JPH0765795B2 - 浴室内の温度制御方法及び装置 - Google Patents

浴室内の温度制御方法及び装置

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JPH0765795B2
JPH0765795B2 JP3062418A JP6241891A JPH0765795B2 JP H0765795 B2 JPH0765795 B2 JP H0765795B2 JP 3062418 A JP3062418 A JP 3062418A JP 6241891 A JP6241891 A JP 6241891A JP H0765795 B2 JPH0765795 B2 JP H0765795B2
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JP
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bathroom
temperature
exhaust
fan
heating
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JP3062418A
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Inventor
孝次 木村
彰久 山下
幸寛 吉田
Original Assignee
阪神エレクトリック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は浴室内の温度制御方法及
び装置に関し、特に、浴室内の浴槽に対しての給湯機能
を持つ給湯機ないしは給湯システムと併せて使用するに
好適な浴室内温度制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今では、ガスや灯油を燃料とする給湯
機でも、浴室内の浴槽に対しての給湯機能や追い焚き機
能に関しは優れた制御性を発揮し、かつ、安全対策も比
較的良く立てられたものが市場に出回り始めている。こ
れは、給湯温度制御その他のために用いられる電子的な
制御部にマイクロコンピュータの援用が普通になってき
たこともその一因となっている。しかし、浴室内の温度
についてまで、給湯機ないしこれを用いた給湯システム
との兼ね合いで配慮を施した従来例はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的に言って、浴室
内の温度環境につき鑑みると、冬は寒く、夏は蒸し暑い
というのが常識化している。すなわち、給湯機との兼ね
合いでこうした点についてまで配慮を施した従来例がな
かったがため、冬季にあっては脱衣所から浴室内に入っ
たときの耐え難いような寒さも我慢せねばならず、夏季
にあっては浴室内に入るなり、窓を開放する等の手間を
掛けねばならなかった。本発明はこの点に鑑み、冬季に
あって浴室内を暖房した方が快適と思われる状況下では
合理的な手段によって浴室内を暖房し、夏季等にあって
浴室内の温度を低下させた方が快適と思われる状況下で
は当該浴室内の換気を行なえるような方法及び装置を提
供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するため、まず、浴室の外の温度、すなわち外気温を
検出すると共に、浴室内の温度も検出する。そして、検
出した外気温から、浴室内にて快適と思われる温度を求
めてこれを設定温度とし、かつ、この設定温度と、検出
した浴室内の実際の温度とから、当該浴室内の温度を上
記の設定温度に近付けるには浴室内の暖房が必要である
のか浴室内の換気が必要であるのかを判断する。この判
断の結果、暖房が必要と認められ、かつ、浴室内の浴槽
への給湯を行なう給湯機に備えられている燃焼部が燃焼
中である場合には、当該燃焼部の発する排気熱を伴う排
気の少なくとも一部を浴室内に導く。こうした浴室内へ
の排気の導入は、当該浴室内の温度が設定温度に対して
の許容温度差範囲内に入るまで続ける。一方、上記の判
断の結果、換気が必要と認められた場合には、浴室内の
温度が設定温度に対しての許容温度差範囲内に入るま
で、排気ファンを動作させ、浴室内の換気を行なう。な
お、暖房の必要時に給湯機の排気熱の少なくとも一部を
浴室内に導くためには吸気ファンを利用することもでき
るが、この場合には、排気ファンに正逆回転可能なもの
を用い、暖房の必要なときには換気時とは逆方向にこの
ファンを回転させることで、当該排気ファンを吸気ファ
ンとして利用することもできる。すなわち、吸排気ファ
ンを備え、暖房時と換気時とでその回転方向を逆転させ
れば、一つのファン部材で事足りる。また、本発明の別
な態様によれば、給湯機の燃焼部が燃焼中の場合にあっ
ても浴室内の暖房を必要としないときには、当該燃焼部
から発せられる排気熱を外部環境に放出できるように、
給湯機からの排気経路を選択的に切換える排気経路の切
換え機構を設ける。逆に、浴室内の暖房を必要とすると
判断されたが、給湯機の燃焼部が燃焼中にないときに
は、本発明のさらに別な態様として、浴室内の温度が設
定温度に対しての許容温度差範囲内に入るまで、別途に
設けたヒータ部材を稼動させ、外気を暖めてから浴室内
に導くステップを付加する。
【0005】
【実施例】図1は本発明の浴室内温度制御方法の一実施
例をフロー・チャートとして示したものであり、図3は
当該方法を適用する浴室及び給湯機の構造例や互いの設
置関係例を示している。図3には給湯機本体1が示され
ているが、これは既存の給湯機の持つ機能をそのままに
有していて良く、後に述べる本発明に必要な追加の構成
要素を除けば、ほとんど従前の構造を利用できる。例え
ば、内部に燃焼部2を有し、ガスまたは灯油等を燃料と
して、図示しない給水経路から供給される水を図示しな
い熱交換器により加熱し、浴室10内に備えられている
浴槽11に対して給湯できる機能を有する外、シャワー
への給湯機能や、他の図示しない蛇口等を介し、例えば
台所や洗面所への給湯機能、さらには浴槽11内の湯の
追い焚き機能を有していて良く、これら機能は、昨今で
はマイクロコンピュータを含むことが普通となっている
電子的制御装置3により制御されるようになっていて良
い。また、電子的制御装置3は、使用者の種々の命令、
例えば給湯温度の指定や、追い焚きのできるものでは追
い焚き温度の指定等々を受け付ける必要上、浴室内を始
め、台所や居間等に設置された、いわゆるリモートコン
トロールユニットと呼ばれる操作器5に備え付けの各対
応スイッチ類7・・・・の操作の有無を判断するように構成
されている。逆に、現在の動作モードや指定されている
温度等を使用者に視覚表示する表示部6等も設けられて
いる場合もあり、一層の便利さが追及されているが、本
発明にとってこれらは必須のことではない。さらに、一
般にこの種の給湯機では、燃焼の完全性を保証するた
め、燃焼部に対しての空気量もファン4により調整され
ることが多く、この実施例でもそのような給湯機1の使
用を考慮し、かつ、後述のように、このファン4を有効
利用している。ただし、この給湯機1に内蔵の燃焼量な
いし空気量調整用ファン4を、本発明のために設けられ
た後述の吸排気ファン12と区別する場合には、これを
単に給湯機ファン4と呼ぶ。以下、図1に即して本発明
の浴室内温度制御方法の一実施例を通じ、必要な機械構
造部分等の一例の説明も併せて行なう。
【0006】給湯機1に内蔵の電子的制御装置3に対
し、操作器5に備え付けのスイッチ類7・・・・・・に含まれ
るか、あるいは給湯機本体1にのみ備えられている電源
スイッチ(図示せず)が投入されると、まず、図1中の
ステップ100にて示されるように、浴室10の外の外
部環境の温度、すなわち外気温Toを検出する温度センサ
(サーミスタ等が便利)8からの温度情報が電子的制御
装置3に取込まれる。これにはもちろん、すでに述べた
通り、昨今では用いる方がむしろ普通になっているマイ
クロコンピュータを利用することができる。以降に説明
する各ステップにおける動作についても同様とする。外
気温Toを取込むことにより、そのときの実際の外気温To
の下では浴室10内の温度がどの程度であると快適であ
るかを決定することができる。つまり、外気温Toの取込
みは季節情報を取込んでいることになる。ここで、図1
中のステップ101に示されるように、外気温Toに基づ
いての浴室内の快適温度Tsの設定については、例えば次
のような設定基準を採用することができる。 条件:To≧25℃の場合; Ts = To −7℃ 条件:To≦10℃の場合; Ts = To +5℃ 条件:10℃< To <25℃の場合; Ts =18℃ もちろん、外気温Toに応じ、浴室10内にて快適と思わ
れる温度Tsの設定基準は任意設計的なものであり、上記
に限らないが、いずれにしてもある基準により決定され
た温度Tsを、以降、設定温度Tsと呼ぶ。
【0007】図1中のステップ101により、上記のよ
うにして浴室10内のあるべき温度である設定温度Tsが
決定されたならば、次のステップ102にて電子的制御
装置3は、浴室10内に備えられ、当該浴室10内のそ
のときどきの実際の温度Tiを検出する浴室内温度センサ
(同様にサーミスタ等で構成できる)13を介し、当該
浴室内の実際の温度Tiを取込む。次に、ステップ103
により、浴室内の温度を制御することが使用者によって
要求されているか否かを判断する。これは、例えば操作
器5に設けられるスイッチ類7・・・・・・の中に、本発明の
ためにもう一つ、浴室内温度制御のオン・オフ・スイッ
チを設け、使用者が特にそうした温度制御を要求してい
ないときには当該スイッチをしてオフ指令を発すること
により、図1のフロー・チャートを終了させるためであ
る。逆に、使用者により、この浴室内温度制御用の指令
スイッチがオン操作されており、本発明を適用しての浴
室内温度制御が期待されている場合には、電子的制御装
置3に内蔵のマイクロコンピュータは次のステップ10
4に移り、先に設定した設定温度Tsと実際の浴室内温度
Tiとから、浴室内の実際の温度Tiを上げるために暖房が
必要であるのか、逆に下げるために浴室内の換気が必要
であるのかを判断する。このような動作のための電子的
演算回路は、電子的制御装置3内に設けたマイクロコン
ピュータを動作させるプログラムにより、ハードウエア
に代わるものとして実質的に得ることができる。言うま
でもなく、原則としては浴室10内の実際の温度Tiが設
定温度Tsよりも低い場合には暖房、高い場合には換気と
判断できるが、これにはまた、許容温度差範囲というも
のも設定することができる。図2はそのような場合の一
例を模式的に示している。例えば、冬季等にあっては上
記した条件が当てはまることが多く、外気温Toが仮に
5℃だとすると、浴室10内にて快適で好ましい温度と
して設定される設定温度Tsは、Ts=10(℃)となる。
一方、外気温Toが5℃程度の場合、浴室内の実際の温度
Tiも、室内とは言え、これに近いことも多くある。ここ
で例えばTi=7℃であったとする。したがって、このよ
うな場合には、当該実際の浴室内温度Tiを設定温度10
℃にまで、極力近付けるのが望ましい。しかし逆に、設
定温度Tsが当該10℃であるときに、浴室内の実際の温
度Tiが設定温度Tsにまでは至っていないが、それでも例
えば9℃以上はあるとか、後述する暖房の結果として9
℃程度を越えるまでに上昇してきた場合には、それ以
上、無理に浴室内温度Tiを設定温度10℃にまで、ぴっ
たりと合せねばならない必要もないことが考えられる。
使用者の体感としても、この程度なら許容できるという
範囲がある。そこで、設定温度Tsに対し、その下側に、
例えば1℃程度の値を暖房に関しての許容温度差α
(℃)として設定することが可能であり、そのようにし
た場合には、上述したステップ104にて一応、暖房の
必要有りと判断した後にも、これに続くステップ105
にて浴室内の実際の温度Tiが設定温度Tsから許容温度差
αを差し引いた温度より高いか否か(Ts−α≧Ti?)を
判断し、低い場合に限り、次のステップ106に移り、
そうでない場合にはステップ102に戻るようにするこ
とができる。ただし、図1中、ステップ105からステ
ップ102への帰路にはステップ111〜114が介在
するが、これは後に説明するように、吸排気ファンや、
場合によってオンとなっていたヒータ、給湯機ファンを
オフにするステップであり、このフロー・チャートを実
現するプログラムを簡単化するためにここに挿入されて
いるものである。
【0008】同様の許容温度差範囲というものは、換気
時にも設定することができる。例えば夏季等にあっては
既述の条件に従うことが多く、外気温Toが30℃のと
き、浴室内で快適とされる設定温度Tsは当該条件式に
従うと23℃となる。このとき、浴室内の実際の温度Ti
が例えば28℃もあれば、これはできるだけ、設定温度
Ts=23℃に近付けた方が良い。しかし、例えば設定温
度Tsに対し、その上側にβ=2(℃)程度までの温度差
範囲内に実際の浴室内温度Tiがある場合、あるいは後述
の換気動作により、浴室内の実際の温度Tiがこの範囲内
にまで低下してきた場合には、新たな換気動作やさらに
継続的な換気動作は不要と考えられることもある。そこ
で、これに関する判断ステップ202も追加することが
できるが、これは当該ステップ202にまで、以降に述
べる順序動作が進んできたときに説明する。ただ、一般
的な概念としては、図2に示されるように、換気が必要
と判断されたときの設定温度Tsに対し、暖房が必要とさ
れたときの設定温度Tsは低目になるし、暖房が必要と判
断されたときの設定温度に対する下側の許容温度差範囲
を決定する温度差αに対し、換気が必要と判断されたと
きの設定温度Tsに対する上側許容温度差βの値は大き目
になる。図2中では説明のため、αもβもほとんど同じ
に描いている(もっとも、同じに設定して良いこともあ
り、要は設計的な問題であるが)。また、図2中にあっ
ては、暖房時にも換気に関しての許容温度差βが示さ
れ、換気時にも暖房に関しての許容温度差αが示されて
いるが、同図中にて模式的に示されているように、暖房
時における換気に関する許容温度差βはかなり大きく、
同様に換気時における暖房に関する許容温度差αはかな
り大きく設定される。これについてもその理由共々、後
述する。もちろん、先の条件に示されるように、一般
には春や秋の季節に呼応する場合にも、設定温度Ts=1
8℃に浴室内の実際の温度Tiを合致させるために行なわ
れる暖房あるいは換気動作に関し、当該設定温度の下
側、上側のそれぞれに適当なる許容温度差範囲α、βを
設定することができる。
【0009】今、先に述べたステップ105にて、浴室
内の実際の温度Tiが設定温度Tsに対し、さらに暖房に関
する許容温度差αを差し引いた温度より低かった場合に
は、ステップ106にて示しているように、排気経路の
切換え機構としてこの実施例で採用されている排気扉1
4(図3)が矢印fで示す方向に動かされる。すなわ
ち、本発明を適用してのこの実施例では、既存の給湯シ
ステムに対する改変として、給湯機本体1に内蔵の燃焼
部2からの排気熱を伴う排気は、給湯機ファン4の排気
動作の下、排気扉14が図示実線の位置にあるときに
は、直接排気口15から外部環境に放出される排気経路
を採るが、当該矢印fで示されるように排気扉14が動
かされると、浴室10の周りを通って別な第二の排気口
17に通ずる排気経路16の方に流れるようになる。便
宜上、この排気経路16には内部排気経路16ないしは
単に内部経路16と名前を付けている。一方、第二の排
気口17に至るこの内部排気経路16の途中には、この
場合、正逆両方向に回転可能な吸排気ファン12がある
が、続くステップ107では、この吸排気ファン12が
浴室10内の側から見ての吸気動作となる方向に回転さ
せられ、これにより、内部排気経路16中を通る空気流
ないし排気流の少なくとも一部が矢印fiで示されるよう
に浴室10内に導かれる。
【0010】吸排気ファン12を吸気動作となるように
回転させ始めた後、この実施例の場合、次のステップ1
08で給湯機が燃焼中であるか否か、正確に言えば給湯
機本体1に内蔵の燃焼部2が燃焼中であるか否かが判断
される。給湯機の燃焼部2が燃焼中である場合とは、浴
槽11への給湯時はもとより、図示しないシャワーや他
の蛇口への給湯時、さらに追い焚き機能を有する場合に
は当該追い焚き時等がある。ここで、給湯機の燃焼部2
が燃焼中であった場合には、給湯機ファン4により、当
該燃焼部の発する排気熱を伴う排気は内部排気経路16
を介して吸排気ファン12の吸気側に与えられ、少なく
とも浴室10内にその一部が取込まれるので、浴室10
内の温度は排気熱により上昇を始め、暖房という所期の
目的が達成される。したがって、当該ステップ108に
よっての給湯機燃焼部燃焼中という判断に続いては、先
のステップ102に戻り、以降、所定の周期でこれまで
のステップ群を順次繰返す。ただし、内部排気経路16
の途中には、当該排気流を正常化するため、使用者によ
り取替え可能な位置にフィルタ18を備えるのが良い。
【0011】一方、判断ステップ108による判断の結
果、給湯機1の燃焼部が燃焼中でなかった場合には、こ
の実施例ではステップ109に移り、図3中に示されて
いるヒータ9がオンとされる。ヒータ9は、内部排気経
路の途中にあり、一般には電力の供給を受けて周囲の空
気流を加熱するタイプのものである。ヒータ9がオンと
されるに伴い、続くステップ110に示されているよう
に、この実施例ではさらに給湯機1に内蔵の給湯機ファ
ン4もオンとされる。これは給湯機1の内部を介しての
外気の取込みを効率化し、ヒータ9にて加熱される単位
時間当たりの空気量を増し、ここでは吸気動作となって
いる吸排気ファン12により浴室10内に送給される加
温空気の量を増すためである。
【0012】この後は、給湯機1の燃焼部2が燃焼中に
あった場合と同様、ステップ102に戻り、以降、順次
にこれまでのステップを繰返すが、燃焼部2の排気熱に
より暖房する場合にもヒータ9により暖房する場合に
も、やがては浴室10内が十分に暖まり、設定温度Tsに
対して下側の許容温度差範囲α以上の温度にまで、実際
の浴室内温度Tiが至ることが考えられる。すると、これ
に関しての判断ステップ105により、Ts−α≧Tiでは
なくなったこと、つまりはTs−α<Tiとなったことが判
断され、その結果はステップ111に移り、まずは吸排
気ファン12がオフとされる。続いて、そのときに給湯
機1の燃焼部2が燃焼中であるか否かがステップ112
により再度判断され、燃焼中でなかった場合、つまりは
暖房源としてヒータ9を用いていた場合には、ステップ
113に示されるように当該ヒータ9にオフ指令が与え
られ、続くステップ114にて示されるように、燃焼中
でもないのに強制的に回されていた給湯機ファン4も止
められた後、ステップ102に戻る。ステップ112に
て給湯機1の燃焼部2が燃焼中であった場合、つまり暖
房源として当該燃焼部2の排気熱を利用していた場合に
は、ヒータ9にオフ指令を出す必要もなく、また、もと
より燃焼モードにある給湯機1の給湯機ファン4を止め
ては具合が悪いので、そのままステップ102に移る。
その後、再び暖房が必要となった場合には、ステップ1
03にて示されるように、使用者によって浴室内温度の
制御が不要と指令されたときを除き、これまで述べてき
たと同様の動作が生起することは明らかである。
【0013】これに対し、換気動作は次のような手順と
なる。先と同様、ステップ101にて先の条件〜に
従い設定された設定温度Tsに対し、ステップ102にて
取込んだ浴室内の実際の温度Tiの方が高かった場合に
は、ステップ103の判断により、使用者が浴室内の温
度制御を期待している限り、原則として、まずはステッ
プ104により、換気をなすべきと判断される。もちろ
ん、このような判断のなされるときとは、条件や条件
の場合が一般的ではあるが、特殊な場合には条件の
ように外気温Toの低いときにも、浴室内の実際の温度Ti
の方がかなり高い場合には同様に換気と判断されること
もある。いずれにしても、ステップ104により換気す
べきと判断されると、これに続くステップ200に示さ
れるように、この実施例では排気経路の切換え機構とし
て設けられた排気扉14が図3中の実線の位置に付けら
れる。したがって、仮にこのとき、給湯機1の燃焼部2
が燃焼中にあっても、当該燃焼部2からの排気熱を伴う
排気は、浴室10の周りを巡る内部排気経路16を通る
ことなく、直接排気口15から速やかに外部環境に放出
される。すなわち、余計な熱が浴室10内に導かれるの
を防ぐことができる。これに続くステップ201では、
吸排気ファン12を暖房時とは逆方向に回転させ、矢印
fOで示されるように、浴室10内に滞留している熱気な
いし暖気を第二排気口17から外部環境に排気する。次
のステップ202では、浴室内の実際の温度Tiが、設定
温度Tsに対しての上側の許容温度差βを加えた温度範囲
内にまで、低下してきたか否かが判断され、未だその範
囲内に入っていない場合には、ステップ102に戻り、
これまでのステップ群が順次継続される。一方、換気の
継続の結果、浴室内の実際の温度Tiが許容温度差範囲内
に入ってくると、ステップ202でTs+β≧Tiと判断さ
れるから、続くステップ203に示されるように、ここ
で吸排気ファン12が停止させられ、ステップ102に
戻って浴室内の温度監視が続けられる。なお、条件に
代表されるされるように、春や秋では、使用者により浴
室内の温度制御が希望されている限り、時間的に本発明
の方法に従うシステムはある場合には暖房モードとなっ
たり、またある場合には換気モードとなったりする。こ
れは上記のシーケンスから明らかである。
【0014】また、原則として暖房が要求されるときと
換気が要求されるときとでは、それぞれの条件下での設
定温度Tsに対しての下側、上側の各許容温度差α、β
が、図2に示されるように互いに異なるのが良いことも
最早理解されよう。例えば、原則として暖房と判断さ
れ、給湯機燃焼部2の排気熱あるいはヒータ9により加
熱された空気を浴室10内に取込んでいたようなときに
は、特殊な場合として、その後、設定温度Tsを越える浴
室内温度Tiとなった場合にも、そもそも外気温Toやこれ
に応じた設定温度Ts自体が低いのであるから、換気動作
を生起する程、温度が上昇することは稀であるし、ま
た、その必要もない。したがって、この場合にはβを相
当に大きく採って良い。逆に、原則として換気モードと
なることが予想されるときの設定温度Tsに対する下側の
許容温度差αもかなり大きく採って良いことになる。た
だし、先にも触れたように、この設定自体は任意設計的
であるから、α=βと設定される場合をも含むことがで
きる。
【0015】さらに、本発明の図示された実施例に対す
る代替実施例は当業者であれば幾つも考えられ、構築す
るプログラムの如何によってステップの適当なる入れ換
え等は自由である。機械構造部分に関しても、図示実施
例では正逆回転可能なファン部材を用いることにより吸
排気ファン12とし、吸気ファンと排気ファンとを兼ね
させたが、原則的にはそれぞれ専用のファンであっても
良い。また、給湯機内蔵のファン4をも暖房の効率化の
ため有効利用しているが、必ずしも必須ではない。逆
に、給湯機1に備え付けのファン4だけでも十分な排気
流が見込まれ、かつ、その少なくとも一部が浴室10内
に導かれるような排気経路を構築するならば、新たに吸
気ファンを設ける必要はなく、図示されている吸排気フ
ァン12に代え、排気ファンのみとしても良い。排気経
路の切換え機構についても、図示実施例の場合には排気
扉14を含んで構築したが、単に機械構造的な工夫に過
ぎないので、当業者であれば任意適当なる構造として、
他の切換機構をも組むことができる。
【0016】
【発明の効果】本発明によると、外気温と実際の浴室内
温度とにより、暖房または換気の必要性が自動的に判断
され、浴室内の温度を使用者にとって快適と思われる温
度に自動調整することができる。浴室内に入ったとた
ん、冬には寒い思いをすることも少なくなり、夏にはす
ぐさま換気窓を開けねばならないような手間を省くこと
ができ、快適性を追及することができる。しかも、暖房
に必要とするエネルギ源は、少なくとも給湯機の燃焼部
が燃焼中にあるときにはこの燃焼部の発する排気熱とな
るので極めて合理的であり、省エネルギ効果がある。換
気時にも、単に排気ファンを回す程度であるので、大き
な電力は使用しないで済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による浴室内の温度制御方法の一実施例
をフロー・チャートにより説明する説明図である。
【図2】設定温度に対し、許容温度差を設ける場合の温
度関係の説明図である。
【図3】本発明の浴室内の温度制御方法の一実施例を実
現するために必要な設備等の概略構成図である。
【符号の説明】
1 給湯機またはその本体 2 給湯機内の燃焼部 3 電子的制御装置 4 給湯機に備えられたファン 8 外気温検出センサ 9 ヒータ 10 浴室 11 浴槽 12 吸排気ファン 13 浴室内温度検出センサ 14 排気扉 15 直接排気口 16 内部排気経路 17 第二の排気口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼部を有し、浴室内の浴槽に給湯する
    ことができる給湯機を用い、該浴室内の温度を制御する
    ための方法であって;該浴室の外の外気温と該浴室内の
    温度とを検出するステップと;該検出した該外気温から
    該浴室内で快適と思われる温度を求めて設定温度とする
    ステップと;該設定温度と、上記検出した浴室内の温度
    とから、該浴室内の温度を当該設定温度に近付けるため
    には該浴室内の暖房が必要であるのか該浴室内の換気が
    必要であるのかを判断するステップと;該判断の結果、
    暖房が必要と認められ、かつ、上記給湯機の上記燃焼部
    が燃焼中にある場合には、該浴室内の温度が上記設定温
    度に対しての許容温度差範囲内に入るまで、該燃焼部か
    らの排気熱を伴う排気の少なくとも一部を該浴室内に導
    くステップと;上記の判断の結果、換気が必要と認めら
    れた場合には、該浴室内の温度が上記設定温に対しての
    許容温度差範囲内に入るまで、排気ファンを動作させ、
    該浴室内の換気を行なうステップと;を有して成る浴室
    内の温度制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって;上記燃
    焼部からの排気熱を伴う該排気の少なくとも一部を該浴
    室内に導く手段として吸気ファンを用いること;を特徴
    とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法であって;上記排
    気ファンとして正逆回転可能なものを用い;上記浴室内
    の暖房を行なうステップにおいては該排気ファンを逆転
    させて上記吸気ファンとして使用すること;を特徴とす
    る方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3に記載の方法であ
    って;上記暖房を必要とせず、かつ、上記給湯機の上記
    燃焼部が燃焼中にあるときには、該燃焼部からの上記排
    気の少なくとも一部を上記浴室内に導くための排気経路
    を閉ざし、該排気を直接に該浴室外の外部環境に放出す
    ること;を特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項2,3または4に記載の方法であ
    って;上記暖房を必要とするときにあっても上記給湯機
    の燃焼部が燃焼中にないときには、該浴室内の温度が上
    記設定温度に対しての許容温度差範囲内に入るまで、別
    途に設けたヒータ部材により暖めた外気の少なくとも一
    部を上記吸気ファンにより上記浴室内に導くステップを
    さらに有すること;を特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 燃焼部を有し、浴室内の浴槽に給湯する
    ことができる給湯機を用い、該浴室内の温度を制御する
    ための装置であって;該浴室の外の外気温を検出する外
    気温検出センサと;該浴室内の温度を検出する浴室内温
    度検出センサと;該検出された該外気温から該浴室内で
    快適と思われる温度を求めて設定温度とし、該設定温度
    と、上記検出された浴室内の温度とから、該浴室内の温
    度を当該設定温度に近付けるためには該浴室内の暖房が
    必要であるのか該浴室内の換気が必要であるのかを判断
    する電子的演算回路と;該電子的演算回路による上記判
    断の結果、暖房が必要と認められ、かつ、上記給湯機の
    上記燃焼部が燃焼中にある場合には、該浴室内の温度が
    上記設定温度に対しての許容温度差範囲内に入るまで、
    該燃焼部からの排気熱を伴う排気の少なくとも一部を該
    浴室内に導く吸気ファンと;上記電子的演算回路による
    上記判断の結果、該浴室内の換気が必要と認められた場
    合には、該浴室内の温度が上記設定温に対しての許容温
    度差範囲内に入るまで、該浴室内の換気を行なう排気フ
    ァンと;を有して成る浴室内の温度制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の装置であって;上記吸
    気ファンと上記排気ファンは同一のファン部材であり、
    ただし、正逆回転可能なファン部材であって、上記浴室
    内の暖房を行なうときの上記吸気動作時と該浴室内の上
    記換気を行なうときの上記排気動作時とでは回転方向が
    逆であること;を特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の装置であっ
    て;上記暖房を必要とせず、かつ、上記給湯機の上記燃
    焼部が燃焼中にあるときには、該燃焼部からの上記排気
    の少なくとも一部を上記浴室内に導くための排気経路を
    閉ざし、該排気を直接に該浴室外の外部環境に放出する
    排気経路の切換機構を有すること;を特徴とする装置。
  9. 【請求項9】 請求項6,7または8に記載の装置であ
    って;上記暖房を必要とするときにあっても上記給湯機
    の上記燃焼部が燃焼中にないときには、外気を暖めるヒ
    ータ部材をさらに有し;上記吸気ファンは、該浴室内の
    温度が上記設定温度に対しての許容温度差範囲内に入る
    まで、該ヒータ部材により暖められた外気の少なくとも
    一部を上記浴室内に導くこと;を特徴とする装置。
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