JPH0762266A - コーティング組成物およびそれが塗布されたプラスチック系成形品 - Google Patents

コーティング組成物およびそれが塗布されたプラスチック系成形品

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JPH0762266A
JPH0762266A JP5232401A JP23240193A JPH0762266A JP H0762266 A JPH0762266 A JP H0762266A JP 5232401 A JP5232401 A JP 5232401A JP 23240193 A JP23240193 A JP 23240193A JP H0762266 A JPH0762266 A JP H0762266A
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JP
Japan
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monomer
acrylate
coating composition
fluoroalkyl
prepolymer
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Pending
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JP5232401A
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English (en)
Inventor
Shuichi Sunasawa
周一 砂沢
Eiichi Tajima
栄一 田島
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Tajima Inc
Original Assignee
Tajima Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、光硬化性コーティング組成
物、特に床材用光硬化性コーティング塗料の防汚性、耐
光性能を向上させ、さらに置き敷き床の裏面に塗布した
場合においても十分な撥水性を付与することができる新
規な床材用コーティグ組成物を提供することにある。 【構成】 下記一般式(I)で表わされるフルオロアル
キル(メタ)アクリレート単量体および/または該単量
体のプレポリマーを含有することを特徴とする光硬化性
樹脂コーティング組成物、該光硬化性樹脂コーティング
組成物により形成された硬化層を表面層とするプラスチ
ック系成形品及び該光硬化性コーティング樹脂組成物に
より形成された硬化層を表面層とするプラスチック系床
材において、少なくとも裏側表面層に前記硬化層を有す
ることを特徴とするプラスチック系床材。 【化1】 (式中、Xは水素原子、低級アルキル基、フッ素、フル
オロ低級アルキル基を表わし、Rはフルオロアルキル基
を表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックのコーテ
ィング組成物および該組成物を表面層とするプラスチッ
ク系成形品、特に防汚性、撥水性を目的とした床材用コ
ーティング組成物および該組成物により形成された硬化
層を表面層とするプラスチック系床材に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック系成形品、特にビニル系床
材の初期汚れを防ぐ目的で活性光線例えば紫外線硬化塗
料が広く用いられている。これら塗料の多くは、ポリエ
ーテル、ポリウレタン、ポリエステル系アクリレートを
使用するが、これら塗料は防汚性、耐光性、撥水性につ
いてはさらに改良が求められている。また、接着剤を使
用しない置き敷床材においては、下地湿気に対して耐性
を持たせる為に、該置き敷床材の裏面の吸水性を防ぐ為
の手法が求められているが、この要求を十分に満たす性
能を有するコーティング組成物は得られていないのが現
状である。
【0003】
【目的】本発明は従来の光硬化性コーティング組成物、
特に床材用光硬化性コーティング塗料の防汚性、耐光性
能を向上させ、さらに置き敷き床の裏面に塗布した場合
においても十分な撥水性を付与することができる新規な
床材用コーティグ組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【構成】本発明の第1は、下記一般式(I)で表わされ
るフルオロアルキル(メタ)アクリレート単量体および
/または該単量体のプレポリマーを含有することを特徴
とする光硬化性樹脂コーティング組成物に関する。
【化2】 (式中、Xは水素原子、低級アルキル基、フッ素、フル
オロ低級アルキル基を表わし、Rはフルオロアルキル基
を表わす。)本発明は、光硬化性樹脂コーティング組成
物に前記一般式(I)で表わされるフルオロアルキル
(メタ)アクリレート単量体および/または該単量体の
プレポリマーを含有させることにより、防汚性、耐光
性、撥水性能が優れたコーティング組成物を得ることが
できる。また、前記組成物中に前記一般式(I)で表わ
される前記フルオロアルキル(メタ)アクリレート単量
体および/または該単量体のプレポリマーと共架橋可能
な1個以上の重合性官能基を有するモノマーおよび/ま
たはプレポリマーを含有させることにより、基体との密
着性、耐衝撃性、レベリング性等を向上させることがで
きる。
【0005】前記一般式(I)の単量体および該単量体
のプレポリマーとしては、例えば2,2,3,3−テト
ラフルオロプロピルアクリレート、トリフルオロエチル
アクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプ
ロピルアクリレート、1−トリフルオロメチル−2,
2,2−トリフルオロエチルアクリレート、1−トリフ
ルオロメチル−1,2,2,2−テトラフルオロエチル
アクリレート、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオ
ロブチルアクリレート、1−メチル−2,2,3,4,
4,4−ヘキサフルオロブチルアクリレート、1,1,
2,2−テトラヒドロパーフルオロドデシルアクリレー
ト、1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオロデシル
アクリレート、1,1−ジヒドロパーフルオロブチルア
クリレート、1,1−ジメチル−2,2,3,3,−テ
トラフルオロプロピルアクリレート、1,1−ジメチル
−2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペ
ンチルアクリレート、1,1−ジメチル−2,2,3,
4,4,4−ヘキサフルオロブチルアクリレート、メチ
ル−α−フルオロアクリレート、2,2,3,3,3−
ペンタフルオロプロピル−α−フルオロアクリレート、
2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル−α−
フルオロアクリレート、2,2,2−トリフルオロエチ
ル−α−フルオロアクリレート等のフルオロアルキルア
クリレート単量体およびこれら単量体の単独あるいは共
重合プレポリマーが挙げられる。特に前記単量体に加え
て前記プレポリマーを配合することにより、樹脂組成物
の粘度の調整と同時に硬化速度の向上を計ることができ
る。また、前記フルオロアルキルアクリレート単量体お
よびこれら単量体のプレポリマーは、光硬化性樹脂コー
ティング組成物の全樹脂量に対し約1.5〜20部配合
することが好ましい。すなわち、1.5部より少ない使
用量では、前記単量体を使用することによる効果が十分
に表われず、また20部より多量に使用しても、格別の
効果の向上は認められないからである。
【0006】また、前記一般式(I)で表わされるフル
オロアルキル(メタ)アクリレート単量体および/また
は該単量体のプレポリマーと共架橋可能な1個以上の重
合性官能基を有するモノマーおよび/またはプレポリマ
ーとしては、例えばその分子構造中にラジカル重合可能
な不飽和二重結合を有する比較的低分子量のポリエステ
ル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹
脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、多価アルコールな
どの多官能化合物のアクリレート、メタクリレートなど
のプレポリマー、エチル(メタ)アクリレート、エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、N−ビニル
ピロリドンなどの単官能性モノマー、並びに多官能性モ
ノマー、例えば、トリメテロールプロパントリ(メタ)
アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等
が挙げられ、またこれらの成分は単独または混合物とし
て使用される。また活性光線として紫外線を使用する場
合は適宜な光重合開始剤、例えば、ベンゾインアルキル
エーテル類、α−アシロキシムエステル類、アセトフェ
ノン類、ベンゾフェノン類、ベンジルケタール類、ケト
ン−アミン類などの紫外線によりフリーラジカルを発生
する化合物を添加し、その添加量は通常、フルオロアル
キル単量体100重量部に対して0.1から10重量部
程度使用される。光重合開始剤の使用量は、フルオロア
ルキルアクリレート単量体100重量部に対して0.1
〜10重量部の範囲が好ましい。光重合開始剤の使用量
が0.1重量部より少ないと充分な重合開始が行い難
く、また10重量部より多くするとフルオロアルキルア
クリレート単量体に溶解することが困難となり、また増
量することによる格別の効果も認められない。さらに、
必要に応じて増感剤を添加しても良い。使用できる増感
剤の種類には制限はなく、例えば、トルエチルアミン、
ジエチルアミノエチルメタクリレート等がある。その
他、本発明のコーティング組成物中には、貯蔵安定剤、
表面調整剤、艶消し剤等の添加剤を適宜添加できる。
【0007】本発明の第2は、前記光硬化性樹脂コーテ
ィング組成物により形成された硬化層とするプラスチッ
ク系成形品に関する。本発明で「プラスチック系成形
品」とは、少くとも表面がプラスチック材料により構成
されている物品を指し、例えば表面がプラスチック製の
床材、壁材、家具、事務用品、IC用包装材料などを意
味する。本発明の前記硬化層を有するプラスチック系成
形品は、前記プラスチック系成形品に前記光硬化性樹脂
コーティング組成物を慣用の手段で塗布、光硬化するこ
とにより製造することができる。前記光硬化に使用する
活性光線としては、紫外線、X線、γ線、電子線等の光
量子エネルギー線が挙げられる。
【0008】次に、本発明の具体的実施例を示す。
【実施例】
実施例1 下記の表1に示す配合(以下の配合割合はすべて重量%
である)で光硬化性塗料を調製し、ポリ塩化ビニルシー
ト製置き敷き床材の裏面に膜厚10μとなるように塗布
し、紫外線硬化装置(出力80w/cm高圧水銀灯3か
ら5秒)を使用し照射により硬化反応を行った。
【表1】 前記コーティング処理を施した置き敷き床材は、耐下地
湿気性試験において反りが発生せず、耐光性が向上し、
かつ床材ヒールマーク試験の結果も良好であった。
【0009】実施例2 重量部% 1-トリフルオロメチル-2,2,2-トリフルオロエチルアクリレート 2.0 紫光UV7000〔日本合成工業(株)ウレタンアクリレート〕 85.0 トリメチロールプロパントリアクリレート 8.0 2,2-ジエトキシアセトフェノン 4.0 ベンゾフェノン 1.0
【0010】比較例1 重量部% EBECRYL220(UCB社ウレタンアクリレート) 60 トリメチロールプロパントリアクリレート 20 N−ビニルピロリドン 7.5 2-エチルヘキシルアクリレート 7.5 ベンゾフェノン 3.0 ジメチルアミノエタノール 2.0 以下の表2および表3に実施例1と2および比較例1の
コーティング組成物をビニル床表面ならびに裏面に塗布
した場合の物性評価を示す。
【表2】 注)目視判定: ◎極めて良好 ○良好 △不良
×極めて不良 耐光性:フェードメーターで200時間暴露した後の外
観変化 防汚性:床試験貼り1週間後の汚れ変化
【表3】
【0011】
【効果】本発明によると、防汚性、耐光性能および撥水
性等の性能を向上させた光硬化性コーティング組成物、
および該コーティング組成物により形成された硬化層を
表面層とするプラスチック系成形品が提供される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表わされるフルオロ
    アルキル(メタ)アクリレート単量体および/または該
    単量体のプレポリマーを含有することを特徴とする光硬
    化性樹脂コーティング組成物。 【化1】 (式中、Xは水素原子、低級アルキル基、フッ素、フル
    オロ低級アルキル基を表わし、Rはフルオロアルキル基
    を表わす。)
  2. 【請求項2】 前記一般式(I)で表わされる前記フル
    オロアルキル(メタ)アクリレート単量体および/また
    は該単量体のプレポリマーと共架橋可能な1個以上の重
    合性官能基を有するモノマーおよび/またはプレポリマ
    ーを含有する請求項1記載の光硬化性樹脂コーティング
    組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の光硬化性樹脂コ
    ーティング組成物により形成された硬化層を表面層とす
    るプラスチック系成形品。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の光硬化性コーテ
    ィング樹脂組成物により形成された硬化層を表面層とす
    るプラスチック系床材において、少なくとも裏側表面層
    に前記硬化層を有することを特徴とするプラスチック系
    床材。
JP5232401A 1993-08-25 1993-08-25 コーティング組成物およびそれが塗布されたプラスチック系成形品 Pending JPH0762266A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000301053A (ja) * 1999-04-22 2000-10-31 Nissin High Voltage Co Ltd ハードコートシートとその製造方法
JP2008297400A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Nof Corp 含フッ素コ−ティング剤及びそれを用いた減反射材

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