JPH0768737B2 - 筒形ブロックの製造方法 - Google Patents

筒形ブロックの製造方法

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JPH0768737B2
JPH0768737B2 JP2229416A JP22941690A JPH0768737B2 JP H0768737 B2 JPH0768737 B2 JP H0768737B2 JP 2229416 A JP2229416 A JP 2229416A JP 22941690 A JP22941690 A JP 22941690A JP H0768737 B2 JPH0768737 B2 JP H0768737B2
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智 大西
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株式会社福井鉄工所
羽田コンクリート工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 ≪産業上の利用分野≫ 本発明は、ボックスカルバート等の筒形のコンクリート
ブロックを製造する方法に関するものである。
≪従来の技術≫ 筒形ブロックを製造する型枠は、箱形の外型とこの外型
の中間に装架される筒状の中型とを備えている。中型を
水平方向に装着する型枠では、中型の底面と外型の底面
との間に上方が開放されていない空間が形成され、この
空間に流入したコンクリート(この明細書ではモルタル
を含む意味で用いている。)に含まれていた空気や余分
の水、セメントペースト、砂等が上方に移動したとき、
中型の底面でその排出が阻止され、中型の底面に接する
部分に大きな気泡や水泡ができ、該部分のコンクリート
のスランプ値が高くなる。この状態のままコンクリート
が固化すると、成形された筒形ブロックの内面に第4図
のようなクレータ10ができて製品の品位を著しく低下さ
せる。
この問題を解決する一つの方法として、中型の底面を通
気可能な構造とした型枠が提唱されている。第3図はそ
のような型枠の一例を示した図で、側板1と妻板2とを
開閉自在に設けた外型3と、妻板の貫通孔4に挿通して
水平に装着される中型5とを備えている。中型5は、そ
の底面を形成する底枠8とこの底枠を装着する開口6を
設けた門形枠7とに分割されている。筒形ブロック9
は、上記の外型と中型とを組み立てたときに形成される
水平方向の筒形の空所にコンクリートを流し込んで成形
される。中型5は、底枠8を取り外して門形枠7を絞る
ことにより、成形されたブロックから脱型される。
底枠8の成形面は、多数の通気孔を設けたパンチングメ
タル11で形成され、成形時にはこのパンチングメタルの
外側に布帛12を添着する。中型8の底面部分に発生した
気泡や水泡は、布帛12の布目およびパンチングメタル11
の透孔を通過して排出されるから、第4図に示すような
クレータ10の発生が防止されるというものである。
≪発明が解決しようとする課題≫ 第3図に示すような構造の型枠を用いる方法は、筒形ブ
ロックの内面にクレータが生ずるのを防止する最も良い
方法とされている。しかし上記構造の型枠で成形する
と、底枠8と接触する部分のコンクリート中の水分が過
度に除去されるために、該部分に組織が粗くなった脆弱
層ができ、脆弱層の部分が流動性を失った後でその下方
から上昇してきた水が脆弱層の下部に滞留したままコン
クリートが固化するということが起こる。その結果、底
枠8で成形された面が粗面となり、粗面となった脆弱層
の下に隠れたクレータがブロックの強度を低下させ、衝
撃が加わったときに脆弱層が陥没してクレータが顕れる
という問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題としており、
水平に装架された中型の下部におけるクレータや脆弱層
の発生を防止することができ、従って強度が高くかつ面
性状の優れた筒形ブロックを製造することができる方法
を提供することを課題としている。
≪課題を達成するための手段≫ 本発明の方法は、外型3と該外型に水平方向に装架され
る筒状の中型5とを備えた型枠であって、中型5が底面
に開口6を有する門形枠7とこの開口に装着される分離
可能な底枠8とで構成されている型枠を用いて行われ筒
形ブロックの成形に採用されるものである。本発明の方
法によれば、コンクリートが固化する前に中型5の底面
で成形される部分に余分のコンクリートの盛り上がり部
19を形成し、中型5の底枠8(または仮の底枠23)を水
平に移動させることによって盛り上がり部19部分のコン
クリートを型枠14外に排除することを特徴とするもので
ある。
盛り上がり部19を形成する方法としては、型枠14にコン
クリート16を流し込んだあと気泡や水泡が上昇してくる
時間放置し、そのあと底枠8を一旦取り外して底枠8と
の接触部に発生した気泡や水泡17に過剰のコンクリート
18を投入して埋める方法や、成形面に深さ5mm程度の凹
所22を形成した仮の底枠23を用意し、この底枠23を用い
て組み立てた型枠にコンクリート16を流し込むことによ
り、中型5の下方部分を製品の肉厚より厚くする方法が
採用できる。
そして盛り上がり部19が未だ軟らかいうちに、上記仮の
底枠23を水平方向に引き出したあと底枠8を装着する
か、底枠8を水平方向に移動させて中型5に嵌挿するこ
とにより、盛り上がり部19の余分のコンクリートを底枠
8の端部ないし仮の底枠23の凹所22の端部で型枠14の外
に掻き出す。
≪作用≫ 上記方法によれば、中型5の底面と外型3の底面との間
の空間に流入したコンクリートから上昇してきた空気や
余分の水は、盛り上がり部分19部分が排除されるときに
該部分のコンクリートと共に型枠外に排除され、これら
が排除されたあと改めて装着された底枠8によって該部
分のブロックの表面が成形されることとなり、クレータ
ーや脆弱層が生ずることなく、成形面も良好になる。
≪実施例≫ 第1図は本発明の第1実施例を(a)ないし(f)の順
で示した縦断面図である。まず、基台13に側板1と妻板
2を立設した箱形の外型3を組み立て、妻板の貫通孔4
に中型5の門形枠7を挿入し、門形枠7を拡げてその開
口6に底枠8を嵌合締結して型枠14を組み立てる
(a)。次に型枠14の筒形の空所15にスランプ値6〜10
のコンクリート16を振動締め固めをしながら流し込む。
流し込み完了後10〜20分経過すると中型5の下部に空気
や一部の水、セメント、砂が集って気泡や水泡17が発生
し、底枠8との接触面から3〜5mm位のコンクリート層
はスランプ値が12程度になる(b)。この時点で型枠14
から底枠8を取り除き(c)、露出部にスランプ12位の
モルタル18を余分に流し込んで気泡や水泡を埋め、盛り
上がり部19を形成する(d)。次に門形枠7の開口6の
一方の端部から底枠8を水平に空気をまきこまないよう
にして押し込む(e)。これにより余分な盛り上がり部
19は底枠8の先端で反対側に押し出され、型枠14外に排
出される(f)。最後に底枠8を浮き上がらないように
抑えながら20回程度往復摺擦してコンクリート面となじ
ませたあと門形枠7に固定し、養生する。養生が完了し
たら型枠14を開き筒形ブロック9を脱型する。
第2図は、本発明の第2実施例を示したもので、仮の底
枠23を用いる方法である。仮の底枠23の成形面には凹所
22が形成されており、該底枠23を用いて組み立てた型枠
14に形成される空所15の底部は、成形しようとするブロ
ックの肉厚よりも凹所22の深さ分だけ厚くなる(a)。
そこで空所15に振動締め固めをしながらコンクリートを
流し込み(b)、流し込み完了後10〜20分経過後底枠8
を取り外す(c)。凹所22で成形された盛り上がり部19
には気泡や水泡17が発生しており、底枠23との接触面か
ら3〜5mmのコンクリート層はスランプ値が12程度にな
っている。そこで凹所を有しない正規の底枠8を第1実
施例と同様に門形枠7の開口6の一端から水平方向嵌挿
して凹所22で形成された盛り上がり部19のコンクリート
を掻き出し(e)、底枠8をコンクリート面に往復摺擦
して型枠に固定し、養生してブロックを固化させる。
≪発明の効果≫ 以上のように本発明方法によれは、型枠にコンクリート
を流し込む際に生じる気泡や水泡を確実に除去すること
ができるから、筒型ブロックの内面にクレータが粗面や
脆弱層が生ずることがなく、緻密で強度が高く面性状の
優れた高品位の筒形ブロックを製造できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を工程順に示した縦断面
図、第2図は本発明の第2実施例を工程順に示した縦断
面図、第3図は従来の方法で使用される型枠の分解斜視
図、第4図は筒形ブロックのクレータを示した斜視図で
ある。 図中、 3:外型、5:中型 6:開口、7:門形枠 8:底枠、15:空所 16:コンクリート、19:盛り上がり部 22:凹所、23:仮の底枠

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分離可能な底枠(8)を備えた筒状の中型
    (5)を外型(3)に水平方向に装架して型枠(14)を
    組み立て、該型枠の空所(15)にコンクリート(16)を
    流し込み、該コンクリートが固化する前に底枠(8)を
    一旦取り外し、取り外した後の開口部分に余分にコンク
    リート(18)を投入して盛り上がり部(19)を形成し、
    該盛り上がり部が固化する前に底枠(8)を水平方向に
    中型(5)に挿入して盛り上がり部(19)の余分のコン
    クリートを型枠(14)の外に押し出し、その後底枠
    (8)を中型(5)に固定して型枠(14)内のコンクリ
    ートを固化されることを特徴とする、筒形ブロックの製
    造方法。
  2. 【請求項2】成形面に凹所(22)を有する仮の底枠(2
    3)を正規の底枠(8)に替えて装着した筒状の中型
    (5)を外型(3)に水平方向に装架して型枠(14)を
    組み立て、該型枠の空所(15)にコンクリート(16)を
    流し込み、該コンクリートが固化する前に仮の底枠(2
    3)を取り外し、この仮の底枠を水平方向に移動させて
    取り外すか底枠(8)を水平方向に中型(5)に挿入し
    た前記凹所(22)で形成された盛り上がり部(19)の余
    分のコンクリートを型枠(14)の外に押し出し、その後
    正規の底枠(8)を中型(5)に固定して型枠(14)内
    のコンクリートを固化させることを特徴とする、筒形ブ
    ロックの製造方法。
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