置30,
30’の発揮しうる総出力の約半分である。そして内面
加熱用装置20からはずれた部分では、外面加熱用装置
30,30’が与える熱量が線状に増加し、ロールピン
10の付近の外面加熱用装置30,30’の外側端で
は、熱量が外面加熱用装置30,30’の総出力に相当
する。ロールピン10の付近に与えられる熱量は一定で
あり、これによってロールピン10の温度も一定になさ
れる。以上のことを達成するために、内面加熱用装置2
0を矢印Sで示すように区分したように、外面加熱用装
置30,30’も矢印S’で示すようにで区分して、区
域を設け、各区域を個別に作動可能にするとよい。
【0019】外面加熱用装置30,30’は、好ましく
は、誘導電流や赤外線、渦巻電流を利用したヒーターで
あっても、蒸気、加熱空気、加熱した油を使用するもの
であってもよい。なお、内面加熱用装置20と外面加熱
用装置30,30’は、同じタイプのものであっても違
うタイプのものであってもよい。
【0020】次に、図2および図3を参照して、本発明
に係るロールの特性と従来のロールの特性とを比較して
説明する。図2の(a)ないし(c)は、図1に示す加
熱用装置20,30,30’を用いない他の(従来の)
方法でロール1’を加熱し、このロール1’でウエブ2
を走行せしめた場合の端縁R’付近のロール1’の熱的
状態を示す。この場合のロール1’のロール本体自体
は、図1に示すロール1のロール本体と同様のものであ
る。また、図2の(d)および(e)は、ロールの理想
的な熱的状態を示す。また、図3の(a)ないし(e)
は、本発明に係るロール1でウエブ2を走行せしめた場
合の端縁R付近の熱的状態を示す。
【0021】図2の(a)は、ロール1’の内面全体が
加熱された状態で、ウエブ2(二点鎖線で仮想的に示
す)がロール1’の表面を通過する場合の端縁R’付近
の熱的状態を示す。図示のように、ウエブ2が通過する
領域においては、ロール1’から熱量QP が奪われる。
なお、図2において、一点鎖線で仮想的に示す端縁R’
の右側の部分は、ロール1’のウエブ2と重なっておら
ず、接触しない部分を示す。図2の(a)からは、ウエ
ブ2とロール1’が重なった領域Uでは、比較的大きい
熱量QP が奪われていることがわかる。一方、ロール
1’のウエブ2と重なっていない部分では、比較的小さ
い熱量Q L しか奪われない。この部分の熱損失QL は、
周囲の空気への熱伝導や熱放射によるものである。この
結果、ロール1’の端部付近では大きな温度の差異が生
じる。
【0022】図2の(b)は、ロール1’のウエブ2の
幅に合わせた部分だけを加熱した場合のロール1’へ与
えられる熱量QI ' を示す。この場合には、図2の
(c)に示すように、ウエブ2の端縁R’から多少離れ
た位置では、温度Tの分布が端縁R’の左側と右側と
で、ほぼ同じ程度になる(図2の(c)は、(a)およ
び(b)と同じ部分、すなわちウエブ2の端縁R’付近
の温度Tの変化を示している。)。しかし、このように
ロール1’をウエブ2の幅全体にわたって加熱した場合
には、ウエブの端縁R’に極めて近い位置で、温度Tの
大きな変動が生じる。この場合には、ロール1’の直径
の違いが生じ、原料ウエブの品質にも影響することにな
る。
【0023】図2の(d)は、ウエブ2の端縁R’付近
における理想的な熱供給状態、すなわち熱量QA ' が端
縁R’およびウエブ2と接触する部分にのみ選択的に供
給されている状態を示す。また、図2の(e)は、理想
的な温度分布状態、すなわちロール1’の表面全体にわ
たって一定温度TO ' 分布となっている状態を示す。本
発明の目的は、図2の(d)に示すような理想的な熱供
給を行って、図2の(e)に示すような理想的な温度分
布を達成することにある。
【0024】図2の(a)ないし(c)を参照して説明
した上記の問題点は、図1に示すロール1を用いて、図
3および図4に示すような熱制御を行うことによって解
決することができる。
【0025】図3の(a)ないし(c)は、それぞれ図
1に示すウエブ2の端縁部Δ付近のロール1の熱的状態
を示す。図3の(a)は、図2の(a)と同様にウエブ
2によってロール1から奪われる熱量を示す。ウエブ2
の端縁Rの左右ではやはり奪われる熱量が大きく異なる
から、図3の(a)は図2の(a)と同様である。
【0026】しかし、本発明によれば、内面加熱用装置
20が、ロール1を挟んでウエブ2と反対側に配置され
ている点で図2の場合と同様であるが、内面加熱用装置
20によって直接加熱されるのは、ロール1の境界線G
よりも軸線方向で内側の領域だけであるため、図3の
(b)に示すように内面加熱用装置20による熱QI
影響がウエブ2の端縁Rまでは達しないようにすること
ができる。ロール1の表面への内側から供給される熱量
は、(b)に示すように、軸線方向の内側から境界線G
の付近まで一定であるが、境界線Gの付近からウエブ2
の端縁Rに向けて減少するカーブを描いている。
【0027】この結果、ロール1の表面の温度分布は、
図3の(c)に示すようになる。ウエブ2の端縁Rの右
側では熱損失が少ないから、温度の低い部分は、境界線
Gと端縁Rの間にある。そして、図3の(d)に示すよ
うに、外面加熱用装置30,30’によって、この温度
の低い部分を正確に補填するに足る熱量QA をロール1
に供給することで、図3の(e)に示すように、理想的
な一定の温度TO の分布を得ることができる。
【0028】図4は、図1に示すロール1の内面加熱用
装置20と外面加熱用装置30,30’による相乗効果
の一例を示す。図4においては、内面加熱用装置20に
よって境界線Gまでロール1に与えられる熱量がQI
示され、外面加熱用装置30または30’によってロー
ル1に与えられる熱量がQA で示されている。同図に示
されるように、外面加熱用装置30または30’によっ
て加熱される領域は、内面加熱用装置20によって加熱
される領域と部分的に重なっている。熱量QAは、ウエ
ブ2の側から徐々に大きくなり、境界線Gでは熱量QI
のおよそ半分となって、ウエブ2の端縁部Δの約半分の
位置で最大出力に達する。それよりもウエブ2の端縁R
に近い位置では、熱量QA は最大出力のまま一定であ
る。
【0029】以上、本発明の一実施例について説明した
が、他の実施例として、次のようにしてもよい。例え
ば、原料ウエブの性質やロールの作動状態(機械的特性
も含め)によって、内面加熱用装置と外面加熱用装置に
よる上記の熱量補正曲線をさらに調節することも可能で
ある。この場合、稼働した初期状態で、ロール外面の温
度変化や原料ウエブの幅の変化に応じて、内面加熱用装
置と外面加熱用装置の作動状態を動的に調節することも
できる。また、例えばウエブの端縁領域の温度をモニタ
ーしつつ、内面加熱用装置と外面加熱用装置の温度を調
節して、ロール外面の温度を制御することも可能であ
る。以上の説明は本発明を容易にするためのものであ
り、本発明を限定するものでなく、様々な修正例が可能
であることはいうまでもない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、原料ウエブの幅よりも
狭い範囲で中空ロールの内面を加熱することによって、
比較的僅かな熱しか奪われない中空ロールの両端部が過
熱状態になることを防止することができる。これによっ
て、中空ロールの端部の直径が他の部分の直径よりも大
きくなってしまう、いわゆる「オックス・ボウ(ox-bo
w)効果」を回避することが可能である。従って、原料
ウエブの両端縁部の密度が他の部分と異なってしまった
り、原料ウエブの両端縁部の厚さが他の部分と違ってし
まったり、両端縁部に亀裂が生じたり、原料ウエブ自体
や、原料ウエブと中空ロールの間に介在するスクリーン
などが大きく磨滅したりすることを少なくすることがで
きる。
【0031】また、外面加熱用手段を設けて、外面加熱
用手段と内面加熱用手段とを併用して中空ロールの両端
部の温度制御を行うことによって、内面加熱用手段のみ
で中空ロールを加熱した場合の中空ロールの両端部の温
度が却って低下してしまうことを防止することができ
る。さらに、内面加熱用手段と外面加熱用手段とを区分
し、これによってそれぞれ別個に作動可能な区域を設
け、これらの区域を選択して作動することによって、中
空ロールを部分的に選択して加熱することが可能であ
る。これにより、理想的な温度分布すなわち均一な温度
分布を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中空ロールを示す概略側面断面図
である。
【図2】従来のロールを使用した場合のロールの端部付
近の熱特性を示すグラフであり、(a)は奪われる熱量
P Lの分布を示し、(b)はロールに供給される熱
量QI ' の分布を示し、(c)は温度Tの分布を示し、
(d)はロールに供給される熱量QA ' の理想的な分布
を示し、(e)は理想的な温度TO ' の分布を示す。
【図3】本発明に係るロールを使用した場合のロールの
端部付近の熱特性を示すグラフであり、(a)は奪われ
る熱量Qの分布を示し、(b)は内面加熱用装置でロー
ルに供給される熱量QI の分布を示し、(c)は内面加
熱用装置のみで加熱した場合の温度Tの分布を示し、
(d)は外面加熱用装置でロールに供給される熱量QA
の理想的な分布を示し、(e)は内面加熱用装置と外面
加熱用装置とを併用した場合の温度TO の分布を示す。
【図4】本発明に係るロールを使用して、ロールの端部
付近を内面加熱用装置と外面加熱用装置とで同時に加熱
した場合の、内面加熱用装置でロールに供給される熱量
I と外面加熱用装置でロールに供給される熱量QA
分布を示すグラフである。
【符号の説明】
2 原料ウエブ 10 ロールピン 20 内面加熱用装置(手段) 30,30’外面加熱用装置(手段) A 中心軸線 R 原料ウエブの端縁 G 内面加熱用装置の境界線 W 原料ウエブの幅 Q 熱量 T 温度 Δ 端縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイネツケ、アルブレヒト ドイツ連邦共和国、89520 ハイデンハイ ム、ハンス ホルバイン シユトラーセ 39

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部の温度を制御するようになされて
    いる中空ロールであって、 上記中空ロールの内部に配置され、上記中空ロールの外
    面上を通過する原料ウエブの幅より狭い範囲で上記中空
    ロールの内面を加熱する内面加熱用手段と、 上記中空ロールの両端部の近辺に配置され、上記中空ロ
    ールの両端部の外面を加熱する外面加熱用手段との少な
    くともいずれか一方を具備することを特徴とする原料ウ
    エブ走行用中空ロール。
  2. 【請求項2】 上記中空ロールの両端部が、上記内面加
    熱用手段と上記外面加熱用手段とで同時に加熱されて温
    度制御されるようになされたことを特徴とする請求項1
    に記載の中空ロール。
  3. 【請求項3】 上記内面加熱用手段と上記外面加熱用手
    段で加熱される領域が、上記中空ロールの両端部で、少
    なくとも部分的に重なるように、上記内面加熱用手段と
    上記外面加熱用手段が配置されていることを特徴とする
    請求項2に記載の中空ロール。
  4. 【請求項4】 上記内面加熱用手段が区分されて、それ
    ぞれ別個に作動可能になされた区域が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の中空ロール。
  5. 【請求項5】 上記外面加熱用手段が区分されて、それ
    ぞれ別個に作動可能になされた区域が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の中空ロール。
  6. 【請求項6】 上記外面加熱用手段が、上記中空ロール
    の中心軸線に対して平行に配置されていることを特徴と
    する請求項1に記載の中空ロール。
JP5906294A 1993-03-31 1994-03-29 原料ウエブ走行用中空ロール Pending JPH0771443A (ja)

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