JPH0763939A - ガラス体情報書込方法及びその装置 - Google Patents

ガラス体情報書込方法及びその装置

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JPH0763939A
JPH0763939A JP5210444A JP21044493A JPH0763939A JP H0763939 A JPH0763939 A JP H0763939A JP 5210444 A JP5210444 A JP 5210444A JP 21044493 A JP21044493 A JP 21044493A JP H0763939 A JPH0763939 A JP H0763939A
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JP
Japan
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glass body
pulsed light
interference
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optical fiber
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Application number
JP5210444A
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English (en)
Inventor
Susumu Inoue
享 井上
Yasuji Hattori
保次 服部
Masumi Ito
真澄 伊藤
Hideyuki Iwata
秀行 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短時間でかつ容易に情報を書込むこと(グレ
ーティングを作り込むこと)を可能にし、量産性に優れ
た技術を提供する。 【構成】 パルス発光光源1から照射されたパルス光を
1又は2以上の干渉手段2により干渉させることで生成
した干渉空間3を通過するように、ガラス体移動手段に
より所定速度でガラス体4を移動させることにより、移
動中のガラス体4に所定ピッチのグレーティングを同時
にかつ複数作り込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガラス体に周期的な
屈折率変化を与えることによりグレーティング(gratin
g:回折格子)を形成し、狭帯域の反射フィルタ等の光機
能部品を製造する量産技術に関し、特に、光ファイバに
上記グレーティングを識別情報として、あるいは反射フ
ィルタとして作り込む技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、紫外光をGe(ゲルマニウ
ム)がドープされた石英ガラス体に照射することによ
り、上記Geの欠陥に起因した光誘起屈折率変化が生じ
ることが知られており(フォトリフラクティブ効果:Ph
oto-refractive effect )、そのメカニズムとしては、
クラマース・クローニッヒ機構、双極子モデルあるいは
圧縮モデルの3つが提案されている。
【0003】具体的には、GeO2 (酸化ゲルマニウ
ム)がドープされたガラス体に250nm帯の紫外光を
照射すると、10ー5〜10ー4程度の屈折率変化が生じる
ことから、この周期的な屈折率変化をガラス体に与える
ことにより、グレーティングが作り込まれたガラス体
を、特定波長の光のみを反射する反射フィルタ等の光機
能部品として利用することが注目されており、250n
m帯のCW光(連続光)による干渉光を数十分間露光し
て製造する方法が一般に行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のガラス体情報書
込方法及びその装置は以上のように、GeO2 がドープ
されたガラス体をCW光による干渉光で数十分間露光し
てグレーティングを作り込んでいたので量産性に欠ける
とともに、露光中に紫外光の干渉手段が動いてしまった
場合にはグレーティングが形成できないという課題があ
った。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、短時間でかつ容易に情報を書込む
こと(屈折率変化のピッチが異なる複数種類のグレーテ
ィングを同時に作り込むことにより、これら各グレーテ
ィングを情報の1単位として取り扱うことができる)を
可能にし、量産性に優れたガラス体情報書込方法及びそ
の装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るガラス体
情報書込方法及びその装置は、所定速度で移動中のガラ
ス体に対し、干渉させた紫外域のパルス光を照射するこ
とにより所定ピッチのグレーティングを作り込むことを
特徴としており、紫外域のパルス光を発生させるパルス
発光光源と、このパルス光を利用してそれぞれが異なる
ピッチの干渉縞を生じさせる1又は2以上の干渉手段
と、干渉縞が形成されている空間を情報記録媒体である
ガラス体が通過するように、ガラス体を移動させるガラ
ス体移動手段を備えたガラス体情報書込装置により実現
することを特徴としている。
【0007】当該装置では、所望ピッチのグレーティン
グをガラス体(移動中)に作り込むために形成する干渉
縞の形成手段として、それぞれが異なるピッチの干渉縞
を生じさせる1又は2以上の干渉手段から任意に選択さ
れた干渉手段(複数選択してもよい)に対して単一のパ
ルス発光光源からのパルス光を送ることで所望ピッチの
干渉縞を形成させるか、あるいは1又は2以上のの干渉
手段のそれぞれに対応させて複数のパルス発光光源を設
け、異なるピッチの干渉縞を同時に形成させることによ
り、異なるピッチのグレーティングを同時に作り込む
(情報の書込み)よう構成している。
【0008】特に、上記パルス発光光源としてはKrF
エキシマレーザを用い、上記干渉手段としてはパルス発
光光源から出射された紫外域のパルス光を2分岐させた
後、所定の角度で干渉させることにより、所定ピッチの
干渉縞を生じさせるホログラフィック干渉法を用いる
か、あるいはパルス発光光源から出射された紫外域のパ
ルス光を、所定ピッチの格子(溝)を有する位相格子に
対して所定の角度から照射することにより、所定ピッチ
の干渉縞を生じさせる位相格子法を用いる。
【0009】また、上記ガラス体移動手段は干渉縞ピッ
チP、ガラス体移動速度v及びパルス光発光時間τ(パ
ルス幅)について v・τ<P なる条件を満たすべく、情報記録媒体であるガラス体を
移動させることを特徴としており、具体的には、発明者
らはこのガラス体移動手段を光ファイバを製造するする
線引装置とし、線引後であって樹脂被覆前の光ファイバ
に対して1又は2以上のピッチのグレーティングを同時
に作り込むよう当該装置を構成することにより、光ファ
イバの製造工程において情報書込みを可能にする量産技
術を志向している。
【0010】
【作用】この発明におけるガラス体情報書込方法及びそ
の装置は、移動中のガラス体、特に光ファイバに情報と
してグレーティングを作り込むために、紫外域のパルス
光を発生させる高出力のパルス発光光源として、例えば
KrFエキシマレーザを用いる。
【0011】これは、移動していないガラス体に対して
は連続光を用いることも有効であるが、移動中のガラス
体に対し、連続光を用いて干渉縞を生じさせても屈折率
変化が均一に生じてしまうためであり、上述したように
パルス幅が十分に小さく、かつ十分な出力が得られるパ
ルス発光光源を用いることにより、1ショットでグレー
ティングを作り込むように構成すれば、移動中のガラス
体、すなわち光ファイバの少なくともコアに対して情報
書込み(光ファイバの製造工程における情報書込み)が
可能となる。
【0012】なお、この場合、光ファイバの線速vは干
渉縞のピッチP及びパルスの発光時間(パルス幅)τに
ついて v・τ<P/2 なる条件を満たす必要がある。
【0013】また、所望ピッチのグレーティングをガラ
ス体(移動中)に作り込むために形成する干渉縞の第1
の形成手段として、それぞれが異なるピッチの干渉縞を
生じさせる1又は2以上の干渉手段のうち任意に選択さ
れた干渉手段に対して単一のパルス発光光源からの紫外
域のパルス光を送ることで所望ピッチの干渉縞を形成さ
せる。
【0014】同様に、第2の形成手段としては、1又は
2以上の干渉手段のそれぞれに対応させて複数のパルス
発光光源を設けることで、異なるピッチの干渉縞を同時
に形成させる。
【0015】このように、ピッチの異なるグレーティン
グが同時に作り込むため、歪(温度)センサ等に利用可
能な所望狭帯域の反射フィルタとして形成(光ファイバ
の一部分についてのみ形成してもよい)することを可能
にするとともに、所定ピッチの各干渉縞(情報の種類を
表す)ごとのオン・オフ情報(ここで、オン状態とは所
定ピッチのグレーティングを作り込むべく干渉縞が形成
された状態、オフ状態とは干渉縞を形成しない状態をい
う)により、バーコードのような複雑な情報列の書込み
を可能にする。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1乃至図6を
用いて説明する。なお、図中同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。
【0017】図1は、この発明に係るガラス体情報書込
方法を実現するガラス体情報書込装置の構成を示す図で
あり、パルス発光光源1から出射された紫外域のパルス
光を干渉手段2により所定ピッチの干渉縞を生成するよ
うに干渉させる。
【0018】この干渉手段2の構成は、例えばホログラ
フィック干渉法を用いた場合、上記パルス発光光源1か
ら照射されたパルス光を2分岐させるビームスプリッタ
2aと、それぞれ分岐されたパルス光を所定の角度θで
干渉させるためにパルス光の進行方向を変える反射板2
bから構成されている。
【0019】そして、この干渉手段2により所定ピッチ
の干渉縞が形成された干渉空間3を通過するように、ガ
ラス体移動手段(図示せず)により所定速度で情報記録
媒体であるガラス体4を移動させることにより、このガ
ラス体4にグレーティングを作り込む。なお、このガラ
ス体4にはフォトリフラクティブ効果を得るために、予
めGeO2 がドープされている。
【0020】上記干渉手段2としてホログラフィック干
渉法を用いる場合、図2(a)に示すように(特に、こ
の図ではガラス体としてコア部分6aにGeO2 をドー
プしてクラッド部6bよりも屈折率を上げた光ファイバ
を示す)、2分岐した紫外域のパルス光をそれぞれ所定
の角度θで干渉させることにより、所望ピッチの干渉縞
を形成し、情報記録媒体としての光ファイバに所定ピッ
チのグレーティングを作り込む。
【0021】この時、干渉縞のピッチPと角度θとの関
係は P=(λ/2)・sinθ (λ:パルス光の波長) なる条件を満たしており、したがって、パルス光の波長
λ及び干渉させる角度θを調節することにより所望ピッ
チの干渉縞を形成することが可能となる。
【0022】さらに、上記ホトグラフィック干渉法は高
精度の位置調節や安定性が要求されることから、その条
件を緩和させる方法として図2(b)に示すような位相
格子法が提案されている。
【0023】すなわち、所定ピッチP´の格子(溝)が
作り込まれた位相格子9に対して所定の角度θから紫外
域のパルス光を照射することにより、所望ピッチの干渉
縞を形成することが可能となる。この場合、位相格子9
はリソグラフィ技術と化学エッチングにより作製するこ
とができるため、格子ピッチは自由に選択でき、複雑な
形状も可能である。
【0024】この時、格子ピッチP´と干渉縞ピッチP
との関係は P´=P なる条件を満たしており、したがって、格子ピッチの異
なる位相格子9を複数用意することにより所望ピッチの
干渉縞を形成することが可能となる。なお、干渉手段2
を安定に構成するためには、位相格子9の±1次光によ
り干渉縞を生成するのが安定である。
【0025】具体的には、上記位相格子9は石英ガラス
に500nmのピッチで格子を作製したものを用い、パ
ルス発光光源1としてパルスエネルギー300mJ/c
2、パルス幅約10nsecのKrFエキシマレーザ
(249nm)を用い、位相格子9の0次光と1次光の
干渉縞を利用することにより、500nm程度のピッチ
のグレーティングを作り込むことが可能となる。
【0026】この回折格子法の特徴は、回折格子9の反
射波長に対する紫外域のパルス光の照射角度や位相格子
9の位置の影響が上記ホログラフィック干渉法よりも小
さい。さらに、干渉縞に対するパルス光の波長依存性も
小さいことから、光源のコヒーレンス性も小さくてよ
く、エキシマレーザのようなコヒーレンス長は短いが、
大出力のパルスレーザが光源として使用できる。したが
って、この方法は上記ホログラフィック干渉法よりも大
量生産に向いている。
【0027】なお、以上の条件において、情報記録媒体
であるガラス体4の移動条件はその移動速度をv、干渉
縞ピッチをP、パルス発光時間(パルス幅)をτとした
場合 v・τ<P/2 なる条件を満たさなければならない。
【0028】なぜなら、この条件を越えた速度でガラス
体4を移動させた場合、屈折率変化が均一に生じてしま
うためであり、上記具体的な条件では、 v<P/(2・τ) =500nm/(2・10nsec) =25(m/sec) を満たせばよい。
【0029】次に、発明者らが志向する量産技術の応用
例として、上記ガラス体移動手段を光ファイバを製造す
るする線引装置5を用いた例について説明する。
【0030】図3は、この発明に係るガラス体情報書込
方法及びその装置の量産技術を志向した応用例であり、
光ファイバを製造するする線引装置5において、線引後
であって樹脂被覆前の光ファイバ6に対して1又は2以
上のピッチのグレーティングを同時に作り込むよう当該
装置を構成することにより、光ファイバの製造工程にお
いて既存の設備を変更あるいは修正することなく情報書
込みを可能にする量産技術を実現する構成を示してい
る。なお、線引装置の代表的な線引き速度は、約1.7
m/s〜10m/s程度であり、上記条件(25m/s
以下)を満たしているので十分に実施可能である。
【0031】通常、この線引装置5の構成は、プリフォ
ーム5a(コア部6aとなる部分にはGeO2 がドープ
され、クラッド部6bよりも屈折率が上げられている)
をAr(アルゴン)ガス中でカーボン(グラファイト)
抵抗炉5bにより加熱し(Arガスを流すのはカーボン
の酸化を防ぐため)、延伸細径化して光ファイバ6を形
成した後、コーティングダイ5cで樹脂被覆し、荷重5
eを与えることにより一定の張力でキャプスタン5dを
介してボビン5fに巻取るように構成されている(図
2)。
【0032】この発明では、この線引装置5において線
引された光ファイバ6であって、樹脂被覆される前の光
ファイバ6に対して複数種類のグレーティング(情報と
して)を同時に作り込めるように、パルス発光光源1か
ら1又は2以上の光スイッチ7a〜7nを介して出射さ
れた紫外域のパルス光を利用して、それぞれが異なるピ
ッチP1、P2、〜、Pnの干渉縞を形成する干渉手段
2a〜2nとともに、光スイッチコントローラ8により
これら各干渉手段2a〜2nにパルス発光光源1から出
射された紫外域のパルス光を選択的に照射するための光
スイッチ7a〜7nを並列に設けることにより、異なる
ピッチのグレーティングを書込まれる情報の1単位とし
て当該情報記録媒体である光ファイバ6(ガラス体4)
の少なくともコア部6aに書込むことができる。
【0033】具体的には、例えば4つの干渉手段2a、
2b、2c、2d(形成する干渉縞のピッチは、それぞ
れP1、P2、P3、P4であり、作り込まれる各グレ
ーティングはそれぞれが波長λ1、λ2、λ3、λ4の
光のみを反射するものとする)を所定の位置に設置した
場合、光スイッチコントローラ8により第1及び第4の
干渉手段2a、2dに単一のパルス発光光源1からのパ
ルス光を照射すべく光スイッチ7a、7dをオン状態に
し、製造過程にある光ファイバ6にP1、P4のピッチ
を有するグレーティングを作り込む。
【0034】この場合、このグレーティングが作り込ま
れた光ファイバ6に照射した光の反射光を例えばスペク
トラムアナライザで検出すると、波長λ1及びλ4の反
射光が検出できるので、この光ファイバ6には”100
1”なる情報が書込まれていると判断することができ
る。
【0035】このように、光ファイバに特定の情報を書
込むことにより、例えば製品出荷時の製品管理情報とし
て、あるいは光ケーブル敷設時の各光ファイバの識別情
報として利用することができ、大量の製品(光ファイ
バ)を取扱う上で大変便利である。
【0036】また、このように情報を書込む構成として
は、例えば図4に示すように独立のパルス発光光源1a
〜1nから直接各干渉手段2a〜2nにパルス光を照射
するようにしても同様に情報書き込みが可能である。な
お、この応用例の場合には前述した応用例(図3)にお
ける光スイッチ7a〜7n及び光スイッチコントローラ
8が不要となる。
【0037】次に、以上のようなガラス体情報書込方法
及びその装置により複数種類のグレーティングが書込ま
れた光ファイバの応用例として、歪みセンサに応用した
例を図5及び図6を用いて説明する。
【0038】図5(a)は、複数種類のグレーティング
が作り込まれた光ファイバ6の端面に光を照射するため
の光源10を接続し、光カプラ12を介して各グレーテ
ィング(図中、それぞれ、、、で示す)で反射
される反射光をスペクトラムアナライザ11で検出でき
るように構成している。
【0039】この場合、上記スペクトラムアナライザ1
1では同図(b)に示すように各波長帯に反射光パワー
が検出されるが、例えば第3番目のグレーティング(図
5(a)中、)の近傍で歪みを与えると反射光の波長
が左右いずれかにシフトすることから(図5(b)にお
ける矢印)第3番目のグレーティングが存在する部分に
歪みが存在することが検出できる。
【0040】また、上述した応用例では光カプラ12を
介してスペクトラムアナライザ11で各反射光を検出し
ているが、図6(a)に示すように光ファイバ6の端面
にOTDR(Optical Time Domain Reflectometer )に
より歪みを測定するよう構成してもよい。
【0041】この場合、図6(b)に示すようにOTD
R13には反射光パワーが距離に対して表示されるの
で、局所的な歪みが発生している位置の検出が可能とな
る。OTDRの光源波長とグレーティングの反射波長を
等しく設定しておくと、第3のグレーティングの反射波
長が変化するので、この第3のグレーティング(図6
(a)における)に歪みを加えた場合、図6(c)に
示すように第3のグレーティングが存在する部分に相当
する部分で、OTDRで検出される反射光パワーが減少
する。この反射光パワーの変化を利用して局所的な歪み
位置の検出が可能となる。
【0042】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、紫外域
のパルス光を発生させる高出力のパルス発光光源として
例えばKrFエキシマレーザを用い、移動中のガラス
体、特に光ファイバにグレーティングを作り込むように
構成したので、光ファイバの製造工程において容易に
(既存の設備を変更することなく)かつ大量に歪(温
度)センサ等に利用可能な所望狭帯域の反射フィルタ
(光ファイバの一部分についてのみ形成してもよい)等
のファイバ型の機能部品を製造することができるという
効果がある。
【0043】特に、所望ピッチのグレーティングをガラ
ス体(移動中)に作り込むために形成する干渉縞の形成
手段の構成を適宜変更することにより、複数種類のグレ
ーティング(屈折率変化のピッチが異なる)を同時に作
り込むことにより、識別情報のような単純な情報の書込
み、あるいはバーコードのような複雑な情報列の書込み
が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るガラス体情報書込方法を実現す
るガラス体情報書込装置の一実施例による構成を示した
図である。
【図2】この発明における干渉手段の構成を示す図であ
る。
【図3】この発明に係るガラス体情報書込方法を実現す
るガラス体情報書込装置として光ファイバの線引装置を
用いた第1の構成例を示す図である。
【図4】この発明に係るガラス体情報書込方法を実現す
るガラス体情報書込装置として光ファイバの線引装置を
用いた第2の構成例を示す図である。
【図5】この発明に係るガラス体情報書込方法及びその
装置によりグレーティングが作り込まれた光ファイバの
第1の応用例を示す図である。
【図6】この発明に係るガラス体情報書込方法及びその
装置によりグレーティングが作り込まれた光ファイバの
第2の応用例を示す図である。
【符号の説明】
1、1a〜1n…パルス発光光源、2、2a〜2n…干
渉手段、3…干渉空間、4…ガラス体、5…線引装置
(ガラス体移動手段)、6…光ファイバ、7a〜7n…
光スイッチ、8…光スイッチコントローラ、9…位相格
子、10…光源、11…スペクトラムアナライザ、12
…光カプラ、13…OTDR。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 真澄 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 岩田 秀行 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外域のパルス光を発生させるパルス発
    光光源と、 前記パルス発光光源から出射された紫外域のパルス光を
    利用してそれぞれが異なるピッチの干渉縞を生じさせる
    1又は2以上の干渉手段と、 前記干渉手段により所定ピッチの干渉縞が形成されてい
    る空間を情報記録媒体であるガラス体が通過するよう
    に、該ガラス体を移動させるガラス体移動手段を備えた
    ガラス体情報書込装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス発光光源は、前記1又は2以
    上の干渉手段に対して単一の光源であるか、あるいは各
    干渉手段に対応してそれぞれ独立の光源であることを特
    徴とする請求項1記載のガラス体情報書込装置。
  3. 【請求項3】前記パルス発光光源は、エキシマレーザで
    あることを特徴とする請求項2記載のガラス体情報書込
    装置。
  4. 【請求項4】 前記干渉手段は、前記パルス発光光源か
    ら出射された紫外域のパルス光を2分岐させた後、所定
    の角度で干渉させることにより、所定ピッチの干渉縞を
    生じさせることを特徴とする請求項1記載のガラス体情
    報書込装置。
  5. 【請求項5】 前記干渉手段は、前記パルス発光光源か
    ら出射された紫外域のパルス光を、所定ピッチの格子を
    有する位相格子に対して所定の角度から照射することに
    より、所定ピッチの干渉縞を生じさせることを特徴とす
    る請求項1記載のガラス体情報書込装置。
  6. 【請求項6】 前記ガラス体移動手段は、干渉縞ピッチ
    P、ガラス体移動速度v及びパルス光発光時間τについ
    て v・τ<P/2 なる条件を満たすべく、前記情報記録媒体であるガラス
    体を移動させることを特徴とする請求項1記載のガラス
    体情報書込装置。
  7. 【請求項7】 前記ガラス体移動手段は、光ファイバ母
    材を延伸細径化して所定外径の光ファイバを製造する線
    引装置であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    一項に記載のガラス体情報書込装置。
  8. 【請求項8】 前記光ファイバ線引装置は、線引後であ
    って樹脂被覆される前の光ファイバが、前記干渉手段に
    より所定ピッチの干渉縞が形成されている空間を通過す
    る位置に配置されたことを特徴とする請求項7記載のガ
    ラス体情報書込装置。
  9. 【請求項9】 紫外域のパルス光を干渉させることによ
    り1又は2以上の異なるピッチの干渉縞を生じさせ、 前記干渉させた紫外域のパルス光を移動中の情報記録媒
    体であるガラス体に照射することにより、該ガラス体に
    所定ピッチのグレーティングを作り込むガラス体情報書
    込方法。
  10. 【請求項10】 前記移動中のガラス体に対し、紫外域
    の単一のパルス光を干渉させ、1又は2以上の異なるピ
    ッチの干渉縞を生じさせることを特徴とする請求項9記
    載のガラス体情報書込方法。
  11. 【請求項11】 前記移動中のガラス体に対し、干渉さ
    せた紫外域の複数種類のパルス光を、同時にかつ独立に
    照射することを特徴とする請求項9記載のガラス体情報
    書込方法。
  12. 【請求項12】 前記グレーティングが作り込まれる光
    ファイバを、干渉縞ピッチP、光ファイバ移動速度v及
    びパルス光発光時間τについて v・τ<P/2 なる条件を満たすべく移動させることを特徴とする請求
    項9〜11のいずれか一項に記載のガラス体情報書込方
    法。
  13. 【請求項13】 前記ガラス体は線引された光ファイバ
    であって、樹脂被覆されるべく移動中の該光ファイバに
    対し、干渉させた紫外域のパルス光を照射することによ
    り、該光ファイバの少なくともコア領域にグレーティン
    グを作り込むことを特徴とする請求項9〜12のいずれ
    か一項に記載のガラス体情報書込方法。
  14. 【請求項14】 前記請求項13に記載のガラス体情報
    書込方法により、少なくともコア領域にグレーティング
    が作り込まれた光ファイバ。
JP5210444A 1993-08-25 1993-08-25 ガラス体情報書込方法及びその装置 Pending JPH0763939A (ja)

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