JPH0769470A - シート部材の取上げ装置 - Google Patents

シート部材の取上げ装置

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JPH0769470A
JPH0769470A JP14994194A JP14994194A JPH0769470A JP H0769470 A JPH0769470 A JP H0769470A JP 14994194 A JP14994194 A JP 14994194A JP 14994194 A JP14994194 A JP 14994194A JP H0769470 A JPH0769470 A JP H0769470A
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sheet member
roller
arm
pick
picking
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JP14994194A
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Morihiko Mizumura
衛彦 水村
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  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 載置台に積層状態で載置されたシート部材を
上部から順次取り上げ、待機位置に移動させるようにす
る。 【構成】 本取上げ装置は、ビニール袋等のシート部材
Sを載置する載置台2と、シート部材Sを載置台2上で
掴み取って掴持する掴持手段3と、掴持手段3を先端に
配設したアーム4を駆動して掴持手段3を載置台2から
予め設定された待機位置まで移動させる移動手段と、待
機位置でシート部材Sが掴持手段3から取り除かれたか
否かを検出する検出手段と、シート部材Sが掴持手段3
から取り除かれたことが検出されると、掴持手段3を待
機位置から載置台2まで移動させるように移動手段を制
御する移動制御手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、載置台に載置されたビ
ニール袋、紙袋等のシート部材を取り上げ、作業者の手
元まで運ぶシート部材の取上げ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】通常、野菜等をビニール袋、紙袋等の袋
状のシート部材に野菜等を挿入して包装する場合、作業
者は、一方の手でビニール袋等を掴み、他方の手でビニ
ール袋等の開口部を広げ、その後他方の手で野菜等を掴
んでビニール袋内に入れるか、あるいは両手でビニール
袋を掴んで開口部を広げてから、一方の手をビニール袋
から外して野菜等を掴み、広がった開口部からビニール
袋内に入れるようにしていた。挿入操作を迅速に行うた
めには、一方の手でビニール袋等を掴み上げ、他方の手
に野菜等を持ったままビニール袋等の開口部を広げて挿
入ことが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、野菜等を持
ったままでビニール袋を広げるようにしたのでは、作業
が困難であるとともに、迅速に行おうとすれば熟練を要
するという問題点が存在する。また、ビニール袋を広げ
てから野菜等を取るようにしたのでは非常に面倒である
とともに、挿入作業に手間がかかり作業効率が悪くなる
という不都合がある。
【0004】本発明は、上記問題を解決するもので、シ
ート部材を広げる等の作業を簡単に行なえるシート部材
の取上げ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
シート部材の取上げ装置は、シート部材を載置する載置
台と、上記シート部材を取り上げて保持する取上げ手段
と、この取上げ手段を上記載置台と予め設定された待機
位置との間で往復動させる移動手段とを備えたことを特
徴とするものである。
【0006】本発明の請求項2記載のシート部材の取上
げ装置は、請求項1記載のシート部材の取上げ装置にお
いて、上記取上げ手段は、付勢手段の付勢力によって周
面が互いに当接する一対のローラを備え、これら一対の
ローラは載置台上に載置されたシート部材の表面に押圧
された状態で上記付勢力に抗して互いに離間するように
構成された掴持手段によって形成されていることを特徴
とするものである。
【0007】本発明の請求項3記載のシート部材の取上
げ装置は、請求項1記載のシート部材の取上げ装置にお
いて、上記取上げ手段は、付勢手段の付勢力によって周
面と側面とが互いに当接するローラとポインターとを備
え、上記ローラおよびポインターは載置台上に載置され
たシート部材の表面に押圧された状態で上記付勢力に抗
して互いに離間するように構成された掴持手段によって
形成されていることを特徴とするものである。
【0008】本発明の請求項4記載のシート部材の取上
げ装置は、請求項1記載のシート部材の取上げ装置にお
いて、上記取上げ手段は、押圧されることによって縮容
して内部の空気を排出し、上記押圧が解除されることに
よって拡容して内部に空気を導入する伸縮ポンプと、こ
の伸縮ポンプに連通する吸盤とを備えた吸着手段によっ
て形成されていることを特徴とするものである。
【0009】本発明の請求項5記載のシート部材の取上
げ装置は、請求項1記載のシート部材の取上げ装置にお
いて、上記取上げ手段は、先端にシート部材を粘着させ
得る粘着体が取り付けられた粘着手段によって形成され
ていることを特徴とするものである。
【0010】本発明の請求項6記載のシート部材の取上
げ装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載のシート部
材の取上げ装置において、上記移動手段は、先端部に上
記取上げ手段を保持するアームと、このアームを載置台
と予め設定された待機位置との間で昇降させる駆動機構
と、この駆動機構を載置台の近傍で支持するシャーシと
から構成されていることを特徴とするものである。
【0011】本発明の請求項7記載のシート部材の取上
げ装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載のシート部
材の取上げ装置において、上記待機位置で保持されてい
るシート部材が上記取上げ手段から取り除かれたか否か
を検出する検出手段と、この検出手段によってシート部
材が取り除かれたことが検出されると、上記掴持手段を
上記待機位置から上記載置台まで移動させるように上記
移動手段を制御する移動制御手段とを備えたことを特徴
とするものである。
【0012】
【作用】上記請求項1記載のシート部材の取上げ装置に
よれば、取上げ手段を載置台と予め設定された待機位置
との間で往復動させることにより、載置台上のシート部
材は取上げ手段によって取り上げられ、待機位置で取り
上げられた状態が保持されるため、この待機位置を作業
し易い位置に設定しておくにより、作業者は一々載置台
上からシート部材を取り上げる面倒な操作を行わなくて
もよくなる。
【0013】上記請求項2記載のシート部材の取上げ装
置によれば、取上げ手段は、付勢手段の付勢力によって
周面が互いに当接した一対のローラが載置台上に載置さ
れたシート部材の表面に押圧された状態で上記付勢力に
抗して互いに離間するようになっているため、取上げ手
段(掴持手段)を載置台上のシート部材に押圧すること
によって一対のローラの周面間が離間し、この離間した
部分にシート部材が存在する状態になる。従って、上記
押圧を解除すれば、上記付勢力によって離間しているロ
ーラは互いに接近する方向に移動するため、この接近時
にそれぞれのローラによってシート部材は進行方向にた
ぐり寄せられ、その結果ローラ間のシート部材は上方に
膨出した状態になる。そして、両ローラがシート部材か
ら離れたときには、両ローラの周面間にシート部材が挟
持されるため、この状態で掴持手段を待機位置まで移動
させれば、シート部材が所定の待機位置に取り上げられ
た状態になる。
【0014】上記請求項3記載のシート部材の取上げ装
置によれば、取上げ手段は、付勢手段の付勢力によって
周面と側面とが互いに当接したローラとポインターとが
載置台上に載置されたシート部材の表面に押圧された状
態で上記付勢力に抗して互いに離間するようになってい
るため、取上げ手段(掴持手段)を載置台上のシート部
材に押圧することによってローラの周面とポインターの
側面との間が離間し、この離間した部分にシート部材が
存在する状態になる。従って、上記押圧を解除すれば、
上記付勢力によって離間しているローラとポインターと
は互いに接近する方向に移動するため、この接近時にロ
ーラによってシート部材は進行方向にたぐり寄せられ、
その結果ローラとポインターとの間に存在するシート部
材は上方に膨出した状態になる。そして、ローラがシー
ト部材から離れたときには、ローラの周面とポインター
の側面との間にシート部材が挟持され、この状態で掴持
手段を待機位置まで移動させれば、シート部材が所定の
待機位置に取り上げられた状態になる。
【0015】上記請求項4記載のシート部材の取上げ装
置によれば、取上げ手段は、押圧されることによって縮
容して内部の空気を排出し、上記押圧が解除されること
によって拡容して内部に空気を導入する伸縮ポンプと、
この伸縮ポンプに連通する吸盤とを備えた吸着手段によ
って形成されているため、この吸着手段の吸盤をシート
部材の表面に押圧することにより、伸縮ポンプが縮容
し、まず内部の空気が排出される。その後上記押圧を解
除すれば、伸縮ポンプは拡容し内部が負圧になるため、
シート部材は吸盤に吸着された状態になる。この状態で
吸着手段を待機位置まで移動させれば、シート部材が所
定の待機位置に取り上げられた状態になる。
【0016】上記請求項5記載のシート部材の取上げ装
置によれば、取上げ手段は、先端にシート部材を粘着さ
せ得る粘着体が取り付けられた粘着手段によって形成さ
れているため、粘着手段をシート部材に押圧することに
よってシート部材は粘着体に粘着された状態になる。こ
の状態で吸着手段を待機位置まで移動させれば、シート
部材が所定の待機位置に取り上げられた状態になる。
【0017】上記請求項6記載のシート部材の取上げ装
置によれば、移動手段は、先端部に上記取上げ手段を保
持するアームと、このアームを載置台と予め設定された
待機位置との間で昇降させる駆動機構と、この駆動機構
を載置台の近傍で支持するシャーシとから構成されてい
るため、シャーシーに支持された駆動機構を稼働させる
ことによってアームが昇降し、アームの下降時に先端部
に設けられた取上げ手段がシート部材を取上げ得る状態
になり、アームの上昇によって取上げ手段に保持された
シート部材は所定の待機位置に運ばれる。
【0018】上記請求項7のシート部材の取上げ装置に
よれば、取上げ手段によってシート部材が載置台上で取
り上げられ、移動手段により予め設定された待機位置ま
で移動される。そして、待機位置でシート部材が取上げ
手段から取り除かれたか否かが検出され、シート部材が
取上げ手段から取り除かれたことが検出されると、取上
げ手段が待機位置から載置台まで自動的に移動されるこ
とより、待機位置でシート部材を取上げ手段から取り除
くだけで、次のシート部材の取上げ操作に自動的に移行
する。
【0019】
【実施例】図1〜図14は、本発明に係る取上げ装置の
一例を示すものであり、図1は取上げ装置の全体を示す
斜視図、図2及び図3は取上げ手段としての掴持手段の
構成を示す断面図、図4はアームの構成を示す斜視図で
ある。
【0020】この取上げ装置は、ビニール袋、紙袋等の
絶縁部材からなるシート部材Sを複数枚積載した載置台
2と、この載置台2の側方に立設された装置本体1とに
よって構成されている。上記の各シート部材Sは、複数
枚が積層された状態で載置台2上に積載されている。
【0021】上記装置本体1は、載置台2上の積載され
たシート部材Sから1枚ずつ掴み取って掴持する第1実
施例の掴持手段3と、この掴持手段3を先端に配設した
アーム4とを備えている。また、装置本体1は、アーム
4を駆動して掴持手段3を載置台2と予め設定された待
機位置(図1の位置)との間で移動させる後述する駆動
機構5(図5)を内蔵している。また、装置本体1に
は、電源スイッチ730、スタートスイッチ731等を
有する操作部73が適所に配設されている。
【0022】本発明の移動手段は、先端部に上記掴持手
段(取上げ手段)3を保持するアーム4と、このアーム
4を載置台2と予め設定された待機位置との間で昇降さ
せる駆動機構5と、この駆動機構5を載置台の近傍で支
持するシャーシ1aとから構成されている上記載置台2
は、積載されたシート部材Sの側面部を囲むようにして
位置決めを行う複数個の位置決め部材21と、シート部
材Sの一端を針220によって押さえる押さえ部材22
とを備えている。この位置決め部材21は、マグネット
等からなる断面略L字状のアングルによって構成されて
おり、磁力によって載置台2に着脱自在に固定されてい
る。押さえ部材22は、上記針220と、この針220
を先端部で支持する支持部材221とによって構成さ
れ、この支持部材221は、略L字状に形成され、先端
を載置台2の中央方向に向けた状態で載置台2に固定さ
れている。また、針220は、支持部材221の長手方
向に穿設された長孔222を貫通した状態で支持されて
おり、シート部材Sの寸法に応じて針220の位置を調
整するようになっている。なお、針220は、不図示の
ビス等によって長孔222に固定されている。
【0023】上記アーム4は筒状に形成され、図4に示
すように、このアーム4の基端には支持棒42が直交し
て配設され、この支持棒42の先端には支持板43の一
端が連結され、この支持板43の他端には軸440が直
交して取り付けられ、更に軸440の先端にはガイドロ
ーラ44が配設されている。
【0024】アーム4の先端の両側面には、一対の切欠
き40,40が形成され、これらの切欠き40間に掴持
手段3が配設されている。また、アーム4内には、中央
にガイド孔410が穿設された支え板41が形成されて
いる。
【0025】上記掴持手段3は、先端にローラ31,3
2を枢支した略L字状の爪33,34と、上記支え板4
1と上記爪33,34との間に配設された付勢手段35
とを備えている。この爪33は、基端が切欠き40間の
前壁4aの内側右方(図2の右側であって、図3の右
側)に配設された軸330に回転自在に枢支されてい
る。また、爪34は、爪33と対称になるように配置さ
れ、基端がアーム4の後壁4bの内側(図2の左側であ
って、図3の左側)に配設された軸340に回転自在に
枢支されている。ローラ31は軸331を介して爪33
に枢支され、ローラ32はローラ31と同一平面上に位
置するように軸341を介して爪34に枢支されてい
る。また、ローラ31,32はそれぞれ導電性のゴム等
により構成され、軸331,341はそれぞれ金属によ
り構成され、これらの軸331,341には後述する制
御系6からのリード線がそれぞれ接続されている。一
方、爪33,34は、絶縁部材によって形成され、これ
によってローラ31,32がアーム4等と絶縁されてい
る。
【0026】上記付勢手段35は、当接板351とガイ
ド棒352と圧縮バネ353とから構成され、この当接
板351が爪33,34の上端部に接するように配設さ
れている。ガイド棒352は、当接板351から図2の
上方に延設され、その上端部がアーム4内の支え板41
のガイド孔410に移動可能に貫通し、この支え板41
と当接板351との間には、圧縮バネ353が配設され
ている。
【0027】爪33,34とローラ31,32の軸33
1,341との間には、例えば爪と歯車とからなる公知
のワンウェイクラッチ(不図示)がそれぞれ配設され、
これによってローラ31とローラ32とが互いに逆方向
の回転のみがなされるようにしている。
【0028】上記アーム4を駆動する駆動機構5の一例
について図5を用いて説明する。この駆動機構5は、ガ
イドレール51,52と駆動板53と駆動モータ56と
ガイド板58とを有し、装置本体1のシャーシ1aに固
定されている。このシャーシ1aは本体カバー1b(図
1)によって覆われている。
【0029】上記ガイドレール51,52は、一対の断
面略コ字状の部材が所定間隔を設けて上下方向に立設さ
れてなり、これらの部材の凹部が互いに対向し、これら
の凹部の間に駆動板53が上下動可能に配設されてい
る。この駆動板53の中央には遊嵌孔59が穿設され、
一方、シャーシ1aには上下方向に延びた長孔10aが
穿設され、上記アーム4の支持棒42が、この長孔10
aを通って駆動板53の遊嵌孔59を貫通している。上
記駆動板53には、複数個のプーリ551〜554に掛
け渡されたワイヤ54が連結され、このワイヤ54には
駆動モータ56が接続され、駆動モータ56の駆動によ
って駆動板53が上下動するように構成されている。
【0030】上記駆動板53と上記ガイド板58との間
には上記支持棒42に連結された支持板43が配置さ
れ、このガイド板58には上記支持板43に枢支された
ガイドローラ44が遊嵌される1本のガイド溝57が形
成されている。このガイド溝57は、上下方向に延びた
直線部571と、この直線部571の上側に連設され、
図5の右側に湾曲した円弧部572とによって形成され
ている。
【0031】上記駆動モータ56の駆動制御を行なう制
御系の構成について図6を用いて説明する。この制御系
6は、保護抵抗R1,R2とコレクタ抵抗R3とトラン
ジスタQ1と上限スイッチ71と下限スイッチ72と制
御部74とを備え、この保護抵抗R1は、一端がリード
線L1を介して上述したローラ31の軸331に接続さ
れ、他端は低電圧の電源Vに接続されている。保護抵抗
R2は、一端がリード線L2を介して上記ローラ32の
軸341に接続され、他端はトランジスタQ1のベース
に接続されている。このトランジスタQ1のコレクタ
は、制御部74に接続されるとともに、コレクタ抵抗R
3を介して所定電圧Bの電源に接続されている。
【0032】上記制御部74は、マイクロコンピュー
タ、メモリ等からなり、上記トランジスタQ1からの信
号、上限スイッチ71及び下限スイッチ72からの信号
等を受けて駆動モータ56を制御するものである。上限
スイッチ71は、駆動板53の上方(図5)に配設さ
れ、その配設位置(以下、上端位置という。)に駆動板
53が達するとオンして、このオン信号を制御部74へ
出力するものである。上記下限スイッチ72は、駆動板
53の下方に配設され、その配設位置(以下、下端位置
という。)に駆動板53が達するとオンして、このオン
信号を制御部74へ出力するものである。
【0033】次に、本取上げ装置の動作について図7の
フローチャートを用いて説明する。なお、動作開始前に
は、アーム4は、図8に示すように、略水平状態にあ
り、ガイドローラ44は、図4に示すように、ガイド板
58のガイド溝57の円弧部572の上端部に位置して
いる。
【0034】アーム4が水平姿勢になっている図8の状
態のときには、図2に示すように、付勢手段35によっ
て爪33,34の屈曲部33a,34aが付勢されてお
り、爪33には軸330を中心に反時計回り(図2参
照)のモーメントが、爪34には軸340を中心に時計
回りのモーメントが生じており、爪33,34が閉じて
ローラ31とローラ32とが互いに接触している。この
ローラ31とローラ32との接触により、ローラ31と
ローラ32との間が導通状態になる。
【0035】そして、操作部73のスタートスイッチ7
31がオンされて図7に示すフローチャートの動作が開
始すると、カウント値N等が初期化(リセット)され、
駆動モータ56が正転される(ステップS1,S2)。
これにより、駆動板53が下降してアーム4の支持棒4
2が下降し、この支持棒42の下降に伴って支持板43
が軸440を中心に図4の反時計方向に回転しつつ下降
する。この支持板43の下降に伴ってガイドローラ44
がガイド板58のガイド溝57の円弧部572に沿って
移動し、上記支持板43が図4の反時計方向に更に回転
する。これによって、支持板43に固定されているアー
ム4が支持板43と同時に回転し、図9に示すように、
アーム4の先端が下方に向く。
【0036】この後、駆動板53が更に下降し、ガイド
ローラ44がガイド溝57の直線部571内を下方に移
動すると、アーム4は先端を下方に向けたまま下降す
る。そして、ローラ31,32がシート部材Sの上面に
当接し、更にアーム4が下降すると、アーム4が爪3
3,34の軸330,340を下向きに押し、この力が
爪33,34及びローラ31,32を介してシート部材
Sへ伝わり、シート部材Sからの反力がローラ31,3
2に加わる。
【0037】この反力によって、爪33には軸330を
中心として時計回り(図10)のモーメントが、爪34
には軸340を中心として反時計回りのモーメントが生
じる。これらのモーメントによって爪33,34の屈曲
部33a,34aが圧縮バネ353の下向きの力に抗し
て当接板351を押し上げ、爪33が軸330を中心に
時計回りに回転し、爪34が軸340を中心に反時計回
りに回転する。このため、ローラ31とローラ32とが
シート部材S上を転がって互いに離れ、図10の実線に
示すように、爪33,34が左右に開く。このローラ3
1とローラ32とが離れることにより、ローラ31とロ
ーラ32との間が非導通になる。
【0038】そして、ステップS3で下限スイッチ72
からの信号に基づいて駆動板53が下端位置に達したか
どうかが判別され、駆動板53が下端位置に達すると
(ステップS3でYES)、駆動モータ56が逆転駆動
される(ステップS4)。これにより、駆動板53が上
昇してアーム4が上昇し、これに伴って軸330,34
0が上昇することによって、爪33,34の屈曲部33
a,34aが当接板351によって押され、爪33が軸
330を中心に図10の反時計回りに、爪34が軸34
0を中心に図10の時計回りにそれぞれ回転し、ローラ
31とローラ32とが互いに接近する。この接近の際に
は、ローラ31,32はワンウェイクラッチによって回
転が規制されているため、ローラ31,32とシート部
材Sとの間の摩擦によって最上層のシート部材Sが、ロ
ーラ31とローラ32との間に引き寄せられる。これに
よって、図11に示すように、シート部材Sは、ローラ
31とローラ32との間に表側シートS1及び裏側シー
トS2の開口部付近が一緒に挾まれた状態で掴持され
る。この場合、シート部材Sの一端は押さえ部材22の
針220によって押さえられているが、最上層のシート
部材Sのみはローラ31とローラ32とによって針22
0から引きちぎられて掴み取られる。
【0039】このローラ31とローラ32との間に絶縁
部材であるシート部材Sを掴んだ状態では、ローラ31
とローラ32とは非導通のままとなり、トランジスタQ
1のベースには電圧が印加されず、トランジスタQ1が
オフになって所定電圧Bがハイレベル信号として制御部
74へ出力され、制御部74によってローラ31とロー
ラ32とが非導通であると判断される(ステップS5で
NO)。
【0040】ステップS6では、上限スイッチ71から
の信号に基づいて駆動板53が上端位置に達したかどう
かが判別され、駆動板53が上端位置に達していなけれ
ば(ステップS6でNO)、ステップS5に戻り、ロー
ラ31とローラ32とが非導通であり、更に駆動板53
が上端位置に達していない状態が続く限り、ステップS
5,S6の処理が繰り返される。
【0041】そして、駆動板53が上昇して支持棒42
が上昇し、この支持棒42の上昇に伴ってガイドローラ
44がガイド溝57の直線部571を上昇して円弧部5
72に導かれると、ガイドローラ44は軸440に押さ
れて円弧部572に沿って図4の右側へ移動する。この
ガイドローラ44の移動及び支持棒42の上昇によって
支持板43が図4の時計方向に回転し、同時にアーム4
が回転する。
【0042】上記駆動板53が上端位置に達すると(ス
テップS6でYES)、駆動モータ56が停止する(ス
テップS7)。この停止の際には、図12に示すよう
に、ローラ31とローラ32との間にシート部材Sを掴
んだ状態でアーム4が略水平状態となっており、この状
態でアーム4は待機する。
【0043】次いで、ローラ31とローラ32との間が
導通しているかどうかが判別され(ステップS8)、ロ
ーラ31とローラ32との間にシート部材Sを掴んだま
まで待機している状態では、ローラ31とローラ32と
は非導通となる(ステップS8でNO)。このステップ
S8の処理はローラ31とローラ32とが非導通である
限り繰り返し行なわれる。
【0044】そして、図13及び図14に示すように、
作業者が一方の手Hで袋状のシート部材Sの裏側シート
2の上端部を摘んで水平方向に引っ張ると、ローラ3
1とローラ32との間にシート部材Sの表側シートS1
が掴まれたままの状態で裏側シートS2がローラ31,
32から離れてシート部材Sの開口部が広がる。この開
口部にもう一方の手で野菜等の物品Bを挿入すると、そ
の重さによって表側シートS1がローラ31とローラ3
2との間から外れて落下する。これによって、ローラ3
1とローラ32とが接触し、低電圧Vが保護抵抗R1、
ローラ31、ローラ32及び保護抵抗R2のルートでト
ランジスタQ1のベースに入力される。すると、トラン
ジスタQ1がオンしてローレベル信号が制御部74へ出
力され、制御部74はローラ31とローラ32との間が
導通していると判断し(ステップS8でYES)、ステ
ップS2に戻る。そして、上述したステップS2〜ステ
ップS8の動作が繰り返される。すなわち、アーム4
が、略水平状態から下向きになり、そのまま先端を下方
に向けて載置台2まで下降し、ローラ31とローラ32
との間にシート部材Sを掴んだ状態で上昇した後、図1
2の略水平状態で待機し、作業者によって野菜等の物品
Bがシート部材Sに挿入されてシート部材Sがローラ3
1とローラ32との間から外れて落下するまで待機す
る。このステップS2〜ステップS8の動作は、掴持手
段3によってシート部材Sが正常に掴まれる限り繰り返
される。
【0045】一方、ローラ31とローラ32との間にシ
ート部材Sが掴まれないままアーム4が載置台2から上
昇すると、このアーム4の上昇によってローラ31とロ
ーラ32とが接触し、ローラ31とローラ32との間が
導通する(ステップS5でYES)。すると、ステップ
S9でカウント値Nがインクリメントされ、ステップS
10でカウント値Nが5になっていないかどうかが判別
され、カウント値Nが5未満の場合には(ステップS1
0でNO)、ステップS2に戻り、駆動モータ56が正
転されてアーム4が下降し、載置台2のシート部材Sの
掴み取りの動作が再度行なわれる。
【0046】ところが、載置台2のシート部材Sが無く
なっている場合には、シート部材Sの掴み取りの動作を
再度行なっても、ローラ31とローラ32との間にシー
ト部材Sが掴まれることがなく、アーム4の上昇の際に
はローラ31とローラ32とが接触して導通する(ステ
ップS5でYES)。このため、ステップS9,S10
及びステップS2〜ステップS5の動作が再び繰り返さ
れる。そして、これらの動作が5回繰り返されてステッ
プS10でカウント値Nが5になると(ステップS10
でYES)、駆動モータ56が停止され(ステップS1
1)、また取上げ装置1の適所に警告灯が配設されてい
る場合には、この警告灯が点灯され、このフローチャー
トの動作が終了する。この後、載置台2にシート部材S
が載置され、スタートスイッチ731がオンされること
により、本フローチャートの動作が再開される。なお、
ステップS10の判断基準となるカウント値Nは5とし
たが、このカウント値として5以外の値を設定してもよ
い。
【0047】このように、シート部材Sを掴んで作業者
の手元側の待機位置で待機し、待機位置でシート部材S
が外れると、自動的に次のシート部材Sを掴み取って待
機位置まで運ぶので、次のシート部材Sを掴み取らせる
ためにスイッチを操作する必要がなく、作業の手間を低
減することができる。
【0048】また、従来は両手を使ってシート部材Sを
広げた後、一方の手で野菜等の物品Bをシート部材Sへ
挿入していたが、本発明では、作業者の手の代わりに掴
持手段3によってシート部材Sの表側シートS1を掴ま
せたまま、片手でシート部材Sの裏側シートS2を広げ
ることができ、これによって一方の手を野菜等の物品B
をシート部材Sへ挿入する作業のみに使うことができ
る。従って、シート部材Sを広げながら物品Bをシート
部材Sへ挿入することができ、これにより作業を迅速に
行なうことができる。
【0049】また、野菜等の物品Bがシート部材Sに挿
入されてシート部材Sがローラ31とローラ32との間
から外れるまでは、アーム4は移動することなく待機す
るため、作業者のペースで作業を行なうことができる。
【0050】なお、上記説明では、トランジスタQ1等
を用いてローラ31とローラ32との接触を検出した
が、これに限られるものではなく、トランジスタQ1に
代えてリレー等を用いてローラ31とローラ32との接
触を検出してもよい。
【0051】また、シート部材Sの一端を針220によ
って押さえていたが、シート部材Sをローラ等で押さえ
るようにしてもよい。
【0052】また、上記実施例では、アーム4が水平状
態で待機する例を示しているが、このアーム4の待機姿
勢は必ずしも水平である必要はない。
【0053】また、アーム4を駆動する駆動機構5とし
ては、上述したものには限られず、例えば、アーム4の
旋回と、アーム4の上下動を別々の機構で行なうように
してもよい。
【0054】また、上記実施例では、袋状のシート部材
Sを例示しているが、このシート部材Sは必ずしも袋状
である必要はない。
【0055】図15は、本発明に係る第2実施例の掴持
手段を示す断面図であり、(イ)は掴持手段がシート部
材に対向した状態、(ロ)は掴持手段がシート部材に押
圧された状態、(ハ)は表側シートを掴持した状態をそ
れぞれ表している。これらの図に示すように、本実施例
の掴持手段3aにおいては、アーム4の先端部に設けら
れている一対のローラの内の、シート部材Sの開口部S
0が存在する方向に設けられているローラ31は、上記
第1実施例の掴持手段3と同様に爪33の先端に軸33
1を介して設けられ、このローラ31を取り付けた爪3
3は軸330回りに爪33を介して回転自在になってい
るが、他方のローラ32はアーム4に対して先の第1実
施例とは異なった取り付け方が採用されている。
【0056】すなわち、アーム4の内部に設けられた支
え板41aの中央部からは隔壁45が垂下され、アーム
4内の支え板41aの先端側にはこの隔壁45によって
仕切られた第一バネ室A1と、第二バネ室A2とが形成
されている。これらバネ室R1,R2の上部の支え板4
1aにはそれぞれガイド孔410,411が穿設されて
いる。
【0057】そして、上記第一バネ室A1には先の例と
同様に下端部に当接板351を有するガイド棒352が
装着されており、このガイド棒352に圧縮バネ353
が装着された状態でその上端部がガイド孔410に挿通
され、かつ、下端部の当接板351が爪33の屈曲部3
3aに当止されている。従って、先の例と同様に、圧縮
バネ353の付勢力によって当接板351が爪33の屈
曲部33aを下方に押圧するため、爪33には、軸33
0回りに反時計方向のモーメントが形成された状態にな
っている。
【0058】一方、上記第二バネ室A2には、先端部に
軸341を介してローラ32の取り付けられた摺動片3
6の他端部が摺動自在に嵌め込まれている。この摺動片
36の他端面にはガイド棒354が延設されているとと
もに、摺動片36の中央部には長手方向に延びる長孔3
61が穿設されている。この長孔361に軸330が嵌
め込まれている。また、上記ガイド棒354に圧縮バネ
355が嵌め込まれた状態でガイド棒354の上端部が
ガイド孔411に挿通されている。
【0059】そして、摺動片36が第二バネ室A2に嵌
入された状態で、ローラ31のアーム4からの突出量と
ローラ32のアーム4からの突出量とが同じになるよう
に寸法設定されている。従って、掴持手段3aがシート
部材Sを押圧していない状態では、図15の(イ)に示
すように、ローラ31は圧縮バネ353の付勢力による
爪33の反時計方向のモーメントによってローラ32に
当接した状態になっている。
【0060】そして、アーム4が下降して掴持手段3a
がシート部材Sを押圧した状態では、同図の(ロ)に示
すように、ローラ31はシート部材Sから反作用の力を
受け、圧縮バネ353の付勢力に抗して軸330回りに
時計方向に回動し、爪33の一部が切欠き40に嵌まり
込んだ状態になるとともに、ローラ32もシート部材S
からの反作用の力を受け、摺動片36は圧縮バネ355
の付勢力に抗して第二バネ室A2内を上方に移動する。
【0061】そしてこのとき、ローラ32はシート部材
Sの一点を押圧して動かないのに対して、ローラ31は
図15の(ロ)に矢印で示すようにシート部材Sの開口
部S0の方向に移動するため、この移動によって表側シ
ートS1はローラ31の外周面から矢印方向の力を受
け、その結果わずかに伸長し裏側シートS2に対して開
口部S0方向に若干ずれた状態になる。このようなずれ
によって表側シートS1と裏側シートS2との密着状態が
解消される。
【0062】その後、アーム4を上昇させると、圧縮バ
ネ353の付勢力によって爪33の屈曲部33aが押圧
され、爪33は軸330回りに反時計方向に回動し、こ
の回動によってローラ31は表側シートS1をローラ3
2の方向に引き寄せ、ローラ31,32のシート部材S
への押圧状態が解除されたときには、図15の(ハ)に
示すように、ローラ31が引き寄せた表側シートS1
折り重なってローラ31とローラ32とによって挟持さ
れた状態になる。
【0063】このように、第2実施例の掴持手段3aを
用いることにより、一方のローラ32はシート部材S上
で固定された状態でまず他方のローラ31のみが動いて
表側シートS1をずらせ、表側シートS1と裏側シートS
2との密着状態を解除するため、他方のローラ31が一
方のローラ32の方向に移動するときには、表側シート
1のみを容易に引き寄せることが可能になり、表側シ
ートS1は裏側シートS2から分離した状態で両ローラ3
1,32間に挟持され、シート部材Sの開口部S0が開
放し易い状態になる。
【0064】従って、両ローラ31,32が表側シート
1を挟持した状態でアーム4を上昇させれば、特に手
でシート部材Sの開口部S0を開く操作を行わなくて
も、開口部S0はすでに開放状態になっているため、シ
ート部材Sへの野菜等の挿入操作が容易になる。
【0065】図16は、本発明に係る第2実施例の掴持
手段の変形例を示す断面図である。この例の掴持手段3
bは、摺動片36の下端部に先の例のローラ32の代わ
りに、同じ材質(導電性を有するゴム等の柔軟性材料)
のポインター32aが適用されている。このポインター
32aは、先端部の外形が半球状を呈した円筒体によっ
て形成され、他端面に開口部を有している。この開口部
に摺動片36の先端部が嵌入された状態で掴持手段3b
が形成されている。
【0066】掴持手段3bのポインター32aを除く他
の構成は先の図15に示す掴持手段3aと全く同じであ
る。従って、この例の場合は、アーム4が下降して掴持
手段3bがシート部材Sを押圧すると、ポインター32
aの先端部がシート部材Sの表面を押圧した状態でロー
ラ31がポインター32aから離間し、その後アーム4
を上昇させることによりローラ31がシート部材Sを引
き寄せながら元の位置に復帰し、シート部材Sがローラ
31とポインター32aとによって挟持された状態にな
る。
【0067】このようなポインター32aを使用するこ
とにより、ローラの場合よりも先端部を先鋭にすること
が可能であり、そうすることによってポインター32a
の先端部とシート部材Sとの接触面積を小さくすること
ができ、シート部材Sを動かないように押圧する効果が
向上する。
【0068】図17は、アームの先端に付設される取上
げ手段としての吸着手段の一例を示す側面図であり、吸
着手段がシート部材の上方に位置した状態を描いてい
る。この例の場合は、シート部材Sを取り上げる手段と
して、前記の機械的にシート部材Sを掴持する掴持手段
3,3a,3bの代わりに、同図に示すようなシート部
材Sを吸引して取り上げる吸着手段3cが採用されてい
る。この吸着手段3cは、筒状のアーム4の先端部に嵌
入される接続部730に固定された固定板37aと、こ
の固定板37aに対向して平行に設けられた可動板37
bと、上記固定板37aと可動板37bとの離間距離の
変動によってシート部材Sを吸着する吸引力を発生する
吸着器38とから構成されている。
【0069】上記固定板37aは平面視が略正方形状を
呈しており、この中央上面部に溶接等によって接続部7
30が上方に垂直に延びる状態で固定されている。この
接続部730が先端開口からアーム4に嵌入されること
によって固定板37aはアーム4に直角状態で固定され
ている。
【0070】このような固定板37aの四隅部にはガイ
ド孔37cが穿設されており、これらガイド孔37cに
連結ロッド39が嵌入されている。この連結ロッド39
の上部にはガイド孔37cの内径よりも大きい外径を有
する環状に突出したフランジ部39aが設けられてお
り、連結ロッド39を下端部からガイド孔37cに挿通
した状態で、フランジ部39aがガイド孔37cの縁部
に当止しそれ以上は進まないようになっている。連結ロ
ッド39の下端部には雄ネジが螺設されている。
【0071】一方、上記固定板37aに対向して設けら
れる可動板37bには、上記ガイド孔37cに対応した
ネジ孔37dが螺設されており、ガイド孔37cに挿通
した連結ロッド39の下端部の雄ネジを上記ネジ孔37
dに螺着して締結することにより、固定板37aと可動
板37bとが結合されている。両者が結合された状態
で、可動板37bは連結ロッド39がガイド孔37cに
案内されつつ固定板37aに対して移動可能になってい
る。
【0072】上記吸着器38は、可撓性を有する合成樹
脂からなるアコーディオン方式の伸縮ポンプ38aと、
この伸縮ポンプ38aの下端部に設けられた同合成樹脂
製のラッパ状の吸盤38bとから構成されている。上記
伸縮ポンプ38aは付勢手段としての機能を有してお
り、図17に示す状態から上下方向に縮寸されると、こ
の縮寸状態を元に戻すような付勢力が発生するようにな
っている。上記吸盤38bの窄み部には連結管38cが
設けられ、この連結管38cを介して伸縮ポンプ38a
と吸盤38bとは連通状態で連結されている。
【0073】一方、可動板37bの適所には連結管38
cが嵌入される装着孔37eが穿設されており、この装
着孔37eに連結管38cが嵌入され、固定板37aと
可動板37bとの間に伸縮ポンプ38aが挟持され、可
動板37bの下部に吸盤38bが突出した状態で吸着手
段3cが形成されている。上記吸盤38bの肉厚は、中
心部から径方向に向かって漸減するように寸法設定され
ているとともに、中心部には、図18に示すように、環
状の膨出部38dが形成されている。そしてこの膨出部
38dに囲繞された部分に連結管38cの内径よりも小
さい内径を有する小径部38eが形成されている。
【0074】上記膨出部38dには小径部38eから外
部に連通した脱気孔38fが穿設されているとともに、
吸盤38bの外面にはこの脱気孔38fを自身の付勢力
によって塞ぐことができる弁38gが設けられている。
従って、吸盤38bの下部開口が閉止された状態で伸縮
ポンプ38aが縮容すると、伸縮ポンプ38aないから
外部に排出される空気流によって上記弁38gは押し上
げられ、伸縮ポンプ38a内の空気が脱気孔38fを介
して外部に排出されるとともに、一旦縮容した伸縮ポン
プ38aが拡容すると、自身の付勢力によって弁38g
は脱気孔38fを閉止し、その結果伸縮ポンプ38a内
は負圧になる。
【0075】この例の吸着手段3cは以上のように構成
されているので、吸着手段3cがシート部材Sの上部に
位置した図17に示す状態からアーム4を下降させる
と、吸盤38bはシート部材Sに当接する。この当接後
さらにアーム4を下降させると、図19の(イ)に示す
ように、固定板37aは連結ロッド39にガイドされつ
つ垂直に下降し、伸縮ポンプ38aを圧縮する。そうす
れば、伸縮ポンプ38aは上下方向に縮寸するととも
に、ラッパ状の吸盤38bの開口部が径方向に広がった
状態になる。そして、上記伸縮ポンプ38aの縮寸によ
って内部の空気が弁38gを押し上げ脱気孔38fを介
して矢印で示すように外部に排出される。
【0076】そして、図19の(イ)に示す状態からア
ーム4を上昇させると、吸盤38bのシート部材Sへの
当止状態が解除されるため、は自身の付勢力によって上
下方向に膨張し、かつ、弁38gが閉じられるため、伸
縮ポンプ38aの内部の圧力が低下する。そしてこの圧
力の低下によって、図19の(ロ)に示すように、シー
ト部材Sの表側シートS1は吸盤38bに吸着された状
態になる。従って、吸盤38bが表側シートS1を吸着
した状態でアーム4が上昇することによって載置台2上
に載置されたシート部材Sは所定の高さに取り上げられ
た状態になる。
【0077】この例の吸着手段3cにおいては、以上詳
述したように、吸盤38bによってシート部材Sが吸着
されるため、積層された表側シートS1が裏側シートS2
から剥がされた状態になり、アーム4が所定の高さ位置
に到達したときには、シート部材Sの開口部S0が開放
状態になっており好都合である。
【0078】なお、上記吸着手段3cにおいては、固定
板37aの下面部に無接点の近接スイッチ75が設けら
れているとともに、可動板37bの上面部には上記近接
スイッチ75に対応した被検出片76が設けられてい
る。そして、近接スイッチ75と被検出片76とのあい
だの距離が所定の距離以下になったときには、近接スイ
ッチ75がスイッチオンされるようになっている。従っ
て、この近接スイッチ75のスイッチオンの信号によっ
て、上記図6に示すローラ31とローラ32とが絶縁状
態になったときと同様に、電力が保護抵抗R2に供給さ
れないようにしておけば、先に説明した自動制御がその
まま採用可能になる。
【0079】図20は、伸縮ポンプの変形例を示す断面
図である。この例の伸縮ポンプ380は、シリンダ38
1とこのシリンダ381に摺動自在に嵌入されるロッド
部382とから構成されている。上記シリンダ381の
下部には小径の連結部385が設けられており、この連
結部385を吸盤38bの連結管38cに差し込んで吸
盤38bをシリンダ381に結合するようになってい
る。
【0080】上記シリンダ381内にはコイルバネ38
3が装着されており、このコイルバネ383によってシ
リンダ381内に嵌入されたロッド部382は、シリン
ダ381から突出する方向に付勢されている。シリンダ
381の上部内周面にはシール部材384が装着されて
おり、このシール部材384によってシリンダ381と
ロッド部382とのシール性が確保されている。そし
て、上記のような伸縮ポンプ380と吸盤38bとで変
形例の吸着器38xが形成されている。
【0081】このような変形例の吸着器38xの伸縮ポ
ンプ380が上記図17に示す固定板37aと可動板3
7bとの間に装着されて吸着手段として使用される。こ
の吸着器38xの作用については、伸縮ポンプ380が
シリンダ381とロッド部382とから構成され付勢手
段として専用のコイルバネ383が用いられていること
以外、先の伸縮ポンプ38aの場合と同じである。
【0082】図21は、アームの先端に付設される取上
げ手段としての粘着手段の一例を示す一部切欠き斜視図
である。この図に示すように、粘着手段3dは、アーム
4の先端部に摺動自在に嵌入される摺動体8と、この摺
動体8の先端面に固定される粘着体81とから構成され
ている。上記摺動体8の基端面には支持ロッド82が延
設されている一方、アーム4の内部には支持板83が設
けられ、この支持板83に穿設された案内孔83aに摺
動可能に上記支持ロッド82が嵌め込まれている。
【0083】そして、支持ロッド82が案内孔83aに
嵌入された状態で、支持ロッド82にはコイルバネ84
が装着され、このコイルバネ84の付勢力によって摺動
体8はアーム4の外方に向かって突出するように付勢さ
れている。また、アーム4の側面部には長手方向に延び
る長孔46が穿設されているとともに、摺動体8の側面
には上記長孔46に嵌入する突起85が突設されてい
る。従って、摺動体8は、上記突起85の先端側の縁部
に突起85が当止することによって、コイルバネ84の
付勢力によってもアーム4内から外れないようになって
いる。
【0084】上記摺動体8の先端部にはT字形状のホル
ダー86が形成されており、このホルダー86の端面に
ホルダー86と同じT字形状の粘着体81がネジ止めで
固定されている。ホルダー86のT字形状の横棒部分は
若干内側に反らせてらり、この反った部分で傾斜部86
aが形成されている。
【0085】また、支持板83の外側の面には上記近接
スイッチ75と同様の近接スイッチ77が設けられてい
るとともに、摺動体8の背面部であって上記近接スイッ
チ77に対向した部分には上記被検出片76と同様の被
検出片78が設けられており、摺動体8がコイルバネ8
4の付勢力に抗してアーム4内の奥部に没入した状態を
検出するようにしている。
【0086】本実施例においては、上記粘着体81は粘
着性を有するエラストマーによって形成されている。エ
ラストマーとしては、各種の天然ゴムや合成ゴムが適用
可能であるが、ウレタンゴムが好適である。なお、粘着
体81は天然ゴムや合成ゴムからなるエラストマーに限
定されるものではなく、シートの表面に各種の粘着剤が
塗布されたものを用いることもできる。
【0087】図22は、粘着手段の作用を示す説明図で
あり、(イ)は粘着手段がシート部材の上部に位置した
状態、(ロ)は粘着手段によってシート部材が押圧され
ている状態、(ハ)はシート部材がシート部材を粘着し
て引き上げた状態をそれぞれ示している。まず、同図の
(イ)に示す状態から、アーム4を下降させることによ
って、シート部材Sの先端部のホルダー86に設けられ
た粘着体81はシート部材Sの表面に当止し、さらにア
ーム4が下降することによって、同図の(ロ)に示すよ
うに、摺動体8はアーム4の内部に没入する状態にな
る。そして、上記没入によるコイルバネ84の付勢力に
よって粘着体81は押圧されて圧縮し、ホルダー86の
傾斜部86aに設けられている粘着体81もシート部材
Sに当接した状態になる。
【0088】この粘着体81のシート部材Sへの押圧当
止によって、シート部材Sの表側シートS1は粘着体8
1に粘着する。従って、アーム4を上昇させれば、同図
の(ハ)に示すように、表側シートS1のみが裏側シー
トS2から剥がれた状態で持ち上げられる。そして、表
側シートS1が持ち上げられた状態で、上記傾斜部86
aにより、表側シートS1はシート部材Sの開口部S0
方向が先上がりの状態になり、開口部S0を開放させる
上で好都合である。
【0089】このように、取上げ手段として粘着手段3
dを適用すれば、取上げ手段を比較的簡単な構造にする
ことができるうえ、取り上げられたシート部材Sは、表
側シートS1のみが粘着体81に粘着しているため、ア
ーム4が所定の定位置まで上昇した状態では、シート部
材Sは開口部が開いた状態になっており、野菜等を挿入
するのに好都合である。
【0090】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のシート部材の取
上げ装置は、シート部材を載置する載置台と、上記シー
ト部材を取り上げて保持する取上げ手段と、この取上げ
手段を上記載置台と予め設定された待機位置との間で往
復動させる移動手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0091】従って、取上げ手段を載置台と予め設定さ
れた待機位置との間で往復動させることにより、載置台
上のシート部材は取上げ手段によって取り上げられ、待
機位置で取り上げられた状態が保持されるため、この待
機位置を作業し易い位置に設定しておくにより、作業者
は一々載置台上からシート部材を取り上げる面倒な操作
を行わなくてもよくなる。
【0092】また、シート部材が袋状の場合には、待機
位置でシート部材の一部を保持した状態で、片手でシー
ト部材を摘んで広げることができるので、一方の手を物
品のシート部材への挿入作業のみに使え、両手を効率良
く使って迅速に作業することができ好都合である。
【0093】本発明の請求項2記載のシート部材の取上
げ装置によれば、取上げ手段は、付勢手段の付勢力によ
って周面が互いに当接した一対のローラが載置台上に載
置されたシート部材の表面に押圧された状態で上記付勢
力に抗して互いに離間するようになっているため、取上
げ手段(掴持手段)を載置台上のシート部材に押圧する
ことによって一対のローラの周面間が離間し、この離間
した部分にシート部材が存在する状態になる。
【0094】従って、上記押圧を解除すれば、上記付勢
力によって離間しているローラは互いに接近する方向に
移動するため、この接近時にそれぞれのローラによって
シート部材は進行方向にたぐり寄せられ、その結果ロー
ラ間のシート部材は上方に膨出した状態になる。そし
て、両ローラがシート部材から離れたときには、両ロー
ラの周面間にシート部材が挟持されるため、この状態で
掴持手段を待機位置まで移動させれば、シート部材が所
定の待機位置に取り上げられた状態になる。
【0095】このように一対のローラでシート部材を挟
持して取り上げるようにしているため、シートが損傷す
ることがなく好都合である。
【0096】本発明の請求項3記載のシート部材の取上
げ装置によれば、取上げ手段は、付勢手段の付勢力によ
って周面と側面とが互いに当接したローラとポインター
とが載置台上に載置されたシート部材の表面に押圧され
た状態で上記付勢力に抗して互いに離間するようになっ
ているため、取上げ手段(掴持手段)を載置台上のシー
ト部材に押圧することによってローラの周面とポインタ
ーの側面との間が離間し、この離間した部分にシート部
材が存在する状態になる。従って、上記押圧を解除すれ
ば、上記付勢力によって離間しているローラとポインタ
ーとは互いに接近する方向に移動するため、この接近時
にローラによってシート部材は進行方向にたぐり寄せら
れ、その結果ローラとポインターとの間に存在するシー
ト部材は上方に膨出した状態になる。そして、ローラが
シート部材から離れたときには、ローラの周面とポイン
ターの側面との間にシート部材が挟持され、この状態で
掴持手段を待機位置まで移動させれば、シート部材が所
定の待機位置に取り上げられた状態になる。
【0097】このように、掴持手段の一方にポインター
が用いられているため、ポインターによる押圧によって
シート部材の押圧状態が安定し、より確実にシート部材
を掴持することが可能になる。
【0098】本発明の請求項4記載のシート部材の取上
げ装置によれば、取上げ手段は、押圧されることによっ
て縮容して内部の空気を排出し、上記押圧が解除される
ことによって拡容して内部に空気を導入する伸縮ポンプ
と、この伸縮ポンプに連通する吸盤とを備えた吸着手段
によって形成されているため、この吸着手段の吸盤をシ
ート部材の表面に押圧することにより、伸縮ポンプが縮
容し、まず内部の空気が排出される。その後上記押圧を
解除すれば、伸縮ポンプは拡容し内部が負圧になるた
め、シート部材は吸盤に吸着された状態になる。この状
態で吸着手段を待機位置まで移動させれば、シート部材
が所定の待機位置に取り上げられた状態になる。
【0099】このように、取上げ手段に吸着手段を採用
することによって、例えばシート部材が袋状のものであ
る場合など、表側シートのみが吸着されるため、シート
部材が待機位置まで移動したとき、袋の開口が自然に開
放状態になり、袋詰め操作を行う上で極めて有効であ
る。
【0100】本発明の請求項5記載のシート部材の取上
げ装置によれば、取上げ手段は、先端にシート部材を粘
着させ得る粘着体が取り付けられた粘着手段によって形
成されているため、粘着手段をシート部材に押圧するこ
とによってシート部材は粘着体に粘着された状態にな
る。この状態で吸着手段を待機位置まで移動させれば、
シート部材が所定の待機位置に取り上げられた状態にな
る。
【0101】このように取上げ手段として粘着手段を採
用すれば、装置の構造を簡単なものにすることが可能で
あり、装置を安価に製造する上で好都合である。
【0102】本発明の請求項6記載のシート部材の取上
げ装置によれば、移動手段は、先端部に上記取上げ手段
を保持するアームと、このアームを載置台と予め設定さ
れた待機位置との間で昇降させる駆動機構と、この駆動
機構を載置台の近傍で支持するシャーシとから構成され
ているため、シャーシーに支持された駆動機構を稼働さ
せることによってアームが昇降し、アームの下降時に先
端部に設けられた取上げ手段がシート部材を取上げ得る
状態になり、アームの上昇によって取上げ手段に保持さ
れたシート部材は所定の待機位置に運ばれる。
【0103】このようにアームの昇降動作でシート部材
を載置台から取り上げて待機位置に移動させるようにす
れば、駆動機構を比較的簡単な構造にすることが可能で
あり、装置を安価に製造する上で好都合である。
【0104】本発明の請求項7のシート部材の取上げ装
置によれば、取上げ手段によってシート部材が載置台上
で取り上げられ、移動手段により予め設定された待機位
置まで移動される。そして、待機位置でシート部材が取
上げ手段から取り除かれたか否かが検出され、シート部
材が取上げ手段から取り除かれたことが検出されると、
取上げ手段が待機位置から載置台まで自動的に移動され
ることより、待機位置でシート部材を取上げ手段から取
り除くだけで、つぎのシート部材の取上げ操作に自動的
に移行する。
【0105】そして、このような操作を制御手段の制御
の基に行わせることによって一々スイッチ操作を行う必
要がなく、作業の手間を低減して作業効率を向上させる
ことができる。また、シート部材が取上げ手段から取り
除かれるまで取上げ手段が待機するので、作業者のペー
スで作業を行なうことができ好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る取上げ装置の一実施例を示す斜視
図である。
【図2】掴持手段の構成を示す断面図である。
【図3】掴持手段の構成を示す図2のIII−III線断面図
である。
【図4】アームの構成を示す斜視図である。
【図5】アームの駆動機構の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図6】制御系の構成を示す回路図である。
【図7】取上げ装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】アーム及び掴持手段の動作を示す説明図で、掴
持手段が待機位置にある状態を示している。
【図9】アーム及び掴持手段の動作を示す説明図で、ア
ームが反時計方向に旋回した状態を示している。
【図10】アーム及び掴持手段の動作を示す断面図で、
掴持手段が載置台で開いた状態を示している。
【図11】アーム及び掴持手段の動作を示す断面図で、
掴持手段がシート部材を掴んで上昇している状態を示し
ている。
【図12】アーム及び掴持手段の動作を示す説明図で、
掴持手段がシート部材を掴んで待機位置へ移動する状態
を示している。
【図13】アーム及び掴持手段の動作を示す説明図で、
作業者によってシート部材が広げられている状態を示し
ている。
【図14】アーム及び掴持手段の動作を示す説明図で、
物品を挿入したシート部材が掴持手段から取り除かれた
状態を示している。
【図15】本発明に係る第2実施例の掴持手段を示す断
面図であり、(イ)は掴持手段がシート部材に対向した
状態、(ロ)は掴持手段によってシート部材が押圧され
た状態、(ハ)は掴持手段が表側シートを掴持した状態
をそれぞれ表している。
【図16】本発明に係る第2実施例の掴持手段の変形例
を示す断面図である。
【図17】アームの先端に付設される取上げ手段として
の吸着手段の一例を示す側面図であり、吸着手段がシー
ト部材の上方に位置した状態を示している。
【図18】吸盤の拡大断面図である。
【図19】吸着手段の作用を説明するための側面図であ
り、(イ)は伸縮ポンプが押圧された状態、(ロ)は吸
盤がシート部材を吸着した状態をそれぞれ示している。
【図20】伸縮ポンプの変形例を示す断面図である。
【図21】アームの先端に付設される取上げ手段として
の粘着手段の一例を示す一部切欠き斜視図である。
【図22】粘着手段の作用を示す説明図であり、(イ)
は粘着手段がシート部材の上部に位置した状態、(ロ)
は粘着手段によってシート部材が押圧されている状態、
(ハ)は粘着体がシート部材を粘着して引き上げた状態
をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 装置本体 2 載置台 3 掴持手段 4 アーム 5 駆動機構 6 制御系 31,32 ローラ 33,34 爪 S シート部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B65H 45/16 9245−3F

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート部材を載置する載置台と、上記シ
    ート部材を取り上げて保持する取上げ手段と、この取上
    げ手段を上記載置台と予め設定された待機位置との間で
    往復動させる移動手段とを備えたことを特徴とするシー
    ト部材の取上げ装置。
  2. 【請求項2】 上記取上げ手段は、付勢手段の付勢力に
    よって周面が互いに当接する一対のローラを備え、これ
    ら一対のローラは載置台上に載置されたシート部材の表
    面に押圧された状態で上記付勢力に抗して互いに離間す
    るように構成された掴持手段によって形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のシート部材の取上げ装
    置。
  3. 【請求項3】 上記取上げ手段は、付勢手段の付勢力に
    よって周面と側面とが互いに当接するローラとポインタ
    ーとを備え、上記ローラおよびポインターは載置台上に
    載置されたシート部材の表面に押圧された状態で上記付
    勢力に抗して互いに離間するように構成された掴持手段
    によって形成されていることを特徴とする請求項1記載
    のシート部材の取上げ装置。
  4. 【請求項4】 上記取上げ手段は、押圧されることによ
    って縮容して内部の空気を排出し、上記押圧が解除され
    ることによって拡容して内部に空気を導入する伸縮ポン
    プと、この伸縮ポンプに連通する吸盤とを備えた吸着手
    段によって形成されていることを特徴とする請求項1記
    載のシート部材の取上げ装置。
  5. 【請求項5】 上記取上げ手段は、先端にシート部材を
    粘着させ得る粘着体が取り付けられた粘着手段によって
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のシート
    部材の取上げ装置。
  6. 【請求項6】 上記移動手段は、先端部に上記取上げ手
    段を保持するアームと、このアームを載置台と予め設定
    された待機位置との間で昇降させる駆動機構と、この駆
    動機構を載置台の近傍で支持するシャーシとから構成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
    記載のシート部材の取上げ装置。
  7. 【請求項7】 上記待機位置で保持されているシート部
    材が上記取上げ手段から取り除かれたか否かを検出する
    検出手段と、この検出手段によってシート部材が取り除
    かれたことが検出されると、上記掴持手段を上記待機位
    置から上記載置台まで移動させるように上記移動手段を
    制御する移動制御手段とを備えたことを特徴とする請求
    項1乃至6のいずれかに記載のシート部材の取上げ装
    置。
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