JPH076984U - 磁気テープカセット用テープリールの製造方法 - Google Patents

磁気テープカセット用テープリールの製造方法

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JPH076984U
JPH076984U JP004718U JP471894U JPH076984U JP H076984 U JPH076984 U JP H076984U JP 004718 U JP004718 U JP 004718U JP 471894 U JP471894 U JP 471894U JP H076984 U JPH076984 U JP H076984U
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JP
Japan
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pivot member
reel
tape reel
tape
fitted
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JP004718U
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English (en)
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仁 大久保
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気テープカセットのテープリールに、ピボッ
ト部材を鋳放しのまま使用できるようにする。 【構成】ピボット部材22を、リール抑えスプリング2
1の先端に押圧されるピボット軸22aと、テープリー
ル15の中央筒17に形成した嵌合部23に嵌合される
基部22bとで構成する。基部22bの側面に、ピボッ
ト部材22を成型する樹脂を注入するためのトンネルゲ
ート30を位置させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ビデオテープレコーダ(VTR)等に使用される磁気テープカセッ ト用テープリールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
VTR等に使用される磁気テープカセット用テープリールには、上部ガイドフ ランジと、中央筒の上部中央にピボット部を一体成形した下部ガイドフランジと からなるいわゆる2ピースタイプのものがある。一方、テープリールの上部ガイ ドフランジ及び下部ガイドフランジ全体は通常合成樹脂で成形されるが、耐摩耗 性をそれ程考慮する必要がないことから、耐摩耗性に特に優れた合成樹脂を用い ていない。したがって、テープリールの回転によりピボット部が摩耗等の損傷を 受けても保証は出来なかった。
【0003】 そこで、下部ガイドフランジとは異種材料の耐摩耗性の高い材料からなるピボ ット部材を別途成形し、該ピボット部材を下部ガイドフランジの中央筒の上部中 央に嵌合したいわゆる3ピースタイプのものが知られている。即ち、図6に示す 如く、このタイプのテープリール1は、上部ガイドフランジ2、下部ガイドフラ ンジ3及びピボット部材4の3ピースからなるもので、下部ガイドフランジ3に は、テープデッキの駆動軸(図示せず)が係合する中央筒5と、該中央筒5と同 心状に該筒5の外側に配設したテープ巻回用のリールハブ6と、中央筒5とリー ルハブ6とを連結する複数の連結リブ7とが下部ガイドフランジ3と一体成形さ れ、かつ、中央筒5の上部中央に嵌合部8が形成されている。また、長時間のも のと短時間のものとでは、リールハブ6の径と連結リブ7の長さとを変えること により成形している。
【0004】 ピボット部材4は、基部4aと、基部4aの上面4bに立設したピボット軸4 cとからなり、該基部4aが中央筒5の嵌合部8に嵌合される。そして、ピボッ ト部材4のピボット軸4cを上部ガイドフランジ2の通孔2aから上方に突出さ せ、中央筒5の上面に上部ガイドフランジ2が溶着されてテープリール1となる ものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上述のピボット部材4は、これを成形する際の、樹脂注入用のゲ ートが一般に基部4aの側面に位置するため、この基部4a側面に、ゲートの注 入痕が突出して残ったり、或いはキャビティに注入を終了したゲートの先端から 合成樹脂材料が膨出して付着することがあり、このままだとピボット部材4を中 央筒5の嵌合部8に嵌めることができない。
【0006】 従って、製品成形後にピボット部材4の基部4aに突出する注入痕等の突出部 を取除く切落し作業を必要とするため、作業工数を多く要して生産性が悪かった 。 本考案は、かかる実情を背景にしてなされたもので、ピボット部材を鋳放し のまま使用できる磁気テープカセット用テープリールの製造方法を提供すること を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上述の目的を達成するため、テープリールの中央筒の上部に嵌合部 を形成し、ピボット軸と共にピボット部材を構成する基部を前記嵌合部に嵌合し てなる磁気テープカセット用テープリールの製造方法において、前記ピボット部 材は、樹脂注入用ゲートを前記基部の側面に位置させて形成されることを特徴と している。
【0008】
【作用】
上記の構成によれば、ゲートを切欠き部に位置させれば、切欠き部の外面に注 入痕等の突出部が付着しても、ピボット部材をこのまま中央筒の嵌合部に嵌合す ることができ、突出部を嵌合部と切欠き部との間の空間部内に方向性なく配置さ れる。
【0009】 従って、成形されたピボット部材は、突出部を切落すことなく鋳放しのまま使 用できるので、切落し作業が不要となり、作業工数を省略して生産性の向上が図 れる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1乃至図5に基づいて説明する。
【0011】 磁気テープカセット10は、上ハーフ11と下ハーフ12を結合して構成され るカセット本体13内に、磁気テープ14を巻回する供給及び巻取用の2個のテ ープリール15,15を回転可能に収納すると共に、磁気テープ14をカセット 本体13のテープガイド部13a,13aの前面に巻回し、その前部に前蓋13 bを開閉可能に被着している。
【0012】 テープリール15は、中央部に通孔16aを有する上部ガイドフランジ16と 、中央筒17、中央筒17と同心状に該筒17の外側に配設したリールハブ18 、中央筒17とリールハブ18を連結する複数の連結リブ19を一体に成形した 下部ガイドフランジ20と、通孔16aから上方に突出して、上ハーフ11とテ ープリール15の間に介在する板状のリール抑えスプリング21の先端で押圧さ れるピボット部材22との3ピースで構成されている。
【0013】 中央筒17は、その内周にテープデッキの駆動軸(図示せず)と係合する複数 の係合リブ17aを突設した駆動軸嵌合凹部17bを有し、中央筒17の上部1 7cには、ピボット部材22を嵌合する円形の嵌合部23が凹設されている。ま た下部ガイドフランジ20下面には、駆動軸嵌合凹部17bにテープデッキの駆 動軸を案内するガイド縁20aと、カセット本体13の装着孔に遊嵌される係合 縁20bとが同心状に突設されている。
【0014】 上部ガイドフランジ16は、フランジ部16bの中央部に突部16cが下方に 突設され、その中央に通孔16aが穿設されると共に、突部16cの下面には下 部ガイドフランジ20の中央筒17の上部17cに溶着される溶着用突起16d が突設されている。
【0015】 前記ピボット部材22は、両ガイドフランジ16,20よりも耐摩耗性に優れ た硬質の合成樹脂材料で成形されるもので、上部ガイドフランジ16の通孔16 aから上部に突出して、前記リール抑えスプリング21に押圧されるピボット軸 22aと、中央筒17の嵌合部23に嵌合される基部22bとで形成される。
【0016】 上記ピボット軸22aは、先端を球状に丸めた円錐形に形成され、また基部2 2bは、上面にピボット軸22aを囲繞して溝部22cが凹設されると共に、下 縁にテーパ面22dが形成され、更に側面の一部には、平面状の切欠き部22e が形成されている。
【0017】 上述のように形成したピボット部材22は、基部22bを中央筒17の嵌合部 23に嵌合して下部ガイドフランジ20に取付けると、この切欠き部22eと嵌 合部23との間に、半月状の空間部24が形成される。
【0018】 切欠き部22eには、図4に示す如く、ピボット部材22を成形するための、 合成樹脂材料の注入口となるトンネルゲート30の先端が位置するもので、この ゲート30は可動型31内に斜め方向に設けられ、上面に開口するトンネルゲー ト30の他端は、固定型32の下面に凹設したランナー33に接続されている。 ピボット部材22を成形する合成樹脂材料の溶液は、ランナー33を経てゲー ト30の先端より、可動型31及び固定型32で画成されるキャビティ34に注 入される。
【0019】 また、成形されたピボット部材22には、ゲート30の先端と接続する部分に 注入痕が突出して残ったり、或いはキャビティ34への充填を終了したのちも、 ゲート30の先端から膨出した合成樹脂材料が付着して、製品外部に余分な突出 部Dが形成されてしまうことがあるが、本実施例では、ゲート30を基部22b に形成した平面状の切欠き部22eに位置させたので、この場合には、突出部D が切欠き部22eに突出形成される。
【0020】 そして、突出部Dが付着したままのピボット部材22を中央筒17の嵌合部2 3に嵌合すると、切欠き部22eと嵌合部23との間には、前述のように空間部 24が形成されるから、突出部Dはこの空間部24に方向性なく自由に配置され 、ピボット部材22の基部22bを、嵌合部23の周壁に妨げられなく正常な状 態で嵌合することができる。
【0021】 従って、ピボット部材22は、従来のように突出部Dによって嵌合できなかっ たり、或いは傾いて嵌合されることがなくなり、ピボット部材22の機能を充分 に発揮することができるので、テープリール15の製品精度を向上することがで きる。
【0022】 またピボット部材22は、突出部Dを切除することなく鋳放しのまま使用でき るので、成形による製品不良がなくなると共に、切落し作業等の後処理が不要と なり、作業工数を省略して製品コストの低減が図れる。
【0023】 尚、本考案のピボット部材の基部の切欠き部は、上記実施例に限定するもので なく、嵌合部との間に突出部を配置できる空間部を形成するものであれば、平面 状以外の他形状であっても差支えない。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る磁気テープカセット用テープリールの製造 方法は、テープリールの中央筒の上部に嵌合部を形成し、該勘合部にピボット部 材の基部を嵌合すると共に、該基部の側面に樹脂注入用ゲートを位置させて形成 するようにしたから、切欠き部に注入痕等の突出部が付着することがあっても、 突出部はピボット部材嵌合時に嵌合部とピボット部材間の空間部に配置されるか ら、鋳放しのままピボット部材をそのまま使用することが可能となり、従来必要 作業となっていた、注入痕等の突出部の切落し作業を省略できて、生産性の向上 が図れ、製品コストを低減することができる。
【0025】 更に、組付けによる製品不良がなくなるので、テープリールの精度の向上が図 れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すピボット部材の斜視図
【図2】本考案の一実施例を示す磁気テープカセットの
上ハーフの一部を切欠いた平面図
【図3】本考案の一実施例を示すテープリールの要部縦
断面図
【図4】図1のピボット部材の成形状態を示す縦断面図
【図5】図1のピボット部材を嵌合部に嵌合した平面図
【図6】従来のテープリールの要部縦断面図
【符号の説明】
10…磁気テープカセット 15…テープリール 16…上部ガイドフランジ 17…中央筒 18…リールハブ 20…下部ガイドフランジ 22…ピボット部材 22a…ピボット軸 22b…基部 22e…切欠き部 23…嵌合部 24…空間部 30…トンネルゲート 31…可動型 32…固定型 D…突出部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープリールの中央筒の上部に嵌合部を
    形成し、ピボット軸と共にピボット部材を構成する基部
    を前記嵌合部に嵌合してなる磁気テープカセット用テー
    プリールの製造方法において、前記ピボット部材は、樹
    脂注入用ゲートを前記基部の側面に位置させて形成され
    ることを特徴とする磁気テープカセット用テープリール
    の製造方法。
JP004718U 1994-05-02 1994-05-02 磁気テープカセット用テープリールの製造方法 Pending JPH076984U (ja)

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JP004718U JPH076984U (ja) 1994-05-02 1994-05-02 磁気テープカセット用テープリールの製造方法

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5987672A (ja) * 1982-08-20 1984-05-21 シエイプ・インコ−ポレ−テツド 枢軸ボタン部材およびそれを用いたテ−プのリ−ル

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5987672A (ja) * 1982-08-20 1984-05-21 シエイプ・インコ−ポレ−テツド 枢軸ボタン部材およびそれを用いたテ−プのリ−ル

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