JPH0766796A - 伝送系統装置およびその伝送路異常検出方法 - Google Patents

伝送系統装置およびその伝送路異常検出方法

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JPH0766796A
JPH0766796A JP21038293A JP21038293A JPH0766796A JP H0766796 A JPH0766796 A JP H0766796A JP 21038293 A JP21038293 A JP 21038293A JP 21038293 A JP21038293 A JP 21038293A JP H0766796 A JPH0766796 A JP H0766796A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常用系(主伝送路系)と待機系(副伝送路
系)の2系統の伝送路を使用する伝送システムおいて、
複数カ所の異常を検出可能とする。 【構成】 主伝送路ML1の同期信号を自伝送装置S3
の副伝送路出力側の伝送路切り替え手段SW23を経由
して同期信号伝送方向下流側の伝送装置S2の副伝送路
入力側の伝送路切り替え手段SW14に伝送すると共
に、自伝送装置S3内において副伝送路入力側の伝送路
切り替え手段SW24に入力された同期信号が副伝送路
出力側の伝送路切り替え手段SW23に伝送されるのを
断つように前記各伝送装置S2,S3の副伝送路出力側
の伝送路切り替え手段及び副伝送路入力側の伝送路切り
替え手段を切り替えた状態で副伝送路SL1の異常を副
伝送路異常検出器SD1,SD2で検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数個の伝送装置が
各々主伝送路及び副伝送路で接続された伝送系統装置お
よびその伝送路の異常を検出する伝送路異常検出方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な伝送システムでは、デー
タリンクの制御や誤りの制御回復などに責任を持つ制御
局と、制御局の指示によってデータリンクの制御機能を
実行する従属局から構成される。
【0003】図9は、従来の一般的な伝送システムの構
成を示す。図において、M1は伝送制御の中心となる制
御局、S1,S2,S3,S4は従属局(伝送装置)、
ML1は常用系のループ状の主伝送路、SL1は待機系
のループ状の副伝送路であり、前記制御局M1、従属局
S1,S2,S3,S4は各々系統のループ状伝送路M
L1,SL1で接続されている。
【0004】図10は、図9の伝送システムと同様な構
成で副伝送路SL1の異常発生状態を示す。図におい
て、X1,X2は伝送路異常発生地点を示す。
【0005】図11は、本発明が適用される伝送装置の
H/W構成の概略図であり、1はCPU、2はプログラ
ム部、3はデータ部、4は通信制御用IC、SW11,
SW12,SW13,SW14は何れも伝送路接続スイ
ッチ、SD1,MD1は何れも伝送路異常検出器、SL
P1,SLP2,SLP3,SLP4,SLP5は何れ
も伝送路の異常をオペレータに伝える伝送路状態表示用
LED(発光ダイオード、以下同じ)である。ML1は
図9で示した主伝送路、SL1は、図9で示した副伝送
路であり、これら主伝送路ML1、副伝送路SL1に、
図9に示した従属局(伝送装置)S1,S2,S3,S
4が接続されている。また、前記プログラム部2、デー
タ部3、通信制御用IC4、伝送路接続スイッチSW1
1〜SW14、伝送路異常検出器SD1、MD1、伝送
路状態表示用LED、図9で示した従属局(伝送装置)
S1,S2,S3,S4は、破線で示す共通のバス5で
CPU1と接続され、プログラム部2に格納されたプロ
グラムの構成により任意の伝送路の接続が可能となって
いる。
【0006】この図11において2系統の伝送路即ち主
伝送路ML1及び副伝送路SL1はそれぞれ伝送路接続
スイッチSW11,SW12,SW13,SW14で任
意の接続形態を選択できるようになっており通信制御用
IC4へ接続される。データ伝送では、データの送受信
を行う場合、予め伝送路に或る一定の信号即ち同期信号
を送出しておき、データの送受信のタイミングをとる必
要がある。これらの制御を行うのが通信制御用IC4で
ある。これらの伝送路スイッチSW11〜SW14、通
信制御用IC4等の機器は、共通バス5でCPU1、プ
ログラム部2、データ部3と接続されており、プログラ
ムの構成で任意の伝送路接続及びデータの送受信が可能
となっている。
【0007】また各伝送路即ち主伝送路ML1及び副伝
送路SL1には、伝送路異常検出器MD1,SD1が配
置してあり、伝送路異常検出器MD1は主伝送路ML1
の同期信号があることを検出して主伝送路ML1が正常
であることを検出し、主伝送路ML1の同期信号が無い
ことを検出して主伝送路ML1の異常を検出する。伝送
路異常検出器SD1は副伝送路SL1の同期信号がある
ことを検出して副伝送路SL1が正常であることを検出
し、副伝送路SL1の同期信号が無いことを検出して副
伝送路SL1の異常を検出する。これら伝送路異常検出
器MD1,SD1にて検出された伝送路の異常をオペレ
ータへ知らせる一手段として点消灯可能なLED SL
P1,SLP2,SLP3,SLP4,SLP5が配置
されている。
【0008】図12は、図9の制御局(伝送装置)M1
の伝送路接続状態を詳細に示す図で、図11に示すCP
U1、プログラム部2、データ部3、共通バス5の図示
は省略してある。この図12において、SW11は主伝
送路ML1の入力を選択するスイッチで、接点MR0と
接点MR2とを選択することで主伝送路ML1の入力が
通信制御用IC4の入力に接続される。SW12は主伝
送路ML1への出力を選択するスイッチで、接点MS0
と接点MS2とを選択することで通信制御用IC4の出
力が主伝送路ML1へ出力する主伝送路出力端ML10
に接続される。
【0009】SW13は副伝送路SL1の入力を選択す
るスイッチで、接点SS0と接点SS2とを選択するこ
とで通信制御用IC4の出力が副伝送路SL1の出力端
SL10へ接続される。SW14は副伝送路SL1から
の入力を選択するスイッチであり、接点SR0と接点S
R1とが選択され副伝送路SL1の終端となる。MD1
は主伝送路ML1の断線等の異常を検出する主伝送路異
常検出器、SD1は副伝送路SL1の断線などの異常を
検出する副伝送路異常検出器である。
【0010】図13は、図9の従属局(伝送装置)S
1,S2,S3,S4の伝送路の接続状態を詳細に示す
図で、図11に示すCPU1、プログラム部2、データ
部3、共通バス5の図示は省略してある。この図13に
おけるスイッチの構成は、図12と同様であるが、副伝
送路出力選択スイッチSW13の選択が異なり、接点S
S0と接点SS1とが選択され、副伝送路SL1の入力
が副伝送路の出力に接続される。
【0011】図14は前述の図9、図10、図13、で
示される従属局(伝送装置)S1〜S4から、後述の図
9、図10、図12で示される制御局(伝送装置)M1
へ送る伝送路情報データフレームの例を示したもので、
従属局(伝送装置)S1〜S4(図11、図12、図1
4)が認識している伝送路異常状態を入れた伝送路情報
部I、伝送路情報データフレームであることを示す情報
を入れた制御部IM、送信元を示す自局NO.情報を入
れる部分である局NO.部、及びフレームの先頭と末尾
を示す情報部分であるフラグ部で構成される。
【0012】図15は、前述の図14で示した伝送路情
報データフレームを用いて各従属局(伝送装置)S1、
S2、S3、S4から送られてきた伝送路情報Iを前記
制御局M1のデータ部3(前述の図11)に格納する伝
送路状態テーブルと、各従属局(伝送装置)S1、S
2、S3、S4から送られてきた各伝送路情報と対応L
EDの点灯状態との関係を示す図である。
【0013】図16は、図15で示した伝送路状態テー
ブルを基に、オペレータに副伝送路の状態を伝えるため
伝送路状態LED SLP1,SLP2,SLP3,S
LP4,SLP5を、プログラム部2(図11)のプロ
グラムによって点消灯させる処理の概略を示すフローチ
ャートである。
【0014】次に動作について図9の伝送システム構成
例と、図9の制御局(伝送装置)M1について伝送路接
続状態を示した図12及び図9の従属局(伝送装置)S
1,S2,S3,S4について伝送路接続状態を示した
図13を用いて説明する。
【0015】図9の制御局(伝送装置)M1は図12で
示すように、伝送路接続スイッチSW12の接点MS2
と接点MS0とを接続することで、矢印で示すように、
通信制御用IC4から出力される同期信号を主伝送路出
力端ML1Oから主伝送路ML1へ出力する。副伝送路
SL1の出力端SL1Oには伝送路接続スイッチSW1
3の接点SS2と接点SS0とを接続することで、矢印
で示すように、通信制御用IC4から出力される同期信
号を出力する。
【0016】図9の各従属局(伝送装置)S1,S2,
S3,S4は、何れも図13で示すように、伝送路接続
スイッチSW12の接点MS2と接点MS0とを接続し
通信制御用IC4から出力される同期信号を主伝送路M
L1に出力する。副伝送路SL1の出力には伝送路接続
スイッチSW14の接点SR0と接点SR1とを接続す
ると共に、伝送路接続スイッチSW13の接点SS1と
接点SS0とを接続することで、入力側の副伝送路SL
1で入力した同期信号を出力側の副伝送路SL1へ出力
する。このような伝送路接続を行った各伝送装置M1
(制御局),S1,S2,S3,S4(従属局)は主伝
送路異常検出器MD1で常時同期信号を見ることで主伝
送路ML1の異常を検出している。副伝送路SL1も同
様に、副伝送路異常検出器SD1にて常時同期信号を検
出している。
【0017】ここまで述べた伝送システムにおいて副伝
送路SL1に異常が発生した場合の動作について、従属
局(伝送装置)S1,S2,S3,S4から制御局(伝
送装置)M1へ伝送路状態を送るための伝送路情報デー
タフレームを示した図14、制御局(伝送装置)M1自
身が検出した伝送路状態を格納する伝送路状態テーブル
1で示し各従属局(伝送装置)S1,S2,S3,S4
から送られてきた伝送路情報を格納するための伝送路状
態テーブルをテーブル2,テーブル3,テーブル4,テ
ーブル5で示した図15、伝送路状態テーブルを基にオ
ペレータに伝送路状態を伝える伝送路状態LED点消灯
処理のフローチャートである図16を用いて説明する。
【0018】副伝送路異常検出器SD1によって副伝送
路SL1の異常を検出した従属局(伝送装置)S1,S
2,S3,S4は、副伝送路異常を制御局(伝送装置)
M1へ伝えるために、図14で示す伝送路情報データフ
レーム中の伝送路情報Iに、検出した伝送路異常情報
「1」を入れて、それぞれ自局NO.、制御部IMを付
加し制御局(伝送装置)M1へ送信する。この伝送路情
報データフレームを受信した制御局(伝送装置)M1は
伝送路情報データフレーム中の自局NO.を基に、図9
に示す伝送路状態テーブル2〜5に対応する従属局(伝
送装置)1,2,3,4の位置に伝送路情報Iを格納す
る。制御局(伝送装置)M1自身が検出した伝送路の状
態については、一定周期毎に制御局(伝送装置)M1に
対応した伝送路状態テーブル1(図15)へ格納する。
【0019】ここまでの処理を、伝送路情報データフレ
ームを受信する毎に行うことにより、伝送システムの副
伝送路状態を示す伝送路状態テーブル(図15のテーブ
ル2〜5)が作成される事となる。この情報(伝送路状
態テーブル)をオペレータに伝えるために図14の伝送
路状態表示用LED SLP1,SLP2,SLP3,
SLP4,SLP5の点消灯を一定周期で行う。
【0020】図16は、プログラム部2(図11)のプ
ログラムによって実行される伝送路状態LED SLP
1,SLP2,SLP3,SLP4の点消灯処理の概略
を示すフローチャートで、以下図16によって点消灯処
理について説明する。
【0021】伝送装置は、制御局M1、従属局1,2,
3,4と5つあるので、先ず、ステップ1において伝送
路状態テーブルの先頭(従属局4に対応するテーブル
5)を指す添字nに5をセットする。この5のセット
は、伝送装置の数が最初から5と判ってる場合は当初か
ら設定してもよいが、制御局M1においてオペレータが
設定してもよい。ステップ2にて添字nが指す伝送路情
報を読み出す。ステップ3ではステップ2で読み出した
伝送路情報に、副伝送路異常が発生しているか判断を行
い、発生していない場合(NOの場合)はステップ4を
実行し、異常が発生している場合(YESの場合)はス
テップ5を実行する。
【0022】ステップ5はLED SLP1,SLP
2,SLP3,SLP4,SLP5を点灯させる処理
で、何れか一のLEDを点灯させる処理をすると、EN
Dとなって、図16のフローチャートでの点消灯処理を
終了し、次の点消灯処理の周期まで待機状態となる。
【0023】ステップ4は、添字nが示すテーブルに対
応(図15参照)するLED SLP1,SLP2,S
LP3,SLP4,SLP5を消灯させる処理で、次に
ステップ6へと進む。ステップ6では、次に処理する伝
送路状態テーブルを読み込むために添字nに1をマイナ
スする。最後にステップ7にて伝送路状態テーブルを全
て処理したか添字nにて判断し、全て処理していない場
合には、ステップ2から処理を繰り返す。
【0024】例えば、従属局S4の伝送路情報が取り込
まれる場合は、従属局S4の伝送路状態はテーブル5に
格納されているので、テーブル5の添字5がステップ2
において読み出され、ステップ3において副伝送路SL
1に異常が無い(NO)と判定されると、ステップ4に
おいて、テーブル5(従属局S4が検出した伝送路情
報)に対応するLED SLP5を消灯し、ステップ6
に進む。ステップ6において、5から1がマイナスさ
れ、その差の値は4であるので、次のステップ7におい
て0に等しくないと判断(NO)され、ステップ2に戻
り、前記ステップ6における差の値4から、テーブル4
(従属局S3が検出した伝送路情報)を読み込む。
【0025】テーブル4(従属局S3が検出した伝送路
情報)に異常がなければステップ3からステップ4に進
み、テーブル4(従属局S3が検出した伝送路情報)に
対応するLED SLP4を消灯し、ステップ6に進
む。ステップ6では前述と同様にして、今度は4から1
がマイナスされ、その差の値は3となり、以下、前述と
同様に処理されて、テーブル3,テーブル2……と、前
記ステップ2〜ステップ7の処理を繰り返し、従属局S
4,S3,S2,S1対応のどのテーブルにも異常がな
ければ、テーブル1(制御局)が読み込まれ、ステップ
6において、1−1=0となり、ステップ7においてY
ESとなって、図16のフローチャートでの点消灯処理
を終了し、次の点消灯処理の時期まで待機状態となる。
【0026】テーブル5,テーブル4,テーブル3,テ
ーブル2,テーブル1のうち何れか一のテーブルに伝送
路異常が発生していると、ステップ5において、対応す
るLED SLP1,SLP2,SLP3,SLP4,
SLP5を点灯させ、ENDとなって、図16のフロー
チャートでの点消灯処理を終了し、次の点消灯処理の周
期まで待機状態となる。
【0027】以上のステップ1からステップ7までの処
理を行うと、現状の伝送路状態を示すLED点消灯状態
となる。オペレータはこのLED点消灯状態をチェック
し、異常の場合は伝送路の取り替え等の対処を行う。
【0028】次に、副伝送路SL1の2箇所に異常が発
生している場合の異常発生箇所の確認について、説明す
る。
【0029】図13は、従来の従属局(伝送装置)S1
(S2,S3,S4も同じ構成)の伝送路接続を示した
図である。図で示すように伝送路接続スイッチSW14
の接点SR0と接点SR1の接続及び伝送路接続スイッ
チSW13の接点SS1と接点SS0との接続をするこ
とにより、副伝送路の入力側(図の右側)において、副
伝送路SL1から入力した同期信号を、副伝送路出力側
(図の左側)から副伝送路SL1に直接出力するような
副伝送路SL1の接続形態をとっていた。
【0030】図10は、前述の図7のような接続を行っ
た複数の従属局(伝送装置)S1,S2,S3,S4と
一台の制御局(伝送装置)M1を主伝送路ML1、副伝
送路SL1で接続した伝送システムの構成例で、副伝送
路SL1の2カ所で副伝送路異常X1,X2が発生して
いることを示している。このような伝送システム構成例
において、副伝送路異常X1,X2の検出から、オペレ
ーターが対処するまでを、伝送路異常を制御局(伝送装
置)M1に送信するための伝送路情報データフレーム
(図14)、各従属局(伝送装置)S1,S2,S3,
S4から送られてきた伝送路情報を格納するための伝送
路状態テーブル(図15)、及び伝送路状態テーブルを
基にオペレーターに異常を伝える伝送路状態LED点消
灯処理(図16)を用いて説明する。
【0031】図10の様に従属局(伝送装置)S4と従
属局(伝送装置)S3との間の副伝送路SL1に異常X
1が発生した場合、異常発生地点X1より信号伝送方向
で下流にある従属局(伝送装置)S3,S2,S1,制
御局(伝送装置)M1)には、前述の図13で説明した
ように、各従属局(伝送装置)S4,S3,S2,S1
が何れも伝送路接続スイッチSW13,SW14で副伝
送路入力を直接副伝送路出力へ接続しているために、同
期信号が流れない状態になり、図の異常発生地点X1よ
り下流の伝送装置(従属局S3,S2,S1,制御局M
1)は副伝送路SL1の異常を検出することとなる。
【0032】副伝送路SL1の異常を検出した伝送装置
(従属局S3,S2,S1,制御局M1)は、図8で示
す伝送路情報データフレーム中の伝送路情報Iに副伝送
路異常「1」をセットし、伝送路情報I即ち「0000
00001」を送信する。これらのフレームを受信した
制御局(伝送装置)M1は、伝送路状態テーブル(図1
5)に前記伝送路情報Iを格納する。その結果、伝送路
状態テーブルの内容は図15に示すように、テーブル4
(従属局S3に対応)、テーブル3(従属局S2に対
応)、テーブル2(従属局S1に対応)、テーブル1
(制御局M1に対応)は全て「000000001」と
なり、「従属局S4以外の全ての局が副伝送路の異常を
検出している」となる。
【0033】ここで図16の伝送路状態LED点消灯処
理を行うと、前述のように、ステップ2においては、副
伝送路SL1の信号伝送方向上流側から伝送路状態テー
ブルを読み込むため、従属局S3に対応したテーブル4
を読み込んだ時にステップ3で副伝送路異常が検出され
て、ステップ5に進み、テーブル4(従属局S3)に対
応するLED SLP4を点灯して、点消灯処理はEN
Dとなる。従って、従属局S3より、副伝送路SL1の
信号伝送方向下流側にある従属局S2,従属局S1,制
御局M1の各々に対応するテーブル3,テーブル2,テ
ーブル1は読み込まれず、各々に対応するLED SL
P3,SLP2,SLP1は消灯のままとなる。
【0034】このような伝送路状態LEDの点消灯状
態、即ち点灯状態のLED SLP4(テーブル4(従
属局S3)に対応)、消灯状態の各LED SLP3
(テーブル3(従属局S2)に対応)、SLP2(テー
ブル2(従属局S1)に対応)、SLP1(テーブル1
(制御局M1)に対応)を見て、オペレータは、伝送装
置(従属局)S3と伝送装置(従属局)S4との間の副
伝送路SL1に異常が発生したと認識し、当該副伝送路
SL1の交換等の復旧作業を行う。
【0035】ところが実際には、伝送装置(従属局)S
1と伝送装置(従属局)S2との間の副伝送路SL1に
も異常X2が発生しているにも拘らず、前述のように、
伝送路状態LED SLP2は消灯しているので、オペ
レータは前記異常X2を認識できてない状況で伝送シス
テムを再稼働することとなる。再稼働の結果、前述と同
様にして、今度はテーブル2(従属局S1)に対応した
伝送路状態LED SLP2が点灯するので、伝送装置
(従属局)S1と伝送装置(従属局)S2との間の副伝
送路の異常をオペレータが認識し再度当該副伝送路の復
旧作業を行うこととなる。
【0036】このように、一カ所の伝送路異常は、伝送
路状態LEDによって認識できるけれども、2ケ所以上
の伝送路異常は、上流側の伝送路異常を復旧した後に再
稼働しなければ下流側の伝送路異常は検出できないとい
う問題が生じていた。又、仮に、プログラムを修正し
て、図16のLED点消灯フローを変更し、伝送路異常
が発生したときには、全ての伝送路状態テーブルを読み
込むようにすること、即ちテーブル4のみでなく、テー
ブル3、テーブル2、テーブル1、テーブル5も必ず読
み込むようにすることも考えられるが、前述の図16の
ように、副伝送路SL1の異常点X1より同期信号伝送
方向下流側の伝送装置S3(従属局),S2(従属
局),S1(従属局),M1(制御局)には全て同期信
号が流れてなく、図15の伝送路状態テーブル3、同テ
ーブル2、同テーブル1、同テーブル5は全て異常状態
となり、各テーブルに対応するLED SLP4,SL
P3,SLP2,SLP1は全て点灯状態となるので、
異常点X1,X2以外の健全な副伝送路までチェックし
てしまうことになる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】主伝送路、副伝送路を
有する伝送システムのような複伝送路方式の伝送システ
ムにおける従来の同期信号伝送方式においては前述のよ
うに、各従属局S1,S2,S3,S4の何れも、自局
内では副伝送路入力を副伝送路出力に直接接続し各局間
では上流側従属局の副伝送路出力を下流側従属局の副伝
送路入力に直接接続しているので、副伝送路における1
カ所の伝送路異常は検出できるが、2カ所以上の伝送路
異常は上流の異常のみしか検出できないという問題点が
あった。この発明は、前述のような問題点を解決するた
めになされたもので、複数箇所の伝送路異常を検出可能
とすることを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】この発明に係る伝送系統
装置は、主伝送路および副伝送路によって互いに接続さ
れた複数個の伝送装置の副伝送路入力側に設けられ所定
の伝送信号の有無を検出する伝送路異常検出器を設け、
主伝送路を経て一の伝送装置から残りの伝送装置に伝送
される所定の伝送信号を副伝送路を経て他の一の伝送装
置にのみ伝送するよう構成したものである。
【0039】また、この発明に係る伝送路異常検出方法
は、主伝送路および副伝送路によって複数個の伝送装置
を互いに接続し、前記主伝送路を経て一の伝送装置から
残りの伝送装置に所定の伝送信号を伝送すると共に、こ
の所定の伝送信号を前記副伝送路を経て他の一の伝送装
置にのみ伝送し、この副伝送路における所定の伝送信号
の有無によって、各伝送装置間の副伝送路の異常を各別
に検出するようにしたものである。
【0040】
【作用】この発明の伝送系統装置および伝送路異常検出
方法によれば、主伝送路を経て伝送される所定の伝送信
号を副伝送路を経て他の一つの伝送装置にのみ伝送する
ようにしたので、各伝送装置間の副伝送路の異常を各別
に検出することができる。
【0041】
【実施例】実施例1.本発明が適用される伝送装置のH
/W構成の概略図は前述の図11に示した通りであり、
その構成、動作は前述の通りであるので説明は省略す
る。
【0042】図1は、2台の伝送装置(従属局S2,従
属局S3)の接続例を示し、前述の図11に示されてい
るCPU1、プログラム部2、データ部3、共通バス5
の図示は省略してある。図1において、SW11は従属
局S2における主伝送路ML1の入力を選択する伝送路
切り替え手段で、接点MR10,MR11,MR12を
有したスイッチである。SW12は従属局S2における
主伝送路ML1の出力を選択する伝送路切り替え手段
で、接点MS10,MS11,MS12を有したスイッ
チである。SW13は従属局S2における副伝送路SL
1の出力を選択する伝送路切り替え手段で、接点SS1
0,SS11,SS12を有したスイッチである。SW
14は従属局S2における副伝送路SL1の入力を選択
する伝送路切り替え手段で、接点SR10,SR11,
SR12を有したスイッチである。ML11Iは主伝送
路ML1の入力、ML11Oは主伝送路ML1の出力、
SL11Iは副伝送路SL1の入力、SL11Oは副伝
送路SL1の出力である。
【0043】MD1は従属局S2おいて伝送路切り替え
手段(スイッチ)SW11より信号伝送方向上流側の主
伝送路ML1に接続された主伝送路異常検出器で、従属
局S2の主伝送路ML1に伝送されている同期信号の有
無を検出することにより従属局S2の上流側で主伝送路
ML1に異常があるか否かを検出するものである。SD
1は従属局S2において伝送路切り替え手段(スイッ
チ)SW14より信号伝送方向上流側の副伝送路SL1
に接続された副伝送路異常検出器で、従属局S2の副伝
送路SL1に伝送されている同期信号の有無を検出する
ことにより従属局S2の上流側で副伝送路SL1に異常
があるか否かを検出するものである。
【0044】SW21は従属局S3における主伝送路M
L1の入力を選択する伝送路切り替え手段で、接点MR
20,MR21,MR22を有したスイッチである。S
W22は従属局S3における主伝送路ML1の出力を選
択する伝送路切り替え手段で、接点MS20,MS2
1,MS22を有したスイッチである。SW23は従属
局S3における副伝送路SL1の出力を選択する伝送路
切り替え手段で、接点SS20,SS21,SS22を
有したスイッチである。SW24は従属局S3における
副伝送路SL1の入力を選択する伝送路切り替え手段
で、接点SR20,SR21,SR22を有したスイッ
チである。ML12Iは主伝送路ML1の入力、ML1
2Oは主伝送路ML1の出力、SL12Iは副伝送路S
L1の入力、SL12Oは副伝送路SL1の出力であ
る。
【0045】MD2は従属局S3において伝送路切り替
え手段(スイッチ)SW21より信号伝送方向上流側の
主伝送路ML1に接続された主伝送路異常検出器で、前
記従属局S2から従属局S3へ主伝送路ML1を介して
伝送されている同期信号の有無を検出することにより従
属局S3の上流側で主伝送路ML1に異常があるか否か
を検出するものである。SD2は従属局S3において伝
送路切り替え手段(スイッチ)SW14より信号伝送方
向上流側の副伝送路SL1に接続された副伝送路異常検
出器で、従属局S3の副伝送路SL1に伝送されている
同期信号の有無を検出することにより従属局S3の上流
側で副伝送路SL1に異常があるか否かを検出するもの
である。X1は副伝送路SL1の異常発生点を示す。4
は通信制御用ICで、データの送受信を行う場合に予め
伝送路に或る一定の信号すなわち同期信号を送出してお
きデータの送受信のタイミングをとる制御をするもので
ある。
【0046】図2、図3は何れもこの発明を適用した伝
送システム構成の一例を示す図で、図2は副伝送路SL
1に異常が発生してない状態を示し、図3は副伝送路S
L1に異常X1,X2が発生している状態を示してい
る。図2、図3において、M1はデータリンクの制御や
誤りの制御・回復などに責任を持つ所謂伝送制御の中心
となる制御局(伝送装置)、S1,S2,S3,S4は
制御局ML1の指示によってデータリンクの制御機能を
実行する従属局(伝送装置)、ML1は常用系のループ
状の主伝送路、SL1は待機系のループ状の副伝送路で
ある。前記制御局M1、前記従属局S1,S2,S3,
S4は図示のように前記常用系の主伝送路ML1と待機
系の副伝送路SL1の2系統の伝送路で接続されてい
る。また、従属局S1,S2,S3,S4は、前述の図
1における従属局(伝送装置)S2,S3と同じシステ
ム構成である。
【0047】従来と異なる点は、従来のシステムが前述
の図9、図10、図13に示すように副伝送路SL1が
主伝送路ML1から独立して、同期信号伝送方向最上流
の従属局(伝送装置)S4に送信された同期信号が副伝
送路SL1のみを経て同期信号伝送方向最下流の従属局
(伝送装置)S1まで伝送するように構成されているの
に対し、図2の伝送システムでは、図示のように各従属
局(伝送装置)S4,S3,S2,S1間で独立してい
る点、即ち、同期信号伝送方向最上流の従属局(伝送装
置)S4に同期信号伝送方向直下流側の従属局(伝送装
置)S3から主伝送路ML1を経て伝送された同期信号
を、副伝送路SL1を経て前記同期信号伝送方向直下流
側の従属局(伝送装置)S3へ伝送し、次段の従属局
(伝送装置)S2へは伝送しない構成とされている。
【0048】同様に、上流側の従属局(伝送装置)S3
に同期信号伝送方向直下流側の従属局(伝送装置)S2
から主伝送路ML1を経て伝送された同期信号を、副伝
送路SL1を経て前記同期信号伝送方向直下流側の従属
局(伝送装置)S2へと伝送し、次段の従属局(伝送装
置)S1へは伝送しない構成とされている。また同様
に、上流側の従属局(伝送装置)S2に同期信号伝送方
向直下流側の従属局(伝送装置)S1から主伝送路ML
1を経て伝送された同期信号を、副伝送路SL1を経て
前記同期信号伝送方向直下流側の従属局(伝送装置)S
1へ伝送し、次段の制御局(伝送装置)M1へは伝送し
ない構成されている。
【0049】前述の図1、図2、図3で示される従属局
(伝送装置)S1〜S4から、前述の図1、図2、図1
2で示される制御局(伝送装置)M1へ送る伝送路情報
データフレームは前述の図14の例と同じでよく、従属
局(伝送装置)S1〜S4(図1、図2、図3)が認識
している伝送路異常状態を入れた伝送路情報部I、伝送
路情報データフレームであることを示す情報を入れた制
御部IM、送信元を示す自局NO.情報を入れる部分で
ある局NO.部、及びフレームの先頭と末尾を示す情報
部分であるフラグ部で構成される。
【0050】図4は、後述の図5で示した伝送路状態テ
ーブルを基に、オペレータに伝送路状態を伝えるため伝
送路状態表示用LED SLP1,SLP2,SLP
3,SLP4,SLP5を、プログラム部3(図11)
のプログラムによって点消灯させる処理の概略を示すフ
ローチャートである。
【0051】図5は、前述の図14で示した伝送路情報
データフレームを用いて各従属局(伝送装置)S4,S
3,S2,S1から送られてきた伝送路情報Iを前記制
御局M1のデータ部3(前述の図11)に格納する伝送
路状態テーブルと、各従属局(伝送装置)S4,S3,
S2,S1から送られてきた各伝送路情報と対応LED
の点灯状態との関係を示す図である。
【0052】次に実施例1の動作を図1、図2、図3、
図4、図5、図14によって説明する。まず、従属局
(伝送装置)S4,S3,S2,S1の詳細システム構
成を代表的に従属局(伝送装置)S3,S2の場合につ
いて示す図1により従属局の基本動作を説明する。
【0053】従属局S3においては、主伝送路ML1系
では、伝送路切り替え手段(スイッチ)SW21の接点
MR20と接点MR22とを接続してあると共に、伝送
路切り替え手段(スイッチ)SW22の接点MS20と
接点MS22とを接続してあり、伝送路切り替え手段
(スイッチ)SW21の接点MR21と接点MS21と
は主伝送路ML1には接続していない。副伝送路系SL
1では、伝送路切り替え手段(スイッチ)SW23の接
点SS20と接点SS22とを接続してあると共に、伝
送路切り替え手段(スイッチ)SW24の接点SR20
と接点SR21とを接続してあり、伝送路切り替え手段
(スイッチ)SW23の接点SS21と接点SR22と
は副伝送路SL1には接続していない。
【0054】前述のように従属局(伝送装置)S3で
は、伝送路切り替え手段(スイッチ)SW23の接点S
S20とSS21とは接続せずに接点SS20接点とS
S22とを接続してあるので、副伝送路出力には、主伝
送路入力を通信制御用IC4を経由して主伝送路出力と
同様の同期信号を出力している。副伝送路入力は伝送路
切り替え手段(スイッチ)SW24の接点SR21を経
て伝送路切り替え手段(スイッチ)SW23の接点SS
21に至るが、副伝送路出力として伝送しないようにし
てある。従属局(伝送装置)S2も前述の従属局(伝送
装置)S3の場合と同様に、副伝送路の出力には、主伝
送路入力を通信制御用IC4を経由して出力し、副伝送
路入力は副伝送出力に出力してない。
【0055】前述の図1に示す伝送路接続状態におい
て、副伝送路SL1の健全状態、即ち断線等の異常が発
生していない状態における従属局(伝送装置)S2へ
の、従属局(伝送装置)S3からの副伝送路同期信号
は、従属局(伝送装置)S3における主伝送路入力ML
12I→伝送路切り替え手段(スイッチ)SW21の接
点MR20,MR22→通信制御用IC4→伝送路切り
替え手段(スイッチ)SW23の接点SS22,SS2
0→従属局(伝送装置)S2の伝送路切り替え手段(ス
イッチ)SW14の接点SR10,SR11の経路で伝
送路切り替え手段(スイッチ)SW13の接点SS11
に至る。接点SS11に至った同期信号は、接点SS1
1と接点SS10とを接続していないので、次段の従属
局(伝送装置)S1(図1には図示せず)へは伝送され
ない。
【0056】従属局(伝送装置)S3の副伝送路出力S
L12Oからの同期信号の、従属局(伝送装置)S2の
副伝送路入力SL11Iによる受信、即ち、従属局(伝
送装置)S3と従属局(伝送装置)S2との間の副伝送
路SL1が健全であることは,従属局(伝送装置)S2
の副伝送路異常検出器SD1が副伝送路SL1に伝送さ
れている同期信号を検出することで検出される。
【0057】従属局(伝送装置)S2における主伝送路
入力ML11Iに入力された同期信号は、主伝送路入力
ML11I→伝送路切り替え手段(スイッチ)SW11
の接点MR10,MR12→通信制御用IC4→伝送路
切り替え手段(スイッチ)SW13の接点SS12,S
S10→副伝送路SL1の同期信号伝送方向下流側の従
属局(伝送装置)S1(図1には図示せず)の副伝送路
入力、の経路で伝送される。
【0058】次に、副伝送路SL1が正常でなくなった
場合、例えば前述の図1の伝送路接続状態において従属
局(伝送装置)S3の入力側の副伝送路SL1に副伝送
路切断等の異常X1が発生した場合について説明する。
【0059】従属局(伝送装置)S3の入力側の副伝送
路SL1に副伝送路切断等の異常X1が発生した場合、
従属局(伝送装置)S3では、副伝送路入力SL12I
には同期信号が来なくなる。従って、伝送路異常検出器
SD2が同期信号が来ないことで、異常を検出する。こ
の時、従属局(伝送装置)S3の副伝送路出力SL12
Oについては、伝送路切り替え手段(スイッチ)SW2
3の接点SS20、SS22が接続されており主伝送路
出力ML12Oからの出力と同じものを出力しているの
で、次段の従属局(伝送装置)S2の副伝送路入力SL
11Iに対しては正常な同期信号を出力することが出来
る。従って、従属局(伝送装置)S2では、従属局(伝
送装置)S3より副伝送路SL1からみて伝送方向上流
に副伝送路の異常X1が発生しても、その異常X1に影
響を受けることなく、正常に副伝送路入力SL11Iを
得ることができ、伝送路異常検出器SD1は正常な同期
信号を検出し、副伝送路同期信号伝送方向の直上流の従
属局(伝送装置)S3との間の副伝送路SL1が正常で
あることを検出できる。このように従属局(伝送装置)
S2,S3の双方を含む伝送システム全体から見て、正
確に副伝送路SL1の異常/正常を認識できることにな
る。
【0060】以上のような図1に示した接続を複数台の
伝送装置に適用した場合の伝送路接続概要を示したのが
図2であり、この図2において、従属局(伝送装置)S
4では、主伝送路伝送方向上流側(副伝送路伝送方向下
流側)の従属局(伝送装置)S3から主伝送路ML1で
伝送され、制御局(伝送装置)に伝送する同期信号を、
副伝送路SL1で、副伝送路伝送方向下流側の従属局
(伝送装置)S3へ伝送する。従属局(伝送装置)S3
では、図示のように、副伝送路伝送方向上流側の従属局
(伝送装置)S4から伝送された同期信号は従属局(伝
送装置)S3どまりとし、主伝送路伝送方向上流側(副
伝送路伝送方向下流側)の従属局(伝送装置)S2から
主伝送路ML1で伝送され従属局(伝送装置)S4に伝
送する同期信号を、副伝送路SL1で、副伝送路伝送方
向下流側の従属局(伝送装置)S2へ伝送するのであ
る。
【0061】同様に、従属局(伝送装置)S2では、図
示のように、副伝送路伝送方向上流側の従属局(伝送装
置)S3から伝送された同期信号は従属局(伝送装置)
S2どまりとし、主伝送路伝送方向上流側(副伝送路伝
送方向下流側)の従属局(伝送装置)S1から主伝送路
ML1で伝送され、従属局(伝送装置)S3に伝送する
同期信号を、副伝送路SL1で、副伝送路伝送方向下流
側の従属局(伝送装置)S1へ伝送する。従属局(伝送
装置)S1でも同様に、図示のように、副伝送路伝送方
向上流側の従属局(伝送装置)S2から伝送された同期
信号は従属局(伝送装置)S1どまりとし、主伝送路伝
送方向上流側(副伝送路伝送方向下流側)の制御局(伝
送装置)M1から主伝送路ML1で伝送され、従属局
(伝送装置)S2に伝送する同期信号を、副伝送路SL
1で、副伝送路伝送方向下流側の制御局(伝送装置)M
1へ伝送する。図2にて副伝送路SL1をみると、各伝
送装置S4,S3,S2,S1,M1間で独立している
ことが判り、このことより1箇所の副伝送路異常が、他
の伝送装置間の副伝送路異常検出に影響を与えなくな
り、複数箇所の伝送路異常検出を可能にしていると言え
る。
【0062】次に、前述の図1に示した接続を複数台の
伝送装置に適用した場合の伝送路接続概要を示した図2
において副伝送路異常が2カ所X1,X2で発生した場
合を図示したのが図3であり、図3の様に従属局(伝送
装置)S4,S3間の副伝送路の異常X1及び従属局
(伝送装置)S2,S1間の副伝送路の異常X2が発生
した場合、従属局(伝送装置)S4は、制御局(伝送装
置)M1から同期信号を副伝送路SL1を介して受信し
検出できるので制御局(伝送装置)M1に対しては、図
14に示す副伝送路正常の伝送路情報データフレーム
「000000000」を送信する。従属局(伝送装
置)S3は、副伝送路異常X1の為に、従属局(伝送装
置)S4からの副伝送路SL1系の同期信号が途絶えた
ことで、副伝送路SL1の異常を検出し、図14に示す
副伝送路異常の伝送路情報データフレーム「00000
0001」を制御局(伝送装置)M1に対して送信す
る。
【0063】従属局(伝送装置)S2は、従属局(伝送
装置)S3が主伝送路ML1系で受信した同期信号を従
属局(伝送装置)S3からの副伝送路SL1系を介して
受信できるので、副伝送路正常の伝送路情報データフレ
ーム「000000000」を制御局(伝送装置)ML
1に対して送信する。従属局(伝送装置)S1は、副伝
送路異常X2の為に、従属局(伝送装置)S2からの副
伝送路SL1系の同期信号が途絶えたことで、副伝送路
SL1の異常を検出し、副伝送路異常の伝送路状態デー
タフレーム「000000001」を制御局(伝送装
置)M1に対して送信する。
【0064】これらの伝送路状態データフレームを受信
した制御局(伝送装置)M1は、図5に示すように伝送
路状態テーブルへセットする。この図5に示す伝送路状
態テーブルと図15に示す従来の伝送路状態テーブルと
を、前述のように副伝送路異常がX1,X2の2カ所の
場合について、比較すれば明白なように、従来の伝送路
状態テーブル(図15)が、各局(伝送装置)S4,S
3,S2,S1,M1相互間の各副伝送路SL1の状態
に正確に対応してないのに対して、前述の実施例1の
(伝送路状態テーブル図5)は、各局(伝送装置)S
4,S3,S2,S1,M1相互間の各副伝送路SL1
の状態に正確に対応している。
【0065】即ち、前述のように副伝送路異常がX1,
X2の2カ所の場合(図10、図3)は、従来の伝送路
状態テーブル(図15)では、テーブル5のみが「00
0000000」で、テーブル4〜テーブル1は全て
「000000001」である。これに対し、実施例1
のもの(伝送路状態テーブル図5)では、各局(伝送装
置)間の各副伝送路SL1の状態に正確に対応して、従
属局(伝送装置)S4対応テーブル5は「000000
000」、従属局(伝送装置)S3対応テーブル4は
「000000001」、従属局(伝送装置)S2対応
テーブル3は「000000000」従属局(伝送装
置)S1対応テーブル2は「000000001」制御
局(伝送装置)M1対応テーブル1は「0000000
00」となっている。
【0066】実施例1における伝送路情報テーブル(図
5)を基にして、副伝送路状態をオペレータに伝えるた
めに、図9の伝送路状態表示用LED SLP1,SL
P2,SLP3,SLP4,SLP5の点消灯が、前述
の図11におけるプログラム部3に格納されたプログラ
ムによって行われる。図4は、点消灯処理の概略を示す
フローチャートで、以下図4により点消灯処理について
説明する。
【0067】伝送装置は、制御局M1、従属局1,2,
3,4と5つあるので、先ず、ステップ1において伝送
路状態テーブルの先頭(従属局4に対応するテーブル
5)を指す添字nに5をセットする。この5のセット
は、伝送装置の数が最初から5と判ってる場合は当初か
ら設定してもよいが、制御局M1においてオペレータが
設定してもよい。ステップ2にて添字nが指すテーブル
の伝送路情報を読み出す。ステップ3ではステップ2で
読み出した伝送路情報に、副伝送路異常が発生している
か判断を行い、発生していない場合(NOの場合)はス
テップ4を実行し、異常が発生している場合(YESの
場合)はステップ5を実行する。
【0068】ステップ5はLED SLP1,SLP
2,SLP3,SLP4,SLP5を点灯させる処理
で、前述の従来方式のフローチャートとは異なり、何れ
か一のLEDを点灯させる処理をしても、ENDとはな
らず、次のステップ6に進む。
【0069】ステップ4は、添字nが示すテーブルに対
応(図5参照)するLED SLP1,SLP2,SL
P3,SLP4,SLP5を消灯させる処理で、次にス
テップ6へと進む。ステップ6では、次に処理する伝送
路状態テーブルを読み込むために添字nに1をマイナス
する。最後にステップ7にて伝送路状態テーブルを全て
処理したか添字nにて判断し、全て処理していない場合
には、ステップ2から処理を繰り返す。
【0070】例えば、従属局(伝送装置)S4の伝送路
情報が取り込まれる場合は、従属局(伝送装置)S4の
伝送路状態はテーブル5に格納されているので、添字が
5のテーブル5がステップ2において読み出され、ステ
ップ3において副伝送路SL1に異常が無い(NO)と
判定されると、ステップ4において、テーブル5(従属
局(伝送装置)S4が検出した伝送路情報)に対応する
LED SLP5を消灯し、ステップ6に進む。ステッ
プ6において、5から1がマイナスされ、その差の値は
4であるので、次のステップ7において0に等しくない
と判断(NO)され、ステップ2に戻り、前記ステップ
6における差の値4から、テーブル4(従属局(伝送装
置)S3が検出した伝送路情報)を読み込む。
【0071】テーブル4(従属局(伝送装置)S3が検
出した伝送路情報)に異常がなければステップ3からス
テップ4に進み、テーブル4(従属局(伝送装置)S3
が検出した伝送路情報)に対応するLED SLP4を
消灯し、ステップ6に進む。ステップ6では前述と同様
にして、今度は4から1がマイナスされ、その差の値は
3となり、以下、前述と同様に処理されて、テーブル
3,テーブル2……と、前記ステップ2〜ステップ7の
処理を繰り返し、従属局(伝送装置)S4,S3,S
2,S1に対応のテーブル5,4,3,2の何れにも異
常がなければ、テーブル1(制御局(伝送装置)M1に
対応)が読み込まれ、ステップ6において、1−1=0
となり、ステップ7においてYESとなって、図4のフ
ローチャートでの点消灯処理を終了し、次の点消灯処理
の時期まで待機状態となり、所定時間経過すると、再
度、前述のステップ2〜ステップ7の点消灯処理を行
う。このような点消灯処理を周期的に繰り返す。
【0072】テーブル5,テーブル4,テーブル3,テ
ーブル2,テーブル1のうち何れか一のテーブルに伝送
路異常が発生していると、ステップ5において、対応す
るLED SLP1,SLP2,SLP3,SLP4,
SLP5を点灯させ、次のステップ6に進み、以後、前
述と同様に点消灯処理が行われる。
【0073】以上のステップ1からステップ7までの処
理を行い、ENDに至ると、現状の伝送路状態を示すL
ED点消灯状態となる。オペレータはこのLED点消灯
状態をチェックし、異常の場合は伝送路の取り替え等の
対処を行う。
【0074】次に、副伝送路SL1の2箇所に異常が発
生している場合の異常発生箇所の確認について、説明す
る。即ち、図3に示すように副伝送路SL1の2カ所で
副伝送路異常X1,X2が発生しているケースにおい
て、副伝送路異常X1,X2の検出から、オペレーター
が対処するまでを、副伝送路異常を制御局(伝送装置)
M1に送信するための伝送路情報データフレーム(図1
4)、各従属局(伝送装置)S1,S2,S3,S4か
ら送られてきた伝送路を格納するための伝送路状態テー
ブル(図5)、及び伝送路状態テーブルを基にオペレー
ターに異常を伝える伝送路状態LED点消灯処理フロー
チャート(図4)を用いて説明する。
【0075】図3のように従属局(伝送装置)S4と従
属局(伝送装置)S3との間の副伝送路SL1に異常X
1が発生しているので、異常発生地点X1より信号伝送
方向で下流にある従属局(伝送装置)S3には、前述の
図1で説明したように、従属局(伝送装置)S3の伝送
路切り替え手段(スイッチ)SW24への同期信号が流
れない状態になり、図の異常発生地点X1より下流の従
属局(伝送装置)S3の副伝送路異常検出器SD2は同
期信号が無いことを検出し、副伝送路SL1の異常X1
を検出することとなる。
【0076】副伝送路SL1の異常X1を検出した従属
局(伝送装置)S3は、図14で示す伝送路情報データ
フレーム中の伝送路情報Iに副伝送路異常「1」をセッ
トし、伝送路情報I即ち「000000001」を送信
する。この従属局(伝送装置)S3からの伝送路情報I
を受信した制御局(伝送装置)M1は、伝送路状態テー
ブル(図5)に当該伝送路情報Iを格納する。その結
果、伝送路状態テーブルの内容は図5に示すように、テ
ーブル4(従属局S3に対応)は「00000000
1」となり、「従属局(伝送装置)S3が副伝送路SL
1の異常X1を検出している」となる。
【0077】次に、従属局(伝送装置)S3と従属局
(伝送装置)S2との間の副伝送路SL1には、図3に
示すように、異常が発生していないので、従属局(伝送
装置)S2では、前述の図1で説明したように、従属局
(伝送装置)S3の主伝送路ML1における主伝送路入
力ML12Iの同期信号が、伝送路切り替え手段SW2
1の接点MR20,MR21→通信制御用IC→副伝送
路SL1における伝送路切り替え手段SW23の接点S
S22,SS20の経路で、従属局(伝送装置)S2に
おける伝送路切り替え手段SW14の接点SR10,S
R11に伝送される。つまり、従属局(伝送装置)S3
より、副伝送路SL1の同期信号上流側に異常X1が発
生していても、従来方式とは異なって、同期信号は従属
局(伝送装置)S2における伝送路切り替え手段SW1
4の接点SR10,SR11に伝送される。従って、従
属局(伝送装置)S2の副伝送路異常検出器SD1は、
当該同期信号があることを検出し、従属局(伝送装置)
S3と従属局(伝送装置)S2との間の副伝送路SL1
には、図3に示すように、異常が発生していないことを
検出する。
【0078】従属局(伝送装置)S3と従属局(伝送装
置)S2との間の副伝送路SL1が異常でないことを検
出した従属局(伝送装置)S2は、図14で示す伝送路
情報データフレーム中の伝送路情報Iに副伝送路正常
「0」をセットし、伝送路情報I即ち「0000000
00」を送信する。この従属局(伝送装置)S2から伝
送路情報Iを受信した制御局(伝送装置)M1は、伝送
路状態テーブル(図5)に当該伝送路情報Iを格納す
る。その結果、伝送路状態テーブルの内容は、図5に示
すように、テーブル3(従属局S2に対応)は「000
000000」となる。即ち、従属局(伝送装置)S2
は、従来方式とは異なって、従属局(伝送装置)S3よ
り上流側の副伝送路SL1の異常X1に影響されること
なく、従属局(伝送装置)S3と従属局(伝送装置)S
2との間の副伝送路SL1の実際の状態を、対応テーブ
ルに正しく格納することになる。
【0079】次に、従属局(伝送装置)S2と従属局
(伝送装置)S1との間の副伝送路SL1に異常X2が
発生しているので、異常発生地点X2より信号伝送方向
で直下流にある従属局(伝送装置)S1には、図1で説
明した従属局(伝送装置)S3の場合と同様に、副伝送
路入力端の伝送路切り替え手段(スイッチ)(従属局
(伝送装置)S1については図示せず)への同期信号が
流れない状態となり、図の異常発生地点X2より直下流
の従属局(伝送装置)S1の副伝送路異常検出器(従属
局(伝送装置)S1については図示せず)は同期信号が
無いことを検出し、副伝送路SL1の異常X2を検出す
ることとなる。
【0080】副伝送路SL1の異常X2を検出した従属
局(伝送装置)S1は、図14で示す伝送路情報データ
フレーム中の伝送路情報Iに副伝送路異常「1」をセッ
トし、伝送路情報I即ち「000000001」を送信
する。この従属局(伝送装置)S1からの伝送路情報I
を受信した制御局(伝送装置)M1は、伝送路状態テー
ブル(図5)に当該伝送路情報Iを格納する。その結
果、伝送路状態テーブルの内容は図5に示すように、テ
ーブル2(従属局S1に対応)は「00000000
1」となり、「従属局(伝送装置)S1が副伝送路SL
1の異常X2を検出している」となる。従属局(伝送装
置)S4、制御局(伝送装置)M1は、何れも副伝送路
の信号伝送方向直前の伝送装置(制御局M1、従属局S
1)との間の副伝送路SL1に異常が発生していないの
で、前述の従属局(伝送装置)S2の場合と同様に動作
し、各々、伝送路情報「000000000」を制御局
(伝送装置)M1へ伝送し、各伝送装置(従属局S4、
制御局M1)に対応したテーブル5、S1の状態は、
「000000000」となる。
【0081】ここで図4の伝送路状態LED点消灯処理
を行うと、前述のように、ステップ2においては、副伝
送路SL1の信号伝送方向上流側から伝送路状態テーブ
ルを読み込むため、従属局S4に対応したテーブル5が
読み込まれ、テーブル5の伝送路状態が、図5に示すよ
うに「000000000」であるので、ステップ3に
おいて「副伝送路異常無し」(NO)と判断され、次の
ステップ4に進み、テーブル5に対応するLED SL
P5を消灯する。ステップ4から次にステップ6に進
み、前記テーブル番号「5」の5から1がマイナスされ
てその差「4」が導出され、次のステップ7において、
差「4」は0ではないので、NOとなり、ステップ2に
戻る。
【0082】ステップ2において、前記差「4」を添字
に持つテーブル4が読み込まれる。テーブル4は従属局
(伝送装置)S3が検出した副伝送路SL1の状態「0
00000001」を格納したものであり、副伝送路異
常の情報「1」を有しているので、「副伝送路異常有
り」(YES)と判断されて、ステップ5に進み、テー
ブル4(従属局S3)に対応するLED SLP4を点
灯して、次のステップ6へ進む。ステップ6では、前記
テーブル4の添字「4」の4から1がマイナスされてそ
の差「3」が導出され、次のステップ7において、差
「3」は0ではないので、NOとなり、ステップ2に戻
る。以下、前述と同様にして、テーブル3,テーブル
2,テーブル1と順に読み込まれ、そのテーブルの内容
「00000000」「000000001」に対応し
て、前述のテーブル内容「00000000」「000
000001」の場合と同様に点消灯処理が行われて、
テーブル3に対応するLED SLP3を消灯、テーブ
ル2に対応するLED SLP2を点灯し、テーブル1
に対応するLED SLP1を消灯する。即ち、副伝送
路SL1の状態に正しく対応したLED点消灯が行われ
る。
【0083】このような伝送路状態LEDの点消灯状
態、即ち点灯状態のLED SLP4(テーブル4(従
属局S3)に対応)、SLP2(テーブル2(従属局S
1)に対応)、消灯状態の各LED SLP5(テーブ
ル5(従属局S4)に対応)、SLP3(テーブル3
(従属局S2)に対応)、SLP1(テーブル1(制御
局M1)に対応)を見て、オペレータは、伝送装置(従
属局)S4と伝送装置(従属局)S3との間、及び(従
属局)S2と伝送装置(従属局)S1との間の、副伝送
路SL1に異常X1,X2が発生したと認識し、当該副
伝送路SL1の交換等の復旧作業を行う。
【0084】前述の実施例1の説明から明らかなよう
に、実施例1では、図16に示す従来のLED点消灯処
理のように、副伝送路SL1に、異常カ所がX1,X2
の2カ所あるいは2カ所以上異常発生した場合であって
も、前述の図16に示す従来のLED点消灯処理のよう
に、ステップ5からENDとなって、従属局S3より、
副伝送路SL1の信号伝送方向下流側にある従属局S
2,従属局S1,制御局M1の各々に対応するテーブル
3,テーブル2,テーブル1が読み込まれなくなるよう
なことはなく、各々に対応するLED SLP3,SL
P2,SLP1が、異常があるにも拘らず消灯のままと
なるようなことはない。
【0085】従って、前述の従来の副伝送路異常検出方
式のように、、伝送装置(従属局)S1と伝送装置(従
属局)S2との間の副伝送路SL1にも異常X2が発生
しているにも拘らず、伝送路状態LED SLP2も消
灯しているため、オペレータが前記異常X2を認識でき
ず、伝送システムを再稼働することによって、初めてテ
ーブル2(従属局S1)に対応した伝送路状態LED
SLP2が点灯するので、伝送装置(従属局)S1と伝
送装置(従属局)S2との間の副伝送路の異常をオペレ
ータが遅れて認識し、当該副伝送路の復旧作業が遅れて
しまうといったことは、前述の実施例1では生じない。
【0086】なお、前述の実施例1では、副伝送路SL
1の異常を検出する場合について説明したが、主伝送路
ML1に異常が発生した場合には、各伝送装置M1,S
1,S2,S3,S4の主伝送路接続と副伝送路接続を
切り替え直して、副伝送路SL1にて伝送データの送受
信を行うことになる。この場合は、言い替えれば、SL
1が主伝送路となり、ML1が副伝送路となっている。
このような場合は、主伝送路となった伝送路SL1の伝
送路切り替え手段SW13,SW14,SW23,SW
24,……の接続状態を、前述の実施例1の主伝送路M
L1における伝送路切り替え手段SW11,SW12,
SW21,SW22……の接続状態と同じ接続状態と
し、副伝送路となった伝送路ML1の伝送路接続手段S
W11,SW12,SW21,SW22……の接続状態
を、前述の実施例1の副伝送路SL1における伝送路切
り替え手段SW13,SW14,SW23,SW24,
……の接続状態とすることにより、前述の実施例1の場
合と同様な効果を奏する。
【0087】実施例2.また、従属局S1、S2、S
3、S4の構成を、図6に示すように副伝送路の信号の
伝送方向を主伝送路の信号の伝送方向と同じ方向になる
ようにしてもよい。この場合の伝送システム全体の伝送
路接続概略図は図7に示すようになり、また副伝送路異
常発生時には、図8に示すような態様となる。動作の詳
細は実施例1の場合と同様であるので詳細な説明は省略
する。
【0088】
【発明の効果】この発明による伝送系統装置および伝送
路異常検出方法は、主伝送路および副伝送路によって複
数個の伝送装置を互いに接続し、前記主伝送路を経て一
の伝送装置から残りの伝送装置に所定の伝送信号を伝送
すると共に、この伝送信号を前記副伝送路を経て他の一
の伝送装置にのみ伝送し、この副伝送路における伝送信
号の有無によって、各伝送装置間の副伝送路の異常を検
出するようにしたもので、複数箇所の副伝送路の異常を
各別に検出することが可能となり、異常の原因となった
断線等の障害の復旧をより早く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における従属局(伝送装
置)間の伝送路接続詳細図。
【図2】この発明の実施例1における伝送システム全体
の伝送路接続概略図。
【図3】図2に示す伝送システム構成での副伝送路異常
発生例を示す伝送システム全体の伝送路接続概略図。
【図4】この発明の実施例1における伝送路状態をLE
Dの点消灯で示すためのLED点消灯処理概略フローチ
ャート。
【図5】この発明の実施例1における図2に示す副伝送
路異常発生状態の場合の副伝送路状態テーブル構成及び
この副伝送路状態テーブル構成に対応したLED点消灯
状態を示す図。
【図6】この発明の実施例2における従属局(伝送装
置)間の伝送路接続詳細図。
【図7】この発明の実施例2における伝送システム全体
の伝送路接続概略図。
【図8】図7に示す伝送システム構成での副伝送路異常
発生例を示す伝送システム全体の伝送路接続概略図。
【図9】従来の伝送システムにおける伝送システム全体
の伝送路接続概略図。
【図10】図9に示す従来の伝送システム構成での副伝
送路異常発生例を示す伝送システム全体の伝送路接続概
略図。
【図11】この発明が適用される一般的な伝送装置のH
/W構成の一例を示す接続図。
【図12】従来の制御局(伝送装置)における伝送路接
続図。
【図13】従来の従属局(伝送装置)における伝送路接
続図。
【図14】従属局(伝送装置)で検出され制御局(伝送
装置)へ送られる伝送路情報の伝送路状態データフレー
ムの一例を示す図。
【図15】従来の伝送システムにおける図2に示す副伝
送路異常発生状態の場合の副伝送路状態テーブル構成及
びこの副伝送路状態テーブル構成に対応したLED点消
灯状態を示す図。
【図16】従来の伝送システムにおける伝送路状態をL
EDの点消灯で示すためのLED点消灯処理概略フロー
チャート。
【符号の説明】
1 CPU 2 プログラム部 3 データ部 4 通信制御部IC 5 共通バス SW11,SW12 主伝送路切り替え手段(スイッ
チ) SW13,SW14 副伝送路切り替え手段(スイッ
チ) SW21,SW22 主伝送路切り替え手段(スイッ
チ) SW23,SW24 副伝送路切り替え手段(スイッ
チ) MD1,MD2 主伝送路異常検出器 SD1,SD2 副伝送路異常検出器 ML1 主伝送路 SL1 副伝送路 X1,X2 伝送路異常発生点 M1 制御局(伝送装置) S1〜S4 従属局(伝送装置) SLP1〜SLP5 副伝送路状態LED

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主伝送路および副伝送路によって互いに
    接続された複数個の伝送装置、これらの各伝送装置の副
    伝送路入力側に設けられ所定の伝送信号の有無を検出す
    る伝送路異常検出器を備え、前記主伝送路を経て一の伝
    送装置から残りの伝送装置に伝送される所定の伝送信号
    を前記副伝送路を経て他の一の伝送装置にのみ伝送する
    よう構成したことを特徴とする伝送系統装置。
  2. 【請求項2】 主伝送路および副伝送路によって複数個
    の伝送装置を互いに接続し、前記主伝送路を経て一の伝
    送装置から残りの伝送装置に所定の伝送信号を伝送する
    と共に、この所定の伝送信号を前記副伝送路を経て他の
    一の伝送装置にのみ伝送し、この副伝送路における所定
    の伝送信号の有無によって、各伝送装置間の副伝送路の
    異常を各別に検出するようにしたことを特徴とする伝送
    路異常検出方法。
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