JPH07623B2 - 局所的活性炭酸アンヒドラーゼ阻害剤としての新規置換チエノ(3,2―b)チオフエン―2―スルホンアミド類及び製造方法 - Google Patents

局所的活性炭酸アンヒドラーゼ阻害剤としての新規置換チエノ(3,2―b)チオフエン―2―スルホンアミド類及び製造方法

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JPH07623B2
JPH07623B2 JP1328573A JP32857389A JPH07623B2 JP H07623 B2 JPH07623 B2 JP H07623B2 JP 1328573 A JP1328573 A JP 1328573A JP 32857389 A JP32857389 A JP 32857389A JP H07623 B2 JPH07623 B2 JP H07623B2
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メルク エンド カムパニー インコーポレーテツド
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規置換基を有するチエノ〔3,2−b〕チオ
フェン−2−スルホンアミド類に関する。これらの化合
物は、高眼内圧の低下にとって有用である。更に詳しく
は、本発明は下記構造式を有する化合物: (上記式中A、R、R1及びR2は後記と同義である)並び
にその薬学上及び眼科上許容される塩に関する。本発明
は、緑内障として知られる疾患のように特に病的障害を
伴う場合における高眼内圧治療用活性成分として本発明
の新規化合物を用いた全身及び眼用の医薬組成物にも関
する。本発明は、チエノ〔3,2−b〕チオフェン−2−
スルホンアミド類の新規製造方法にも関する。
緑内障は正常機能にとって高すぎる高眼内圧を伴う眼障
害であって、視覚機能の不可逆的喪失を招くことがあ
る。未治療のままだと、緑内障は最終的に失明を引き起
こすこともある。高眼圧、即ち視神経頭部障害又は特徴
的緑内障性視野狭窄のない高眼内圧状態は、緑内障の初
期相を示すと現在多数の眼科医によって考えられてい
る。
緑内障を治療するため以前用いられた薬物の多くは、完
全に満足しうるものではないと実証された。実際に、ピ
ロカルピン及びフィゾスチグミンが導入されて以来、緑
内障の治療に関する進歩はほとんどなかった。唯一最近
になって臨床医は、多数のβ−アドレナリン作働性遮断
剤が眼内圧低下にとり有効であることに着目した。これ
ら薬剤の多くは眼内圧低下に有効であるが、それらは長
期的眼使用にとって許容されない膜安定化活性のような
他の特徴も有している。β−アドレナリン作働性遮断剤
の(S)−1−tert−ブチルアミノ−3−〔(4−モル
ホリノ−1,2,5−チアジアゾール−3−イル)オキシ〕
−2−プロパノールは、眼内圧を低下させ、ピロカルピ
ンに伴う多数の望ましくない副作用を回避し、更には多
数の他のβ−アドレナリン作働性遮断剤以上の利点を有
し、例えば局所麻酔作用を回避し、長期活性を有し、か
つ最小耐性を示すことが判明した。
前記ピロカルピン、フィゾスチグミン及びβ−遮断剤は
眼内圧を低下させるが、これらいずれの薬剤も、炭酸デ
ヒドラターゼ酵素を阻害し、ひいては炭酸デヒドラター
ゼ経路による眼房水形成への関与を妨げることによりそ
の作用を発現しているのではない。
炭酸アンヒドラーゼ阻害剤と呼ばれる薬剤は、炭酸アン
ヒドラーゼ酵素を阻害することによりこの流入経路を遮
断又は妨害する。このような炭酸アンヒドラーゼ阻害剤
は経口、静脈内又は他の全身的経路により眼内圧を治療
するため現在用いられているが、それはそのことによっ
て全身の炭酸アンヒドラーゼを阻害してしまう明確な欠
点を有している。基礎酵素系のこのような全体的崩壊
は、著しい高眼内圧の急性的発症中か又は他の薬剤が無
効である場合にのみ正当化される。所望の眼標的組織に
のみ炭酸アンヒドラーゼ阻害剤を向かわせたいという望
みにもかかわらず、局所的に有効な炭酸アンヒドラーゼ
阻害剤は臨床用として市販されていない。
しかしながら、局所的に有効な炭酸アンヒドラーゼ阻害
剤は米国特許第4,386,098号、第4,416,890号、第4,426,
388号及び第4,668,697号明細書で報告されており、そこ
で報告された化合物は5(及び6)−ヒドロキシ−2−
ベンゾチアゾールスルホンアミド類及びそのアシルエス
テル並びに5(及び6)−ヒドロキシ−2−スルファモ
イルベンゾチオフェン類及びそのエステルであって、米
国特許第4,677,115号明細書における化合物は5,6−ジヒ
ドロチエノチオフェンスルホンアミド類として報告され
ている。
本発明の新規化合物は下記構造式を有する化合物: 又はその眼科学上もしくは薬学上許容される塩である。
上記式中、 Aは直鎖又は分岐鎖であって非置換であるか又は C1-3アルコキシもしくはヒドロキシで置換されたC1-8
ルキレンである; R1及びR2は各々独立して 1)水素; 2)非置換であるか又は下記の1以上で置換されたC1-6
アルキル a)C1-3アルコキシ b)C3-6シクロアルキル c)ヒドロキシ d)ハロ e)C1-3アルカノール f)C1-3アルコキシ−C1-3アルカノール g)C1-3アルコキシ−(C2-4アルコキシ)n(n=1〜
6) h)-S(O)n-C1-3アルキル(n=0〜2)又は i)-NR3R4(R3及びR4は各々独立して i)水素 ii)非置換であるか又はC1-3アルコキシ、ヒドロキシも
しくはフェニルの1以上で置換されたC1-6アルキル iii)C1-3アルコキシ−C1-3アルキル又は iv)C1-3アルカノール から選択される); 3) (R5は直鎖又は分岐鎖であって非置換であるか又はC1-3
アルコキシもしくはヒドロキシの1以上で置換されたC
1-4アルキルである); 4)それらが結合する窒素原子と一緒になって、構成原
子の1以上としてO,N又はS(O)n(n=0〜2)を含んで
いてもよいピペリジノ、モノホリノ、ピペラジノ、N−
C1-3アルキルピペラジノ、チオモルホリノ、チオモルホ
リン−S−オキシド又はチオモルホリン−S,S−ジオキ
シドのような五−七員ヘテロ環を形成している; から選択される。
新規化合物の好ましい態様は、Aがチエノ〔3,2−b〕
チオフェン環系の5位に結合されている場合である。A
は-(CH2)-1-3、特に-CH2-である場合が、更に一層好ま
しい。R1及びR2がC1-3アルコキシエチル及び/又はC1-3
アルコキシ−C2-4アルコキシエチルである場合も好まし
い。
本発明の好ましい化合物は: 5−イソブチルアミノメチルチエノ〔3,2−b〕チオフ
ェン−2−スルホンアミド; 5−メチルアミノメチルチエノ〔3,2−b〕チオフェン
−2−スルホンアミド; 5−(2−メトキシ)エチルアミノメチルチエノ〔3,2
−b〕チオフェン−2−スルホンアミド; 5−〔N,N−ビス(2−メトキシエチル)アミノメチ
ル〕チエノ〔3,2−b〕チオフェン−2−スルホンアミ
ド; である。
いくつかの方法のうちいずれかがこれらの化合物を製造
し又は様々な中間体を製造するために用いられるが、本
発明の新規化合物の好ましい製造方法は、下記経路によ
って示される: 前記のように、本発明の新規置換チエノ〔3,2−b)チ
オフェン−2−スルホンアミド類は下記のような一連の
新規反応によって製造される: 2,3−ジブロモチオフェン(1)は、2−リチオ−3−
ブロモチオフェンを得るn−ブチルリチウムとのしかる
後N−ホルミルピペリジン及び3N HClとの一連の反応に
よって3−ブロモチオフェン−2−カルバルデヒド
(2)に変換される。次いで、この3−ブロモチオフェ
ン−2−カルバルデヒド(2)はエチレングリコール含
有トルエン溶液に入れられ、これにピリジニウムトシレ
ートが加えられて、3−ブロモ−2−(2−ジオキオラ
ニル)チオフェン(3)を得る。次いで、この3−ブロ
モ−2−(2−ジオキソラニル)チオフェン(3)はn
−ブチルリチウムしかる後イオウ次いでブロモ酢酸メチ
ルと反応せしめられ、3−〔2−(2−ジオキソラニ
ル)チオフェン−3−イル〕−3−チアプロピオン酸メ
チル(4)を得る。次いで、この3−〔2−(2−ジオ
キソラニル)チオフェン−3−イル〕−3−チアプロピ
オン酸メチル(4)はアセトンに溶解され、p−トルエ
ンスルホン酸一水和物が触媒量で加えられ、3−(2−
ホルミルチオフェン−3−イル)−3−チアプロピオン
酸メチル(5)を得る。次いで、3−(2−ホルミルチ
オフェン−3−イル)−3−チアプロピオン酸メチル
(5)は溶液中酢酸ピペリジニウムで処理され、チエノ
〔3,2−b〕チオフェン−2−カルボン酸メチル(6)
を得る。次いで、このチエノ〔3,2−b〕チオフェン−
2−カルボン酸メチル(6)は水素化アルミニウムリチ
ウム含有溶液に入れられ、2−ヒドロキシメチルチエノ
〔3,2−b〕チオフェン(7)を得る。次いで、この2
−ヒドロキシメチルチエノ〔3,2−b〕チオフェン
(7)は塩化メチレン中クロロクロム酸ピリジニウムの
懸濁液に加えられ、チエノ〔3,2−b〕チオフェン−2
−カルバルデヒド(8)を生じる。次いで、このチエノ
〔3,2−b〕チオフェン−2−カルバルデヒド(8)は
エチレングリコール、ピリジニウムトシレート及びベン
ゼンと混合され、2−(2−ジオキソラニル)チエノ
〔3,2−b〕チオフェン(9)を得る。次いで、この2
−(2−ジオキソラニル)チエノ〔3,2−b〕チオフェ
ン(9)はSO2が表面上に吹込まれた後n−ブチルリチ
ウムと反応せしめられ、N−クロロスクシンイミド及び
NH4OHが適切な時間に別々に加えられる。この一連の工
程で5−(2−ジオキソラニル)チエノ〔3,2−b〕チ
オフェン−2−スルホンアミド(10)を得る。次いで、
この5−(2−ジオキソラニル)チエノ〔3,2−b〕チ
オフェン−2−スルホンアミド(10)はアセトン中p−
トルエンスルホン酸一水和物と反応せしめられ、5−ホ
ルミルチエノ〔3,2−b〕チオフェン−2−スルホンア
ミド(11)を得る。次いで5−ホルミルチエノ〔3,2−
b〕チオフェン−2−スルホンアミド(11)は適切なア
ミンと反応せしめられて中間イミニウム塩(12)を生
じ、しかる後これはNaBH4又はNaCNBH3で還元され、所望
の5−置換チエノ〔3,2−b〕チオフェン−2−スルホ
ンアミドを得る。
本発明の塩酸塩は、熱エタノール含有溶液中に4又は5
−置換アルキルアミノアルキル(又はアルコキシアルキ
ルアミノアルキル)チエノ〔3,2−b〕チオフェン−2
−スルホンアミドを入れ、エタノール性HClを加えるこ
とにより製造される。冷却及び必要であればエーテル処
理の後、塩酸塩結晶が回収される。
炭酸デヒドラターゼ阻害で軽減される症状の治療で用い
る場合、活性化合物は全身的に、又は目の治療で局所的
に投与される。投与される用量は1日当り0.1mgほどの
少量から25mg以上まで1日当たり1回又は好ましくは2
〜4回であるが、1日に1回で十分である。
高眼内圧又は緑内障の治療用に投与される場合、活性化
合物は最も望ましくは目に局所投与されるが、必要であ
れば全身的治療も可能である。
全身的に投与される場合、薬物はいかなる経路でも投与
されるが、経口投与が好ましい。経口投与の場合、薬物
は同時デリバリー(delivary)又は徐放形のいずれかの
錠剤又はカプセルのように通常の投薬形のいずれかで用
いることができる。非常に多数の通常の賦形剤又は錠剤
形成助剤も同様に含有させることができる。
局所的経路で投与される場合、活性薬物又は塩酸塩のよ
うなその眼科上許容される塩が眼用製剤中に配合され
る。このような処方において、0.1〜15重量%が用いる
ことができる。目標は0.1〜1.0mg/目/日の用量を患者
に投与することであって、治療は症状が続く限り継続さ
れる。
新規局所眼処方剤中の医薬は、マレイン酸チモロールの
ようなβ−アドレナリン作働性遮断剤又はピロカルピン
のような副交換神経興奮剤と組合せて又は又は単独で本
発明の新規化合物の1種を含む。このような組合せにお
いて、各々の活性剤はその単一の単位処方剤中に存在す
る場合とほぼ同量で存在する。
本発明の活性剤は、懸濁液、軟膏又は固体インサートの
ような局所眼投与向に適合した眼用医薬組成物の形で投
与されることが最も適している。これら化合物の処方剤
は、0.01〜15%、特に0.5〜2%の医薬を含有してい
る。例えば約10%のような高用量でも又は更に低い用量
でも使用可能であるが、但し用量は高眼内圧を低下又は
制御する上で有効であるべきである。単位用量として0.
001〜10.0mg、好ましくは0.005〜2.0mg、特に0.1〜1.0m
gの化合物が、治療すべき症状が続く限り、1回で又は
分割して通常1日当りでヒトの目に通常適用される。
これらの前記用量値はヒト患者において正確と考えられ
ており、化合物の既知の及び現在理解されている薬理並
びにヒトの目における他の類似物質の作用に基づいてい
る。それらは知られているベストモードである。すべて
の投薬の場合と同様に、用量要求は様々であって、患者
の疾患及び応答性に基づき個別処理されねばならない。
活性化合物を含有した医薬製剤は、無毒性の薬学的有機
担体又は無毒性の薬学的無機担体と混合させることが都
合よい。典型的な薬学上許容される担体は、例えば水、
水と低級アルカノールもしくはアリールアルカノールの
ような水混和性溶媒との混合物、植物油、ポリアルキレ
ングリコール、石油基質ゼリー、エチルセルロース、オ
レイン酸エチル、カルボキシメチルセルロース、ポリビ
ニルピロリドン、ミリスチン酸イソプロピル及び他の慣
用的な許容される担体である。医薬製剤は、無毒性の補
助物質、例えば乳化剤、保存剤、保湿剤、増粘剤等、例
えばポリエチレングリコール200、300、400及び600、カ
ーボワックス1000、1500、4000、6000及び10000、抗菌
成分、例えば四級アンモニウム化合物、冷温滅菌性を有
することが知られかつ使用しても無害であるフェニル水
銀塩、チメロサール、メチル及びプロピルパラベン、ベ
ンジルアルコール、フェニルエタノール、緩衝成分、例
えば塩化ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、酢酸アントリ
ウム、グルコン酸緩衝液;並びに他の慣用成分、例えば
ソルビタンモノラウレート、トリエタノールアミン、オ
レエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミチ
レート、ジオクチルナトリウムスルホサクシネート、モ
ノチオグリセロール、チオソルビトール、エチレンジア
ミン四酢酸等を含有してしてもよい。更に、慣用的なリ
ン酸緩衝ビヒクル系、等張ホウ酸ビヒクル、等張塩化ナ
トリウムビヒクル、等張ホウ酸ナトリウムビヒクル等を
含めた適切な眼用ビヒクルも本目的にあう担体媒体とし
て使用可能である。
医薬製剤は、薬物放出後本質的に完全なままであるよう
な固体インサート又は涙液に可溶性であるかもしくはそ
うでなければ崩壊する生物学的浸食性インサートの形で
あってもよい。
下記実施例は、本発明の新規化合物の適切な製造方法を
実例で示している。代わりのプロセス及びプロセス工程
は、当業者であればこの記載から明らかとなるであろ
う。
実施例1 工程A:3−ブロモチオフェン−2−カルバルデヒド
(2) ヘキサンに溶解されたn−ブチルリチウム(2.3M、44.3
ml、0.102mol)を内部温度−70〜−64℃に維持された無
水エーテル(100ml)中2,3−ジブロモチオフェン(1)
(24.2g、0.1mol)の溶液にシリンジから徐々に滴下し
た。混合物をこの温度で15分間攪拌し、しかる後反応温
度−70℃に保ちながら約20分間かけてN−ホルミルピリ
ジン(11.7ml、11.95g、0.105mol)を徐々に滴下した。
攪拌を−70℃で30分間続けた。冷浴を取除き、内部温度
が0℃に上がるまで攪拌を環境温度で続けた。内部温度
を0℃に保ちながら3N HCl(50ml)を加えた。次いで混
合物を分液漏斗中に注ぎ、その中に3N HCl約50mlを加
え、激しく振盪した。合わせたエーテル抽出液を最初に
水でしかる後飽和炭酸水素ナトリウム溶液で抽出し、(M
gSO4)乾燥した。エーテル溶液を濾過し、減圧蒸発させ
て、粗製3−ブロモチオフェン−2−カルバルデヒド
(2)18.73gを得、これを精製せずに次の工程で用い
た。
工程B:3−ブロモ−2−(2−ジオキソラニル)チオフ
ェン(3) ピリジニウムトシレート(1g、4mmol)を3−ブロモチ
オフェン−3−カルバルデヒド(2)(18.7g、97.9mmo
l)、エチレングリコール(22ml、24.8g、400mmol)及
び乾燥トルエン(100ml)の混合物に加えた。混合物を
還流し、水をジーン・スターク(Dean-Stark)トラップ
で除去した。1時間後、TLC(10%EtOAc/ヘキサン)で
は反応終了を示した。混合物を室温まで冷却し、エーテ
ル(100ml)及び水(100ml)成分に分配した。有機層を
分離し、水(3×50ml)しかる後炭酸水素ナトリウム飽
和溶液(25ml)で抽出した。得られた抽出液を(MgSO4)
乾燥し、濾過し、減圧蒸発させて、粗生成物21.5gを得
た。この生成物を蒸留して、bp86−87℃/0.5mmの3−ブ
ロモ−2−(2−ジオキソラニル)チオフェン(3)1
7.6gを得た。
計算値(C7H7BrO2S): C、35.76;H、3.00 実測値: C、36.01;H、2.87 工程C:3−〔2−(2−ジオキソラニル)チオフェン−
3−イル〕−3−チアプロピオン酸メチル(4) 3−ブロモ−2−(2−ジオキソラニル)チオフェン
(3)(47.02g、0.2mol)をN2下で乾燥THF(600ml)に
溶解し、内部温度−105℃に冷却した(冷却浴は等量の
メタノール及びエーテルからなり、液体N2で半凍結され
た)。n−ブチルリチウム(2.4Mヘキサン溶液83ml、0.
2mol)を内部温度−96〜−105℃に保ちながら5分間か
けて速やかに滴下した。次いで、イオウ(6.57g、205mm
ol)すべて一度に加えた。冷却浴を取除き、過剰分を除
きすべてのイオウが消費されるまで(15分間以下)混合
物を−78℃に加温した。混合物を−90℃に冷却し、ブロ
モ酢酸メチル(19ml、31g、204mmol)を速やかに滴下し
た。混合物を−78℃に加温し、15分間それで保った。冷
却浴を取除き、内部温度が0℃に上がるまで混合物を環
境温度下で攪拌した。次いで、温浴を用いて、内部温度
を室温まで加温する。THFを減圧蒸発し、残渣をエーテ
ルに溶解し、水で4回抽出し、(MgSO4)乾燥し、濾過
し、溶媒を減圧蒸発させて、粗製3−〔2−(2−ジオ
キソラニル)チオフェン−3−イル〕−3−チアプロピ
オン酸メチル(4)53.73gを得た。
工程D:3−(2−ホルミルチオフェン−3−イル)−3
−チアプロピオン酸メチル(5) 3−〔2−(2−ジオキソラニル)チオフェン−3−イ
ル〕−3−チアプロピオン酸メチル(4)(117.63g、
0.515mol)をアセトン(500ml)に溶解し、p−トルエ
ンスルホン酸水和物(1.30g、6.83mmol)を加え、1時
間攪拌した。炭酸水素ナトリウム飽和溶液(20ml)しか
る後水(250ml)を加えた。アセトンを蒸発させて、水
中に粘稠な固体物を得た。この粘稠な固体物をエーテル
に溶解し、水で4回洗浄し、(MgSO4)乾燥し、濾過し、
溶媒を減圧蒸発させて、粗製3−(2−ホルミルチオフ
ェン−3−イル)−3−チアプロピオン酸メチル(5)
96.91gを得、これを精製せずに次の工程で用いた。
工程E:チエノ〔3,2−b〕チオフェン−2−カルボン酸
メチル(6) ピペリジン(37.9g、445mmol)をベンゼン(1)中酢
酸(26.7g、445mmol)の溶液に加え、5分間攪拌した。
2−ホルミルチオフェン−3−イル−3−チアプロピオ
ン酸メチル(96.91g、448mmol)をベンゼン中で全容量
のベンゼン(2.2l)に加えた。溶液を攪拌下で還流し、
水をジーン・スタークトラップで回収した。5時間の還
流後、水7.8mlを回収した。混合物を室温まで冷却し、
水で2回、次いで1N HClしかる後水、次いで炭酸水素ナ
トリウム飽和溶液で2回抽出した。得られたベンゼン溶
液を(MgSO4)乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗生成物88g
を得た。これを室温エーテルでしかる後煮沸エーテルで
3回抽出し、タールゴム状物を得た。シリカゲル(100
g)を生成物のエーテル溶液に加えた。溶媒を蒸発さ
せ、塊状物を粉砕して、シリカゲルに吸着された易流動
性生成物を得た。これをシリカゲルクロマトグラフィー
に付し、トルエン中50%ヘキサンで溶離させた。溶媒を
生成物含有分画から蒸発させ、ヘキサンで摩砕後mp96-9
7℃のチエノ〔3,2−b〕チオフェン−2−カルボン酸メ
チル(6)36.93gを単離した。
計算値(C8H6O2S2): C、48.47;H、3.05 実測値: C、48.85;H、3.14 工程F:2−ヒドロキシメチルチエノ〔3,2−b〕チオフェ
ン(7) エーテル(850ml)中チエノ〔3,2−b〕チオフェン−2
−カルボン酸メチル(6)(37.04g、186.9mmol)の溶
液を氷水浴で冷却されたエーテル(500ml)中水素化ア
ルミニウムリチウム(14.18g、373.7mmol)の懸濁液に
速やかに(1時間45分かけて)滴下した。添加終了後、
混合物を室温で3時間攪拌した。氷水浴で冷却し、激し
い攪拌下で水(14ml)、水酸化ナトリウム15%水溶液
(14ml)及び水(42ml)を連続滴下することにより、反
応液を後処理した。塩が十分に粒状化するまで、激しい
攪拌を続けた。生成物のエーテル溶液をデカントし、塩
をエーテルで更に洗浄した。合わせたエーテル溶液を(M
gSO4)乾燥し、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、2−ヒ
ドロキシメチルチエノ〔3,2−b〕チオフェン(7)(m
p91-93℃)31.4gを得、これを精製せずに次の工程で用
いた。少量のサンプルを分析用にヘキサンから再結晶化
させた(mp93-94℃)。
計算値(C7H6OS2): C、49.38;H、3.55 実測値: C、49.24;H、3.47 工程G:チエノ〔3,2−b〕チオフェン−2−カルバルデ
ヒド(8) 塩化メチレン(430ml)中2−ヒドロキシメチルチエノ
〔3,2−b〕チオフェン(7)(31.4g、184mmol)の溶
液を乳鉢及び乳棒で粉砕されたクロロクロム酸ピリジニ
ウム(59.5g、276mmol)の攪拌懸濁液にすべて一度で加
え、激しい攪拌下で部分的に塩化メチレンに溶解した。
攪拌を2時間続けたが、その時点でTLC(シリカゲル上
ヘキサン中30%酢酸エチル)では約60%の反応終了を示
した。クロロクロム酸ピリジニウム(15.86g、73.6mmo
l)を加え、混合物を激しく30分間攪拌した。エーテル
(2l)を加え、しかる後80×300mmシリカゲルカラムで
濾過することにより、溶液を後処理した。フラスコ中の
ゴム状物をエーテル(3×300ml)で洗浄し、これらの
洗液をカラムに通した。合わせたエーテル及び塩化メチ
レン溶媒を減圧蒸発させて、粗暗紫色生成物24.79gを
得、これを0.1mm圧下100〜107℃の浴温で昇華させ、mp5
3-54℃の白色結晶チエノ〔3,2−b〕チオフェン−2−
カルバルデヒド(8)23.30gを得た。
計算値(C7H4OS2): C、49.98;H、2.40 実測値: C、49.95;H、2.33 工程H:2−(2−ジオキソラニル)チエノ〔3,2−b〕チ
オフェン(9) チエノ〔3,2−b〕チオフェン−2−カルバルデヒド
(8)(23.30g、138.5mmol)、エチレングリコール(3
1ml、34.39g、554.0mmol)、ピジリニウムトシレート
(2.5g、10mmol)及びベンゼン(200ml)の混合物を攪
拌し、還流し、水(3.2ml)をジーン・スタークトラッ
プで除去した(4時間以下)。反応液を室温まで冷却
し、水で3回しかる後炭酸水素ナトリウム飽和溶液で抽
出した。有機層を(MgSO4)乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発
させて、結晶物を得た。少量のエーテルによる摩砕で着
色物を除去し、mp88-90℃の白色結晶生成物24.72gを得
た。更に1.43gの生成物mp88-89℃をエーテル洗液から回
収し、全量26.15gの2−(2−ジオキソラニル)チエノ
〔3,2−b〕チオフェン(9)を得た。この生成物を更
に精製せず次の工程で用いた。
工程I:5−(2−ジオキソラニル)チエノ〔3,2−b〕チ
オフェン−2−スルホンアミド(10) N2下で−78℃に冷却されたTHF10ml中の2−(2−ジオ
キソラニル)チエノ〔3,2−b〕チオフェン(9)1.0g
(4.72mmol)に−70℃以下でn−ブチルリチウム(ヘキ
サン)4.72mmolを滴下し、澄明コハク色溶液を−78℃で
45分間攪拌したところ、反応混合物は黄褐色懸濁液とな
った。次いで二酸化イオウガスをこの懸濁液の表面上に
吹込み、温度を−65℃で0.5時間保った。次いで温度を
0.5時間かけて−10℃まで徐々に上げ、SO2を停止した。
次いで溶媒を減圧下30℃以下で除去して褐色固体物を
得、これを飽和NaHCO310mlに溶解した。これを0〜10℃
に冷却し、N−クロロスクシンイミド0.86g(6.5mmol)
を少しずつ加え、攪拌を1.5時間続けた。次いで反応混
合物を酢酸エチル2×40mlで抽出した。合わせた有機物
を水、塩水で洗浄し、しかる後乾燥し、除去し、黄褐色
固体物として塩化スルホニルを得た。これをアセトン20
mlに溶解し、0〜10℃に冷却し、濃NH4OHを一度に加え
て処理した。これを45分間攪拌し、大半のアセトンを減
圧除去した後、H2O10mlを加え、黄褐色固体物を得た。
この固体物を回収し、冷水でよく洗浄し、乾燥して、5
−(2−ジオキソラニル)チエノ〔3,2−b〕チオフェ
ン−2−スルホンアミド(10)を得た。1H NMR(DMSO)δ
4.00(4H、dd)、6.13(1H、S)、7.62(1H、S)、7.
79(2H、bs)、7.92(1H、S). 工程J:5−ホルミルチエノ〔3,2−b〕チオフェン−2−
スルホンアミド(11) 5−(2−ジオキシソラニル)チエノ〔3,2−b〕チオ
フェン−2−スルホンアミド(10)8.50g(0.029mol)
を室温でアサトン500mlに溶解し、p−トルエンスルホ
ン酸一水和物0.9gを一度に加えた。室温で5時間後、す
べての出発物質が消費された。反応を飽和NaHCO3溶液12
5mlで停止し、アセトンをロータリーエバポレーターで
除去した。得られた粘稠物を酢酸エチル3×300mlで抽
出し、これらの合わせた抽出液を乾燥し、除去し黄褐色
固体物としてmp203-204℃の5−ホルミルチエノ〔3,2−
b〕チオフェン−2−スルホンアミド(11)6.55g(91
%)を得た。
工程K:5−イソブチルアミノメチルチエノ〔3,2−b〕チ
オフェン−2−スルホンアミド(13) イソブチルアミン(1.4ml、1.0g、14mmol)をメタノー
ル(5ml)中5−ホルミルチエノ〔3,2−b〕チオフェン
−2−スルホンアミド(11)の攪拌懸濁液に加えた。攪
拌を続け、溶液が得られたら、メタノール中5.75M HCl
溶液0.7mlを加えた。イミンが結晶化し始めたら、フラ
スコに堅く栓を付し、振盪し、ヒートガンでほぼ還流す
るまで加熱した。次いで混合物を攪拌し、徐々に冷却し
た。30分間後、イオンの形成が完了した。混合物を氷水
浴で冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(0.30g、8mmol)
を一度に加え、混合物を室温で1.5時間攪拌した。溶媒
を減圧蒸発させ、水(10ml)と混合物を強酸性にするた
めに十分な濃HCl(2ml)とを加えることにより、反応液
を後処理した。混合物を10分間隔で時々攪拌した。pHが
約9に達するまで、濃NH4OH(2ml)を加えた。溶液を約
10分間攪拌して、塩を遊離塩基に変換した。結晶を回収
し、水洗し、乾燥して、5−イソブチルアミノメチルチ
エノ〔3,2−b〕チオフェン−2−スルホンアミド(1
3)0.57gを得、これを次の工程で直接用いた。
工程L:5−イソブチルアミノメチルチエノ〔3,2−b〕チ
オフェン−2−スルホンアミド塩酸塩 5−イソブチルアミノメチルチエノ〔3,2−b〕チオフ
ェン−2−スルホンアミド(0.57g、1.087mmol)を煮沸
エタンール(30ml)に溶解し、濾過し、冷却した。エタ
ノールHCl(5.10M)(0.6ml、3.05mmol)を加え、反応
液を攪拌して微結晶を形成させた。フリーザーで1時間
冷却後、結晶を回収し、エタノールしかる後エーテルで
洗浄し、5−イソブチルアミノメチルチエノ〔3,2−
b〕チオフェン−2−スルホンアミド塩酸塩(mp257−2
59℃)(D)0.54gを得た。
計算値(C11H17ClN2O2S3): C、38.75;H、5.03;N、8.22 実測値: C、38.58;H、4.89;N、8.22 実施例2 工程A:5−メチルアミノメチルチエノ〔3,2−b〕チオフ
ェン−2−スルホンアミド 実施例1の操作に従い、但し工程Kにおいてメタノール
性メチルアミン(3.60M、3.9ml、14mmol)をイソブチル
アミンに及びメタノール(2.5ml)をメタノール(5ml)
に代用して、5−メチルアミノメチルチエノ〔3,2−
b〕チオフェン−2−スルホンアミド0.53gを得た。
工程B:5−メチルアミノメチルチエノ〔3,2−b〕チオフ
ェン−2−スルホンアミド塩酸塩 5−メチルアミノメチルチエノ〔3,2−b〕チオフェン
−2−スルホンアミド(0.53g、2.0mmol)を煮沸エタノ
ール(75ml)に溶解し、濾過し、エタノール溶液を50ml
に濃縮した。エタノールHCl(5.10M、0.43ml、2.2mol)
を加温溶液に加え、フラスコを攪拌して、微結晶を形成
させた。フラスコをフリーザーで1.5時間冷却した。結
晶を回収し、冷エタノールしかる後エーテルで洗浄し、
mp245-250℃の5−メチルアミノメチルチエノ〔3,2−
b〕チオフェン−2−スルホンアミド塩酸塩(D)0.50
gを得た。
計算値(C8H11ClN2O2S3): C、32.15;H、3.37;N、9.37 実測値: C、32.08;H、3.69;N、9.44 実施例3 工程A:5−〔(2−メトキシエチル)アミノメチル〕チ
エノ〔3,2−b〕チオフェン−2−スルホンアミド 実施例1の操作に従い、但し工程Kにおいて2−メトキ
シエチルアミンをイソブチルアミンに代用して、5−
〔(2−メトキシ)エチルアミノメチル〕チエノ〔3,2
−b〕チオフェン−2−スルホンアミド0.50gを得た。
工程B:5−〔(2−メチキシエチル)アミノメチル〕チ
エノ〔3,2−b〕チオフェン−2−スルホンアミド塩酸
塩 実施例1の操作に従い、但し工程Lにおいて5−〔(2
−メトキシ)エチルアミノメチル〕チエノ〔3,2−b〕
チオフェン−2−スルホンアミドを5−イソブチルアミ
ノメチルチエノ〔3,2−b〕チオフェン−2−スルホン
アミドに代用して、mp224−225℃の5−〔(2−メトキ
シ)エチルアミノメチル)チエノ〔3,2−b〕チオフェ
ン−2−スルホンアミド塩酸塩0.46gを得た。
計算値(C10H15ClN2O3S3): C、35.03;H、4.41;N、8.17 実測値: C、35.05;H、4.71;N、8.17 実施例4 工程A:5−〔N,N−ビス(2−メトキシエチル)アミノメ
チル〕チエノ〔3,2−b〕チオフェン−2−スルホンア
ミド メタノールHCl(5.10M溶液2.7ml、14mmol)をN,N−ビス
(2−メトキシエチル)アミンの溶液に加えた。溶液を
15分間攪拌し、5−ホルミルチエノ〔3,2−b〕チオフ
ェン−2−スルホンアミド(11)(0.742g、3mmol)を
加えた。混合物を室温で24時間攪拌した。水素化シアノ
ホウ素ナトリウム(0.19g、3mmol)を加え、混合物を24
時間攪拌した。混合物を氷水浴で冷却し、水素化ホウ素
ナトリウム(0.38g、10mmol)を少しずつ加え、しかる
後2時間攪拌した。水(20ml)を加え、メタノールを減
圧蒸発させるとにより反応液を後処理し、粗生成物1gを
得た。混合物を40×150mmシリカゲルカラムコトマトグ
ラフィーに付し、クロロホルム中7%メタノールで溶離
させて、5−〔N,N−ビス(2−メトキシエチル)アミ
ノメチル〕チエノ〔3,2−b〕チオフェン−2−スルホ
ンアミド0.66gを得た。
工程B:5−〔N,N−ビス(2−メトキシエチル)アミノメ
チル〕チエノ〔3,2−b〕チオフェン−2−スルホンア
ミド塩酸塩 エタノール(75ml)中5−〔N,N−ビス(2−メトキシ
エチル)アミノメチル〕チエノ〔3,2−b〕チオフェン
−2−スルホンアミド(0.66g、1.81mmol)の溶液を濾
過し、これにエタノールHCl(5.10M溶液0.71ml、3.62mo
l)を加え、攪拌し、2分間放置した。溶液を容量25ml
まで煮沸濃縮し、温溶液まで冷却した。塩酸塩が全容量
約75mlの溶液から出現するまで、濾過されたエーテルを
攪拌下で加えた。結晶を回収し、エーテルで洗浄し、mp
138−140℃の5−〔N,N−ビス(2−メトキシエチル)
アミノメチル〕チエノ〔3,2−b〕チオフェン−2−ス
ルホンアミド塩酸塩(D)0.48gを得た。
計算値(C13H2ClN2O4S3): C、38.94;H、5.28;N、6.99 実測値: C、38.97;H、4.93;N、6.97 実施例5 新規化合物、リン酸緩衝塩及び塩化ベンザルコニウムを
水に加えて溶解させる。組成物のpHを5.4〜7.4に調整
し、所定容量まで稀釈する。組成物を電離線で滅菌す
る。
実施例6 5−メチルアミノメチルチエノ 〔3,2−b〕チオフェン−2 −スルホンアミド塩酸塩 1mg ヒドロキシプロピルセルロース 適量 12mg カーバープレス(Carver Press)において前記成分の粉
末混合物に300°F(約150℃)で1〜4分間12000lb
(約5440kg、ゲージ)圧縮力を加えることにより調製さ
れた圧縮成型フィルムから眼用インサートを製造する。
熱盤で冷水を循環させることにより、圧力下でフィルム
を冷却する。次いで、眼用インサートをロッド型パンチ
でフィルムから個々に裁断する。各インサートをバイア
ル中に入れ、しかる後湿室(30℃で相対湿度88%)に2
〜4日間おく。湿室から取出した後、バイアルに栓を付
し、しかる後キャップを付す。次いで、水和インサート
含有バイアルを250°F(約121℃)で0.5時間オートク
レープ処理する。
前記方法及び当業者に共通の知識に従い、下記置換基を
有する化合物が製造される:
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/54 9454−4C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記構造式の化合物: 又はその眼科学上もしくは薬学上許容される塩 〔上記式中、 Aは直鎖又は分岐鎖であって非置換であるか又はC1-3
    ルコキシもしくはヒドロキシで置換されたC1-8アルキレ
    ンである; R1及びR2は各々独立して 1)水素; 2)非置換であるか又は下記の1以上で置換されたC1-6
    アルキル a)C1-3アルコキシ b)C3-6シクロアルキル c)ヒドロキシ d)ハロ e)C1-3アルカノール f)C1-3アルコキシ−C1-3アルカノール g)C1-3アルコキシ−(C2-4アルコキシ)n(n=1〜
    6) h)-S(O)n-C1-3アルキル(n=0〜2) 又は i)-NR3R4(R3及びR4は各々独立して i)水素 ii)非置換であるか又はC1-3アルコキシもしくはヒドロ
    キシの1以上で置換されたC1-3アルキル iii)C1-3アルコキシ−C1-3アルキル又は iv)C1-3アルカノール から選択される); 3) (R5は直鎖又は分岐鎖であって非置換であるか又はC1-3
    アルコキシもしくはヒドロキシの1以上で置換されたC
    1-4アルキルである); 4)それらが結合する窒素原子と一緒になって五−七員
    ヘテロ環を形成しているが、構成原子の1以上として
    O、NまたはS(O)n(n=0〜2)を含んでいてもよ
    い; から選択される〕。
  2. 【請求項2】R1が水素で、R2がC1-4アルキルである、請
    求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1が水素で、R2がC1-3アルコキシ−C2-4
    ルキルである請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1及びR2が各々独立してC1-3アルコキシア
    ルキル及びC1-3アルコキシ−C2-4アルコキシエチルから
    選択される、請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1及びR2が請求項1記載のように結合し
    て、基ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、N−C1-3
    アルキルピペラジノ、チオモルホリノ、チオモルホリン
    −S−オキシド及びチオモルホリン−S,S−ジオキシド
    から選択される五−七員ヘテロ環を形成している、請求
    項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】5−イソブチルアミノメチルチエノ〔3,2
    −b〕チオフェン−2−スルホンアミド; 5−メチルアミノメチルチエノ〔3,2−b〕チオフェン
    −2−スルホンアミド; 5−(2−メトキシ)エチルアミノメチルチエノ〔3,2
    −b〕チオフェン−2−スルホアミド; 5−〔N,N−ビス(2−メトキシエチル)アミノメチ
    ル〕チエノ〔3,2−b〕チオフェン−2−スルホンアミ
    ド; またはそれらの薬学上許容される塩である、請求項1記
    載の化合物。
JP1328573A 1988-12-20 1989-12-20 局所的活性炭酸アンヒドラーゼ阻害剤としての新規置換チエノ(3,2―b)チオフエン―2―スルホンアミド類及び製造方法 Expired - Lifetime JPH07623B2 (ja)

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