JPH0767960A - 注入用具 - Google Patents
注入用具Info
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- JPH0767960A JPH0767960A JP5216311A JP21631193A JPH0767960A JP H0767960 A JPH0767960 A JP H0767960A JP 5216311 A JP5216311 A JP 5216311A JP 21631193 A JP21631193 A JP 21631193A JP H0767960 A JPH0767960 A JP H0767960A
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- cap
- plug
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/178—Syringes
- A61M5/31—Details
- A61M5/32—Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
- A61M5/34—Constructions for connecting the needle, e.g. to syringe nozzle or needle hub
- A61M5/344—Constructions for connecting the needle, e.g. to syringe nozzle or needle hub using additional parts, e.g. clamping rings or collets
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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- A—HUMAN NECESSITIES
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- A61M2005/3103—Leak prevention means for distal end of syringes, i.e. syringe end for mounting a needle
- A61M2005/3106—Plugs for syringes without needle
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- General Health & Medical Sciences (AREA)
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- Veterinary Medicine (AREA)
- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 注射針等の薬液注入用チューブの脱落防止及
びチューブの取替えを自在としつつ、種々の診療に容易
に対応可能な注入用具を提供する。 【構成】 シリンダ本体１の先端に設けたプラグ２に嵌
入されたニップル３は、キャップ４の締め込みによっ
て、「くさび作用」により圧縮変形する。ニップル３の
貫通孔３ａと、キャップ４の貫通孔４ａとは、共に、チ
ューブ５よりも若干大きな径を有する。チューブ５は、
貫通孔３ａ、４ａに挿入した状態でシリンダ本体１に取
付けられ、キャップ４の締め込みにより固定される。本
体１内の充填内容物７は、チューブ５と同径のスティッ
ク８を付け替えることにより行われる。
びチューブの取替えを自在としつつ、種々の診療に容易
に対応可能な注入用具を提供する。 【構成】 シリンダ本体１の先端に設けたプラグ２に嵌
入されたニップル３は、キャップ４の締め込みによっ
て、「くさび作用」により圧縮変形する。ニップル３の
貫通孔３ａと、キャップ４の貫通孔４ａとは、共に、チ
ューブ５よりも若干大きな径を有する。チューブ５は、
貫通孔３ａ、４ａに挿入した状態でシリンダ本体１に取
付けられ、キャップ４の締め込みにより固定される。本
体１内の充填内容物７は、チューブ５と同径のスティッ
ク８を付け替えることにより行われる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、注入用具に関し、より
詳しくは、医科又は歯科治療において液体あるいはペー
スト状の薬物を局所に注入あるいは塗布するために用い
られる注入用具に関する。
詳しくは、医科又は歯科治療において液体あるいはペー
スト状の薬物を局所に注入あるいは塗布するために用い
られる注入用具に関する。
【０００２】
【従来の技術】医科や歯科の治療においては、液体また
はペースト状の薬物を局所（患部）に注入あるいは塗布
する際に薬物を充填した注射筒が用いられている。この
ような注射筒には着脱可能な注射針が備えられている
が、注射針は局所に接触する注射筒先端部に嵌合されて
用いられるのが一般的である。しかし、単に嵌合しただ
けでは、ピストンにより圧力をかけた場合に脱落する問
題がある。
はペースト状の薬物を局所（患部）に注入あるいは塗布
する際に薬物を充填した注射筒が用いられている。この
ような注射筒には着脱可能な注射針が備えられている
が、注射針は局所に接触する注射筒先端部に嵌合されて
用いられるのが一般的である。しかし、単に嵌合しただ
けでは、ピストンにより圧力をかけた場合に脱落する問
題がある。
【０００３】この問題を解決するために、注射筒の先端
外周面にネジ山を設けて注射針の脱落を防止するラウン
ドロック方式の注射筒が提案され、広く使用されている
（例えば、ラウンドロックシリンジ：テルモ株式会社
製）。しかしながら、ラウンドロック方式による注射筒
は、先端部にネジ山を形成させるために注射筒先端の外
径が太くなり、歯科分野において小児の口腔内に使用し
たり、あるいは成人の臼歯の根管または歯周ポケットに
薬物を注入する際に困難を伴うという問題があった。ま
た、外径の細いプラスチック注射筒の先端を溶融加工し
てキャピラリー状に引き延ばしたものも用いられている
（例えば、ルートキャナルシリンジ、ビタペックス：ネ
オ製薬株式会社）。しかし、一回に極少量（10〜100 μ
リットル程度）の薬物を使用する歯科治療においては、
先端部のキャピラリーの取替えができないため歯科医師
が一回の使用で使い捨てずに何人もの患者或いは異なる
患部に再使用するので衛生面で問題を有していた。
外周面にネジ山を設けて注射針の脱落を防止するラウン
ドロック方式の注射筒が提案され、広く使用されている
（例えば、ラウンドロックシリンジ：テルモ株式会社
製）。しかしながら、ラウンドロック方式による注射筒
は、先端部にネジ山を形成させるために注射筒先端の外
径が太くなり、歯科分野において小児の口腔内に使用し
たり、あるいは成人の臼歯の根管または歯周ポケットに
薬物を注入する際に困難を伴うという問題があった。ま
た、外径の細いプラスチック注射筒の先端を溶融加工し
てキャピラリー状に引き延ばしたものも用いられている
（例えば、ルートキャナルシリンジ、ビタペックス：ネ
オ製薬株式会社）。しかし、一回に極少量（10〜100 μ
リットル程度）の薬物を使用する歯科治療においては、
先端部のキャピラリーの取替えができないため歯科医師
が一回の使用で使い捨てずに何人もの患者或いは異なる
患部に再使用するので衛生面で問題を有していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の第１
の目的は、上述した従来の問題点を解消するようにした
注入用具を提供することにある。
の目的は、上述した従来の問題点を解消するようにした
注入用具を提供することにある。
【０００５】また、本発明の他の目的は、上記第１の目
的に加えて使用前或いは使用途中の薬液の容易な密封保
存を可能にする注入用具を提供することにある。
的に加えて使用前或いは使用途中の薬液の容易な密封保
存を可能にする注入用具を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】第１の目的を達成すべ
く、本発明のうち第１の発明にあっては、シリンダ本体
の先端に設けられ、外周面にねじ山を備えたプラグと、
軸線に沿って延びる第１貫通孔を備え、前記プラグ内に
嵌入される圧縮変形可能なニップルと、前記第１貫通孔
とほぼ同一径とされて軸線に沿って延びる第２貫通孔を
備え、前記プラグに螺着されるキャップと、前記第１、
第２の貫通孔の内径よりも若干小径の外径を有し、前記
第１、第２の貫通孔内に挿入されるチューブとを有し、
前記キャップを締め込むことにより、前記ニップルが圧
縮変形して、前記チューブを固定する構成としてある。
く、本発明のうち第１の発明にあっては、シリンダ本体
の先端に設けられ、外周面にねじ山を備えたプラグと、
軸線に沿って延びる第１貫通孔を備え、前記プラグ内に
嵌入される圧縮変形可能なニップルと、前記第１貫通孔
とほぼ同一径とされて軸線に沿って延びる第２貫通孔を
備え、前記プラグに螺着されるキャップと、前記第１、
第２の貫通孔の内径よりも若干小径の外径を有し、前記
第１、第２の貫通孔内に挿入されるチューブとを有し、
前記キャップを締め込むことにより、前記ニップルが圧
縮変形して、前記チューブを固定する構成としてある。
【０００７】上記チューブは、患部にアクセスする部材
であり、診療目的に応じた先端形状を備えていればよ
い。例えば注射針として使用するものであるときには、
斜裁された先端を有していればよく、単に患部に薬液を
塗布するだけの目的であれば直裁した先端形状を有して
いればよい。また、チューブは、患部へのアクセスのし
易さに応じた長さ寸法を備えていればよく、また曲げ変
形可能な材質で形成することにより、患部へのアクセス
の容易性を確保するものであってもよい。
であり、診療目的に応じた先端形状を備えていればよ
い。例えば注射針として使用するものであるときには、
斜裁された先端を有していればよく、単に患部に薬液を
塗布するだけの目的であれば直裁した先端形状を有して
いればよい。また、チューブは、患部へのアクセスのし
易さに応じた長さ寸法を備えていればよく、また曲げ変
形可能な材質で形成することにより、患部へのアクセス
の容易性を確保するものであってもよい。
【０００８】チューブの固定を伴うニップルの圧縮変形
は、キャップの締め込みに伴うプラグの変形に起因する
ものであってもよく、及び／又は、キャップに例えば突
出部を設け、キャップよりニップルに対して直接的に力
を及ぼすことに起因するものであってもよい。
は、キャップの締め込みに伴うプラグの変形に起因する
ものであってもよく、及び／又は、キャップに例えば突
出部を設け、キャップよりニップルに対して直接的に力
を及ぼすことに起因するものであってもよい。
【０００９】また、本発明の第２の目的を達成すべく、
本発明のうち第２の発明にあっては、第１の発明の構成
に加えて、更に、前記チューブとほぼ同一径の中実のス
ティックを有し、該スティックと前記チューブとが択一
的に前記第１、第２の貫通孔に挿入される構成としてあ
る。
本発明のうち第２の発明にあっては、第１の発明の構成
に加えて、更に、前記チューブとほぼ同一径の中実のス
ティックを有し、該スティックと前記チューブとが択一
的に前記第１、第２の貫通孔に挿入される構成としてあ
る。
【００１０】
【作用】第１の発明によれば、キャップの締め込みによ
るニップルの圧縮変形によりチューブの固定を行うよう
にしてあるため、ピストンにより圧力をかけた場合つま
り診療途中におけるチューブの脱落の恐れがないと共
に、キャップを緩めるだけで容易にチューブを交換する
ことが可能になる。また、先端形状或いは長さ寸法等の
異なるチューブを用意しておくだけで、種々の診療目的
に対して容易に対応することが可能になる。
るニップルの圧縮変形によりチューブの固定を行うよう
にしてあるため、ピストンにより圧力をかけた場合つま
り診療途中におけるチューブの脱落の恐れがないと共
に、キャップを緩めるだけで容易にチューブを交換する
ことが可能になる。また、先端形状或いは長さ寸法等の
異なるチューブを用意しておくだけで、種々の診療目的
に対して容易に対応することが可能になる。
【００１１】また、第２の発明によれば、第１の発明に
よる作用に加えて、チューブの代わりにスティックを挿
入するだけで、充填内容物を密封保存することが可能に
なる。
よる作用に加えて、チューブの代わりにスティックを挿
入するだけで、充填内容物を密封保存することが可能に
なる。
【００１２】
【実施例】以下に、添付した図面を参照しつつ、本発明
の好ましい実施例を具体的に説明するが、本発明はこの
実施例に限定されるものではない。
の好ましい実施例を具体的に説明するが、本発明はこの
実施例に限定されるものではない。
【００１３】図１は、実施例の注入用具Ａの一部を断面
して示す分解図である。図２は、実施例の注入用具Ａの
使用状態における要部縦断面図である。
して示す分解図である。図２は、実施例の注入用具Ａの
使用状態における要部縦断面図である。
【００１４】注入器具Ａは、手元端にフランジ１ａを備
えたポリプロピレン製のシリンダ状本体１（外径7.５mm
×全長83.5mm×内径5.0mm)を有し、本体１の先端には、
その外周部にネジ山を有するプラグ２が設けられてい
る。プラグ２は、先端に向けて拡径する開口２ａを有
し、開口２ａには、中央に0.８mmの貫通孔３ａを有する
シリコン製のニップル３が密に嵌入されている。また、
中央に0.８mmの貫通孔４ａを有し、プラグ２に螺合する
ようにネジ山が設けられたポリプロピレン製のキャップ
４が、プラグ２の外周に螺着されている。外径0.７５mm
のステンレス製チューブ５は、キャップ４及びニップル
３の貫通孔４ａ、３ａを貫通して挿入されており、キャ
ップ４を締め込むことにより圧縮変形したニップル３に
よって気密状態で固定されている。本体１内の充填内容
物７は、先端にシリコン製パッキン９を有するピストン
６により加圧されてチューブ５の内部を移動しチューブ
５の先端５ａから吐出される。使用後には、キャップ４
を緩めてチューブ５を引き抜いた後に、チューブ５と同
一外径とされたスティック８を挿入しキャップ４を締め
込むことにより、本体１内の充填内容物７が密閉保存さ
れる。
えたポリプロピレン製のシリンダ状本体１（外径7.５mm
×全長83.5mm×内径5.0mm)を有し、本体１の先端には、
その外周部にネジ山を有するプラグ２が設けられてい
る。プラグ２は、先端に向けて拡径する開口２ａを有
し、開口２ａには、中央に0.８mmの貫通孔３ａを有する
シリコン製のニップル３が密に嵌入されている。また、
中央に0.８mmの貫通孔４ａを有し、プラグ２に螺合する
ようにネジ山が設けられたポリプロピレン製のキャップ
４が、プラグ２の外周に螺着されている。外径0.７５mm
のステンレス製チューブ５は、キャップ４及びニップル
３の貫通孔４ａ、３ａを貫通して挿入されており、キャ
ップ４を締め込むことにより圧縮変形したニップル３に
よって気密状態で固定されている。本体１内の充填内容
物７は、先端にシリコン製パッキン９を有するピストン
６により加圧されてチューブ５の内部を移動しチューブ
５の先端５ａから吐出される。使用後には、キャップ４
を緩めてチューブ５を引き抜いた後に、チューブ５と同
一外径とされたスティック８を挿入しキャップ４を締め
込むことにより、本体１内の充填内容物７が密閉保存さ
れる。
【００１５】本体１は、ここでは、一体成形されたプラ
グ２の機械的強度を担保し、生物学的および化学的に不
活性な材質により形成すればよく、例えばポリプロピレ
ン、ポリエチレン、金属、ガラス、アクリル樹脂、ポリ
スチレン、またはフッ素樹脂等により製造すればよい。
プラグ２は、キャップ４の締め込みによりニップル３を
効率よく押圧する形状に加工してもよく、このような形
状としては、例えば周方向に間隔をおいて形成したスリ
ットを設けて、キャップ４の締め込みに伴ってプラグ２
が縮径するようにすればよい。また図１に示すように、
プラグ２の開口２ａの形状を円錐形や円錐台形としても
よい。
グ２の機械的強度を担保し、生物学的および化学的に不
活性な材質により形成すればよく、例えばポリプロピレ
ン、ポリエチレン、金属、ガラス、アクリル樹脂、ポリ
スチレン、またはフッ素樹脂等により製造すればよい。
プラグ２は、キャップ４の締め込みによりニップル３を
効率よく押圧する形状に加工してもよく、このような形
状としては、例えば周方向に間隔をおいて形成したスリ
ットを設けて、キャップ４の締め込みに伴ってプラグ２
が縮径するようにすればよい。また図１に示すように、
プラグ２の開口２ａの形状を円錐形や円錐台形としても
よい。
【００１６】ニップル３は、キャップ４の締め込みによ
り容易に軸線方向及び／又は径方向に圧縮変形してチュ
ーブ５を完全に気密な状態で固定できるような形状およ
び材質であればよい。例えば、ニップル３をシリコンゴ
ム、フッ素ゴム、塩化ゴム、天然ゴム等の弾性に富む部
材で形成するのが好ましく、プラグ２の内部に挿入した
際にプラグ２内部に隙間ができないように成形すればよ
い。例えば、図１に示すプラグ開口２ａの形状に対応す
るように、手元端側に向けて徐々に縮径した円錐形や円
錐台形に成形することが好ましい。
り容易に軸線方向及び／又は径方向に圧縮変形してチュ
ーブ５を完全に気密な状態で固定できるような形状およ
び材質であればよい。例えば、ニップル３をシリコンゴ
ム、フッ素ゴム、塩化ゴム、天然ゴム等の弾性に富む部
材で形成するのが好ましく、プラグ２の内部に挿入した
際にプラグ２内部に隙間ができないように成形すればよ
い。例えば、図１に示すプラグ開口２ａの形状に対応す
るように、手元端側に向けて徐々に縮径した円錐形や円
錐台形に成形することが好ましい。
【００１７】ニップル３の中央部にはチューブ５の外径
よりもやや大きい内径を有する貫通孔３ａを形成してお
くことにより、キャップ４を緩めた場合に容易にチュー
ブ５を着脱することができるようになる。例えば、前述
したように、孔の径をチューブ５の外径よりも0.05mm程
度大きくしておけばよい。また、チューブ５を貫通挿入
するキャップ４の中央部には、チューブ５の外径よりも
やや大きい径を有するように、ニップル３に設けた孔の
内径と略同径の孔４ａを設ければよい。キャップ４の材
質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、金属、ア
クリル樹脂、ポリスチレン、フッ素樹脂等を挙げること
ができる。
よりもやや大きい内径を有する貫通孔３ａを形成してお
くことにより、キャップ４を緩めた場合に容易にチュー
ブ５を着脱することができるようになる。例えば、前述
したように、孔の径をチューブ５の外径よりも0.05mm程
度大きくしておけばよい。また、チューブ５を貫通挿入
するキャップ４の中央部には、チューブ５の外径よりも
やや大きい径を有するように、ニップル３に設けた孔の
内径と略同径の孔４ａを設ければよい。キャップ４の材
質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、金属、ア
クリル樹脂、ポリスチレン、フッ素樹脂等を挙げること
ができる。
【００１８】チューブ５は、ステンレス、テフロン等の
フッ素樹脂、ポリエチレン等の材質のものを用いること
ができ、その先端５ａは、直裁あるいは注射針のような
斜裁のいずれでもよく、注射針として用いるかあるいは
薬物塗布に用いるか等の診療目的に応じてその長さ及び
／又は径、並びに先端形状を適宜選択することができ
る。この場合、径の異なる種々のチューブ５に対応し
て、これらチューブ５の外径よりも若干径の大きな内径
を有する貫通孔３ａを備えたニップル３を用意しておく
ことが好ましい。同様に、径の異なるチューブ５に対応
して、これらチューブ５の外径よりも若干径の大きな内
径を有する貫通孔４ａを備えた種々のキャップ４を用意
しておくことが好ましい。すなわち、貫通孔３ａ、４ａ
に関して対をなすニップル３とキャップ４とを用意して
おくことにより、種々の径を有するチューブ５に対して
容易に対応することが可能になると共に特にキャップ４
によるチューブ５の保持性を確実なものにすることがで
きる。
フッ素樹脂、ポリエチレン等の材質のものを用いること
ができ、その先端５ａは、直裁あるいは注射針のような
斜裁のいずれでもよく、注射針として用いるかあるいは
薬物塗布に用いるか等の診療目的に応じてその長さ及び
／又は径、並びに先端形状を適宜選択することができ
る。この場合、径の異なる種々のチューブ５に対応し
て、これらチューブ５の外径よりも若干径の大きな内径
を有する貫通孔３ａを備えたニップル３を用意しておく
ことが好ましい。同様に、径の異なるチューブ５に対応
して、これらチューブ５の外径よりも若干径の大きな内
径を有する貫通孔４ａを備えた種々のキャップ４を用意
しておくことが好ましい。すなわち、貫通孔３ａ、４ａ
に関して対をなすニップル３とキャップ４とを用意して
おくことにより、種々の径を有するチューブ５に対して
容易に対応することが可能になると共に特にキャップ４
によるチューブ５の保持性を確実なものにすることがで
きる。
【００１９】換言すれば、例えば数種類のキャップ４で
全ての径のチューブ５に対応しようとする場合には、適
用しようとするチューブ５の外径に対して相当に大きな
内径の貫通孔４ａを備えたキャップ４を使用しなければ
ならない場合が発生し、キャップ４によってチューブ５
をしっかりと保持することが難しくなって、治療の際に
チューブ５がぐらつく恐れがある。加えて、焼きなまし
たステンレス製のチューブ５を用いれば、治療の目的に
応じてチューブを容易に曲げることができるので好まし
い。
全ての径のチューブ５に対応しようとする場合には、適
用しようとするチューブ５の外径に対して相当に大きな
内径の貫通孔４ａを備えたキャップ４を使用しなければ
ならない場合が発生し、キャップ４によってチューブ５
をしっかりと保持することが難しくなって、治療の際に
チューブ５がぐらつく恐れがある。加えて、焼きなまし
たステンレス製のチューブ５を用いれば、治療の目的に
応じてチューブを容易に曲げることができるので好まし
い。
【００２０】この点について具体的に説明すると、例え
ば大臼歯の根管治療において、事前にレントゲンで調べ
た根管の太さに見合った径のチューブ５を選択し且つこ
のチューブ５を根管の曲がり具合に合わせて曲げた後
に、薬物或いは歯科用セメントの充填に使用することが
可能になる。この場合、大人或いは小児に応じた長さ寸
法を有するチューブ５を選択すればよい。勿論、この具
体例に限定されるものではなく、医科治療においても必
要に応じて、曲げ変形可能なチューブ５を用いればよ
い。曲げ変形可能か否かに係わらず、チューブ５は、本
体１との連結部位に特殊な加工を施す必要がないため、
従来の注射針等に比べて単純な形態の管体であれば足
り、安価に提供することができる。ピストン６の材質お
よびパッキング９の材質は、それぞれ本体１およびニッ
プル３の材質と同じであることが好ましい。
ば大臼歯の根管治療において、事前にレントゲンで調べ
た根管の太さに見合った径のチューブ５を選択し且つこ
のチューブ５を根管の曲がり具合に合わせて曲げた後
に、薬物或いは歯科用セメントの充填に使用することが
可能になる。この場合、大人或いは小児に応じた長さ寸
法を有するチューブ５を選択すればよい。勿論、この具
体例に限定されるものではなく、医科治療においても必
要に応じて、曲げ変形可能なチューブ５を用いればよ
い。曲げ変形可能か否かに係わらず、チューブ５は、本
体１との連結部位に特殊な加工を施す必要がないため、
従来の注射針等に比べて単純な形態の管体であれば足
り、安価に提供することができる。ピストン６の材質お
よびパッキング９の材質は、それぞれ本体１およびニッ
プル３の材質と同じであることが好ましい。
【００２１】キャップ４の締め込みに伴ってニップル３
を圧縮変形させる方法としては、前述したように、プラ
グ２の変形によりニップル３を押圧するものであっても
よく、及び／又は、図１に示すように、キャップ４に対
して手元端側に向けて突出する突出部４ｂを設け、この
突出部４ｂでニップル３を押し込むことに伴う“くさび
作用”によってニップル３を圧縮変形させるようにして
もよい。
を圧縮変形させる方法としては、前述したように、プラ
グ２の変形によりニップル３を押圧するものであっても
よく、及び／又は、図１に示すように、キャップ４に対
して手元端側に向けて突出する突出部４ｂを設け、この
突出部４ｂでニップル３を押し込むことに伴う“くさび
作用”によってニップル３を圧縮変形させるようにして
もよい。
【００２２】本発明の注入用具Ａは、医科あるいは歯科
治療において、注射を含め、液体あるいはペースト状の
薬物を局所に注入あるいは塗布する際に用いることがで
きる。例えば、歯科用ペースト組成物の根管充填術に好
適に使用することができる。本発明の注入用具の使用に
際しては、充填内容物７を本体１内に充填し、キャップ
４を緩めて目的に応じたチューブ５を先端部から挿入し
た後、キャップを締めてチューブ５を固定すればよい。
使用後には、患者或いは患部毎にキャップを緩めてチュ
ーブ５を抜去し、新たな或いは滅菌処理したチューブを
挿入して再度使用するか、あるいはチューブに代えてス
ティック８を挿入しキャップ４を締めて保存すればよ
い。この使用態様によれば、チューブ５の使い捨て或い
は患者毎のチューブ５の滅菌処理が可能なため、衛生面
での問題を解消することができる。
治療において、注射を含め、液体あるいはペースト状の
薬物を局所に注入あるいは塗布する際に用いることがで
きる。例えば、歯科用ペースト組成物の根管充填術に好
適に使用することができる。本発明の注入用具の使用に
際しては、充填内容物７を本体１内に充填し、キャップ
４を緩めて目的に応じたチューブ５を先端部から挿入し
た後、キャップを締めてチューブ５を固定すればよい。
使用後には、患者或いは患部毎にキャップを緩めてチュ
ーブ５を抜去し、新たな或いは滅菌処理したチューブを
挿入して再度使用するか、あるいはチューブに代えてス
ティック８を挿入しキャップ４を締めて保存すればよ
い。この使用態様によれば、チューブ５の使い捨て或い
は患者毎のチューブ５の滅菌処理が可能なため、衛生面
での問題を解消することができる。
【００２３】また、別の態様としては、本体１内に内容
物７を充填した状態で医師等に供給するものであっても
よい。すなわち、スティック８を用いて本体１内に内容
物７を密封した状態の注入器具Ａを医師等に供給し、供
給を受けた医師等が、実際の治療に際し、スティック８
を取り除いた後に、目的に適合するチューブ５に取替え
て使用することができる。
物７を充填した状態で医師等に供給するものであっても
よい。すなわち、スティック８を用いて本体１内に内容
物７を密封した状態の注入器具Ａを医師等に供給し、供
給を受けた医師等が、実際の治療に際し、スティック８
を取り除いた後に、目的に適合するチューブ５に取替え
て使用することができる。
【００２４】
【発明の効果】本発明のうち第１の発明によれば、診療
目的に応じたチューブを取付けることにより、簡単に患
部或いは患者に好適な注入用具にすることができると共
に、患者或いは患部毎に容易にチューブを交換すること
ができ、感染予防の面で極めて衛生的である。また、チ
ューブそれ自体に、従来の注射針のような本体との連結
部を形成する必要がないため、チューブの製造単価を低
く抑えることができ、多種類のチューブを安価に提供す
ることができる。
目的に応じたチューブを取付けることにより、簡単に患
部或いは患者に好適な注入用具にすることができると共
に、患者或いは患部毎に容易にチューブを交換すること
ができ、感染予防の面で極めて衛生的である。また、チ
ューブそれ自体に、従来の注射針のような本体との連結
部を形成する必要がないため、チューブの製造単価を低
く抑えることができ、多種類のチューブを安価に提供す
ることができる。
【００２５】本発明のうち第２の発明によれば、上記第
１発明の効果に加えて、診療途中の充填内容物の密閉保
存に便宜であり、またスティックを用いて内容充填物を
封入した状態で医師等に供給することができ、供給を受
けた医師等は、スティックに代えて診療目的に応じたチ
ューブを装着するだけで、直ちに使用することができ
る。
１発明の効果に加えて、診療途中の充填内容物の密閉保
存に便宜であり、またスティックを用いて内容充填物を
封入した状態で医師等に供給することができ、供給を受
けた医師等は、スティックに代えて診療目的に応じたチ
ューブを装着するだけで、直ちに使用することができ
る。
【図１】実施例の注入用具の構成要素を断面して示す分
解図である。
解図である。
【図２】実施例の注入用具の使用状態における縦断面図
である。
である。
Ａ 注入用具 １ シリンダ本体 ２ プラグ ２ａ プラグに設けられたニップル挿入用の開口 ３ ニップル ３ａ ニップルに設けられた貫通孔 ４ キャップ ４ａ キャップに設けられた貫通孔 ５ チューブ ８ スティック
Claims (6)
- 【請求項１】 シリンダ本体の先端に設けられ、外周面
にねじ山を備えたプラグと、 軸線に沿って延びる第１貫通孔を備え、前記プラグ内に
嵌入される圧縮変形可能なニップルと、 前記第１貫通孔とほぼ同一径とされて軸線に沿って延び
る第２貫通孔を備え、前記プラグに螺着されるキャップ
と、 前記第１、第２の貫通孔の内径よりも若干小径の外径を
有し、前記第１、第２の貫通孔内に挿入されるチューブ
とを有し、 前記キャップを締め込むことにより、前記ニップルが圧
縮変形して、前記チューブを固定する、ことを特徴とす
る注入器具。 - 【請求項２】 前記チューブは、その先端が斜裁されて
いる、請求項１に記載の注入器具。 - 【請求項３】 前記チューブが曲げ変形可能とされてい
る、請求項１に記載の注入器具。 - 【請求項４】 前記プラグが、手元端側に向かうに従っ
て徐々に縮径したニップル嵌入用の開口を備え、 更に、前記ニップルが手元端側に向けて先細りの外形を
備えている、請求項１乃至請求項３の何れか１項に記載
の注入用具。 - 【請求項５】 前記キャップには、手元端側に向けて突
出する突出部が設けられて、該キャップを締め込んだと
きに、該突出部により前記ニップルを押し込むことによ
り該ニップルを圧縮変形させる、請求項４に記載の注入
用具。 - 【請求項６】 更に、前記チューブとほぼ同一径の中実
のスティックを有し、該スティックと前記チューブとが
択一的に前記第１、第２の貫通孔に挿入される、請求項
１記載の注入用具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5216311A JPH0767960A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 注入用具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5216311A JPH0767960A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 注入用具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0767960A true JPH0767960A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=16686537
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5216311A Pending JPH0767960A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 注入用具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0767960A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012043162A1 (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-05 | テルモ株式会社 | 針付医療器具 |
| CN103140252A (zh) * | 2010-09-27 | 2013-06-05 | 泰尔茂株式会社 | 带针医疗器具 |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP5216311A patent/JPH0767960A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012043162A1 (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-05 | テルモ株式会社 | 針付医療器具 |
| CN103140252A (zh) * | 2010-09-27 | 2013-06-05 | 泰尔茂株式会社 | 带针医疗器具 |
| CN103153374A (zh) * | 2010-09-27 | 2013-06-12 | 泰尔茂株式会社 | 带针医疗器具 |
| EP2623147A1 (en) * | 2010-09-27 | 2013-08-07 | Terumo Kabushiki Kaisha | Medical instrument with attached needle |
| EP2623147A4 (en) * | 2010-09-27 | 2014-04-09 | Terumo Corp | MEDICAL INSTRUMENT WITH A NEEDLE INSTALLED THEREIN |
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