JPH076547A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JPH076547A
JPH076547A JP14607193A JP14607193A JPH076547A JP H076547 A JPH076547 A JP H076547A JP 14607193 A JP14607193 A JP 14607193A JP 14607193 A JP14607193 A JP 14607193A JP H076547 A JPH076547 A JP H076547A
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JP
Japan
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tape
rotating body
contact
reel
tape cassette
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Pending
Application number
JP14607193A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Numata
直行 沼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH076547A publication Critical patent/JPH076547A/ja
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】テープカセットにおいて、磁気テープとテープ
ガイドポストとの接触に起因する加圧減磁を防止するテ
ープガイド機構を提供する。 【構成】サプライ側リールの固定ピンに回転自在な回転
体を嵌着させ、且つ該回転体を戻り止め部材で当接した
状態にしておき、回転体と戻り止め部材の間をテープが
走行する構造とする。そして、回転体はその外周面を凸
面または凹面形状にしてテープの走行中に生じる上下方
向のズレを補正させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープカセットに巻装
されているテープを定まった位置からテープリールに案
内する固定ピンの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にビデオテープレコーダー用テープ
カセット1は、図7に示すように、長方形の箱型の外観
を呈しており、その外殻はテープリールを収容する下シ
ェル9と、上蓋となる上シェルと、前蓋とで形成され、
下シェル9、上シェル、及び前蓋は、夫々別々の製造ラ
インで製造され、組立工程において接合される。
【0003】下シェル9の内部構造は、サプライ側のテ
ープリール3とテークアップ側のテープリール4とを収
容するために眼鏡状に形成された仕切り枠や、各種の大
きさおよび長さの突起部等が一体形成されている。
【0004】そして、サプライ側のテープリール3とテ
ークアップ側のテープリール4とが左右に並べて収容さ
れ、サプライ側のテープリール3にはテープ2の磁性面
を外側に、ベース面を内側にして巻装されている。
【0005】テープ2の一端はテークアップ側のテープ
リール4に固定されており、テープカセットの前部の左
右両側に設けられたテープガイド4a,4bによって案
内され、テープカセットの前部に形成された開口側に磁
性面を露呈しつつ、サプライ側のテープリール3からテ
ークアップ側のテープリール4へ走行するようになって
いる。
【0006】このテープ2の走行経路のうち、テープリ
ール3側では、金属製材からなる固定ピン5と、テープ
戻り止め部材7との間を挿通するようになっている。
尚、テープリール4側には、回転ピン8により、テープ
2が案内されるようになっている。
【0007】即ち、図8に示すように、固定ピン5は戻
り止め部材7により線条に当接されていると共に、一定
位置からテープ2を案内するものであり、サプライ側の
テープリール3の巻回数が大ければテープ2との接触面
積は大きく、巻回数が少なくなれば接触面積は少なくな
る。従って、テープ2は、固定ピン5の外周面を擦りな
がら押圧して接触面積を変化させて走行するために、テ
ープ2の磁性面は機械的圧力を受け、所謂加圧減磁作用
を起こすことは周知の通りである。
【0008】即ち、走行するテープ2が受ける加圧減磁
量は、テープ2に印加される圧力の大きさと、加圧面積
に比例する。この圧力の大きさはテープ2と固定ピン5
との間の接触圧に比例し、加圧時間は、固定ピン5にテ
ープ2が接触している角度(接触角)に比例する。
【0009】この接触角および接触圧は、サプライ側の
テープリール3に巻かれているテープ2の量によって変
化する。即ち、テープリール3に巻回されているテープ
2の巻径が大きい時には、接触角は大きく接触圧も大き
い。又、テープリール3に巻回されているテープ2の巻
径が小さい時には接触角、接触圧共に小さい。
【0010】従って、サプライ側のテープリール3のテ
ープ2の巻径が小さくなっていくに従って、固定ピン5
に接触するテープ2に対する加圧減磁量は小さくなって
いく。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のテープカセットにおいては、テープ2は固定ピ
ン5によって加圧減磁を受け、テープが本来持っている
静磁気特性に応じた電磁変換特性を享受することができ
ないという問題点があった。
【0012】又、例えば高速転写装置で転写されたテー
プをテープカセットに巻き込む時に、固定ピン5とテー
プ2との接触面積が変化することにより発生する加圧減
磁量の変化はテープの電磁変換特性が変化することにな
り、ビデオテープレコーダー等の性能低下の原因になっ
ていた。
【0013】従って、固定ピン5と接触面積を変化させ
て走行するテープ2の間に発生する加圧減磁量を減少さ
せる固定ピンの構造に解決しなければならない課題を有
している。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るテープカセットは、テープを巻装させた
1対のテープリールと、テープの戻り止め部材が当接し
ている金属製の固定ピンを備えたテープカセットであっ
て、固定ピンに、別体の回転体を回転自在に遊嵌合させ
たことである。
【0015】又、回転体は非磁性体で構成されているこ
と;回転体の外周面を凸面形状又は凹面形状にしたテー
プカセットである。
【0016】
【作用】固定ピンに回転体を嵌着した構成にすることに
より、テープの走行に従ってテープと接触する回転体が
回転するようになっているから、テープの磁性面に対し
て加えられる接触圧は大幅に緩和され、加圧減磁が低減
し、テープの本来持っている静磁気特性に応じた電磁変
換特性が得ることが可能となる。
【0017】又、回転体を非磁性体で構成することによ
り、加圧減磁作用をさらに減少させることができる。
【0018】更に、回転体の外周面を凹面又は凸面形状
にすることによって、テープが走行する際に発生する幅
方向のずれを自動的に微調整することが可能となる。
【0019】
【実施例】本発明に係るテープカセットに配設されてい
る固定ピンの実施例について図を参照にして説明する。
尚、従来技術と同一のものには同一番号を付して説明す
る。
【0020】テープカセット1の内部には、図1に示す
ように、テープ2を巻装させた1対のテープリール3,
4と、テープ2の開口側の走行を案内するガイドピン4
a,4bが夫々のテープリール3,4の所定位置に設け
られ、且つサプライ側のテープリール3にはテープ2を
同一位置から案内する固定ピン5に回転体6を回転自在
に嵌着し、この回転体6の外表面に当接するように戻り
止め部材7を設けた構造である。一方、テークアップ側
のテープリール4には、テープ2を同一位置から案内す
る回転ピン8を設けた構造になっている。
【0021】このようなテープカセット1を使用時に
は、テープカセット1を図示していないテープデッキに
装着すると、前蓋が開き、テープ2が開口側に露呈し、
テープデッキ内の記録再生機構に接し、その結果、テー
プ2の読み取りあるいは書き込みが行われるようになっ
ている。
【0022】固定ピン5は、金属製材料で形成されたピ
ンであり、絶縁性材料で形成され、下シェル9に立設さ
れている。そして、テープリール3とガイドピン4aと
の間のテープ2の磁性面と接触し、テープ2の走行経路
を規制して同一位置からテープリール3に案内する。
【0023】この固定ピン5には、図2及び図3に示す
ように、非磁性体、例えば合成樹脂からなる円筒状の回
転体6を回転自在に遊嵌し、その外周面に当接した状態
の戻り止め部材7を設けた構成である。
【0024】なお、上記固定ピン5は、従来技術のもの
をそのまま使用してもよく、又、必ずしも金属性である
必要はなく、所定の強度が得られれば下シェル9と一体
形成されたピンでもよい。
【0025】回転体6は、図2及び図3に示すように、
固定ピン5に遊嵌合できる孔を有する非磁性体の円筒形
状になっており、その長さはテープ2の幅よりも広く、
戻り止め部材7の幅よりも短い構造となっている。従っ
て、回転体6に当接状態にあるテープ2は、戻り止め部
材7による押圧力Pを受け回転体6の外周面に線条に当
接した状態となり、回転体6の外周面とテープ2の磁性
面との接触面は、サプライ側のテープリール3の巻回数
に比例して変化しながら走行する。この回転体6は、図
4に示す外周面を凸面形状にした回転体6A、図5に示
す凹面形状にした回転体6Bでもよい。
【0026】即ち、回転体6Aは、図4に示すように、
固定ピン5に回転自在に嵌着し、その外周面が凸面形状
の非磁性体で形成したものであり、この凸面形状の外周
面を戻り止め部材7で矢印P方向に当接した構造であ
る。このように凸面形状に形成することにより、テープ
2は凸面形状をした頂点Qを中心にして線条に当接する
ことになり、回転体6Aの外周面とテープ2の磁性面と
の接触面は、サプライ側のテープリール3の巻回数に比
例して変化しながら走行する。そして、頂点Qを基準に
したテープ2が走行中に上下にずれた場合であっても頂
点Qを基準にしてテープ2が自動調整されて走行される
構造となる。
【0027】又、回転体6Bは、図5に示すように、固
定ピン5に回転自在に嵌着し、その外周面が凹面形状の
非磁性体で形成したものであり、この凹面形状の外周面
を戻り止め部材7で矢印P方向に当接した構造である。
このように凹面形状に形成することにより、テープ2は
凹面形状をした頂点Rを中心にして線条に当接すること
になり、回転体6Bの外周面とテープ2の磁性面との接
触面は、サプライ側のテープリール3の巻回数に比例し
て変化しながら走行する。そして頂点Rを基準にしてテ
ープ2が走行中に上下にずれた場合であっても頂点Rを
基準に自動的に微調整されて走行される構造となってい
る。
【0028】戻り止め部材7は、四角形状をした弾力性
のある合成樹脂のフィルムで形成され、その一端を下シ
ェルの仕切り壁の一部に固定し、その他端部、即ち自由
端部が回転体6,6A,6Bに常時当接した状態になっ
ている。そして、テープ2は、回転体6,6A,6Bと
戻り止め部材7との間を通過し、磁性面側が回転体6,
6A,6Bと接触し、ベース面側が戻り止め部材7と接
触してテープ2は走行する。従って、テープ2が走行し
ていない時に、リール3側で緩んでも開口側のテープ2
には影響を与えない、即ち、走行するテープ2の緩みを
防止する機能を有している。
【0029】このように固定ピン5に回転体6,6A,
6Bを回転自在に嵌着した構成にすることにより、例え
ば録音/再生が開始されてテープ2がサプライ側テープ
リール3からテークアップ側リール4へ走行を開始する
と、テープ2の磁性面は回転体6,6A,6Bの外周面
と接触するが、回転体6,6A,6Bがテープ2の走行
に従って回転するため、テープ2の磁性面に対する走行
方向の接触圧は略零になる。
【0030】更に、回転体6,6A,6Bは非磁性体で
あるから、固定ピン5と回転体6,6A,6Bとの電磁
的作用も無くなる。従って、固定ピン5に別体である回
転体6,6A,6Bを回転自在に嵌着した構成にするこ
とにより、回転体6,6A,6Bがテープ2の磁性面に
与える加圧減磁量は固定ピン5の場合に比べて極めて小
さい値となる。
【0031】又、テープ2がテークアップ側のテープリ
ール4に巻き取られていくに従って、サプライ側のテー
プリール3のテープ2の巻回数が小さくなり、回転体
6,6A,6Bとテープ2との間の接触面が小さくな
り、接触圧も低下する。しかし、このような接触面積お
よび接触圧の変化に伴う加圧減磁の変化は、加圧減磁量
そのものが無視しうる程度であるので、テープ2の電磁
特性に殆ど影響を与えない。
【0032】図6は、サプライ側のテープリール3に従
来のように固定ピン5のみである場合と、固定ピン5に
回転体6を嵌着した場合との加圧減磁の影響を比較する
ための実験結果である。
【0033】この実験は、Coマグネタイト粉を使用し
たVHS用ビデオテープに、発振器による4MHzの信
号を記録し、この信号の再生出力をスペクトルアナライ
ザによって測定して、その減磁率(dB)を表したもの
である。
【0034】即ち、図6の横軸は、再生の時間経過を分
で示し、左端はテープ2の始端部、右端はテープ2の終
端部を意味する。
【0035】この図6のグラフから明らかなように、固
定ピン5のみの場合には、従来技術の説明で述べたよう
に、テープ2と固定ピン5との接触角度が最も大きい始
端部において加圧減磁が最も大きく作用し、接触角度が
最も小さい終端部における加圧減磁の影響との間で減磁
率は0.6dBもの差があることが分かる。
【0036】これに対して、固定ピン5に回転体6を回
転自在に嵌着した場合の加圧減磁の影響は、固定ピン5
のみの場合の最小値より、更に減磁率が0.2dB小さ
く、しかも、テープ2の始端部から終端部まで一定であ
ることが分かる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るテー
プカセットは、固定ピンに別体の回転体を嵌着すること
によって、加圧減磁の影響によるテープの電磁特性の低
下を防止すると共に、走行するテープとの接触状態が円
滑になりテープの走行性が良くなり、テープカセットの
性能を向上させることができると云う極めて優れた効果
を奏する。
【0038】又、回転体を非磁性体とすることによっ
て、回転体が回転しても固定ピンとの間には電磁作用が
発生しないので、テープへの電気的影響を未然に防止す
ることができると云う効果を奏する。
【0039】更に、回転体の外周面は、凸面形状、又は
凹面形状にしたことにより、テープの走行中に発生する
上下方向、即ち幅方向のずれを自動的に微調整して、幅
方向へのずれにより生じる減磁作用を未然に防止するこ
とができると云う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープカセットの上殻である上シ
ェルを外した状態の平面図である。
【図2】同固定ピンに回転体を回転自在に嵌着したよう
すを示す説明図である。
【図3】図2のAーA線の断面図を示す説明図である。
【図4】同凸面形状の回転体を回転自在に嵌着したよう
すを示す説明図である。
【図5】同凹面形状の回転体を回転自在に嵌着したよう
すを示す説明図である。
【図6】テープの走行時間と加圧減磁率をグラフで示し
た表である。
【図7】従来技術の上シェルを外した外観を示す平面図
である。
【図8】同固定ピンとテープとの当接状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 テープカセット 2 テープ 3 サプライ側のテープリール 4 テークアップ側のテープリール 4a,4b ガイドピン 5 固定ピン 6,6A,6B 回転体 7 戻り止め部材 8 回転ピン 9 下シェル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープを巻装させた1対のテープリール
    と、テープの戻り止め部材が当接している金属製の固定
    ピンを備えたテープカセットであって、 前記固定ピンに、別体の回転体を回転自在に遊嵌合させ
    たことを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 前記回転体は非磁性体で構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  3. 【請求項3】 前記回転体の外周面を凸面形状又は凹面
    形状にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のテ
    ープカセット。
JP14607193A 1993-06-17 1993-06-17 テープカセット Pending JPH076547A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14607193A JPH076547A (ja) 1993-06-17 1993-06-17 テープカセット

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14607193A JPH076547A (ja) 1993-06-17 1993-06-17 テープカセット

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JPH076547A true JPH076547A (ja) 1995-01-10

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ID=15399441

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JP14607193A Pending JPH076547A (ja) 1993-06-17 1993-06-17 テープカセット

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