JPH0765987A - インバータ式x線高電圧装置 - Google Patents

インバータ式x線高電圧装置

Info

Publication number
JPH0765987A
JPH0765987A JP21612393A JP21612393A JPH0765987A JP H0765987 A JPH0765987 A JP H0765987A JP 21612393 A JP21612393 A JP 21612393A JP 21612393 A JP21612393 A JP 21612393A JP H0765987 A JPH0765987 A JP H0765987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
circuit
phase
rectifier circuit
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21612393A
Other languages
English (en)
Inventor
Keishin Hatakeyama
敬信 畠山
Hiroshi Takano
博司 高野
Kazuhiko Sakamoto
和彦 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP21612393A priority Critical patent/JPH0765987A/ja
Publication of JPH0765987A publication Critical patent/JPH0765987A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • X-Ray Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 力率改善と交流入力電流の正弦波化及びイン
バータ入力電圧の昇圧化により、電源設備容量を低減し
電源設備費の節約を図り、電源高調波障害の除去、昇圧
変圧器の削減を図る。 【構成】 交流電源を、交流リアクトル1を介して第1
の整流回路13に与えて直流に変換し、それをインバー
タ回路4で高周波交流とし、それを昇圧,整流してX線
管8に印加するインバータ式X線高電圧装置において、
前記第1の整流回路13を、自己消弧可能なスイッチン
グ素子131〜136とそれらに逆並列接続されたダイオ
ードD1〜D6とを組み合わせてフルブリッジ型に構成
し、この第1の整流回路にゲートドライブ回路16を介
して制御信号を与え、交流電源の線電流位相を相電圧位
相に一致させ、かつ第1の整流回路の出力電圧を設定値
に制御する電流,電圧制御回路17を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電源を直流に変換
し、その直流をインバータ回路を用いて高周波の交流に
変換し、その出力電圧を昇圧すると共に整流してX線管
に印加しX線を発生させるインバータ式X線高電圧装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインバータ式X線高電圧
装置は、図4に示すように構成されていた。すなわち、
商用の3相交流電源U,V,Wからの交流電圧を交流リ
アクトル1を介してサイリスタで構成された3相全波整
流回路2で直流電圧に変換し、これを平滑コンデンサ3
で平滑してIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジ
スタ)を用いたフルブリッジ型のインバータ回路4に入
力する。
【0003】このインバータ回路4は、特開昭63ー1
90556号公報にも記載されているように、共振用コ
ンデンサ5と高電圧変圧器6の漏れインダクタンス、浮
遊容量などとの共振現象を利用してインバータ回路4の
位相差,周波数を制御することにより、負荷であるX線
管8に高電圧を印加するもので、このインバータ回路4
からの交流電圧を前記高電圧変圧器6で昇圧し、これを
整流回路7で直流に変換してX線管8に印加していた。
【0004】このX線管8に印加する電圧(管電圧)
は、以下のように制御されている。まず、管電圧の設定
値VS1とX線管8に流す電流(管電流)の設定値IS1
に応じてゲート制御回路10で3相全波整流回路2の各
サイリスタのゲート制御位相角を設定し、これをゲート
ドライブ回路9で増幅して3相全波整流回路2の各サイ
リスタのゲートに与える。これにより、3相全波整流回
路2の各サイリスタのゲート位相を制御し、負荷条件に
応じた電圧をインバータ回路4に入力する。
【0005】インバータ回路4は、3相全波整流回路2
(平滑コンデンサ3)の直流出力を、管電圧が設定値V
S1になるように制御しつつ高周波の交流に変換する。
すなわち、位相差,周波数制御回路12は、管電圧,管
電流の各検出値VS2,IS2とそれらの設定値VS1,
IS1が入力され、管電圧については、それが設定値に
なるように、インバータ回路4の周波数、スイッチング
素子41と44及び42と43の位相差をフィードバック制
御する。この位相差,周波数制御回路12の出力信号が
ゲートドライブ回路11で増幅されてインバータ回路4
のIGBTのゲートに与えられ、それらが駆動される。
これによりインバータ回路4は、管電圧が設定値VS1
になるように制御しつつ、3相全波整流回路2(平滑コ
ンデンサ3)の直流出力を高周波の交流に変換する。管
電流の制御は、X線管8のフィラメントの加熱量を制御
して行う。
【0006】このようなインバータ式X線高電圧装置
は、一般X線撮影装置から循環器X線撮影装置、X線C
T装置などに適用され、その交流電源は出力,用途に応
じて3相電源や単相電源に対応できるようになってい
る。また、インバータ回路4の位相差,周波数の制御で
所定の負荷範囲を制御できる用途には整流回路2のサイ
リスタをダイオードに置き換え、インバータ回路4の入
力電圧を制御不能としてもよい。
【0007】また、前記交流電源U,V,Wが200V
の場合、これをそのまま整流してインバータ回路4に入
力すると、インバータ回路電流が大きくなり、インバー
タスイッチング素子としてのIGBTには電流容量の大
きいものが必要となり、また電圧が低いために高電圧変
圧器6の巻数比も大きくしなければならないので、イン
バータ回路4、高電圧変圧器6は非常に大型化する。
【0008】そこでこのような場合は、交流電源U,
V,Wの電圧を所定値以上に昇圧(例えば200Vを4
00Vに昇圧)する変圧器(図示せず)を接続して、こ
の出力電圧を整流回路2で整流してインバータ回路4に
入力する方法をとっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のインバータ式X
線高電圧装置においては、整流回路2のサイリスタのゲ
ート制御信号の位相が交流電源U,V,Wの相電圧の位
相に対して遅れ位相で与えられるために、例えば図5に
示すように、U相の線電流イは相電圧ロよりもφだけ位
相が遅れ、力率が低下した。したがって、無効電力が多
く、交流電源U,V,Wの設備容量はその分だけ大きく
なった。また、電流波形も歪み、高調波成分が多く、こ
れによつて高調波電流の電源系統への流入、延いては同
電源系統に接続された他の機器への障害波及の虞があっ
た。
【0010】更に、交流電源電圧が200Vの場合、こ
の電圧を所定値以上に昇圧する変圧器は大容量で大型の
ものが必要となるので、経済性、省スペース化の点でも
問題があった。
【0011】これらの問題は整流回路2のサイリスタを
ダイオードに置き換えたものでもほぼ同じであった。
【0012】本発明の目的は、交流電源を直流に変換す
る整流回路を、力率改善と交流入力電流の正弦波化及び
昇圧が可能な整流回路に改良することによって、電源設
備容量の低減、昇圧変圧器の除去によるコスト低減と省
スペース化、更には電源高調波低減による障害の除去が
図れるインバータ式X線高電圧装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的は、交流電源を
整流する第1の整流回路と、この第1の整流回路及び前
記交流電源間に接続された交流リアクトルと、前記第1
の整流回路の出力電圧を平滑する平滑コンデンサと、こ
の平滑コンデンサの出力を高周波の交流に変換するイン
バータ回路と、このインバータ回路の出力電圧を昇圧す
る高電圧変圧器と、この高電圧変圧器の出力を整流する
第2の整流回路とを備え、この第2の整流回路の出力電
圧をX線管に印加してX線を発生させるインバータ式X
線高電圧装置において、前記第1の整流回路は、前記交
流リアクトルと第1の整流回路正側出力端との間、及び
前記交流リアクトルと第1の整流回路負側出力端との
間、に各々順方向に接続された自己消弧可能なスイッチ
ング素子とこれらのスイッチング素子に各々逆並列に接
続されたダイオードとを備えてなり、前記交流電源の線
電流と相電圧の位相差及び前記平滑コンデンサの出力電
圧の設定値との誤差に応じて前記第1の整流回路のスイ
ッチング素子をパルス幅変調制御し、前記交流電源の線
電流と相電圧の位相を一致させる共に前記平滑コンデン
サの出力電圧を設定値に制御する電流,電圧制御回路を
備えることにより達成される。
【0014】
【作用】電流,電圧制御回路は、交流電源の線電流と相
電圧の位相差及び平滑コンデンサの出力電圧の設定値と
の誤差に応じて第1の整流回路のスイッチング素子をパ
ルス幅変調制御し、交流電源の線電流と相電圧の位相を
一致させる共に平滑コンデンサの出力電圧を設定値に制
御する。
【0015】これにより、交流電源の線電流と相電圧の
位相が一致し、かつ歪のない正弦波となる。したがつ
て、力率が改善されて皮相電力が小さくなり、電源設備
容量は低減し、電源高調波も除去される。
【0016】また、交流リアクトルが交流電源と第1の
整流回路との間に設けられ、その交流リアクトルと第1
の整流回路正側出力端との間、及び前記交流リアクトル
と第1の整流回路負側出力端との間、に各々順方向に接
続された自己消弧可能なスイッチング素子とこれらのス
イッチング素子に各々逆並列に接続されたダイオードと
を備えて第1の整流回路が構成されている。このような
構成と、前記パルス幅変調制御によって、交流リアクト
ルには電磁エネルギが蓄えられ、その電磁エネルギは平
滑コンデンサへ放出され、その平滑コンデンサには電源
電圧以上の電圧が充電される。
【0017】これにより、インバータ回路の入力電圧は
電源電圧よりも高くすることができ、インバータ回路の
電流低減、昇圧変圧器の除去、高電圧変圧器の巻数比低
減などにより、コスト低減と省スペース化が可能とな
る。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明によるインバータ式X線高電圧装
置の一実施例を示す回路図である。この図1において、
U,V,Wは3相交流電源、1は交流リアクトル、3は
平滑コンデンサ、4はIGBTを用いたフルブリッジ型
のインバータ回路、5は共振用コンデンサ、6は高電圧
変圧器、7は高電圧整流回路(第2の整流回路)、8は
負荷であるX線管、11は第2のゲートドライブ回路、
12はインバータ回路4の位相差,周波数制御回路、1
3は第1の整流回路(3相全波整流回路)、14は3相
交流電源U,V,Wの線電流検出器、15は3相交流電
源U,V,Wの相電圧検出器、16は第1のゲートドラ
イブ回路、17は前記3相交流電源U,V,Wの線電流
と前記第1の整流回路13の出力電圧を制御する電流,
電圧制御回路である。
【0019】ここで、前記第1の整流回路13は、交流
リアクトル1を介して入力された3相交流電源U,V,
Wからの交流電圧を直流電圧に整流するもので、自己消
弧可能なスイッチング素子、ここではIGBT(絶縁ゲ
ート型バイポーラトランジスタ)からなる6つのスイッ
チング素子131〜136を組み合わせてフルブリッジ型
に構成すると共に、それら各スイッチング素子131〜
136にダイオードD1〜D6を逆並列接続してなるもの
である。
【0020】これらのスイッチング素子131〜136は
次のように制御される。すなわち電流,電圧制御回路1
7は、3相交流電源U,V,Wの線電流の位相を相電圧
の位相に一致させ、かつ第1の整流回路13の出力電圧
を設定値に制御すべくパルス幅変調制御パルスを作成
し、これが第1のゲートドライブ回路16で増幅されて
スイッチング素子131〜136の各ゲートに与えられ、
スイッチング素子131〜136がスイッチング制御され
る。
【0021】図2は前記電流,電圧制御回路17の具体
例をその周辺回路部分と共に示す図で、ここでは、電
流,電圧制御回路17は3相正弦波発生器20、誤差増
幅器21、乗算器22、誤差増幅器23、鋸歯状波発生
器24、比較器25とを備えてなり、以下のように動作
する。
【0022】まず、第1の整流回路13の出力電圧、す
なわち平滑コンデンサ3の電圧VS4を検出し、これと
設定値VS3(管電圧,管電流に応じて設定される)と
を、電圧フィードバック制御を行うための誤差増幅器2
1で比較,増幅する。
【0023】一方、3相交流電源U,V,Wの相電圧を
相電圧検出器15により検出し、これを3相正弦波発生
器20に入力して相電圧に同期した3相正弦波基準信号
を作成する。この3相正弦波基準信号と前記誤差増幅2
1からの信号を乗算器22で掛算し、3相交流電源U,
V,Wの線電流を制御するための3相線電流基準信号
(交流電源U,V,Wの相電圧波形に同期した正弦波状
の交流電源の線電流指令波形)を作成し、これと線電流
検出器14からの線電流信号(実際の線電流波形)とを
誤差増幅器23に入力して電流フィードバック制御偏差
(前記線電流指令波形と実際の線電流波形との誤差信
号)を生成する。
【0024】この制御偏差と鋸歯状波発生器24からの
鋸歯状波を比較器25で比較して変調波信号を作成し、
これを、第1の整流回路13のスイッチング素子131
〜136のスイッチングのタイミングを決定する信号と
して出力する。
【0025】この変調波信号を第1のゲートドライブ回
路16で増幅してスイッチング素子(IGBT)131
〜136のゲートに与え、前記第1の整流回路13の出
力電圧(平滑コンデンサ3の電圧)VS4が設定値VS3
と等しく、かつ3相交流電源U,V,Wの線電流と相電
圧の位相が一致するようにスイッチング素子131〜1
36をスイッチング制御する。
【0026】図3は3相交流電源U,V,Wの1相につ
いての線電流ハと、パルス幅変調信号(第1のゲートド
ライブ回路16への電流,電圧制御回路17の出力パル
ス。この信号の基本波は相電圧と同相である。)ニの波
形図である。
【0027】線電流ハの波形は、インバータ回路4が動
作してX線管8に電力を供給し、インバータ回路入力電
圧(平滑コンデンサ3の電圧)がその設定値よりも降下
した場合は相電圧と同相となり、電力は交流電源U,
V,Wから平滑コンデンサ3側に供給する。インバータ
回路入力電圧がその設定値よりも上昇した場合は、前記
線電流ハの波形は相電圧と逆相となり、平滑コンデンサ
3側から交流電源U,V,Wに電力の回生が行われる。
【0028】正弦波のパルス幅変調(PWM)制御にお
いてもPWM周波数に相当するリツプル成分が含まれる
が、交流電源U,V,W側にフィルタ(図示せず)を挿
入したり、PWM周波数を高くすることなどにより滑ら
かな正弦波電流が得られる。
【0029】図1に説明を戻すと、インバータ回路4
は、このようにして得られた直流電圧を受電して交流電
圧に変換すると共に、共振現象を利用してX線管8に供
給する電力を制御するもので、ここではIGBTからな
る4つのスイッチング素子41、42、43、44を組み合
わせてフルブリッジ型に構成すると共に、それら各スイ
ッチング素子41〜44にダイオードD7〜D10を逆並列
接続してなるものである。
【0030】コンデンサ5は、インバータ回路4の出力
電圧によって共振電流を生じさせる共振素子の1つであ
る。高電圧変圧器6は、その1次巻線が前記コンデンサ
5と直列に接続され、コンデンサ5と漏れインダクタン
スとで共振を起させ、その共振出力を昇圧するものであ
る。
【0031】第2の整流回路7は、前記高電圧変圧器6
の2次巻線に接続され、その出力の交流電圧を直流に変
換するものである。X線管8は、本発明装置の負荷とな
るもので、前記第2の整流回路7の出力電圧が印加され
てX線を発生するものである。
【0032】次に、上述本発明装置の動作について説明
する。操作卓(図示せず)で管電圧,管電流などの条件
が設定されると、これらは第1の整流回路13の電流,
電圧制御回路17とインバータ回路4の位相差,周波数
制御回路12に入力される。電流,電圧制御回路17は
管電圧,管電流の各設定値VS1,IS1に対応したイン
バータ回路4の入力電圧VS3を設定し、これと実際の
インバータ回路4の入力電圧VS4を比較してフィード
バック制御を行い、前述したように3相交流電源U,
V,Wの相電圧と線電流の位相を一致させ、インバータ
回路4の入力電圧VS4が設定値VS3になるように、第
1の整流回路13のスイッチング素子131〜136をス
イッチング制御する。
【0033】インバータ回路4は、この第1の整流回路
13(平滑コンデンサ3)の直流出力を、管電圧が設定
値VS1になるように制御しつつ高周波の交流に変換す
る。すなわち、位相差,周波数制御回路12は、管電
圧,管電流の各検出値VS2,IS2とそれらの設定値V
S1,IS1が入力され、管電圧については、それが設定
値VS1になるように、インバータ回路4の周波数、ス
イッチング素子41と44及び42と43の位相差をフィー
ドバック制御する。この位相差,周波数制御回路12の
出力信号が第2のゲートドライブ回路11で増幅されて
インバータ回路4のスイッチング素子41〜44のゲート
に与えられ、それらが駆動される。これによりインバー
タ回路4は、管電圧が設定値VS1になるように制御し
つつ、第1の整流回路13(平滑コンデンサ3)の直流
出力を高周波の交流に変換する。管電流の制御は、X線
管8のフィラメントの加熱量を制御して行う。
【0034】以上のように本発明装置においては、交流
電源U,V,Wの相電圧と線電流は同相で力率は1とな
り、かつ線電流を正弦波に制御できるので、電源設備容
量低減による電源設備費の節約ができると共に電源高調
波障害も除去できる。
【0035】また、パルス幅変調制御によって交流リア
クトル1には電磁エネルギが蓄えられ、これが平滑コン
デンサ3に放出されることによつて、この平滑コンデン
サ3には電源電圧以上の電圧が充電される。すなわち、
本発明装置には昇圧機能があり、200Vの交流電源
U,V,Wの場合は、282V(実効値の1.414
倍)から約2倍の564Vの範囲で制御が可能である。
したがって、インバータ回路4の入力電圧を電源電圧の
2倍程度まで高くすることによって、従来用いられてい
た、交流電源U,V,Wの電圧を昇圧する変圧器(図示
せず)を不要とすることにより、コスト低減と小型化が
可能となり、経済的で省スペースのインバータ式X線高
電圧装置を実現できる。
【0036】更に、管電圧が低く、管電流も小さい軽負
荷の場合、従来は図4の3相全波整流回路2のサイリス
タによりインバータ回路4の入力電圧を電源電圧の波高
値以下に制御し、インバータ回路4を位相差のみで制御
していたが、本発明ではインバータ回路4の位相差のみ
ならず周波数も制御してインバータ回路4の制御範囲を
拡大することにより、従来と同様に広範囲の負荷に対応
できる。
【0037】なお上述実施例では、交流電源として3相
交流電源U,V,Wを例にとって説明したが、単相交流
電源であってもよく、この場合の第1の整流回路13は
単相全波ブリッジ、ダイオードとIGBTの複合ブリッ
ジなどを用いた種々の構成が考えられる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、交
流電源の相電圧と線電流が同位相で力率が1になり、皮
相電力が小さくなって電源設備容量が低減し、電源設備
費を節約できる。また、線電流の波形も正弦波になるの
で、電源高調波障害が除去される。更に、インバータ回
路の入力電圧を所要の電圧まで高くできるので、200
V電源の場合に、必要としていた昇圧変圧器が不要とな
り、コスト低減、省スペース化が図れるなどの効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1中の電流,電圧制御回路の具体例をその周
辺回路部分と共に示す図である。
【図3】図2における3相交流電源の1相についての線
電流とパルス幅変調信号の波形図である。
【図4】従来装置の回路図である。
【図5】従来装置における3相交流電源の1相について
の線電流と相電圧の波形図である。
【符号の説明】
U,V,W 3相交流電源 1 交流リアクトル 2 サイリスタによる3相全波整流回路 3 平滑コンデンサ 4 IGBTを用いたフルブリッジ型のインバータ
回路 5 共振用コンデンサ 6 高電圧変圧器 7 高電圧整流回路 8 X線管 11 ゲートドライブ回路(第2のゲートドライブ回
路) 12 インバータ回路の位相差,周波数制御回路 13 第1の整流回路(IGBTによる3相全波整流
回路) 14 3相交流電源の線電流検出器 15 3相交流電源の相電圧検出器 16 第1のゲートドライブ回路 17 3相交流電源の線電流と第1の整流回路の出力
電圧を制御する電流,電圧制御回路 20 3相正弦波発生器 21,23 誤差増幅器 22 乗算器 24 鋸歯状波発生器 25 比較器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流する第1の整流回路と、
    この第1の整流回路及び前記交流電源間に接続された交
    流リアクトルと、前記第1の整流回路の出力電圧を平滑
    する平滑コンデンサと、この平滑コンデンサの出力を高
    周波の交流に変換するインバータ回路と、このインバー
    タ回路の出力電圧を昇圧する高電圧変圧器と、この高電
    圧変圧器の出力を整流する第2の整流回路とを備え、こ
    の第2の整流回路の出力電圧をX線管に印加してX線を
    発生させるインバータ式X線高電圧装置において、 前記第1の整流回路は、前記交流リアクトルと第1の整
    流回路正側出力端との間、及び前記交流リアクトルと第
    1の整流回路負側出力端との間、に各々順方向に接続さ
    れた自己消弧可能なスイッチング素子とこれらのスイッ
    チング素子に各々逆並列に接続されたダイオードとを備
    えてなり、 前記交流電源の線電流と相電圧の位相差及び前記平滑コ
    ンデンサの出力電圧の設定値との誤差に応じて前記第1
    の整流回路のスイッチング素子をパルス幅変調制御し、
    前記交流電源の線電流と相電圧の位相を一致させる共に
    前記平滑コンデンサの出力電圧を設定値に制御する電
    流,電圧制御回路を具備することを特徴とするインバー
    タ式X線高電圧装置。
  2. 【請求項2】 X線管の設定電圧,設定電流に応じて電
    流,電圧制御回路とインバータ回路の制御回路との制御
    信号を作成し、この制御信号に応じて第1の整流回路と
    インバータ回路を制御することを特徴とする請求項1に
    記載のインバータ式X線高電圧装置。
JP21612393A 1993-08-31 1993-08-31 インバータ式x線高電圧装置 Pending JPH0765987A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21612393A JPH0765987A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 インバータ式x線高電圧装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21612393A JPH0765987A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 インバータ式x線高電圧装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0765987A true JPH0765987A (ja) 1995-03-10

Family

ID=16683621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21612393A Pending JPH0765987A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 インバータ式x線高電圧装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0765987A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001086791A1 (fr) * 2000-05-10 2001-11-15 Hitachi Medical Corporation Generateur de rayons x et appareil de tomodensitometrie (ct) a rayons x dans lequel il est integre
JP2002171759A (ja) * 2000-05-10 2002-06-14 Hitachi Medical Corp Dc−dcコンバータ及びこれを用いたx線高電圧装置
US7928600B2 (en) 2005-07-01 2011-04-19 Hitachi Medical Corporation Power source device and magnetic resonance imaging apparatus using the same
WO2018084398A1 (ko) * 2016-11-04 2018-05-11 (주)성진아이엘 순차 별 스위칭 제어를 통해 과부하의 방지가 가능한 정류기

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001086791A1 (fr) * 2000-05-10 2001-11-15 Hitachi Medical Corporation Generateur de rayons x et appareil de tomodensitometrie (ct) a rayons x dans lequel il est integre
JP2002171759A (ja) * 2000-05-10 2002-06-14 Hitachi Medical Corp Dc−dcコンバータ及びこれを用いたx線高電圧装置
EP1298780A1 (en) * 2000-05-10 2003-04-02 Hitachi Medical Corporation X-ray generator and x-ray ct apparatus comprising the same
EP1298780A4 (en) * 2000-05-10 2005-05-25 Hitachi Medical Corp X-RAY GENERATOR AND X-RAY TOMODENSITOMETRY (CT) APPARATUS IN WHICH IT IS INTEGRATED
US7928600B2 (en) 2005-07-01 2011-04-19 Hitachi Medical Corporation Power source device and magnetic resonance imaging apparatus using the same
WO2018084398A1 (ko) * 2016-11-04 2018-05-11 (주)성진아이엘 순차 별 스위칭 제어를 통해 과부하의 방지가 가능한 정류기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7042740B2 (en) Soft-switching half-bridge inverter power supply system
EP2263302B1 (en) Dc/ac power inverter control unit of a resonant power converter circuit, in particular a dc/dc converter for use in a high-voltage generator circuitry of a modern computed tomography device or x-ray radiographic system
KR0160311B1 (ko) 고역률 전원장치
JP2602619B2 (ja) 3相交直電力変換装置
JP2677409B2 (ja) インバータ装置
EP3734828B1 (en) Power conversion device
JPH05168252A (ja) 定周波共振型dc/dcコンバータ
KR950010310A (ko) 전력변환장치
US5771164A (en) Power supply converter for suppressing higher harmonics to output a stable voltage
US9831676B2 (en) Power conversion device and three-phase AC power supply device
JP3390688B2 (ja) 直流電源装置
US7884582B2 (en) Method and device in frequency converter
JP3431985B2 (ja) インバータ式x線高電圧装置
JPH0765987A (ja) インバータ式x線高電圧装置
Chaudhari et al. High-power-factor operation of three-phase AC-to-DC resonant converter
JPH0765988A (ja) インバータ式x線高電圧装置
JP3193809B2 (ja) 三相整流装置
JP2777892B2 (ja) 共振型インバータ式x線装置
O'Sullivan et al. Power-factor-corrected single-stage inductive charger for electric-vehicle batteries
JP4275223B2 (ja) 電源装置
JP3644610B2 (ja) インバータ式x線高電圧装置
JPH07272891A (ja) インバータ式x線高電圧装置
JPH07288190A (ja) インバータ式x線高電圧装置
Almardy et al. Three-phase series-parallel LCC-type DC-DC converter with capacitive output filter including the effect of HF transformer magnetizing inductance
JP3822754B2 (ja) 電力変換装置